JPH0935885A - 放電灯点灯装置用発振トランス - Google Patents

放電灯点灯装置用発振トランス

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JPH0935885A
JPH0935885A JP7178968A JP17896895A JPH0935885A JP H0935885 A JPH0935885 A JP H0935885A JP 7178968 A JP7178968 A JP 7178968A JP 17896895 A JP17896895 A JP 17896895A JP H0935885 A JPH0935885 A JP H0935885A
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JP
Japan
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winding
bobbin
auxiliary
discharge lamp
lighting device
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JP7178968A
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Inventor
Toshiyuki Hiraoka
敏行 平岡
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価な第3巻線を使用できるとともに、ボビン
への第3巻線の取付けを容易にできる放電灯点灯装置用
発振トランスを提供することにある。 【解決手段】インバータ式放電灯点灯装置が備える発振
トランス21であって、一次巻線31と二次巻線32とが夫々
セクション巻きされる多数の巻きセクション45〜50を有
したボビン22の一端部に補助ボビン部43を形成する。ボ
ビン部43は、前記一端部に設けられた端部フランジ36の
外面に一体から突設される補助巻き胴部43a と、端部フ
ランジ36との間に補助巻きセクション51を形成して補助
巻き胴部43a から外側に一体に張り出して設けられた補
助フランジ43b とからなる。補助巻きセクション51に前
記両巻線31,32 とは別のフィラメント予熱巻線(第3巻
線)33を巻き付けてなることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、けい光ランプ等の
放電灯を高周波点灯させるために使用されるインバータ
式の放電灯点灯装置が備える発振トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ式の放電灯点灯装置が備える
発振トランスが有するボビンには、一次巻線と二次巻線
とが夫々セクション巻きされるとともに、これら両巻線
とは別の第3巻線(例えばフィラメント予熱用、或いは
放電灯に流される異常電流を検出する電流検出巻線等)
が巻き付けられている。こうした3種類の巻線のボビン
に対する巻線構造は図8および図9に示されている。
【0003】すなわち、図8および図9中1はボビンで
あって、図9(A)(D)に示されるように軸方向に並
設される第1〜第6の巻きセクション1a〜1fを有し
ているとともに、両端に位置される端部フランジ2、3
の下部には端子台2a、3aが個別に一体成形されてい
る。図9(C)に示されるように一方の端子台2aには
その下面から突出される第1〜第4の端子ピン4〜7が
取付けられているとともに、図9(B)に示されるよう
に他方の端子第3aにもその下面から突出される第5〜
第8の端子ピン8〜11が取付けられている。
【0004】このボビン1の互いに連続して隣接する第
1〜第3の巻きセクション1a〜1cには、これらに渡
って一次巻線12(なお、他の部分との識別を容易にす
るために斜め線を付して描かれている。)がセクション
巻きされている。この巻線12の巻き始め端末部12a
は例えば第8の端子ピン11に巻き付けて半田付けされ
ているとともに、巻き終わり端末部12bは第1〜第3
の巻きセクション1a〜1cに巻かれた部分を横切るよ
うにその外周面に対向して端子台3aに渡されるように
引き回されて、例えば第6の端子ピン9に巻き付けて半
田付けされている。
【0005】さらに、ボビン1の互いに連続して隣接す
る第4〜第6の巻きセクション1d〜1fには、これら
に渡って二次巻線13(なお、他の部分との識別を容易
