JP2568371Y2 - モールドトランス - Google Patents

モールドトランス

Info

Publication number
JP2568371Y2
JP2568371Y2 JP1805092U JP1805092U JP2568371Y2 JP 2568371 Y2 JP2568371 Y2 JP 2568371Y2 JP 1805092 U JP1805092 U JP 1805092U JP 1805092 U JP1805092 U JP 1805092U JP 2568371 Y2 JP2568371 Y2 JP 2568371Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold transformer
gap
secondary coil
core cover
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1805092U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0569925U (ja
Inventor
俊也 島崎
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昭和電線電纜株式会社 filed Critical 昭和電線電纜株式会社
Priority to JP1805092U priority Critical patent/JP2568371Y2/ja
Publication of JPH0569925U publication Critical patent/JPH0569925U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2568371Y2 publication Critical patent/JP2568371Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、照明装置の電源等に用
いられる電圧変換のためのモールドトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば飛行場の滑走路等においては、非
常に多くの照明装置が使用される。この照明装置にはそ
れぞれ電源電圧を一定の電圧に変換するための防水性の
モールドトランスが使用される。図2を用いてこのよう
なモールドトランスの構成を説明する。図の(a)はモ
ールドトランスの平面図、(b)はその結線図である。
モールドトランスは図の(b)に示すように、いわゆる
トロイダルコイルから構成され、鉄心1に対し1次コイ
ル2及び2次コイル3を巻回したものである。その実際
の構造は、鉄心1の周囲に絶縁体から成る鉄心カバー4
を被せ、絶縁板5をこの鉄心カバー4に被せた状態で、
1次コイル2及び2次コイル3を巻回している。1次コ
イル2の両端は1次側圧着端子6に電気接続され、1次
側リード線8を用いて外部に引き出される。また、2次
コイル3の両端は2次側圧着端子7に電気接続され、2
次側リード線9を用いて外部に引き出される。この1次
側リード線8は図示しない電源に接続され、2次側リー
ド線9は図示しない照明装置に接続される。なお、この
ようなコイルを電気的、機械的に保護するためにトラン
ス全体はゴムモールド部10によって被覆されている。
図3に図2(a)に示したモールドトランスの縦断面図
を示す。図のように鉄心1を含むコイル部分はゴムモー
ルド部10により覆われて、その側面から1次側リード
線8等が引き出される構成となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成のモールドトランスは、屋外で風雨にさらされて
も十分な絶縁特性が得られるように設計される。例えば
このモールドトランスには、1次コイル2と2次コイル
3との間に電圧を加えた場合、一定以上の耐電圧特性を
備えることが要求される。5kV規格のモールドトランス
については、その試験電圧は12kVとされている。従っ
て、1次コイルと2次コイルとの間に12kVの電圧を加
えたとしても、両者の間で絶縁破壊が生じないように設
計しなければならない。しかしながら、従来の構成のモ
ールドトランスは、この試験段階において絶縁破壊を生
じるものがあり、いわゆる歩止まりが低下するという問
題があった。本考案は以上の点に着目してなされたもの
で、上記のような構成のモールドトランスにおいて、そ
の特性を向上させることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このモールドトランスは
環状鉄心に2つ割り構成の筒状絶縁体から成る鉄心カバ
ーを被せてその外周に1次コイルと2次コイルとを巻回
したものにおいて、前記2つ割り構成の鉄心カバーの継
ぎ目に形成されたギャップに絶縁性樹脂を充填したこと
を特徴とするものである。
【0005】
【作用】このモールドトランスの環状鉄心に被せた鉄心
カバーは、上半部と下半部とから成り、その継ぎ目の段
部においてわずかなギャップが生じることがある。この
ギャップにシリコーン樹脂等の絶縁性樹脂を充填した。
これにより、従来1次コイルと2次コイルとの間で、絶
縁破壊を生じる通路となっていたギャップを塞いで耐電
圧特性を向上させた。
【0006】
【実施例】以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本考案のモールドトランス実施例を示す
主要部縦断面図である。この図は、図3に示した鉄心1
の部分のみを取り出して、その縦断面を表したものであ
る。図のように、モールドトランスの鉄心1には鉄心カ
バー4が被せられており、その外周に1次コイル2及び
2次コイル3が巻回されている。
【0007】ここで環状鉄心1に筒状の絶縁体から成る
鉄心カバー4を被せるためには、この鉄心カバー4は2
つ割り構成とされなければならない。図の例では鉄心カ
バー4は上半部4Aと下半部4Bとに分割され、両者は
段部4C及び4Dを互いに重ね合わせることによって一
体になるよう構成されている。設計上は、この上半部4
A及び下半部4Bは、段部4C、4Dをぴったりと重ね
合わせて、図3に示すように外見上継ぎ目のない一体構
造の絶縁層を形成する。しかしながら、この種の絶縁カ
バー4はプラスチックをモールド加工して構成され、そ
の寸法精度は比較的低い。従って上半部4Aと下半部4
Bとを組み合わせた場合に、段部4C、4Dの部分にわ
ずかなギャップ4Eが生じることがある。このギャップ
は連続的とは限らず一部だけのこともあり、その幅も大
小さまざまとなる。
【0008】1次コイル2と2次コイル3との間に高電
圧を加えた場合、絶縁破壊が生じるのは、このギャップ
4Eが電気通路となるためであることが、本考案者等の
実験により明らかになった。本考案においては、このよ
うな絶縁破壊の原因を取り除くために、このギャップ4
Eに絶縁抵抗の高い絶縁性樹脂を充填することにした。
このような絶縁性樹脂11としては、例えばシリコーン
樹脂があげられる。このシリコーン樹脂には、実際には
東芝シリコーン社製TSE397という樹脂を使用し
た。もちろんこれ以外の樹脂も使用可能であるが、少な
くともこの絶縁性樹脂11は比較的絶縁破壊値が高く、
耐熱性があることが要求される。即ち、モールドトラン
スの図2や図3に示したようなゴムモールド部10を形
成する場合には、150℃で約1時間程度の熱履歴が加
わる。また、その時モールド加工のための高い圧力が加
わる。従って、そのような熱が加わった場合でも、劣化
を生じるようなことがなく、また、ガス発泡を生じない
ようなものであることが必要となる。
【0009】なお、図1に示した実施例では、鉄心1に
対し、鉄心カバー4の上半部4A及び下半部4Bを被せ
た後、その段部4C,4Aに生じた鉄心1の内周面及び
外周面のギャップ4Eに対し、そのギャップを隙間なく
埋めるよう絶縁性樹脂11を充填することによって、従
来耐電圧特性が12kVから13kV程度のものであったも
のを、17.5kV程度の特性に向上させることができ
た。本考案は以上の実施例に限定されない。上記実施例
の鉄心カバー4の構造や2つ割り構成の重ね合わせ部分
等については、必要に応じて適当な構成に変更しても差
し支えない。また、鉄心カバーのつなぎ目に充填する絶
縁性樹脂は耐電圧特性を向上させる範囲で充填すればよ
く、必ずしも全面に塗布等をする必要はない。
【0010】
【考案の効果】以上説明した本考案のモールドトランス
は、環状鉄心に2つ割り構成の筒状絶縁体から成る鉄心
カバーを被せ、その外周に1次コイルと2次コイルを巻
回したものにおいて、鉄心カバーの継ぎ目に形成された
ギャップに絶縁性樹脂を充填したので、そのギャップを
電気通路として1次コイルと2次コイルとの間で絶縁破
壊が生じるのを防止することができる。これにより、1
次コイルと2次コイルとの間の耐電圧特性を十分高く改
善することができ、製品の歩止まりを向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のモールドトランス実施例を示す主要部
縦断面図である。
【図2】一般のモールドトランスを示し、(a)はその
平面図、(b)はその結線図である。
【図3】図2に示したモールドトランスの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 鉄心 2 1次コイル 3 2次コイル 4 鉄心カバー 4A 上半部 4B 下半部 4C、4D 段部 4E ギャップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状鉄心に2つ割り構成の筒状絶縁体か
    ら成る鉄心カバーを被せてその外周に1次コイルと2次
    コイルとを巻回したものにおいて、 前記2つ割り構成の鉄心カバーの継ぎ目に形成されたギ
    ャップに絶縁性樹脂を充填したことを特徴とするモール
    ドトランス。
JP1805092U 1992-02-26 1992-02-26 モールドトランス Expired - Fee Related JP2568371Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1805092U JP2568371Y2 (ja) 1992-02-26 1992-02-26 モールドトランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1805092U JP2568371Y2 (ja) 1992-02-26 1992-02-26 モールドトランス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0569925U JPH0569925U (ja) 1993-09-21
JP2568371Y2 true JP2568371Y2 (ja) 1998-04-08

