JP2003175199A - 遊技機用画像表示装置 - Google Patents

遊技機用画像表示装置

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JP2003175199A
JP2003175199A JP2002374652A JP2002374652A JP2003175199A JP 2003175199 A JP2003175199 A JP 2003175199A JP 2002374652 A JP2002374652 A JP 2002374652A JP 2002374652 A JP2002374652 A JP 2002374652A JP 2003175199 A JP2003175199 A JP 2003175199A
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image
symbol
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gaming machine
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Application number
JP2002374652A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Fukumoto
信明 福元
Mitsuya Kitamura
光也 北村
Koji Ozaka
幸治 尾坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Irem Software Engineering Inc
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Irem Software Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者の興趣を永続させる躍動感のある図柄
画像の変動を表示する画像表示装置を提供する。 【解決手段】 表示画面66aには、通常変動において
左,右図柄画像(図示せず)と、中図柄画像52dとが
単調に変動されて表示される。通常変動からリーチに移
行する際に、配置位置Y0 において、中図柄画像52d
はその縦幅が縮小されるとともに、横幅が拡大された
後、その縦・横幅を復元させながら配置位置Yk にまで
移動する。次に、配置位置Ykにおいて、中図柄画像5
2dはその横幅を変化させながら左右に往復揺動する。
このとき、左右のどちから一端側に移動した中図柄画像
52dは別種の図柄画像に置き換えられる。その結果、
躍動感のある表示態様を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、
スロットマシンあるいはコイン遊技機などの遊技機に搭
載される遊技機用画像表示装置に係り、特に、遊技機用
画像表示装置に表示される図柄画像を変動させる技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として、パチンコ遊技機
を例に採って説明する。従来、パチンコ遊技機では、遊
技者が遊技球をパチンコ遊技機に備える特定の入賞口に
入賞させることによって、短時間に多量の遊技球が得ら
れる、遊技者にとって有利な遊技状態である特定の遊技
状態(大当たり)と、特定の遊技状態でない通常の状態
である通常の遊技状態(ハズレ)とのいずれか一方の遊
技状態が選択される。
【0003】このようなパチンコ遊技機には、その遊技
状態を遊技者に把握させるために、例えばCRTや液晶
モニタなどを備える遊技機用画像表示装置が搭載されて
いる。この遊技機用画像表示装置は、選択された遊技状
態に応じて、画面に表示される複数個の図柄画像を変動
させる。その後、それら複数個の図柄画像の変動を停止
させて、画面内に設定された複数個の表示領域内に同種
または別種の図柄画像を各々表示する。例えば、各表示
領域内に表示された図柄画像が全て同種の図柄画像で停
止すれば、特定の遊技状態が発生することを示し、各表
示領域の少なくとも1つの表示領域内に別種の図柄画像
が含まれるのであれば、特定の遊技状態が発生すること
なく通常の遊技状態が継続されることを示す。
【0004】具体的には、通常の遊技状態において、遊
技機用画像表示装置は、一連の複数種類の図柄画像を画
面の各表示領域の上側から下側に又は下側から上側に向
けて移動させることにより、各表示領域に図柄画像を順
次表示させる(以下、単に「通常変動」と呼ぶ)。そし
て、特定の遊技状態を発生させない場合には、通常の遊
技状態が継続する、つまり、「ハズレ」を示すように、
表示領域内に別種の図柄画像を停止させることで、遊技
者に「ハズレ」であることを識別させる。また、遊技者
の面白味を継続させるために、特定の遊技状態の発生の
有無に係わらず、通常の遊技状態において図柄画像を表
示領域内で停止させる前に、その図柄画像に特殊な変動
をさせる場合がある(以下、単に「特殊変動」と呼
ぶ)。この特殊変動は、いわゆるリーチアクションと呼
ばれている。このリーチアクションに関する発明は、特
開平6ー304316号公報や特開平7ー171251
号公報などに開示されるものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の遊技機の遊技機用画像表示装置においては、次
のような問題がある。従来、通常変動の表示から特殊変
動の表示へ切り換える場合には、複数種類の図柄画像が
単調に変動する表示から、その複数種類の図柄画像の内
の1つが他の図柄画像とは異なる特殊な態様で変動する
表示へ突然切り換わるために不自然であり、遊技者が違
和感を感じるとともに、遊技者にとって面白味に欠ける
という問題がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、通常変動の表示から特殊変動の表示へ
自然に移行するとともに、遊技者の面白味を永続させる
遊技機用画像表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次の構成をとる。 1.本発明の構成は、複数個の図柄画像を単調な態様で
変動させる通常変動と、前記複数個の図柄画像の中のい
ずれかの特定図柄画像を他の図柄画像とは異なる特殊な
態様で変動させる特殊変動とを表示する遊技機用画像表
示装置において、前記特殊変動が始まってからの所定時
間が終了するまでの間、前記通常変動時の通常背景画像
を表示する変動表示切換手段と、前記通常背景画像が表
示されている間に、前記特定図柄画像を初期変動させる
初期変動手段とを備えることを特徴とするものである。
【0008】2.上記構成1に記載の遊技機用画像表示
装置において、前記変動表示切換手段は、前記特殊変動
が始まってからの所定時間の終了までをカウントするタ
イマ手段と、前記タイマ手段によりカウントされている
間、前記通常変動時の通常背景画像を表示する通常背景
画像表示手段と、前記タイマ手段によるカウントが終了
すると、前記通常背景画像を前記特殊変動時の特殊背景
画像に置き換える特殊背景画像表示手段とを備えるもの
である。この構成によれば、タイマ手段は、特殊変動が
始まってからの所定時間の終了までをカウントする。通
常背景画像表示手段は、タイマ手段によるカウントが行
われている間、通常変動時の通常背景画像を表示する。
特殊背景画像表示手段は、タイマ手段にカウントが終了
すると、通常背景画像を特殊変動時の特殊背景画像に置
き換える。その結果、タイマ手段によって通常背景画像
から特殊背景画像へ置き換えているので、初期変動と背
景画像の置き換えのタイミングを容易に図ることができ
る。
【0009】3.上記構成1または構成2に記載の遊技
機用画像表示装置において、前記初期変動手段は、前記
所定時間内における一定時間間隔ごとに、前記特定図柄
画像を配置するための縦方向の配置位置を算出する配置
位置算出手段と、前記一定時間間隔ごとに算出された配
置位置に前記特定図柄画像を順次配置する初期配置手段
とを備えるものである。この構成によれば、配置位置算
出手段は、所定時間内における一定時間間隔ごとに、特
定図柄画像を配置するための縦方向の配置位置を算出す
る。初期配置手段は、一定時間間隔ごとに算出される配
置位置に特定図柄画像を順次配置する。これにより、通
常背景画像を背景として、特定図柄画像が縦方向に移動
するように表示される。その結果、図柄画像を表示する
ための配置位置を一定時間間隔ごとに算出しているの
で、算出式を変更するだけで図柄画像の移動量を容易に
変更することができる。
【0010】4.上記構成3に記載の遊技機用画像表示
装置において、前記配置位置算出手段は、前記特定図柄
画像に初速度と加速度とを設定し、前記初速度と加速度
とから自然法則に基づく演算処理を前記一定時間間隔ご
