JP4544267B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
従来、パチンコ機では、遊技者が遊技球をパチンコ機に備える特定の入賞口に入賞させることによって、短時間に多量の遊技球が得られる、遊技者にとって有利な遊技状態である特定の遊技状態(大当たり)と、特定の遊技状態でない通常の状態である通常の遊技状態(ハズレ)とのいずれか一方の遊技状態が選択される。
従来、通常変動においては、複数個の図柄画像を画面の上側から下側に又は下側から上側に向けて移動させるような極めて単調な変動であるとともに、特殊変動においては、特定の図柄画像の移動のスピードを変化させるなどの単調な変動であったので、その表示態様は遊技機を遊技する遊技者にとって面白みに欠けるという問題がある。
複数個の図柄画像を変動させる通常変動および該通常変動とは異なる変動であって前記複数個の図柄画像の中のいずれかの特定図柄画像を他の図柄画像とは異なる特殊な態様で変動させる特殊変動の画面構成情報を記憶する画面構成情報記憶手段と、
前記複数個の図柄画像のデータを含む画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画面構成情報と前記画像データとに基づいて生成される前記通常変動および特殊変動の画像を表示する表示手段と、
該表示手段に表示される前記図柄画像を所定端部まで変形しつつ移動するとともにその所定端部にてその図柄画像を違う図柄画像に置き換えることにより、その図柄画像が変形した後、それが復元されたときには違う図柄画像に置き換えられた状態とする図柄画像置換手段を備えていることを特徴とする遊技機である。
本実施例では、遊技機用画像表示装置を備えた遊技機として、パチンコ機を例に採って説明する。なお、本発明の遊技機用画像表示装置は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、スロットマシンあるいはコイン遊技機などの遊技機にも適用することができる。
特定の遊技状態(いわゆる、大当たり)とは、遊技者が多数個のパチンコ球を取得することができる、遊技者に有利な遊技状態をいう。通常の遊技状態(いわゆる、ハズレ)とは、特定の遊技状態以外の遊技状態をいう。また、通常の遊技状態においては、遊技者の面白味を継続させるために、通常変動と、特殊変動との少なくとも2種類の態様が画面66aに表示される。変動とは、本実施例における図柄画像の移動させること、その図柄画像の形状や模様等を変化させること、または、図柄画像を移動させながらその形状や模様等を変化させることをいう。通常変動とは、通常の遊技状態において画面66aに表示される複数個の図柄画像を単調に変動させることをいう。特殊変動(以下,単に「リーチ」とよぶ)とは、複数個の図柄画像の中の特定図柄画像を、他の図柄画像とは異なる特殊な態様で変動させることをいう。なお、変動していた複数個の図柄画像が停止した際に、同種の図柄画像の組合せの場合には「大当たり」が確定する一方、別種の図柄画像が含まれている場合には「ハズレ」が確定し、通常変動が継続する。
ステップS1(入球を検出)
遊技者は、回転式ハンドル4によってパチンコ球を遊技盤2内に打ち込み、パチンコ遊技を開始する。遊技盤2内に打ち込まれた一部のパチンコ球は盤面の中央付近まで導かれ、始動口23に入球する。パチンコ球が始動口23に入球すると、始動口23内に入球した球を検出する始動開始センサ102は、始動開始信号を主制御部100に送るとともに、始動口23内に設けられた入賞検出センサ101は、入賞信号を主制御部100に送る。なお、この実施例では、始動開始センサ102と入賞検出センサ101とは、同一のセンサによって併用される。また、入賞口22にパチンコ球が入球した場合にも、各入賞口22の入賞検出センサ101は、入賞信号を主制御部100に送る。
主制御部100は、入賞検出センサ101からの入賞信号を検出すると、図示しないパチンコ球供給機構を稼働させて、所定数量のパチンコ球を球供給口31を通じて上受け皿3に供給する。
主制御部100は、始動開始センサ102からの始動開始信号を検出すると同時に、カウンタ104の出力値を読取る。このカウンタ104の出力値が、特定の遊技状態(大当たり)となるための所定値であれば、ステップS4に進み、所定値以外の出力値の場合(ハズレ)であれば、ステップS5に進む。なお、大当たりの場合には、後述するステップS4による大当たりであることを遊技機用画像表示装置6に指示した後に、開閉式ソレノイド103に開放信号を送信し、大入賞口24を開放して特定の遊技状態に移行する。また、ハズレの場合には、ステップS5によるハズレであることを遊技機用画像表示装置6に指示した後に、そのまま通常の遊技状態を維持する。
主制御部100は、カウンタ104の出力値に応じて、画面66aに表示するための大当たり図柄画像を決定する。この大当たり図柄画像は、3つの図柄画像から構成されており、例えば3つの図柄画像が全て同種で構成される。さらに、通常変動からリーチ、リーチから大当たり図柄画像を表示するまでの大当たりパターンを決定するとともに、遊技機用画像表示装置6にその大当たりパターンを表示させるためのコマンドを生成する。
主制御部100は、カウンタ104の出力値に応じて、画面66aに表示するためのハズレ図柄画像を決定する。このハズレ図柄画像は、3つの図柄画像から構成されており、その3つの図柄画像の中の少なくとも1つの図柄画像が、他の図柄画像とは種類の異なる図柄画像で構成される。さらに、通常変動からハズレ図柄画像、または、通常変動からリーチ、リーチからハズレ図柄画像を表示をするまでのハズレパターンを決定するとともに、ハズレパターンを表示させるためのコマンドを生成する。
主制御部100は、ステップS4またはS5で設定された大当たりパターンまたはハズレパターンを表示させるためのコマンドを、インターフェイス105を通じて遊技機用画像表示装置6のインターフェイス67に送る。ここで、コマンドには、各図柄画像の変動を開始する際の最初の図柄画像の種類を指示するもの、それら各図柄画像を移動させる速度を指示するもの、リーチの種類を決めるもの等がある。これらのコマンドは、主制御部100から適宜送られる。
主制御部100は、始動開始センサ102からの新たな始動開始信号の有無(新たな入球)を検出する。新たな始動開始信号があれば、ステップS2〜S6を繰り返し行なう。新たな始動開始信号がなければ、この処理を終了して新たな始動開始信号が検出されるまで待機する。なお、始動開始信号が検出されない場合には、主制御部100は、遊技機用画像表示装置6にデモ画面の表示コマンドを送信する。
図2に示すように、遊技機用画像表示装置6は、制御基盤10から送られてくる通常変動やリーチに関するコマンドを順次受信するインターフェイス67と、プログラムROM61に記憶された制御プログラム及び各種の情報に基づいて、通常変動やリーチの画面構成情報を生成するCPU60と、CPU60での処理結果等を一時的に記憶するワークRAM68と、CPU60で生成された画面構成情報を記憶するビデオRAM63と、ビデオRAM63の画面構成情報に基づいて、画像データROM62から画像データを取り出し、通常変動やリーチの画面全体の画像を生成するVDP64(ビデオデータプロセッサ)と、VDP64で生成された画像を表示する液晶モニタ66とを備えている。なお、CPU60は本発明における画像制御手段に、ビデオRAM63は本発明における画面構成情報記憶手段に、画像データROM62は本発明における画像データ記憶手段に、VDP64は本発明における画像生成手段に、液晶モニタ66は本発明における表示手段に、ワークRAM68は本発明における作業情報記憶手段に、それぞれ相当する。
制御基盤10からのリーチのコマンドを受け取ると、CPU60はプログラムROM61内の制御プログラムに従って、ワークRAM68にタスクバッファ領域68bおよびスプライトチェーン領域68cを設定する。さらに、CPU60は、リーチに応じた親タスクをタスクバッファ領域68b内に生成するとともに、この親タスクを実行することでプログラムROM61内の各種個別の処理プログラムを実行するための複数個の子タスクを生成する。なお、タスクバッファ領域68bおよびスプライトチェーン領域68cは予め設定しておくこともできる。