Family

ID=11960872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1805092U Expired - Fee Related JP2568371Y2 (ja) 1992-02-26 1992-02-26 モールドトランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2568371Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5308836B2 (ja) * 2009-01-15 2013-10-09 ダイトエレクトロン株式会社 トランス用組立体及びトランス用構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0569925U (ja) 1993-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4794999B2 (ja) 耐雷強化型低圧用絶縁変圧器
US3750071A (en) Stress relieving member for encapsulated transformer windings
AU601135B2 (en) High-voltage voltage transformer
JP2568371Y2 (ja) モールドトランス
CN113488321B (zh) 干式变压器及其绕制方法
US5198622A (en) Condenser body for the field control of the connection of a transformer bushing
US3705372A (en) Cast-type winding structure for electrical inductive apparatus
KR200432586Y1 (ko) 고체절연 주상 변압기
US3676579A (en) Transformer lead insulator and method of making same
JP3048851B2 (ja) 貫通形変流器
JP2855862B2 (ja) 樹脂モールド変流器
JPS6236262Y2 (ja)
JPH06224064A (ja) 電磁誘導機器巻線の製造方法
JPH0211780Y2 (ja)
JPH043259Y2 (ja)
JPS5814570Y2 (ja) ピン付ボビン
WO1997024735A1 (fr) Transformateur a haute frequence
JPH0220810Y2 (ja)
JPH06151203A (ja) コイル装置
CN2266229Y (zh) 一种绕组间耐高压的低分布电容、多绕组脉冲变压器
JPH0438504Y2 (ja)
JP3959715B2 (ja) 点火コイル
JP2554601Y2 (ja) 樹脂モールド変流器
JPH02894Y2 (ja)
JPH0356023Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees