JPH0869872A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH0869872A
JPH0869872A JP20690394A JP20690394A JPH0869872A JP H0869872 A JPH0869872 A JP H0869872A JP 20690394 A JP20690394 A JP 20690394A JP 20690394 A JP20690394 A JP 20690394A JP H0869872 A JPH0869872 A JP H0869872A
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Koichi Kinoshita
広一 木下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板上に大電流や光電圧を発生させ
ることなくインバータ回路を構成でき、より簡単な構造
をもつ高圧トランスを得ることを目的とする。 【構成】 交流電圧を直流電圧に整流平滑すると共に、
その直流電圧を高周波電圧に生成する1次側回路39a
と、高周波電圧が印加される1次巻線31、及び1次巻
線31の出力に基づいて高電圧を発生する2次巻線32
がそれぞれ巻回されているボビンを有する高圧トランス
30と、マグネトロンヒータ用巻線33を有し、2次巻
線32の高電圧を昇圧してマグネトロン19に供給する
2次側回路39bとを、第1及び第2基台からなるトラ
ンス基台に備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ回路を用い
た高周波加熱装置、特にその高圧トランスの構造及び電
源回路の基板の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図43は従来の高周波加熱装置の回路図
であり、図において、1は商用交流電源、2は商用交流
電源1の交流を整流する整流回路、3は一端が整流回路
2の出力端に接続されたコイル、4は一端がコイル3の
他端に接続され、他端が整流回路2の出力端(接地側)
に接続されたコンデンサであり、前述した整流回路2、
コイル3及びコンデンサ4で商用交流電源1の交流を整
流平滑する整流平滑回路5が構成されている。
【0003】6は一端がコイル3とコンデンサ4との接
続点に接続され、他端がスイッチング素子7のコレクタ
に接続された共振コンデンサ、そのスイッチング素子7
は、エミッタが整流回路2の出力端(接地側)に接続さ
れていると共に、駆動制御回路9に接続され、ベースが
駆動制御回路9に接続されている。8はスイッチング素
子7のコレクタ・エミッタ間に逆並列に接続されたダイ
オード、10は駆動制御回路9を制御するマイクロコン
ピュータである。
【0004】11は1次及び2次巻線12,13と、マ
グネトロンヒータ用巻線14とを備えた高圧トランス
で、1次巻線12が共振コンデンサ6に並列に接続さ
れ、2次巻線13は一端が高圧コンデンサ15に、他端
がアースにそれぞれ接続され、マグネトロンヒータ用巻
線(以下、「ヒータ用巻線」という)14はマグネトロ
ン19のヒータに接続されている。16はアノードが高
圧コンデンサ15の他端に、カソードがアースにそれぞ
れ接続されたダイオード、17はカソードが高圧コンデ
ンサ15とダイオード16との接続点に、アノードが前
記ヒータの一端にそれぞれ接続されたダイオードであ
り、前述した高圧コンデンサ15及びダイオード16,
17で高圧トランス11の2次側の出力を倍電圧整流す
る倍電圧整流回路18が構成されている。前記マグネト
ロン19は倍電圧整流回路18の出力に基づいてマイク
ロ波を発生する。
【0005】前記のように構成された従来の高周波加熱
装置の動作を説明する。まず整流平滑回路5が商用交流
電源1の交流を整流して平滑化し直流電源を出力する。
この整流平滑回路5が出力する直流電源は高圧トランス
11の1次巻線12に印加されるが、この1次巻線12
に直列に接続されたスイッチング素子7が、駆動制御回
路9から送られる所定の高周波のパルス信号に基づいて
オン・オフすることにより、その1次巻線12には高周
波の交流電源が加わる。そして、これを2次巻線13が
受けて高電圧を発生し、倍電圧整流回路18が倍電圧に
整流してマグネトロン19に出力する。マグネトロン1
9は、印加された高電圧によりマイクロ波を発生し、被
調理物を加熱する。
【0006】次に従来の高圧トランスについて説明す
る。図44は例えば特開平3−57191号公報に開示
されている高圧トランスとその周辺回路の各部品の側面
図である。この高圧トランス11は、ボビン23及びフ
ェライトコア24を一つの部品とし、そこに1次巻線1
2、2次巻線13、ヒータ用巻線14を巻いた構成とな
っている。この巻線の巻き方については、一部又は全部
の巻線を略一列に巻く構成とし、巻線の線間電圧が巻線
に印加される導線のほぼ巻数分の1の電圧になるように
なっている。また、この成形品には各巻線端を撚るため
の金属端子21が設けられており、2次巻線13及びヒ
ータ用巻線14はこの金属端子21に撚られて半田によ
り固定されている。また、1次巻線12は高周波電流の
表皮効果による損失の影響を減らすためにリッツ線が利
用され、このリッツ線の先端は金属端子21に撚る代わ
りに、プリント基板22に装着するときの作業性を高め
るため半田によって処理されている。前記金属端子21
と1次巻線12のリッツ線先端はそのままプリント基板
22に挿入され半田付けされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の高
周波加熱装置では、高圧トランス11をフェノール基板
等のプリント基板22に取付ける際、多量の半田付けに
よる熱影響を他の半導体素子等に与えないように考慮し
なければならないために作業性が悪く、また、インバー
タ動作時には、高圧トランス11の1次巻線12に大電
流が流れ、2次巻線13には高電圧が発生するため、同
じプリント基板22上に実装された他の半導体素子等に
対しての信頼性や安全面で満足するものではなかった。
【0008】また、巻線は略一列に巻くような構成であ
るため、線間のコロナ発生を防止できるなど高圧トラン
ス単体での安全面の性能は確保できるものの、インバー
タ回路全体の安全性能を解決したものではなかった。さ
らに、高圧トランス11の生産工程上、巻線を巻く過程
において完全自動化しにくく、それに伴い製品としての
性能にばらつきが生じやすく、生産工程での管理に、よ
り一層のコストをかけなければならないという問題もあ
った。
【0009】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、半田付けによる他の半導体素子への熱影
響を与えることなく高圧トランスやその1次側及び2次
側回路の部品を容易に実装でき、インバータ動作時の大
電流などによる他の半導体素子への安全面を確保でき、
また、コストをかけることなく巻線の巻き工程を自動化
できる高周波加熱装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波加熱
装置は、商用交流電源を整流平滑した直流電圧、又は直
流電源の直流電圧を高周波電圧に生成する1次側回路
と、高周波電圧が印加される1次巻線、及びその1次巻
線の出力に基づいて高電圧を発生する2次巻線がそれぞ
れ巻回されたボビンを有する高圧トランスと、マグネト
ロンヒータ用巻線及び電圧検出用巻線を有し、2次巻線
の高電圧を昇圧してマグネトロンに供給する2次側回路
と、前記高圧トランスと、前記1次側及び2次側回路の
各部品とを支持する第1基台、及び前記高圧トランスと
各部品とを予め配線された導線に接続するための第2基
