JPH0928885A - 弾球遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スベリ変動の出現はリーチあるいは大当りの
予告となってしまい、スベリ変動に対する期待感や緊張
感が薄れ、ひいては面白みに欠けるという問題を有して
いた。 【解決手段】 右図柄を３種類（ショート、ミドル、及
びロング）のスベリ変動量にて変動制御すると共に、こ
の３種類の変動量に応じてリーチの出現率を向上する。
具体的には、変動量が最小のショートスベリ変動でのリ
ーチの出現率を０％に設定し、変動量が中間のミドルス
ベリ変動でのリーチの出現率を５０％に設定し、変動量
が最大のロングスベリ変動でのリーチの出現率を１００
％に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示制御手段の制
御に基づいて識別情報を複数の可変表示部にて可変表示
する可変表示装置を備えた弾球遊技機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般に、弾球遊技機としてのパチ
ンコ遊技機に設けられる可変表示装置は、複数列の可変
表示部で識別情報（図柄）を可変表示し、各可変表示部
の表示結果が予め定めた特定表示結果（大当り図柄）と
なったときに特定遊技状態を発生して遊技者に特定の遊
技価値を付与するようになっていた。このような図柄の
変動においてリーチとなったときには、複数のリーチ変
動態様の中からいずれかの変動態様を選択実行すること
により、遊技の興趣を盛り上げるようになっていた。ま
た、このような可変表示装置においては、表示上でリー
チを確定し得る可変表示部の図柄に対して通常時よりも
変動量の多いスベリ変動制御を行うことで遊技の興趣を
向上するものも提案されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したス
ベリ変動制御を行う可変表示装置では、スベリ変動制御
を行った場合、図柄が必ずリーチあるいは大当りするよ
うになっていた。このため、スベリ変動の出現はリーチ
あるいは大当りの予告となってしまい、スベリ変動に対
する期待感や緊張感が薄れ、ひいては面白みに欠けると
いう問題を有していた。本発明は、上記した問題点に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、スベリ変
動制御による図柄の変動量を複数種類設定すると共に、
該変動量に応じてリーチや大当り等の特別表示態様の導
出率を向上させることで、スベリ変動に対する期待感や
緊張感を増し、ひいては遊技の興趣を向上し得る弾球遊
技機を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】表示制御手段は、複数の
可変表示部のうち少なくとも最終停止の可変表示部を除
いた可変表示部の識別情報を複数種類の変動量で変動制
御する変動量制御手段と、該変動量制御手段によって変
動制御する識別情報の変動量を複数種類の中から選択す
る変動量選択手段と、を備え、該変動量選択手段によっ
て選択される識別情報の変動量の少なくとも２種類のう
ち長い変動量が選択された場合には、短い変動量が選択
された場合よりも可変表示部の表示結果を予め定めた特
別表示態様として導出する確率を向上するので、変動量
制御手段による識別情報の変動制御（スベリ変動）が直
接的にリーチや大当り等の特別表示態様の導出率に関係
し、ひいてはスベリ変動に対する期待感や緊張感を増し
て遊技の興趣向上が可能になる。

【０００５】なお、前記特別表示態様とは、少なくとも
リーチ状態となる表示態様であり、また、前記変動量制
御手段は、複数の可変表示部のうちリーチを確定し得る
可変表示部の変動量を変動制御する構成とすることによ
り、スベリ変動をより効果的に実施することができる点
で有利である。

【０００６】また、前記可変表示装置は、前記識別情報
を画像データに基づいて可変表示する画像表示装置から
構成すると共に、前記表示制御手段は、識別情報の飛ば
し表示を可能にする画像データ制御手段を備えることに
より、識別情報を可変表示するための制御プログラムの
容量が削減できる点で有利である。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。先ず、図１を参照して実施形
態に係る弾球遊技機（図示ではパチンコ遊技機）の遊技
盤１の構成について説明する。図１は、遊技盤１を示す
正面図である。図１において、遊技盤１の表面には、発
射された打玉を誘導するための誘導レール２がほぼ円状
に植立され、該誘導レール２で区画された領域が遊技領
域３を構成している。遊技領域３のほぼ中央には、後述
するキャラクタ画像表示部６０での識別情報（以下、特
別図柄という）の可変表示（以下、変動ともいう）を可
能にする可変表示装置としての特別可変表示装置３０が
配置されている。なお、特別可変表示装置３０の詳細な
構成については後に詳述するものである。

【０００８】特別可変表示装置３０の下方には、普通可
変入賞球装置５及び特別可変入賞球装置９等の各種構成
部材を遊技盤１に取り付けるための取付基板４が設けら
れている。取付基板４の中央上端部には、特別図柄の変
動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装置５が
配置されている。この普通可変入賞球装置５は、ソレノ
イド６によって垂直（通常開放）位置と傾動（拡大開
放）位置との間で可動制御される一対の可動翼片７ａ・
７ｂを有して、いわゆるチューリップ型役物として構成
され、その普通可変入賞球装置５には入賞した打玉を検
出する始動玉検出器８が設けられている。なお、可動翼
片７ａ・７ｂが垂直（通常開放）位置のときも普通可変
入賞球装置５に入賞可能になっている。また、普通可変
入賞球装置５への入賞に基づく特別図柄の変動は、変動
中を除いて所定回数（本実施形態では、４回）記憶さ
れ、その旨が後述の特別図柄記憶表示ＬＥＤ３６によっ
て表示されるようになっている。

【０００９】前記取付基板４の中央部には、特別可変入
賞球装置９が配置されており、該特別可変入賞球装置９
は、入賞領域１４を開閉制御する開閉板１１を備えてい
る。即ち、開閉板１１は、遊技盤１の裏面に配されたソ
レノイド１０の駆動に基づいて傾動位置と垂直位置との
間で変動自在となっており、ソレノイド１０がＯＮされ
たときには入賞領域１４を開放する傾動状態となる一
方、ソレノイド１０がＯＦＦされたときには入賞領域１
４を閉鎖する垂直状態となる。また、入賞領域１４内に
は、入賞玉を検出する特定玉検出器１２及び入賞玉検出
器１３が設けられている。なお、特定玉検出器１２は、
入賞玉の検出により後述する継続権の成立を許容するよ
うになっている。

【００１０】また、前記特別可変入賞球装置９の下方に
は、通過玉検出器１５を備えた突出部材１６が設けられ
ている。なお、突出部材１６の左側部には、打玉を通過
玉検出器１５に通過させるための通過口１６ａが穿設さ
れている。そして、通過玉検出器１５は、通過玉を検出
すると後述する普通図柄表示器３４に表示される普通図
柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄
表示器３４は、普通図柄が当り図柄となったときに、普
通可変入賞球装置５の可動翼片７ａ・７ｂを所定時間が
経過するまで開放制御するものであるが、後述する確率
変動（大当り判定確率が通常時と異なる高い確率に変更
した遊技状態）が生じたときには、開放時間が長くなる
ように設定されている。また、普通図柄の変動は、変動
中を除いて所定回数（本実施形態では、４回）記憶さ
れ、その旨が後述する普通図柄記憶表示ＬＥＤ３５によ
って表示されるようになっており、その変動時間は、確
率変動時には通常時に比べて短縮されるようになってい
る。なお、このような普通図柄の変動記憶は常に一定
（例えば、４回）に設定する必要はなく、例えば通常時
では１回にする一方で、後述の確率変動中では４回にす
ることも可能である。また、前記取付基板４の左右両端
部には、それぞれ飾りＬＥＤ１７を備えた入賞口１８が
設けられている。また、前記特別可変入賞球装置９の入
賞領域１４内壁には、Ｖ入賞表示ＬＥＤ１９が設けられ
ている。

【００１１】しかして、上記のように構成される特別可
変入賞球装置９は、以下のように作動する。即ち、打玉
が普通可変入賞球装置５に入賞して始動玉検出器８をＯ
Ｎさせると、特別可変表示装置３０が変動を開始し、一
定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で特別図柄
が確定され、その確定された図柄の組み合せが特定表示
結果をなす所定の大当り組合せ（同一図柄のゾロ目）と
なったときに特定遊技状態（大当り遊技状態ともいう）
となる。そして、この特定遊技状態においては、特別可
変入賞球装置９の開閉板１１が所定期間（例えば、２９
秒）あるいは所定個数（例えば、１０個）の入賞玉が発
生するまで開放（開放サイクル）するように設定され、
その開放している間遊技盤１の表面を落下する打玉を受
け止めるようになっている。そして、受け止められた打
玉が特定玉検出器１２をＯＮすると、再度上記した開放
サイクルを繰り返し、特定玉検出器１２がＯＮする毎に
継続権が成立して開放サイクルを最高１６回繰り返すこ
とができるようになっている。なお、前記各入賞口もし
くは各可変入賞球装置内に入った入賞玉は、１個の入賞
玉に対して所定数（例えば、１５個）の景品玉が払い出
される。

