JP2607233Y2 - コンバータトランス - Google Patents

コンバータトランス

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JP2607233Y2
JP2607233Y2 JP1993042312U JP4231293U JP2607233Y2 JP 2607233 Y2 JP2607233 Y2 JP 2607233Y2 JP 1993042312 U JP1993042312 U JP 1993042312U JP 4231293 U JP4231293 U JP 4231293U JP 2607233 Y2 JP2607233 Y2 JP 2607233Y2
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JP
Japan
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winding
power supply
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converter transformer
circuit
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元伸 前川
浩二 中嶋
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は各種電子機器に使用され
るコンバータトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の映像機器、産業機器などに
使用されるコンバータトランスについて、安全性の向上
に対する要望が強くなっている。
【0003】以下に従来のコンバータトランスの構成に
ついて図5〜図8を参照しながら説明する。図5は従来
のコンバータトランスの構成を示すものであり、図6は
そのコンバータトランスの電源回路構成を示したもので
ある。
【0004】図5,図6において、1はコイルボビン、
2は一次巻線、3aは二次補助巻線、3b・3cは二次
主巻線、4は絶縁テープ、5は磁心、6は制御回路電源
巻線、7はコンバータトランス、8は制御回路部、9は
比較検出回路部を示すものである。また、図7(b)は
コンバータトランスの二次補助巻線3aの短絡試験時の
二次補助巻線3aの巻線電圧波形であり、図7(a)は
二次補助巻線3aの短絡試験時の制御回路電源巻線6の
巻線電圧波形、図8(d)は二次主巻線3b・3cの短
絡試験時の二次主巻線3b・3cの巻線電圧波形であ
り、図8(c)は二次主巻線3b・3cの短絡試験時の
制御回路電源巻線6の巻線電圧波形を示すものである。
【0005】その構成は、コイルボビン1に一次巻線2
を巻き、その上に次の二次主巻線3bとの絶縁を行う意
味で絶縁テープ4を巻く。二次主巻線3c、一次巻線
2、制御回路電源巻線6、二次補助巻線3aの順序で絶
縁テープ4との組合せを繰り返し、そのコイルに磁心5
を組み込んでいる。
【0006】そこで従来は、一次巻線2、制御回路電源
巻線6と二次補助巻線3aとが隣接し、また制御回路電
源巻線6の上下に他の巻線が巻かれている構成としてい
た。
【0007】以上のように構成されたコンバータトラン
スについて、二次主巻線3b・3cを短絡させた時の動
作を一例として説明する。
【0008】まず、制御回路電源巻線6は保護回路動作
させるための電圧検出を兼ねており、制御回路電源巻線
6の巻線電圧が高くなることによって、図6に示す制御
回路部8に構成されている保護回路が動作する。よって
図8の(d)に示すように二次主巻線3b・3cを短絡
した際、巻線電圧は下がろうとする動作をし、それに伴
い二次主巻線3b・3cと結合している制御回路電源巻
線6の巻線電圧も同様に下がる。従って図8の(c)に
示すように制御回路電源巻線6の巻線電圧が保護回路動
作電圧まで達しないため保護回路は動作せず、一次およ
び二次巻線に過大な電流が流れコンバータトランスの発
煙・発火および回路部品の破壊が生じる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、図7〜図8に示すようにトランス二次巻線短
絡試験において、二次主巻線3b・3cおよび二次補助
巻線3aを短絡した際、二次主巻線3b・3cおよび二
次補助巻線3aの巻線電圧波形の電位がすぐに下がって
しまうため、それに伴い二次主巻線3b・3cおよび二
次補助巻線3aと結合している制御回路電源巻線6の巻
線電圧波形の電位も下がってしまい、制御回路部8に設
けている保護回路が動作せず、コンバータトランスの発
火・発煙および回路部品の破壊という課題を有してい
た。
【0010】また、トランス短絡試験において安全に電
源回路を停止させるには、数種類の部品による保護回路
の構成が必要となるため、電源回路の部品点数も増えコ
ストの面においても高くなるという課題も有していた。
【0011】本考案は上記従来の課題を解決するもの
で、コンバータトランスの標準的な巻線の構成を与える
ことにより、トランス短絡試験において制御回路に設け
ている単一保護回路で確実に動作して電源回路を停止で
き安全性が向上するコンバータトランスを安価に提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本考案のコンバータトランスは、少なくとも2つ以上
に分割された一次巻線・二次巻線と、この一次巻線・二
次巻線の分割巻線を交互に積層して巻回し、制御回路電
源巻線を巻装したコイル部と、前記コイル部に組み込ん
だ磁芯とを備え、前記制御回路電源巻線は電源回路を停
止するために電圧検出をして保護回路を動作させるため
の巻線であって、一次巻線および二次巻線と同じ巻幅に
巻装するとともに最外周層に巻装した構成としたもので
ある。
【0013】
【作用】この構成により、一次巻線と二次巻線間に制御
回路電源巻線が存在しなくなるため一次巻線と二次巻線
の結合状態が高結合となり、トランス二次巻線短絡試験