台からなるトランス基台とを備えものである。
【0011】高圧トランスのボビンはその軸方向が前記
トランス基台に対して垂直になるように設けられてい
る。高圧トランスの2次巻線の導線は板状に形成されて
いる。高圧トランスの1次巻線は単線の導線を複数集合
撚りさせたものをさらに編み込んでなる外形が平形の編
組線である。高圧トランスは、U字状に形成されたフェ
ライトコアと、該フェライトコアの両脚にそれぞれ巻か
れた1次及び2次巻線とからなっている。高圧トランス
は、U字状に形成されたフェライトコアと、該フェライ
トコアの一方の脚に巻かれた1次巻線と、前記フェライ
トコアの他方の脚に巻かれた2次巻線とからなってい
る。
【0012】高圧トランスのボビンは、円筒部外周に1
次巻線の導線を多層巻きできる溝部が形成されている。
高圧トランスのボビンは、円筒部外周に1次巻線の導線
を巻回方向に案内する溝部が形成されている1次側用ボ
ビンと、円筒部外周に2次巻線の導線を巻回方向に案内
する溝部が形成されている2次側用ボビンとからなる。
高圧トランスのボビンは、円筒部外周に1次巻線の導線
を巻回方向に案内する1次巻線用溝部が形成されている
と共に、その1次巻線用溝部に2次巻線の導線を巻回方
向に案内する2次巻線用溝部が形成されている。マグネ
トロンヒータ用巻線及び電圧検出用巻線は、高圧トラン
スのフェライトコアの脚を跨いで前記トランス基台に取
付けられた断面逆U字状のボビンを有するものである。
【0013】第2基台に配線された導線は板状に形成さ
れている。第2基台の板状導線は、高圧トランスの各巻
線の先端部及び各部品の脚との接続部分に幅方向に亘っ
て切り込みが設けられている。第2基台の板状導線は、
高圧トランスの各巻線の先端部及び各部品の脚との接続
部分に幅方向に少なくとも3箇所以上の切り込みが設け
られている。第2基台の板状導線は、高圧トランスの各
巻線の先端部及び各部品の脚との接続部分に幅方向の中
央部を中心として放射状に切り込みが設けられている。
【0014】第1基台は、1次側及び2次側回路の各部
品を支持する断面V字状に形成された部品支持部が設け
られている。第1基台は、先端部が第2基台の導線に当
接する基台支持部が設けられていると共に、その基台支
持部近傍に貫通穴が設けられ、前記第2基台は、前記貫
通穴に貫通して第1基台に係止する基台係止部が設けら
れている。第2基台に配線された導線間に絶縁壁、又は
絶縁壁及びスリットが設けられている。
【0015】
【作用】本発明においては、1次及び2次巻線からなる
高圧トランスと、1次側及び2次側回路の各部品とがト
ランス基台の第1基台にそれぞれ支持され、また、高圧
トランスの1次及び2次巻線の各先端部及び前記各部品
の脚は、トランス基台の第2基台に配線された導線にそ
れぞれ接続されているため、インバータ動作時の大きな
電流は高圧トランスや前記各部品に流れ、他の制御系の
回路に流れることがない。
【0016】高圧トランスの1次及び2次巻線が縦に配
列されるようにそのボビンの軸方向をトランス基台に対
して垂直にした構成によれば、1次及び2次巻線を横に
並べた高圧トランスと比べ、高圧トランスの占有面積が
ほぼ3分の2となる。また、高圧トランスの2次巻線に
板状の導線を用いた場合、数百ターンの巻線を小型のボ
ビンでも巻くことができる。その導線をボビンに巻くと
きは幅方向の面が互いに密着するように巻く。この板状
導線の厚み及び幅は、高周波電流による表皮効果、導線
に流れる電流の表皮深さを考慮して設定する。さらに、
高圧トランスの1次巻線を外形が平形の編組線で構成す
る場合、前記2次巻線と同様に幅方向の面が互いに密着
するように巻く。これにより、1次巻線に大きな電流が
流れても表皮効果の影響を受けずに済む。さらにまた、
U字状に形成されたフェライトコアの一方の脚に1次及
び2次巻線を巻き、他方の脚に1次及び2次巻線を巻い
てなる高圧トランスによれば、1次及び2次巻線の結合
度が良好になり、コアギャップを設けた場合でも結合度
が低下することなく安定したインバータ動作が得られ
る。さらに、U字状に形成されたフェライトコアの一方
の脚に1次巻線を巻き、そのコアの他方の脚に2次巻線
を巻いた高圧トランスとした場合には、構成が簡単で1
次及び2次巻線の結合度が保たれる。
【0017】また、ボビンの円筒部外周に形成された溝
部に導線を多層巻きし、その他の円筒部外周においては
その導線を単層巻きしてなる1次巻線によれば、隣接す
る巻線間の線間電圧がどの巻線部分でも等しく、かつ低
電圧で1次側に必要なインダクタンスを確保でき、コン
デンサとの共振動作を行うことができる。さらに、円筒
部外周に1次巻線の導線を案内する溝部が形成された1
次側用ボビンと、円筒部外周に2次巻線の導線を案内す
る溝部が形成された2次側用ボビンとを用いて高圧トラ
ンスを構成した場合には、高周波動作時、振動による巻
線自体のずれを防止できる。さらにまた、円筒部の外周
に1次巻線の導線を案内する1次巻線用溝部及びその1
次巻線用溝部に2次巻線の導線を案内する2次巻線用溝
部が形成されているボビンを用いることにより、部品の
共用化が可能になるので、作業工程を短縮できると共
に、安価な高圧トランスが得られる。さらに、高圧トラ
ンスのフェライトコアを跨いでトランス基台に設けられ
る断面逆U字状のボビンでマグネトロンヒータ用巻線及
び電圧検出用巻線を構成した場合には、巻線の追加や変
更が容易で、高圧トランスのボビンの形状に影響される
ことなく、安定した出力電圧が得られる。
【0018】また、トランス基台の第2基台に配線され
た導線を板状にすることにより、大電流や高電圧に対し
て安全かつ容易に対応できる回路を得ることができる。
さらに、第2基台に配線された板状導線は、高圧トラン
スの各巻線の先端部及び各部品の脚との接続部分に幅方
向に亘って切り込みが設けられているので、高圧トラン
スや各部品を半田付けすることなく容易に接続できる。
また、その接続部分に幅方向に少なくとも3箇所以上の
切り込みが設けられていた場合には、接触面積が大き
く、しかも確実に接続できる。さらにまた、接続部分に
放射状の切り込みを設けた場合には、扇状の片がそれぞ
れ下方に折り曲げられて脚と接続状態になるため、脚が
抜けるということがなくなり、半田付けによる接続が不
要になる。
【0019】また、トランス基台の第1基台に設けられ
た断面V字状の部品支持部により、1次側及び2次側回
路の各部品の第1基台への装着が容易になる。さらに、
トランス基台の第1基台に基台支持部を、第2基台に基
台係止部を設けた構成によれば、第1基台の基台支持部
は先端部が第2基台の導線に当接して支持し、第2基台
の基台係止部は第1基台に設けられた貫通穴を貫通して
第1基台を引き付けるように作用するので、第1及び第
2基台は互いに所定間隔を保って強固に固定され、トラ
ンス基台を容易に組み立てることができる。さらにま
た、トランス基台の第2基台に配線された導線と導線と
の間に絶縁壁、又はスリット端部に絶縁壁を設けた構成
によれば、導線を第2基台に配線する際ガイドとして機
能し、導線間の絶縁を確保できる。
【0020】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例を示す高周波加熱装
置のインバータ回路の回路図、図2はその電源部を具体
的に示す側面図、図3は高圧トランスの1次巻線の線間
電圧の波形図、図4は高圧トランスの1次巻線の線間電
流の波形図である。なお、図43及び図44で説明した
従来例と同一又は相当部分には同じ符号を付し説明を省
略する。
【0021】図において、30は高圧トランスで、図2
に示すようにボビン35の中央の支持部37を境に隣接
された1次及び2次巻線31,32と、ボビン35の中
空部に一方の脚が挿入しているフェライトコア24(以
下、「コア24」という)とからなっている。38は高
圧トランス30の台座で、後述するトランス基台80の
第1基台81に固定され、ボビン35の両端の支持部3
6及びコア24の両端を嵌合させる溝部(破線部分)が
形成されている。80は図1に示す電源部専用の基板で
あって第1及び第2基台81,82からなるトランス基
台である。第1基台81は、前記台座38、1次側及び
2次側回路39a,39bの回路部品39cを支持する
部品支持部83、ボビン35の支持部37の端部を固定
するボビン固定部84などを備え、第2基台82は、図
1に示す回路に基づいて配設された板状の導線85、回
路部品39cのピン39dとその導線85とを接続する
ために設けられた接続部86などを備えている。なお,
ヒータ用巻線33は、他の実施例で記載するがコア24
の他方の脚を跨いで独立に第1基台81に実装されれて
いる。
【0022】前記のように構成された高周波加熱装置に
おいて、商用交流電源1が第2基台82の板状導線85
を介して1次側回路39aに印加すると、共振コンデン
サ6、スイッチング素子7及び駆動制御回路9と、ボビ
ン35に巻かれた1次巻線31とによる共振インダクタ
ンスにより電圧共振動作が行われ、ほぼ20kHz以上
の高周波電圧が生成される。このとき、1次巻線31に
は図3に示すような電圧波形が発生し、またこのとき、
1次巻線31に図4に示すような波形の励磁電流が流れ
る。ピーク時には60A程度の電流が流れ、この電流は
ほぼ20kHz以上の高周波電流であるため、1次巻線
31には表皮効果による損失を低減させるように100
本程度或るいはそれ以上のエナメル線を撚ったリッツ線
が巻かれている。ボビン35に巻かれた2次巻線32に
は前記高周波電流により高周波の高電圧が発生し、第2
基台82の板状導線85を介して2次側回路39bに加
わる。そして、2次側回路39bにより倍電圧整流され
マグネトロン19に出力される。
【0023】この実施例によれば、高電圧や大電流を扱
う高圧トランス30、1次側及び2次側回路39a,3
9bをトランス基台80に実装するようにしたので、小
信号を扱う信号回路などに、1次側及び2次側回路39
a,39bからの誘導ノイズなどの影響を与えることな
くインバータ回路を動作させることができ、安全性や信
頼性を高めるという効果がある。また、重量物の高圧ト
ランス30を第1及び第2基台81,82からなるトラ
ンス基台80で支えるので、従来のプリント基板22と
比べ撓むことがなく、パターン劣化なども防止できる。
【0024】実施例2.なお、実施例1では、トランス
基台80に高圧トランス30とその1次側及び2次側回
路39a,39bの回路部品39cとが実装されている
ことについて述べたが、図5に示すようにトランス基台
80に小信号を扱う半導体素子などが実装されているプ
リント基板22を装着してもよい。この場合も1次側及
び2次側回路39a,39bの高電圧や大電流がそのプ
リント基板22に流れることがないので、前記実施例1
と同様に安全性や信頼性が得られるという効果がある。
【0025】実施例3.また、第2基台82を上下2段
にしたトランス基台80を構成してもよい。その場合、
図6に示すように第2基台82を上部及び下部基台82
a,82bに分け、上部基台82aには2次側回路39
bの回路部品39cを実装し、下部基台82bには1次
側回路39aの回路部品39cを実装する。また、高圧
トランス30及びヒータ用巻線33(図示せず)は第1
基台81に実装する。そして、図示していないが1次側
回路39aと高圧トランス30の1次巻線31との間、
高圧トランス30の2次巻線32と2次側回路39bと
の間、ヒータ用巻線33とその2次側回路39bとの間
はそれぞれ板状導線85で接続されるようになってい
る。このように構成することにより、1次側及び2次側
回路39a,39bの占有スペースを従来の約半分にす
ることができ、しかも1次側回路39aと2次側回路3
9bとの間には上部基台82aと空間とによる絶縁が確
保できるので安全であり、また、この空間が強制冷却に
よる冷却風aを通すことにもなるので、回路部品39c
の発熱にも十分対応できるという効果もある。
【0026】実施例4.図7は本発明に係る高圧トラン
スの一例を示す側面図である。この実施例においては、
高圧トランス30の1次及び2次巻線31,32を縦に
配列にしたもので、軸方向がトランス基台80に対し垂
直のボビン35と、ボビン35の中空部(図示せず)に
一方の脚が挿入しているコア24とからなり、ボビン3
5の上下の両端部及びコア24の長手方向の両端部が、
側面ほぼコの字状に形成された台座38に支持(破線部
分)されている。この構成によれば、高圧トランス30
のトランス基台80における占有面積が、強制空冷によ
る冷却効果を損なうことなしにほぼ3分の2程度まで小
さくすることが可能になり、装置全体を小型化できる。
【0027】実施例5.図8は本発明に係る高圧トラン
スの2次巻線の一例を示す斜視図である。なお、図2で
説明した実施例1及び図44で説明した従来例と同一又
は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。また、
これより以下の実施例についても実施例1及び従来例と
同一又は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0028】この図8に示す2次巻線32は、厚さが
0.1mm以下、幅がその厚さの10倍以上の板状導線
40で、ボビン35の軸方向に幅面を密着させて単層巻
きにしたものである。従来の2次巻線13はφ0.2m
mの導線を巻いたものであるが、単層巻きで比較した場
合、ボビン35の軸方向の長さが約半分で済み、そのた
めコア24の磁路長が短くなってコアロスが減少し、1
次巻線31と2次巻線32が相対する面の面積が広くな
るように配置しなくても十分に小型化が可能である。ま
た、2次巻線32が単層巻きであるために強制冷却によ
る冷却も良好になり、線間電圧も巻線分の1の電圧であ
るので、従来の多層巻きと比べ十分に絶縁を確保できる
という効果がある。
【0029】前述した板状導線40の厚さ及び幅は電流
容量と表皮効果の影響を考慮して算出したもので、導電
率σ、角周波数ω、透磁率μとしたときの表皮の深さδ
は次式(1)から得られる。
【0030】
【数1】
【0031】ここで、例えば板状導線40を銅とし、イ
ンバータ回路におけるスイッチング周波数を30kHz
とした場合、電導率σ=108 /1.72、角周波数ω
=2π×30×103 、透磁率μ=4π×10-7とな
り、表皮深さδは約0.38mmとなる。流れる電流の
大部分が導線中の表皮深さδの部分を流れることを考え
ると、板状導線40の厚みが表皮深さδ以下であればよ
く、ある一定の割合で裕度を持たせ、かつその導線40
に絶縁皮膜を考慮した場合でも板状導線40の厚さが
0.1mm以下であれば、スイッチング周波数が略40
0kHzまで得られる。
【0032】実施例6.なお、実施例5では、板状導線
40をボビン35に単層巻きしてなる2次巻線32につ
いて述べたが、少なくとも2つ以上に分割されたボビン
35に2次巻線32を巻くようにしてもよい。図9は例
えば2分割された2次巻線32を示す図で、2次側用の
ボビン41,42と、その各ボビン41,42にそれぞ
れ同一方向に単層巻きされた板状導体40とからなって
いる。ボビン42は、ボビン41の中空部に嵌入する円
筒状のボビン接続部42aと、そのボビン接続部42a
の外周に設けられた絶縁のつば部42bとを有してい
る。ボビン41,42にそれぞれ巻回された巻線は、図
10に示すように両端が円弧状に折り曲げられた金属導
体43を介して接続されるようになっている。その接続
は、金属導体43を第1基台81に設けられたボビン装
着用の固定部84内に挿入し、ボビン41側の巻線の巻
