JPH0938291A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

Info

Publication number
JPH0938291A
JPH0938291A JP7218073A JP21807395A JPH0938291A JP H0938291 A JPH0938291 A JP H0938291A JP 7218073 A JP7218073 A JP 7218073A JP 21807395 A JP21807395 A JP 21807395A JP H0938291 A JPH0938291 A JP H0938291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
variation
display
reach
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7218073A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP7218073A priority Critical patent/JPH0938291A/ja
Publication of JPH0938291A publication Critical patent/JPH0938291A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スベリ変動制御に伴う変動の一旦停止をいず
れの図柄に対しても行っていた。このため、遊技者は、
図柄の停止が確定的なものなのか、あるいはスベリ変動
に伴う一時的なものなのかを予測することができず緊張
感が薄れるという問題を有していた。 【解決手段】 右図柄のスベリ変動制御を行う場合、左
特別図柄表示部33aの変動停止後、この左停止図柄
(「4」の図柄)の1図柄前の図柄(「3」の図柄)を
右特別図柄表示部33cに一旦停止する。この右図柄の
一旦停止状態では、左停止図柄(「4」の図柄)との間
でリーチを確定する右図柄(「4」の図柄)の下側一部
分が右特別図柄表示部33cに停止表示される。その
後、右特別図柄表示部33cを1〜16図柄のいずれか
の図柄分再変動(スベリ変動)して停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示制御手段の制
御に基づいて複数個の配列した識別情報を複数の可変表
示部にて可変表示する可変表示装置を備えた弾球遊技機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、弾球遊技機としてのパチ
ンコ遊技機に設けられる可変表示装置は、複数列の可変
表示部で識別情報(図柄)を可変表示し、各可変表示部
の表示結果が予め定めた特定表示結果(大当り図柄)と
なったときに特定遊技状態を発生して遊技者に特定の遊
技価値を付与するようになっていた。このような図柄の
変動においてリーチとなったときには、複数のリーチ変
動態様の中からいずれかの変動態様を選択実行すること
により、遊技の興趣を盛り上げるようになっていた。ま
た、このような可変表示装置において、本出願人は、先
に特開平6−218091号(以下、先行技術という)
公報で図柄がリーチあるいは大当りするような場合、表
示上でリーチを確定し得る可変表示部の図柄に対して通
常の変動量で一旦停止を行い、その後図柄を再変動(ス
ベリ変動)することで遊技の興趣を向上するものを提案
した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した先
行技術では、スベリ変動制御に伴う変動の一旦停止をい
ずれの図柄に対しても行っていた。このため、遊技者
は、図柄の停止が確定的なものなのか、あるいはスベリ
変動に伴う一時的なものなのかを予測することができず
緊張感が薄れ、結果としてスベリ変動の興趣を半減させ
るという問題を有していた。本発明は、上記した問題点
に鑑みなされたもので、その目的とするところは、導出
表示する図柄(識別情報)の前又は/及び後の図柄の少
なくとも一部分を可変表示部に表示し得る可変表示装置
において、リーチあるいは大当り等の特別表示態様とな
り得る図柄が導出表示位置以外の可変表示部に停止表示
された場合にのみスベリ変動(再変動)を行うことで遊
技者にスベリ変動の緊張感を与え、ひいてはスベリ変動
の興趣が向上し得る弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】表示制御手段は、複数の
可変表示部のうち少なくとも最終停止の可変表示部を除
いた可変表示部に対して予め定めた特別表示態様となり
得る識別情報を特別表示態様となり得ない表示位置に一
旦停止表示し、その後再変動する特殊変動制御手段を備
えたので、リーチあるいは大当り等の特別表示態様とな
り得る識別情報(図柄)が特別表示態様となり得ない可
変表示部の表示位置に停止表示された場合にのみ図柄の
再変動(スベリ変動)が可能となる。このため、従来の
ようないずれの図柄に対してもスベリ変動を可能にした
構成と違い、遊技者にスベリ変動の緊張感を与えること
ができ、ひいてはスベリ変動の興趣を向上する。
【0005】なお、前記特別表示態様は、少なくともリ
ーチ状態となる表示態様とすると共に、前記特殊変動制
御手段は、表示上でリーチを確定し得る可変表示部の識
別情報を変動制御する構成とすることにより、スベリ変
動をより効果的に実施することができる点で有利であ
る。
【0006】また、前記可変表示装置は、前記識別情報
を画像データに基づいて可変表示する画像表示装置から
構成すると共に、前記表示制御手段は、識別情報の飛躍
表示変化を可能にする画像データ制御手段を備えること
により、識別情報を可変表示するための制御プログラム
の容量が削減できる点で有利である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。先ず、図1を参照して実施形
態に係る弾球遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技
盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す
正面図である。図1において、遊技盤1の表面には、発
射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状
に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領
域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、左・
中・右の各特別図柄表示部(可変表示部)33a〜33
cでの識別情報(以下、特別図柄という)の可変表示
(以下、変動ともいう)を可能にする可変表示装置とし
ての特別可変表示装置30が配置されている。なお、特
別可変表示装置30の詳細な構成については後に詳述す
るものである。
【0008】特別可変表示装置30の下方には、普通可
変入賞球装置5及び特別可変入賞球装置9等の各種構成
部材を遊技盤1に取り付けるための取付基板4が設けら
れている。取付基板4の中央上端部には、特別図柄の変
動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装置5が
配置されている。この普通可変入賞球装置5は、ソレノ
イド6によって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開
放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片7a・
7bを有して、いわゆるチューリップ型役物として構成
され、その普通可変入賞球装置5には入賞した打玉を検
出する始動玉検出器8が設けられている。なお、可動翼
片7a・7bが垂直(通常開放)位置のときも普通可変
入賞球装置5に入賞可能になっている。また、普通可変
入賞球装置5への入賞に基づく特別図柄の変動は、変動
中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶さ
れ、その旨が後述の特別図柄記憶表示LED36によっ
て表示されるようになっている。
【0009】前記取付基板4の中央部には、特別可変入
賞球装置9が配置されており、該特別可変入賞球装置9
は、入賞領域14を開閉制御する開閉板11を備えてい
る。即ち、開閉板11は、遊技盤1の裏面に配されたソ
レノイド10の駆動に基づいて傾動位置と垂直位置との
間で変動自在となっており、ソレノイド10がONされ
たときには入賞領域14を開放する傾動状態となる一
方、ソレノイド10がOFFされたときには入賞領域1