とに行うことにより、前記特定図柄画像を配置するため
の配置位置を順次算出するものである。この構成によれ
ば、配置位置算出手段は、特定図柄画像を縦方向に移動
させるための初速度と、加速度とを設定する。さらに、
配置位置算出手段は、初速度と加速度とから自然法則に
基づく演算処理を一定時間間隔ごとに行い、一定時間間
隔ごとの特定図柄画像の配置位置を算出する。初期配置
手段は、この配置位置に順次特定図柄画像を配置する。
これにより、特定図柄画像は自然法則に従って移動する
ように表示される。その結果、初速度と加速度とを与え
た自然法則に基づく演算処理により、図柄画像の配置位
置を算出しているので、図柄画像が自然に移動するよう
に表示させることができる。
【0011】5.上記構成3または構成4に記載の遊技
機用画像表示装置において、前記初期変動手段は、さら
に、前記一定時間間隔ごとに配置位置に順次配置される
特定図柄画像の形状を変形する初期変形手段を備えるも
のである。この構成によれば、初期変形手段は、一定時
間間隔ごとに特定図柄画像を変形する。これにより、配
置位置に配置される特定図柄画像の形状は、配置位置ご
とに変化する。その結果、図柄画像を配置位置に配置す
るたびに、その図柄画像の形状を変形させるので、臨場
感のある表示態様を実現することができる。
【0012】6.上記構成1ないし構成5のいずれかに
記載の遊技機用画像表示装置において、前記装置は、さ
らに、前記所定時間が終了すると、前記特定図柄画像を
往復揺動させる往復揺動手段を備えるものである。この
構成によれば、往復揺動手段は、所定時間が終了する
と、特殊背景画像上において特定図柄画像を往復揺動す
る。その結果、例えば、縦方向や横方向に移動する速度
が変化するものや、相似形を保ちつつその図柄画像の大
きさを変化させるような図柄画像の従来の表示態様に比
べて、特定図柄画像の初期変動が終了するとその特定図
柄画像を往復揺動させるより臨場感のある表示態様を実
現することができる。
【0013】7.上記構成6に記載の遊技機用画像表示
装置において、前記往復揺動手段は、前記特定図柄画像
を順次配置するための複数個の配置位置を横方向に設定
する配置位置設定手段と、前記設定された複数個の配置
位置に前記特定図柄画像を順次配置する特定図柄配置手
段とを備えるものである。この構成によれば、配置位置
設定手段は、特定図柄画像を配置するための配置位置を
横方向に設定する。特定図柄配置手段は、各配置位置に
順次特定図柄画像を配置する。これにより、特定図柄画
像は、横方向に往復揺動するように表示される。その結
果、縦方向に移動していた特定図柄画像がさらに横方向
に移動するので、より変化のある表示態様を実現するこ
とができる。
【0014】8.上記構成5ないし構成7のいずれかに
記載の遊技機用画像表示装置において、前記装置は、さ
らに、前記往復揺動手段によって往復揺動される特定図
柄画像の形状を変形する形状変形手段を備えるものであ
る。この構成によれば、形状変形手段は、各配置位置に
順次配置される特定図柄画像の形状を変形させる。これ
により、特定図柄画像は、横方向に往復揺動されなが
ら、その揺動により形状が変形されるように表示され
る。その結果、特定図柄画像を変形させながら、往復揺
動させているので、臨場感のある表示態様を実現するこ
とができる。
【0015】9.上記構成8に記載の遊技機用画像表示
装置において、前記形状変形手段は、前記往復揺動され
る特定図柄画像が往復揺動領域の中央付近から端部へに
移動する際には、その形態が移動方向に潰れるように変
形する一方、前記往復揺動領域の端部から中央付近へ移
動する際には、その潰れた形態が復元するように変形す
るものである。この構成によれば、形状変形手段は、往
復揺動する往復揺動領域にいて、中央付近から端部へ向
かう場合にはその形状が移動方向に潰れるように変形さ
せる一方、端部から中央付近へ向かう場合にはその形状
が復元するように変形させる。その結果、往復揺動領域
の中央から端部へ移動する際にはその横幅が潰れるよう
に、一方、端部から中央へ移動する際にはその横幅が復
元するように表示されるので、特定図柄画像が往復揺動
領域の端部で跳ね返ったような表示態様を実現すること
ができる。
【0016】10.上記構成8に記載の遊技機用画像表
示装置において、前記形状変形手段は、前記各配置位置
に応じた変形率に基づいて、前記各配置位置に順次配置
される特定図柄画像の形状を変形するものである。この
構成によれば、形状変形手段は、各配置位置に応じた変
形率によって、その配置位置に配置される特定図柄画像
の形状を変形する。その結果、特定図柄画像の配置位置
に応じた変形率で変形させているので、その変形率を変
えることで特定図柄画像の変動の様子を容易に変更する
ことができる。
【0017】11.上記構成5ないし構成10のいずれ
かに記載の遊技機用画像表示装置において、前記装置
は、さらに、前記往復揺動される特定図柄画像が、往復
揺動領域の少なくとも一端側に来たときに、前記特定図
柄画像を別種の図柄画像に置き換える図柄画像置換手段
を備えるものである。この構成によれば、図柄画像置換
手段は、特定図柄画像が往復揺動する領域である往復揺
動領域の少なくとも一端側に来ると、その特定図柄画像
を別種の図柄画像に置き換える。これにより、特定図柄
画像は、往復揺動されながら連続的に別種の図柄画像に
順次変化していくように表示される。その結果、往復揺
動領域の一端側に移動してきた特定図柄画像を別種の図
柄画像に置き換えるので、複数種類の図柄画像を連続し
て表示することができる。
【0018】12.上記構成1ないし構成11のいずれ
かに記載の遊技機用画像表示装置を備えることを特徴と
する遊技機である。この遊技機によれば、上記構成1な
いし構成11のいずれかに記載の遊技機用画像表示装置
によって、通常変動または特殊変動を表示する。その結
果、本発明に係る遊技機用画像表示装置を備える遊技機
を遊技する遊技者は、躍動感のある表示態様を見ること
ができるので、遊技者の面白味を永続させることができ
る。
【0019】13.上記構成12において、前記遊技機
はパチンコ機である。中でも、パチンコ機の基本構成と
しては、操作ハンドルを備えておりそのハンドル操作に
応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊
技領域内の所定の位置に配置された作動口に入賞するこ
とを必要条件として遊技機用表示装置における図柄画像
の変動が開始することが挙げられる。また、特定遊技状
態発生中には遊技領域内の所定の位置に配置された入賞
口が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能として、
その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁
気カードへの書き込む等も含む)が付与されることが挙
げられる。その結果、遊技者に躍動感のある表示態様を
見ることができるので、遊技者の面白味を永続させるこ
とができる。
【0020】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。変動表示切
換手段は、特殊変動が始まってからの所定時間が終了す
るまでの間、通常変動時の通常背景画像を表示する。初
期変動手段は、通常背景画像が表示されている間に、特
殊変動時に他の図柄画像とは異なる特殊な態様で変動さ
せる特定図柄画像を初期変動させる。これにより、通常
変動の表示から特殊変動の表示への移行の際に、各変動
で共通する画像を表示させることにより、表示の切り換
えの際の表示態様の連続性を保つ。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。本実施例では、遊技機用画像表示装
置を備えた遊技機として、パチンコ遊技機を例に採って
説明する。なお、本発明の遊技機用画像表示装置は、パ
チンコ遊技機に限定されるものではなく、例えば、スロ
ットマシンあるいはコイン遊技機などの遊技機にも適用
することができる。
【0022】図1は本実施例に係るパチンコ遊技機の概
略構成を示す正面図であり、図2はパチンコ遊技機の要
部である後述する制御基板および遊技機用画像表示装置
の概略構成を示すブロック図である。
【0023】パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体
を制御する制御基盤10(図2参照)を備える遊技盤2
と、遊技盤2が取り付けられた枠体1と、遊技盤2の下
側に設けられた上受け皿3と、上受け皿3に貯留したパ
チンコ球を遊技盤2の盤面に発射する図示しない発射装
置が連結された回転式ハンドル4と、上受け皿3の下側
に設けられた下受け皿5と、遊技状態を示す図柄画像を
表示する画面66aが遊技盤2の盤面のほぼ中央に配置
されるように搭載された遊技機用画像表示装置6とを備
