JPH0935330A - 光デイスク及び光デイスクの製造方法 - Google Patents

光デイスク及び光デイスクの製造方法

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JPH0935330A
JPH0935330A JP7206440A JP20644095A JPH0935330A JP H0935330 A JPH0935330 A JP H0935330A JP 7206440 A JP7206440 A JP 7206440A JP 20644095 A JP20644095 A JP 20644095A JP H0935330 A JPH0935330 A JP H0935330A
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film layer
substrate
optical disk
reflective film
curing
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JP7206440A
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Yoshinori Yoshimura
芳紀 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用環境等の変化による温度や湿度の変化によ
りデイスクに反りが発生する問題があつた。 【解決手段】所定面(12)上に記録信号に応じた凹凸
パターンを有する基板(11)を作成し、基板(11)
の所定面(12)上に多孔質でなる反射膜層(13)を
形成し、当該反射膜層(13)上に保護膜(14)を形
成する。これにより、基板(11)の信号面(12)側
における吸湿性と基板(11)の信号面(12)と対向
する面(15)側における吸湿性とをほぼ同程度にする
ことができるので、使用環境等の変化による温度や湿度
の変化に起因するデイスクにおける反りの発生を低減し
得る光デイスク(10)及び光デイスクの製造方法を実
現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図4) 発明が解決しようとする課題(図5) 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態(図1〜図3) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は光デイスク及び光デ
イスクの製造方法に関し、特に読出し専用の光デイスク
及び光デイスクの製造方法に適用して好適なものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の読出し専用光デイスク1
は、図4に示すように、ポリカーボネート等のプラスチ
ツク材料を用いて射出成形等により作成された基板2の
記録ピツトが形成された面(以下、これを信号面と呼
ぶ)上に、例えばスパツタリング装置によつて光の反射
率の高い材料(一般的には純アルミニウム)を所定の厚
みで塗布することにより反射膜層3を形成し、この反射
膜層3の酸化等を防止するため反射膜層3上に例えばス
ピンコート法によつて紫外線硬化型のアクリル樹脂等で
なる保護膜層4を積層することにより形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の光デ
イスク1においては、反射膜層3は基板2に比して吸湿
性が非常に低いため基板の信号面側は吸湿性が低いの対
し、基板2の信号面と対向する他面側は信号面側に比し
て吸湿性が高い。このためこの種の光デイスク1は、光
デイスク1の使用環境等が変わつて温度や湿度の急激な
変化を受けた場合、例えば加湿時には、図5に示すよう
に、基板2の他面側が吸湿し膨潤するため、デイスクの
径方向に大きな反りが生じてデイスクが弓状に変形し、
極端な場合には信号を読み出すことができなくなる問題
があつた。
【0005】また光デイスク1において、保護膜層4
は、反射膜層3上に紫外線硬化アクリル樹脂を塗布し紫
外線を照射して紫外線硬化アクリル樹脂を硬化させるこ
とにより反射膜層3上に形成される。ところが紫外線硬
化アクリル樹脂は硬化時の収縮が大きく膜質が強いた
め、硬化後、図5に示すように、デイスクの両端部を引
き上げようとする引張り力(以下、単に引張り力と呼
ぶ)が生じ、その結果光デイスク1が弓状に反つてしま
う問題があつた。
【0006】このように光デイスク1の使用環境等の変
化による温度や湿度の急激な変化によつてデイスクに反
りが生ずることは、デイジタルビデオデイスク(DV
D)等の高密度記録の光デイスクにおいて特に重要な問
題となる。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、使用環境等の変化による温度や湿度の変化に起因す
るデイスクにおける反りの発生を低減し得る光デイスク
及び光デイスクの製造方法を提案しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明の光デイスクにおいては、光デイスクは、所定
面上に記録信号に応じた凹凸パターンを有する基板と、
基板の所定面上に形成された多孔質でなる反射膜層と、
反射膜層上に形成された保護膜層とを有する。
【0009】また本発明の光デイスクにおいては、所定
面上に第1の記録信号に応じた凹凸パターンが形成され
た基板と、当該基板の所定面上に形成された第1の反射
膜層と、当該第1の反射膜層上に形成され、第2の記録
信号に応じた凹凸パターンが形成された光を透過させる
スペーサ層と、当該スペーサ層上に形成された第2の反
射膜層と、当該第2の反射膜層上に形成された保護膜層
とを有する光デイスクの第1の反射膜層及び又は第2の
反射膜層は多孔質に形成される。
【0010】また本発明の光デイスクの製造方法におい
ては、光デイスクの製造方法は、第1の工程において、
所定面上に記録信号に応じた凹凸パターンを有する基板
を作成し、第2の工程において、基板の所定面上に多孔
質でなる反射膜層を形成し、第3の工程において、多孔
質でなる反射膜層上に保護膜層を形成するようにした。
【0011】また本発明の光デイスクの製造方法におい
ては、光デイスクの製造方法は、第1の工程において、
所定面上に第1の記録信号に応じた凹凸パターンを有す
る基板を作成し、第2の工程において、基板の所定面上
に第1の反射膜層を形成し、第3の工程において、第1
の反射膜層上に光を透過させるスペーサ層を形成すると
共に、スペーサ層上に第2の記録信号に応じた凹凸パタ
ーンを形成し、第4の工程において、スペーサ層上に第
2の反射膜層を形成し、第5の工程において、第2の反
射膜層上に保護膜層を形成し、第1の工程及び又は第3
の工程において、多孔質でなる反射膜層を形成するよう
にした。
【0012】本発明の光デイスクにおいては、光デイス
クの反射膜層は多孔質に形成されているので、基板の信
号面側と他面側の吸湿性をほぼ同程度にすることができ
る。また本発明の光デイスクにおいては、光デイスクの
第1の反射膜層及び又は第2の反射膜層は多孔質に形成
されているので、基板の信号面側と他面側の吸湿性をほ
ぼ同程度にすることができる。
【0013】本発明の光デイスクの製造方法において
は、基板の所定面上に形成する反射膜を多孔質に形成す
るようにしたことにより、基板の信号面側と他面側の吸
湿性をほぼ同程度にすることができる。基板の所定面上
に形成する第1の反射膜層及び又はスペーサ層上に形成
する第2の反射膜層とを、多孔質に形成するようにした
ことにより、基板の信号面側と他面側の吸湿性をほぼ同
程度にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0015】図1において、10は全体として本発明の
光デイスクを示し、所定面上に記録信号に応じた凹凸パ
ターン(図示せず)が形成された基板11の当該信号面
12上に反射膜層としてアルミニウム薄膜層13が形成
され、当該アルミニウム薄膜層13上に保護膜層14が
積層されて形成されている。
【0016】この光デイスク10において、アルミニウ
ム薄膜層13は、基板11の信号面12側の吸湿性と、
基板11の信号面12と対向する他面15側の吸湿性と
がほぼ同程度となるように多孔質に形成されている。ま
たこのアルミニウム薄膜層13中に形成された孔の大き
さは、光デイスク10の再生特性が劣化しないように、
記録ピツトや再生波長よりも小さくなるように形成され
ている。
【0017】従つて光デイスク10を例えば湿度の高い
場所で使用した場合でも、基板11の信号面12側と他
面15側の吸湿性がほぼ同程度であるので、基板11の
反りの発生を低減することができる。
【0018】またこの光デイスク10において、保護膜
層14は、従来用いていた紫外線硬化アクリル樹脂に比
して硬化時の収縮率が1〜2〔%〕程度低く、伸び率が
30〔%〕程度高く、またヤング率が30〔%〕程度低下し
た紫外線アクリル樹脂でなる。従つて保護膜層14とし
て用いられる紫外線硬化アクリル樹脂は、従来用いられ
ていた紫外線硬化アクリル樹脂に比して、硬化時の収縮
率が小さく、かつ硬化後柔らかく良く伸びるので、硬化
後において引張り力を大幅に低減し得る。
【0019】ここでこの光デイスク10は、以下のよう
な工程により製造することができる。まず所定面上に記
録信号に応じた凹凸パターンを有する基板11を作成す
る。次に当該基板11の信号面12上に、図2に示す直
流2極スパツタリング装置(以下、これをDCスパツタ
リング装置と呼ぶ)20を用いてアルミニウム薄膜層1
3を形成する。
【0020】このDCスパツタリング装置20は、ガス
雰囲気(例えばアルゴンガス)中でガスプラズマを生成
し、イオン化したガスを対向電極にあるターゲツト21
(例えばアルミニウム)に当ててターゲツト材料21か
ら原子をはじき出し、その原子が活性化されたアルゴン
ガスと反応しアノード側に設置された基板11上にアル
ミニウム薄膜層13を形成するようになされている。
【0021】この実施例の場合、DCスパツタリング装
置20は、カソード及びアノードでなる2極冷陰極グロ
ー放電部22と直流電源23との間に反応性スパツタ用
の補助電源24を有し、この補助電源24を動作させな
がらスパツタリングを行うようになされている。この補
助電源24はアノード及びカソード間に印加する電圧を
オンオフさせることにより正電圧及び負電圧を発生さ
せ、アノードとカソードの極性を高速に切り替えるよう
になされている。この補助電源24は、後述するよう
に、光デイスク10の再生特性を劣化させないようにア
ルミニウム薄膜13中に形成される孔の大きさが記録ピ
ツトや再生波長よりも小さくなるように、負電圧の発生
頻度が5〜20〔KHz 〕で5〜10〔μsec 〕程度、電圧値
は正電圧の10〜20〔%〕程度に設定されている。
【0022】実際上、多孔質のアルミニウム薄膜層13
を基板11上に形成するためには、スパツタガスとして
アルゴン(Ar)ガスを導入し補助電源24を動作させ
ながらスパツタリングを行う。
【0023】このようにして基板11上に形成されたア
ルミニウム薄膜層13は、補助電源24により発生され
た負電圧によつて、基板11上に堆積したアルミニウム
薄膜層13が周期的にスパツタリングされるため、図3
(A)に示すように、アルミニウム薄膜層13中に部分
的に小さい孔(図中、黒で塗り潰した部分)が形成され
多孔質の膜として形成される。
【0024】このアルミニウム薄膜層13中に形成され
た孔の大きさは、記録ピツトや再生波長よりも小さくな
るように形成されるので、光デイスク11の再生特性を
劣化させることはない。因みに通常のDCスパツタリン
グ装置でアルミニウム薄膜層を形成した場合には、図2
(B)に示すように、アルミニウムが緻密な状態で堆積
している。
【0025】この結果、基板11上に形成されたアルミ
ニウム薄膜層13は、アルミニウム薄膜層13中に形成
された多くの孔を介して水分子が移動し易い状態となる
ので基板11とほぼ同程度の吸湿性を有する反射膜層と
して形成され、従つて基板11の信号面12側の吸湿性
と基板11の他面15側の吸湿性とをほぼ同程度にする
ことができる。
【0026】続いて、基板11上に形成されたアルミニ
ウム薄膜層13上に紫外線硬化アクリル樹脂を塗布し紫
外線を照射することにより保護膜層14を形成する。こ
の実施例の場合、紫外線硬化アクリル樹脂として、従来
用いられていた紫外線硬化アクリル樹脂に比して硬化時
の収縮率が1〜2〔%〕程度低く、伸び率が30〔%〕程
度高く、ヤング率が30〔%〕程度低下した紫外線アクリ
ル樹脂を用いる。
【0027】従つてこの紫外線硬化アクリル樹脂は、従
来用いていた紫外線硬化アクリル樹脂に比して硬化時の
収縮率が小さく、かつ硬化後は柔らかく良く伸びるの
で、この紫外線アクリル硬化樹脂を用いて保護膜層14
を形成することにより、硬化後における引張り力が低減
した保護膜層14を得ることができる。ここで紫外線硬
化アクリル樹脂の特性を硬化時の収縮率が小さく、かつ
硬化後に柔らかく良く伸びるような特性にするために
は、例えば従来用いていた紫外線硬化樹脂よりも高分子
を増やすことにより実現できる。
【0028】以上の構成において、この光デイスク10
では、記録ピツトが形成された基板11上に多孔質のア
ルミニウム薄膜層13を形成し、硬化時の収縮率が小さ
く、かつ硬化後は柔らかく良く伸びる紫外線アクリル硬
化樹脂でなる保護膜層14をアルミニウム薄膜層13上
に形成したことにより、基板11の信号面12側の吸湿
性と基板2の他面15側の吸湿性とをほぼ同程度にする
ことができると共に紫外線硬化アクリル樹脂の硬化後に
おける引張り力を低減し得る。
【0029】以上の構成によれば、光デイスク1は、反
射膜層として多孔質のアルミニウム薄膜層13を有し、
硬化時の収縮率が小さく、かつ硬化後は柔らかく良く伸
びる紫外線硬化アクリル樹脂でなる保護膜層14を有す
るので、基板11の信号面12側の吸湿性と基板11の
他面15側の吸湿性とをほぼ同程度にすることができる
と共に保護膜層14の引張り力を低減し得、かくして使
用環境等の変化による温度や湿度の変化に起因するデイ
スクにおける反りの発生を低減し得る光デイスクを実現
し得る。
【0030】また上述の構成によれば、記録ピツトが形
成された基板11上に多孔質のアルミニウム薄膜層13