まず、CPU60は、タスクバッファ68b内で最初に実行するための例えば第1の子タスク内に書き込まれたプログラムROM61内のアドレスを読出し、そのアドレスに記憶されている例えばプログラムAを実行する(ステップV1)。このプログラムAの実行による実行結果(画面構成情報)を、タスクバッファ領域68bの第1の子タスク内に書き込む(ステップV2)。さらに、次に同じ第1の子タスクが実行された場合に、異なる例えばプログラムBを実行させるために、第1の子タスク内のプログラムAの先頭アドレスを、プログラムBの先頭アドレスに書き換える(ステップV3)。これにより、第1のタスクが次に実行された場合には、プログラムBが実行され、その画面構成情報が第1のタスク内に書き込まれる。さらに、子タスクがいわゆるスプライト画像である図柄画像を変動させる図柄タスクである場合には、スプライトチェーン領域68cに図柄タスクの開始アドレスと最終アドレスとを書き込む(ステップV4)。なお、背景タスクなどのいわゆるスクリーン画像である場合には、ステップV4が実行されることなく、そのスクリーン画像に基づく子タスク内の画面構成情報はビデオRAM63に送られる。
背景タスクの実行(上述した子タスクの実行)によって、プログラムROM61内のプログラムが実行され、背景タスク内には、背景画像が記憶された画像データROM62内のアドレスとともに、画面66aに対する背景画像の配置位置が書き込まれる。これら背景タスク内に書き込まれた背景画像に基づく画面構成情報は、スプライトチェーン領域68cに書き込まれることなく、例えばレイヤCの背景画像の画面構成情報としてビデオRAM63に送られる。
左図柄タスクは、左表示領域31に表示する図柄画像が記憶された画像データROM62のアドレスおよびその図柄画像の拡大・縮小率とともに、画面66aでのその図柄画像の配置位置の画面構成情報を、左図柄タスク内に書き込む。さらに、タスクバッファ領域68b内における左図柄タスクの先頭アドレスと最終アドレスとを、優先順位に応じたスプライトチェーン領域14のタスクアドレス領域71に書き込む。
具体的には、左図柄タスクには、例えば「2000H」のアドレスが書き込まれており、CPU60がこのアドレスに記憶されたプログラムA1を実行することで、画面66aの左表示領域33に表示するための左図柄画像が記憶されている画像データROM62のアドレスおよびその左図柄画像の拡大・縮小率の画面構成情報を左図柄タスク内に書き込む。続いて、例えば「20A0H」に記憶されたプログラムA2を実行することで、左図柄画像の画面66a上の配置位置の画面構成情報を左図柄タスク内に書き込む。このとき、図柄画像の配置位置を決めるプログラムA2は、予め用意されたテーブルを参照して垂直走査信号ごとの割り込み処理(例えば、1/60秒)ごとにその配置位置等を更新したり、その垂直走査信号ごとに配置位置を算出して更新するものである。また、次のプログラムA3を実行することで、この左図柄画像の優先順位に相当するスプライトチェーン領域68cのタスクアドレス領域71に、左図柄タスクの先頭アドレスと最終アドレスとを書き込む。さらに、プログラムA4を実行することで、左図柄タスク内のプログラムA1のアドレスを、例えばプログラムB1の先頭アドレスに書き換える。ここまででの過程で、左図柄タスク内に書き込まれた全ての画面構成情報が左図柄画像に基づく画面構成情報である。なお、次に左図柄タスクが実行される際には、プログラムB1から実行される。
CPU60は、全ての図柄タスクのアドレスの書込みが終了すると、スプライトチェーン領域68cの優先順位の低い順番に、各タスクアドレス領域71に書き込まれている先頭アドレスから最終アドレスまでの間に書き込まれている図柄画像ごとの画面構成情報を順次ビデオRAM63に送る。ビデオRAM63は、送られてきた画面構成情報として順番に記憶する。例えば、同一領域面上で複数の画像が生成される場合には、先に送られてきた画像の上に後から送られてきた画像が上書きされ、一画面分の画面構成情報として記憶される。
VDP64は、ビデオRAM63に記憶された一画面分の画面構成情報に基づいて、画像データROM62から各々対応する画像データを呼び出して、画面66aに表示するための画像を生成する。この画像を液晶モニタ66に送る。液晶モニタ66は、その画像を画面66aに表示する。
上述したステップU1〜U5は、液晶モニタ66の垂直走査信号ごとに割り込み処理により実行され、画面66aに対する画像の表示の終了の指示があるまで連続して実行される。
ステップT1の理解を容易にするために、ステップT1で表示される画面66aの表示態様について、図20を参照しながら説明する。