き終わり端部と、ボビン42側の巻線の巻き始め端部と
をボビン41側の支持部37の下部でそれぞれ合わせ折
りし、そして、その支持部37を第1基台81の固定部
84に嵌入することで可能になる。この実施例によれ
ば、数百ターンにおよぶ2次巻線32の巻線端にかかる
数kVの高電圧が分圧され、より高い絶縁性能が得られ
るようになる。また、2次巻線全体の巻き始めと巻き終
わりの相対的間隔が狭く耐圧が問題とされる場合でも、
絶縁耐圧上問題なく高圧トランス30の2次巻線32を
構成できる。
【0033】実施例7.図11は本発明に係る高圧トラ
ンスの1次巻線に用いられる編組線の断面図、図12は
編組線を用いて示す高圧トランスの平面断面図である。
図において、44は図11に示すように単線の導線を複
数集合撚りさせたものをさらに編み込んでなる外形が平
形の編組線で、1次側用ボビン45に単層巻きされてい
る。編組線44をボビン45に巻く際、厚さ方向の面を
ボビン45に当接させ、幅方向の面を互いに密着させる
ように巻く。この1次巻線31を備えた高圧トランス3
0によれば、従来のリッツ線と同様に表皮効果による損
失がなくなり、また編組線44を単層巻きにしてあるた
めボビン45の軸方向の長さを短縮でき、しかも、コア
24の磁路長が短くなるので、発生するコアロスを減少
させることができる。さらに、ボビン45に巻く場合、
編組線44の内周と外周に差が生じるがその差は吸収さ
れるので、巻線工程での不都合も発生しにくくなる。
【0034】実施例8.なお、実施例7では、平形の編
組線44をボビン45に巻いてなる1次巻線31につい
て述べたが、図13に示すように予め編組線44を巻い
ておき、組立時にボビン45を挿入させるようにしても
よい。その場合、予め巻いた編組線44の巻線に絶縁樹
脂の物質又は熱融着性を持つ絶縁樹脂を浸透させて固着
しておく。この実施例によれば、1次巻線31を一部品
としての絶縁性能や特性を、ボビン45に組込む前に検
査や測定ができるようになり、高圧トランス30の組立
時にはボビン45を挿入するだけで済むので、より一層
の品質向上と組立性の簡便化が図れるという効果があ
る。
【0035】実施例9.図14は本発明に係る高圧トラ
ンスを示す平面図で、U字形に形成された一対のコア2
4と、そのコア24の一方の脚に装着された第1の1次
巻線46a及び第1の2次巻線47aと、他方の脚に装
着された第2の1次巻線46b及び第2の2次巻線47
bとから本実施例の高圧トランス30が構成されてい
る。この第1及び第2の1次巻線46a,46bの巻数
はほぼ半分ずつで1次巻線31が構成され、また、第1
及び第2の2次巻線47a,47bの巻数もほぼ半分ず
つで2次巻線32が構成されている。
【0036】仮に単層巻きの第1及び第2の1次巻線4
6a,46bをコア24の一方の脚に、また、単層巻き
の第1及び第2の2次巻線47a,47bを他方の脚に
それぞれ装着した場合、所定の巻数を巻いたときの磁路
長より長くなるうえに、1次巻線31と2次巻線32と
の間隔が開いてしまうため、1次及び2次巻線31,3
2間の必要な結合度が得られなくなる場合が発生する。
本実施例のように1次及び2次巻線31,32をそれぞ
れ分割巻きすることで、このような問題は発生しなくな
り、結合度を確保したまま単層巻きの高圧トランス30
を実現できる。
【0037】また、コア24を可能な限り小型軽量化す
るために、磁束が通る量を削減する手段として1次巻線
31側にギャップを設ける手段があるが、この場合ギャ
ップを設けることで磁気抵抗が増加し、結果的に磁路長
を増加させたことと等価になって単層巻きの1次及び2
次巻線31,32の結合度が低下してしまうが、本実施
例においては、このような場合に特に有効で、必要十分
な結合度が得られるようになる。
【0038】また、この高圧トランス30の場合、1次
及び2次巻線31,32は図15に示すようにそれぞれ
B点、E点を境に分割した結線図となるので、1次及び
2次巻線31,32に生ずる高電圧を検出する場合、従
来の半分の耐圧の素子で検出が可能になる。また、1次
及び2次巻線31,32の分圧された電圧が検出できる
ようになることで、新たに電圧検出巻線を追加する必要
がなくなり、高圧トランス30の構成を簡略化できる。
【0039】実施例10.なお、前記の実施例9では、
1次及び2次巻線31,32をそれぞれ2分割にしたこ
とについて例示したが、図16,17に示すような結線
でもよい。図16の場合、BC間の電圧が抵抗分割等の
分圧手段を用いずに低電圧になるようにAB間及びBC
間の巻数比を決定したものである。このようにすること
により、電圧検出のための分圧手段が不要になり、前記
実施例9と同様に新たに電圧検出巻線を追加しなくても
よく、高圧トランス30の構成を簡略化できる。
【0040】図17に示す高圧トランス30において
は、1次及び2次巻線31,32をそれぞれ4分割にし
たものである。このように構成することにより、各分割
巻線を区別する必要がなくなるため、組立時の作業効率
の向上が図れ、しかも必要な検出電圧を容易に得られる
という効果がある。
【0041】実施例11.図18は本発明に係る高圧ト
ランスの平面図で、この実施例における高圧トランス3
0は、U字形に形成された一対のコア24と、そのコア
24の一方の脚に装着された1次巻線31と、他方の脚
に装着された2次巻線32とからなっており、1次巻線
31には実施例7で述べた編組線44が単層巻きされ、
2次巻線32には実施例5に記載の板状導線40が単層
巻きされている。この実施例によれば、磁路長が短くな
るべく省スペースで巻線を構成できるため、必要な1次
及び2次巻線31,32間の結合度を十分に確保でき、
しかも前記実施例9による分割巻線に比べ巻線の端末処
理が容易になると共に、接続点が少なくて済み、信頼性
の向上と組立工程の簡略化を図ることができる。
【0042】実施例12.図19は本発明に係る高圧ト
ランスのボビンを説明するための平面断面図で、この実
施例における高圧トランス30は、U字形に形成された
一対のコア24と、そのコア24の一方の脚が挿入さ
れ、円筒部48の外周に環状の溝部49が形成された1
次側用ボビン50と、溝部49では多層巻きにされ、円
筒部48の外周面では単層巻きにされた1次導線51
と、1次側用ボビン50に隣接して装着された2次側用
ボビン52と、2次側用ボビン52に巻回された2次導
線53とからなっている。この実施例によれば、特に1
次側用ボビン50に溝部49を備えたので、コア24の
脚の長さにより限られているボビン50の軸方向(円筒
部48)を長くすることなく、しかも隣接する巻線間の
電圧を高くすることなく、1次導線51の巻数を増やす
ことができるという効果がある。
【0043】実施例13.なお、実施例12では、1次
側用ボビン50に環状の溝部49を設けて1次巻線31
の巻数を増やすことについて例示したが、図20に示す
ようにその1次側用ボビン50に例えばヒータ用巻線3
3を装着できるようにしてもよい。1次導線51を巻回
するための溝部49を有する方を1次側用ボビン50と
し、もう一方をヒータ巻線用ボビン55とし、1次側用
ボビン50には円筒部48の正面に円形の凹部56が形
成され、ヒータ巻線用ボビン55には中央部に円筒状の
凸部57が形成されていると共に、その凸部57の外周
にヒータ用巻線33の導線58を巻回するための溝部5
9が形成されている。組み立てるときは、まずヒータ巻
線用ボビン55に形成された凸部57の溝部59に導線
58を巻き、次いでその凸部57を1次側用ボビン50
の凹部56に嵌合して固着する。この構成によれば、ヒ
ータ用巻線33は、1次側用ボビン50に溝部49を設
けたことで形成された円筒部48のスペースを利用して
できているため、1次側用ボビン50の寸法を変えずに
ヒータ用巻線33をも組込むことを可能にした高圧トラ
ンス30を得ることができる。
【0044】実施例14.また、1次及び2次巻線併用
のボビン35に例えばヒータ用巻線33を組み込むよう
にしてもよい。図21はその一例を示す高圧トランス3
0の平面断面図で、ボビン35の中央の支持部37を境
に1次側用ボビン351と2次側用ボビン352とが着
脱可能に形成されている。1次側用ボビン351には円
筒部48の正面に円形の凹部56が形成され、2次側用
ボビン352にはその凹部56に嵌合する凸部57が支
持部37の中央部に設けられていると共に、その凸部5
7の外周にヒータ用巻線33の導線58を巻回するため
の溝部59が形成されている。組み立てるときは、前記
と同様に凸部57の溝部59に導線58を巻いた後に凹
部56と凸部57とを嵌合して固着する。この構成によ
り、前述した効果が得られるうえに、部品点数の削減
と、組立工程の簡略化を図ることができる。なお、ボビ
ン35にヒータ用巻線33を組み込んだことについて述
べたが、電圧検出用巻線でもよい。
【0045】実施例15.図22は本発明に係る高圧ト
ランスのボビンを説明するための平面断面図であり、図
において、60は1次側用ボビンで、円筒部61の外周
面に1次導線51を巻回方向に案内するための巻線用溝
部62が設けらている。63は2次側用ボビンで、円筒
部64の外周面に2次導線53を巻回方向に案内するた
めの巻線用溝部65が設けらている(拡大図参照)。こ
れら巻線用溝部62,65は、1次導線51や2次導線
53がそれぞれ密着して巻回されるように断面円弧状に
形成されている。1次及び2次導線51,53を各ボビ
ン60,63に巻くとき、巻線用溝部62,65がそれ
ぞれガイドとなるので、1次及び2次導線51,53が
ずれて巻かれたり、隙間ができるということがなくなっ
ている。また、高周波加熱装置の動作時に発生する微振
動による巻線のずれも防止できる。
【0046】実施例16.図23は本発明に係る高圧ト
ランスのボビンを説明するための平面断面図、図24は
そのボビンを用いて示す高圧トランスの平面断面図であ
る。図において、66は1次及び2次巻線兼用のボビン
で、円筒部67の外周面に1次導線51を巻回方向に案
内するための1次巻線用溝部68が設けらている共に、
その溝部68の面に2次導線53を巻回方向に案内尾す
るための2次巻線用溝部69が設けられている。1次巻
線用溝部68は1次導線51の外径に対応して断面円弧
状に形成され、2次巻線用溝部69は前記溝部68内に
2次導線53の外径に対応して断面円弧状に形成されて
いる(拡大図参照)。この構成により、1次巻線31の
一部品として、また、2次巻線32の一部品として使用
できるので(図24参照)、複数の金型を作製する必要
がなくなり、巻線を巻く際の巻線機も共通に使用でき、
コストを大幅に低減させることができる。
【0047】実施例17.図25は本発明に係るヒータ
用巻線を説明するための正面図である。この実施例は、
1次及び2次巻線31,32からなる高圧トランス30
の外に独立にヒータ用巻線33を備えたもので、そのヒ
ータ用巻線33は、ヒータ巻線用ボビン70と、そのボ
ビン70に巻回された導線58と、導線58を支持する
巻線支持部72とからなり、高圧トランス30のボビン
35に貫通しているコア24の他方の脚を跨いでトラン
ス基台80に実装されている。このようにすることによ
り、ヒータ用巻線33のために、あらためて高圧用のボ
ビン35の形状を複雑にすることなく、容易にヒータ用
巻線33の追加、変更が可能になる。また、このような
ヒータ用巻線33の場合、導線の巻数が任意であるた
め、機種毎に必要な電圧が簡単に得られる。
【0048】実施例18.図26は実施例17の他の例
を説明するためのもので、一つのヒータ巻線用ボビン7
0にそれぞれ導線を配設してヒータ用巻線33と1次又
は2次側電圧検出用巻線71とを構成したものである。
その場合、各巻線は、絶縁材でそれぞれ被覆し、ヒータ
巻線用ボビン70に装着された巻線支持部72でそれぞ
れ固定する。また、例えばヒータ用巻線33の場合は両
端を被覆から露出させておき、電圧検出用巻線71は両
端をボビン70に設けられた金属端子21に巻き付けて
おく。これは、後述するがトランス基台80の第2基台
81の板状導線85に接続するためである。この構成に
より、補助側の出力のばらつきが少なくなり、コア24
と各巻線33,71との絶縁もより強固になり、組立時
の作業性も向上する。また、ヒータ巻線用ボビン70の
形状を複雑にすることなく、高圧トランス30との異機
種間で共用化も可能となる。
【0049】実施例19.なお、実施例17ではヒータ
巻線用ボビン70を一つの部品とするヒータ用巻線33
について述べたが、図27に示すようにヒータ巻線用ボ
ビン70なしでヒータ用巻線33を構成してもよい。実
施例17と同様に高圧トランス30のボビン35に貫通
しているコア24の他方の脚を跨いでトランス基台80
に実装されている。この構成によれば、ヒータ用巻線3
3のために、あらためて高圧用のボビン35の形状を複
雑にすることなく、容易にヒータ用巻線33の追加、変
更が可能になる。また、このようなヒータ用巻線33の
場合、導線の巻数が任意であるため、機種毎に必要な電
圧が簡単に得られる。
【0050】実施例20.図28は本発明に係る第2基
台の接続部を説明するための断面図で、この実施例にお
いては、トランス基台80の第2基台82の上面に配設
された板状導線85は接続部86で幅方向に切り込みが
入って分離されている。その間隔は回路部品39cのピ
ン39dの径より小さくなっている。回路部品39cの
ピン39dが挿入された際にはそれぞれの端部が下方に
折れ曲がりピン39dの外周と接触する。この構成によ
り、半田付けによる接続が不要になるので、回路部品3
9cにおよぼす熱影響を考慮することなく容易に接続で
きる。
【0051】実施例21.図29は本発明に係る第2基
台の接続部の他の実施例を説明するための拡大斜視図で
ある。図において、トランス基台80の第2基台82の
上面に配設された板状導線85は接続部86で分離され
ている。その間隔は回路部品39cのピン39dの径よ
り小さく、しかも一方の端部が凹部状に、他方の端部が
凸状にそれぞれ形成されている。回路部品39cのピン
39dが挿入された際にはそれぞれの端部が下方に折れ
曲がりピン39dの外周と接触する。その接触面は、凹
部の長て方向の面とその両側の面、及び凸部の先端部で
ある。この構成により、半田付けによる接続が不要にな
ったので、回路部品39cにおよぼす熱影響を考慮する
ことなく容易に接続できる。
【0052】実施例22.図30は本発明に係る第2基
台の接続部の他の実施例を説明するための拡大斜視図で
ある。この実施例においては、板状導線85の幅方向の
中心部を中心として放射状に切り込みを入れたもので、
回路部品39cのピン39dが挿入されたとき各片が下
方に折れ曲がるようになっている。この場合、切り込み
の数が多いほど力を要することなく回路部品39cのピ
ン39dを挿入することができる。また、これらの図か
らも明らかなように各片が下方に向いているので、回路
動作時や外部からの震動等で回路部品39cが抜けると
いうことがなく信頼性が得られる。
【0053】実施例23.図31は本発明に係るトラン
ス基台を節笑みするための断面図である。図において、
83は第1基台81に設けられた部品支持部で、回路部
品39cを支持するために形成されたすり鉢状のテーパ
部87と回路部品39cのピン39dを貫通させるため
の貫通穴88とからなっている。89は第1基台81の
下面に設けられた絶縁壁で、第2基台82に形成された
スリット90に接することなく貫通している。この実施
によれば、部品支持部83と貫通穴88とを設けること
により、回路部品39cを接続するときにガイドとなる
と共に、挿入作業の効率化を図ることができる。また、
テーパ部87で回路部品39cを両側から支えるので、
回路部品39cの向きを一定にし、回路部品39cのピ
ン39dと板状導線85とを確実に接続できる。さら
に、第2基台82のスリット90に絶縁壁89を設けた
ので、絶縁を強固にすることができる。
【0054】実施例24.なお、板状導線85の面が第
2基台82に対して垂直になるよう配置してもよい。そ
の場合、図32に示すように板状導線85の面を両側か
ら導線支持部91で挾持して固定する。このようにする
ことで第2基台82の占有面積が減少し、仮に第2基台
82の面積が変わらない場合でも、板状導線85の面が
第2基台82に平行になるような向きに配置された場合
と比べ絶縁距離を確保しやすくなる。
【0055】実施例25.また、板状導線85の面を垂
直にした場合の回路部品39cのピン39dとの接続
は、図33に示すように板状導線85を二つに折りにし
て回路部品39cのピン39dを両側から挾むるように
する。その場合、ピン39dを挿入しやすいように広が
りを形成すると共に、回路部品39cのピン39dが挿
入されたとき外側に広がらないように導線支持部91で
支持する。これにより、半田付けが不要になり、回路部
品39cのピン39dと板状導線85とを確実に接続で
きる。
【0056】実施例26.また、実施例25では、回路
部品39cのピン39dと板状導線85との接続部分を
二つ折りにしたことについて例示したが、図34に示す
ように回路部品39cのピン39dに接する配線を片側
のみとし、反対側を導線支持部91aとした。ここでも
実施例25と同様に板状導線85と導線支持部91aに
ピン39dを挿入しやすいように広がりを形成し、さら
に板状導線85を挾んだ反対側にも導線支持部91を設
けて、回路部品39cが挿入された際に外側に広がらな
いようにする。これにより、前記の実施例25と同様の
効果が得られる上に、板状導線85の構造を簡単にで
き、製造工程の簡略化とコストの低減をも可能とする。
【0057】実施例27.図35は本発明に係るトラン
ス基台の他の実施例を説明するための断面図である。図
において、92は第2基台82の上面に設けられた基台
係止部で、端部に爪部92aが形成されている。93は
第1基台81の下面に設けられた基台支持部で、先端部
が平らに形成されている。94は基台係止部92を貫通
させるための貫通穴で、基台支持部93の近傍に設けら
れている。第1基台81の貫通穴94に基台係止部92
の爪部92aを貫通させると、第1基台81の基台支持
部93の先端部が第2基台82の板状導線85に当接す
る。この場合、第2基台82は爪部92aにより掛止さ
れ、第1基台81は第2基台82との距離を基台支持部
93により一定に保った状態となり、トランス基台80
が構成される。
【0058】この実施例によれば、基台係止部92と基
台支持部93とで第1基台81と第2基台82とが互い
に固定されると共に、板状導線85が固定されるので、
第1及び第2基台81,82を固定するネジが不要にな
って作業工程の削減につながり、コストをかけずに有効
なトランス基台80が得られる。
【0059】実施例28.なお、実施例27では、第1
基台81に設けた基台支持部93の先端部が平らである
ということを述べたが、図36に示すようにその先端部
が逆V字状に形成された基台支持部93aを設けて板状
導線85を固定するようにしてもよい。その場合、所定
の間隔に導線支持部91で板状導線85を挾持する。こ
れは、面を垂直にした板状導線85に対して適用するた
めになされたもので、前記実施例27と同じ効果が得ら
れる。
【0060】実施例29.また、基台係止部92と基台
支持部93とを用いて第1及び第2基台81,82を固
定することについて例示したが、基台係止部92の代わ
りにねじを用いてベースも含め第1及び第2基台81,
82を固定するようにしてもよい。図37はその一例を
示す断面図で、第1基台81の下面には雌ねじが切られ
ているねじ受部96aが設けられ、第2基台82の下面
には前記と同様のねじ受部96bが設けられ、ベース9
7には取付穴95が設けられている。固定するときは、
第1基台81のねじ受部96aと第2基台82のねじ受
部96bとベース97の取付穴95とが同一中心軸上に
なるように合わせ、ねじ98で固定する。このとき、第
1基台81に設けられた基台支持部93の先端部が板状
導線85に当接する。この構成により、組立作業時の工
程削減と部品点数削減を図ることができるので、安価な
トランス基台80が得られる。
【0061】実施例30.図38は本発明に係るトラン
ス基台の他の実施例を説明するための断面図であり、こ
の実施例においては、ス第2基台82に設けられたスリ
ット90の各端部に互いに対向するように垂直に折り曲
げた絶縁壁99を設けたものである。この絶縁壁99に
より、板状導線85間の絶縁距離を十分に確保でき、ま
た、板状導線85の配設の位置決めのガイドとなるの
で、組立作業時の効率を向上させ、不良率の低減を可能
にするという効果が得られている。
【0062】実施例31.なお、実施例30では、第2
基台82のスリット90の端部に絶縁壁99を設けて板
状導線85間の絶縁距離を確保することについて述べた
が、図39に示すように第2基台82の上面に断面四辺
形の絶縁壁99aを設けて、前記実施例と同様の効果が
得られるようにしてもよい。
【0063】実施例32.図40はトランス基台の他の
例を示す斜視図である。この第2基台82は、下段第2
基台82aとこれに連続して設けられた上段第2基台8
2bとからなり、上段第2基台82bは一方が支柱10
0にて支持されている。このように構成することによ
り、各回路部品39cの相対的な位置を上下させるこが
できるので、絶縁性能が向上すると共に、冷却効率を高
めることが可能になる。
【0064】実施例33.なお、前述した実施例231
〜実施例32では、トランス基台80の第1及び第2基
台81,82の構造について述べたが、図41に示すよ
うに第1基台81に検査用穴を設けて回路検査ができる
ようにしてもよい。その場合、図42に記載のように検
査用穴103の近傍に符号104を付すると共に、その
穴103にエッジ105を設ける。符号104について
は、例えば2点間の配線チェックの場合、該当する検査
用穴103に同一符号を明記する。これにより、誤検査
を防止でき、また、エッジ105により検電用治具10
1のピン102を垂直に挿入できるので、隣接する板状
導線85に接触させることなく容易に測定できる。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1次及び
2次巻線からなる高圧トランスと、1次側及び2次側回
路の各部品とがトランス基台の第1基台にそれぞれ支持
され、また、高圧トランスの1次側及び2次巻線の各先
端部及び前記各部品の脚は、トランス基台の第2基台に
配線された導線にそれぞれ接続されるので、フェノール
基板等のプリント基板パターン上に大きな電流を流すこ
となく、インバータを動作させることができる。また、
これに伴い安全面も向上するという効果も得られてい
る。
【0066】高圧トランスの1次及び2次巻線が縦に配
列されるようにそのボビンの軸方向をトランス基台に対
して垂直にしたので、1次及び2次巻線を横に並べた高
圧トランスと比べ、高圧トランスの占有面積がほぼ3分
の2になるという効果が得られている。
【0067】また、高圧トランスの2次巻線に板状の導
線を用いたので、数百ターンの巻線を小型のボビンに巻
くことができる。また、これに伴い絶縁耐圧にも優れ放
熱が十分に行えるという効果が得られている。
【0068】さらに、高圧トランスの1次巻線に、単線
の導線を複数集合撚りさせたものをさらに編み込んでな
る外形が平形の編組線を用いたので、前記と同様にボビ
