JPH0939156A - 潤滑性に優れた塗装鋼板およびその製造方法 - Google Patents
潤滑性に優れた塗装鋼板およびその製造方法Info
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- JPH0939156A JPH0939156A JP21401695A JP21401695A JPH0939156A JP H0939156 A JPH0939156 A JP H0939156A JP 21401695 A JP21401695 A JP 21401695A JP 21401695 A JP21401695 A JP 21401695A JP H0939156 A JPH0939156 A JP H0939156A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動販売機のデリバリーシューターなどのよ
うに、物品を滑らせて移動させる部位に使用するのに適
した、塗膜表面の潤滑性に優れ且つ加工性および耐食性
も優れた性能を有する塗装鋼板を提供する。 【解決手段】亜鉛系めっき鋼板の表面上に形成された化
成処理層と、化成処理層の上に形成されたプライマー層
と、プライマー層の上に形成された塗膜層とからなり、
塗膜層は、4フッ化エチレン樹脂およびポリエーテルサ
ルフォン樹脂を主成分とする塗料を塗布し、焼付け時間
Xと焼付け温度Yとが、Y≧(4000/X)+320 、Y≦(70
00/X)+320 (但し Y≦420, X≦100)を満足する条件で焼
付けることにより形成されており、そして、塗膜層とプ
ライマー層との合計膜厚は、6〜30μm の範囲内であ
る。
うに、物品を滑らせて移動させる部位に使用するのに適
した、塗膜表面の潤滑性に優れ且つ加工性および耐食性
も優れた性能を有する塗装鋼板を提供する。 【解決手段】亜鉛系めっき鋼板の表面上に形成された化
成処理層と、化成処理層の上に形成されたプライマー層
と、プライマー層の上に形成された塗膜層とからなり、
塗膜層は、4フッ化エチレン樹脂およびポリエーテルサ
ルフォン樹脂を主成分とする塗料を塗布し、焼付け時間
Xと焼付け温度Yとが、Y≧(4000/X)+320 、Y≦(70
00/X)+320 (但し Y≦420, X≦100)を満足する条件で焼
付けることにより形成されており、そして、塗膜層とプ
ライマー層との合計膜厚は、6〜30μm の範囲内であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、自動販
売機のデリバリーシューターなどのように、物品を滑ら
せて移動させる部位に使用するに適した、塗膜表面の潤
滑性に優れ且つ加工性および耐食性の優れた塗装鋼板お
よびその製造方法に関するものである。
売機のデリバリーシューターなどのように、物品を滑ら
せて移動させる部位に使用するに適した、塗膜表面の潤
滑性に優れ且つ加工性および耐食性の優れた塗装鋼板お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】近年、塗装鋼板の用途が多様化しており、
屋根などの建材用や家庭電器製品の材料用として使用さ
れるだけでなく、調理容器や自動販売機のデリバリーシ
ューター用としても使用されるようになりつつある。こ
れに伴って、塗装鋼板に要求される特性についても、従
来の成形加工性、耐疵つき性、耐薬品性、耐食性、耐候
性などに加え、耐熱性や潤滑性などの様々な特性が求め
られるようになってきた。
屋根などの建材用や家庭電器製品の材料用として使用さ
れるだけでなく、調理容器や自動販売機のデリバリーシ
ューター用としても使用されるようになりつつある。こ
れに伴って、塗装鋼板に要求される特性についても、従
来の成形加工性、耐疵つき性、耐薬品性、耐食性、耐候
性などに加え、耐熱性や潤滑性などの様々な特性が求め
られるようになってきた。
【0003】このうち、自動販売機のデリバリーシュー
ター用材料としては、特に物品の移送性すなわち潤滑
性、加工性および耐食性が重要な特性として要求されて
いる。
ター用材料としては、特に物品の移送性すなわち潤滑
性、加工性および耐食性が重要な特性として要求されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】建材用や家庭電器製品
用の塗装鋼板として、一般にポリエステル系樹脂、フッ
化ビニリデン系樹脂、シリコンポリエステル系樹脂等を
主成分とする塗膜が形成された鋼板が使用されている
が、このような塗装鋼板は、デリバリーシューター等に
要求されている潤滑性を有していない。
用の塗装鋼板として、一般にポリエステル系樹脂、フッ
化ビニリデン系樹脂、シリコンポリエステル系樹脂等を
主成分とする塗膜が形成された鋼板が使用されている
が、このような塗装鋼板は、デリバリーシューター等に
要求されている潤滑性を有していない。
