JP2007203109A - 遊技機用画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画面の中央表示領域に表示される中図柄画像C1 は、渦画像42の前面に表示され、中図柄画像C2 は、渦画像42の背面に表示されている。中図柄画像C1 を渦画像42の前面で右側に移動させるとともに、中図柄画像C2を渦画像42の背面の左側でその大きさを拡大させる。渦画像42の右側まで移動した中図柄画像C1 を、渦画像42の背面で縮小させるとともに、中図柄画像C2 を渦画像42の前面で左側から右側に向かうように移動させる。上述した中図柄画像の変動を繰り返すことで、渦画像42を中心としてその周囲を少なくとも2つの図柄画像が回転するように表示させることができる。その結果、臨場感のある表示態様を実現することができる。
【選択図】図23
Description
従来、パチンコ遊技機では、遊技者が遊技球をパチンコ遊技機に備える特定の入賞口に入賞させることによって、短時間に多量の遊技球が得られる、遊技者にとって有利な遊技状態である特定の遊技状態(大当たり)と、特定の遊技状態でない通常の状態である通常の遊技状態(ハズレ)とのいずれか一方の遊技状態が選択される。このようなパチンコ遊技機には、その遊技状態を遊技者に把握させるために、例えばCRTや液晶モニタなどを備える遊技機用画像表示装置が搭載されている。この遊技機用画像表示装置は、選択された遊技状態に応じて、画面に表示される複数個の図柄画像を変動させる。その後、それら複数個の図柄画像が同種または別種の図柄画像の組合せになるように停止させる。例えば、複数個の図柄画像が全て同種の図柄画像の組合せで停止すれば、特定の遊技状態が発生することを示す。一方、その停止した状態の図柄画像の組合せに別種の図柄画像が含まれるのであれば、特定の遊技状態が発生することなく通常の遊技状態が継続されることを示す。
従来のリーチ時に表示される図柄画像の表示態様は、その図柄画像を一定方向に平面的に移動させるものや、相似形を保ちつつその図柄画像の大きさを単に変化させるものであるので、単調で臨場感がなく遊技者にとって面白味に欠けるという問題がある。
1.本発明の構成は、複数個の図柄画像の中のいずれかの特定図柄画像を他の図柄画像とは異なる特殊な態様で変動させる特殊変動の画面構成情報を生成する画像制御手段と、前記画面構成情報を記憶する画面構成情報記憶手段と、前記複数個の図柄画像の画像データを少なくとも記憶した画像データ記憶手段と、前記画面構成情報と前記画像データとに基づいて、前記特殊変動の画像を生成する画像生成手段と、前記特殊変動の画像を表示する表示手段とを備える遊技機用画像表示装置において、前記複数個の図柄画像の前面側に表示する半透明画像を設定する半透明画像設定手段と、前記半透明画像の模様を順次に繰り返し変化させる模様可変手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明の作用は次のとおりである。
本実施例では、遊技機用画像表示装置を備えた遊技機として、パチンコ遊技機を例に採って説明する。なお、本発明の遊技機用画像表示装置は、パチンコ遊技機に限定されるものではなく、例えば、スロットマシンあるいはコイン遊技機などの遊技機にも適用することができる。
特定の遊技状態(いわゆる、大当たり)とは、遊技者が多数個のパチンコ球を取得することができる、遊技者に有利な遊技状態をいう。通常の遊技状態(いわゆる、ハズレ)とは、特定の遊技状態以外の遊技状態をいう。また、通常の遊技状態においては、遊技者の面白味を継続させるために、通常変動と、特殊変動との少なくとも2種類の態様が画面66aに表示される。変動とは、本実施例における図柄画像の移動させること、その図柄画像の形状や模様等を変化させること、または、図柄画像を移動させながらその形状や模様等を変化させることをいう。通常変動とは、通常の遊技状態において画面66aに表示される複数個の図柄画像を単調に変動させることをいう。特殊変動(以下,単に「リーチ」とよぶ)とは、複数個の図柄画像の中の特定図柄画像を、他の図柄画像とは異なる特殊な態様で変動させることをいう。なお、変動していた複数個の図柄画像が停止した際に、同種の図柄画像の組合せの場合には「大当たり」が確定する一方、別種の図柄画像が含まれている場合には「ハズレ」が確定し、通常変動が継続する。