ンを小型にできると共に、放熱効果も十分に得られると
いう効果がある。
【0069】さらにまた、U字状に形成されたフェライ
トコアの一方の脚に1次及び2次巻線を巻き、他方の脚
に1次及び2次巻線を巻いたので、1次及び2次巻線の
結合度が良好な高圧トランスが得られ、コアギャップを
設けた場合でも結合度が低下することなく安定したイン
バータ動作が得られるという効果がある。
【0070】さらに、U字状に形成されたフェライトコ
アの一方の脚に1次巻線を巻き、そのコアの他方の脚に
2次巻線を巻いた高圧トランスとした場合には、構成が
簡単で1次及び2次巻線の結合度が保たれるという効果
が得られている。
【0071】また、ボビンの円筒部外周に形成された溝
部に導線を多層巻きし、その他の円筒部外周においては
その導線を単層巻きしてなる1次巻線によれば、隣接す
る巻線間の線間電圧がどの巻線部分でも等しく、かつ低
電圧で1次側に必要なインダクタンスを確保でき、コン
デンサとの共振動作を行うことができるという効果が得
られている。
【0072】さらに、円筒部外周に1次巻線の導線を案
内する溝部が形成された1次側用ボビンと、円筒部外周
に2次巻線の導線を案内する溝部が形成された2次側用
ボビンとを高圧トランスの一部品として用いたので、高
周波動作時、振動による巻線自体のずれがなくなるとい
う効果が得られている。
【0073】さらにまた、円筒部の外周に1次巻線の導
線を案内する1次巻線用溝部及びその1次巻線用溝部に
2次巻線の導線を案内する2次巻線用溝部が形成されて
いるボビンを用いるようにしたので、複数の金型を製作
する必要がなくなり、巻線機の共用化やコストの低減が
可能になるという効果が得られている。
【0074】さらに、高圧トランスのフェライトコアを
跨いでトランス基台に設けられた断面逆U字状のボビン
でマグネトロンヒータ用巻線及び電圧検出用巻線を構成
したので、巻線の追加や変更が容易で、高圧トランスの
ボビンの形状に影響されることなく、安定した出力電圧
が得られるという効果がある。
【0075】また、トランス基台の第2基台に配線され
た導線を板状にしたので、大電流や高電圧に対して安全
かつ容易に対応できる回路が得られるという効果があ
る。
【0076】さらに、第2基台の板状導線に幅方向に亘
って切り込みを設けて、高圧トランスの各巻線の両端部
や各部品の脚と接続できるようにしたので、高圧トラン
スや各部品を半田付けすることなく容易に接続できると
いう効果が得られている。
【0077】また、第2基台の板状導線に幅方向に少な
くとも3箇所以上の切り込みを設けて、高圧トランスの
各巻線の両端部や各部品の脚と接続できるようにしたの
で、接触面積が広くなり、しかも高圧トランスや各部品
を半田付けすることなく容易に接続できるという効果が
得られている。
【0078】さらにまた、第2基台の板状導線に幅方向
の中央部を中心として放射状の切り込みを設けて、高圧
トランスの各巻線の両端部や各部品の脚と接続できるよ
うにしたので、各巻線の両端部や脚が抜けるということ
がなくなり、半田付けによる接続が不要になるという効
果が得られている。
【0079】また、トランス基台の第1基台に断面V字
状の部品支持部を設けたので、1次側及び2次側回路の
各部品の第1基台への装着が容易になり、かつ、部品装
着後は振動による部品の抜けやずれを防止できるという
効果が得られている。
【0080】さらに、第1基台の基台支持部で第2基台
の板状導線に当接させると共に、第2基台の基台係止部
によって第1基台に係止させるようにしたので、第1及
び第2基台は互いに所定間隔を保って強固に固定され、
トランス基台を容易に組み立てることができる。また、
両者を固定するねじ等を必要としないので、作業工程の
削減や部品点数の削減になるという効果が得られてい
る。
【0081】さらにまた、トランス基台の第2基台に配
線された導線間に絶縁壁、又はスリット及び絶縁壁を設
けたので、導線を第2基台に配線する際ガイドとして機
能し、導線間の絶縁を確保できるという効果が得られて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す高周波加熱装置の回
路図である。
【図2】 図1の回路図に基づいて示す各部品の側面図
である。
【図3】 高圧トランスの1次巻線の線間電圧の波形図
である。
【図4】 高圧トランスの1次巻線の線間電流の波形図
である。
【図5】 実施例1の他の例を示す全体平面図である。
【図6】 実施例1の他の例を示す全体側面図である。
【図7】 本発明に係る高圧トランスの一例を示す側面
図である。
【図8】 本発明に係る高圧トランスの2次巻線の一例
を示す斜視図である。
【図9】 実施例5に示す2次巻線の他の例を説明する
ための側面図である。
【図10】 図9に示す2次巻線の接続を説明するため
の斜視図である。
【図11】 本発明に係る高圧トランスの1次巻線に用
いられる編組線の断面図である。
【図12】 図11の編組線を用いて示す高圧トランス
の平面断面図である。
【図13】 実施例7に示す他の例を説明するための斜
視図である。
【図14】 本発明に係る高圧トランスを示す平面図で
ある。
【図15】 図14に示す高圧トランスの結線図であ
る。
【図16】 実施例9に示す高圧トランスの他の例を説
明するための結線図である。
【図17】 実施例9の高圧トランスの他の例を説明す
るための結線図である。
【図18】 本発明に係る高圧トランスの平面図であ
る。
【図19】 本発明に係る高圧トランスのボビンを説明
するための平面断面図である。
【図20】 実施例12に示すボビンの他の例を説明す
るための平面断面図である。
【図21】 実施例12に示すボビンの他の例を説明す
るための平面断面図である。
【図22】 本発明に係る高圧トランスのボビンを説明
するための平面断面図である。
【図23】 本発明に係る高圧トランスのボビンを説明
するための平面断面図である。
【図24】 図23のボビンを用いて示す高圧トランス
の平面断面図である。
【図25】 本発明に係るヒータ用巻線を説明するため
の正面図である。
【図26】 実施例17の他の例を説明するための斜視
図である。
【図27】 実施例17の他の例を説明するための正面
図である。
【図28】 本発明に係る第2基台の接続部を説明する
ための断面図である。
【図29】 本発明に係る第2基台の接続部の他の実施
例を説明するための拡大斜視図である。
【図30】 本発明に係る第2基台の接続部の他の実施
例を説明するための拡大斜視図である。
【図31】 本発明に係るトランス基台を説明するため
の断面図である。
【図32】 トランス基台の板状導線の他の実施例を説
明するための斜視図である。
【図33】 図31に示す板状導線の接続部を説明する
ための斜視図である。
【図34】 図31に示す導線の接続部の他の実施例を
示す斜視図である。
【図35】 本発明に係るトランス基台の他の実施例を
説明するための断面図である。
【図36】 実施例27の他の例を説明するための断面
図である。
【図37】 実施例27の他の例を説明するための断面
図である。
【図38】 本発明に係るトランス基台の他の実施例を
説明するための断面図である。
【図39】 本発明に係るトランス基台の他の実施例を
説明するための断面図である。
【図40】 トランス基台の他の例を示す斜視図であ
る。
【図41】 トランス基台の他の例を示す断面図であ
る。
【図42】 トランス基台の他の例を示す斜視図であ
る。
【図43】 従来の高周波加熱装置の回路図である。
【図44】 図43の回路図に基づいて示す各部品の側
面図である。
【符号の説明】
5 整流平滑回路、18 倍電圧整流回路、19マグネ
トロン、24 フェライトコア、30 高圧トランス、
31 1次巻線、32 2次巻線、33 ヒータ用巻
線、35 ボビン、36,37 支持部、38 台座、
39a 1次側回路、39b 2次側回路、80 トラ
ンス基台、81 第1基台、82 第2基台、83 部
品支持部、84 ボビン固定部、85 板状導線、86
接続部。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源を整流平滑した直流電圧、
    又は直流電源の直流電圧を高周波電圧に生成する1次側
    回路と、 高周波電圧が印加される1次巻線、及びその1次巻線の
    出力に基づいて高電圧を発生する2次巻線がそれぞれ巻
    回されたボビンを有する高圧トランスと、 マグネトロンヒータ用巻線及び電圧検出用巻線を有し、
    2次巻線の高電圧を昇圧してマグネトロンに供給する2
    次側回路と、 前記高圧トランスと、前記1次側及び2次側回路の各部
    品とを支持する第1基台、及び前記高圧トランスと各部
    品とを予め配線された導線に接続するための第2基台か
    らなるトランス基台とを備えたことを特徴とする高周波
    加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記高圧トランスのボビンはその軸方向
    が前記トランス基台に対して垂直に設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記高圧トランスの2次巻線の導線は板
    状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記高圧トランスの1次巻線は単線の導
    線を複数集合撚りさせたものをさらに編み込んでなる外
    形が平形の編組線であることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記高圧トランスは、U字状に形成され
    たフェライトコアと、該フェライトコアの両脚にそれぞ
    れ巻かれた1次及び2次巻線とからなっていることを特
    徴とする請求項1、2、3又は4記載の高周波加熱装
    置。
  6. 【請求項6】 前記高圧トランスは、U字状に形成され
    たフェライトコアと、該フェライトコアの一方の脚に巻
    かれた1次巻線と、前記フェライトコアの他方の脚に巻
    かれた2次巻線とからなっていることを特徴とする請求
    項1、2、3又は4記載の高周波加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記高圧トランスのボビンは、円筒部外
    周に1次巻線の導線を多層巻きできる溝部が形成されて
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6
    記載の高周波加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記高圧トランスのボビンは、円筒部外
    周に1次巻線の導線を巻回方向に案内する溝部が形成さ
    れている1次側用ボビンと、円筒部外周に2次巻線の導
    線を巻回方向に案内する溝部が形成されている2次側用
    ボビンとからなることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5又は6記載の高周波加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記高圧トランスのボビンは、円筒部外
    周に1次巻線の導線を巻回方向に案内する1次巻線用溝
    部が形成されていると共に、その1次巻線用溝部に2次
    巻線の導線を巻回方向に案内する2次巻線用溝部が形成
    されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5
    又は6記載の高周波加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記マグネトロンヒータ用巻線及び電
    圧検出用巻線は、高圧トランスのフェライトコアの脚を
    跨いで前記トランス基台に取付けられた断面逆U字状の
    ボビンを有することを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8又は9記載の高周波加熱装置。
  11. 【請求項11】 前記第2基台に配線された導線は板状
    に形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9又は10項記載の高周波加熱装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第2基台の板状導線は、高圧トラ
    ンスの各巻線の両端部及び各部品の脚との接続部分に幅
    方向に亘って切り込みが設けられていることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又
    は11項記載の高周波加熱装置。
  13. 【請求項13】 前記第2基台の板状導線は、高圧トラ
    ンスの各巻線の先端部及び各部品の脚との接続部分に幅
    方向に少なくとも3箇所以上の切り込みが設けられてい
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10又は11項記載の高周波加熱装置。
  14. 【請求項14】 前記第2基台の板状導線は、高圧トラ
    ンスの各巻線の先端部及び各部品の脚との接続部分に幅
    方向の中央部を中心として放射状に切り込みが設けられ
    ていることを特徴とする1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10又は11記載の高周波加熱装置。
  15. 【請求項15】 前記第1基台は、1次側及び2次側回
    路の各部品を支持する断面V字状に形成された部品支持
    部が設けられていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13
    又は14記載の高周波加熱装置。
  16. 【請求項16】 前記第1基台は、先端部が第2基台の
    板状導線に当接する基台支持部が設けられていると共
    に、その基台支持部近傍に貫通穴が設けられ、前記第2
    基台は、前記貫通穴に貫通して第1基台に係止する基台
    係止部が設けられていることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
    13、14又は15記載の高周波加熱装置。
  17. 【請求項17】 前記第2基台に配線された導線間に絶
    縁壁、又は絶縁壁及びスリットが設けられていることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11、12、13、14、15又は16項記
    載の高周波加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015228411A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 Tdk株式会社 インダクタ素子
CN106533184A (zh) * 2016-12-29 2017-03-22 广东美的厨房电器制造有限公司 变频器及微波炉
WO2023007643A1 (ja) * 2021-07-29 2023-02-02 東芝三菱電機産業システム株式会社 バスバーモジュール及び電力変換システム

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