4を閉鎖する垂直状態となる。また、入賞領域14内に
は、入賞玉を検出する特定玉検出器12及び入賞玉検出
器13が設けられている。なお、特定玉検出器12は、
入賞玉の検出により後述する継続権の成立を許容するよ
うになっている。
【0010】また、前記特別可変入賞球装置9の下方に
は、通過玉検出器15を備えた突出部材16が設けられ
ている。なお、突出部材16の左側部には、打玉を通過
玉検出器15に通過させるための通過口16aが穿設さ
れている。そして、通過玉検出器15は、通過玉を検出
すると後述する普通図柄表示器34に表示される普通図
柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄
表示器34は、普通図柄が当り図柄となったときに、普
通可変入賞球装置5の可動翼片7a・7bを所定時間が
経過するまで開放制御するものであるが、後述する確率
変動(大当り判定確率が通常時と異なる高い確率に変更
した遊技状態)が生じたときには、開放時間が長くなる
ように設定されている。また、普通図柄の変動は、変動
中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶さ
れ、その旨が後述する普通図柄記憶表示LED35によ
って表示されるようになっており、その変動時間は、確
率変動時には通常時に比べて短縮されるようになってい
る。なお、このような普通図柄の変動記憶は常に一定
(例えば、4回)に設定する必要はなく、例えば通常時
では1回にする一方で、後述の確率変動中では4回にす
ることも可能である。また、前記取付基板4の左右両端
部には、それぞれ飾りLED17を備えた入賞口18が
設けられている。また、前記特別可変入賞球装置9の入
賞領域14内壁には、V入賞表示LED19が設けられ
ている。
【0011】しかして、上記のように構成される特別可
変入賞球装置9は、以下のように作動する。即ち、打玉
が普通可変入賞球装置5に入賞して始動玉検出器8をO
Nさせると、特別可変表示装置30が変動を開始し、一
定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で特別図柄
が確定され、その確定された図柄の組み合せが特定表示
結果をなす所定の大当り組合せ(同一図柄のゾロ目)と
なったときに特定遊技状態(大当り遊技状態ともいう)
となる。そして、この特定遊技状態においては、特別可
変入賞球装置9の開閉板11が所定期間(例えば、29
秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発
生するまで開放(開放サイクル)するように設定され、
その開放している間遊技盤1の表面を落下する打玉を受
け止めるようになっている。そして、受け止められた打
玉が特定玉検出器12をONすると、再度上記した開放
サイクルを繰り返し、特定玉検出器12がONする毎に
継続権が成立して開放サイクルを最高16回繰り返すこ
とができるようになっている。なお、前記各入賞口もし
くは各可変入賞球装置内に入った入賞玉は、1個の入賞
玉に対して所定数(例えば、15個)の景品玉が払い出
される。
【0012】また、遊技領域3を含む遊技盤1の表面に
は、上記した構成以外にも、風車ランプ20aを内蔵し
た風車20、左右一対の飾りランプ21a・21b、袖
ランプ22aを内蔵した入賞口22、サイドランプ23
aを内蔵したサイドランプ飾り23、アウト口24、バ
ック玉防止部材25等が設けられている。また、パチン
コ遊技機には、特定遊技状態時あるいは変動時に点灯又
は点滅してその旨を報知する遊技効果ランプ及び遊技効
果LED(共に図示しない)が設けられると共に、効果
音を発生するスピーカ26(符号のみ図3参照)が設け
られている。
【0013】次に、本実施形態の要部を構成する特別可
変表示装置30の構成について説明する。特別可変表示
装置30は、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付
基板31を有し、該取付基板31には、長方形状の窓枠
部32が形成されている。そして、この窓枠部32の後
方には、左・中・右の特別図柄を個々に可変表示する各
特別図柄表示部33a〜33cを有するLCD表示器3
3が臨設されている。また、窓枠部32の上方には、普
通図柄表示器34、普通図柄記憶表示LED35、特別
図柄記憶表示LED36、及び飾りLED37が設けら
れ、窓枠部32の左右側方には、各飾りLED38・3
9が設けられている。一方、窓枠部32の下方には、各
飾りLED40・41が設けられている。なお、普通図
柄表示器34の普通図柄の変動動作及びこれに係る各種
構成部材の動作については後に詳述するものである。
【0014】また、上記LCD表示器33の特別図柄表
示部33a〜33cに表示される左・中・右の各特別図
柄は、図4に示すように、それぞれ「0〜9・F・X・
G・P・R」順の15種類から構成されている。これら
左・中・右の各図柄には、後述するWCRND L・C
・R(図4参照)の各ランダム数が対応して設けられて
いる。大当り図柄の組合せは、図5に示すように、左・
中・右の各図柄が同一図柄にて揃った組合せであり、こ
の組合せは、WCRND Lのランダム数に基づいて決
定される。また、大当り図柄のうち「1・3・5・7・
9」のいずれかで揃った図柄は、確変図柄を構成して後
に詳述する確率変動を発生するようになっている。な
お、このような確変図柄は、図柄色が赤色になっている
一方、その他の特別図柄は緑色になっている。これによ
り、大当り時の遊技価値の違い(確変の有無)が遊技者
に対して明確に報知できるようになっている。
【0015】以上、特別可変表示装置30を含むパチン
コ遊技機の遊技盤1の構成について説明してきたが、そ
れらの遊技装置は、図2及び図3に示す遊技制御回路に
よって制御される。図2及び図3は、遊技制御回路をブ
ロック構成で示す回路図であり、MPU42a及び図示
しないROM、RAM、入出力回路を含んで本発明の表
示制御手段を構成する基本回路42によって制御されて
いる。しかして、基本回路42は、入力回路43を介し
て通過玉検出器15、始動玉検出器8、特定玉検出器1
2、及び入賞玉検出器13からの検出信号が入力され、
アドレスデコード回路44から基本回路42にチップセ
レクト信号が与えられる。また、電源投入時に初期リセ
ット回路45から基本回路42にリセット信号が与えら
れ、所定時間毎に定期リセット回路46から基本回路4
2に定期リセット信号が与えられる。
【0016】一方、基本回路40からは、以下の装置及
び回路に制御信号が与えられる。即ち、LCD回路47
を介して特別可変表示装置30(図2中には、LCD表
示装置と記載)に表示制御信号が与えられ、LED回路
48を介して普通図柄表示器34、特別図柄記憶表示L
ED36、普通図柄記憶表示LED35、V入賞表示L
ED19、及び各飾りLED17・37〜41に表示駆
動信号が与えられ、ソレノイド回路49を介して各ソレ
ノイド6・10に駆動信号が与えられ、ランプ回路50
を介して風車ランプ20a、サイドランプ23a、及び
袖ランプ22aに表示制御信号が与えられ、音声合成回
路51及び音量増幅回路52を介してスピーカ26に音
声信号が与えられる。また、ランプ回路50からは各種
のランプ制御データが出力されることで、上記した構成
部材以外のランプを表示制御するようになっている。さ
らに、基本回路42は、情報出力回路53を介して外部
(ホールコンピュータや呼び出しランプ等)に有効始動
情報、大当り情報、及び確率変動情報を出力し、また、
賞球個数信号出力回路54を介して外部に各種の賞球個
数信号を出力している。なお、上記した装置や回路に
は、電源回路55から各種の電圧を有する電力が供給さ
れている。また、上記した基本回路42からLCD回路
47を介して特別可変表示装置30に送信される表示制
御信号は、コマンドブロックフォーマットが9バイトの
コマンドデータからなり、このコマンドデータは、基本
回路42内のMPU42aから特別可変表示装置30内
のMPU30aに送信されるようになっている。
【0017】次に、表示制御手段として前記特別可変表
示装置30による特別図柄の変動動作について図6乃至
図20に示すタイムチャート及び説明図等を参照して説
明する。まず、特別可変表示装置30の変動動作に用い
られるランダム数について説明する。特別可変表示装置
30では、図6に示すような5種類のランダム数が使用
されており、これらのランダム数は、大当り決定用のW
CRND1と、左図柄表示用であり且つ大当り表示用の
WCRND Lと、中図柄表示用のWCRND Cと、右
図柄表示用のWCRND Rと、リーチ動作指定用のW
CRND ACTと、から構成されている。また、WC
RND1は、「0〜224」の225通りの数値が0.