ステップS1(入球を検出)
遊技者は、回転式ハンドル4によってパチンコ球を遊技盤2内に打ち込み、パチンコ遊技を開始する。遊技盤2内に打ち込まれた一部のパチンコ球は盤面の中央付近まで導かれ、始動口23に入球する。パチンコ球が始動口23に入球すると、始動口23内に入球した球を検出する始動開始センサ102は、始動開始信号を主制御部100に送るとともに、始動口23内に設けられた入賞検出センサ101は、入賞信号を主制御部100に送る。なお、この実施例では、始動開始センサ102と入賞検出センサ101とは、同一のセンサによって併用される。また、入賞口22にパチンコ球が入球した場合にも、各入賞口22の入賞検出センサ101は、入賞信号を主制御部100に送る。
主制御部100は、入賞検出センサ101からの入賞信号を検出すると、図示しないパチンコ球供給機構を稼働させて、所定数量のパチンコ球を球供給口31を通じて上受け皿3に供給する。
主制御部100は、始動開始センサ102からの始動開始信号を検出すると同時に、カウンタ104の出力値を読取る。このカウンタ104の出力値が、特定の遊技状態(大当たり)となるための所定値であれば、ステップS4に進み、所定値以外の出力値の場合(ハズレ)であれば、ステップS5に進む。なお、大当たりの場合には、後述するステップS4による大当たりであることを遊技機用画像表示装置6に指示した後に、開閉式ソレノイド103に開放信号を送信し、大入賞口24を開放して特定の遊技状態に移行する。また、ハズレの場合には、ステップS5によるハズレであることを遊技機用画像表示装置6指示した後に、そのまま通常の遊技状態を維持する。
主制御部100は、カウンタ104の出力値に応じて、画面66aに表示するための大当たり図柄画像を決定する。この大当たり図柄画像は、3つの図柄画像から構成されており、例えば3つの図柄画像が全て同種で構成される。さらに、通常変動からリーチ、リーチから大当たり図柄画像を表示するまでの大当たりパターンを決定するとともに、遊技機用画像表示装置6にその大当たりパターンを表示させるためのコマンドを生成する。
主制御部100は、カウンタ104の出力値に応じて、画面66aに表示するためのハズレ図柄画像を決定する。このハズレ図柄画像は、3つの図柄画像から構成されており、その3つの図柄画像の中の少なくとも1つの図柄画像が、他の図柄画像とは種類の異なる図柄画像で構成される。さらに、通常変動からハズレ図柄画像、または、通常変動からリーチ、リーチからハズレ図柄画像を表示をするまでのハズレパターンを決定するとともに、ハズレパターンを表示させるためのコマンドを生成する。
主制御部100は、ステップS4またはS5で設定された大当たりパターンまたはハズレパターンを表示させるためのコマンドを、インターフェイス105を通じて遊技機用画像表示装置6のインターフェイス67に送る。ここで、コマンドには、各図柄画像の変動を開始する際の最初の図柄画像の種類を指示するもの、それら各図柄画像を移動させる速度を指示するもの、リーチの種類を決めるもの等がある。これらのコマンドは、主制御部100から適宜送られる。
主制御部100は、始動開始センサ102からの新たな始動開始信号の有無(新たな入球)を検出する。新たな始動開始信号があれば、ステップS2〜S6を繰り返し行なう。新たな始動開始信号がなければ、この処理を終了して新たな始動開始信号が検出されるまで待機する。なお、始動開始信号が検出されない場合には、主制御部100は、遊技機用画像表示装置6にデモ画面の表示をコマンドを送信する。
図2に示すように、遊技機用画像表示装置6は、制御基盤10から送られてくるリーチに関するコマンドを順次受信するインターフェイス67と、プログラムROM61に記憶された制御プログラム及び各種のデータに基づいて、リーチ時の画面構成情報を生成するCPU60と、CPU60での処理結果等を一時的に記憶するワークRAM68と、CPU60で生成された画面構成情報を記憶するビデオRAM63と、ビデオRAM63の画面構成情報に基づいて、画像データROM62から画像データを取り出し、通常変動やリーチの画面全体の画像を生成するVDP64(ビデオデータプロセッサ)と、VDP64で生成された画像を表示する液晶モニタ66とを備えている。なお、CPU60は本発明における画像制御手段に、ビデオRAM63は本発明における画面構成情報記憶手段に、VDP64は本発明における画像生成手段に、画像データROM62は本発明における画像データ記憶手段に、液晶モニタ66は本発明における表示手段に、それぞれ相当する。
