JPH01130492A - 高周波加熱装置用昇圧変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は電子レンジのような高周波加熱装置係り、と
くに、マグネトロンに高周波電圧を印加する昇圧変圧器
に関する。

（ロ）従来の技術とその問題点 従来、このような昇圧変圧器は、高圧巻線から出力され
る電圧が３〜４ｋＶの高圧であり、低圧巻線と高圧巻線
の絶縁距離を十分にとる必要があるため、その形状が大
型化し、それを実装する高周波加熱装置の小型化を妨げ
るばかりでなく、製造時の組み立てや設置、検査や修理
等において不便であった。

この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、
高圧巻線用ボビンと低圧巻線用ボビンとを重ね合わせて
小型化を図ると共に、プリント基板上に実装可能に構成
した高周波加熱装置用昇圧変圧器を提供するものである
。

（ハ）問題点を解決するための手段 この発明は、商用交流電源を整流した直流電圧をインバ
ータ回路によって高周波電圧に変換し、昇圧トランスで
昇圧してマグネトロンに供給するよう構成した高周波加
熱装置において、昇圧トランスが、三脚鉄芯と、その中
央脚に挿入され高圧巻線が巻回される第１ボビンと、第
１ボビンの外側に挿入され低圧巻線が巻回される第２ボ
ビンとを備えてプリント基板上に設置されると共に、前
記高圧巻線の一方の端子及び前記低圧巻線の両端子がそ
れぞれ前記プリント基板に接続固定されることを特徴と
する高周波加熱装置用昇圧変圧器である。なお、上記三
脚鉄芯にはフェライトコアーを使用することが好ましい
。

（ニ）作用 三脚鉄芯の中央脚に高圧巻線を巻回した第１ボビンを挿
入し、その外側に低圧巻線を巻回した第２ボビンを゛挿
入して構成しているので高圧巻線と低圧巻線間の絶縁が
充分に確保されると共に全体の構成が小型化される。従
ってプリント基板上に設置可能となり更にプリント基板
の耐圧を満足する高圧巻線の一方の端子（設置側端子）
及び低圧巻線の両端子等がプリント基板に接続可能とな
る。

このようにして、昇圧トランスが小型化されプリント基
板上に設置されるので、製造上の組み立てや設置、検査
また修理時の点検、補修及び取り替え作業が容易となる
。

（ホ）実施例 以下、図面に示す実施例に基づいて、この発明を詳述す
る。これによって、この発明が限定されるものではない
。

第１図はこの発明の一実施例を適用した高周波加熱装置
の電気回路図であり、ｌは商用電源、２は整流ブリッジ
、３．４は整流ブリッジ２の直流出力を平滑するチョー
クコイル及び平滑コンデンサ、５は昇圧変圧器、Ｎａは
端子ａｔ、ａ２を有する低圧巻線、Ｎｂは端子ｂｌ、ｂ
２を有する高圧巻線、Ｎｃは端子ｃｌ、ｃ２を有するフ
ィラメント電源用巻線、Ｎｄは端子ｄｌ、ｄ２を有する
補助電源用巻線、Ｎｅは端子ｅｌ、ｅ２を有するフィー
ドバック信号用巻線、６は共振コンデンサ、７はフライ
フィールダイオード、８はスイッチング素子、９はスイ
ッチング素子８を駆動する駆動回路、ＩＯはスイッチン
グ素子８のオン・オフ時間制御信号を駆動回路９に出力
する制御回路、１１は高圧用チョーク回路、１２は高圧
用コンデンサ、１３．１４は高圧用ダイオード、Ｉ５は
マグネトロンである。

このような構成において、スイッチング素子８がオン・
オフすると昇圧トランス５とコンデンサ６が共振して低
圧巻線Ｎａに高周波電圧が発生する。この電圧が高圧巻
線Ｎｂによって昇圧され３〜４ｋＶの電圧が端子ｂｌ−
ｂ２間に発生する。また同時に巻線Ｎｃに発生する電圧
によってマグネトロンのフィラメントが加熱されフィラ
メントと接地間に印加される巻線Ｎｂからの高周波高電
圧によってマグネトロン１５が発振する。またこの時、
巻線Ｎｄに発生する電圧は駆動回路９に電源を供給し、
巻線Ｎｅの発生電圧は制御回路１０にフィードバックさ
れ制御回路ＩＯがそれによってスイッチング素子８のオ
ン・オフ動作を監視し、設定した正常な動作を行うよう
制御する。

第２図は第１図に示す昇圧変圧器５の構成を示す分解斜
視図であり、２！は分割用絶縁壁２１ａを有し高圧巻線
Ｎｂが巻回された高圧巻線用ボビン、２２は高圧巻線用
ボビン２１ａの外側に挿入され低圧巻線Ｎｂと補助電源
用巻線Ｎｄとフィードバック信号用巻線Ｎｅとが巻回さ
れた低圧巻線用ボビンである。また、フィラメント電源
用巻線Ｎｃは高圧巻線用ボビン２１の上部に巻回され配
線作業が容易に行うことができるようにコネクタ端子ｃ
ｌ、ｃ２によって引き出されている。２３は高圧巻線用
ボビン２１の上部に設置された端子台であり高圧巻′ｓ
Ｎｂの一方の端子ｂｔ（タブ端子）が設けられる。２４
ａ、２４ｂはボビン２１゜２２の下部に設けられた変圧
器設置用の絶縁板、２５ａ、２５ｂは高圧巻線用ボビン
２１の上部に設けられた絶縁壁である。２６は絶縁壁２
５ａ。

２５ｂの間を通って高圧巻線用ボビン２１の内部に中央
脚が挿入される三脚鉄芯（フェライトコアー）、２７は
絶縁板２４ａ、２４ｂの間を通って低圧巻線用ボビン２
２の下部から挿着される三脚鉄芯、２８．２９は鉄芯２
６，２７と巻線Ｎ　ａ　。

Ｎｂとの絶縁距離を確保すると共に鉄芯２６゜２７のギ
ャップ調整を行う絶縁紙である。

第３図は第２図に示す変圧器の下面図であり設置台２４
ａには端子ａｌ、ａ２及び端子ｄｌ。

ｄ２が設けられ設置台２４ｂには端子ｅｌ、ｅ２及び端
子ｂ２が設けられている。また３０は支持台２４ａ、２
４ｂに設けられた基板取付は用の穴である。

第４図は高圧巻線用ボビン２１の詳細を示す断面図であ
り、高圧巻線Ｎｂはボビンの分割用絶縁壁２！＆に均等
に分割されて巻回されている。今、仮に高圧巻線Ｎｂが
４層に巻かれそれに４ｋＶの電圧が出力される場合を考
えると、絶縁壁２１ａを設けない場合には１層当りにｌ
ｋｖの電圧が印加されるためそめ層間に眉間絶祿物を施
して耐圧を維持するような処理が必要となる。しかし、
この絶縁壁２Ｌａの存在により巻線Ｎｂは５分割される
のでそれに対応して各絶縁壁２１ａ間の巻線には８００
ｖの電圧に分割されて印加されることになり、４層巻の
場合には層間電圧が２００ｖに押さえることが可能とな
る。従って、特別な層間絶縁を施す必要が無く、高圧巻
線用ボビン２１の形状を小型化することが可能となる。

このように構成された昇圧変圧器はプリント基板上に取
り付けられ第３図に示す低圧巻線Ｎａの端子ａｌ、ａ２
、高圧巻線Ｎｂの接地側端子ｂ２、補助電源用巻線Ｎｄ
の端子ｄｉ、ｄ２及びフィードバック信号用巻線Ｎｅの
端子ｅｌ、ｅ２がそれぞれプリント基板によって配線さ
れる。また高圧巻線Ｎｂの高圧側端子ｂｔ及びフィラメ
ント電源用巻線Ｎｃの端子ｃｌ、ｃ２は、それぞれコネ
クタによって外部に引き出される。

（へ）発明の効果 この発明によれば、昇圧トランスがプリント基板上に実
装可能となり、それによって高周波加熱装置全体が小型
化され、しかもその組み立て及び検査また修理等の作業
が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す電気回路図、第２図
はこの発明の一実施例を示す分解斜視図、第３図は第２
図の底面図、第４図は第２図の部分詳細断面図である。 ２１・・・・・・高圧巻線用ボビン、 ２２・・・・・・低圧巻線用ボビン、 Ｎａ・・・・・低圧巻線、Ｎｂ・・・・・・高圧巻線、
ａｔ、ａ２．ｂｌ、ｂ２・・・・・・端子、２１２Ｌ・
・・・・・分割用絶縁壁。 、ｌ（

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、商用交流電源を整流した直流電圧をインバータ回路
   によって高周波電圧に変換し、昇圧トランスで昇圧して
   マグネトロンに供給するよう構成した高周波加熱装置に
   おいて、 昇圧トランスが、三脚鉄芯と、その中央脚に挿入され高
   圧巻線が巻回される第１ボビンと、第１ボビンの外側に
   挿入され低圧巻線が巻回される第２ボビンとを備えてプ
   リント基板上に設置されると共に、前記高圧巻線の一方
   の端子及び前記低圧巻線の両端子がそれぞれ前記プリン
   ト基板に接続固定されることを特徴とする高周波加熱装
   置用昇圧変圧器。