を形成し、硬化時の収縮率が小さく、かつ硬化後は柔ら
かく良く伸びる紫外線アクリル硬化樹脂でなる保護膜層
14をアルミニウム薄膜層13上に形成したことによ
り、基板11の信号面12側の吸湿性と基板2の他面1
5側の吸湿性とをほぼ同程度にすることができると共に
紫外線硬化アクリル樹脂の硬化後における引張り力を低
減し得、かくして使用環境等の変化による温度や湿度の
変化に起因するデイスクにおける反りの発生を低減し得
る光デイスクの製造方法を実現し得る。
【0031】なお上述の実施例においては、反射膜層と
してアルミニウム薄膜層13を基板11上に形成した場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、銅(C
u)、金(Au)又は銅合金等、光デイスクに必要な反
射率を有する金属であれば、他の金属を用いて反射膜層
を形成してもよい。
【0032】また上述の実施例においては、補助電源2
4の負電圧の発生頻度を5〜20〔KHz 〕で5〜10〔μse
c 〕程度、電圧値を正電圧の10〜20〔%〕程度に設定し
て多孔質のアルミニウム薄膜層13を基板11上に形成
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、基
板11上に形成される反射膜層の孔の大きさを記録ピツ
トや再生波長よりも小さく形成することができれば、逆
電圧の発生頻度及び逆電圧の電圧値の設定値を変えても
よい。
【0033】さらに上述の実施例においては、従来の紫
外線硬化アクリル樹脂に比して、硬化時の収縮率が1〜
2〔%〕程度低下し、伸び率が30〔%〕程度向上し、か
つヤング率が30〔%〕程度低下した紫外線硬化アクリル
樹脂でなる保護膜層14を形成した場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、硬化時の収縮率が小さく硬
化後における引張り力を低減し得るものであれば、他の
紫外線硬化樹脂を用いて保護膜層14を形成してもよ
い。
【0034】さらに上述の実施例においては、反射膜層
として多孔質のアルミニウム薄膜層13を基板11上に
形成し、硬化時における収縮率が小さく、かつ硬化後に
おける引張り力を低減し得る紫外線硬化アクリル樹脂で
なる保護膜層14をアルミニウム薄膜層13上に形成し
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、反射
膜層として多孔質のアルミニウム薄膜層13を基板11
上に形成し、アルミニウム薄膜層13上に従来の紫外線
硬化アクリル樹脂でなる保護膜層14を形成するように
してもよい。
【0035】さらに上述の実施例においては、単一基板
11の信号面12上にアルミニウム薄膜層13を形成
し、当該アルミニウム薄膜層13上に保護膜層14が形
成された光デイスク10に本発明を適用した場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、基板11の信号面
12側を多層化することにより物理的な信号記録容量を
増加させた光デイスクや、信号が記録された基板11を
2枚製作し、この2枚の光デイスクを張り合わせること
により見かけ上2倍の記録容量を有する光デイスクに適
用することができ、これらの場合特に有効である。
【0036】この基板11の信号面12側を多層化する
ことにより信号記録容量を増加させた光デイスクは、所
定面上に第1の記録信号に応じた凹凸パターンが形成さ
れた基板と、当該基板の所定面上に形成された第1の反
射膜層と、当該第1の反射膜層上に形成され、第2の記
録信号に応じた凹凸パターンが形成された光を透過させ
るスペーサ層と、当該スペーサ層上に形成された第2の
反射膜層と、当該第2の反射膜層上に形成された保護膜
層とを有する。
【0037】このような光デイスクにおいて、第1の反
射膜層及び又は第2の反射膜層を多孔質に形成し、また
必要に応じて、硬化時における収縮率が小さく、かつ硬
化後における引張り力を低減し得る紫外線硬化アクリル
樹脂でなる保護膜層を形成することにより、当該光デイ
スクにおける反りの発生を低減し得る。
【0038】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、光デイス
クの反射膜層は多孔質に形成されているので、基板の信
号面側と他面側の吸湿性をほぼ同程度にすることがで
き、かくして使用環境等の変化による温度や湿度の変化
に起因するデイスクにおける反りの発生を低減し得る光
デイスクを実現し得る。
【0039】また上述のように本発明によれば、基板の
所定面上に形成する反射膜を多孔質に形成するようにし
たことにより、基板の信号面側と他面側の吸湿性をほぼ
同程度にすることができ、かくして使用環境等の変化に
よる温度や湿度の変化に起因するデイスクにおける反り