【００１２】また、遊技領域３を含む遊技盤１の表面に
は、上記した構成以外にも、風車ランプ２０ａを内蔵し
た風車２０、左右一対の飾りランプ２１ａ・２１ｂ、袖
ランプ２２ａを内蔵した入賞口２２、サイドランプ２３
ａを内蔵したサイドランプ飾り２３、アウト口２４、バ
ック玉防止部材２５等が設けられている。また、パチン
コ遊技機には、特定遊技状態時あるいは変動時に点灯又
は点滅してその旨を報知する遊技効果ランプ及び遊技効
果ＬＥＤ（共に図示しない）が設けられると共に、効果
音を発生するスピーカ２６（符号のみ図３参照）が設け
られている。

【００１３】次に、本実施形態の要部を構成する特別可
変表示装置３０の構成について説明する。特別可変表示
装置３０は、前記遊技盤１の表面に取り付けられる取付
基板３１を有し、該取付基板３１には、長方形状の窓枠
部３２が形成されている。そして、この窓枠部３２の後
方には、後述する左・中・右の各特別図柄を可変表示し
得るキャラクタ画像表示部６０を有するＬＣＤ表示器３
３が臨設されている。また、窓枠部３２の上方には、普
通図柄表示器３４、普通図柄記憶表示ＬＥＤ３５、特別
図柄記憶表示ＬＥＤ３６、及び飾りＬＥＤ３７が設けら
れ、窓枠部３２の左右側方には、各飾りＬＥＤ３８・３
９が設けられている。一方、窓枠部３２の下方には、各
飾りＬＥＤ４０・４１が設けられている。なお、普通図
柄表示器３４の普通図柄の変動動作及びこれに係る各種
構成部材の動作については後に詳述するものである。

【００１４】また、上記ＬＣＤ表示器３３のキャラクタ
画像表示部６０に表示される左・中・右の各特別図柄
は、図４に示すように、それぞれ「０〜９・Ｆ・Ｘ・Ｇ
・Ｐ・Ｒ」順の１５種類から構成されている。これら左
・中・右の各図柄には、後述するＷＣＲＮＤ Ｌ・Ｃ・
Ｒ（図４参照）の各ランダム数が対応して設けられてい
る。大当り図柄の組合せは、図５に示すように、左・中
・右の各図柄が同一図柄にて揃った組合せであり、この
組合せは、ＷＣＲＮＤ Ｌのランダム数に基づいて決定
される。また、大当り図柄のうち「１・３・５・７・
９」のいずれかで揃った図柄は、確変図柄を構成して後
に詳述する確率変動を発生するようになっている。な
お、このような確変図柄は、図柄色が赤色になっている
一方、その他の特別図柄は緑色になっている。これによ
り、大当り時の遊技価値の違い（確変の有無）が遊技者
に対して明確に報知できるようになっている。

【００１５】以上、特別可変表示装置３０を含むパチン
コ遊技機の遊技盤１の構成について説明してきたが、そ
れらの遊技装置は、図２及び図３に示す遊技制御回路に
よって制御される。図２及び図３は、遊技制御回路をブ
ロック構成で示す回路図であり、ＭＰＵ３０ａ及び図示
しないＲＯＭ、ＲＡＭ、入出力回路を含んで本発明の表
示制御手段を構成する基本回路４２によって制御されて
いる。しかして、基本回路４２は、入力回路４３を介し
て通過玉検出器１５、始動玉検出器８、特定玉検出器１
２、及び入賞玉検出器１３からの検出信号が入力され、
アドレスデコード回路４４から基本回路４２にチップセ
レクト信号が与えられる。また、電源投入時に初期リセ
ット回路４５から基本回路４２にリセット信号が与えら
れ、所定時間毎に定期リセット回路４６から基本回路４
２に定期リセット信号が与えられる。

【００１６】一方、基本回路４０からは、以下の装置及
び回路に制御信号が与えられる。即ち、ＬＣＤ回路４７
を介して特別可変表示装置３０（図２中には、ＬＣＤ表
示装置と記載）に表示制御信号が与えられ、ＬＥＤ回路
４８を介して普通図柄表示器３４、特別図柄記憶表示Ｌ
ＥＤ３６、普通図柄記憶表示ＬＥＤ３５、Ｖ入賞表示Ｌ
ＥＤ１９、及び各飾りＬＥＤ１７・３７〜４１に表示駆
動信号が与えられ、ソレノイド回路４９を介して各ソレ
ノイド６・１０に駆動信号が与えられ、ランプ回路５０
を介して風車ランプ２０ａ、サイドランプ２３ａ、及び
袖ランプ２２ａに表示制御信号が与えられ、音声合成回
路５１及び音量増幅回路５２を介してスピーカ２６に音
声信号が与えられる。また、ランプ回路５０からは各種
のランプ制御データが出力されることで、上記した構成
部材以外のランプを表示制御するようになっている。さ
らに、基本回路４２は、情報出力回路５３を介して外部
（ホールコンピュータや呼び出しランプ等）に有効始動
情報、大当り情報、及び確率変動情報を出力し、また、
賞球個数信号出力回路５４を介して外部に各種の賞球個
数信号を出力している。なお、上記した装置や回路に
は、電源回路５５から各種の電圧を有する電力が供給さ
れている。また、上記した基本回路４２からＬＣＤ回路
４７を介して特別可変表示装置３０に送信される表示制
御信号は、コマンドブロックフォーマットが９バイトの
コマンドデータからなり、このコマンドデータは、基本
回路４２内のＭＰＵ４２ａから特別可変表示装置３０内
のＭＰＵ３０ａに送信されるようになっている。

【００１７】次に、表示制御手段として前記特別可変表
示装置３０による特別図柄の変動動作について図６乃至
図２２に示すタイムチャート及び説明図等を参照して説
明する。まず、特別可変表示装置３０の変動動作に用い
られるランダム数について説明する。特別可変表示装置
３０では、図６に示すような５種類のランダム数が使用
されており、これらのランダム数は、大当り決定用のＷ
ＣＲＮＤ１と、左図柄表示用であり且つ大当り表示用の
ＷＣＲＮＤ Ｌと、中図柄表示用のＷＣＲＮＤ Ｃと、右
図柄表示用のＷＣＲＮＤ Ｒと、リーチ動作指定用のＷ
ＣＲＮＤ ＡＣＴと、から構成されている。また、ＷＣ
ＲＮＤ１は、「０〜２２４」の２２５通りの数値が０．
００２秒毎に１ずつ加算されることで刻々と変化するも
のであり、ＷＣＲＮＤ Ｌは、「０〜１４」の１５通り
の数値が０．００２秒毎に１ずつ加算されることで刻々
と変化するものであり、ＷＣＲＮＤ Ｃは、「０〜１
４」の１５通りの数値が割り込み処理の余り時間に１ず
つ加算されることで刻々と変化するものであり、ＷＣＲ
ＮＤ Ｒは、「０〜１４」の１５通りの数値がＷＣＲＮ
Ｄ Ｃの桁上げ時に１ずつ加算されることで刻々と変化
するものであり、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴは、「１〜１０
０」の１００通りの数値が割り込み処理の余り時間に１
ずつ加算されることで刻々と変化するものである。

【００１８】そして、図７に示すように、ＷＣＲＮＤ１
から抽出された値が「３」であり大当りと判定される
と、ＷＣＲＮＤ Ｌ（０〜１４）のデータにより大当り
図柄が決定され、この大当り図柄が特別可変表示装置３
０のＬＣＤ表示器３３に表示される。一方、ＷＣＲＮＤ
１で「３」以外の値が抽出されて外れと判定されると、
ＷＣＲＮＤ Ｌ・Ｃ・Ｒからの各抽出値に対応する図柄
が外れ図柄として特別可変表示装置３０のＬＣＤ表示器
３３に表示される。なお、ＷＣＲＮＤ Ｌ・Ｃ・Ｒから
の各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場合には、
ＷＣＲＮＤ Ｒのデータに「１」を加算して外れ図柄に
して表示するものである。なお、このような当り外れの
判定において、確率変動時（高確率時）にはＷＣＲＮＤ
１内の「３・７・６７・７７・１７３」の値が大当り決
定用のランダム数となる。

【００１９】特別図柄の変動は図１２乃至図１４のタイ
ムチャートに示すようになっている。なお、左・中・右
の各図柄列の変動は、図８の一覧表図に示すパターンに
基づいて行われる。変動パターンＡは、一定の速度で変
動（１６．７ｍｓに１図柄変動）するパターンであり、
変動パターンＢは、除々に減速して停止するパターンで
あり、変動パターンＣは、除々に減速するパターンであ
り、変動パターンＤは、一定の速度で変動（３３３．３
ｍｓに１図柄変動、１周期５．０００秒）するパターン
であり、変動パターンＥは、除々に減速して停止（１図
柄変動）するパターンであり、変動パターンＧは、一定
速の後減速して停止するパターンである。また、図１２
乃至図１４の各タイムチャート中に記載の条件１〜３、
及び※１〜５は、図９乃至図１１の各一覧表図に示すも
のである。なお、※２は、ショートスベリ変動制御を行
った場合の変動時間であり、※３は、ミドルスベリ変動
制御を行った場合の変動時間であり、※４は、ロングス
ベリ変動制御を行った場合の変動時間である。また、※
５は、後述する各リーチ１〜３の選択条件であり、各条
件１〜３及び前記ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出値に基づい
てハズレ及び大当り毎に決定される。また、スベリ変動
（これをスベリともいう）とは、最終停止図柄以外の図
柄に対する特殊変動のことであり、通常の変動制御に比
べて図柄変動量の多い変動制御のことをいう。

【００２０】先ず、図１２において、普通可変入賞球装
置５に打玉が入賞し始動玉検出器８が始動信号を導出す
ると、その始動信号の立ち上がり時に、ＷＣＲＮＤ１か
ら数値を抽出してこれを格納する。その後、始動信号の
立ち上がりより０．００２秒後には、ＷＣＲＮＤ Ｌ・
Ｃ・Ｒ及びＷＣＲＮＤ ＡＣＴから数値を抽出すると共
に、格納したＷＣＲＮＤ１の読み出し及び判定を行う。
そして、始動信号の立ち上がりより０．００４秒後に、
左・中・右の全図柄列を変動パターンＡにて変動させ
る。その後、左図柄列は、６．２６０秒間変動パターン
Ａにて変動された後、変動中の図柄位置に関係なく０．
４２０秒間変動パターンＢにて変動する。このような制
御を飛ばし制御という。そして停止する。右図柄列につ
いては、スベリ変動がない場合は、６．６８０秒間変動
パターンＡにて変動された後、停止図柄の３図柄前がセ
ットされて０．４２０秒間変動パターンＢにて３図柄分
変動されて停止する。また、ショートスベリがある場合
は、６．６８０秒間変動パターンＡにて変動された後、
停止図柄の４〜７図柄前がセットされて前記※２の０．
５６０〜０．９８０秒間変動パターンＢにて４〜７図柄
のいずれかの図柄分変動されて停止する。ミドルスベリ
がある場合は、図１３に示すように、６．６８０秒間変
動パターンＡにて変動された後、停止図柄の８〜１５図
柄前がセットされて前記※３の１．１２０〜２．１００
秒間変動パターンＢにて８〜１５図柄のいずれかの図柄
分変動されて停止する。ロングスベリがある場合は、
６．６８０秒間変動パターンＡにて変動された後、停止
図柄の１６〜２１図柄前がセットされて前記※４の２．
２４０〜２．９４０秒間変動パターンＢにて１６〜２１
図柄のいずれかの図柄分変動されて停止する。また、一
旦停止でショートスベリがある場合は、６．６８０秒間
変動パターンＡにて変動された後に停止図柄の４〜７図
柄前がセットされて０．４８０秒間停止され、その後
０．５６０〜０．９８０秒間変動パターンＧにて４〜７
図柄のいずれかの図柄分変動されて停止する。

【００２１】一方、中図柄は、図１４に示すように、リ
ーチ以外のとき、７．１００秒間変動パターンＡにて変
動された後、０．８５０秒間変動パターンＢにて変動さ
れて停止表示される。また、リーチ１での中図柄は、変
動パターンＡでの７．１００秒間の変動の後に、０．４
２０秒間の変動パターンＣ及び５．６６４〜１０．３４
０秒間の変動パターンＤにて変動され、その後１．１８
４秒間変動パターンＥにて変動された後に停止表示され
る。リーチ２での中図柄は、変動パターンＡでの７．１
００秒間の変動の後に、０．４２０秒間の変動パターン
Ｃ及び１０．３４０秒間の変動パターンＤにて変動さ
れ、その後０．４００秒間の停止と０．２００秒間の１
図柄変動とからなるコマ送り変動が０．６００〜９．０
００秒間（１〜１５図柄変動分）行われて停止表示され
る。リーチ３での中図柄は、変動パターンＡでの７．１
００秒間の変動の後に、０．４２０秒間の変動パターン
Ｃ及び１０．３４０秒間の変動パターンＤにて変動さ
れ、その後一旦０．４００秒間停止された後に０．１６
７〜２．５０５秒間変動パターンＡにて変動されて停止
表示される。

【００２２】ところで、上記したように本実施形態で
は、図柄のスベリ変動を右図柄に対してのみ実施可能と
しているが、これに限らず左図柄に対してスベリ変動を
行う制御としてもよい。この場合では、図１５に示すよ
うに、普通可変入賞球装置５に打玉が入賞し始動玉検出
器８が始動信号を導出すると、その始動信号の立ち上が
り時に、ＷＣＲＮＤ１から数値を抽出してこれを格納す
る。その後、始動信号の立ち上がりより０．００２秒後
には、ＷＣＲＮＤ Ｌ・Ｃ・Ｒ及びＷＣＲＮＤ ＡＣＴか
ら数値を抽出すると共に、格納したＷＣＲＮＤ１の読み
出し及び判定を行う。そして、始動信号の立ち上がりよ
り０．００４秒後に、左・中・右の全図柄列を変動パタ
ーンＡにて変動させる（図１５中には、左図柄のみを記
載）。その後、左図柄列について、スベリがない場合
は、６．２６０秒間変動パターンＡにて変動された後、
停止図柄の３図柄前がセットされて０．４２０秒間変動
パターンＢにて３図柄分変動されて停止する。また、シ
ョートスベリがある場合は、６．２６０秒間変動パター
ンＡにて変動された後、停止図柄の４〜７図柄前がセッ
トされて０．５６０〜０．９８０秒間変動パターンＢに
て４〜７図柄のいずれかの図柄分変動されて停止する。
また、一旦停止でショートスベリがある場合は、６．２
６０秒間変動パターンＡにて変動された後に停止図柄の
４〜７図柄前がセットされて０．４８０秒間停止され、
その後０．５６０〜０．９８０秒間変動パターンＧにて
４〜７図柄のいずれかの図柄分変動されて停止する。な
お、図１５中には、ショートスベリがある場合と一旦停
止でショートスベリがある場合とを示しているが、前記
図１２及び図１３に示すショートスベリ、ミドルスベ
リ、ロングスベリ、及び一旦停止でショートスベリの各
スベリ変動制御を左図柄に対して実行してもよい。ま
た、このような左図柄のスベリ変動制御に対する中・右
の各図柄の変動制御は、図１２及び図１３に示す制御を
様々な組合せで適用することができる。具体的には、左
・右の各図柄に対してスベリ変動制御の実施を可能とし
たり、あるいは右図柄に対してのみスベリ変動制御の実
施を可能としてもよい。なお、本実施形態では、識別情
報を左・中・右の３図柄から構成すると共に、左図柄、
右図柄、中図柄の順で停止表示するようになっているた
め、最終停止図柄（中図柄）以外の左・右の各図柄に対
してスベリ変動制御を行うものとしているが、特にこの
ような図柄数及び停止順については限定するものではな
く、少なくとも最終停止図柄以外の図柄に対してスベリ
変動制御を行うものであればよい。

【００２３】次に、キャラクタ画像表示部６０に表示さ
れる具体的な図柄変動画像について図１６乃至図１９を
参照して説明する。なお、本実施形態では、「カーレー
ス」をゲームコンセプトに採用することで、キャラクタ
画像表示部６０に表示するキャラクタ画像もこれに基づ
いたものとなっている。即ち、図１６（Ａ）に示すよう
に、レーシングカー６１が遊技者用のキャラクタ画像と
なる一方で、レーシングカー６１の前方に表示される３
台のレーシングカー６２〜６４が相手方のキャラクタ画
像となり、これら４台のレーシングカー６１〜６４が表
示画面上であたかもカーレースを行うような表示となっ
ている。また、レーシングカー６２〜６４上には、それ
ぞれ左・中・右の各特別図柄表示部（可変表示部）６２
ａ・６３ａ・６４ａが設けられており、これら特別図柄
表示部６２ａ・６３ａ・６４ａでは、それぞれ左・中・
右の各特別図柄が可変表示されるようになっている。そ
して、図１６（Ｂ）に示すように、各特別図柄表示部６
２ａ・６３ａ・６４ａで図柄変動が行われているなか、
レーシングカー６１が先ず左側のレーシングカー６２に
体当たりする。これにより、左特別図柄表示部６２ａの
変動が停止すると共に、この変動停止した左図柄が表示
画面の上部左側に左確定図柄６２ｂとして表示される
（図１６（Ｃ）参照）。その後は、同様にしてレーシン
グカー６１が右側及び中側の各レーシングカー６４・６
３に順次体当たりすることで、右・中の各図柄が表示画
面の上部右側及び上部中央に右・中の各確定図柄６４ｂ
・６３ｂとして表示される（図１７（Ａ）参照）。な
お、図１７（Ａ）は、リーチせずに外れが確定した場合
の表示画像である。