えている。
【0024】遊技盤2には、回転式ハンドル4によって
発射されたパチンコ球を盤面に案内するレール21と、
パチンコ球を不特定箇所に誘導する複数本の図示しない
クギと、クギによって誘導されてきたパチンコ球が入賞
する複数個の入賞口22と、遊技盤2のほぼ中央付近に
誘導されてきたパチンコ球が入賞する始動口23と、特
定の遊技状態において比較的多数のパチンコ球を同時に
入賞させることができる大入賞口24とが設けられてい
る。各入賞口22、始動口23および大入賞口24内に
は、パチンコ球の入球を検出する入賞検出センサ101
(図2参照)がそれぞれ設けられている。入賞検出セン
サ101がパチンコ球の入球を検出すると、遊技盤2に
備える制御基盤10によって所定個数のパチンコ球が上
受け皿3に供給される。また、始動口23内には、始動
開始センサ102(図2参照)が設けられている。さら
に、大入賞口24には、開閉式ソレノイド103(図2
参照)が設けられており、この開閉式ソレノイド103
の動作によって、大入賞口24が開閉自在に構成されて
いる。なお、上述したものの他に、始動口23に入球し
たパチンコ球の個数を記憶する例えば保留ランプ等を備
えるが、この実施例ではその説明を省略する。
【0025】上受け皿3は、受け皿形状になっており、
パチンコ球が供給される球供給口31から供給されたパ
チンコ球を貯留する。また、球供給口31が配置された
上受け皿3の反対側には、パチンコ球をレール21に向
けて発射する発射装置に連通する図示しない球送り口が
設けられている。さらに、上受け皿3の上部には、貯留
したパチンコ球を下受け皿5に移すための球抜きボタン
32が設けられており、この球抜きボタン32を押すこ
とで、上受け皿3に貯留したパチンコ球を下受け皿5に
移すことができる。下受け皿5は、受け皿形状になって
おり、上受け皿3から移されてきたパチンコ球を受け止
める。なお、下受け皿5には、その中に貯留したパチン
コ球を抜く図示しない球抜きレバーが設けられている。
【0026】回転式ハンドル4には、パチンコ球をレー
ル21に向けて発射する発射装置が連結されている。回
転式ハンドル4を回転させることにより、発射装置はそ
の回転量に応じた強さでパチンコ球を所定の間隔ごとに
発射する。
【0027】遊技盤2に備える制御基盤10は、上述し
た入賞口22や始動口23の球検出センサの検出に基づ
いて所定量のパチンコ玉を供給したり、図示しないラン
プやスピーカを作動させたりする各種のイベントを実行
するものである。また、この制御基盤10は、遊技機用
画像表示装置6に情報流通可能に接続されており、遊技
機用画像表示装置6に備える画面66aに遊技状態を示
す図柄画像を表示するためのコマンド等を遊技機用画像
表示装置6に送信したりするものである。
【0028】遊技機用画像表示装置6は、画面66aを
備える液晶モニタ66と、液晶モニタ66にコマンドに
応じた図柄画像を表示するCPU60等から構成されて
いる。
【0029】以下、図2に示す制御基盤10のブロック
図と、パチンコ遊技において制御基盤10で行なわれる
処理の概要を図3に示すフローチャートとを参照しなが
ら説明する。
【0030】まず、以下の説明に用いられる語句につい
て説明する。特定の遊技状態(いわゆる、大当たり)と
は、遊技者が多数個のパチンコ球を取得することができ
る、遊技者に有利な遊技状態をいう。通常の遊技状態
(いわゆる、ハズレ)とは、特定の遊技状態以外の遊技
状態をいう。また、通常の遊技状態においては、遊技者
の面白味を継続させるために、通常変動と、特殊変動と
の少なくとも2種類の態様が画面66aに表示される。
変動とは、本実施例における図柄画像の移動させるこ
と、その図柄画像の形状や模様等を変化させること、ま
たは、図柄画像を移動させながらその形状や模様等を変
化させることをいう。通常変動とは、通常の遊技状態に
おいて画面66aに表示される複数個の図柄画像を単調
に変動させることをいう。特殊変動(以下,単に「リー
チ」とよぶ)とは、複数個の図柄画像の中の特定図柄画
像を、他の図柄画像とは異なる特殊な態様で変動させる
ことをいう。なお、変動していた複数個の図柄画像が停
止した際に、同種の図柄画像の組合せの場合には「大当
たり」が確定する一方、別種の図柄画像が含まれている
場合には「ハズレ」が確定し、通常変動が継続する。
【0031】図2に示すように、制御基盤10は、RA
M、ROMおよびCPU等で構成されるマイクロコンピ
ュータである主制御部100と、主制御部100の指示
により特定の値を出力するカウンタ104と、始動口2
3(図1参照)でパチンコ球の入球を検出する始動開始
センサ102と、入賞口22等(図1参照)でパチンコ
球の入球を検出する入賞検出センサ101と、大入賞口
24(図1参照)を開閉する開閉式ソレノイド103
と、遊技機用画像表示装置6のインターフェイス67に
情報流通可能に接続されるインターフェイス105など
を備えて構成されている。
【0032】以下、制御基盤10の各ブロックで行なわ
れる処理を図3のフローチャートを参照しながら詳細に
説明する。 ステップS1(入球を検出) 遊技者は、回転式ハンドル4によってパチンコ球を遊技
盤2内に打ち込み、パチンコ遊技を開始する。遊技盤2
内に打ち込まれた一部のパチンコ球は盤面の中央付近ま
で導かれ、始動口23に入球する。パチンコ球が始動口
23に入球すると、始動口23内に入球した球を検出す
る始動開始センサ102は、始動開始信号を主制御部1
00に送るとともに、始動口23内に設けられた入賞検
出センサ101は、入賞信号を主制御部100に送る。
なお、この実施例では、始動開始センサ102と入賞検
出センサ101とは、同一のセンサによって併用され
る。また、入賞口22にパチンコ球が入球した場合に
も、各入賞口22の入賞検出センサ101は、入賞信号
を主制御部100に送る。
【0033】ステップS2(パチンコ球を供給) 主制御部100は、入賞検出センサ101からの入賞信
号を検出すると、図示しないパチンコ球供給機構を稼働
させて、所定数量のパチンコ球を球供給口31を通じて
上受け皿3に供給する。
【0034】ステップS3(大当たり判定) 主制御部100は、始動開始センサ102からの始動開
始信号を検出すると同時に、カウンタ104の出力値を
読取る。このカウンタ104の出力値が、特定の遊技状
態(大当たり)となるための所定値であれば、ステップ
S4に進み、所定値以外の出力値の場合(ハズレ)であ
れば、ステップS5に進む。なお、大当たりの場合に
は、後述するステップS4による大当たりであることを
遊技機用画像表示装置6に指示した後に、開閉式ソレノ
イド103に開放信号を送信し、大入賞口24を開放し
て特定の遊技状態に移行する。また、ハズレの場合に
は、ステップS5によるハズレであることを遊技機用画
像表示装置6に指示した後に、そのまま通常の遊技状態
を維持する。
【0035】ステップS4(大当たりパターンを生成) 主制御部100は、カウンタ104の出力値に応じて、
画面66aに表示するための大当たり図柄画像を決定す
る。この大当たり図柄画像は、3つの図柄画像から構成
されており、例えば3つの図柄画像が全て同種で構成さ
れる。さらに、通常変動からリーチ、リーチから大当た
り図柄画像を表示するまでの大当たりパターンを決定す
るとともに、遊技機用画像表示装置6にその大当たりパ
ターンを表示させるためのコマンドを生成する。
【0036】ステップS5(ハズレパターンを生成) 主制御部100は、カウンタ104の出力値に応じて、
画面66aに表示するためのハズレ図柄画像を決定す
る。このハズレ図柄画像は、3つの図柄画像から構成さ
れており、その3つの図柄画像の中の少なくとも1つの
図柄画像が、他の図柄画像とは種類の異なる図柄画像で
構成される。さらに、通常変動からハズレ図柄画像、ま
たは、通常変動からリーチ、リーチからハズレ図柄画像
を表示をするまでのハズレパターンを決定するととも
に、ハズレパターンを表示させるためのコマンドを生成
する。
【0037】ステップS6(コマンドを送信) 主制御部100は、ステップS4またはS5で設定され
た大当たりパターンまたはハズレパターンを表示させる
ためのコマンドを、インターフェイス105を通じて遊
技機用画像表示装置6のインターフェイス67に送る。
ここで、コマンドには、各図柄画像の変動を開始する際
の最初の図柄画像の種類を指示するもの、それら各図柄
画像を移動させる速度を指示するもの、リーチの種類を
決めるもの等がある。これらのコマンドは、主制御部1
00から適宜送られる。
【0038】ステップS7(新たな入球検出?) 主制御部100は、始動開始センサ102からの新たな
始動開始信号の有無(新たな入球)を検出する。新たな
始動開始信号があれば、ステップS2〜S6を繰り返し
行なう。新たな始動開始信号がなければ、この処理を終
了して新たな始動開始信号が検出されるまで待機する。
なお、始動開始信号が検出されない場合には、主制御部
100は、遊技機用画像表示装置6にデモ画面の表示コ
マンドを送信する。
【0039】以下、図2に示すブロック図を参照しなが
ら遊技機用画像表示装置6について説明する。図2に示
すように、遊技機用画像表示装置6は、制御基盤10か
ら送られてくる通常変動やリーチに関するコマンドを順
次受信するインターフェイス67と、プログラムROM
61に記憶された制御プログラム及び各種の情報に基づ
いて、通常変動やリーチの画面構成情報を生成するCP
U60と、CPU60での処理結果等を一時的に記憶す
るワークRAM68と、CPU60で生成された画面構
成情報を記憶するビデオRAM63と、ビデオRAM6
3の画面構成情報に基づいて、画像データROM62か
ら画像データを取り出し、通常変動やリーチの画面全体
の画像を生成するVDP64(ビデオデータプロセッ
サ)と、VDP64で生成された画像を表示する液晶モ
ニタ66とを備えている。なお、CPU60は本発明に
おける画像制御手段に、ビデオRAM63は本発明にお
ける画面構成情報記憶手段に、画像データROM62は
本発明における画像データ記憶手段に、VDP64は本
発明における画像生成手段に、液晶モニタ66は本発明
における表示手段に、ワークRAM68は本発明におけ
る作業情報記憶手段に、それぞれ相当する。
【0040】インターフェイス67は、制御基盤10か
ら送られてくる通常変動やリーチに関するコマンドを順
次受信する。それらコマンドは、CPU60によってワ
ークRAM68に設けられたコマンドバッファ領域68
aに順次記憶される。
【0041】CPU60は、プログラムROM61に記
憶された制御プログラムに従って動作する。具体的に
は、通常変動やリーチのコマンドを監視して、受信した
コマンドに応じたタスクを生成し、ワークRAM68に
記憶する。そのタスクを順次実行することで、ワークR
AM68内に通常変動やリーチの画面構成情報を生成
し、この画面構成情報をビデオRAM63に書き込む。
なお、画面構成情報は、液晶モニタ66の垂直走査信号
(VSYNC)ごとに生成される。
【0042】ワークRAM68には、制御基盤10から
のコマンドを順次記憶するためのコマンドバッファ領域
68aや、生成されたタスクが記憶されるタスクバッフ
ァ領域68bや、通常変動やリーチ時の図柄画像の指示
やその配置位置や表示優先順次等を一括してビデオRA
M63に書き込むために情報が記憶されるスプライトチ
ェーン領域68cが設定される。
【0043】VDP64は、いわゆるスプライト回路、
スクリーン回路およびパレット回路などを備えた画像処
理を行なう画像データプロセッサである。ビデオRAM
63に記憶された画面構成情報に基づいて、画像データ
ROM62に記憶されている画像データを呼び出して、
画面66aに表示するための画像を生成するものであ
る。この生成された画像は、液晶モニタ66に出力され
る。
【0044】画像データROM62には、図5〜図8に
示すように、いわゆる回転寿司の様子を示す通常変動時
における背景である通常背景画像50、「大当たり」ま
たは「ハズレ」を遊技者に認識させるための寿司ネタを
デザインした複数種類の図柄画像52a〜52l、図柄
画像52a〜52lを各々縮小した縮小図柄画像53a
〜53l、図柄画像52a〜52lを変形させた変形図
柄画像54a〜54l,55a〜55l、リーチ時にお
ける背景である特殊背景画像40、通常背景画像50や
特殊背景画像40に重ねて表示されるキャラクタ画像5
1a,51b,41,42などの各種の画像が記憶され
ている。なお、本発明における図柄画像は、この実施例
に例示した図柄画像の種類に限定されるものではなく、
適宜任意の種類の図柄画像を用いることができる。
【0045】液晶モニタ66は、遊技機の遊技状態に応
じた図柄画像等の変動が表示される画面66aを備えて
おり、その画面66aが遊技盤2の盤面に露出するよう
に取り付けられている。図4に示すように、液晶モニタ
66の画面66aには、遊技機の遊技状態を示す図柄画
像の組合せが表示される、左表示領域31、中央表示領
域32および右表示領域33とが設けられている。遊技
者は、各表示領域31〜33内で停止した図柄画像を観
察することで、パチンコ遊技機が「大当たり」または
「ハズレ」の状態であることを認識する。なお、左表示
領域31に表示される図柄画像を左図柄画像と呼び、中
央表示領域32に表示される図柄画像を中図柄画像と呼
び、右表示領域33に表示される図柄画像を右図柄画像
と呼ぶ。
【0046】以下、遊技機用画像表示装置6で行なわれ
る処理および表示態様について説明する。なお、この実
施例では、通常変動からリーチ、リーチからハズレ図柄
画像が表示されるまでを説明する。
【0047】まず、遊技機用画像表示装置6は、制御基
盤10から送られてくる通常変動のコマンドによって、
液晶モニタ66の画面66aに通常変動を表示する。こ
の通常変動では、図9に示す態様で各図柄画像等が表示
される。
【0048】画面66aに表示される画像は、表示され
る優先順位に応じて、例えばレイヤA,B,Cの3つに
分けられている。これらレイヤA,B,Cに各種の画像
が各々配置されることにより、通常変動時の画像が構成
される。遊技機用画像表示装置6では、垂直走査信号ご
とに画像を画面66aに順次表示することにより、通常
変動を実現するものである。例えば、優先順位の最も低
いレイヤCには通常背景画像50が、優先順位が次に低
いレイヤBには人物がデザインされたキャラクタ画像5
1aが、優先順位が最も高いレイヤAには図柄画像52
a〜52cおよび縮小図柄画像53b,53cが、それ
ぞれ所定位置に配置されている。これらレイヤA,B,
Cの優先順位の低いものから順番に重ねて表示すること
で、画面66aには図9(a)に示すような画像が得ら
れる。その結果、画面66aの左表示領域31には図柄
画像52bが、中央表示領域32には図柄画像52a
が、右表示領域33には図柄画像52cが、それぞれ表
示される。
【0049】各図柄画像52a〜52cおよび縮小図柄
画像53b,53cの配置位置を垂直走査信号ごと(例
えば、1/60秒ごと)に、通常背景画像50にデザイ
ンされたベルトコンベアに沿って移動させることで、通
常変動を実現する。例えば、一定時間が経過すると、図
9(b)に示すように、各図柄画像52a〜52cは、
画面66aの下側に移動し、さらに、画面66aに新た
な図柄画像52c,52dおよび縮小図柄画像53dが
現れる。また、縮小図柄画像53bは、徐々に拡大され
ながら中央表示領域32にまで移動するように表示され
る。垂直走査信号ごとは、本発明における一定時間間隔
に相当する。なお、本発明における一定時間間隔は垂直
走査信号ごとに限られず、例えば、複数回の垂直走査信
号ごととすることもできる。
【0050】さらに、時間が経過すると図9(c)に示
すように、画面66aの左表示領域31には図柄画像5
2cが、中央表示領域32には図柄画像52bが、右表
示領域33には図柄画像52dが、それぞれ表示され
る。上述した図9(a)〜(c)を繰り返し行うこと
で、あたかも回転寿司屋の店内で、ベルトコンベアに乗
った寿司ネタ(図柄画像52a〜52lおよび縮小図柄
画像53a〜53l)が回転するように表示させること
ができる。このときの表示態様が複数個の図柄画像を単
調な態様で変動させる通常変動である。
【0051】次に、遊技機用画像表示装置6は、制御基
盤10から送られてくるリーチのコマンドによって、液
晶モニタ66の画面66aにリーチを表示する。以下、
通常変動からリーチへ切り換わる場合について説明す
る。
【0052】まず、図10及び図11に示すフローチャ
ートを参照しながら、CPU60で行われる処理につい
て説明する。また、図12に示すように、本実施例で利
用されるメモリマップでは、例えばプログラムROM6
1の領域が0000H〜0FFFHのアドレスに、ワー
クRAM68の領域がA000H〜BFFFHのアドレ
スに、ビデオRAM63の領域がC000H〜FFFF
Hのアドレスに、それぞれ割り当てられている。
【0053】ステップU1(タスクの生成) 制御基盤10からのリーチのコマンドを受け取ると、C
PU60はプログラムROM61内の制御プログラムに
従って、ワークRAM68にタスクバッファ領域68b
およびスプライトチェーン領域68cを設定する。さら
に、CPU60は、リーチに応じた親タスクをタスクバ
ッファ領域68b内に生成するとともに、この親タスク
を実行することでプログラムROM61内の各種個別の
処理プログラムを実行するための複数個の子タスクを生
成する。なお、タスクバッファ領域68bおよびスプラ
イトチェーン領域68cは予め設定しておくこともでき
る。
【0054】タスクバッファ領域68bは、画面66a
に表示される各図柄画像の変動や背景画像を制御する子
タスクが生成される領域である。例えば、図13に示す