の発生を低減し得る光デイスクの製造方法を実現し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の光デイスクの概略構成を示す断面図で
ある。
【図2】多孔質でなる反射膜層を形成する際に用いるD
Cスパツタリング装置の概略構成を示すブロツク図であ
る。
【図3】本発明の光デイスクの製造方法で用いるDCス
パツタリング装置を用いて形成されたアルミニウム薄膜
層の状態(A)と通常のDCスパツタリング装置を用い
て形成されたアルミニウム薄膜層の状態(B)との説明
に供する略線図である。
【図4】従来の光デイスクの概略構成を示す断面図であ
る。
【図5】光デイスクにおける反り発生原理の説明に供す
る断面図である。
【符号の説明】
1、10……光デイスク、2、11……基板、3、13
……アルミニウム薄膜層、4、14……保護膜層、12
……信号面、15……信号面に対向する他面、20……
DCスパツタリング装置、21……ターゲツト、22…
…2極冷陰極グロー放電部、23……DC電源、24…
…補助電源。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定面上に記録信号に応じた凹凸パターン
    を有する基板と、 上記基板の上記所定面上に形成された多孔質でなる反射
    膜層と、 上記反射膜層上に形成された保護膜層とを具えることを
    特徴とする光デイスク。
  2. 【請求項2】上記保護膜層は、硬化時の収縮率が小さ
    く、かつ硬化後において上記基板の半径方向での引張り
    力が小さくなる紫外線硬化樹脂を用いて形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の光デイスク。
  3. 【請求項3】所定面上に第1の記録信号に応じた凹凸パ
    ターンが形成された基板と、当該基板の上記所定面上に
    形成された第1の反射膜層と、当該第1の反射膜層上に
    形成され、第2の記録信号に応じた凹凸パターンが形成
    された光を透過させるスペーサ層と、当該スペーサ層上
    に形成された第2の反射膜層と、当該第2の反射膜層上
    に形成された保護膜層とを有する光デイスクにおいて、 上記第1の反射膜層及び又は第2の反射膜層は多孔質で
    なる反射膜層であることを特徴とする光デイスク。
  4. 【請求項4】上記保護膜層は、硬化時の収縮率が小さ
    く、かつ硬化後において上記基板の半径方向での引張り
    力が小さくなる紫外線硬化樹脂を用いて形成されること
    を特徴とする請求項3に記載の光デイスク。
  5. 【請求項5】所定面上に記録信号に応じた凹凸パターン
    を有する基板を作成する第1の工程と、 上記基板の上記所定面上に多孔質でなる反射膜層を形成
    する第2の工程と、上記多孔質でなる反射膜層上に保護
    膜層を形成する第3の工程とを有することを特徴とする
    光デイスクの製造方法。
  6. 【請求項6】上記第3の工程は、硬化時の収縮率が小さ
    く、かつ硬化後において上記基板の半径方向での引張り
    力が小さくなる紫外線硬化樹脂を用いて上記保護膜層を
    形成することを特徴とする請求項5に記載の光デイスク
    の製造方法。
  7. 【請求項7】所定面上に第1の記録信号に応じた凹凸パ
    ターンを有する基板を作成する第1の工程と、 上記基板の上記所定面上に第1の反射膜層を形成する第
    2の工程と、 上記第1の反射膜層上に光を透過させるスペーサ層を形
    成すると共に、上記スペーサ層上に第2の記録信号に応
    じた凹凸パターンを形成する第3の工程と、 上記スペーサ層上に第2の反射膜層を形成する第4の工
    程と、 上記第2の反射膜層上に保護膜層を形成する第5の工程
    とを有し、 上記第2の工程及び又は上記第4の工程は、多孔質でな
    る上記反射膜層を形成することを特徴とする光デイスク
    の製造方法。
  8. 【請求項8】上記第5の工程は、硬化時の収縮率が小さ
    く、かつ硬化後において上記基板の半径方向での引張り
    力が小さくなる紫外線硬化樹脂を用いて上記保護膜層を
    形成することを特徴とする請求項7に記載の光デイスク
    の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6716505B2 (en) 2001-08-31 2004-04-06 General Electric Company Storage medium for data with improved dimensional stability

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