【００２４】次に、右図柄のスベリ変動の有無における
各リーチ変動でのキャラクタ画像の表示を説明する。先
ず、右図柄のスベリ変動がない場合では、図１７（Ｂ）
に示すように、前述したリーチしない場合と同様の各図
柄変動を行うなかで、レーシングカー６１が右側のレー
シングカー６４に体当たりする時点で右特別図柄表示部
６４ａの表示図柄が既に確定した左確定図柄６２ｂと同
一のときに、左・右の各確定図柄６２ｂ・６４ｂが同一
に揃ってリーチとなる。これに対して、右図柄のスベリ
変動がある場合には、図１８（Ａ）に示すように、左確
定図柄６２ｂの確定後にレーシングカー６１が右側のレ
ーシングカー６４に体当たりすると、この時点から右特
別図柄表示部６４ａで右図柄のスベリ変動が開始され、
所定時間後に右特別図柄表示部６４ａが左確定図柄６２
ｂと同一の図柄で停止されてリーチとなる（図１８
（Ｂ）参照）。その後は、上記した右図柄のスベリ変動
の有無に関わらず図１８（Ｃ）に示すような左・右の各
確定図柄６２ｂ・６４ｂが同一図柄にて揃ったリーチ状
態において、レーシングカー６１が中央のレーシングカ
ー６３に体当たりして、中特別図柄表示部６３ａが各確
定図柄６２ｂ・６４ｂと同一図柄にて停止されると、図
１９に示すように、「大当り」の文字６５が表示されて
大当りが確定される。

【００２５】次に、上記した右図柄のスベリ変動制御を
図２０及び図２１の各フローチャートに基づいて説明す
る。図２０において、先ず、ＷＣＲＮＤ１、ＷＣＲＮＤ
Ｌ・Ｃ・Ｒ、及びＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出を行うと
（Ｓ１）、次に抽出したＷＣＲＮＤ１の値が大当り値か
否かを判別する（Ｓ２）。Ｓ２でＷＣＲＮＤ１の値が大
当り値の場合は、次に前記Ｓ１で抽出したＷＣＲＮＤ
ＡＣＴの値が４の倍数であるか否かを判別し（Ｓ３）、
ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が４の倍数のときは直接後述の
Ｓ９に移行する一方、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が４の倍
数でないときは、次にＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が偶数で
あるか否かを判別する（Ｓ４）。Ｓ４でＷＣＲＮＤ Ａ
ＣＴの値が偶数のときは、ミドルスベリ変動フラグをセ
ットすると共に（Ｓ５）、該ミドルスベリ変動用の音声
・表示報知フラグ（第二報知フラグ）をセットして（Ｓ
６）、Ｓ９に移行する。一方、Ｓ４でＷＣＲＮＤ ＡＣ
Ｔの値が偶数でないときは、ロングスベリ変動フラグを
セットすると共に（Ｓ７）、該ロングスベリ変動用の音
声・表示報知フラグ（第三報知フラグ）をセットして
（Ｓ８）、Ｓ９に移行する。そして、Ｓ９で前述した条
件及びＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値に応じたリーチフラグを
セットし、その後前記Ｓ１で抽出したＷＣＲＮＤ Ｌの
値に応じた大当り表示位置で図柄を停止表示するように
図柄変動を実行する（Ｓ１０）。

【００２６】一方、上記Ｓ２でＷＣＲＮＤ１の値が大当
り値でない場合は、図２１に示すように、次にＷＣＲＮ
Ｄ Ｌの値とＷＣＲＮＤ Ｒの値とが同一であるか否
か、即ちリーチの有無を判別する（Ｓ１１）。Ｓ１１で
ＷＣＲＮＤ Ｌの値とＷＣＲＮＤ Ｒの値とが同一では
なくリーチがないと判別した場合には、次にＷＣＲＮＤ
ＡＣＴの値が「３」又は「７」のいずれかであるか否か
を判別し（Ｓ１２）、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が「３」
又は「７」のいずれかのときは、ミドルスベリ変動フラ
グをセットすると共に（Ｓ１３）、該ミドルスベリ変動
用の音声・表示報知フラグ（第二報知フラグ）をセット
して（Ｓ１４）、Ｓ１５に移行する。一方、Ｓ１２でＷ
ＣＲＮＤ ＡＣＴの値が「３」又は「７」以外の値のと
きは、直接Ｓ１５に移行する。Ｓ１５では、ＷＣＲＮＤ
ＡＣＴの値が偶数であるか否かを判別し、ＷＣＲＮＤ
ＡＣＴの値が偶数のときは、ショートスベリ変動フラ
グをセットすると共に（Ｓ１６）、該ショートスベリ変
動用の音声・表示報知フラグ（第一報知フラグ）をセッ
トして（Ｓ１７）、後述のＳ２５に移行する。一方、Ｓ
１５でＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が偶数でないときは、直
接Ｓ２５に移行する。

【００２７】また、上記Ｓ１１でＷＣＲＮＤ Ｌの値と
ＷＣＲＮＤ Ｒの値とが同一でありリーチがあると判別
した場合には、次にＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が４の倍数
であるか否かを判別し（Ｓ１８）、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴ
の値が４の倍数のときは直接後述のＳ２４に移行する一
方、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が４の倍数でないときは、
次にＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が偶数であるか否かを判別
する（Ｓ１９）。Ｓ１９でＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が偶
数のときは、ミドルスベリ変動フラグをセットすると共
に（Ｓ２０）、該ミドルスベリ変動用の音声・表示報知
フラグ（第二報知フラグ）をセットして（Ｓ２１）、Ｓ
２４に移行する。一方、Ｓ１９でＷＣＲＮＤ ＡＣＴの
値が偶数でないときは、ロングスベリ変動フラグをセッ
トすると共に（Ｓ２２）、該ロングスベリ変動用の音声
・表示報知フラグ（第三報知フラグ）をセットして（Ｓ
２３）、Ｓ２４に移行する。そして、Ｓ２４で条件及び
ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値に応じたリーチフラグをセット
し、その後前記Ｓ１で抽出したＷＣＲＮＤ Ｌ・Ｃ・Ｒ
の値に応じたハズレ表示位置で図柄を停止表示するよう
に図柄変動を実行する（Ｓ２５）。なお、上記したＳ５
などのステップにおけるショート、ミドル、及びロング
の各スベリ変動フラグが本発明の変動量制御手段を構成
している。即ち、これらのうちいずれかのスベリ変動フ
ラグをセットすることで、右図柄（識別情報）を複数種
類（本実施形態では、ショートスベリ、ミドルスベリ、
ロングスベリの３種類）の変動量（スベリ変動量）にて
変動制御するようになっている。また、上記したＳ３な
どの各判別ステップが本発明の変動量選択手段を構成
し、複数種類の中から変動量を選択するようになってい
る。

【００２８】そして、右図柄のスベリ変動制御につい
て、図２２に示すような図柄変動に伴う特別表示態様を
リーチ状態としてリーチ有無の割合が前記フローチャー
トの判定により設定される。図２２において、その単位
となるものは図柄の変動回数であり、１００回の図柄変
動動作を行った場合でのリーチなしの変動回数とリーチ
有りの変動回数とをそれぞれ各種スベリ変動の有無毎に
記載している。具体的には、先ず、リーチ有無の割合と
しては、各図柄列の１５個の図柄数から考慮してリーチ
がない変動回数は（１４／１５）×１００≒９３回（＝
Ａ回）となり、リーチが有る変動回数（大当りを含む）
は（１／１５）×１００≒７回（＝Ｂ回）となる。従っ
て、スベリなしでリーチがない変動回数は、前記図２１
のＳ１５の判別においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が
４８／１００となることを考慮して、（４８／１００）
×Ａ≒４５回となり、また、スベリなしでリーチが有る
変動回数は、前記図２０のＳ３及び図２１のＳ１８の各
判別においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が２５／１０
０となることを考慮して、（２５／１００）×Ｂ≒２回
となる。一方、スベリ有りについて考えると、ショート
スベリ有りでリーチがない変動回数は、図２１のＳ１５
の判別においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が５０／１
００となることを考慮して、（５０／１００）×Ａ≒４
６回となり、ショートスベリ有りでリーチが有る変動回
数は、存在しないため０回となる。また、ミドルスベリ
有りでリーチがない変動回数は、図２１のＳ１２の判別
においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が２／１００とな
ることを考慮して、（２／１００）×Ａ≒２回となり、
ミドルスベリ有りでリーチが有る変動回数は、図２０の
Ｓ４及び図２１のＳ１９の各判別においてＷＣＲＮＤ
ＡＣＴの抽出率が２５／１００となることを考慮して、
（２５／１００）×Ｂ≒２回となる。また、ロングスベ
リ有りでリーチがない変動回数は、存在しないため０回
となり、ロングスベリ有りでリーチが有る変動回数は、
図２１のＳ１９の判別においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出
率が５０／１００となることを考慮して、（５０／１０
０）×Ｂ≒３回となる。即ち、図２２の一覧表図から分
かるように、スベリの有無に関わらずトータルとして見
た場合のリーチなし及びリーチ有りの各変動割合は１
４：１（図２２に記載のリーチなしの９３回とリーチ有
りの７回とは、小数点以下四捨五入の計算のため比率が
若干異なる）に設定されている。そのうち、スベリなし
の場合でのリーチなし及びリーチ有りの各変動割合は４
５：２に設定されている。一方、スベリ変動を行うとき
では、ショートスベリ有りの場合でのリーチなし及びリ
ーチ有りの各変動割合は４６：０に設定され、ミドルス
ベリ有りの場合でのリーチなし及びリーチ有りの各変動
割合は１：１に設定され、ロングスベリ有りの場合での
リーチなし及びリーチ有りの各変動割合は０：３に設定
されている。

【００２９】以上のように、本実施形態では、右図柄を
３種類（ショート、ミドル、及びロング）のスベリ変動
量にて変動制御するようになっており、また、この３種
類の変動量に応じてリーチの出現率（特別表示態様の導
出率）を向上するようになっている。具体的には、前記
図２２の一覧表図に基づいて算出される各種スベリ変動
でのリーチの出現率は、変動量が最小のショートスベリ
変動で０％、変動量が中間のミドルスベリ変動で５０
％、変動量が最大のロングスベリ変動で１００％となっ
ている。従って、従来では、スベリ変動がリーチ予告的
な存在となってしまい、遊技の興趣を半減していたのに
対して、本実施形態のスベリ変動制御は、スベリ変動が
長く行われればそれに伴ってリーチになり易いという印
象を遊技者に与えることができるため、スベリ変動に対
する期待感や緊張感が従来に比べて増加して遊技の興趣
向上を可能にしている。また、スベリ変動制御におい
て、前記図１３あるいは図１５に示す一旦停止を伴う制
御を行った場合には、スベリ変動に対する緊張感をより
一層向上するものである。また、本実施形態では、可変
表示装置を画像表示装置としてのＬＣＤ表示器３３から
構成すると共に、画像データ制御手段としての基本回路
４２によって前記図１２、図１３、あるいは図１５に示
すスベリ変動制御での識別情報（図柄）の飛ばし表示を
可能にしているため、識別情報を可変表示するための制
御プログラムの容量が削減できるようになっている。

【００３０】なお、本実施形態では、本発明に係る特別
表示態様をリーチ状態とすることで、各種スベリ変動の
変動量に応じてリーチの出現率を向上する設定としてい
るが、特にこれに限定するものではない。例えば、特別
表示態様を特定表示結果（大当り図柄）とすることで、
各種スベリ変動の変動量に応じて大当り図柄の出現率を
向上する設定としてもよい。この場合でのスベリ変動制
御を説明すると、先ず、図２３のフローチャートに示す
ように、ＷＣＲＮＤ１、ＷＣＲＮＤ Ｌ・Ｃ・Ｒ、及び
ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出を行うと（Ｓ３１）、次に抽
出したＷＣＲＮＤ１の値が大当り値か否かを判別する
（Ｓ３２）。Ｓ３２でＷＣＲＮＤ１の値が大当り値の場
合は、次に前記Ｓ３１で抽出したＷＣＲＮＤ ＡＣＴの
値が４の倍数であるか否かを判別し（Ｓ３３）、ＷＣＲ
ＮＤ ＡＣＴの値が４の倍数のときは直接後述のＳ３９
に移行する一方、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が４の倍数で
ないときは、次にＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が偶数である
か否かを判別する（Ｓ３４）。Ｓ３４でＷＣＲＮＤ Ａ
ＣＴの値が偶数のときは、ミドルスベリ変動フラグをセ
ットすると共に（Ｓ３５）、該ミドルスベリ変動用の音
声・表示報知フラグ（第二報知フラグ）をセットして
（Ｓ３６）、Ｓ３９に移行する。一方、Ｓ３４でＷＣＲ
ＮＤ ＡＣＴの値が偶数でないときは、ロングスベリ変
動フラグをセットすると共に（Ｓ３７）、該ロングスベ
リ変動用の音声・表示報知フラグ（第三報知フラグ）を
セットして（Ｓ３８）、Ｓ３９に移行する。そして、Ｓ
３９で前述した条件及びＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値に応じ
たリーチフラグをセットし、その後前記Ｓ１で抽出した
ＷＣＲＮＤ Ｌの値に応じた大当り表示位置で図柄を停
止表示するように図柄変動を実行する（Ｓ４０）。

【００３１】一方、上記Ｓ３２でＷＣＲＮＤ１の値が大
当り値でない場合は、図２４に示すように、次にＷＣＲ
ＮＤ Ｌの値とＷＣＲＮＤ Ｒの値とが同一であるか否
か、即ちリーチの有無を判別し（Ｓ４１）、ＷＣＲＮＤ
Ｌの値とＷＣＲＮＤ Ｒの値とが同一ではなくリーチ
がないと判別した場合には直接後述のＳ４９に移行する
一方、ＷＣＲＮＤ Ｌの値とＷＣＲＮＤ Ｒの値とが同
一でありリーチがあると判別した場合には、次にＷＣＲ
ＮＤ ＡＣＴの値が「３」又は「７」のいずれかである
か否かを判別する（Ｓ４２）。Ｓ４２でＷＣＲＮＤ Ａ
ＣＴの値が「３」又は「７」のいずれかのときは、ミド
ルスベリ変動フラグをセットすると共に（Ｓ４３）、該
ミドルスベリ変動用の音声・表示報知フラグ（第二報知
フラグ）をセットして（Ｓ４４）、後述のＳ４８に移行
する。一方、Ｓ４２でＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が「３」又
は「７」以外の値のときは、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が
偶数であるか否かを判別し（Ｓ４５）、ＷＣＲＮＤ Ａ
ＣＴの値が偶数のときは、ショートスベリ変動フラグを
セットすると共に（Ｓ４６）、該ショートスベリ変動用
の音声・表示報知フラグ（第一報知フラグ）をセットし
て（Ｓ４７）、Ｓ４８に移行する。一方、Ｓ４５でＷＣ
ＲＮＤ ＡＣＴの値が偶数でないときは、直接Ｓ４８に
移行する。そして、Ｓ４８で条件及びＷＣＲＮＤ ＡＣ
Ｔの値に応じたリーチフラグをセットし、その後前記Ｓ
３１で抽出したＷＣＲＮＤ Ｌ・Ｃ・Ｒの値に応じたハ
ズレ表示位置で図柄を停止表示するように図柄変動を実
行する（Ｓ４９）。