【0005】調理容器用の塗装鋼板として、4フッ化エ
チレン(PTFE)などのフッ化オレフィン樹脂とポリエーテ
ルサルフォン(PES) などの他の耐熱性樹脂との組合せか
らなる塗膜を有する、非粘着性および耐熱性に優れた塗
膜を有する塗装鋼板(以下、先行技術という)が、例え
ば特開昭61-111177 、特開昭61-112639 、特開昭61-111
378 、特開昭61-193842 、特開平2-92536 号公報等に開
示されており、一部では実用化されている。
チレン(PTFE)などのフッ化オレフィン樹脂とポリエーテ
ルサルフォン(PES) などの他の耐熱性樹脂との組合せか
らなる塗膜を有する、非粘着性および耐熱性に優れた塗
膜を有する塗装鋼板(以下、先行技術という)が、例え
ば特開昭61-111177 、特開昭61-112639 、特開昭61-111
378 、特開昭61-193842 、特開平2-92536 号公報等に開
示されており、一部では実用化されている。
【0006】しかしながら、上記先行技術の塗装鋼板に
おいては、下地鋼板として、クロムめっき鋼板(TFS) 、
アルミニウム板、ステンレス鋼板等が使用されているた
め、クロムめっき鋼板の場合には耐食性が不十分であ
り、アルミニウム板の場合には強度が不十分であり、ま
た、ステンレス鋼板の場合には打ち抜き性などの加工性
が劣り且つコスト高になる等の問題があった。
おいては、下地鋼板として、クロムめっき鋼板(TFS) 、
アルミニウム板、ステンレス鋼板等が使用されているた
め、クロムめっき鋼板の場合には耐食性が不十分であ
り、アルミニウム板の場合には強度が不十分であり、ま
た、ステンレス鋼板の場合には打ち抜き性などの加工性
が劣り且つコスト高になる等の問題があった。
【0007】このように、従来の塗装鋼板では、例え
ば、自動販売機のデリバリーシューターなどのように、
物品を滑らせて移動させる部位に使用するに適した、塗
膜表面の潤滑性に優れ且つ加工性および耐食性も優れた
性能は得られない。
ば、自動販売機のデリバリーシューターなどのように、
物品を滑らせて移動させる部位に使用するに適した、塗
膜表面の潤滑性に優れ且つ加工性および耐食性も優れた
性能は得られない。
【0008】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、例えば、自動販売機のデリバリーシューター
などのように、物品を滑らせて移動させる部位に使用す
るに適した、塗膜表面の潤滑性に優れ且つ加工性および
耐食性も優れた塗装鋼板およびその製造方法を提供する
ことにある。
を解決し、例えば、自動販売機のデリバリーシューター
などのように、物品を滑らせて移動させる部位に使用す
るに適した、塗膜表面の潤滑性に優れ且つ加工性および
耐食性も優れた塗装鋼板およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の塗装鋼板は、
亜鉛系めっき鋼板の少なくとも1つの表面上に形成され
た化成処理層と、前記化成処理層の上に形成されたプラ
イマー層と、そして、前記プライマー層の上に形成され
た塗膜層とからなっており、前記塗膜層は、4フッ化エ
チレン樹脂およびポリエーテルサルフォン樹脂を主成分
とする塗料を塗布し、焼付け時間X(秒)と焼付け温度
Y(℃)とが下記式を満足する条件で焼き付けることに
より形成されており、 Y≧(4000/X)+320・・・・(1) Y≦(7000/X)+320・・・・(2) 但し、Y≦420、 X≦100 そして、前記焼付けられた塗膜層と前記プライマー層と
の合計膜厚は、前記鋼板の片面当り6〜30μm の範囲
内であることに特徴を有するものである。
亜鉛系めっき鋼板の少なくとも1つの表面上に形成され
た化成処理層と、前記化成処理層の上に形成されたプラ
イマー層と、そして、前記プライマー層の上に形成され
た塗膜層とからなっており、前記塗膜層は、4フッ化エ
チレン樹脂およびポリエーテルサルフォン樹脂を主成分
とする塗料を塗布し、焼付け時間X(秒)と焼付け温度
Y(℃)とが下記式を満足する条件で焼き付けることに
より形成されており、 Y≧(4000/X)+320・・・・(1) Y≦(7000/X)+320・・・・(2) 但し、Y≦420、 X≦100 そして、前記焼付けられた塗膜層と前記プライマー層と
の合計膜厚は、前記鋼板の片面当り6〜30μm の範囲
内であることに特徴を有するものである。
【0010】また、この発明の方法は、亜鉛系めっき鋼
板に対し化成処理を施して前記亜鉛系めっき鋼板の少な
くとも1つの表面上に化成処理層を形成し、次いで、前
記化成処理層の形成された亜鉛系めっき鋼板に対しプラ
イマー処理を施して、前記化成処理層の上にプライマー
層を形成し、次いで、前記プライマー層の上に、4フッ
化エチレン樹脂およびポリエーテルサルフォン樹脂を主
成分とする塗料を、焼付け後の膜厚が、前記プライマー
