JPH069467Y2 - 摺動変圧器 - Google Patents

摺動変圧器

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JPH069467Y2
JPH069467Y2 JP1988104539U JP10453988U JPH069467Y2 JP H069467 Y2 JPH069467 Y2 JP H069467Y2 JP 1988104539 U JP1988104539 U JP 1988104539U JP 10453988 U JP10453988 U JP 10453988U JP H069467 Y2 JPH069467 Y2 JP H069467Y2
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JP
Japan
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winding
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sliding
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JP1988104539U
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JPH0226218U (ja
Inventor
刮二 吉村
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刮二 吉村
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は摺動変圧器に係わり、特に低電圧の二次電圧を
得るのに適した摺動変圧器に関する。
(従来の技術) 交流の可変電圧を得る装置として摺動変圧器がある。こ
れは環状鉄心上に巻線を施し、巻線上を摺動子が摺動す
るようになっている。巻線の一端と中間タップとの間に
一次電圧,例えば商用電源の100Vを加え,巻線の一
端と摺動子との間より二次電圧を取り出す。摺動子を摺
動することにより一次電圧を昇降圧した可変の二次電圧
を得ることができる。二次電圧は例えば整流して直流電
圧に変換し,実験用の電子回路の電源として用いられ
る。
(考案が解決しようとする課題) 近年では電子回路はトランジスタ回路が主流である。ト
ランジスタ回路の場合電源電圧は数Vから数十Vの低電
圧であるため,摺動変圧器から直流電圧に変換して供給
するときは摺動子の位置は低位置にある。そのため一次
と二次の結合度が小さくリーケージインダクタンスが大
きいので,二次電流による電圧変動率が極めて大きいと
いう問題がある。トランジスタ回路は低電圧大電流であ
るので,従来の摺動変圧器を電源として用いるときは電
圧変動率が大きく適当でない。また,摺動変圧器では一
次と二次間が絶縁されていないため感電の危険性もあ
る。
本考案は,このような問題を解決するため,電圧変動率
が小で一次と二次間が絶縁された摺動変圧器を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案の摺動変圧器は,環状鉄心上に一次巻線を巻回
し,この一次巻線より巻数が少ない二次巻線を摺動子の
摺動範囲のほぼ全部を密に覆うように絶縁して巻回す
る。摺動子は二次巻線を摺動するように配置される。
(作用) 以上のように構成されているので,トランジスタ回路の
電源として適当な低電圧を取り出しても一次と二次の結
合が密であるので電圧変動率が小さく,また,一次と二
次が絶縁されているので感電の危険性もない。
(実施例) 以下,実施例について図面をもって説明する。
第1図は本考案の摺動変圧器の断面図である。第1図に
おいて,1は環状鉄心,2は一次巻線,3は絶縁材,4
は一次巻線より巻数の少ない二次巻線である。5は摺動
子でその先端には摺動部材6が取着されている。摺動子
5は絶縁環7を介してシャフト8に固着されている。シ
ャフト8を回転させることにより摺動子5は約300度
の角範囲に亙り回動する。尚,一次巻線と鉄心間に絶縁
材料を用いる等の通常の変圧器の構成および変圧器やシ
ャフトの取り付け方法については省略してある。
一次巻線2は環状鉄心1の上に巻回され,二次巻線4は
絶縁材3で一次巻線2と絶縁されて一次巻線2の上に巻
回される。一次及び二次巻線2と4の巻数は次のように
選定される。まず,二次巻線4は,その線経ピッチで密
に巻回したとき摺動子5の摺動範囲を覆うような巻数に
定められる。一次巻線数は設定された二次巻線数に対し
て電圧比により設定される。二次電圧はトランジスタ回
路電源として適当な電圧である数十V以下であるので,
一次電圧が商用電源の100Vである場合は,一次巻線
数は二次巻線数の2倍以上である。したがって,一次二
次巻線とも環状鉄心1上に密に巻かれるので一次と二次
の巻線の結合度は大になり,電圧変動率を小さくするこ