【００３２】上記した図２３及び図２４のスベリ変動制
御においては、図２５に示すようなリーチ後の当り外れ
の割合が設定される。図２５において、その単位となる
ものは図柄のリーチ回数であり、１００回リーチを行っ
た場合での当り外れをそれぞれ各種スベリ変動の有無毎
に記載している。具体的には、先ず、リーチ後の当り外
れの割合としては、各図柄列の１５個の図柄数から考慮
してリーチ後に外れる回数は（１４／１５）×１００≒
９３回（＝Ａ回）となり、リーチ後に当る回数は（１／
１５）×１００≒７回（＝Ｂ回）となる。従って、スベ
リなしでリーチとなった後に外れる回数は、前記図２４
のＳ４５の判別においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が
４８／１００となることを考慮して、（４８／１００）
×Ａ≒４５回となり、また、スベリなしでリーチとなっ
た後に当る回数は、前記図２３のＳ３３の判別において
ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が２５／１００となること
を考慮して、（２５／１００）×Ｂ≒２回となる。一
方、スベリ有りについて考えると、ショートスベリ有り
でリーチとなった後に外れる回数は、図２４のＳ４５の
判別においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が５０／１０
０となることを考慮して、（５０／１００）×Ａ≒４６
回となり、ショートスベリ有りでリーチとなった後に当
る回数は、存在しないため０回となる。また、ミドルス
ベリ有りでリーチとなった後に外れる回数は、図２４の
Ｓ４２の判別においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が２
／１００となることを考慮して、（２／１００）×Ａ≒
２回となり、ミドルスベリ有りでリーチとなった後に当
る回数は、図２３のＳ３４の判別においてＷＣＲＮＤ
ＡＣＴの抽出率が２５／１００となることを考慮して、
（２５／１００）×Ｂ≒２回となる。また、ロングスベ
リ有りでリーチとなった後に外れる回数は、存在しない
ため０回となり、ロングスベリ有りでリーチとなった後
に当る回数は、図２３のＳ３４の判別においてＷＣＲＮ
Ｄ ＡＣＴの抽出率が５０／１００となることを考慮し
て、（５０／１００）×Ｂ≒３回となる。即ち、図２５
の一覧表図から分かるように、スベリの有無に関わらず
トータルとして見た場合のリーチ後の外れ及び当りの各
割合は１４：１（図２５に記載のリーチなしの９３回と
リーチ有りの７回とは、小数点以下四捨五入の計算のた
め比率が若干異なる）に設定されている。そのうち、ス
ベリなしの場合でのリーチ後の外れ及び当りの各割合は
４５：２に設定されている。一方、スベリ変動を行うと
きでは、ショートスベリ有りの場合でのリーチ後の外れ
及び当りの各割合は４６：０に設定され、ミドルスベリ
有りの場合でのリーチ後の外れ及び当りの各割合は１：
１に設定され、ロングスベリ有りの場合でのリーチ後の
外れ及び当りの各割合は０：３に設定されている。この
ため、各種スベリ変動での大当り図柄の出現率は、変動
量が最小のショートスベリ変動で０％、変動量が中間の
ミドルスベリ変動で５０％、変動量が最大のロングスベ
リ変動で１００％となり、変動量に応じて大当り図柄の
出現率を向上する設定となっている。

【００３３】次に、前記普通図柄表示器３４に表示され
る普通図柄について説明する。普通図柄は、図２６に示
すように、「０・２・４・６・８・Ｆ」の６種類であ
り、１図柄の表示時間を０．０４０秒とした１周期
（０．２４０秒）で変動表示される。また、これらの普
通図柄に対しては、図２７に示すように、０．００２秒
毎に１ずつ加算される当り決定用のＷＣＲＮＤ２（３〜
１３）と、０．００２秒毎に１ずつ加算され且つ割り込
み処理余り時間に１ずつ加算される普通図柄表示用のＷ
ＣＲＮＤ Ｆ（０〜５）と、が設けられている。ＷＣＲ
ＮＤ Ｆ（０〜５）の各ランダム数は、図２８に示すよ
うに、「０・２・４・６・８・Ｆ」の各普通図柄に対応
して設けられている。また、ＷＣＲＮＤ２（３〜１３）
からのランダム数の抽出において、図２９に示すよう
に、「３」の値が抽出されて当りと判定されると、普通
図柄表示器３４にＷＣＲＮＤ Ｆデータの「５」に対応
する「Ｆ」の当り図柄を表示して普通可変入賞球装置５
を所定時間開放（入賞口の拡大）する。一方、ＷＣＲＮ
Ｄ２で「３」以外の値が抽出されて外れと判定される
と、ＷＣＲＮＤ Ｆデータの値を抽出し、この値に対応
する外れ図柄を普通図柄表示器３４に表示する。なお、
ＷＣＲＮＤ２で外れと判定されたにも関わらずＷＣＲＮ
Ｄ Ｆで抽出された値が偶然にも当り図柄となる場合に
は、「０」の外れ図柄を選択してこれを普通図柄表示器
３４に表示するものである。また、上記ＷＣＲＮＤ２か
らの抽出データの判定は、当り確率が通常時の場合であ
り、前記特別図柄と同様の確変時（高確率時）には、Ｗ
ＣＲＮＤ２から抽出された値が「３〜１２」のうち何れ
かの値で当りと判定する一方、それ以外の「１３」の値
で外れと判定するようになっている。

【００３４】次に、上記した普通図柄表示器３４での普
通図柄の変動動作を図３０乃至図３２のタイムチャート
に基づいて説明する。先ず、図３０において、通過玉検
出器１５（図３０中には、始動玉検出器と記載）がＯＮ
すると、これと同時にＷＣＲＮＤ２及びＷＣＲＮＤ Ｆ
の抽出及び格納が行われる。その後、通過玉検出器１５
のＯＮから所定時間（０．００２秒）が経過すると、格
納したＷＣＲＮＤ２の読み出し及び判定を行い、その
０．００２秒後に普通図柄の変動を開始する。そして、
通過玉検出器１５のＯＮから所定時間（２９．５００
秒）後に変動を停止する。なお、図３０に示す条件１で
ある確率変動時には、普通図柄の変動時間が５．０００
秒に短縮され、図３０に示す条件２である確率変動時に
普通図柄の始動記憶が３個以上ある場合には、普通図柄
の変動時間が２．０００秒に短縮されるものである。そ
して、通常時（低確率時）において停止表示される普通
図柄が当り図柄のときには、図３１（Ａ）に示すよう
に、普通図柄が停止してから所定時間（０．５００秒）
後に普通可変入賞球装置５を０．５００秒間開放する。
その後、通過玉検出器１５への通過記憶がある場合に
は、普通可変入賞球装置５の閉鎖から０．００２秒後
に、格納したＷＣＲＮＤ２の読み出し及び判定を行い、
その０．００２秒後に再度普通図柄の変動を開始する。
なお、このときの普通可変入賞球装置５の開放動作は
０．５００秒間ではあるが、入賞玉が１個入れば時間に
満たなくてもその時点で開放を終了するものである。ま
た、確率変動時（高確率時）において停止表示される普
通図柄が当り図柄のときには、図３１（Ｂ）に示すよう
に、普通図柄が停止してから所定時間（０．５００秒）
が経過すると普通可変入賞球装置５を２．９００秒間開
放し、２．０００秒のインターバルを置いた後に再度
２．９００秒間開放する。その後、通過玉検出器１５へ
の通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置５の閉
鎖から０．００２秒後に、格納したＷＣＲＮＤ２の読み
出し及び判定を行い、その０．００２秒後に再度普通図
柄の変動を開始する。一方、停止表示される普通図柄が
外れ図柄となった後に通過玉検出器１５への通過記憶が
ある場合には、図３２に示すように、普通図柄が停止し
てから所定時間（１．００２秒）後に格納したＷＣＲＮ
Ｄ２の読み出し及び判定を行い、その０．００２秒後に
再度普通図柄の変動を開始する。

【００３５】次に、特別図柄及び普通図柄の確率変動に
ついて説明すると、図３３に示すように、大当り時（条
件装置の作動時）に特別可変表示装置３０に「１」
「３」「５」「７」「９」のうちいずれかの同一図柄の
ゾロ目（大当り図柄であり且つ確変図柄）が停止表示さ
れて大当り遊技状態となると、その後、無条件に確率変
動が所定回数（図３０では２回）繰り返し行われる。こ
の確率変動は、確変図柄での特定遊技状態（大当り遊技
状態）発生の終了を契機に高確率に変動させた後、確変
図柄以外での特定遊技状態の発生を契機に通常時の確率
に戻す。また、確変時に再度確変図柄で大当りした場合
には、その時点から再度確率変動が所定回数（２回）繰
り返される。なお、確率変動の制御は、本実施形態中に
記載の制御に限定するものではなく、例えば特別図柄あ
るいは普通図柄いずれか一方の図柄のみを確率変動制御
してもよい。

【００３６】以上のように、本実施形態に係る特別可変
表示装置３０は、図柄のスベリ変動制御を３種類の変動
量にて行うと共に、該３種類の変動量に応じてリーチ等
の特別表示態様の導出率を向上するようになっている。
このため、スベリ変動に対する期待感や緊張感が従来
（特別表示態様導出を予告するもの）に比べて増加して
遊技の興趣向上を可能にしている。なお、本実施形態で
は、前記図１９のような大当り図柄の停止表示後は図柄
の再変動を行わない構成となっているが、一旦大当り図
柄を仮停止した後に図柄を再変動することで確変図柄で
の大当りチャンスを遊技者に再度与える構成としてもよ
い。この場合では、本実施形態の構成に加えて図３４に
示す仮停止表示用のＷＣＲＮＤ Ｋを設ける。そして、
このＷＣＲＮＤ Ｋの抽出値に応じた仮停止の大当り図
柄（図３５参照）を一旦停止表示することで大当り発生
を報知した後、図３６（Ａ）に示すように、各確定図柄
６２ｂ・６３ｂ・６４ｂを再変動する。その後は、前記
ＷＣＲＮＤ Ｌの抽出値に応じた大当り図柄（前記図５
参照）を最終停止の図柄として表示する。このとき、再
変動後の大当り図柄が図３６（Ｂ）に示すような確変図
柄で停止表示されると、「やったね確変だ！」の文字６
６が表示されて確率変動が確定される。