層との合計で、鋼板片面当り6〜30μm の範囲内とな
るように塗布し、焼付け時間X(秒)と焼付け温度Y
(℃)とが下記式 Y≧(4000/X)+320・・・・(1) Y≦(7000/X)+320・・・・(2) 但し、Y≦420、 X≦100 を満足する条件でこれを焼付けることによって、前記プ
ライマー層の上に塗膜層を形成することに特徴を有する
ものである。
板に対し化成処理を施して前記亜鉛系めっき鋼板の少な
くとも1つの表面上に化成処理層を形成し、次いで、前
記化成処理層の形成された亜鉛系めっき鋼板に対しプラ
イマー処理を施して、前記化成処理層の上にプライマー
層を形成し、次いで、前記プライマー層の上に、4フッ
化エチレン樹脂およびポリエーテルサルフォン樹脂を主
成分とする塗料を、焼付け後の膜厚が、前記プライマー
層との合計で、鋼板片面当り6〜30μm の範囲内とな
るように塗布し、焼付け時間X(秒)と焼付け温度Y
(℃)とが下記式 Y≧(4000/X)+320・・・・(1) Y≦(7000/X)+320・・・・(2) 但し、Y≦420、 X≦100 を満足する条件でこれを焼付けることによって、前記プ
ライマー層の上に塗膜層を形成することに特徴を有する
ものである。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の塗装鋼板について説明
する。下地鋼板として、溶融亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛
めっき鋼板等の亜鉛めっき鋼板、または、鉄−亜鉛合金
系めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金系めっき鋼板、
亜鉛−ニッケル合金系めっき鋼板等の亜鉛合金系めっき
鋼板が使用される。
する。下地鋼板として、溶融亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛
めっき鋼板等の亜鉛めっき鋼板、または、鉄−亜鉛合金
系めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金系めっき鋼板、
亜鉛−ニッケル合金系めっき鋼板等の亜鉛合金系めっき
鋼板が使用される。
【0012】上記鋼板のなかでも、耐食性および加工性
の観点から、亜鉛めっき量が、鋼板片面当り15〜90
g/m2の範囲内である溶融亜鉛めっき鋼板または電気亜鉛
めっき鋼板が好ましい。亜鉛めっき量が、鋼板片面当り
15g/m2未満では耐食性が不十分であり、一方、鋼板片
面当り90g/m2を超えると、成形加工時にめっき層に起
因する割れが生じやすくなる。
の観点から、亜鉛めっき量が、鋼板片面当り15〜90
g/m2の範囲内である溶融亜鉛めっき鋼板または電気亜鉛
めっき鋼板が好ましい。亜鉛めっき量が、鋼板片面当り
15g/m2未満では耐食性が不十分であり、一方、鋼板片
面当り90g/m2を超えると、成形加工時にめっき層に起
因する割れが生じやすくなる。
【0013】亜鉛系めっき鋼板の少なくとも1つの表面
上に形成される化成処理層としては、特に限定されるも
のではないが、リン酸亜鉛処理、リン酸鉄処理などのリ
ン酸塩処理、または、電解クロメート処理、反応クロメ
ート処理、塗布型クロメート処理などのクロメート処理
によって形成される。
上に形成される化成処理層としては、特に限定されるも
のではないが、リン酸亜鉛処理、リン酸鉄処理などのリ
ン酸塩処理、または、電解クロメート処理、反応クロメ
ート処理、塗布型クロメート処理などのクロメート処理
によって形成される。
【0014】最上層の塗膜層形成時における加熱温度が
高温であることを考慮すると、化成処理層は、上記のう
ちクロメート処理によって形成することがより好まし
い。リン酸塩処理によって形成したのでは、加工時にお
いて密着性がやや劣化するおそれが生ずる。耐食性およ
び密着性の向上のために、クロメート処理液中に、シリ
カ、リン酸、樹脂成分等を添加してもよい。クロメート
皮膜の量は、鋼板片面当り、金属クロム換算で10〜1
50mg/m2 の範囲内とすることが好ましい。
高温であることを考慮すると、化成処理層は、上記のう
ちクロメート処理によって形成することがより好まし
い。リン酸塩処理によって形成したのでは、加工時にお
いて密着性がやや劣化するおそれが生ずる。耐食性およ
び密着性の向上のために、クロメート処理液中に、シリ
カ、リン酸、樹脂成分等を添加してもよい。クロメート
皮膜の量は、鋼板片面当り、金属クロム換算で10〜1
50mg/m2 の範囲内とすることが好ましい。
【0015】化成処理層の上に形成されるプライマー層
としては、ポリエーテルサルフォン(PES) 樹脂等を主成
分とする耐熱樹脂が使用される。このようなプライマー
層の形成によって、塗膜の耐食性および加工性が向上す
る。なお、上塗り塗膜との密着性を高めるために、4フ
ッ化エチレン(PTFE)などのフッ化オレフィン樹脂を添加