ように、タスクバッファ領域68bはA400H以降の
アドレスに設定されており、A400H〜A4FFHに
はリーチ全体を制御する親タスクが生成される。親タス
クが実行されることによって、背景図柄画像を指定・配
置する背景タスクや、左図柄画像を変動させる左図柄タ
スクや、中図柄画像を変動させる中図柄タスクや、右図
柄画像を変動させる右図柄タスクや、その他の図柄画像
及びキャラクタ画像等を変動させる他図柄タスクなどの
複数個の子タスクがA500H以降に生成される。これ
らの各子タスクはタスクチェーンで繋がれており、タス
クチェーンで繋がれた順番に実行される。なお、中図柄
画像は、本発明における特定図柄画像に相当する。ま
た、タスクバッファ領域68bが設定されるアドレス
は、本実施例のアドレスに限定されるものではなく、ワ
ークRAM58内の任意のアドレスに設定することがで
きる。
【0055】具体的には、親タスクはプログラムROM
61に記憶されている処理プログラムの先頭アドレスを
子タスク内に書き込む。さらに、実行する順番に各子タ
スクをタスクチェーンで繋げる。タスクチェーンは、実
行されるタスクの最後に、次に実行されるタスクのアド
レスを書き込むことで、複数個の子タスクをチェーン状
に関連付けることをいう。これにより、プログラムRO
M61に記憶される複数個のプログラムを必要な順番に
実行することが可能になる。
【0056】以下、子タスク(背景タスク,各図柄タス
ク等)の実行についての理解を容易にするために、図1
1に示すフローチャートを参照しながら説明する。ま
ず、CPU60は、タスクバッファ68b内で最初に実
行するための例えば第1の子タスク内に書き込まれたプ
ログラムROM61内のアドレスを読出し、そのアドレ
スに記憶されている例えばプログラムAを実行する(ス
テップV1)。このプログラムAの実行による実行結果
(画面構成情報)を、タスクバッファ領域68bの第1
の子タスク内に書き込む(ステップV2)。さらに、次
に同じ第1の子タスクが実行された場合に、異なる例え
ばプログラムBを実行させるために、第1の子タスク内
のプログラムAの先頭アドレスを、プログラムBの先頭
アドレスに書き換える(ステップV3)。これにより、
第1のタスクが次に実行された場合には、プログラムB
が実行され、その画面構成情報が第1のタスク内に書き
込まれる。さらに、子タスクがいわゆるスプライト画像
である図柄画像を変動させる図柄タスクである場合に
は、スプライトチェーン領域68cに図柄タスクの開始
アドレスと最終アドレスとを書き込む(ステップV
4)。なお、背景タスクなどのいわゆるスクリーン画像
である場合には、ステップV4が実行されることなく、
そのスクリーン画像に基づく子タスク内の画面構成情報
はビデオRAM63に送られる。
【0057】このスプライトチェーン領域68cは、画
面66aに表示される図柄画像の優先順位を決定するた
めのものである。図14の概念図に示すように、スプラ
イトチェーン領域68cは、画面66aに表示される優
先順位の高いものから順番に、最優先、レイヤA、レイ
ヤB、レイヤCに分割されている。さらに、それらが0
〜8段階に分割されることにより、スプライトチェーン
領域68cは36個のタスクアドレス領域71で構成さ
れる。例えば、(レイヤA,1)のタスクアドレス領域
71に基づく図柄タスクによって変動される図柄画像
は、(レイヤB,1)のタスクアドレス領域71に基づ
く図柄タスクの図柄画像よりも優先的、すなわち画面6
6aの前面側に表示される。また、同一レイヤである場
合には、(レイヤA,1)のタスクアドレス領域71に
基づく図柄タスクの図柄画像は、(レイヤA,2)のタ
スクアドレス領域71に基づく図柄タスクの図柄画像よ
りも前面に表示される。各タスクアドレス領域71に
は、その優先順位で表示するための図柄画像を制御する
図柄タスクの先頭アドレスと終了アドレスとが書き込ま
れる。なお、後で説明するがスプライトチェーン領域6
8cは、スプライト転送の際にその優先順位の低いタス
クアドレス領域71から順番に実行される。すなわち、
優先順位の低いタスクアドレス領域71に書き込まれた
子タスク内の画面構成情報から順番にビデオRAM63
に送られる。
【0058】これらのステップV1〜V3及びV4が各
子タスクごとに実行され、それらの情報が一括してビデ
オRAM63に送られることにより、画面66aに表示
するための1画面分の画面構成情報がビデオRAM63
内に生成される。なお、各子タスクのステップV1〜V
4の処理は、液晶モニタ66における垂直走査信号ごと
に行われる。
【0059】ステップU2(背景タスクの実行) 背景タスクの実行(上述した子タスクの実行)によっ
て、プログラムROM61内のプログラムが実行され、
背景タスク内には、背景画像が記憶された画像データR
OM62内のアドレスとともに、画面66aに対する背
景画像の配置位置が書き込まれる。これら背景タスク内
に書き込まれた背景画像に基づく画面構成情報は、スプ
ライトチェーン領域68cに書き込まれることなく、例
えばレイヤCの背景画像の画面構成情報としてビデオR
AM63に送られる。
【0060】ステップU3(各図柄タスクの実行) 左図柄タスクは、左表示領域31に表示する図柄画像が
記憶された画像データROM62のアドレスおよびその
図柄画像の拡大・縮小率とともに、画面66aでのその
図柄画像の配置位置の画面構成情報を、左図柄タスク内
に書き込む。さらに、タスクバッファ領域68b内にお
ける左図柄タスクの先頭アドレスと最終アドレスとを、
優先順位に応じたスプライトチェーン領域14のタスク
アドレス領域71に書き込む。具体的には、左図柄タス
クには、例えば「2000H」のアドレスが書き込まれ
ており、CPU60がこのアドレスに記憶されたプログ
ラムA1を実行することで、画面66aの左表示領域3
3に表示するための左図柄画像が記憶されている画像デ
ータROM62のアドレスおよびその左図柄画像の拡大
・縮小率の画面構成情報を左図柄タスク内に書き込む。
続いて、例えば「20A0H」に記憶されたプログラム
A2を実行することで、左図柄画像の画面66a上の配
置位置の画面構成情報を左図柄タスク内に書き込む。こ
のとき、図柄画像の配置位置を決めるプログラムA2
は、予め用意されたテーブルを参照して垂直走査信号ご
との割り込み処理(例えば、1/60秒)ごとにその配
置位置等を更新したり、その垂直走査信号ごとに配置位
置を算出して更新するものである。また、次のプログラ
ムA3を実行することで、この左図柄画像の優先順位に
相当するスプライトチェーン領域68cのタスクアドレ
ス領域71に、左図柄タスクの先頭アドレスと最終アド
レスとを書き込む。さらに、プログラムA4を実行する
ことで、左図柄タスク内のプログラムA1のアドレス
を、例えばプログラムB1の先頭アドレスに書き換え
る。ここまででの過程で、左図柄タスク内に書き込まれ
た全ての画面構成情報が左図柄画像に基づく画面構成情
報である。なお、次に左図柄タスクが実行される際に
は、プログラムB1から実行される。
【0061】中図柄タスク、右図柄タスクおよび他図柄
タスクも同様に、各図柄タスクに基づく図柄画像のアド
レス,その拡大縮小率の情報,その配置位置の画面構成
情報を各図柄タスク内に書き込むとともに、優先順位に
応じたタスクアドレス領域71に先頭アドレスと最終ア
ドレスとを、それぞれ書き込む。なお、ここでは他図柄
タスクをスプライト画像として説明したが、スクリーン
画像である背景画像と同様に扱うことも可能である。
【0062】ステップU4(スプライト転送) CPU60は、全ての図柄タスクのアドレスの書込みが
終了すると、スプライトチェーン領域68cの優先順位
の低い順番に、各タスクアドレス領域71に書き込まれ
ている先頭アドレスから最終アドレスまでの間に書き込
まれている図柄画像ごとの画面構成情報を順次ビデオR
AM63に送る。ビデオRAM63は、送られてきた画
面構成情報として順番に記憶する。例えば、同一領域面
上で複数の画像が生成される場合には、先に送られてき
た画像の上に後から送られてきた画像が上書きされ、一
画面分の画面構成情報として記憶される。
【0063】ステップU5(表示) VDP64は、ビデオRAM63に記憶された一画面分
の画面構成情報に基づいて、画像データROM62から
各々対応する画像データを呼び出して、画面66aに表
示するための画像を生成する。この画像を液晶モニタ6
6に送る。液晶モニタ66は、その画像を画面66aに
表示する。
【0064】ステップU6(終了?) 上述したステップU1〜U5は、液晶モニタ66の垂直
走査信号ごとに割り込み処理により実行され、画面66
aに対する画像の表示の終了の指示があるまで連続して
実行される。
【0065】したがって、従来のように、表示の優先順
位の高い図柄画像に基づくプログラムから順番に実行さ
せなくても、上述したようにスプライトチェーン領域6