時の二次巻線電圧波形の電位が安定し保持できることと
なり、かつその二次巻線電圧波形が制御回路電源巻線に
伝達されるため、制御回路電源巻線の巻線電圧が保護回
路動作電圧まで達し電源回路を安全に停止させることが
でき、目的が達成される。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例について、図1〜図
4を参照しながら説明する。
【0015】図1〜図2は、本考案に用いるコンバータ
トランスの構成を示すものであり、11は合成樹脂等の
絶縁物からなるコイルボビン、12はこのコイルボビン
11に巻回された一次巻線、同様に13aは二次補助巻
線、13b・13cは二次主巻線、16は制御回路電源
巻線、14は各巻線間に巻回された絶縁テープ、15は
フェライトなどからなる磁心を示すものである。
【0016】図3(b)はコンバータトランスの二次補
助巻線13aの短絡試験時の二次補助巻線13aの巻線
電圧波形であり、図3(a)は二次補助巻線13aの短
絡試験時の制御回路電源巻線16の巻線電圧波形、図4
(d)は二次主巻線13b・13cの短絡試験時の二次
主巻線13b・13cの巻線電圧波形であり、図4
(c)は二次主巻線13b・13cの短絡試験時の制御
回路電源巻線16の巻線電圧波形を示すものである。
【0017】その構成は、図1に示すようにコイルボビ
ン11に一次巻線12を巻き、その上に次の二次主巻線
13bとの絶縁を行う絶縁テープ14を巻回し、二次主
巻線13c、一次巻線12、二次補助巻線13aの順序
で絶縁テープ14との組合せの作業を繰り返し、その最
外周層に制御回路電源巻線16を一次巻線12、二次主
巻線13b、13c、二次補助巻線13aと同じ巻幅に
巻装してコイル部とし、最後にコイル部に磁芯15を組
み込んでコンバータトランスを構成する。
【0018】また、図2の構成は、コイルボビン11に
二次補助巻線13aを巻き、その上に次の一次巻線12
との絶縁のための絶縁テープ14を巻回し二次主巻線1
3b、二次主巻線13c、一次巻線12の順序で絶縁テ
ープ14との組合せの作業を繰り返し、その最外周層に
制御回路電源巻線16を二次補助巻線13a、一次巻線
12、二次主巻線13b、13cと同じ巻幅に巻装しコ
イル部とし、最後にコイル部に磁芯15を組み込んでコ
ンバータトランスを構成する。
【0019】以上のように構成されたコンバータトラン
スについて、二次補助巻線13a、二次主巻線13cを
短絡させた時の動作を一例として説明する。まず、この
実施例によれば図1,図2の構成において、一次巻線1
2と二次主巻線13b・13c、二次補助巻線13a間
に制御回路電源巻線16が存在しなくなるため一次巻線
12と二次主巻線13b・13c、二次補助巻線13a
の結合状態が高結合となり、トランス二次巻線短絡時、
二次主巻線13b・13c、二次補助巻線13aの巻線
電圧波形の電位は図3(b)、図4(d)に示すように
安定・保持できるようになり、かつその二次主巻線13
b・13c、二次補助巻線13aの巻線電圧波形が保護
回路動作させるための電圧検出を兼ねている制御回路電
源巻線16に伝達されるため図3(a)、図4(c)の
ごとく制御回路電源巻線16の巻線電圧が保護回路動作
電圧以上まで達し、電源回路を安全に安定して停止させ
ることができる。
【0020】したがって制御回路電源巻線16の巻線電
圧のみで保護回路を動作させることができるため、各巻
線ごとに保護回路は不必要となり単一保護回路で済むこ
ととなる。また巻線構成が標準化できるためトランス短
絡試験の実施回数が減り、さらに突発的な安全対策等を
施さなくてすむため発煙・発火を防ぐために高価な材料
を使用しなくて済むことができる。
【0021】
【考案の効果】以上のように本考案は、制御回路電源巻
線は電源回路を停止するために電圧検出をして保護回路
を動作させるための巻線であって、一次巻線および二次
巻線と同じ巻幅に巻装するとともに最外周層に巻装して
いるので、確実に保護回路が動作して電源回路を停止す
ることができるため安全性が優れており、発煙・発火を
防ぐために難燃性の高い高価な材料や新品種・多品種の
材料を使用しなくて済み、また保護回路を構成するため
に必要な部品も不必要になるため多大なロスの削減がで
きコストの面においても経済的にすることができ、安全
性の向上およびコストの面において優れたコンバータト
ランスを実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すコンバータトランスの
構成図
【図2】本考案の一実施例を示すコンバータトランスの
構成図
【図3】(a),(b)本考案の一実施例を示すコンバ
ータトランスの短絡試験時の巻線電圧波形図
【図4】(a),(b)本考案の一実施例を示すコンバ
ータトランスの短絡試験時の巻線電圧波形図
【図5】従来のコンバータトランスの構成図
【図6】同従来のコンバータトランスの電源回路構成図
【図7】(a),(b)同従来のコンバータトランスの
短絡試験時の巻線電圧波形図
【図8】(a),(b)同従来のコンバータトランスの
短絡試験時の巻線電圧波形図
【符号の説明】
11 コイルボビン 12 一次巻線 13a 二次補助巻線 13b 二次主巻線 13c 二次主巻線 14 絶縁テープ 15 磁心 16 制御回路電源巻線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つ以上に分割された一次巻
    線および二次巻線と、前記一次巻線および二次巻線を交
    互に積層して巻回し、制御回路電源巻線を巻装したコイ
    ル部と、前記コイル部に組み込んだ磁芯とを備え、前記
    制御回路電源巻線は電源回路を停止するために電圧検出
    をして保護回路を動作させるための巻線であって、一次
    巻線および二次巻線と同じ巻幅に巻装するとともに最外
    周層に巻装したことを特徴とするコンバータトランス。
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