002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するも
のであり、WCRND Lは、「0〜14」の15通り
の数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々
と変化するものであり、WCRND Cは、「0〜1
4」の15通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ず
つ加算されることで刻々と変化するものであり、WCR
ND Rは、「0〜14」の15通りの数値がWCRN
Cの桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化
するものであり、WCRND ACTは、「1〜10
0」の100通りの数値が割り込み処理の余り時間に1
ずつ加算されることで刻々と変化するものである。
【0018】そして、図7に示すように、WCRND1
から抽出された値が「3」であり大当りと判定される
と、WCRND L(0〜14)のデータにより大当り
図柄が決定され、この大当り図柄が特別可変表示装置3
0のLCD表示器33に表示される。一方、WCRND
1で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、
WCRND L・C・Rからの各抽出値に対応する図柄
が外れ図柄として特別可変表示装置30のLCD表示器
33に表示される。なお、WCRND L・C・Rから
の各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場合には、
WCRND Rのデータに「1」を加算して外れ図柄に
して表示するものである。なお、このような当り外れの
判定において、確率変動時(高確率時)にはWCRND
1内の「3・7・67・77・173」の値が大当り決
定用のランダム数となる。
【0019】特別図柄の変動は図12及び図13のタイ
ムチャートに示すようになっている。なお、左・中・右
の各図柄列の変動は、図8の一覧表図に示すパターンに
基づいて行われる。変動パターンAは、一定の速度で変
動(16.7msに1図柄変動)するパターンであり、
変動パターンBは、除々に減速して停止するパターンで
あり、変動パターンCは、除々に減速するパターンであ
り、変動パターンDは、一定の速度で変動(333.3
msに1図柄変動、1周期5.000秒)するパターン
であり、変動パターンEは、除々に減速して停止(1図
柄変動)するパターンであり、変動パターンGは、一定
速の後減速して停止するパターンである。また、図12
及び図13の各タイムチャート中に記載の条件1〜3、
及び※1〜4は、図9乃至図11の各一覧表図に示すも
のである。なお、※4は、後述する各リーチ1〜3の選
択条件であり、各条件1〜3及び前記WCRND AC
Tの抽出値に基づいてハズレ及び大当り毎に決定され
る。また、以下に示すスベリ変動(これをスベリともい
う)とは、最終停止図柄以外の図柄に対する特殊変動の
ことであり、通常変動にて停止した後の図柄の再変動の
ことをいう。
【0020】先ず、図12において、普通可変入賞球装
置5に打玉が入賞し始動玉検出器8が始動信号を導出す
ると、その始動信号の立ち上がり時に、WCRND1か
ら数値を抽出してこれを格納する。その後、始動信号の
立ち上がりより0.002秒後には、WCRND L・
C・R及びWCRND ACTから数値を抽出すると共
に、格納したWCRND1の読み出し及び判定を行う。
そして、始動信号の立ち上がりより0.004秒後に、
左・中・右の全図柄列を変動パターンAにて変動させ
る。その後、左図柄列は、6.260秒間変動パターン
Aにて変動された後、変動中の図柄位置に関係なく停止
図柄の3図柄前をセットする。このような制御を飛ばし
(飛躍表示変化)制御という。そして、0.420秒間
変動パターンBにて変動されて停止する。右図柄列につ
いては、スベリ変動がない場合は、6.680秒間変動
パターンAにて変動された後、停止図柄の3図柄前がセ
ットされて0.420秒間変動パターンBにて3図柄分
変動されて停止する。また、スベリがある場合は、6.
680秒間変動パターンAにて変動された後、左停止図
柄の4図柄前がセットされて0.420秒間変動パター
ンBにて3図柄分変動される。これにより、右図柄は左
停止図柄の1図柄前で一旦停止される。そして、0.4
80秒間の一旦停止後、0.140〜2.240秒間変
動パターンGにて1〜16図柄分スベリ変動されて停止
する。この場合、変動パターンGにて1図柄分又は16
図柄分右図柄が変動されたときにリーチとなる。なお、
上記した左・右の各図柄の変動パターンAにおいて、※
2のとき、即ち始動口入賞による記憶が3以上ある場合
には、変動時間がそれぞれ4.760秒及び5.180
秒に短縮される。
【0021】一方、中図柄は、図13に示すように、リ
ーチ以外のとき、7.100秒間変動パターンAにて変
動された後、0.850秒間変動パターンBにて変動さ
れて停止表示される。また、リーチ1での中図柄は、変
動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.4
20秒間の変動パターンC及び5.664〜10.34
0秒間の変動パターンDにて変動され、その後1.18
4秒間変動パターンEにて変動された後に停止表示され
る。リーチ2での中図柄は、変動パターンAでの7.1
00秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターン
C及び10.340秒間の変動パターンDにて変動さ
れ、その後0.400秒間の停止と0.200秒間の1
図柄変動とからなるコマ送り変動が0.600〜9.0
00秒間(1〜15図柄のいずれかの図柄分変動)行わ
れて停止表示される。リーチ3での中図柄は、変動パタ
ーンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒
間の変動パターンC及び10.340秒間の変動パター
ンDにて変動され、その後一旦0.400秒間停止され
た後に0.167〜2.505秒間変動パターンAにて
変動されて停止表示される。なお、上記したリーチ以外
及びリーチ1〜3での中図柄の変動パターンAにおい
て、※2のときには変動時間が5.690秒に短縮さ
れ、※3のとき、即ちスベリ変動制御を行った場合に
は、変動時間が6.960〜7.240秒に変更され
る。
【0022】ところで、上記したように本実施形態で
は、図柄のスベリ変動を第二停止図柄である右図柄に対
してのみ実施可能としているが、これに限らず第一停止
図柄である左図柄に対してスベリ変動を行う制御として
もよい。この場合では、図14に示すように、普通可変
入賞球装置5に打玉が入賞し始動玉検出器8が始動信号
を導出すると、その始動信号の立ち上がり時に、WCR
ND1から数値を抽出してこれを格納する。その後、始
動信号の立ち上がりより0.002秒後には、WCRN
L・C・R及びWCRND ACTから数値を抽出
すると共に、格納したWCRND1の読み出し及び判定
を行う。そして、始動信号の立ち上がりより0.004
秒後に、左・中・右の全図柄列を変動パターンAにて変
動させる(図14中には、左図柄のみを記載)。その
後、左図柄列について、スベリがない場合は、6.26
0秒間変動パターンAにて変動された後、停止図柄の3
図柄前がセットされて0.420秒間変動パターンBに
て3図柄分変動されて停止する。また、スベリがある場
合は、6.680秒間変動パターンAにて変動された
後、確変図柄の4図柄前がセットされて0.420秒間
変動パターンBにて3図柄分変動される。これにより、
左図柄は確変図柄の1図柄前で一旦停止される。そし
て、0.480秒間一旦停止された後、0.140〜
2.240秒間変動パターンGにて1〜16図柄分変動
されて停止する。この場合、変動パターンGにて1図柄
分又は16図柄分左図柄が変動されたときに確変図柄が
導出表示の図柄として停止表示された状態となる。な
お、図14では、第一停止図柄(左図柄)の一旦停止を
確変図柄の1図柄前としているが、これに限定するもの
ではない。例えば、大当り図柄の表示において複数種類
のうち予めホール側で決めた大当り図柄(持たせ図柄)
が停止表示されることにより景品玉の継続使用を許可す
るような場合では、第一停止図柄の一旦停止を持たせ図
柄の1図柄前とすることも可能である。また、スベリ変
動制御は、正回転(上方から下方へのスクロール)でス
ベルことで行われているが、これに限らず逆回転(下方
から上方へのスクロール)でスベルようにしてもよい。
さらに、左図柄のスベリ変動制御に対する中・右の各図
柄の変動制御は、前記図12及び図13に示す制御を様
々な組合せで適用することができる。具体的には、左・
右の両図柄に対してスベリ変動制御の実施を可能とした
り、あるいは左・右のいずれか一方の図柄に対してのみ
スベリ変動制御の実施を可能としてもよい。なお、本実
施形態では、識別情報を左・中・右の3図柄から構成す
ると共に、左図柄、右図柄、中図柄の順で停止表示する
ようになっているため、最終停止図柄(中図柄)以外の
左・右の各図柄に対してスベリ変動制御を行うものとし
ているが、特にこのような図柄数及び停止順については
限定するものではなく、少なくとも最終停止図柄以外の
図柄に対してスベリ変動制御を行うものであればよい。
例えば本実施形態では、複数の可変表示部を左・中・右
の3個の図柄表示部で構成し、そのうちの最終停止の中
図柄を除く左・右の図柄でスベリ変動制御を行っている
が、これに限らず、複数の可変表示部を2個や4個の図
柄表示部で構成してもよい。当然、この場合は、スベリ
変動する図柄表示部の個数を1個や3個等にしてもよ
い。
【0023】次に、左・中・右の各特別図柄表示部33
a〜33cに表示される具体的な図柄変動画像について
図15及び図16を参照して説明する。なお、特別図柄
表示部33a〜33cには、それぞれWCRND L・
C・Rの抽出値(大当り時は、WCRND Lの抽出値
のみ)に基づく図柄が導出表示されるものであるが、そ
の導出表示する図柄の前後の各図柄についても一部分が
表示されるようになっている。先ず、スベリなしの図柄
変動では、全図柄が変動されるとその所定時間後、図1
5(A)に示すように左特別図柄表示部33aの変動が
最初に停止され、次いで右特別図柄表示部33c及び中
特別図柄表示部33bの変動が順次停止される(図15
(B)(C)参照)。なお、図15(B)の画像は、右特
別図柄表示部33cが左特別図柄表示部33aと同一図
柄(「4」の図柄)にて揃ったリーチ状態の画像であ
り、図15(C)の画像は、左・中・右の各特別図柄表
示部33a〜33cの停止図柄が同一図柄(「4」の図
柄)にて揃った大当り図柄の画像である。また、図15
(B)のようなリーチ状態では、中特別図柄表示部33
bが前記リーチ1〜3のいずれかのリーチ変動にて制御
されるものである。一方、右図柄のスベリが有る図柄変
動では、前記図15(A)に示す左特別図柄表示部33
aの変動停止後、この左停止図柄(「4」の図柄)の1
図柄前の図柄(「3」の図柄)が右特別図柄表示部33
cに一旦停止され(図16(A)参照)、その後、図1
6(B)に示すように右特別図柄表示部33cが1〜1
6図柄のいずれかの図柄分再変動(スベリ変動)されて
停止する。なお、図16(A)の右図柄の一旦停止状態
では、左停止図柄(「4」の図柄)との間でリーチを確
定する右図柄(「4」の図柄)の下側一部分が右特別図
柄表示部33cに停止表示されるものである。その後
は、スベリなしの図柄変動と同様に、中特別図柄表示部
33bがリーチ1〜3のいずれかのリーチ変動にて制御
されて全図柄の変動が停止される。
【0024】次に、上記した右図柄のスベリ変動制御を
図17のフローチャートに基づいて説明する。図17に
おいて、先ず、WCRND1、WCRND L・C・
R、及びWCRND ACTの抽出を行うと(S1)、
次に抽出したWCRND1の値が大当り値か否かを判別
する(S2)。S2でWCRND1の値が大当り値の場
合は、次に前記S1で抽出したWCRND ACTの値
が4の倍数であるか否かを判別し(S3)、WCRND
ACTの値が4の倍数でないときは、スベリ変動フラ
グをセットすると共に(S4)、該スベリ変動用の音声
・表示報知フラグをセットして(S5)、S6に移行す
る。一方、S3でWCRND ACTの値が4の倍数の
ときは、直接S6に移行する。そして、S6で前述した
条件及びWCRND ACTの値に応じたリーチフラグ
をセットし、その後前記S1で抽出したWCRND
の値に応じた大当り表示位置で図柄を停止表示するよう
に図柄変動を実行する(S7)。
【0025】一方、上記S2でWCRND1の値が大当
り値でない場合は、次にWCRND Lの値とWCRND
Rの値とが同一であるか否か、即ちリーチの有無を判
別する(S8)。S8でWCRND Lの値とWCRN
Rの値とが同一ではなくリーチがないと判別した場
合には、次にWCRND ACTの値が16の倍数であ
るか否かを判別し(S9)、WCRND ACTの値が
16の倍数のときは、スベリ変動フラグをセットすると
共に(S10)、該スベリ変動用の音声・表示報知フラ
グをセットして(S11)、後述のS16に移行する。
一方、S9でWCRND ACTの値が16の倍数でな
いときは、直接S16に移行する。
【0026】また、上記S8でWCRND Lの値とW
CRND Rの値とが同一でありリーチがあると判別し
た場合には、次にWCRND ACTの値が4の倍数で
あるか否かを判別し(S12)、WCRND ACTの
値が4の倍数でないときは、スベリ変動フラグをセット
すると共に(S13)、該スベリ変動用の音声・表示報
知フラグをセットして(S14)、S15に移行する。
一方、S12でWCRND ACTの値が4の倍数のと
きは、直接S15に移行する。そして、S15で条件及
びWCRND ACTの値に応じたリーチフラグをセッ
トし、その後S1で抽出したWCRND L・C・Rの
値に応じたハズレ表示位置で図柄を停止表示するように
図柄変動を実行する(S16)。なお、上記したS4、
S10、及びS13でセットされるスベリ変動フラグ
は、右図柄の一旦停止後の再変動(スベリ変動)を制御
するためのフラグであると共に、本発明の特殊変動制御
手段を構成するものである。具体的には、スベリ変動フ
ラグがセットされることで、左停止図柄との間でリーチ
を確定する右図柄が左停止図柄の1図柄前即ちWCRN
L−1の図柄で一旦停止され、その後WCRND
Rの抽出値(大当り時は、WCRND Lの抽出値)に
基づく導出表示の図柄までスベリ変動が行われる。
【0027】そして、右図柄のスベリ変動制御につい
て、図18に示すような図柄変動に伴う特別表示態様を
リーチ状態としてリーチ有無の割合が前記フローチャー
トの判定により設定される。図18において、その単位
となるものは図柄の変動回数であり、100回の図柄変
動動作を行った場合でのリーチなしの変動回数とリーチ
有りの変動回数とをそれぞれスベリ変動の有無毎に記載
している。具体的には、先ず、リーチ有無の割合として
は、各図柄列の15個の図柄数から考慮してリーチがな
い変動回数は(14/15)×100≒93回(=A
回)となり、リーチが有る変動回数(大当りを含む)は
(1/15)×100≒7回(=B回)となる。従っ
て、スベリ有りでリーチがない変動回数は、前記図17
のS9の判別においてWCRND ACTの抽出率が6
/100となることを考慮して、(6/100)×A≒
6回となる。同様にして、スベリなしでリーチがない変
動回数は、(94/100)×A≒88回となる。一
方、スベリ有りでリーチが有る変動回数は、前記図17
のS3及びS12の各判別においてWCRND ACT
の抽出率が75/100となることを考慮して、(75
/100)×B≒5回となり、またスベリなしでリーチ
が有る変動回数は、(25/100)×B≒2回とな
る。即ち、図18の一覧表図から分かるように、スベリ
の有無に関わらずトータルとして見た場合のリーチなし
及びリーチ有りの各変動割合は14:1(図18に記載
のリーチなしの93回とリーチ有りの7回とは、小数点
以下四捨五入の計算のため比率が若干異なる)に設定さ
れており、その内訳としては、スベリなしの場合でのリ
ーチなし及びリーチ有りの各変動割合は44:1に設定
される一方、スベリ有りの場合でのリーチなし及びリー
チ有りの各変動割合は6:5に設定されている。
【0028】以上のように、本実施形態では、スベリ変
動制御を行った場合、ほぼ5割の確率でリーチ表示を行
うことで、遊技者に対してスベリ変動が出現するとリー
チになり易いという印象を与えるようになっている。と
ころで、従来のスベリ変動制御は、その出現に伴って1
00%の確率でリーチ表示を行うようになっていた。こ
のため、従来では、スベリ変動がリーチ予告的(スベル
と必ずリーチになる)な存在となってしまい、遊技の興
趣を半減していた。これに対して、本実施形態のスベリ
変動制御は、通常の図柄変動制御時に比べてリーチにな
り易いというリーチ予測的(スベルとリーチになり易
い)な存在となっているため、スベリ変動に対する期待
感や緊張感が従来に比べて増加して遊技の興趣向上を可
能にしている。また、スベリ変動制御において、本実施
形態では、左停止図柄との間でリーチを確定する右図柄
が左停止図柄の1図柄前で停止された場合にのみ右図柄
の再変動(スベリ変動)を行うようになっており、この
ような右図柄の一旦停止状態では、左停止図柄との間で
リーチを確定する右図柄の下側一部分が右特別図柄表示
部33cに停止表示されるようになっている。即ち、ス
ベリ変動は、リーチを確定する右図柄の下側一部分が右
特別図柄表示部33cに停止表示されたことを条件に行
われるため、従来のようないずれの図柄に対してもスベ
リ変動を可能にした構成と違い、遊技者にスベリ変動の
緊張感を与えることができ、ひいてはスベリ変動の興趣
向上を可能にしている。また、本実施形態では、可変表
示装置を画像表示装置としてのLCD表示器33から構
成すると共に、画像データ制御手段としての基本回路4
2によって前記図12あるいは図14に示すスベリ変動
制御での識別情報(図柄)の飛ばし表示を可能にしてい
るため、識別情報を可変表示するための制御プログラム
の容量が削減できるようになっている。
【0029】なお、本実施形態では、本発明に係る特別
表示態様をリーチ状態とすることで、スベリ変動が出現
するとリーチになり易い設定としているが、特にこれに