図20(a)に示すように、通常変動において、左表示領域31および右表示領域33に表示される各図柄画像の移動が停止する。その後、中央表示領域32に表示される中図柄画像のみが変動を続ける。そして、中図柄画像52dが中央表示領域32内にまで移動してくると、図20(b)に示すように、中図柄画像52bが画面66aの下から上に向かって跳び上がるように変動される。その跳び上がった中図柄画像52bが最上位置から少し自然落下した位置にくると、図20(c)に示すように、通常背景画像50から特殊背景画像40に切り換わるとともに、この特殊背景画像40と左,右図柄画像との間にキャラクタ画像42が表示される。このキャラクタ画像42は、猫と人間とがお盆を持っているようにデザインされている。これにより、最上位置から自然落下する中図柄画像52bが、キャラクタ画像42にデザインされたお盆で受けとめられるように表示される。以上がステップT1で表示される態様である。
ステップU21(タイマ値の設定又は読取り)
背景タスクによって設定された時間をカウントするタイマプログラムがプログラムROM61に記憶されている。このタイマプログラムは、液晶モニタ66の垂直走査信号ごとに、設定値から「0」まで一定値ずつ減算、または「0」から設定値まで一定値づつ加算することでタイマ値を順次算出するものである。この実施例ではタイマ値の最終値を設定値として、垂直走査信号ごとに「0」から設定値まで1ずつ加算させてタイマ値を順次算出させる。この設定値の大きさによって、リーチにおいて通常背景画像50を表示する所定時間を決定する。すなわち、リーチが開始されてから特殊背景画像40が表示されるまでの時間が決定される。具体的には、設定値として「179」を設定する。これは、垂直走査信号が1/60秒である場合には、約3秒に相当する。タイマ値の設定が一度行われると以降のこのステップではタイマ値の読み取りのみを行う。
タイマ値が設定値でない場合にはステップU23に進み、通常背景画像50の表示を指示する。一方、タイマ値が設定値となる場合にはステップU24に進み、特殊背景画像40の表示を指示する。
タスクバッファ領域68bの背景タスク内に、画像データROM62内の通常背景画像50のアドレスを書き込む。
タスクバッファ領域68bの背景タスク内に、画像データROM62内の特殊背景画像40のアドレスを書き込む。
ステップU31(タイマ値の設定又は読取り)
上述したステップU21で既に設定値が設定されているので、そのタイマ値だけを読取る。
各表示領域31〜33にそれぞれ表示させるための図柄画像のアドレスを、各図柄タスクに書き込む。
各図柄画像の配置位置の画面構成情報を各図柄タスクに書き込む。具体的には、左表示領域31および右表示領域33に表示される図柄画像をそれぞれ停止させるので、左,右図柄タスクにはステップが繰り返されても毎回同じ情報が書き込まれる。一方、中図柄画像52dは、図20(a)〜(c)に示したように、跳び上がらせるので、中図柄画像52dを順番に移動させるために、ステップが繰り返されるごとに配置位置を毎回計算させ、その計算結果である配置位置の情報を中図柄タスクに書き込む。この中図柄画像52dの配置位置は、例えば次式(1)によって算出される。
Y:配置位置、V:初速度、g:重力加速度(又は任意の加速度)、t:時間(タイマ値)
さらに、中図柄タスク内には図柄画像の拡大・縮小率が書き込まれる。具体的には、タイマ値に応じた図柄画像の拡大・縮小率を示すテーブルがプログラムROM62内に予め記憶されている。中図柄タスクで実行されるプログラムは、タイマ値を毎回参照して、そのタイマ値に応じた拡大・縮小率の値をテーブルから読み込み、画面構成情報として中図柄タスクに書き込む。例えば、タイマ値が「0〜9」の場合には、図21(a)に示すように、拡大・縮小率が100%で固定されており、拡大または縮小されることなく配置位置Y0にとどまるように表示される。タイマ値が「10〜19」の場合には、配置位置Y0において中図柄画像52dの縦方向の縮小率が100%から75%まで変化して、中図柄画像52dが縦幅が若干潰れるように表示される〔図21(b)参照〕。さらに、タイマ値が「20〜29」の場合には、縦方向の縮小率が75%から100%まで変化して、中図柄画像52dの縦幅が復元するように表示される〔図21(c)参照〕。タイマ値が「i」になった場合には、縦方向の拡大率が125%であり、跳び上がってる最中であるように表示される。また、タイマ値が「j」になった場合には、縦方向の縮小率が75%であり、最上位置に達する直前であるように表示される。さらに、タイマ値が「k」になった場合には、縦方向の縮小率が100%であり、最上位置から自由落下する中図柄画像52dが特殊背景画像40にデザインされたお盆で受けとめられたように表示される。なお、この実施例では、中図柄画像52dを縦方向に縮小させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば横方向に拡大させることもできる。
ステップT2の理解を容易にするために、ステップT2で表示される画面66aの表示態様について、図22(a),(b)を参照しながら説明する。
自由落下するように移動する中図柄画像は、図22(a)に示すように、キャラクタ画像42にデザインされたお盆に受けとめられたようにその移動が停止する。その後、図22(b)に示すように、中図柄画像52dは、中央付近から左端部方向にその横幅を縮小させながら移動する。このとき、キャラクタ画像42がキャラクタ画像41に切り換えられる。また、図22では図示されていないが、中図柄画像52dは左端部で跳ね返り、左端部から中央付近へその横幅を復元させながら移動する。中央付近まで移動してきたその中図柄画像52dは、中央付近から右端部方向へその横幅を縮小させながら移動する。このとき、キャラクタ画像41がキャラクタ画像42に切り換えられる。さらに、中図柄画像52dは右端部で跳ね返り、右端部から中央付近へその横幅を復元させながら移動する。このように、キャラクタ画像41とキャラクタ画像42とが繰り返し表示されることにより、デザインされた猫と人間によってお盆が引っ張り合われているように表示される。そのお盆上の中図柄画像52dはその引っ張り合いの反動によってその形状を変化させながら往復揺動するように表示される。以上がステップT2で表示される態様である。
ステップU301(タイマ値の設定又は読取り)
他図柄タスクは、タイマプログラムのタイマ値を設定する。この設定値の大きさによって、上述した中図柄画像52dを往復揺動を一回させる時間を決定する。具体的には、設定値として「159」を設定する。なお、タイマ値の設定が一度行われると以降のこのステップではタイマ値の読み取りのみを行う。
タイマ値が所定範囲である場合には、ステップU303に進みキャラクタ画像42の表示を指示する一方、タイマ値が所定範囲にない場合には、ステップU304に進みキャラクタ画像41の表示を指示する。具体的には、タイマ値が「40」〜「119」の場合にはキャラクタ画像42の表示を指示し、それ以外のタイマ値の場合にはキャラクタ画像41の表示を指示する。
タスクバッファ領域68bの他図柄タスク内に、画像データROM62内のキャラクタ画像42のアドレスを書き込む。
タスクバッファ領域68bの他図柄タスク内に、画像データROM62内のキャラクタ画像41のアドレスを書き込む。
ステップU311(タイマ値の設定又は読取り)
上述したステップU21で既に設定値が設定されているので、そのタイマ値を読取る。
タイマ値が予め設定されている特定値でない場合には、現在表示されている中図柄画像52dの表示を指示する。一方、タイマ値が特定値である場合には、中図柄画像52dの次に表示するための図柄画像である中図柄画像52eの表示を指示する。例えば、特定値が「120〜139」に設定されており、このタイマ値における中図柄画像52dは右端部の位置にある。したがって、右端部以外の位置では、中図柄画像52dの表示がそのまま維持される一方で、右端部に来たときには次の別種の図柄画像である中図柄画像52eが表示される。
タスクバッファ領域68bの中図柄タスク内に、中図柄画像52dの画像データが記憶された画像データROM62内のアドレスを書き込む。
タスクバッファ領域68bの中図柄タスク内に、中図柄画像52dの次の別種の図柄画像である中図柄画像52eの画像データが記憶された画像データROM62内のアドレスを書き込む。
中図柄画像の配置位置の情報を中図柄タスクに書き込む。具体的には、図23(a),(b)に示すように、中図柄画像を往復揺動させるので、中図柄画像を順番に移動させるための配置位置の情報を、タイマ値に応じて中図柄タスクに書き込む。例えば、この中図柄画像52dの配置位置は、タイマ値に応じた配置位置の値をテーブルを参照して求める。図23に示すように、中図柄画像52dの配置位置をX0,Xi,Xj,Xl,Xkの5つが配置位置であるとすると、タイマ値が「0〜19,80〜99」の場合には「X0」が、タイマ値が「20〜39,60〜79」の場合には「Xi」が、タイマ値が「40〜59」の場合には「Xj」が、タイマ値が「100〜119,140〜159」の場合には「Xl」が、タイマ値が「120〜139」の場合には「Xk」が、それぞれ配置位置の情報として求められる。したがって、図23(a)に示すように、中図柄画像52dは、X0,Xi,Xj,Xi,X0,Xl,Xkの順番に順次配置されることにより、往復揺動するように表示される。また、図23(b)に示すように、中図柄画像52eは、Xk,Xl,X0,Xi,Xj,Xi,X0,Xl,Xkの順番に順次配置されることにより、往復揺動するように表示される。
さらに、中図柄タスク内には図柄画像の拡大・縮小率が書き込まれる。具体的には、配置位置の情報もしくはタイマ値に応じた図柄画像の拡大縮小率を示すテーブルを参照することで、その拡大・縮小率を中図柄タスク内に書き込む。例えば、配置位置の情報が「X0」の場合には、拡大・縮小率が100%で固定されており、図23(a)に示すように、中図柄画像52dが拡大または縮小されることなく配置位置X0にとどまるように表示される。配置位置の情報が「Xi」または「Xl」の場合には、配置位置Xiにおいて中図柄画像52dの横方向の縮小率が50%になり、中図柄画像52dが横幅が潰れたように表示される。さらに、配置位置の情報が「Xj」または「Xk」の場合には横方向の縮小率が25%になり、その横幅が最も押し潰され、図柄画像の種類の識別が困難なように表示される。
ステップT2で説明した中図柄タスクのステップU312おいて、タイマ値が特定値である場合には、中図柄画像52dの次に表示するための図柄画像である中図柄画像52eのアドレスが中図柄タスクに書き込まれる。これによって、今まで往復揺動していた中図柄画像52dが中図柄画像52eに置き換わるように表示される。例えば、特定値が「120〜139」に設定されている場合、すなわち、中図柄画像の配置位置が右端部である配置位置の情報が「Xk」の場合に、中図柄画像52dのアドレスを中図柄画像52eのアドレスに書き換える。その結果、図23(a),(b)に示すように、往復揺動していた中図柄画像52dが右端部まで移動するとともに、その図柄画像の種類が識別不可能な状態にまで横幅が潰れた後、その横幅が復元されたときには中図柄画像52dが中図柄画像52eに置き換わっている。その中図柄画像52eも同様に往復揺動して、再び右端部に来たときに、次の図柄画像である中図柄画像52fに置き換わる。上述した動作が繰り返されて、リーチの変動が表示される。なお、ステップT3は、本発明における図柄画像置換手段の機能に相当する。
ハズレ図柄画像で停止させるためのコマンドを制御基盤10から受け取ると、左,右図柄画像とは異なる種類の中図柄画像のアドレスおよび配置位置Y0の情報を中図柄タスク内に書き込む。したがって、往復揺動されている中図柄画像52dが、キャラクタ画像42のお盆から落下するように下方に移動された後〔図22(c)参照〕、左表示領域31と右表示領域33とに表示される図柄画像の種類とは別種の図柄画像52cが中央表示領域32に表示される。遊技者は、これらの図柄画像の組合せを観察して、ハズレ図柄画像で停止したことを認識する。
2 … 遊技盤
6 … 遊技機用画像表示装置
10 … 制御基盤
31 … 左表示領域
32 … 中央表示領域
33 … 右表示領域
60 … CPU
61 … プログラムROM
62 … 画像データROM
63 … ビデオRAM
64 … VDP
66 … 液晶モニタ
66a… 画面
68 … ワークRAM
68b… タスクバッファ領域
68c… スプライトチェーン領域
Claims (1)
- 複数個の図柄画像を変動させる通常変動および該通常変動とは異なる変動であって前記複数個の図柄画像の中のいずれかの特定図柄画像を他の図柄画像とは異なる特殊な態様で変動させる特殊変動の画面構成情報を記憶する画面構成情報記憶手段と、
前記複数個の図柄画像のデータを含む画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画面構成情報と前記画像データとに基づいて生成される前記通常変動および特殊変動の画像を表示する表示手段と、
該表示手段に表示される前記図柄画像を所定端部まで変形しつつ移動するとともにその所定端部にてその図柄画像を違う図柄画像に置き換えることにより、その図柄画像が変形した後、それが復元されたときには違う図柄画像に置き換えられた状態とする図柄画像置換手段を備えていることを特徴とする遊技機。
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