とが可能となる。
以上のような構成で,一次巻線には一次電圧が供給され
る。摺動部材6が当接する二次巻線部は絶縁皮膜が除か
れ摺動子5と二次巻線の一端との間から二次電圧が導出
される。摺動子5を回動することにより,一次電圧と絶
縁された0V〜数十Vの任意の二次電圧がとりだせる。
本考案の摺動変圧器は,上述のごとく二次巻線数は一次
巻線数より少ないので電線経は二次巻線の方が太い。電
線を巻く場合,電線経の大なるほど内部に対する応力が
大きい。本考案の摺動変圧器では,電線経の大なる二次
巻線を一次巻線上に巻くことになるので,二次巻線の応
力で一次巻線を損傷することがある。このような損傷を
避けるために,必要に応じて第2図に示すような一次巻
線を保護するための絶縁板が用いられる。
第2図(A)は第1の絶縁板の上面図,(B)はその側
面図である。第1の絶縁板10は環状鉄心1の外径およ
び内径とほぼ同じ径の環状である。11は第1の絶縁板
上に垂直に設けられたスペーサで本例では3つある。第
2図(C)は環状の第2の絶縁板12の側面図でその環
の巾は第1の絶縁板10より大きい。第2の絶縁板12
はスペーサ11を介して第1の絶縁板10と対向させて
用いられ,第1と第2の絶縁板10と12の間に一次巻
線が巻回される。
第3図はその巻線状態を示す断面図である。同図におい
て,1は環状鉄心で,その上下面に第1の絶縁板10を
置いて一次巻線2をスペーサ11の間に巻回する。一次
巻線の巻厚はスペーサ11の高さよりやや低い。次に第
2の絶縁板12をスペーサ11に当接させてその上に二
次巻線4を巻回する。第2の絶縁板12の環の巾は一次
巻線の巾に等しいか若干大きく選定される。かくするこ
とにより,巻線時における二次巻線の応力から一次巻線
を保護することができる。
(考案の効果) 以上述べたように,低電圧の二次巻線が摺動子の摺動範
囲に亙って密に巻かれ,一次巻線と密に結合されている
ので電圧変動率が小さい摺動変圧器とすることができ,
また,感電の危険性もないので低電圧大電流のトランジ
スタ回路の実験用として好適である。また,保護用の絶
縁板を用いているので巻線を損傷することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の摺動変圧器の断面図,第2図は巻線時
に用いられる保護用の絶縁板,第3図は保護用の絶縁板
を用いた巻線状態を示す断面図である。 1……環状鉄心、2……一次巻線 3……絶縁材、4……二次巻線 5……摺動子、10……第1の絶縁板 11……スペーサ、12……第2の絶縁板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状鉄心上に巻回した一次巻線と、該一次
    巻線と絶縁して摺動子の摺動範囲のほぼ全部を密に覆う
    ように巻回し、かつ一次電圧を降圧した可変二次電圧を
    得るための二次巻線を形成すると共に該二次巻線は一次
    巻線数より少数巻数とし、かつ一次巻線の電線径より太
    い電線径とした二次巻線を施し、該二次巻線上を摺動す
    るための摺動子とを具備したことを特徴とする摺動変圧
JP1988104539U 1988-08-09 1988-08-09 摺動変圧器 Expired - Lifetime JPH069467Y2 (ja)

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JP1988104539U JPH069467Y2 (ja) 1988-08-09 1988-08-09 摺動変圧器

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JPH0226218U JPH0226218U (ja) 1990-02-21
JPH069467Y2 true JPH069467Y2 (ja) 1994-03-09

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ID=31336351

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JP1988104539U Expired - Lifetime JPH069467Y2 (ja) 1988-08-09 1988-08-09 摺動変圧器

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5553780Y2 (ja) * 1974-08-15 1980-12-12
JPS60166136U (ja) * 1984-04-12 1985-11-05 依田電機産業株式会社 摺動変圧器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0226218U (ja) 1990-02-21

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