制御基盤10からのリーチのコマンドを受け取ると、CPU60はプログラムROM61内の制御プログラムに従って、ワークRAM68にタスクバッファ領域68bおよびスプライトチェーン領域68cを設定する。さらに、CPU60は、リーチに応じた親タスクをタスクバッファ領域68b内に生成するとともに、この親タスクを実行することでプログラムROM61内の各種個別の処理プログラムを実行するための複数個の子タスクを生成する。なお、タスクバッファ領域68bおよびスプライトチェーン領域68cは予め設定しておくこともできる。
まず、CPU60は、タスクバッファ68b内で最初に実行するための例えば第1の子タスク内に書き込まれたプログラムROM61内のアドレスを読出し、そのアドレスに記憶されている例えばプログラムAを実行する(ステップV1)。このプログラムAの実行による実行結果(画面構成情報)を、タスクバッファ領域68bの第1の子タスク内に書き込む(ステップV2)。さらに、次に同じ第1の子タスクが実行された場合に、異なる例えばプログラムBを実行させるために、第1の子タスク内のプログラムAの先頭アドレスを、プログラムBの先頭アドレスに書き換える(ステップV3)。これにより、第1のタスクが次に実行された場合には、プログラムBが実行され、その画面構成情報が第1のタスク内に書き込まれる。さらに、子タスクがいわゆるスプライト画像である図柄画像を変動させる図柄タスクである場合には、スプライトチェーン領域68cに図柄タスクの開始アドレスと最終アドレスとを書き込む(ステップV4)。なお、背景タスクなどのいわゆるスクリーン画像である場合には、ステップV4が実行されることなく、そのスクリーン画像に基づく子タスク内の画面構成情報はビデオRAM63に送られる。
背景タスクの実行(上述した子タスクの実行)によって、プログラムROM61内のプログラムが実行され、背景タスク内に背景画像が記憶された画像データ62内のアドレスが書き込まれる。さらに、画面66aに対する背景画像の配置位置のデータが書き込まれる。これら背景タスク内に書き込まれたデータは、スプライトチェーン領域68cに書き込まれることなくビデオRAM63に送られる。
半透明画像タスクの実行によって、プログラムROM61内のプログラムが実行され、半透明画像タスク内には、半透明画像が記憶された画像データ62内のアドレスとともに、画面66aに対する背景画像の配置位置および透明度に応じた画素の色情報等である画面構成情報が書き込まれる。半透明画像タスク内に書き込まれた画面構成情報は、ビデオRAM63に送られる。
左図柄タスクは、左表示領域31に表示する図柄画像が記憶された画像データ62のアドレスおよびその図柄画像の拡大・縮小率とともに、画面66aでのその図柄画像の配置位置を、左図柄タスク内に書き込む。さらに、左図柄タスクの先頭アドレスと最終アドレスとを、優先順位に応じたスプライトチェーン領域14のタスクアドレス領域71に書き込む。具体的には、左図柄タスクには、例えば「2000H」のアドレスが書き込まれており、CPU60がこのアドレスに記憶されたプログラムA1を実行することで、画面66aの左表示領域33に表示するための左図柄画像が記憶されている画像データROM62のアドレスおよびその拡大・縮小率のデータを左図柄タスク内に書き込む。続いて、例えば「20A0H」に記憶されたプログラムA2を実行することで、左図柄画像の画面66a上の配置位置のデータを左図柄タスク内に書き込む。このとき、図柄画像の配置位置を決めるプログラムA2は、予め用意されたテーブルを参照して垂直走査信号ごとの割り込み処理(例えば、1/60秒)ごとにその配置位置等を更新するものである。また、次のプログラムA3を実行することで、この左図柄画像の優先順位に相当するスプライトチェーン領域68cのタスクアドレス領域71に、左図柄タスクの先頭アドレスと最終アドレスとを書き込む。さらに、プログラムA4を実行することで、左図柄タスク内のプログラムA1のアドレスを、例えばプログラムB1の先頭アドレスに書き換える。
CPU60は、全ての図柄タスクのアドレスの書込みが終了すると、スプライトチェーン領域68cの優先順位の低い順番に、各タスクアドレス領域71に書き込まれている先頭アドレスから最終アドレスまでに書き込まれているデータを順次ビデオRAM63に送る。ビデオRAM63は、送られてきたデータの順番に画面構成情報を生成する。例えば、同一領域面上で複数の画像が生成される場合には、先に送られてきた画像の上に後から送られてきた画像が上書きされる。
VDP64は、ビデオRAM63に記憶された一画面分の画面構成情報に基づいて、画像データROM62から各々対応する画像データを呼び出して、画面66aに表示するための画像を生成する。この画像を液晶モニタ66に送る。液晶モニタ66は、その画像を画面66aに表示する。
上述したステップU1〜U6は、液晶モニタ66の垂直走査信号ごとの割り込み処理により実行され、画面66aに対する画像の表示の終了の指示があるまで連続して実行される。例えば垂直走査信号が1/60秒ごとである場合には、生成された画像が1/60秒ごとに更新されることで、図柄画像等の特殊変動であるリーチが表示される。
本実施例のリーチ時には、背景タスクの実行によって、図5に示す背景画像40が表示される。さらに、この背景画像40を臨場感のある表示にするために、図14(a)〜(c)に示すように、背景画像40内にデザインされた水槽部40a内が波打つように表示する。なお、図14(a)〜(c)では、表示態様を判りやすくするために水槽部40a内の波打つ様子を誇張して図示している。背景画像40の水槽部40aの表示態様を実現するための処理について、図14に示す背景画像40の様子、図15に示すフローチャート、図16〜図18に示す参考説明図を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、図14に示すように、背景画像40の水槽部40a内を、例えば水面部40b、水中部40c、第1水底部40d、第2水底部40e、第3水底部40fに分けて説明する。
背景タスクの実行によりCPU60は、コマンドバッファ68aに記憶されたコマンドを参照することで、そのコマンドに対応する背景画像の種類を設定する。具体的には、CPU60は複数種類の背景画像が記憶されている画像データROM62内の背景画像40のアドレスを背景タスク内に書き込む。これにより、背景画像40がリーチ時の背景画像として表示される。
CPU60は、背景画像40の水槽部40a内の画像が波打つように表示させるために、まず、水面部40b内において、水平走査線上の画像データを垂直走査方向の他の水平走査線上に複写し、第1水底部40dにおいて、水平走査線上の画像データを垂直走査方向の他の水平走査線上に複写した画面構成情報を生成する。この画面構成情報により、図14(a)に示すように、水面部40bと第1水底部40dとが垂直走査方向に伸びた背景画像40が表示される。
次に、水中部40c内において、水平走査線上の画像データを垂直走査方向の他の水平走査線上に複写し、第2水底部40eにおいて、水平走査線上の画像データを垂直走査方向の他の水平走査線上に複写した画面構成情報を生成する。この画面構成情報により、図14(b)に示すように、水中部40cと第2水底部40eとが垂直方向に伸びた背景画像40が表示される。
さらに、水面部40b内において、水平走査線上の画像データを垂直走査方向の他の水平走査線上に複写し、第3水底部40fにおいて、水平走査線上の画像データを垂直走査方向の他の水平走査線上に複写した画面構成情報を生成する。この画面構成情報により、図14(c)に示すように、水面部40bと第3水底部40fとが垂直方向に伸びた背景画像40が表示される。