8cを利用することで、図柄画像の表示の優先順位とは
無関係に各種個別のプログラムを実行させることができ
る。さらに、スプライトチェーン領域68cに基づいて
画面構成情報を一括して転送するので、処理の高速化を
図ることができる。
【0066】以下、リーチからハズレ図柄画像で停止す
るまでの具体的な表示態様とともに、図15〜図19に
示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以
降の説明における各タスクの処理は、上述したタスクの
処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0067】ステップT1(通常背景画像を表示させた
まま中図柄画像を変動) ステップT1の理解を容易にするために、ステップT1
で表示される画面66aの表示態様について、図20を
参照しながら説明する。図20(a)に示すように、通
常変動において、左表示領域31および右表示領域33
に表示される各図柄画像の移動が停止する。その後、中
央表示領域32に表示される中図柄画像のみが変動を続
ける。そして、中図柄画像52dが中央表示領域32内
にまで移動してくると、図20(b)に示すように、中
図柄画像52bが画面66aの下から上に向かって跳び
上がるように変動される。その跳び上がった中図柄画像
52bが最上位置から少し自然落下した位置にくると、
図20(c)に示すように、通常背景画像50から特殊
背景画像40に切り換わるとともに、この特殊背景画像
40と左,右図柄画像との間にキャラクタ画像42が表
示される。このキャラクタ画像42は、猫と人間とがお
盆を持っているようにデザインされている。これによ
り、最上位置から自然落下する中図柄画像52bが、キ
ャラクタ画像42にデザインされたお盆で受けとめられ
るように表示される。以上がステップT1で表示される
態様である。なお、ステップT1は、本発明における初
期変動手段の機能に相当する。
【0068】このような表示態様を実現するために、上
述で説明したステップU1〜U6,V1〜V4の処理が
実行される。特に、ステップU2の背景タスクの実行、
及びステップU3の図柄タスクの実行について説明す
る。なお、その他のステップU1,U4〜U6について
は同様であるので、その説明を省略する。
【0069】まず、背景タスクにおいて図16に示すフ
ローが実行される。 ステップU21(タイマ値の設定又は読取り) 背景タスクによって設定された時間をカウントするタイ
マプログラムがプログラムROM61に記憶されてい
る。このタイマプログラムは、液晶モニタ66の垂直走
査信号ごとに、設定値から「0」まで一定値ずつ減算、
または「0」から設定値まで一定値づつ加算することで
タイマ値を順次算出するものである。この実施例ではタ
イマ値の最終値を設定値として、垂直走査信号ごとに
「0」から設定値まで1ずつ加算させてタイマ値を順次
算出させる。この設定値の大きさによって、リーチにお
いて通常背景画像50を表示する所定時間を決定する。
すなわち、リーチが開始されてから特殊背景画像40が
表示されるまでの時間が決定される。具体的には、設定
値として「179」を設定する。これは、垂直走査信号
が1/60秒である場合には、約3秒に相当する。タイ
マ値の設定が一度行われると以降のこのステップではタ
イマ値の読み取りのみを行う。なお、設定値は本発明に
おける所定時間に相当し、ステップU21は本発明にお
けるタイマ手段の機能に相当する。
【0070】ステップU22(タイマ値=設定値) タイマ値が設定値でない場合にはステップU23に進
み、通常背景画像50の表示を指示する。一方、タイマ
値が設定値となる場合にはステップU24に進み、特殊
背景画像40の表示を指示する。
【0071】ステップU23(通常背景画像を指示) タスクバッファ領域68bの背景タスク内に、画像デー
タROM62内の通常背景画像50のアドレスを書き込
む。
【0072】ステップU24(通常背景画像を指示) タスクバッファ領域68bの背景タスク内に、画像デー
タROM62内の特殊背景画像40のアドレスを書き込
む。
【0073】したがって、「0」から「178」までカ
ウントされている間、図20(a),(b)に示すよう
な通常背景画像50が画面66aに表示され続ける一
方、タイマ値が「179」になると、特殊背景画像40
が画面66aに表示されることになる。ステップU21
〜24の処理は垂直走査信号ごとに行われる。なお、ス
テップU21〜24は、本発明における変動表示切換手
段の通常背景画像表示手段および特殊背景画像表示手段
の機能に相当する。
【0074】次に、各図柄タスクにおいて、図17に示
すフローが実行される。 ステップU31(タイマ値の設定又は読取り) 上述したステップU21で既に設定値が設定されている
ので、そのタイマ値だけを読取る。
【0075】ステップU32(図柄画像を指示) 各表示領域31〜33にそれぞれ表示させるための図柄
画像のアドレスを、各図柄タスクに書き込む。
【0076】ステップU33(配置位置を指示) 各図柄画像の配置位置の画面構成情報を各図柄タスクに
書き込む。具体的には、左表示領域31および右表示領
域33に表示される図柄画像をそれぞれ停止させるの
で、左,右図柄タスクにはステップが繰り返されても毎
回同じ情報が書き込まれる。一方、中図柄画像52d
は、図20(a)〜(c)に示したように、跳び上がら
せるので、中図柄画像52dを順番に移動させるため
に、ステップが繰り返されるごとに配置位置を毎回計算
させ、その計算結果である配置位置の情報を中図柄タス
クに書き込む。この中図柄画像52dの配置位置は、例
えば次式(1)によって算出される。
【0077】 Y=V×t−1/2×g×t2 ・・・(1) Y:配置位置、V:初速度、g:重力加速度(又は任意
の加速度)、t:時間(タイマ値)
【0078】ステップU31で読取られたタイマ値を、
順次上述した式(1)に代入することで、中図柄画像5
2dの配置位置を算出する。但し、この実施例では図2
1(a)〜(c)に示すように、タイマ値が例えば
「0」から「29」の間ではt=「0」としている。そ
の結果、タイマ値が「0〜29」,「i」,「j」,
「k」となる場合には、図21(a)〜(f)に示す配
置位置Y0,Yi,Yj,Ykの順番に中図柄画像52
dが順次移動して表示される。その結果、中図柄画像5
2dが自ら跳び上がった後に徐々に減速され、最上位置
にまで達した後に自然落下するような軌跡を描く。タイ
マ値が設定値になると、このステップでの配置位置の算
出は終了する。なお、ステップU33は、本発明におけ
る配置位置算出手段および初期配置手段に相当する。
【0079】ステップU34(拡大・縮小率を指示) さらに、中図柄タスク内には図柄画像の拡大・縮小率が
書き込まれる。具体的には、タイマ値に応じた図柄画像
の拡大・縮小率を示すテーブルがプログラムROM62
内に予め記憶されている。中図柄タスクで実行されるプ
ログラムは、タイマ値を毎回参照して、そのタイマ値に
応じた拡大・縮小率の値をテーブルから読み込み、画面
構成情報として中図柄タスクに書き込む。例えば、タイ
マ値が「0〜9」の場合には、図21(a)に示すよう
に、拡大・縮小率が100%で固定されており、拡大ま
たは縮小されることなく配置位置Y0にとどまるように
表示される。タイマ値が「10〜19」の場合には、配
置位置Y0において中図柄画像52dの縦方向の縮小率
が100%から75%まで変化して、中図柄画像52d
が縦幅が若干潰れるように表示される〔図21(b)参
照〕。さらに、タイマ値が「20〜29」の場合には、
縦方向の縮小率が75%から100%まで変化して、中
図柄画像52dの縦幅が復元するように表示される〔図
21(c)参照〕。タイマ値が「i」になった場合に
は、縦方向の拡大率が125%であり、跳び上がってる
最中であるように表示される。また、タイマ値が「j」
になった場合には、縦方向の縮小率が75%であり、最
上位置に達する直前であるように表示される。さらに、
タイマ値が「k」になった場合には、縦方向の縮小率が
100%であり、最上位置から自由落下する中図柄画像
52dが特殊背景画像40にデザインされたお盆で受け
とめられたように表示される。なお、ステップU34
は、本発明における初期変形手段の機能に相当する。ま
た、この実施例では、中図柄画像52dを縦方向に縮小
させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば横方向に拡大させることもできる。
【0080】上述したステップT1によって、図20
(a)〜(c)に示したように、通常背景画像50が表
示されている間に、中図柄画像52dが左,右図柄画像
とは異なる特殊な変動である初期変動が表示される。
【0081】ステップT2(中図柄画像を往復揺動) ステップT2の理解を容易にするために、ステップT2