限定するものではない。例えば、特別表示態様を特定表
示結果(大当り図柄)とすることで、スベリ変動でリー
チになると大当りし易い設定としてもよい。この場合で
のスベリ変動制御を説明すると、先ず、図19のフロー
チャートに示すように、WCRND1、WCRND
・C・R、及びWCRND ACTの抽出を行うと(S
21)、次に抽出したWCRND1の値が大当り値か否
かを判別する(S22)。S22でWCRND1の値が
大当り値の場合は、次に前記S21で抽出したWCRN
ACTの値が4の倍数であるか否かを判別し(S2
3)、WCRND ACTの値が4の倍数でないとき
は、スベリ変動フラグをセットすると共に(S24)、
該スベリ変動用の音声・表示報知フラグをセットして
(S25)、S26に移行する。一方、S23でWCR
ND ACTの値が4の倍数のときは、直接S26に移
行する。そして、S26で前述した条件及びWCRND
ACTの値に応じたリーチフラグをセットし、その後前
記S21で抽出したWCRND Lの値に応じた大当り
表示位置で図柄を停止表示するように図柄変動を実行す
る(S27)。
【0030】一方、上記S22でWCRND1の値が大
当り値でない場合は、次にWCRND Lの値とWCR
ND Rの値とが同一であるか否か、即ちリーチの有無
を判別する(S28)。S28でWCRND Lの値と
WCRND Rの値とが同一ではなくリーチがないと判
別した場合には、後述するS33に直接移行する。一
方、WCRND Lの値とWCRND Rの値とが同一
でありリーチがあると判別した場合には、次にWCRN
ACTの値が4の倍数であるか否かを判別し(S2
9)、WCRND ACTの値が4の倍数のときは、ス
ベリ変動フラグをセットすると共に(S30)、該スベ
リ変動用の音声・表示報知フラグをセットして(S3
1)、S32に移行する。また、S29でWCRND
ACTの値が4の倍数でないときは、直接S32に移行
する。そして、S32で条件及びWCRND ACTの
値に応じたリーチフラグをセットし、その後S21で抽
出したWCRND L・C・Rの値に応じたハズレ表示
位置で図柄を停止表示するように図柄変動を実行する
(S33)。なお、前記図17のスベリ変動制御と同様
に、上記S24及びS30でスベリ変動フラグがセット
されると、左停止図柄との間でリーチを確定する右図柄
が左停止図柄の1図柄前で一旦停止され、その後スベリ
変動が行われるものである。
【0031】上記した図19のスベリ変動制御において
は、図20に示すようなリーチ後の当り外れの割合が設
定される。図20において、その単位となるものは図柄
のリーチ回数であり、100回リーチを行った場合での
当り外れをそれぞれスベリ変動の有無毎に記載してい
る。具体的には、先ず、リーチ後の当り外れの割合とし
ては、各図柄列の15個の図柄数から考慮してリーチ後
に外れる回数は(14/15)×100≒93回(=A
回)となり、リーチ後に当る回数は(1/15)×10
0≒7回(=B回)となる。従って、スベリ有りでリー
チとなった後に外れる回数は、前記図19のS29の判
別においてWCRND ACTの抽出率が25/100
となることを考慮して、(25/100)×A≒23回
となる。同様にして、スベリなしでリーチとなった後に
外れる回数は、(75/100)×A≒70回となる。
一方、スベリ有りでリーチとなった後に当る回数は、前
記図19のS23の判別においてWCRND ACTの
抽出率が75/100となることを考慮して、(75/
100)×B≒5回となり、またスベリなしでリーチと
なった後に当る回数は、(25/100)×B≒2回と
なる。即ち、図20の一覧表図から分かるように、スベ
リの有無に関わらずトータルとして見た場合のリーチ後
の外れ及び当りの各割合は14:1(図20に記載の外
れの93回と当りの7回とは、小数点以下四捨五入の計
算のため比率が若干異なる)に設定されており、その内
訳としては、スベリなしの場合でのリーチ後の外れ及び
当りの各割合は35:1に設定される一方、スベリ有り
の場合でのリーチ後の外れ及び当りの各割合は23:5
に設定されている。このため、スベリ変動制御を行って
リーチになった場合では、ほぼ2割近くの確率で大当り
となるため、このスベリ変動を大当り予測的に設定する
ことができる。
【0032】次に、前記普通図柄表示器34に表示され
る普通図柄について説明する。普通図柄は、図21に示
すように、「0・2・4・6・8・F」の6種類であ
り、1図柄の表示時間を0.040秒とした1周期
(0.240秒)で変動表示される。また、これらの普
通図柄に対しては、図22に示すように、0.002秒
毎に1ずつ加算される当り決定用のWCRND2(3〜
13)と、0.002秒毎に1ずつ加算され且つ割り込
み処理余り時間に1ずつ加算される普通図柄表示用のW
CRND F(0〜5)と、が設けられている。WCR
ND F(0〜5)の各ランダム数は、図23に示すよ
うに、「0・2・4・6・8・F」の各普通図柄に対応
して設けられている。また、WCRND2(3〜13)
からのランダム数の抽出において、図24に示すよう
に、「3」の値が抽出されて当りと判定されると、普通
図柄表示器34にWCRND Fデータの「5」に対応
する「F」の当り図柄を表示して普通可変入賞球装置5
を所定時間開放(入賞口の拡大)する。一方、WCRN
D2で「3」以外の値が抽出されて外れと判定される
と、WCRND Fデータの値を抽出し、この値に対応
する外れ図柄を普通図柄表示器34に表示する。なお、
WCRND2で外れと判定されたにも関わらずWCRN
Fで抽出された値が偶然にも当り図柄となる場合に
は、「0」の外れ図柄を選択してこれを普通図柄表示器
34に表示するものである。また、上記WCRND2か
らの抽出データの判定は、当り確率が通常時の場合であ
り、前記特別図柄と同様の確変時(高確率時)には、W
CRND2から抽出された値が「3〜12」のうち何れ
かの値で当りと判定する一方、それ以外の「13」の値
で外れと判定するようになっている。
【0033】次に、上記した普通図柄表示器34での普
通図柄の変動動作を図25乃至図27のタイムチャート
に基づいて説明する。先ず、図25において、通過玉検
出器15(図25中には、始動玉検出器と記載)がON
すると、これと同時にWCRND2及びWCRND
の抽出及び格納が行われる。その後、通過玉検出器15
のONから所定時間(0.002秒)が経過すると、格
納したWCRND2の読み出し及び判定を行い、その
0.002秒後に普通図柄の変動を開始する。そして、
通過玉検出器15のONから所定時間(29.500
秒)後に変動を停止する。なお、図25に示す条件1で
ある確率変動時には、普通図柄の変動時間が5.000
秒に短縮され、図25に示す条件2である確率変動時に
普通図柄の始動記憶が3個以上ある場合には、普通図柄
の変動時間が2.000秒に短縮されるものである。そ
して、通常時(低確率時)において停止表示される普通
図柄が当り図柄のときには、図26(A)に示すよう
に、普通図柄が停止してから所定時間(0.500秒)
後に普通可変入賞球装置5を0.500秒間開放する。
その後、通過玉検出器15への通過記憶がある場合に
は、普通可変入賞球装置5の閉鎖から0.002秒後
に、格納したWCRND2の読み出し及び判定を行い、
その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。
なお、このときの普通可変入賞球装置5の開放動作は
0.500秒間ではあるが、入賞玉が1個入れば時間に
満たなくてもその時点で開放を終了するものである。ま
た、確率変動時(高確率時)において停止表示される普
通図柄が当り図柄のときには、図26(B)に示すよう
に、普通図柄が停止してから所定時間(0.500秒)
が経過すると普通可変入賞球装置5を2.900秒間開
放し、2.000秒のインターバルを置いた後に再度
2.900秒間開放する。その後、通過玉検出器15へ
の通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置5の閉
鎖から0.002秒後に、格納したWCRND2の読み
出し及び判定を行い、その0.002秒後に再度普通図
柄の変動を開始する。一方、停止表示される普通図柄が
外れ図柄となった後に通過玉検出器15への通過記憶が
ある場合には、図27に示すように、普通図柄が停止し
てから所定時間(1.002秒)後に格納したWCRN
D2の読み出し及び判定を行い、その0.002秒後に
再度普通図柄の変動を開始する。
【0034】次に、特別図柄及び普通図柄の確率変動に
ついて説明すると、図28に示すように、大当り時(条
件装置の作動時)に特別可変表示装置30に「1」
「3」「5」「7」「9」のうちいずれかの同一図柄の
ゾロ目(大当り図柄であり且つ確変図柄)が停止表示さ
れて大当り遊技状態となると、その後、無条件に確率変
動が所定回数(図30では2回)繰り返し行われる。こ
の確率変動は、確変図柄での特定遊技状態(大当り遊技
状態)発生の終了を契機に高確率に変動させた後、確変
図柄以外での特定遊技状態の発生を契機に通常時の確率
に戻す。また、確変時に再度確変図柄で大当りした場合
には、その時点から再度確率変動が所定回数(2回)繰
り返される。なお、確率変動の制御は、本実施形態中に
記載の制御に限定するものではなく、例えば特別図柄あ
るいは普通図柄いずれか一方の図柄のみを確率変動制御
してもよい。
【0035】以上のように、本実施形態に係る特別可変
表示装置30は、リーチを確定する右図柄の下側一部分
が右特別図柄表示部33cに停止表示されたことを条件
にスベリ変動制御(特殊変動制御)を行うようになって
いる。このため、従来のようないずれの図柄に対しても
スベリ変動を可能にした構成と違い、遊技者にスベリ変
動の緊張感を与えることができ、ひいてはスベリ変動の
興趣向上を可能にしている。なお、本実施形態では、前
記図15(C)のような大当り図柄の停止表示後は図柄
の再変動を行わない構成となっているが、一旦大当り図
柄を仮停止した後に図柄を再変動することで確変図柄で
の大当りチャンスを遊技者に再度与える構成としてもよ
い。この場合では、本実施形態の構成に加えて図29に
示す仮停止表示用のWCRND Kを設ける。これによ
り、WCRND Kの抽出値に応じた仮停止の大当り図
柄(図30参照)、即ち確変図柄を除いた大当り図柄を
図31(A)に示すように一旦停止表示することで大当
り発生を報知する。その後、図31(B)に示すように
左・中・右の各特別図柄表示部33a・33b・33c
を再変動し、前記WCRND Lの抽出値に応じた大当
り図柄(前記図5参照)を最終停止の図柄として表示す
る。そして、再変動後の大当り図柄が図31(C)に示
すような確変図柄で停止表示されると、前述した確変制
御を実行する。
【0036】ところで、上記した大当り図柄の再変動制
御において、本発明に係る特別表示態様を確変リーチ状
態あるいは確変図柄とすることで、スベリ変動が出現す
ると確変リーチあるいは確変大当りし易い設定としても
よい。以下、このような構成について説明する。先ず、
その出現に伴って確変リーチになり易いスベリ変動制御
を説明すると、先ず、図32のフローチャートに示すよ
うに、WCRND1、WCRND L・C・R、及びW
CRND Kの抽出を行うと(S41)、次に抽出した
WCRND1の値が大当り値か否かを判別する(S4
2)。S42でWCRND1の値が大当り値でない場合
は、WCRND Lの値とWCRND Rの値とが同一
であるか否か、即ちリーチの有無を判別する(S4
3)。S43でWCRND Lの値とWCRND Rの
値とが同一ではなくリーチがないと判別した場合には、
後述するS49に直接移行する。一方、WCRND
の値とWCRND Rの値とが同一でありリーチがある
と判別した場合には、WCRND ACTの抽出を行い
(S44)、その後前記S41で抽出したWCRND
Lの値が確変値であるか否かを判別する(S45)。S
45でWCRND Lの値が確変値の場合は、第一停止
図柄(左図柄)に対するスベリ変動フラグをセットして
(S46)、後述のS48に移行する一方、S45でW
CRND Lの値が確変値でない場合は、次にWCRN
ACTの値が8の倍数であるか否かを判別する(S
47)。S47でWCRND ACTの値が8の倍数の
ときは前記S46に移行する一方、WCRND ACT
の値が8の倍数でないときはS48に移行する。そし
て、S48で条件及びWCRND ACTの値に応じた
リーチフラグをセットし、その後WCRND L・C・
Rの値に応じたハズレ表示位置で図柄を停止表示するよ
うに図柄変動を実行する(S49)。
【0037】一方、上記S42でWCRND1の値が大
当り値の場合は、WCRND ACTの抽出を行い(S
50)、その後WCRND Lの値が確変値であるか否
かを判別する(S51)。S51でWCRND Lの値
が確変値の場合は、第一停止図柄(左図柄)に対するス
ベリ変動フラグをセットして(S52)、次にWCRN
ACTの値が偶数であるか否かを判別する(S5
3)。S53でWCRND ACTの値が偶数のときは
後述のS57に移行する一方、WCRND ACTの値
が偶数でないときはS54に移行する。そして、S54
で条件及びWCRND ACTの値に応じたリーチフラ
グをセットし、その後WCRND Lの値に応じた大当
り表示位置で図柄を停止表示するように図柄変動を実行
する(S55)。
【0038】また、上記S51でWCRND Lの値が
確変値でない場合は、次にWCRND ACTの値が8
の倍数であるか否かを判別する(S56)。S56でW
CRND ACTの値が8の倍数のときは前記S52に
移行する一方、WCRND ACTの値が8の倍数でない
ときはS57に移行して、条件及びWCRND ACT
の値に応じたリーチフラグをセットする。その後は、前
記S41で抽出したWCRND Kの値に応じた仮停止
表示位置をセットすると共に(S58)、再変動フラグ
をセットして(S59)、前記S55に移行する。な
お、上記したS46及びS52で第一停止図柄(左図
柄)のスベリ変動フラグがセットされると、左特別図柄
表示部33aが確変図柄(「1」「3」「5」「7」
「9」のいずれかの図柄)の1図柄前で一旦停止され、
その後スベリ変動が行われるものである。
【0039】上記した図32のスベリ変動制御において
は、図33に示すような確変リーチ有無の割合が設定さ
れる。図33において、その単位となるものはリーチ回
数であり、100回リーチとなった場合での確変リーチ
の有無をそれぞれスベリ変動の有無毎に記載している。
具体的には、先ず、確変リーチの有無の割合としては、
各図柄列の15個の図柄数(このうち5図柄が確変図柄
となり得る)から考慮して確変リーチ以外の通常リーチ
回数は(10/15)×100≒67回(=A回)とな
り、確変リーチ回数は(5/15)×100≒33回
(=B回)となる。従って、スベリ有りで通常リーチと
なる回数は、前記図32のS47及びS56の各判別に
おいてWCRND ACTの抽出率が12/100とな
ることを考慮して、(12/100)×A≒8回とな
る。同様にして、スベリなしで通常リーチとなる回数
は、(88/100)×A≒59回となる。一方、スベ
リ有りで確変リーチとなる回数は、前記図32のS45
からS46へのフロー及びS51からS52へのフロー
に基づいて100%行われることを考慮して、(100
/100)×B=33回となり、またスベリなしで確変
リーチとなる回数は、(0/100)×B=0回とな
る。即ち、図33の一覧表図から分かるように、スベリ
の有無に関わらずトータルとして見た場合の通常リーチ
及び確変リーチの各割合は2:1(図33に記載の通常
図柄の67回と確変図柄の33回とは、小数点以下四捨
五入の計算のため比率が若干異なる)に設定されてお
り、その内訳としては、スベリなしの場合での通常リー
チ及び確変リーチの各割合は59:0に設定される一
方、スベリ有りの場合での通常リーチ及び確変リーチの
各割合は8:33に設定されている。このため、スベリ
変動制御を行ってリーチになる場合では、8割強の確率
で確変リーチとなるため、このスベリ変動を確変リーチ
予測的に設定することができる。
【0040】次に、その出現に伴って確変大当りになり
易いスベリ変動制御を説明すると、先ず、図34のフロ
ーチャートに示すように、WCRND1、WCRND
L・C・R、及びWCRND Kの抽出を行うと(S6
1)、次に抽出したWCRND1の値が大当り値か否か
を判別する(S62)。S62でWCRND1の値が大
当り値でない場合は、WCRND Lの値とWCRND
Rの値とが同一であるか否か、即ちリーチの有無を判
別する(S63)。S63でWCRND Lの値とWC
RND Rの値とが同一ではなくリーチがないと判別し
た場合には、後述するS68に直接移行する。一方、W
CRND Lの値とWCRND Rの値とが同一であり
リーチがあると判別した場合には、WCRND ACT
の抽出を行い(S64)、このWCRND ACTの抽
出値が10の倍数であるか否かを判別する(S65)。
S65でWCRND ACTの値が10の倍数のときは
スベリ変動フラグをセットして(S66)、S67に移
行する一方、WCRND ACTの値が10の倍数でない
ときは直接S67に移行する。そして、S67で条件及
びWCRND ACTの値に応じたリーチフラグをセッ
トし、その後WCRND L・C・Rの値に応じたハズ
レ表示位置で図柄を停止表示するように図柄変動を実行
する(S68)。
【0041】一方、上記S62でWCRND1の値が大
当り値の場合は、WCRND ACTの抽出を行い(S
69)、その後WCRND Lの値が確変値であるか否
かを判別する(S70)。S70でWCRND Lの値
が確変値の場合は、次にWCRND ACTの値が偶数
であるか否かを判別し(S71)、S71でWCRND
ACTの値が偶数のときは後述のS75に移行する一
方、WCRND ACTの値が偶数でないときはS72
に移行する。そして、S72で条件及びWCRND
CTの値に応じたリーチフラグをセットし、その後WC
RND Lの値に応じた大当り表示位置で図柄を停止表
示するように図柄変動を実行する(S73)。
【0042】また、上記S70でWCRND Lの値が
確変値でない場合は、次にWCRND ACTの値が8
の倍数であるか否かを判別する(S74)。S74でW
CRND ACTの値が8の倍数のときはスベリ変動フ
ラグをセットして(S75)、S76に移行する一方、
WCRND ACTの値が8の倍数でないときは直接S
76に移行する。そして、S76で条件及びWCRND
ACTの値に応じたリーチフラグをセットし、その後
は、前記S61で抽出したWCRND Kの値に応じた
仮停止表示位置をセットすると共に(S77)、再変動
フラグをセットして(S78)、前記S73に移行す
る。なお、上記したS66及びS75でスベリ変動フラ
グがセットされると、左停止図柄との間で確変リーチを
確定する右図柄(「1」「3」「5」「7」「9」のい
ずれかの図柄)が左停止図柄の1図柄前で一旦停止さ
れ、その後スベリ変動が行われるものである。
【0043】上記した図34のスベリ変動制御において
は、図35に示すような確変大当り有無の割合が設定さ
れる。図35において、その単位となるものは大当り回
数であり、100回大当りとなった場合での確変大当り
の有無をそれぞれスベリ変動の有無毎に記載している。
具体的には、先ず、確変大当りの有無の割合としては、
各図柄列の15個の図柄数(このうち5図柄が確変図柄
となり得る)から考慮して確変大当り以外の通常大当り
回数は(10/15)×100≒67回(=A回)とな
り、確変大当り回数は(5/15)×100≒33回
(=B回)となる。従って、スベリ有りで通常大当りと
なる回数は、前記図34のS74の判別においてWCR
ND ACTの抽出率が12/100となることを考慮
して、(12/100)×A≒8回となる。同様にし
て、スベリなしで通常大当りとなる回数は、(88/1
00)×A≒59回となる。一方、スベリ有りで確変大
当りとなる回数は、前記図34のS71の判別において
WCRND ACTの抽出率が50/100となること
を考慮して、(50/100)×B≒17回となり、ま
たスベリなしで確変大当りとなる回数は、(50/10
0)×B≒17回となる。即ち、図35の一覧表図から
分かるように、スベリの有無に関わらずトータルとして
見た場合の通常大当り及び確変大当りの各割合は2:1
(図35に記載の通常図柄の67回と確変図柄の33回
とは、小数点以下四捨五入の計算のため比率が若干異な
る)に設定されており、その内訳としては、スベリなし
の場合での通常大当り及び確変大当りの各割合は59:
17に設定される一方、スベリ有りの場合での通常大当
り及び確変大当りの各割合は8:17に設定されてい
る。このため、スベリ変動制御を行って大当りになる場
合では、ほぼ7割の確率で確変大当りとなるため、この
スベリ変動を確変大当り予測的に設定することができ
る。なお、前記図32及び図34の各フローチャートで
は、音声・表示報知フラグのセットを行っていないが、
図17及び図19のフローチャートのように、スベリ変
動フラグのセット後に音声・表示報知フラグのセットを
行ってもよい。また、上記した各実施形態以外にも特別
表示態様をスーパーリーチ状態やWリーチ状態に設定
し、このようなスーパーリーチあるいはWリーチに対し
てスベリ変動を予測的な存在として実行させることも可
能である。
【0044】また、上記した実施形態は、本発明を限定
するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、本実施形態のスベリ変動制御では、少
なくとも最終停止の可変表示部を除いた可変表示部に対
してリーチ等の特別表示態様となり得る図柄の1図柄前
を一旦停止し、その後、正変動の方向にスベリ変動を行
う構成としているが、これに限定するものではない。例
えば、図36(A)に示すように特別表示態様(図36
中では、「4・4」のリーチ)となり得る右図柄の1図
柄後(「5」の図柄)を一旦停止し、その後、図36
(B)に示すように逆変動の方向にスベリ変動を行う構
成としてもよい。なお、図36(A)の右図柄の一旦停
止状態では、特別表示態様となり得る右図柄(「4」の
図柄)の上側一部分が右特別図柄表示部33cに停止表
示された状態とする。また、可変表示部の当りラインに
ついても本実施形態に記載の1ラインのものに限定する
ものではない。例えば、図37及び図38に示すよう
に、左・中・右の各特別図柄表示部60a〜60cにそ
れぞれ3図柄を表示することで当りラインを5ラインか
ら構成するものであってもよい。この5ライン構成での
スベリ変動について例示すると、先ず、図37(A)又
は図38(A)に示すように、特別表示態様(図37
(A)及び図38(A)中では、「4・4」のリーチ)
となり得る右図柄(「4」の図柄)の下側一部分を右特
別図柄表示部60cに表示した状態で一旦右図柄を停止
し、その後右図柄に対してスベリ変動制御を行う(図3
7(B)又は図38(B)参照)。なお、図37及び図
38に示す5ラインの構成では、1ラインの構成と同様
に可変表示部の上端及び下端に図柄の一部分が停止表示
される構成としているが、これに限定するものではな
い。即ち、5ライン構成で1つの可変表示部に3図柄の
み(部分表示をしない)を表示し、例えば左停止図柄と
の間でリーチを確定し得る右図柄がリーチとならない可
変表示部の表示位置に停止表示された場合に右図柄のス
ベリ変動制御を行ってもよい。
【0045】また、本実施形態では、特別可変表示装置
30をLCD表示器33にて構成しているが、特にこれ
に限定するものではなく、CRT、LED、VFD、E
L、あるいはプラズマによる表示器や、ドラム式あるい
はベルト式にて構成することも可能である。また、遊技
機全体をLCD表示器等の表示装置にて構成する、即ち
「打玉」「可変入賞球装置」等の構成部材を疑似的に表
示器に表示することで遊技機を構成することも可能であ
る。なお、この場合では、賞球の払出しを得点等で代行
しても良い。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、表示制御手段は、複数の可変表
示部のうち少なくとも最終停止の可変表示部を除いた可
変表示部に対して予め定めた特別表示態様となり得る識
別情報を特別表示態様となり得ない表示位置に一旦停止
表示し、その後再変動する特殊変動制御手段を備えたの
で、リーチあるいは大当り等の特別表示態様となり得る
識別情報(図柄)が特別表示態様となり得ない可変表示
部の表示位置に停止表示された場合にのみ図柄の再変動
(スベリ変動)が可能となる。このため、従来のような
いずれの図柄に対してもスベリ変動を可能にした構成と
違い、遊技者にスベリ変動の緊張感を与えることがで
き、ひいてはスベリ変動の興趣を向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における遊技盤を示す正面
図である。
【図2】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。
【図3】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。
【図4】特別図柄の種類を示す一覧表図である。
【図5】大当り図柄の種類を示す一覧表図である。
【図6】特別図柄の変動に用いられる各種ランダム数の
一覧表図である。
【図7】選択されたランダム数によって特別図柄の当り
外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチャ
ートである。
【図8】特別図柄の変動パターンを示す一覧表図であ
る。
【図9】特別図柄の変動条件を示す一覧表図である。
【図10】特別図柄の変動における注記事項※1〜3を
示す一覧表図である。
【図11】特別図柄の変動における注記事項※4を示す
一覧表図である。
【図12】左・右の各図柄列の変動動作を示すタイムチ
ャートである。
【図13】中図柄列の変動動作を示すタイムチャートで
ある。
【図14】他の実施形態における左図柄列の変動動作を
示すタイムチャートである。
【図15】同図(A)〜(C)は、各々、図柄変動にお
ける具体的な表示画像を示す説明図である。
【図16】同図(A)(B)は、各々、スベリ変動におけ
る具体的な表示画像を示す説明図である。
【図17】スベリ変動制御の処理プロセスを示すフロー
チャートである。
【図18】スベリ変動の有無におけるリーチの出現率を
示す一覧表図である。
【図19】他の実施形態におけるスベリ変動制御の処理
プロセスを示すフローチャートである。
【図20】スベリ変動の有無における大当り図柄の出現
率を示す一覧表図である。
【図21】普通図柄の種類を示す一覧表図である。
【図22】普通図柄の変動に用いられる各種ランダム数
の一覧表図である。
【図23】普通図柄とWCRND Fとの関係を示す一
覧表図である。
【図24】選択されたランダム数によって普通図柄の当
り外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチ
ャートである。
【図25】通過玉検出器での通過検出に伴う普通図柄の
変動動作を示すタイムチャートである。
【図26】同図(A)は通常時において普通図柄が当り
となるときの普通可変入賞球装置の開放動作を示すタイ
ムチャートであり、また、同図(B)は高確率時におい
て普通図柄が当りとなるときの普通可変入賞球装置の開
放動作を示すタイムチャートである。
【図27】普通図柄が外れとなった後に普通図柄が再変
動する動作を示すタイムチャートである。
【図28】確変図柄の停止表示による確率変動の動作を
示すタイムチャートである。
【図29】他の実施形態における仮停止表示用のランダ
ム数を示す説明図である。
【図30】上記仮停止表示用のランダム数によって決定
される仮停止図柄の組合せを示す一覧表図である。
【図31】同図(A)〜(C)は、各々、図柄の再変動
における具体的な表示画像を示す説明図である。
【図32】他の実施形態におけるスベリ変動制御の処理
プロセスを示すフローチャートである。
【図33】スベリ変動の有無における確変リーチの出現
率を示す一覧表図である。
【図34】他の実施形態におけるスベリ変動制御の処理
プロセスを示すフローチャートである。
【図35】スベリ変動の有無における確変図柄の出現率
を示す一覧表図である。
【図36】同図(A)(B)は、各々、他の実施形態にお
けるスベリ変動の具体的な表示画像を示す説明図であ
る。
【図37】同図(A)(B)は、各々、他の実施形態にお
けるスベリ変動の具体的な表示画像を示す説明図であ
る。
【図38】同図(A)(B)は、各々、他の実施形態にお
けるスベリ変動の具体的な表示画像を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技領域 5 普通可変入賞球装置 8 始動玉検出器 9 特別可変入賞球装置 11 開閉板 12 特定玉検出器 13 入賞玉検出器 15 通過玉検出器 19 特定玉入賞表示LED 30 特別可変表示装置(可変表示装置) 33 LCD表示器 33a〜33c 特別図柄表示部(可変表示部) 34 普通図柄表示器 35 普通図柄記憶表示LED 36 特別図柄記憶表示LED 42 基本回路(表示制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示制御手段の制御に基づいて複数個の
    配列した識別情報を複数の可変表示部にて可変表示する
    可変表示装置を備えた弾球遊技機において、 前記表示制御手段は、 前記複数の可変表示部のうち少なくとも最終停止の可変
    表示部を除いた可変表示部に対して予め定めた特別表示
    態様となり得る識別情報を特別表示態様となり得ない表
    示位置に一旦停止表示し、その後再変動する特殊変動制
    御手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記特別表示態様とは、少なくともリー
    チ状態となる表示態様であり、また、前記特殊変動制御
    手段は、表示上でリーチを確定し得る可変表示部の識別
    情報を変動制御することを特徴とする請求項1記載の弾
    球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記可変表示装置は、前記識別情報を画
    像データに基づいて可変表示する画像表示装置からな
    り、また、前記表示制御手段は、識別情報の飛躍表示変
    化を可能にする画像データ制御手段を備えたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の弾球遊技機。
JP7218073A 1995-08-02 1995-08-02 弾球遊技機 Withdrawn JPH0938291A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7218073A JPH0938291A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7218073A JPH0938291A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 弾球遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0938291A true JPH0938291A (ja) 1997-02-10

Family

ID=16714225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7218073A Withdrawn JPH0938291A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0938291A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002336477A (ja) * 2001-05-18 2002-11-26 Aruze Corp 遊技機
JP2004350842A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Newgin Corp 遊技機
JP2006239029A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2008212742A (ja) * 2008-06-16 2008-09-18 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2009233442A (ja) * 2009-07-23 2009-10-15 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2009254865A (ja) * 2009-08-04 2009-11-05 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2010119429A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2013099591A (ja) * 2013-02-01 2013-05-23 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2015006474A (ja) * 2014-09-30 2015-01-15 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002336477A (ja) * 2001-05-18 2002-11-26 Aruze Corp 遊技機
JP2004350842A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Newgin Corp 遊技機
JP2006239029A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2008212742A (ja) * 2008-06-16 2008-09-18 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP4675397B2 (ja) * 2008-06-16 2011-04-20 株式会社大一商会 遊技機
JP2010119429A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2009233442A (ja) * 2009-07-23 2009-10-15 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP4656248B2 (ja) * 2009-07-23 2011-03-23 株式会社三洋物産 遊技機
JP2009254865A (ja) * 2009-08-04 2009-11-05 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013099591A (ja) * 2013-02-01 2013-05-23 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2015006474A (ja) * 2014-09-30 2015-01-15 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1033772A (ja) 弾球遊技機
JPH0956895A (ja) 弾球遊技機
JP2003340005A (ja) 遊技機
JPH08309002A (ja) 弾球遊技機
JPH09122315A (ja) 遊技機
JPH0956893A (ja) 弾球遊技機
JPH08229223A (ja) 弾球遊技機
JP2002292025A (ja) 遊技機
JPH11319236A (ja) 弾球遊技機
JP2007159905A (ja) 遊技機
JPH0938291A (ja) 弾球遊技機
JPH09122316A (ja) 遊技機
JPH0966144A (ja) 弾球遊技機
JP4046375B2 (ja) 弾球遊技機
JPH0928885A (ja) 弾球遊技機
JP3043597B2 (ja) 弾球遊技機
JPH1033774A (ja) 弾球遊技機
JPH0928884A (ja) 弾球遊技機
JP3059917B2 (ja) 弾球遊技機
JPH10174750A (ja) 遊技機
JP4337996B2 (ja) 遊技機
JP3946894B2 (ja) 弾球遊技機
JPH11267311A (ja) 弾球遊技機
JP2005152136A (ja) 遊技機
JP2002102423A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050912