することが好ましい。
としては、ポリエーテルサルフォン(PES) 樹脂等を主成
分とする耐熱樹脂が使用される。このようなプライマー
層の形成によって、塗膜の耐食性および加工性が向上す
る。なお、上塗り塗膜との密着性を高めるために、4フ
ッ化エチレン(PTFE)などのフッ化オレフィン樹脂を添加
することが好ましい。
【0016】プライマー層のための樹脂として、プレコ
ート鋼板に主として使用されているポリエステル樹脂や
エポキシ樹脂をベース樹脂とした場合には、最上層の塗
膜層の焼付け温度が360 ℃以上であることから、その焼
付け時に樹脂が熱によって劣化し、塗膜密着性等の性能
が低下する問題が生ずる。プライマー層の膜厚は特に限
定されるものではないが、耐食性、密着性および経済性
の観点から、4〜10μm の範囲内であることが好まし
い。
ート鋼板に主として使用されているポリエステル樹脂や
エポキシ樹脂をベース樹脂とした場合には、最上層の塗
膜層の焼付け温度が360 ℃以上であることから、その焼
付け時に樹脂が熱によって劣化し、塗膜密着性等の性能
が低下する問題が生ずる。プライマー層の膜厚は特に限
定されるものではないが、耐食性、密着性および経済性
の観点から、4〜10μm の範囲内であることが好まし
い。
【0017】プライマー層の上に形成される塗膜層とし
ては、4フッ化エチレン(PTFE)樹脂およびポリエーテル
サルフォン(PES) 樹脂を主成分とする塗料が使用され
る。上記4フッ化エチレン(PTFE)樹脂によって、塗膜の
表面に高潤滑層が形成される結果、鋼板に優れた潤滑性
が付与される。
ては、4フッ化エチレン(PTFE)樹脂およびポリエーテル
サルフォン(PES) 樹脂を主成分とする塗料が使用され
る。上記4フッ化エチレン(PTFE)樹脂によって、塗膜の
表面に高潤滑層が形成される結果、鋼板に優れた潤滑性
が付与される。
【0018】塗料中の4フッ化エチレン(PTFE)樹脂とポ
リエーテルサルフォン(PES) 樹脂との比率は、特に限定
されるものではいが、樹脂100重量部中、PTFE成分が
40〜70重量部であることが好ましい。なお、必要に
応じて、塗料中にアルミニウム粉末を添加してもよい。
リエーテルサルフォン(PES) 樹脂との比率は、特に限定
されるものではいが、樹脂100重量部中、PTFE成分が
40〜70重量部であることが好ましい。なお、必要に
応じて、塗料中にアルミニウム粉末を添加してもよい。
【0019】上記塗料が塗布された塗膜の焼付けは、焼
付け時間X(秒)と焼付け温度Y(℃)とが下記式を満
足する条件で行うことが必要である。なお、ここで焼付
け温度は、焼付け時における鋼板の到達最高温度を意味
している。 Y≧(4000/X)+320・・・・(1) Y≦(7000/X)+320・・・・(2) 但し、Y≦420、 X≦100
付け時間X(秒)と焼付け温度Y(℃)とが下記式を満
足する条件で行うことが必要である。なお、ここで焼付
け温度は、焼付け時における鋼板の到達最高温度を意味
している。 Y≧(4000/X)+320・・・・(1) Y≦(7000/X)+320・・・・(2) 但し、Y≦420、 X≦100
【0020】塗膜焼付け条件が、上記(1) 式を満足せ
ず、焼付けが低温、短時間の場合には、ポリエーテルサ
ルフォン(PES) 樹脂の溶融が不十分になるために、潤滑
性および加工性を向上させることができない。また、塗
膜の焼付け条件が上記(2) 式を満足せず、焼付けが高
温、長時間の場合には、亜鉛めっき層に溶融、酸化劣
化、合金化反応等が生ずるために、塗膜の加工性が著し
く劣化する。
ず、焼付けが低温、短時間の場合には、ポリエーテルサ
ルフォン(PES) 樹脂の溶融が不十分になるために、潤滑
性および加工性を向上させることができない。また、塗
膜の焼付け条件が上記(2) 式を満足せず、焼付けが高
温、長時間の場合には、亜鉛めっき層に溶融、酸化劣
化、合金化反応等が生ずるために、塗膜の加工性が著し
く劣化する。
【0021】塗膜層の膜厚は、潤滑性、耐磨耗性、加工
性および塗装・焼付け作業性等の観点から、プライマー
層との合計で、鋼板の片面当り6〜30μm の範囲内と
することが必要である。塗膜層とプライマー層との合計
膜厚が、鋼板の片面当り6μm 未満では、潤滑性および
耐磨耗性を向上させることができない。一方、上記合計
膜厚が、鋼板の片面当り30μm を超えると、塗膜にそ
の焼付け時に生ずる膨れなどのような表面欠陥が発生す
る。塗膜層とプライマー層とのより好ましい合計膜厚
は、鋼板の片面当り8〜25μm の範囲内である。
性および塗装・焼付け作業性等の観点から、プライマー
層との合計で、鋼板の片面当り6〜30μm の範囲内と
することが必要である。塗膜層とプライマー層との合計
膜厚が、鋼板の片面当り6μm 未満では、潤滑性および
耐磨耗性を向上させることができない。一方、上記合計
