JPH0939145A - 内装表皮材 - Google Patents

内装表皮材

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JPH0939145A
JPH0939145A JP7188750A JP18875095A JPH0939145A JP H0939145 A JPH0939145 A JP H0939145A JP 7188750 A JP7188750 A JP 7188750A JP 18875095 A JP18875095 A JP 18875095A JP H0939145 A JPH0939145 A JP H0939145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melting point
skin material
high melting
low melting
polymer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7188750A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Shiragami
治 白神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造効率の向上及びリサイクル効率を向上を
図った内装表皮材を提供する。 【解決手段】 この内装表皮材11は、少なくもと二層
以上からなる高分子材料の積層体からなるもので、上記
積層体の材質が共に同質であると共に、二層構造として
おり、上層の表皮部となる積層体12を高融点重合体の
繊維構成体から構成しており、下層の積層体13をフェ
ルト状で高弾性の繊維構造体である低融点重合体と高融
点との網目構造の弾性を有する混合繊維構成体からな
り、積層体12,13を接合するに際しては、上記低融
点構成体の融点より高い温度であると共に、上記高融点
構成体の融点より低い温度で熱融着して部分的な熱融着
部14により積層体を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内装表皮材に関
し、特に車両の内装部品の表面を覆う材料を生産性良く
しかもリサイクルできるように図ったものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図4に示すように、車両の内
装部品である例えばシート01等を構成するシートパッ
ド02の表面を覆う表皮材03が用いられている。上記
表皮材03は、図3に示すように、表皮材料04の裏面
側にはソフト感及びボリューム感のの向上のために発泡
体の材料05を配すると共に、シートパッドへの貼り込
み性の向上のために平滑性のよい薄い裏基布06が該発
泡体05の裏面に設けられている。
【0003】上記表皮材料04としては、一般にポリエ
ステル100%の繊維が用いられており、上記発泡体の
材料05としては、一般にウレタンの発泡体が用いられ
ており、更に上記裏基布06としては、滑りの良い材料
として例えばナイロン,レーヨン等が用いれている。ま
た、これらを積層して接合する際には、接合性の向上の
ために、上記表皮材料04の裏面にはバックコート樹脂
としてアクリル樹脂からなるバックコート層07を設け
てウレタン等の発泡体材料05との密着性を向上させて
いる。なお、バックコート層を用いる代わりに接着材を
用いる場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内装材料を製造するには、個々の材料を積層させてお
り、手間がかかると共に、製造コストが高いという問題
がある。また、発泡体材料05と表皮材料04との密着
性が悪いので、上述したようにバックコート層07を設
けているが、接合に際しては該バックコート層07に熱
をかけて融かしてから接合するので、更に重量が嵩むと
共に時間と手間がかかるという問題もある。
【0005】また、従来のシート材料は少なくとも三層
からなる積層構造であると共に、これらを構成する個々
の材料が異種材料であるため、リサイクルを図ろうとす
ると三層を、先ずバラバラに分離してから各々のリサイ
クル処分を行う必要があり、手間がかかるので、通常廃
棄又は焼却することしかできず、リサイクル効率が悪い
という問題がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑み、製造効率の向上
及びリサイクル性の向上を図った内装表皮材を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係る内装表皮材の構成は、少なくもと二層以上から
なる高分子材料の積層体からなる内装表皮材において、
上記積層体の材質が共に同質であると共に、少なくとも
一層は低融点重合体と高融点との混合繊維構成体からな
り、他の層は高融点重合体の繊維構成体からなり、且つ
両者の構成体を積層し、上記低融点構成体の融点より高
い温度であると共に、上記高融点構成体の融点より低い
温度で層状に熱融着してなることを特徴とする。
【0008】上記内装表皮材において、上記低融点重合
体と高融点との混合繊維構成体は、低融点重合体が20
〜40重量%であり、残部が高融点重合体であることを
特徴とする。
【0009】上記内装表皮材において、上記積層体の材
質がポリエステル又はポリプロピレンであることを特徴
とする。
【0010】上記内装表皮材において、上記内装表皮材
が車両の内装表皮材であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照にして詳細に説明するが、本発明はこれに
限定されるものではない。
【0012】ここで、図1は本発明に係る内装表皮材の
断面図、図2はその部分拡大図である。これらの図面に
示すように、本発明にかかる内装表皮材11は、少なく
もと二層以上からなる高分子材料の積層体からなるもの
で、上記積層体の材質が共に同質であると共に、少なく
とも一層は低融点重合体と高融点との混合繊維構成体か
らなり、他の層は高融点重合体の繊維構成体からなって
いる。
【0013】本実施の形態では、図1に示すように、内
装表皮材11は二層構造としており、上層の表皮部とな
る積層体12を高融点重合体の繊維構成体から構成して
おり、下層の積層体13をフェルト状で高弾性の繊維構
造体である低融点重合体と高融点との網目構造の弾性を
有する混合繊維構成体からなっている。
【0014】上記積層体12,13を接合するに際して
は、上記低融点構成体の融点より高い温度であると共
に、上記高融点構成体の融点より低い温度で熱融着する
こととしている。
【0015】ここで、上記積層体は同一の材料からなる
ものであり、例えばポリエステルを例にした場合、高融
点重合体繊維の融点温度は200〜230℃であり、一
方の低融点重合体繊維の融点温度は170〜200℃と
している。但し、ポリエステルの場合には分子量及び反
応基を変更することで上記温度設定を種々変更すること
ができる。よって、積層体同志を接合させるには、上述
したように、上記高融点構成体の融点より低い温度(約
180〜200℃前後)で層状に熱融着することで、図
2に示したように、繊維同志がスポット的に熱融着して
融着部14を形成することで接合されることとなる。
【0016】なお、本発明において上記温度は何等限定
されるものではなく、要は温度差を有する二種類の繊維
体構造体からなる下層と高融点の繊維構成体からなる上
層とから積層構造を形成するものであればよい。
【0017】よって、繊維構成体としてはポリエステル
に限定されるものではなく、該ポリエステルの他に、例
えばポリプロピレン等の熱可塑性合成繊維等の他の内装
用の繊維構成材料を用いることができる。
【0018】上記繊維構成体を形成する場合の両者の混
合比率は、低融点材料を20〜40重量%に対して、高
融点材料を80〜60重量%としている。これは、上記
低融点材料が20重量%以下とした場合、熱融着による
融着部14の形成が少なくなり、剥がれ易く、良好な積
層体を形成することができないからである。また一方、
上記低融点材料が40重量%を超えた場合、熱融着によ
って溶ける量が多くなり、ソフト感を出すことが出来
ず、好ましくないからである。特に、上記低融点材料を
30重量%前後に対して、高融点材料を70重量%前後
とした場合において、接合性及びソフト感において良好
であり、従来のウレタンを用いたのと同様な弾性力を有
するものであった。
【0019】なお、上記繊維構成体の厚さは、シートの
種類によって、適宜変更することができ、一般には、上
層の表皮材12は1.0〜5.0mmであり、下層の高
弾性繊維構造体は5.0〜15.0mmとするのがよい
が、特に限定されるものではない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0021】下記材料を用いて、繊維構造体を作成し、
熱融着によって、図1に示すようなシート用の表皮材を
作成した。繊維としては、低融点系が170〜180
℃、高融点系が200〜210℃のポリエステル繊維
(「エルク」:商品名;帝人社製)を用いた。上記ポリ
エステル繊維の低融点系繊維を30重量%、高融点系繊
維を70重量%としたものを用いて、フェルト状の高弾
性繊維構造体を作成して下層の混合繊維構成体13とし
た。次いで、別途用意した高融点のポリエステル繊維か
らなる表層用の繊維構成体12を上記下層の混合繊維構
成体13の上に載せ、オーブン内に移送し、該オーブン
中において温度200℃、10分で熱融着した。熱融着
後の構成体は、図2に示すように、部分的に熱融着部1
4が形成されており、一体に積層されたシート表皮材を
得た。得られた該表皮材を車両のシートパッドの上面に
被せてシートを作成して、クッション性等の感触を測定
したが良好であった。
【0022】また、車両廃棄後においては、上記シート
表皮材は上層及び下層共にポリエステルという同一材質
からなるので、リサイクルが容易である。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、同
一材質からなるので、リサイクルが容易であると共に、
従来のような異種材料を用いる必要がなく、異種材料を
接合させる接着材及びバックコート材を用いることがな
くなり、材料及び工程が省略でき約10%程度のコスト
ダウン及び約15%程度の軽量化を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の表皮材の概略構成図であ
る。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】従来の表皮材の概略構成図である。
【図4】車両のシートの概略図である。
【符号の説明】
11 内装表皮材 12 上層の積層材(繊維構成体) 13 下層の積層体(混合繊維構成体) 14 熱融着部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくもと二層以上からなる高分子材料
    の積層体からなる内装表皮材において、 上記積層体の材質が共に同質であると共に、少なくとも
    一層は低融点重合体と高融点との混合繊維構成体からな
    り、他の層は高融点重合体の繊維構成体からなり、 且つ両者の構成体を積層し、上記低融点構成体の融点よ
    り高い温度であると共に、上記高融点構成体の融点より
    低い温度で層状に熱融着してなることを特徴とする内装
    表皮材。
  2. 【請求項2】 請求項1の内装表皮材において、 上記低融点重合体と高融点との混合繊維構成体は、低融
    点重合体が20〜40重量%であり、残部が高融点重合
    体であることを特徴とする内装表皮材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の内装表皮材において、 上記積層体の材質がポリエステル又はポリプロピレンで
    あることを特徴とする内装表皮材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の内装表皮材において、 上記内装表皮材が車両の内装表皮材であることを特徴と
    する内装表皮材。
JP7188750A 1995-07-25 1995-07-25 内装表皮材 Withdrawn JPH0939145A (ja)

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JP7188750A JPH0939145A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 内装表皮材

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JPH0939145A true JPH0939145A (ja) 1997-02-10

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016087241A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 ダイキョーニシカワ株式会社 車両用内装部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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