【００３７】ところで、上記した大当り図柄の再変動制
御において、本発明に係る特別表示態様を確変リーチ状
態あるいは確変図柄とすることで、各種スベリ変動の変
動量に応じて確変リーチ又は確変図柄の出現率を向上す
る設定としてもよい。以下、この場合でのスベリ変動制
御を説明すると、先ず、図３７のフローチャートに示す
ように、ＷＣＲＮＤ１、ＷＣＲＮＤ Ｌ・Ｃ・Ｒ、ＷＣ
ＲＮＤ ＡＣＴ、及びＷＣＲＮＤ Ｋの抽出を行うと
（Ｓ５１）、次に抽出したＷＣＲＮＤ１の値が大当り値
か否かを判別する（Ｓ５２）。Ｓ５２でＷＣＲＮＤ１の
値が大当り値の場合は、次にＷＣＲＮＤ Ｌの値が確変
値であるか否かを判別し（Ｓ５３）、ＷＣＲＮＤ Ｌの
値が確変値でない場合はＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が６の
倍数であるか否かを判別する（Ｓ５４）。Ｓ５４でＷＣ
ＲＮＤ ＡＣＴの値が６の倍数のときは、ミドルスベリ
変動フラグをセットして（Ｓ５５）、後述のＳ６２に移
行する。一方、Ｓ５４でＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が６の
倍数でないときは、次にＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が偶数
であるか否かを判別する（Ｓ５６）。Ｓ５６でＷＣＲＮ
Ｄ ＡＣＴの値が偶数のときは後述のＳ５８に移行する
一方、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が偶数でないときは、シ
ョートスベリ変動フラグをセットして（Ｓ５７）、Ｓ５
８に移行する。そして、Ｓ５８で条件及びＷＣＲＮＤ
ＡＣＴの値に応じたリーチフラグをセットし、その後Ｗ
ＣＲＮＤ Ｌの値に応じた大当り表示位置で図柄を停止
表示するように図柄変動を実行する（Ｓ５９）。

【００３８】一方、上記Ｓ４２でＷＣＲＮＤ Ｌの値が
確変値の場合は、次にＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が３の倍数
であるか否かを判別する（Ｓ６０）。Ｓ６０でＷＣＲＮ
Ｄ ＡＣＴの値が３の倍数でないときはロングスベリ変動
フラグをセットして（Ｓ６１）、後述のＳ６２に移行す
る一方、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が３の倍数のときは前
記Ｓ５５に移行してミドルスベリ変動フラグをセットし
た後にＳ６２に移行する。そして、Ｓ６２で条件及びＷ
ＣＲＮＤ ＡＣＴの値に応じたリーチフラグをセット
し、その後は、前記Ｓ５１で抽出したＷＣＲＮＤ Ｋの
値に応じた仮停止表示位置をセットすると共に（Ｓ６
３）、再変動フラグをセットして（Ｓ６４）、前記Ｓ５
９に移行する。

【００３９】また、上記Ｓ５２でＷＣＲＮＤ１の値が大
当り値でない場合は、図３８に示すように、ＷＣＲＮＤ
Ｌの値とＷＣＲＮＤ Ｒの値とが同一であるか否か、
即ちリーチの有無を判別する（Ｓ６５）。Ｓ６５でＷＣ
ＲＮＤ Ｌの値とＷＣＲＮＤ Ｒの値とが同一ではなくリ
ーチがないと判別した場合には、後述するＳ７４に直接
移行する。一方、ＷＣＲＮＤ Ｌの値とＷＣＲＮＤ Ｒ
の値とが同一でありリーチがあると判別した場合には、
ＷＣＲＮＤ Ｌの値が確変値であるか否かを判別する
（Ｓ６６）。Ｓ６６でＷＣＲＮＤ Ｌの値が確変値の場
合は、次にＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が３の倍数であるか
否かを判別し（Ｓ６７）、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が３の
倍数でないときはロングスベリ変動フラグをセットして
（Ｓ６８）、後述のＳ７３に移行する一方、ＷＣＲＮＤ
ＡＣＴの値が３の倍数のときはミドルスベリ変動フラ
グをセットして（Ｓ６９）、Ｓ７３に移行する。

【００４０】一方、上記Ｓ６６でＷＣＲＮＤ Ｌの値が
確変値でない場合は、次にＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が６
の倍数であるか否かを判別する（Ｓ７０）。Ｓ７０でＷ
ＣＲＮＤ ＡＣＴの値が６の倍数のときは前記Ｓ６９に
移行する一方、ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が６の倍数でない
ときは、次にＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が偶数であるか否
かを判別する（Ｓ７１）。Ｓ７１でＷＣＲＮＤ ＡＣＴ
の値が偶数でないときは、ショートスベリ変動フラグを
セットして（Ｓ７２）、後述のＳ７３に移行する一方、
ＷＣＲＮＤ ＡＣＴの値が偶数のときは、直接Ｓ７３に
移行する。そして、Ｓ７３で条件及びＷＣＲＮＤ ＡＣ
Ｔの値に応じたリーチフラグをセットし、その後前記Ｓ
５１で抽出したＷＣＲＮＤ Ｌ・Ｃ・Ｒの値に応じたハ
ズレ表示位置で図柄を停止表示するように図柄変動を実
行する（Ｓ７４）。

【００４１】上記した図３７及び図３８のスベリ変動制
御においては、図３９に示すような確変リーチの有無が
設定されると共に、図４０に示すような確変大当り有無
の割合が設定される。なお、図３９においては、その単
位となるものはリーチ回数であり、１００回リーチとな
った場合での確変リーチの有無をそれぞれスベリ変動の
有無毎に記載しており、図４０においては、その単位と
なるものは大当り回数であり、１００回大当りとなった
場合での確変大当りの有無をそれぞれスベリ変動の有無
毎に記載している。また、図３９の一覧表図内の各設定
値と図４０の一覧表図内の各設定値とは、図３７及び図
３８のスベリ変動制御に基づいて共に同一の値が設定さ
れるため、便宜上図３９の確変リーチ有無の設定につい
てのみ説明を行う。図３９において、先ず、確変リーチ
の有無の割合としては、各図柄列の１５個の図柄数（こ
のうち５図柄が確変図柄となり得る）から考慮して確変
リーチ以外の通常リーチ回数は（１０／１５）×１００
≒６７回（＝Ａ回）となり、確変リーチ回数は（５／１
５）×１００≒３３回（＝Ｂ回）となる。従って、スベ
リなしで通常リーチとなる回数は、前記図３７のＳ５６
及び図３８のＳ７１の各判別においてＷＣＲＮＤ ＡＣ
Ｔの抽出率が５０／１００となることを考慮して、（５
０／１００）×Ａ≒３３回となり、また、スベリなしで
確変リーチとなる回数は、存在しないため０回となる。
一方、スベリ有りについて考えると、ショートスベリ有
りで通常リーチとなる回数は、図３８のＳ７１の判別に
おいてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が３４／１００とな
ることを考慮して、（３４／１００）×Ａ≒２３回とな
り、ショートスベリ有りで確変リーチとなる回数は、存
在しないため０回となる。また、ミドルスベリ有りで通
常リーチとなる回数は、図３７のＳ５４及び図３８のＳ
７０の各判別においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が１
６／１００となることを考慮して、（１６／１００）×
Ａ≒１１回となり、ミドルスベリ有りで確変リーチとな
る回数は、図３７のＳ６０及び図３８のＳ６７の各判別
においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が３３／１００と
なることを考慮して、（３３／１００）×Ｂ≒１１回と
なる。また、ロングスベリ有りで通常リーチとなる回数
は、存在しないため０回となり、ロングスベリ有りで確
変リーチとなる回数は、図３７のＳ６０及び図３８のＳ
６７の各判別においてＷＣＲＮＤ ＡＣＴの抽出率が６
７／１００となることを考慮して、（６７／１００）×
Ｂ≒２２回となる。即ち、図３９の一覧表図から分かる
ように、スベリの有無に関わらずトータルとして見た場
合の通常リーチ及び確変リーチの各割合は２：１（図３
９に記載の通常図柄の６７回と確変図柄の３３回とは、
小数点以下四捨五入の計算のため比率が若干異なる）に
設定されている。そのうち、スベリなしの場合での通常
リーチ及び確変リーチの各割合は３３：０に設定されて
いる。一方、スベリ変動を行うときでは、ショートスベ
リ有りの場合での通常リーチ及び確変リーチの各割合は
２３：０に設定され、ミドルスベリ有りの場合での通常
リーチ及び確変リーチの各割合は１：１に設定され、ロ
ングスベリ有りの場合での通常リーチ及び確変リーチの
各割合は０：２２に設定されている。このため、各種ス
ベリ変動での確変リーチの出現率は、変動量が最小のシ
ョートスベリ変動で０％、変動量が中間のミドルスベリ
変動で５０％、変動量が最大のロングスベリ変動で１０
０％となり、変動量に応じて確変リーチの出現率を向上
する設定となっている。また、このようなスベリ変動制
御は、図４０の一覧表図から分かるように、変動量に応
じて確変図柄の出現率を向上する設定にもなっている。