膜厚が、鋼板の片面当り30μm を超えると、塗膜にそ
の焼付け時に生ずる膨れなどのような表面欠陥が発生す
る。塗膜層とプライマー層とのより好ましい合計膜厚
は、鋼板の片面当り8〜25μm の範囲内である。
【0022】上述した、この発明の塗装鋼板は、次のよ
うにして製造される。鋼板に溶融亜鉛めっき処理または
電気亜鉛めっき処理を施して、鋼板の表面上に、所定め
っき量の溶融亜鉛めっき層、溶融亜鉛合金めっき層、電
気亜鉛めっき層、電気亜鉛合金めっき層等からなる亜鉛
系めっき層を形成する。次いで、このような、亜鉛系め
っき層が形成された亜鉛系めっき鋼板に対し、クロメー
ト処理またはリン酸塩処理等の化成処理を施して、亜鉛
系めっき層の上に化成処理層を形成する。
うにして製造される。鋼板に溶融亜鉛めっき処理または
電気亜鉛めっき処理を施して、鋼板の表面上に、所定め
っき量の溶融亜鉛めっき層、溶融亜鉛合金めっき層、電
気亜鉛めっき層、電気亜鉛合金めっき層等からなる亜鉛
系めっき層を形成する。次いで、このような、亜鉛系め
っき層が形成された亜鉛系めっき鋼板に対し、クロメー
ト処理またはリン酸塩処理等の化成処理を施して、亜鉛
系めっき層の上に化成処理層を形成する。
【0023】次いで、ポリエーテルサルフォン(PES) 樹
脂等を主成分とする耐熱樹脂を化成処理層の上に塗布し
た後これを焼き付けることからなるプライマー処理を施
して、化成処理層の上にプライマー層を形成する。
脂等を主成分とする耐熱樹脂を化成処理層の上に塗布し
た後これを焼き付けることからなるプライマー処理を施
して、化成処理層の上にプライマー層を形成する。
【0024】次いで、プライマー層の上に、4フッ化エ
チレン(PTFE)樹脂およびポリエーテルサルフォン(PES)
樹脂を主成分とする塗料を、焼付け後の膜厚が、上記プ
ライマー層との合計で鋼板片面当り6〜30μm の範囲
内になるように塗布した後、これを焼き付けることによ
り、プライマー層の上に上塗り塗膜層を形成する。この
ときの塗膜の焼付けは、前述した(1) 式および(2) 式を
満足する条件で行うことが必要である。
チレン(PTFE)樹脂およびポリエーテルサルフォン(PES)
樹脂を主成分とする塗料を、焼付け後の膜厚が、上記プ
ライマー層との合計で鋼板片面当り6〜30μm の範囲
内になるように塗布した後、これを焼き付けることによ
り、プライマー層の上に上塗り塗膜層を形成する。この
ときの塗膜の焼付けは、前述した(1) 式および(2) 式を
満足する条件で行うことが必要である。
【0025】上述したプライマー層および塗膜層の形成
のための塗料の塗布は、ロールコータ、カーテンフロー
等の公知の塗布方法によって行われる。また、上記によ
り塗布された塗料の焼付けは、熱風乾燥方式、誘導加熱
方式、赤外線加熱方式などの公知の焼付け方法によって
行われる。
のための塗料の塗布は、ロールコータ、カーテンフロー
等の公知の塗布方法によって行われる。また、上記によ
り塗布された塗料の焼付けは、熱風乾燥方式、誘導加熱
方式、赤外線加熱方式などの公知の焼付け方法によって
行われる。
【0026】このようにして、鋼板の表面上に形成され
た亜鉛系めっき層と、前記亜鉛系めっき層の上に形成さ
れた化成処理層と、前記化成処理層の上に形成されたプ
ライーマー層と、そして、前記プライーマー層の上に形
成された塗膜層とからなる塗装鋼板が製造される。
た亜鉛系めっき層と、前記亜鉛系めっき層の上に形成さ
れた化成処理層と、前記化成処理層の上に形成されたプ
ライーマー層と、そして、前記プライーマー層の上に形
成された塗膜層とからなる塗装鋼板が製造される。
【0027】
【実施例】次に、この発明の塗装鋼板およびその製造方
法を、実施例によって比較例と対比しながら更に説明す
る。板厚0.5mm の鋼板の表面上に、電気亜鉛めっき処理
または溶融亜鉛めっき処理を施して、表1に示すめっき
量の電気亜鉛めっき層または溶融亜鉛めっき層を形成し
た。このようにして調製された亜鉛系めっき鋼板に対
し、この発明の方法により、クロメート処理またはリン
酸塩処理等の化成処理を施して、亜鉛系めっき層の上に
化成処理層を形成した。
法を、実施例によって比較例と対比しながら更に説明す
る。板厚0.5mm の鋼板の表面上に、電気亜鉛めっき処理
または溶融亜鉛めっき処理を施して、表1に示すめっき
量の電気亜鉛めっき層または溶融亜鉛めっき層を形成し
た。このようにして調製された亜鉛系めっき鋼板に対
し、この発明の方法により、クロメート処理またはリン
酸塩処理等の化成処理を施して、亜鉛系めっき層の上に
化成処理層を形成した。
【0028】次いで、化成処理層の形成された亜鉛系め
っき鋼板に対し、この発明の方法により、プライマー処
理を施して、化成処理層の上にプライマー層を形成し、
次いで、プライマー層の上にこの発明の焼付け条件によ
り塗膜層を形成して、この発明の塗装鋼板の供試体(以
下、本発明供試体という)No. 1〜9を調製した。