で表示される画面66aの表示態様について、図22
(a),(b)を参照しながら説明する。自由落下する
ように移動する中図柄画像は、図22(a)に示すよう
に、キャラクタ画像42にデザインされたお盆に受けと
められたようにその移動が停止する。その後、図22
(b)に示すように、中図柄画像52dは、中央付近か
ら左端部方向にその横幅を縮小させながら移動する。こ
のとき、キャラクタ画像41がキャラクタ画像42に切
り換えられる。また、図22では図示されていないが、
中図柄画像52dは左端部で跳ね返り、左端部から中央
付近へその横幅を復元させながら移動する。中央付近ま
で移動してきたその中図柄画像52dは、中央付近から
右端部方向へその横幅を縮小させながら移動する。この
とき、キャラクタ画像41がキャラクタ画像42に切り
換えられる。さらに、中図柄画像52dは右端部で跳ね
返り、右端部から中央付近へその横幅を復元させながら
移動する。このように、キャラクタ画像41とキャラク
タ画像42とが繰り返し表示されることにより、デザイ
ンされた猫と人間によってお盆が引っ張り合われている
ように表示される。そのお盆上の中図柄画像52dはそ
の引っ張り合いの反動によってその形状を変化させなが
ら往復揺動するように表示される。以上がステップT2
で表示される態様である。なお、ステップT2は、本発
明における往復揺動手段に機能に相当する。
【0082】このような表示態様を実現するために、上
述で説明したステップU1〜U6,V1〜V4の処理が
実行される。特に、ステップU3における他図柄タスク
および中図柄タスクの実行について説明する。
【0083】まず、他図柄タスクにおいて図18に示す
フローが実行される。 ステップU301(タイマ値の設定又は読取り) 他図柄タスクは、タイマプログラムのタイマ値を設定す
る。この設定値の大きさによって、上述した中図柄画像
52dを往復揺動を一回させる時間を決定する。具体的
には、設定値として「159」を設定する。なお、タイ
マ値の設定が一度行われると以降のこのステップではタ
イマ値の読み取りのみを行う。
【0084】ステップU302(タイマ値=所定範囲) タイマ値が所定範囲である場合には、ステップU303
に進みキャラクタ画像42の表示を指示する一方、タイ
マ値が所定範囲にない場合には、ステップU304に進
みキャラクタ画像41の表示を指示する。具体的には、
タイマ値が「40」〜「119」の場合にはキャラクタ
画像42の表示を指示し、それ以外のタイマ値の場合に
はキャラクタ画像41の表示を指示する。
【0085】ステップU303(通常背景画像を指示) タスクバッファ領域68bの他図柄タスク内に、画像デ
ータROM62内のキャラクタ画像42のアドレスを書
き込む。
【0086】ステップU304(通常背景画像を指示) タスクバッファ領域68bの他図柄タスク内に、画像デ
ータROM62内のキャラクタ画像41のアドレスを書
き込む。
【0087】したがって、「0〜39」および「120
〜159」をタイマ値が示している間、すなわち、中図
柄画像52dが右から左に移動している間、キャラクタ
画像42が表示される。一方、「40〜119」をタイ
マ値が示している間、すなわち、中図柄画像52dが左
から右に移動している間、キャラクタ画像41が表示さ
れる。
【0088】次に、中図柄タスクにおいて、図19に示
すフローが実行される。 ステップU311(タイマ値の設定又は読取り) 上述したステップU21で既に設定値が設定されている
ので、そのタイマ値を読取る。
【0089】ステップU312(タイマ値=特定値) タイマ値が予め設定されている特定値でない場合には、
現在表示されている中図柄画像52dの表示を指示す
る。一方、タイマ値が特定値である場合には、中図柄画
像52dの次に表示するための図柄画像である中図柄画
像52eの表示を指示する。例えば、特定値が「120
〜139」に設定されており、このタイマ値における中
図柄画像52dは右端部の位置にある。したがって、右
端部以外の位置では、中図柄画像52dの表示がそのま
ま維持される一方で、右端部に来たときには次の別種の
図柄画像である中図柄画像52eが表示される。
【0090】ステップU313(同一の図柄画像を指
示) タスクバッファ領域68bの中図柄タスク内に、中図柄
画像52dの画像データが記憶された画像データROM
62内のアドレスを書き込む。
【0091】ステップU314(別種の図柄画像を指
示) タスクバッファ領域68bの中図柄タスク内に、中図柄
画像52dの次の別種の図柄画像である中図柄画像52
eの画像データが記憶された画像データROM62内の
アドレスを書き込む。
【0092】ステップU315(配置位置を指示) 中図柄画像の配置位置の情報を中図柄タスクに書き込
む。具体的には、図23(a),(b)に示すように、
中図柄画像を往復揺動させるので、中図柄画像を順番に
移動させるための配置位置の情報を、タイマ値に応じて
中図柄タスクに書き込む。例えば、この中図柄画像52
dの配置位置は、タイマ値に応じた配置位置の値をテー
ブルを参照して求める。図23に示すように、中図柄画
像52dの配置位置をX0,Xi,Xj,Xl,Xkの
5つが配置位置であるとすると、タイマ値が「0〜1
9,80〜99」の場合には「X0」が、タイマ値が
「20〜39,60〜79」の場合には「Xi」が、タ
イマ値が「40〜59」の場合には「Xj」が、タイマ
値が「100〜119,140〜159」の場合には
「Xl」が、タイマ値が「120〜139」の場合には
「Xk」が、それぞれ配置位置の情報として求められ
る。したがって、図23(a)に示すように、中図柄画
像52dは、X0,Xi,Xj,Xi,X0,Xl,X
kの順番に順次配置されることにより、往復揺動するよ
うに表示される。また、図23(b)に示すように、中
図柄画像52eは、Xk,Xl,X0,Xi,Xj,X
i,X0,Xl,Xkの順番に順次配置されることによ
り、往復揺動するように表示される。なお、ステップU
315は、本発明における配置位置設定手段および特定
図柄配置手段の機能に相当する。また、中図柄画像52
dの配置位置が設定される領域(X0〜Xk)は、本発
明における往復揺動領域に相当する。
【0093】ステップU316(拡大・縮小率を指示) さらに、中図柄タスク内には図柄画像の拡大・縮小率が
書き込まれる。具体的には、配置位置の情報もしくはタ
イマ値に応じた図柄画像の拡大縮小率を示すテーブルを
参照することで、その拡大・縮小率を中図柄タスク内に
書き込む。例えば、配置位置の情報が「X0」の場合に
は、拡大・縮小率が100%で固定されており、図23
(a)に示すように、中図柄画像52dが拡大または縮
小されることなく配置位置X0にとどまるように表示さ
れる。配置位置の情報が「Xi」または「Xl」の場合
には、配置位置Xiにおいて中図柄画像52dの横方向
の縮小率が50%になり、中図柄画像52dが横幅が潰
れたように表示される。さらに、配置位置の情報が「X
j」または「Xk」の場合には横方向の縮小率が25%
になり、その横幅が最も押し潰され、図柄画像の種類の
識別が困難なように表示される。なお、ステップU31
6は、本発明における形状変形手段の機能に相当する。
【0094】ステップT3(中図柄画像を置換) ステップT2で説明した中図柄タスクのステップU31
2おいて、タイマ値が特定値である場合には、中図柄画
像52dの次に表示するための図柄画像である中図柄画
像52eのアドレスが中図柄タスクに書き込まれる。こ
れによって、今まで往復揺動していた中図柄画像52d
が中図柄画像52eに置き換わるように表示される。例
えば、特定値が「120〜139」に設定されている場
合、すなわち、中図柄画像の配置位置が右端部である配
置位置の情報が「Xk」の場合に、中図柄画像52dの
アドレスを中図柄画像52eのアドレスに書き換える。
その結果、図23(a),(b)に示すように、往復揺
動していた中図柄画像52dが右端部まで移動するとと
もに、その図柄画像の種類が識別不可能な状態にまで横
幅が潰れた後、その横幅が復元されたときには中図柄画
像52dが中図柄画像52eに置き換わっている。その
中図柄画像52eも同様に往復揺動して、再び右端部に
来たときに、次の図柄画像である中図柄画像52fに置
き換わる。上述した動作が繰り返されて、リーチの変動
が表示される。なお、ステップT3は、本発明における
図柄画像置換手段の機能に相当する。
【0095】ステップT4(ハズレ図柄画像で停止) ハズレ図柄画像で停止させるためのコマンドを制御基盤
10から受け取ると、左,右図柄画像とは異なる種類の
中図柄画像のアドレスおよび配置位置Y0の情報を中図
柄タスク内に書き込む。したがって、往復揺動されてい
る中図柄画像52dが、キャラクタ画像42のお盆から
落下するように下方に移動された後〔図22(c)参
照〕、左表示領域31と右表示領域33とに表示される
図柄画像の種類とは別種の図柄画像52cが中央表示領
域32に表示される。遊技者は、これらの図柄画像の組
合せを観察して、ハズレ図柄画像で停止したことを認識
する。
【0096】上述したように、リーチ(特殊変動)に移
行してから所定時間の間に、通常変動における通常背景
画像50を所定時間表示させているので、通常変動から
リーチ(特殊変動)に移行をスムーズにすることができ
る。また、キャラクタ画像41,42を交互に表示させ
るとともに、中図柄画像を往復揺動させながらその横幅
を変化させているので、躍動感のある表示態様を実現し
て、遊技者の面白味を永続させることができる。さら
に、上述したタスクバッファ領域68bおよびスプライ
トチェーン領域68cを利用して、図柄画像を表示させ
ているので、表示処理の高速化を図ることができる。
【0097】なお、上述したパチンコ遊技機では、制御
基盤10と、遊技機用画像表示装置6とに各々別回路で
構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
制御基盤10側の回路と、遊技機用画像表示装置6側の
回路とを一体的に構成することもできる。
【0098】また、本実施例では、液晶モニタについて
説明したが、例えば、液晶モニタ66の代わりにCRT
モニタや、LEDモニタなどにすることもできる。
【0099】また、上記実施例の形態とは異なるタイプ
のパチンコ機等として変形実施することもできる。例え
ば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば
2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期
待度が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利
物、3回権利物やCR機と称される)として実施しても
よい。また、大当たり図柄が表示された後に所定の領域
に遊技球を入賞させることを必要条件として、特定遊技
状態となるパチンコ機として実施してもよい。また、パ
チンコ機以外にも、アレパチ、雀球、スロットマシン等
の各種遊技機として実施することも可能である。なお、
スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラ
インを決定させた状態で操作レバーを操作することによ
り図柄画像が変動され、ストップボタンを操作すること
により図柄画像の変動が停止されて確定される周知のも
のである。従って、スロットマシンの基本概念として
は、「複数の図柄画像からなる図柄列(図柄画像の組合
せ)を変動表示した後に確定図柄を表示する図柄表示手
段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作
に起因して図柄画像の変動が開始され、停止用操作手段
(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定
時間経過することにより図柄画像の変動が停止され、そ
の停止時の確定図柄が図柄画像の特定の組合せであるこ
とを必要条件として遊技者に有利な特定遊技状態を発生
させる特定遊技状態発生手段とを備えたスロットマシ
ン」となる。
【0100】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、特殊変動になってから通常背景画像を所定
時間表示させながら、特定図柄画像を初期変動させてい
るので、通常変動から特殊変動への移行の際の表示態様
をスムーズにすることができ、遊技者の面白みを永続さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパチンコ遊技機の概略構成を示す
正面図である。
【図2】パチンコ遊技機のブロック図である。
【図3】パチンコ遊技機の制御基盤で行なわれる処理を
示すフローチャートである。
【図4】遊技機用画像表示装置の画面を示す概略図であ
る。
【図5】画面に表示される通常背景画像を示す図であ
る。
【図6】画面に表示される図柄画像を示す図である。
【図7】画面に表示される特殊背景画像を示す図であ
る。
【図8】画面に表示されるキャラクタ画像を示す図であ
る。
【図9】通常変動における表示態様を示す図である。
【図10】遊技機用画像表示装置で行われる処理を示す
フローチャートである。
【図11】各タスクで行われる処理を示すフローチャー
トである。
【図12】遊技機用画像表示装置で利用されるメモリマ
ップである。
【図13】タスクバッファ領域の様子を示す図である。
【図14】スプライトチェーン領域の様子を示す図であ
る。
【図15】特殊変動時の表示態様を示すフローチャート
である。
【図16】背景タスクでの処理を示すフローチャートで
ある。
【図17】図柄タスクでの処理を示すフローチャートで
ある。
【図18】他図柄タスクでの処理を示すフローチャート
である。
【図19】中図柄タスクでの処理を示すフローチャート
である。
【図20】初期変動の様子を示す図である。
【図21】中図柄画像が跳び上がった際の様子を示す図
である。
【図22】特殊変動の表示態様を示す図である。
【図23】中図柄画像の往復揺動の様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 … パチンコ遊技機の基台 2 … 遊技盤 6 … 遊技機用画像表示装置 10 … 制御基盤 31 … 左表示領域 32 … 中央表示領域 33 … 右表示領域 60 … CPU 61 … プログラムROM 62 … 画像データROM 63 … ビデオRAM 64 … VDP 66 … 液晶モニタ 66a… 画面 68 … ワークRAM 68b… タスクバッファ領域 68c… スプライトチェーン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 光也 石川県松任市福留町655番地 アイレムソ フトウェアエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 尾坂 幸治 石川県松任市福留町655番地 アイレムソ フトウェアエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2C088 AA34 AA35 AA36 AA42 CA19 EB55

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の図柄画像を単調な態様で変動さ
    せる通常変動と、前記複数個の図柄画像の中のいずれか
    の特定図柄画像を他の図柄画像とは異なる特殊な態様で
    変動させる特殊変動とを表示する遊技機用画像表示装置
    において、 前記特殊変動が始まってからの所定時間が終了するまで
    の間、前記通常変動時の通常背景画像を表示する変動表
    示切換手段と、 前記通常背景画像が表示されている間に、前記特定図柄
    画像を初期変動させる初期変動手段とを備えることを特
    徴とする遊技機用画像表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機用画像表示装置
    において、 前記変動表示切換手段は、前記特殊変動が始まってから
    の所定時間の終了までをカウントするタイマ手段と、前
    記タイマ手段によりカウントされている間、前記通常変
    動時の通常背景画像を表示する通常背景画像表示手段
    と、前記タイマ手段によるカウントが終了すると、前記
    通常背景画像を前記特殊変動時の特殊背景画像に置き換
    える特殊背景画像表示手段とを備えることを特徴とする
    遊技機用画像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の遊技機用画像
    表示装置において、 前記初期変動手段は、前記所定時間内における一定時間
    間隔ごとに、前記特定図柄画像を配置するための縦方向
    の配置位置を算出する配置位置算出手段と、前記一定時
    間間隔ごとに算出された配置位置に前記特定図柄画像を
    順次配置する初期配置手段とを備えることを特徴とする
    遊技機用画像表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の遊技機用画像表示装置
    において、 前記配置位置算出手段は、前記特定図柄画像に初速度と
    加速度とを設定し、前記初速度と加速度とから自然法則
    に基づく演算処理を前記一定時間間隔ごとに行うことに
    より、前記特定図柄画像を配置するための配置位置を順
    次算出するものであるとことを特徴とする遊技機用画像
    表示装置。
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