にするために斜め線を付して描かれている。)がセクシ
ョン巻きされている。この巻線13の巻き始め端末部1
3aは例えば第2の端子ピン5に巻き付けて半田付けさ
れているとともに、巻き終わり端末部13bは第5、第
6の巻きセクション1e、1fに巻かれた部分を横切る
ようにその外周面に対向して端子台2aに渡されるよう
に引き回されて、例えば第1の端子ピン4に巻き付けて
半田付けされている。
【0006】また、図9(A)(D)に示されるように
ランプフィラメント予熱用などの第3巻線14(なお、
他の部分との識別を容易にするために斜め線を付して描
かれている。)は、第6の巻きセクション1fにセクシ
ョン巻きされた二次巻線13の上に直接重ねて巻き付け
られている。この第3巻線14には、二次巻線13との
電気絶縁をするためのビニールチューブ等必要により皮
剥きが可能な絶縁被覆が被された絶縁性が高い電線が使
用されている。第3巻線14の両端部は夫々皮剥きされ
て、その巻き始め端末部14aは例えば第3の端子ピン
6に巻き付けて半田付けされているとともに、巻き終わ
り端末部14bは第4の端子ピン7に巻き付けて半田付
けされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の発振トランス
は、前記のように二次巻線13の一部に第3巻線14を
重ね巻きする構成である。そのため、第3巻線14には
既述のように皮剥きが可能なビニール被覆電線を使用し
なければならず、この第3巻線14自体のコストが高い
他に、それを端子ピン4、5に接続する際には皮剥き作
業が必要である。また、第3巻線14が巻き付けられる
第6セクション1fには、図8および図9(D)に示さ
れるように二次巻線13の巻き終わり側部分が渡り線1
3cとなって配線されている。そのため、第3巻線14
を巻く際には、一度渡り線12cを退けてから巻き付け
を行うか、或いは渡り線12cをそのままにしてその下
を潜らせながら第3巻線14を二次巻線13に重ね巻き
しなければならず、その作業が面倒である。
【0008】以上のように従来の発振トランスは、コス
トが高い特殊な第3巻線14の使用を余儀なくされると
ともに、その皮剥き作業が必要であり、しかも、この第
3巻線14の巻線作業が面倒であるという問題があり、
そのため、このトランスのコスが高いものであった。
【0009】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、安価な第3巻線を使用できるとともに、ボビンへ
の第3巻線の取付けを容易にできる放電灯点灯装置用発
振トランスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る放電灯点灯装置用発振トラン
スは、インバータ式放電灯点灯装置が備える発振トラン
スであって、一次巻線と二次巻線とが夫々セクション巻
きされる多数の巻きセクションを有したボビンの一端部
に、この一端部に設けられた端部フランジの外面から一
体に突出された補助巻き胴部と、前記端部フランジとの
間に補助巻きセクションを形成して前記補助巻き胴部か
ら外側に一体に張り出して設けられた補助フランジとか
らなる補助ボビン部を形成し、前記補助巻きセクション
に前記両巻線とは別の第3巻線を巻き付けてなるもので
ある。
【0011】このトランスにおいて、ボビンの巻きセク
ションには一次巻線と二次巻線とが夫々セクション巻き
されるとともに、これら巻きセクションとは別にボビン
の一端部に形成された補助ボビン部には第3巻線が巻き
付けられ、この第3巻線と他の巻線とは、前記一端部に
おいて補助ボビン部とこれに隣接する巻きセクションと
を仕切って設けられた一方の端部フランジで絶縁され
る。こうして各巻線を夫々専用の巻きセクションに巻き
付けることができ、第3巻線が他の巻線に重ね巻きされ
ることがないため、この第3巻線に他の巻線と同様にウ
レタン樹脂で被覆された電線を使用できるとともに、他
の巻線の渡り線に制約されることなく第3巻線をボビン
に巻き付けることができる。
【0012】また、同様の課題を解決するために、請求
項2の発明に係る放電灯点灯装置用発振トランスは、前
記第3巻線を前記放電灯点灯装置によって高周波点灯さ
れる放電灯のランプフィラメントを予熱するフィラメン
ト予熱巻線としたものである。
【0013】そのため、フィラメント予熱巻線を、一次
巻線と二次巻線とが夫々セクション巻きされる巻きセク
ションとは別にボビンの一端部に形成された補助ボビン
部に巻き付けて、このフィランメント予熱巻線と他の巻
線とを前記巻きセクションと補助ボビン部との間に位置
される一方の端部フランジで絶縁できる。こうして各巻
線を夫々専用の巻きセクションに巻き付けることがで
き、フィラメント予熱巻線が他の巻線に重ね巻きされる
ことがないため、この予熱巻線に他の巻線と同様にウレ
タン樹脂で被覆された電線を使用できるとともに、他の
巻線の渡り線に制約されることなくフィラメント予熱巻
線をボビンに巻き付けることができる。
【0014】また、同様の課題を解決するために、請求
項3の発明に係る放電灯点灯装置用発振トランスは、前
記第3巻線を前記放電灯点灯装置によって高周波点灯さ
れる放電灯に流される電流を検出する電流検出巻線とし
たものである。
【0015】そのため、電流検出巻線を、一次巻線と二
次巻線とが夫々セクション巻きされる巻きセクションと
は別にボビンの一端部に形成された補助ボビン部に巻き
付けて、この電流検出巻線と他の巻線とを前記巻きセク
ションと補助ボビン部との間に位置される一方の端部フ
ランジで絶縁できる。こうして各巻線を夫々専用の巻き
セクションに巻き付けることができ、電流検出巻線が他
の巻線に重ね巻きされることがないため、この検出巻線
に他の巻線と同様にウレタン樹脂で被覆された電線を使
用できるとともに、他の巻線の渡り線に制約されること
なく電流検出巻線をボビンに巻き付けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。この第1の実施形態
に係る発振トランス21は、図4(A)(B)に示され
るように合成樹脂の成型品からなるボビン22と、金属
製の第1〜第8の端子ピン23〜30と、一次巻線31
と、二次巻線32と、第3巻線としてのフィラメント予
熱巻線33と、一対のE形鉄心34とから形成されてい
る。
【0017】図1(A)(B)および図2(A)(B)
に示されるようにボビン22は、主巻き胴部35と、一
対の端部フランジ36、37と、複数の中間フランジ3
8〜42と、端子台部36a、37aと、補助ボビン部
43とを有している。
【0018】詳しくは、主巻き胴部35は軸方向両端が
開口された四角筒状をなしている。端部フランジ36、
37は夫々主巻き胴部35の軸方向両端から外側に一体
に張り出して設けられている。端子台部36aは一方の
端部フランジ36の下部外面から一体に突設されている
とともに、端子台部37aは他方の端部フランジ37の
下部外面から一体に突設されている。両端子台部36
a、37aは、端部フランジ36、37の下端から少し
上側の高さ位置に設けられ、夫々主巻き胴部35の軸方
向に突出されている。これら端子台部36a、37aの
突出先端部には、その先端面および上下面に夫々開放す
る切り溝のような通線溝44が複数形成されている。
【0019】図1および図2に示されるように所定間隔
ごとに並設される中間フランジ38〜42は、一対の端
部フランジ36、37間に位置して主巻き胴部35から
外側に一体に張り出して互いに平行に設けられている。
これら中間フランジ38〜42相互間および端部フラン
ジ36、37との間には、主巻き胴部35の軸方向に多
数の巻きセクション45〜50が形成されている。
【0020】すなわち、一方の端部フランジ36と第1
の中間フランジ38との間には第1の巻きセクション4
5が形成され、第1、第2の中間フランジ38、39間
には第2の巻きセクション46が形成され、第2、第3
の中間フランジ39、40間には第3の巻きセクション
47が形成され、第3、第4の中間フランジ40、41
間には第4の巻きセクション48が形成され、第4、第
5の中間フランジ41、42間には第5の巻きセクショ
ン49が形成され、第5の中間フランジ42と他方の端
部フランジ37と間には第6の巻きセクション50が形
成されている。第1〜第3の巻きセクション45〜47
は夫々二次巻線用であり、また、第4〜第6の巻きセク
ション48〜50は夫々一次巻線用である。
【0021】所定間隔を以て配設される第1〜第4の端
子ピン23〜26は、図2(B)等に示されるように一
方の端子台部36aの下面に夫々突設されている。同様
に所定間隔を以て配設される第5〜第8の端子ピン27
〜30は、他方の端子台部37aの下面に夫々突設され
ている。これらの端子ピン23〜30等は、インバータ
回路をなす各種電気部品が実装される図示しないプリン
ト配線基板に挿入されて、この基盤のパターン形成面に
半田付けされるようになっている。
【0022】図2(A)(B)に示されるように補助ボ
ビン部43は、一方の端部フランジ36の外面に一体に
突設される補助巻き胴部43aと、この巻き胴部43a
から外側に一体に張り出して設けられ端部フランジ36
との間に補助巻きセクション51を形成する補助フラン
ジ43bとから形成されている。この補助ボビン部43
は各フランジ33、34、36〜42よりも小形であ
る。そして、補助ボビン部43の突出長さAは、端部フ
ランジ36の端子台部36aの突出長さB以下であり、
それにより、こうした補助ボビン部43を設けるにも拘
らず、ボビン22の全長が長くならないようにしてあ
る。
【0023】こうした構成のボビン22の端部フランジ
37側の第4〜第6の巻きセクション48〜50には、
図3(A)(B)等に示されるように一次巻線31がセ
クション巻きされているとともに、端部フランジ36側
の第1〜第3の巻きセクション45〜47には二次巻線
32がセクション巻きされている。図3(B)図に示さ
れるように二次巻線32の巻き始め端末部32aは第2
の端子ピン24に巻き付けられて半田付けされていると
ともに、巻き終わり端末部32bは第1の端子ピン23
に巻き付けられて半田付けされている。二次巻線32
は、ウレタン樹脂被覆銅線からなり、そのウレタン樹脂
製の絶縁被覆は半田付けの熱により容易に溶けるので、
半田付けに合わせて前記絶縁被覆を人為的に剥ぐ手間を
必要とすることがない。
【0024】こうした二次巻線32の取付けにより、そ
の巻き終わり端末部32b側の巻線部分は、図1(B)
および図3(A)に示されるように渡り線32cとし
て、第1、第2の巻きセクション45、46を横切るよ
うに引き回されて端部フランジ36と第1の中間フラン
ジ38とに渡って設けられている。なお、こうした渡り
線32cの配線および両端末部32a、32bの配線を
可能にするために、第1、第2の中間フランジ38、3
9には、夫々ボビン22の軸方向に対向するU字状の通
線溝52が設けられている。
【0025】同様に、一次巻線31の巻き始め端末部3
1aは第5の端子ピン27に巻き付けられて半田付けさ
れているとともに、巻き終わり端末部は第7の端子ピン
29に巻き付けられて半田付けされている。一次巻線3
1も、ウレタン樹脂被覆銅線からなり、そのウレタン樹
脂製の絶縁被覆は半田付けの熱により容易に溶けるの
で、半田付けに合わせて前記絶縁被覆を人為的に剥く手
間を必要とすることがない。さらに、こうした一次巻線
31の取付けにより、その巻き終わり端末部側の巻線部
分は、図3(A)に示されるように渡り線31cとし
て、第5、第6の巻きセクション49、50を横切るよ
うに引き回されて端部フランジ37と第4の中間フラン
ジ41とに渡って設けられている。なお、こうした渡り
線31cの配線および両端末部の配線を可能にするため
に、第4、第5の中間フランジ41、42には、夫々ボ
ビン22の軸方向に対向するU字状の通線溝53が設け
られている。
【0026】前記両巻線31、32よりも巻き数が各段
に少ないフィラメント予熱巻線33にはウレタン樹脂被
覆銅線が採用されている。したがって、そのウレタン樹
脂製の絶縁被覆は半田付けの熱により容易に溶けるの
で、この巻線33の半田付けあっては前記絶縁被覆を人
為的に剥く手間を必要とすることがない。このフィラメ
ント予熱巻線33は、補助ボビン部43の補助巻きセク
ション51に巻き付けられている。図3(B)に示され
るようにフィラメント巻線33の一端部は前記通線溝4
4を通って第3の端子ピン25に巻き付けられて半田付
けされ、同じく他端部は前記通線溝44を通って第4の
端子ピン26に巻き付けられて半田付けされている。
【0027】また、一対のE形鉄心34の内の一方は、
その中央脚を補助ボビン部43側から主巻き胴部35に
挿入して設けられ、他方のE形鉄心34はその中央脚を
端部フランジ37側から主巻き胴部35に挿入して設け
られている。これらE形鉄心34の側脚の先端同志は互
いに突き合わされている。そして、これらE形鉄心34
はボビン22から外れないように、その外周に接着テー
プを巻いて保持されるか、或いは前記側脚の先端面間が
接着剤により接着されるようになっている。
【0028】前記構成の発振トランス21を備える放電
灯点灯装置60の回路構成が図5に示されている。この
図5中61は整流回路、62は平滑回路、63は1石式
インバータ回路、64、65はけい光ランプ、66は始
動用コンデンサ、67はカレントトランスである。イン
バータ回路63は、前記発振トランス21、起動用コン
デンサ63a、発振用のトランジスタ63b、その他コ
ンデンサ63c、63d、抵抗63e、ダイオード63
f等の必要な回路部品を備えている。カレントトランス
67はけい光ランプ64、65の電圧印加回路に流れる
電流を検出して、その検出電流と逆方向の電流をインバ
ータ回路63に流すものである。
【0029】この放電灯点灯装置60において、平滑処
理された整流出力がインバータ回路63に与えられ、こ
の回路63が起動すると、発振トランス21の一次巻線
31を通る電流が、カレントトランス67からの帰還を
受けてオン・オフを繰り返すトランジスタ63bによ
り、高周波交流に変換されて二次巻線32に放出され
る。
【0030】そのため、けい光ランプ64、65の一方
のランプフィラメントは、フィラメント予熱巻線33に
放出される高周波電流により予熱され、また、二次巻線
32に放出された高周波電流により、他方のランプフィ
ラメントが予熱されるとともに始動用コンデンサ66に
始動電圧が発生される。それにより、2本のけい光ラン
プ64、65を高周波点灯させることができる。
【0031】ところで、前記発振トランス21の構成に
おいては、既述のようにボビン22の第4〜第6の巻き
セクション48〜50に一次巻線31が夫々セクション
巻きされ、第1〜第3の巻きセクション45〜47に二
次巻線32とが夫々セクション巻きされる他、これら巻
きセクション45〜50とは別にボビン22の一端部に
形成された補助ボビン部43の補助巻きセクション51
にはフィラメント予熱巻線33が巻き付けられている。
そして、フィラメント予熱巻線33とこれに隣接する一
次巻線31とは第1の巻きセクション45と補助ボビン
部43との間に位置される一方の端部フランジ36で絶
縁されている。
【0032】こうして各巻線31〜33を夫々専用の巻
きセクションに巻き付けることができるから、フィラメ
ント予熱巻線33が他の巻線31、32の外周に重ね巻
きされることがない。
【0033】そのため、フィラメント予熱巻線33に隣
接する二次巻線32と同様にウレタン樹脂で被覆された
電線を使用できる。この電線は、ビニール被覆を有した
電線に比較して、コストが安価であるだけでなく、その
絶縁被覆は半田付けに支障がないように半田付けの熱で
容易に溶けるので、端子ピン25、26への半田付けに
際して絶縁被覆をいちいち皮剥きする手間を必要とする
ことがない。
【0034】しかも、以上のようにフィラメント予熱巻
線33が二次巻線32の外周に重ね巻きされることがな
く、それ専用の補助ボビン部43に巻き付けられている
ので、二次巻線32の渡り線32cに制約されることな
く、簡単に補助ボビン部43の補助巻きセクション51
にフィラメント予熱巻線33を巻き付けることができ、
その巻線時期も二次巻線32を巻く前でも、巻いた後で
も任意の段取りで実施することができる。
【0035】こうした理由から発振トランス21を低コ
ストで得ることができる。
【0036】図6〜図8は本発明の第2の実施の形態を
示している。この第2の実施の形態は、第3巻線が電流
検出巻線である点が前記第1の実施の形態とは異なり、
それ以外の構成は図6〜図8に図示されない部分を含め
て図1〜図5に示された前記第1の実施の形態の放電灯
点灯装置用発振トランスと同一ないしは同様な構成であ
るので、図示されない構成については図1〜図5をもっ
て代用するとともに、図示される同一ないしは同様な構
成部分には第1の実施の形態と同一の符号を付して、そ
れらの構成の説明およびそれに基づく作用効果の説明に
ついては省略するが、これら同一ないしは同様な構成部
分についても第2の実施の形態に係る放電灯点灯装置用
発振トランスの構成の一部をなすものである。
【0037】この第2の実施の形態では、ボビン22の
端部フランジ36の外面に一体に設けられた補助ボビン
部43の補助巻きセクション51には、電流検出巻線1
30が巻き付けられている。この巻線130は、一つの
けい光ランプ64に流される電流を検出する。図7に示
される放電灯点灯装置60の電気回路において、符号1
31は電流検出巻線130の検出出力が入力される検出
回路である。この回路131は、それに設定された基準
値と前記検出出力とを比較する比較器およびリレーを備
え、この比較により前記検出出力の電流値が前記基準値
を越えた場合に、前記リレーによりインバータ回路63
に設けられた常閉形の保護スイッチ132を開くように
なっている。したがって、けい光ランプ64の寿命末期
等に異常電流が電流検出巻線130で検出されると、そ
の時点でインバータ回路63の発振動作が停止されて、
照明器具の安全が保持されるようになっている。なお、
以上の点以外の構成は前記第1の実施の形態に係る発振
トランスと同じである。
【0038】こうした電流検出巻線130を第3巻線と
して備える放電灯点灯装置用発振トランス21において
も、前記第1の実施の形態で説明したのと同様な理由に
より、本発明が解決しようとする課題を解決して、ウレ
タン樹脂被覆電線からなる安価な電流検出巻線130を
使用できるとともに、ボビン22への電流検出巻線13
0の取付けを容易にできるものであり、したがって、低
コストな放電灯点灯装置用発振トランスを得ることがで
きる。
【0039】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の放電灯点灯
装置用発振トランスによれば、一次、二次の両巻線と第
3巻線とを夫々専用の巻きセクションに巻き付けて、第
3巻線を他の巻線に重ね巻きしないで済むようにしたか
ら、第3巻線に他の巻線と同様にウレタン樹脂で被覆さ
れた電線を使用でき、それに伴って第3巻線の端末処理
において皮剥き作業を余儀なくされることがなくなり、
さらに、この第3巻線をボビンに巻き付ける際に他の巻
線の渡り線に制約されることなく第3巻線を単独で巻き
付けることができる。したがって、安価な第3巻線を使
用できるとともに、ボビンへの第3巻線の取付けが容易
となり、総じて安価な放電灯点灯装置用発振トランスを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る発振
トランスのボビンの構成を示す斜視図。(B)は図1
(A)に示されたボビンを上下逆様にした姿勢で示す斜
視図。
【図2】(A)は図1に示されたボビンの正面図。
(B)は図2(A)中矢印Z方向から見て示す側面図。
【図3】(A)は図1に示されたボビンに巻線が巻き付
けられた状態の正面図。(B)は図3(A)中矢印Y方
向から見て示す側面図。
【図4】(A)は第1の実施の形態に係る発振トランス
全体の構成を示す正面図。(B)は図4(A)中矢印X
方向から見て示す側面図。
【図5】第1の実施の形態に係る発振トランスを備えた
インバータ式放電灯点灯装置の電気回路の構成を示す
図。
【図6】(A)は本発明の第2の実施の形態に係る発振
トランスのボビンに巻線が巻き付けられた状態を示す正
面図。(B)は図6(A)中矢印W方向から見て示す側
面図。
【図7】第2の実施の形態に係る発振トランスを備えた
インバータ式放電灯点灯装置の電気回路の構成を示す
図。
【図8】従来例に係る発振トランスのボビンの構成を示
す前記図1(B)相当の斜視図。
【図9】(A)は図8に示されたボビンの構成を示す正
面図。(B)は図9(A)中矢印V方向から見て示す側
面図。(C)は図9(A)中矢印U方向から見て示す側
面図。(D)は図8に示されたボビンの構成を示す下面
図。
【符号の説明】
21…発振トランス、 22…ボビン、 31…一次巻線、 32…二次巻線、 33…フィラメント予熱巻線(第3巻線)、 36…端部フランジ、 43…補助ボビン部、 43a…補助巻き胴部、 43b…補助フランジ、 45〜50…巻きセクション、 51…補助巻きセクション、 63…インバータ回路、 64、65…けい光ランプ(放電灯)、 130…電流検出巻線(第3巻線)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータ式放電灯点灯装置が備える発振
    トランスであって、一次巻線と二次巻線とが夫々セクシ
    ョン巻きされる多数の巻きセクションを有したボビンの
    一端部に、この一端部に設けられた端部フランジの外面
    から一体に突出された補助巻き胴部と、前記端部フラン
    ジとの間に補助巻きセクションを形成して前記補助巻き
    胴部から外側に一体に張り出して設けられた補助フラン
    ジとからなる補助ボビン部を形成し、前記補助巻きセク
    ションに前記両巻線とは別の第3巻線を巻き付けてなる
    ことを特徴とする放電灯点灯装置用発振トランス。
  2. 【請求項2】前記第3巻線が前記放電灯点灯装置によっ
    て高周波点灯される放電灯のランプフィラメントを予熱
    するフィラメント予熱巻線であることを特徴とする前記
    請求項1に記載の放電灯点灯装置用発振トランス。
  3. 【請求項3】前記第3巻線が前記放電灯点灯装置によっ
    て高周波点灯される放電灯に流される電流を検出する電
    流検出巻線であることを特徴とする前記請求項1に記載
    の放電灯点灯装置用発振トランス。
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