っき鋼板に対し、この発明の方法により、プライマー処
理を施して、化成処理層の上にプライマー層を形成し、
次いで、プライマー層の上にこの発明の焼付け条件によ
り塗膜層を形成して、この発明の塗装鋼板の供試体(以
下、本発明供試体という)No. 1〜9を調製した。
【0029】プライマー層および塗膜層は、下記塗料を
ロールコータを使用して塗布し次いで熱風乾燥炉により
焼付けることにより形成した。 プライマー層:PTFE/PES(30/70重量比) ストロンチウムクロメート30重量部(/樹脂100重量部) 塗膜層 :PTFE/PES(50/50重量比) アルミニウム粉末3重量部(/樹脂100重量部)
ロールコータを使用して塗布し次いで熱風乾燥炉により
焼付けることにより形成した。 プライマー層:PTFE/PES(30/70重量比) ストロンチウムクロメート30重量部(/樹脂100重量部) 塗膜層 :PTFE/PES(50/50重量比) アルミニウム粉末3重量部(/樹脂100重量部)
【0030】化成処理は、塗布型クロメート処理または
リン酸亜鉛処理により下記条件で行った。 塗布型クロメート処理:塗布量40mg/m2 (Cr量換算) リン酸亜鉛処理 :塗布量1.2 mg/m2
リン酸亜鉛処理により下記条件で行った。 塗布型クロメート処理:塗布量40mg/m2 (Cr量換算) リン酸亜鉛処理 :塗布量1.2 mg/m2
【0031】表1に、本発明供試体No. 1〜9のめっき
層種別およびめっき量、化成処理層の種別、プライマー
層の膜厚、および、塗膜層の焼付け温度、焼付け時間、
膜厚を示す。なお、プライマー層の焼付け温度は 230
℃、焼付け時間は60秒であり、亜鉛系めっき鋼板の他方
の表面には、一方の表面と同様の膜厚5μm のプライマ
ー層を形成した。
層種別およびめっき量、化成処理層の種別、プライマー
層の膜厚、および、塗膜層の焼付け温度、焼付け時間、
膜厚を示す。なお、プライマー層の焼付け温度は 230
℃、焼付け時間は60秒であり、亜鉛系めっき鋼板の他方
の表面には、一方の表面と同様の膜厚5μm のプライマ
ー層を形成した。
【0032】
【表1】
【0033】比較のために、本発明が規定する条件の少
なくとも1つが外れた塗装鋼板の供試体(以下、比較用
供試体という)No. 1〜9を調製した。表1に、比較用
供試体No. 1〜9のめっき層種別およびめっき量、化成
処理層の種別、プライマー層の膜厚、および、塗膜層の
焼付け温度、焼付け時間、膜厚を併せて示す。なお、比
較用供試体No. 1のティンフリースチールの厚さは0.4m
m であった。
なくとも1つが外れた塗装鋼板の供試体(以下、比較用
供試体という)No. 1〜9を調製した。表1に、比較用
供試体No. 1〜9のめっき層種別およびめっき量、化成
処理層の種別、プライマー層の膜厚、および、塗膜層の
焼付け温度、焼付け時間、膜厚を併せて示す。なお、比
較用供試体No. 1のティンフリースチールの厚さは0.4m
m であった。
【0034】本発明供試体および比較用供試体の各々に
ついて、塗膜外観、摩擦係数、耐磨耗性、加工性および
耐食性を、以下に述べる性能試験によって評価し、評価
結果を表1に併せて示した。
ついて、塗膜外観、摩擦係数、耐磨耗性、加工性および
耐食性を、以下に述べる性能試験によって評価し、評価
結果を表1に併せて示した。
【0035】(1) 塗膜外観:焼付け後の塗膜を目視で観
察し、観察結果を下記によって評価した。 ◎:ワキ、膨れなどが全くないもの ○:ワキ、膨れなどがほとんどないもの △:ワキ、膨れなどが少し生じたもの ×:ワキ、膨れなどが顕著に生じたもの
察し、観察結果を下記によって評価した。 ◎:ワキ、膨れなどが全くないもの ○:ワキ、膨れなどがほとんどないもの △:ワキ、膨れなどが少し生じたもの ×:ワキ、膨れなどが顕著に生じたもの
【0036】(2) 摩擦係数:摩擦係数測定装置「HEIDON
10 」を使用し、傾斜させた供試体の上に載せた重量15
0gのステンレス性ボードが滑り始めるときの傾斜角度θ
から静摩擦係数μ(=tan θ) を求め、下記によって評価
した。 ◎:μが0.12未満のもの ○:μが0.12〜0.18未満のもの △:μが0.18〜0.22未満のもの ×:μが0.22以上のもの
10 」を使用し、傾斜させた供試体の上に載せた重量15
0gのステンレス性ボードが滑り始めるときの傾斜角度θ
から静摩擦係数μ(=tan θ) を求め、下記によって評価
した。 ◎:μが0.12未満のもの ○:μが0.12〜0.18未満のもの △:μが0.18〜0.22未満のもの ×:μが0.22以上のもの
【0037】(3) 耐磨耗性:テーバー磨耗試験機を使用
し、CG-17 型磨耗輪を用い、供試体を1000回転させたと
きの磨耗による重量減少を測定し、下記によって評価し
た。 ◎:重量減少が 50mg 未満のもの ○:重量減少が 50 〜100mg 未満のもの △:重量減少が100 〜150mg 未満のもの ×:重量減少が150mg 以上のものまたは1000回転未満で