CPU60は、水面部40bにおける水平走査線上の画像データを、水平走査線ごとに水平走査方向に移動または複写した背景画像の画面構成情報を生成する。また、このとき、このステップU105が実行されるたびに、水平画像データの水平走査方向への移動量を変化させた画面構成情報を生成する。このような画面構成情報により、水面部40bの水面の模様が左右に揺れるように表示される。なお、ステップU105は、本発明における水平ラスタスクロール手段の機能に相当する。
本実施例のリーチ時には、各図柄タスクの実行によって、図20(a)〜(c)に示すように、図柄画像の変動が表示される。以下、図柄画像の変動時の表示態様を実現するための処理について、図21に示すフローチャートを参照しながら説明する。
CPU60は、渦画像42の画像データROM62内のアドレスを渦画像42を制御するタスク内に書き込み、この渦画像42を背景画像40の前面側に設定するための画面構成情報を生成する。この画面構成情報により、図20(a)に示すように、背景画像40の前面側に渦画像42が表示される。なお、渦画像42は本実施例における固定画像に相当し、ステップSU201は本実施例における固定画像設定手段の機能に相当する。
CPU60は、コマンドバッファ68aに記憶されたコマンドを参照して、中央表示領域32に表示するための中図柄画像の種類を決定する。具体的には、CPU60は画面66aの中央表示領域32の渦画像42の前面側(渦画像42よりも表示の優先順位が高い)に表示する第1の中図柄画像の画像データROM62内のアドレスおよびその中図柄画像の配置位置を中図柄タスク内に書き込むとともに、渦画像42の背面側(渦画像42よりも表示の優先順位が低い)に表示する第2の中図柄画像の画像データROM62内のアドレスおよびその中図柄画像の配置位置と縮小率を中図柄タスク内に書き込み、中図柄画像の画面構成情報を生成する。この画面構成情報により、図20(a)に示すように、渦画像42を挟んで2つの中図柄画像52c,52bが表示される。なお、中図柄画像は本発明における特定図柄画像に相当し、ステップU202は本発明における特定図柄画像設定手段の機能に相当する。
CPU60は、左図柄タスクの実行によって左表示領域31に表示するための左図柄画像の種類を決定する。さらに、右図柄タスクの実行によって右表示領域33に表示するための右図柄画像の種類を決定する。具体的には、CPU60は画面66aの左表示領域31に表示する左図柄画像の画像データROM62内のアドレスおよびその配置位置を左図柄タスク内に書き込み、左図柄画像の画面構成情報を生成する。さらに、右表示領域33に表示する右図柄画像の画像データROM62内のアドレスおよびその配置位置を右図柄タスク内に書き込み、右図柄画像の画面構成情報を生成する。これらの画面構成情報により、図20(a)に示すように、画面66aの左側に左図柄画像52aが、画面66aの右側に右図柄画像52aが、それぞれ表示される。なお、左・中図柄画像52aは、ほぼ停止した状態であるので、以下の説明において左・中図柄画像52aの変動については省略する。
CPU60は、図20(a)〜(c)に示すように、2つの中図柄画像が渦画像42の周囲を回転するように各中図柄画像を移動させた画面構成情報を順次生成する。この画面構成情報に基づく画像を順次表示することで、渦画像42を挟んだ2種類の中図柄画像の一方の中図柄画像を縮小させるとともに、他方の中図柄画像を拡大させながら移動させ、さらに、渦画像42の前面側の中図柄画像を横方向に移動させて、2種類の中図柄画像が渦画像42の周囲を回転しているような変動を表示する。また、渦画像42の背面側に移動した中図柄画像を別種の中図柄画像に置き換えて、複数種類の図柄画像を連続的に表示させている。このステップU204で行なわれる処理を、図22に示すフローチャートおよび図23に示す中図柄画像の動作説明図を参照しながら説明する。なお、ステップU204は、本発明における特定図柄変動手段の機能に相当する。
図23(a)に示すように、ステップU202において第1の中図柄画像C1は渦画像42の前面側に、第2の中図柄画像C2はその大きさが50%に縮小された状態で渦画像42の背面側に、それぞれ設定されている。CPU60は、第1の中図柄画像C1を右方向に移動させた位置に、第2の中図柄画像C2を左方向に移動させた位置に、それぞれ設定した画面構成情報を生成する。これにより、画面66aには、図23(a)〜(b)に示すように、第1の中図柄画像C1が右方向に移動し、第2の中図柄画像C2が左方向に移動して渦画像42の左背面側からその一部が現れたように表示される。
CPU60は、第1の中図柄画像C1を渦画像42の前面側でさらに右方向に移動した位置に、第2の中図柄画像C2の大きさを50%から70%に拡大した状態で設定した画面構成情報を生成する。これにより、画面66aには、図23(b)〜(c)に示すように、第1の中図柄画像C1は渦画像42の前面側でさらに右方向へ移動し、第2の中図柄画像C2は渦画像42の左背面側からその半分以上が現れたように表示される。その結果、第2の中図柄画像C2は、水槽内の奥から手前に移動したように表示される。
CPU60は、その大きさを70%に縮小した第1の中図柄画像C1を渦画像42の右前面側から右背面側に移動した位置に、その大きさを100%にした第2の中図柄画像C2を渦画像42の左背面側から左前面側に移動した位置に、それぞれ設定した画面構成情報を生成する。これにより、画面66aには、図23(c)〜(d)に示すように、第1の中図柄画像C1は渦画像42の前面側から背面側に移動し、その一部が渦画像42に隠れるように移動して表示されるとともに、第2の中図柄画像C2は渦画像42の背面側から前面側に移動してその全体が現れるように表示される。その結果、第2の中図柄画像C2は、水槽内のさらに手前に移動したように表示され、第1の中図柄画像C1は、水槽内の手前から奥に移動したように表示される。なお、渦画像42の背面側から前面側への移動、または前面側から背面側への移動は、上述したスプライトチェーン領域68cのタスクアドレス領域71の書き込み場所を変更することで行われる。
CPU60は、その大きさを50%に縮小した第1の中図柄画像C1を左方向に移動させた位置に、第2の中図柄画像C2を右方向に移動させた位置に、それぞれ設定した画面構成情報を生成する。これにより、画面66aには、図23(d)〜(e)に示すように、第1の中図柄画像C1が渦画像42の背面側でさらに水槽内の奥に移動し、第2の中図柄画像C2が渦画像42の前面側で右方向に移動したように表示される。
CPU60は、第2の中図柄画像C2を渦画像42の正面の位置に、第1の中図柄画像C1を渦画像42の背面に完全に隠れた位置に、それぞれ設定した画面構成情報を生成する。これにより、画面66aには、図23(e)〜(f)に示すように、第2の中図柄画像C2が渦画像42の右側から正面へ移動し、第1の中図柄画像C1が渦画像42に完全に隠れたように表示される。
CPU60は、渦画像42に完全に隠れた第1の中図柄画像C1 を、各中図柄画像C1,C2とは別種の中図柄画像C3 に置き換えた画面構成情報を生成する。なお、ステップV106は、本発明における特定図柄置換手段の機能に相当する。
ステップV101〜V106を繰り返し行なうことで、渦画像42を挟んで配置される2種類の中図柄画像が、渦画像42を中心としてその周囲を回転するように表示される。さらに、その2種類の中図柄画像の一方の中図柄画像が、渦画像42の背面で別種の中図柄画像に置換されることで、複数種類の中図柄画像が順次表示される。
上述した背景画像40上で各図柄画像の変動が表示される。これらの図柄画像の変動が水中で行われているように、よりリアルな表示態様を実現するために図柄画像上に半透明画像が重ねて表示される。具体的には、例えば水色の模様が構成された半透明画像が背景画像40の水槽部40a上にのみ重なるように表示される。さらに、この半透明画像は、その模様が順次変化するように表示される。この半透明画像の模様の変化およびその透明度の表示態様を実現するための処理について、図24に示すフローチャートを参照しながら説明する。
CPU60は、半透明画像が記憶されている画像データROM62内のアドレスを半透明画像タスク内に書き込む。これにより、図25に示す半透明画像80が背景画像40の水槽部40a上の各図柄画像のさらに前面側に重ねて表示される。
CPU60は、半透明画像80のキャラクタデータは同一のままで、例えば所定回数の垂直走査信号ごとに複数種類の中から任意のカラーパレットを順次変更して設定した画面構成情報を順次生成する。この順次生成される画面構成情報により、図25(a)〜(c)に示す模様80a〜80cの半透明画像80が順次表示される。なお、ステップU302は、本発明における模様可変手段の機能に相当する。
VDP64は、背景画像40上に各図柄画像や渦画像42を設定し、さらにそれらの画像上に半透明画像80を設定した画像を生成する。ここで、半透明画像80は、所定のカラーパレットの色情報によって色付けされるものであるので、そのままの半透明画像80を各図柄画像等に重ねると、半透明画像80の各画素の色情報が各図柄画像等上に上書きされ、各図柄画像等が半透明画像80に隠れて見えなくなる。そこで、半透明画像80の各画素の色情報と、各図柄画像および背景画像40等の各画素の色情報とに基づいて、各図柄画像等が重なる領域における半透明画像80の画素の色情報を算出し、半透明画像80が重なる領域の各画素をその色情報で着色した画像を生成する。なお、この実施例では、半透明画像80の全ての画素は、背景画像40または図柄画像等の画素に重なるので、それら半透明画像80の全ての画素に付いて色情報が算出される。具体的には、図柄画像等に半透明画像80が重なる領域における各画素の色情報は、次式(1)〜(3)によって算出される。
G=α×GA+(100−α)×GB・・・(2)
B=α×BA+(100−α)×BB・・・(3)
RA:半透明画像80の調整前の画素の赤色成分の色情報
GA:半透明画像80の調整前の画素の緑色成分の色情報
BA:半透明画像80の調整前の画素の青色成分の色情報
RB:図柄画像または背景画像の画素の赤色成分の色情報
GB:図柄画像または背景画像の画素の緑色成分の色情報
BB:図柄画像または背景画像の画素の青色成分の色情報
R:半透明画像80の調整後の画素の赤色成分の色情報
G:半透明画像80の調整後の画素の緑色成分の色情報
B:半透明画像80の調整後の画素の青色成分の色情報
α:透明度(%)
リーチの間、ステップU301〜U303を繰り返すことで、半透明画像80およびその模様の変化を表示する。したがって、背景画像40および各図柄画像等は、半透明画像80を介して透けて見えるように表示されるとともに、図25に示したように半透明画像80の模様が変化するように表示される。なお、ステップU301〜U303は、本発明における半透明画像設定手段の機能に相当する。
2 … 遊技盤
6 … 遊技機用画像表示装置
10 … 制御基盤
31 … 左表示領域
32 … 中央表示領域
33 … 右表示領域
40 … 背景画像
42 … 渦画像
52a〜52l … 図柄画像
60 … CPU
61 … プログラムROM
62 … 画像データROM
63 … ビデオRAM
64 … VDP
66 … 液晶モニタ
66a… 画面
68 … ワークRAM
68b… タスクバッファ領域
68c… スプライトチェーン領域
80 … 半透明画像
Claims (3)
- 複数個の図柄画像の中のいずれかの特定図柄画像を他の図柄画像とは異なる特殊な態様で変動させる特殊変動の画面構成情報を生成する画像制御手段と、前記画面構成情報を記憶する画面構成情報記憶手段と、前記複数個の図柄画像の画像データを少なくとも記憶した画像データ記憶手段と、前記画面構成情報と前記画像データとに基づいて、前記特殊変動の画像を生成する画像生成手段と、前記特殊変動の画像を表示する表示手段とを備える遊技機用画像表示装置において、
前記複数個の図柄画像の前面側に表示する半透明画像を設定する半透明画像設定手段と、
前記半透明画像の模様を順次に繰り返し変化させる模様可変手段と
を備えることを特徴とする遊技機用画像表示装置。 - 請求項1に記載の遊技機用画像表示装置において、
さらに、前記複数個の図柄画像の背面側に表示する背景画像を設定する背景画像設定手段を備えることを特徴とする遊技機用画像表示装置。 - 請求項1または2に記載の遊技機用画像表示装置において、
さらに、前記半透明画像または背景画像の少なくともどちらか一方の水平走査方向の水平画像情報を、水平走査方向に個別に移動または複写する水平ラスタスクロール手段を備えることを特徴とする遊技機用画像表示装置。
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