【００４２】なお、上記した各実施形態以外にも特別表
示態様をスーパーリーチ状態やＷリーチ状態に設定し、
スベリ変動量に応じてスーパーリーチあるいはＷリーチ
の出現率を向上させることも可能である。また、スベリ
変動量についてもショート、ミドル、ロングの３種類に
限定するものではなく、最小種類の２種類乃至スベリ変
動量の最小量（最小図柄数）と最大量（最大図柄数）と
の間を１図柄毎に区切った複数（最大図柄数−最小図柄
数＋１）種類に設定すればよい。また、各種のスベリ変
動量に対して設定される特別表示態様の導出率について
も各実施形態中に記載のものに限定せず、スベリ変動量
に応じて向上する設定のものであればよい。

【００４３】また、上記した実施形態は、本発明を限定
するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、本実施形態では、特別可変表示装置３
０をＬＣＤ表示器３３にて構成しているが、特にこれに
限定するものではなく、ＣＲＴ、ＬＥＤ、ＶＦＤ、Ｅ
Ｌ、あるいはプラズマによる表示器や、ドラム式、ある
いはベルト式にて構成することも可能である。また、遊
技機全体をＬＣＤ表示器等の表示装置にて構成する、即
ち「打玉」「可変入賞球装置」等の構成部材を疑似的に
表示器に表示することで遊技機を構成することも可能で
ある。なお、この場合では、賞球の払出しを得点等で代
行しても良い。

【００４４】

【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、表示制御手段は、複数の可変表
示部のうち少なくとも最終停止の可変表示部を除いた可
変表示部の識別情報を複数種類の変動量で変動制御する
変動量制御手段と、該変動量制御手段によって変動制御
する識別情報の変動量を複数種類の中から選択する変動
量選択手段と、を備え、該変動量選択手段によって選択
される識別情報の変動量の少なくとも２種類のうち長い
変動量が選択された場合には、短い変動量が選択された
場合よりも可変表示部の表示結果を予め定めた特別表示
態様として導出する確率を向上するので、変動量制御手
段による識別情報の変動制御（スベリ変動）が直接的に
リーチや大当り等の特別表示態様の導出率に関係し、ひ
いてはスベリ変動に対する期待感や緊張感を増して遊技
の興趣向上が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態における遊技盤を示す正面
図である。

【図２】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。

【図３】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。

【図４】特別図柄の種類を示す一覧表図である。

【図５】特別図柄の大当り組合せ種類を示す一覧表図で
ある。

【図６】特別図柄の変動に用いられる各種ランダム数の
一覧表図である。

【図７】選択されたランダム数によって特別図柄の当り
外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチャ
ートである。

【図８】特別図柄の変動パターンを示す一覧表図であ
る。

【図９】特別図柄の変動条件を示す一覧表図である。

【図１０】特別図柄の変動における注記事項※１〜４を
示す一覧表図である。

【図１１】特別図柄の変動における注記事項※５を示す
一覧表図である。

【図１２】左・右の各図柄列の変動動作を示すタイムチ
ャートである。

【図１３】右図柄列の変動動作を示すタイムチャートで
ある。

【図１４】中図柄列のスベリ変動動作を示すタイムチャ
ートである。

【図１５】他の実施形態における左図柄列の変動動作を
示すタイムチャートである。

【図１６】同図（Ａ）〜（Ｃ）は、各々、図柄変動にお
ける具体的な表示画像を示す説明図である。

【図１７】同図（Ａ)(Ｂ）は、各々、図柄変動における
具体的な表示画像を示す説明図である。

【図１８】同図（Ａ）〜（Ｃ）は、各々、図柄変動にお
ける具体的な表示画像を示す説明図である。

【図１９】大当り図柄の具体的な表示画像を示す説明図
である。

【図２０】スベリ変動制御の処理プロセスを示すフロー
チャートの一部である。

【図２１】上記スベリ変動制御の処理プロセスを示すフ
ローチャートの一部である。

【図２２】スベリ変動の有無におけるリーチの出現率を
示す一覧表図である。

【図２３】他の実施形態におけるスベリ変動制御の処理
プロセスを示すフローチャートの一部である。

【図２４】上記スベリ変動制御の処理プロセスを示すフ
ローチャートの一部である。

【図２５】スベリ変動の有無における大当り図柄の出現
率を示す一覧表図である。

【図２６】普通図柄の種類を示す一覧表図である。

【図２７】普通図柄の変動に用いられる各種ランダム数
の一覧表図である。

【図２８】普通図柄とＷＣＲＮＤ Ｆとの関係を示す一
覧表図である。

【図２９】選択されたランダム数によって普通図柄の当
り外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチ
ャートである。

【図３０】通過玉検出器での通過検出に伴う普通図柄の
変動動作を示すタイムチャートである。

【図３１】同図（Ａ）は通常時において普通図柄が当り
となるときの普通可変入賞球装置の開放動作を示すタイ
ムチャートであり、また、同図（Ｂ）は高確率時におい
て普通図柄が当りとなるときの普通可変入賞球装置の開
放動作を示すタイムチャートである。

【図３２】普通図柄が外れとなった後に普通図柄が再変
動する動作を示すタイムチャートである。

【図３３】確変図柄の停止表示による確率変動の動作を
示すタイムチャートである。

【図３４】他の実施形態における仮停止表示用のランダ
ム数を示す説明図である。

【図３５】上記仮停止表示用のランダム数によって決定
される仮停止図柄の組合せを示す一覧表図である。

【図３６】同図（Ａ)(Ｂ）は、各々、図柄の再変動にお
ける具体的な表示画像を示す説明図である。

【図３７】他の実施形態におけるスベリ変動制御の処理
プロセスを示すフローチャートの一部である。

【図３８】上記スベリ変動制御の処理プロセスを示すフ
ローチャートの一部である。

【図３９】スベリ変動の有無における確変リーチの出現
率を示す一覧表図である。

【図４０】スベリ変動の有無における大当り図柄の出現
率を示す一覧表図である。

【符号の説明】

１ 遊技盤 ３ 遊技領域 ５ 普通可変入賞球装置 ８ 始動玉検出器 ９ 特別可変入賞球装置 １１ 開閉板 １２ 特定玉検出器 １３ 入賞玉検出器 １５ 通過玉検出器 １９ 特定玉入賞表示ＬＥＤ ３０ 特別可変表示装置（可変表示装置） ３３ ＬＣＤ表示器 ３４ 普通図柄表示器 ３５ 普通図柄記憶表示ＬＥＤ ３６ 特別図柄記憶表示ＬＥＤ ４２ 基本回路（表示制御手段、変動量制御手段、変動
量選択手段） ６０ キャラクタ画像表示部 ６２ａ・６３ａ・６４ａ 特別図柄表示部（可変表示
部） ６２ｂ・６３ｂ・６４ｂ 確定図柄

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示制御手段の制御に基づいて識別情報
   を複数の可変表示部にて可変表示する可変表示装置を備
   えた弾球遊技機において、 前記表示制御手段は、 前記複数の可変表示部のうち少なくとも最終停止の可変
   表示部を除いた可変表示部の識別情報を複数種類の変動
   量で変動制御する変動量制御手段と、 該変動量制御手段によって変動制御する前記識別情報の
   変動量を複数種類の中から選択する変動量選択手段と、
   を備え、 該変動量選択手段によって選択される前記識別情報の変
   動量の少なくとも２種類のうち長い変動量が選択された
   場合には、短い変動量が選択された場合よりも前記可変
   表示部の表示結果を予め定めた特別表示態様として導出
   する確率を向上することを特徴とする弾球遊技機。
2. 【請求項２】 前記特別表示態様とは、少なくともリー
   チ状態となる表示態様であり、また、前記変動量制御手
   段は、複数の可変表示部のうちリーチを確定し得る可変
   表示部の変動量を変動制御することを特徴とする請求項
   １記載の弾球遊技機。
3. 【請求項３】 前記可変表示装置は、前記識別情報を画
   像データに基づいて可変表示する画像表示装置からな
   り、また、前記表示制御手段は、識別情報の飛ばし表示
   を可能にする画像データ制御手段を備えたことを特徴と
   する請求項１又は請求項２記載の弾球遊技機。