下地が露出したもの
し、CG-17 型磨耗輪を用い、供試体を1000回転させたと
きの磨耗による重量減少を測定し、下記によって評価し
た。 ◎:重量減少が 50mg 未満のもの ○:重量減少が 50 〜100mg 未満のもの △:重量減少が100 〜150mg 未満のもの ×:重量減少が150mg 以上のものまたは1000回転未満で
下地が露出したもの
【0038】(4) 加工性:供試体に対し、これと同じ厚
さの鋼板を1枚挟んで180 °曲げを行うことからなる1
T曲げを施した後、曲げ部に接着テープを貼り次いでこ
れを剥がし、曲げ部に生じた塗膜の剥離面積によって、
下記により評価した。 ◎:剥離なし ○:剥離面積1〜5%未満 △:剥離面積5〜30%未満 ×:剥離面積30%以上
さの鋼板を1枚挟んで180 °曲げを行うことからなる1
T曲げを施した後、曲げ部に接着テープを貼り次いでこ
れを剥がし、曲げ部に生じた塗膜の剥離面積によって、
下記により評価した。 ◎:剥離なし ○:剥離面積1〜5%未満 △:剥離面積5〜30%未満 ×:剥離面積30%以上
【0039】(5) 耐食性:供試体に対し、その塗膜に金
属素地まで達するクロス状の刻み目を入れ、このような
クロス状の刻み目の入った供試体について、JIS Z 2371
に基づく500 時間の塩水噴霧試験を施し、生じた発錆部
の面積によって、下記により評価した。 ◎:剥離面積10%未満 ○:剥離面積10〜25%未満 △:剥離面積25〜50%未満 ×:剥離面積50%以上
属素地まで達するクロス状の刻み目を入れ、このような
クロス状の刻み目の入った供試体について、JIS Z 2371
に基づく500 時間の塩水噴霧試験を施し、生じた発錆部
の面積によって、下記により評価した。 ◎:剥離面積10%未満 ○:剥離面積10〜25%未満 △:剥離面積25〜50%未満 ×:剥離面積50%以上
【0040】表1から明らかなように、下地鋼板として
ティンフリースチールを使用した比較用供試体No. 1
は、耐食性が悪かった。プライマー層が形成されていな
い比較用供試体No. 2は、加工性および耐食性が悪かっ
た。塗膜層とプライマー層との合計膜厚が本発明の範囲
を外れて少ない比較用供試体No. 3は、耐磨耗性および
耐食性が悪かった。塗膜層とプライマー層との合計膜厚
が本発明の範囲を超えて多い比較用供試体No. 4は、焼
付け後の塗膜に膨れが生じ、塗膜外観、摩擦係数、加工
性および耐食性がすべて悪かった。
ティンフリースチールを使用した比較用供試体No. 1
は、耐食性が悪かった。プライマー層が形成されていな
い比較用供試体No. 2は、加工性および耐食性が悪かっ
た。塗膜層とプライマー層との合計膜厚が本発明の範囲
を外れて少ない比較用供試体No. 3は、耐磨耗性および
耐食性が悪かった。塗膜層とプライマー層との合計膜厚
が本発明の範囲を超えて多い比較用供試体No. 4は、焼
付け後の塗膜に膨れが生じ、塗膜外観、摩擦係数、加工
性および耐食性がすべて悪かった。
【0041】式(1) 、(2) で示す塗膜層の焼付け条件に
おける焼付け温度が本発明の範囲を外れて低い比較用供
試体No. 5は、PTFE樹脂層の形成が不十分であったた
め、摩擦係数が高く潤滑性に劣っており、且つ、耐磨耗
性も悪かった。上記焼付け条件における焼付け温度が本
発明の範囲を超えて高い比較用供試体No. 6〜8は、塗
膜のオーバーベーク、めっき分の劣化、合金化などの要
因により、No. 6は塗膜外観、摩擦係数、加工性および
耐食性が悪く、No. 7は塗膜外観および加工性が悪く、
No. 8は加工性が悪かった。化成処理層が形成されてい
ない比較用供試体No. 9は、加工性および耐食性が悪か
った。
おける焼付け温度が本発明の範囲を外れて低い比較用供
試体No. 5は、PTFE樹脂層の形成が不十分であったた
め、摩擦係数が高く潤滑性に劣っており、且つ、耐磨耗
性も悪かった。上記焼付け条件における焼付け温度が本
発明の範囲を超えて高い比較用供試体No. 6〜8は、塗
膜のオーバーベーク、めっき分の劣化、合金化などの要
因により、No. 6は塗膜外観、摩擦係数、加工性および
耐食性が悪く、No. 7は塗膜外観および加工性が悪く、
No. 8は加工性が悪かった。化成処理層が形成されてい
ない比較用供試体No. 9は、加工性および耐食性が悪か
った。
【0042】これに対し、本発明供試体No. 1〜9は、
塗膜外観、摩擦係数、耐磨耗性、加工性および耐食性の
総てにおいて優れていた。
塗膜外観、摩擦係数、耐磨耗性、加工性および耐食性の
総てにおいて優れていた。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
例えば、自動販売機のデリバリーシューターなどのよう
に、物品を滑らせて移動させる部位に使用するに適し
た、塗膜表面の潤滑性に優れ且つ加工性および耐食性も
優れた塗装鋼板が得られる工業上優れた効果がもたらさ
れる。
例えば、自動販売機のデリバリーシューターなどのよう
に、物品を滑らせて移動させる部位に使用するに適し
た、塗膜表面の潤滑性に優れ且つ加工性および耐食性も
優れた塗装鋼板が得られる工業上優れた効果がもたらさ
れる。
Claims (2)
- 【請求項1】 亜鉛系めっき鋼板の少なくとも1つの表
面上に形成された化成処理層と、前記化成処理層の上に
形成されたプライマー層と、そして、前記プライマー層
の上に形成された塗膜層とからなっており、 前記塗膜層は、4フッ化エチレン樹脂およびポリエーテ
ルサルフォン樹脂を主成分とする塗料を塗布し、焼付け
時間X(秒)と焼付け温度Y(℃)とが下記式を満足す
る条件で焼き付けることにより形成されており、 Y≧(4000/X)+320・・・・(1) Y≦(7000/X)+320・・・・(2) 但し、Y≦420、 X≦100 そして、前記焼付けられた塗膜層と前記プライマー層と
の合計膜厚は、前記鋼板の片面当り6〜30μm の範囲
内であることを特徴とする、潤滑性に優れた塗装鋼板。 - 【請求項2】 亜鉛系めっき鋼板に対し化成処理を施し
て前記亜鉛系めっき鋼板の少なくとも1つの表面上に化
成処理層を形成し、次いで、前記化成処理層の形成され
た亜鉛系めっき鋼板に対しプライマー処理を施して、前
記化成処理層の上にプライマー層を形成し、 次いで、前記プライマー層の上に、4フッ化エチレン樹
脂およびポリエーテルサルフォン樹脂を主成分とする塗
料を、焼付け後の膜厚が、前記プライマー層との合計
で、鋼板片面当り6〜30μm の範囲内となるように塗
布し、焼付け時間X(秒)と焼付け温度Y(℃)とが下
記式 Y≧(4000/X)+320・・・・(1) Y≦(7000/X)+320・・・・(2) 但し、Y≦420、 X≦100 を満足する条件で、これを焼付けることによって、前記
プライマー層の上に塗膜層を形成することを特徴とす
る、潤滑性に優れた塗装鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21401695A JPH0939156A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 潤滑性に優れた塗装鋼板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21401695A JPH0939156A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 潤滑性に優れた塗装鋼板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0939156A true JPH0939156A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16648886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21401695A Pending JPH0939156A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 潤滑性に優れた塗装鋼板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0939156A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002012826A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-15 | Nisshin Steel Co Ltd | 材料表面の摺動性改善用塗料、その塗装方法及び塗装物ならびに上記塗装物を用いた自動販売機のシューター |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP21401695A patent/JPH0939156A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002012826A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-15 | Nisshin Steel Co Ltd | 材料表面の摺動性改善用塗料、その塗装方法及び塗装物ならびに上記塗装物を用いた自動販売機のシューター |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040413 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050419 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |