JPH0935280A - 分離光学ヘッド - Google Patents

分離光学ヘッド

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Publication number
JPH0935280A
JPH0935280A JP18182995A JP18182995A JPH0935280A JP H0935280 A JPH0935280 A JP H0935280A JP 18182995 A JP18182995 A JP 18182995A JP 18182995 A JP18182995 A JP 18182995A JP H0935280 A JPH0935280 A JP H0935280A
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JP
Japan
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optical
optical system
head
movable head
optical axis
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Application number
JP18182995A
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English (en)
Inventor
Kazunori Suzuki
一憲 鈴木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的緩やかな精度で、光学系の光軸ズレを
低減し、且つ、可動ヘッドのアクセス時に余分な負荷抵
抗を与えない簡易な構成であって、しかも、低コスト化
と軽量化を実現できる分離光学ヘッドを提供する。 【構成】 対物レンズをフォーカス方向及びトラッキン
グ方向に動作制御するアクチュエータを備えた可動ヘッ
ドを、そのシーク動作によって、光情報記録媒体の情報
トラック列にアクセスするように配設すると共に、対物
レンズを介して光情報記録媒体の記録面に光を照射する
照射光学系及び前記記録面からの反射光を受光する検出
光学系を、前記可動ヘッドに対応してフレーム側に固設
している分離光学ヘッドにおいて、前記可動ヘッドのた
めの円筒状ガイドによって、前記可動ヘッドの重心を通
り、そのシーク動作方向に延びる光路を形成し、その光
路の両端に前記照射光学系及び検出光学系を対面・配置
すると共に、円筒状ガイドに対して前記可動ヘッドの回
転を防止する回転防止手段を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光情報記録媒体に情報
を記録し、該記録媒体に記録された情報を再生しおよび
/または削除するために、光情報記録/再生装置に採用
される分離光学ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光を用いて情報の記録/再生を行
う光情報記録媒体として、ディスク状、カード状、テー
プ状の各種形態の記録媒体が知られている。前記光情報
記録媒体への情報の記録は、記録情報に従って変調され
た光源の出力光を、対物レンズを介して、微小スポット
に絞り、これを情報トラック上で走査することにより、
行われるのであり、前記記録情報は、光学的に検出可能
な情報ピット列として記録される。
【0003】記録された情報の再生は、該記録媒体に記
録されない程度の、一定パワーの光ビームによる微小ス
ポットで、前記情報ピット列を走査することにより、該
記録媒体からの反射光あるいは透過光を検出してた結果
で、行われる。上述した記録媒体への情報の記録、再生
に用いられる光学ヘッドは、記録媒体に対して、その情
報トラック方向及び該トラックを横切る方向に、相対的
に移動することで、走査性を発揮する。
【0004】即ち、例えば、図18に示すようなカード
式記録媒体を使用する光情報の記録/再生装置において
は、情報記録再生時において、光ビームスポットS1と
S3を用いて、AT(オートトラッキング)を行い、光
ビームスポットS2を用いて、AF(オートフォーカ
ス)を行うが、同時に、記録時の情報ピットの生成と再
生時の情報ピットの読み出しを行う。また、各情報トラ
ックにおいて、それぞれ、プリフォーマットされたアド
レス部6−1、6−2及び7−1、7−2を読み出すこ
とで、情報トラックの認識が行われる。
【0005】ここでの光情報記録方法は、図19に示す
ような分離光学系を用いて行われる。即ち、ここで、符
号121は光源である半導体レーザ、122はコリメー
タレンズ、123はビーム整形プリズム、124は光束
を分割する回折格子、125は偏光ビームスプリッタで
ある。また、符号126は1/4波長板、120はミラ
ー、127は対物レンズ、128は球面レンズ、129
はシリンドリカルレンズ、130は光検出器である。
【0006】光検出器130は、2つの受光素子130
a、130c及び4つに分割された受光素子130bか
ら構成されている。半導体レーザ121から発せられた
光ビームは、発散光束であり、コリメータレンズ122
を透過することで、平行光ビームとなり、ビーム整形プ
リズム123で、所定の光強度分布、つまり、円形の強
度分布を有すビームに整形される。その後、回折格子1
24に入射し、回折格子124により、有効な3つの光
ビーム(0次光及び±1次光)に分割される。
【0007】この3つの光束は、P偏光光束として、偏
光ビームスプリッタ125へ入射し、次いで、1/4波
長板126を透過する際に、円偏光されて、対物レンズ
127により光カード101上に、前述のような3つの
ビームスポットS1(+1次光)、S2(0次光)、S
3(−1次光)として、集束される。なお、ビームスポ
ットS2は記録、再生、AF制御に、また、ビームスポ
ットS1とS3はAT制御に用いられる。光カード上の
ビームスポットは、図 に示すように、S1、S3が隣
接トラッキングトラック4上に位置し、S2がトラッキ
ングトラック間の情報トラック2上に位置している。
【0008】このように、光カード101上に形成され
た光ビームスポットからの反射光は、再び、対物レンズ
27を通り、平行光束となって、1/4波長板126を
透過し、入射時とは偏光方向を90°回転した光ビーム
に変換され、偏光ビームスプリッタ125で、S偏光ビ
ームとして入射し、検出光学部に導かれる。この検出光
学部では、球面レンズ128とシリンドリカルレンズ1
29との組み合わせで、非点収差法によるAF制御が行
われる。ここでは、光カード101から反射した3つの
光束は、前記検出光学部により集光され、光検出器13
0に入射して、3つの光スポットを形成する。図19に
示すように、受光素子130a、130cには前述のS
1、S3の反射光が受光され、両受光素子の出力差で、
AT制御が行われる。また、4分割の受光素子130b
には光スポットS2の反射光が受光され、その出力で、
AF制御が行われ、また、記録情報が再生される。
【0009】前記光学系を用いた図20ないし図22に
示すような分離光学ヘッドは、既に知られている。ここ
で、符号205は固定光学系で、照射光学系と検出光学
系が納まっている。なお、Lは照射光及び反射光の光
軸、222は対物レンズを含む対物レンズ駆動手段、2
04は対物レンズ駆動手段222を搭載した可動ヘッ
ド、230は可動ヘッドをシーク動作のために駆動する
リニアモータ、231は可動ヘッド204を、そのシー
ク方向に案内する2本のガイド軸であり、227、22
8は透明カバーであり、229は光路を覆う蛇腹カバー
である。なお、図22に示すように、ガイド軸231に
対して、ベアリング270で可動ヘッド204をガイド
するようにした構成のものもある。
【0010】以上のような分離光学系の利点は、慣性質
量の小さな可動ヘッドのみを矢印Y方向へ往復移動し
て、光情報記録媒体に対して相対移動することで、情報
トラック上に情報の記録及び再生を行うので、高速化が
容易になることである。
【0011】また、光情報記録媒体にディスク形態のも
のを用いる場合、その情報記録方法として、図23およ
び図24に示すような構成の従来例があるが、そこで
は、ディスク301を回転するモータ302と、ディス
ク301に対して情報を記録/再生する分離光学ヘッド
を構成する固定光学系303及び可動ヘッド304と、
ディスクの半径方向に可動ヘッド304を駆動するリニ
アVCM305とが装備されていて、特に、固定光学系
303は、後述されるような形態で、装置本体306上
の所定位置に固定されている。
【0012】なお、図23には、光源である半導体レー
ザ310、コリメータレンズ311、ビーム整形プリズ
ム312、プリズム313、検出レンズ314、1/2
波長板315、偏光プリズム316、フォーカス誤差信
号検出器317及び再生信号検出器318、これら部品
を取り付ける固定部本体330が示してある。
【0013】また、可動ヘッド304には、固定光学系
303より照射したレーザ光320をディスク301に
導くプリズム321と、対物レンズ322と、この対物
レンズ322をフォーカス方向及びトラッキング方向に
駆動する磁気回路を構成するムービングコイル型のアク
チュエータ323と、これら部品を取り付ける可動部本
体324を有している。
【0014】固定光学系では、図24に示されているよ
うに、固定部本体330が、装置本体306に対向する
面に、固定光学系から照射されるレーザー光320の中
心軸線を中心とする円弧状の突起330aを具備してお
り、一方、装置本体306には突起330aと、同一半
径で且つ前記突起330aの高さより浅い円弧状の溝3
06aが形成されており、この円弧状の溝306aに突
起330aを係合させている。また、固定部本体330
は、その両端にフランジ部330bを有し、調整ネジ3
31により装置本体306に設けた溝306aに取付け
ている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のカード式記録媒
体を記録/再生する従来例では、固定光学系205から
発するレーザ光束は、その光軸Lに沿って移動し、可動
ヘッド204内の反射プリズム223を介して、90°
方向を変えて、対物レンズ222に向けられ、そこで、
光情報記録媒体の記録面に照射され、光スポットを形成
する。そして、その反射光は、再び、光軸Lに沿って戻
り、固定光学系205の検出器に入射する往復光路とな
っている。
【0016】固定光学系205の照射光軸Lと、可動ヘ
ッド204の移動に伴う、その光軸とのズレ精度は、ガ
イド軸231の真直度及び平行度によって決まる。しか
し、この機械的な精度を達成するには、ガイド軸231
および固定光学系205の加工精度と、相互取付精度を
厳しくしなければならない。しかし、厳しくすれば、す
る程、加工や組立の工数が掛かり、コストの低減が困難
となる。
【0017】なお、他に、固定光学系205に光軸ズレ
調整機構を備えた例もあるが、固定光学系205に、照
射部と検出部とを備えている従来例にあっては、可動ヘ
ッド204の移動長さに対応して、その光路長が変化す
る場合、光束が、固定光学系205に配置した回折格子
224から、可動ヘッド204の反射プリズムを介し
て、光情報記録媒体の記録面で反射され、再び、可動ヘ
ッド204を経て、固定光学系205の光検出器へと至
る光路長は、可動ヘッド204の移動距離の略2倍とな
る。このため、可動ヘッド204の移動距離が長い場
合、その移動距離に対して、2倍の光軸ズレを生じてし
まい、高い精度で調整することが難しく、その調整に熟
練と手間が掛かる欠点を持っていた。
【0018】さらに、図22に示すような従来の可動ヘ
ッド204の支持及び駆動には、2本の平行ガイド軸2
31に沿って、Y方向へ転動するベアリング270を、
可動ヘッド204に複数個、軸支させて、可動ヘッドの
X及びZ方向の動きを規制しているが、この場合、可動
ヘッドは、一般に、加速時に重心ズレによる回転モーメ
ントを防止する必要がある。
【0019】そこで、可動ヘッド204の重心に対し
て、支持部と駆動部とを一致させるような構成が採用さ
れているが、仮に、重心の一致がうまく構成できたとし
ても、ガイド軸231の方向に対して、ベアリング27
0が僅かでも傾いて取り付けられている場合には、ベア
リング270が、正規に回転されず、ガイド軸231と
の接触部で、無理な摺動・擦れを生じ、極端な場合に
は、ガイド軸231あるいはベアリング270が削ら
れ、可動ヘッド204に振動を誘発させることになり、
トラッキングエラー及びフォーカスエラーなどの原因と
なる。
【0020】更に、ガイド軸231相互が、充分に平行
に配置されていないと、ベアリング270がガイド軸2
31の正規の軌道からズレ、可動ヘッド204にピッチ
ングやヨーイングの動作を発生させ、それに応じて、可
動ヘッド204の反射プリズム223の反射面が振動
し、固定光学系205との光軸Lがズレて、前記同様の
エラーが発生する危険性を持っている。
【0021】また、可動ヘッド204の移動範囲におい
て、L光軸を一致させるために、固定光学系205側
に、図20のX、Z方向の光軸調整機構を備えて、光軸
ずれの防止に対応する場合に、仮に、L光軸を調整でき
たとしても、光カード201の記録面に対して垂直方向
の光軸の傾きである、可動ヘッド204の反射プリズム
223から対物レンズ202を通るM光軸と前記記録面
との光軸傾きを保証する手段が無い。従って、光カード
201を支持移動する載置台(図示せず)と可動ヘッド
204との加工、取付の精度および剛性によって、前記
光軸傾きを規制して、固定光学系205に配置した検出
器迄の光路を保証する羽目になる。
【0022】今日の情報機器に期待されているのは、小
型軽量化、高速化、高密度化及び低コスト化であるが、
前記従来例のような、加工、取付の精度に依存した構成
の装置では、小型軽量化、低コスト化などが達成できな
いばかりでなく、量産性にも欠ける。
【0023】また、固定光学系205の光束の透過する
窓部や、可動ヘッド204での光束を通す開口部226
を、透明カバーで(例えば、符号222で示すように)
塞ぎ、両者の光学系内部へのゴミ付着を防止している。
また、照射光軸L部分については、図21に示すよう
に、これを囲んだ蛇腹カバー229が用いられて、固定
光学系205と可動ヘッド204との間の光路長を全て
覆い、光路中へのゴミの侵入を防止している。
【0024】この構成では、可動ヘッド204を記録媒
体の記録面にアクセスした時、蛇腹カバー229の持つ
伸縮弾性力が、可動ヘッドの移動方向に対して、負荷抵
抗となって、加わり、可動ヘッドの加速性能を損うの
で、高速アクセス化に大きな障害となっていた。
【0025】また、前述のディスク式記録媒体を用いる
光情報記録/再生方法では、装置本体306に設けた溝
306aに、固定部本体330の突起330a先端部を
挿入し、両端のフランジ部330bを、調整ネジ331
を廻して、押したり、引いたりしながら、固定部303
から照射されたレーザ光320の中心軸を、装置本体3
06上に搭載された可動ヘッド304のプリズム21に
入射することで、位置出しを行う。更に、レーザ光32
0の偏光方向の調整も、調整ネジ331を締め付けた
り、緩めたりして、固定光学系3の取付角度を変化させ
ることで偏光方向と一致させて、行うが、この方法で
も、以下の問題点がある。
【0026】即ち、固定光学系303から照射されたレ
ーザ光320を、可動ヘッド304に固定支持されたプ
リズム321に対して平行に位置決めさせるために、固
定部本体330のフランジ部330bを介して、調整ネ
ジ331で締め付け固定させるが、左右の調整ネジ33
1の締め付け力で、固定部本体330の円弧状係合部の
中心をテコとした応力が、フランジ部330bに加わ
り、その結果、固定部本体330に歪みが発生する。こ
の僅かな歪みにより、固定部本体330内の各光学部品
間の光軸ズレを発生することになるのである。
【0027】その結果、フォーカス誤差信号検出器31
7及び再生信号検出器318に入射するレーザ光320
がズレて、オフセットが発生し、記録再生時のトラッキ
ング及びフォーカシング性能が損なわれる。また、レー
ザ光320の光軸ズレの調整に時間が掛かり、組立工数
が嵩む。
【0028】〔発明の目的〕本発明は、上記事情に基づ
いて成されたもので、その第1の目的とするところは、
比較的緩やかな精度で、光学系の光軸ズレを低減し、且
つ、可動ヘッドのアクセス時に余分な負荷抵抗を与えな
い簡易な構成であって、しかも、低コスト化と軽量化を
実現できる分離光学ヘッドを提供することにある。
【0029】また、本発明の第2の目的とするところ
は、比較的緩やかな精度で、光学系の光軸ズレを低減
し、且つ、可動ヘッドのアクセス時に余分な負荷抵抗を
与えない簡易な構成であって、しかも、低コスト化と軽
量化を実現できると共に、更に、光軸ズレ調整を必要と
しない簡易な構成である分離光学ヘッドを提供すること
にある。
【0030】また、本発明の第3の目的とするところ
は、比較的緩やかな精度で、光学系の光軸ズレを低減
し、且つ、可動ヘッドのアクセス時に余分な負荷抵抗を
与えない簡易な構成であって、しかも、低コスト化と軽
量化を実現できると共に、更に、光軸ズレを簡便な手段
で補正できるようにした分離光学ヘッドを提供すること
にある。
【0031】なお、本発明の他の目的は、以下に述べる
実施例の中で詳細に説明されるであろう。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、対物レンズをフォーカス方向及びトラ
ッキング方向に動作制御するアクチュエータを備えた可
動ヘッドを、そのシーク動作によって、光情報記録媒体
の情報トラック列にアクセスするように配設すると共
に、対物レンズを介して光情報記録媒体の記録面に光を
照射する照射光学系及び前記記録面からの反射光を受光
する検出光学系を、前記可動ヘッドに対応してフレーム
側に固設している分離光学ヘッドにおいて、前記可動ヘ
ッドのための円筒状ガイドによって、前記可動ヘッドの
重心を通り、そのシーク動作方向に延びる光路を形成
し、その光路の両端に前記照射光学系及び検出光学系を
対面・配置すると共に、円筒状ガイドに対して前記可動
ヘッドの回転を防止する回転防止手段を具備している。
【0033】この場合、前記円筒状ガイドは、照射光学
系から検出光学系までの光路上を覆う防塵カバーを兼ね
ているのが好ましい。また、前記可動ヘッドは光情報記
録媒体の上側に位置し、また、前記円筒状ガイドには、
可動ヘッドの移動範囲に亙って、下向きに開口部が形成
されていることが、光路への塵埃の侵入防止の上で、有
効である。
【0034】更に、前記円筒状ガイドの軸中心と、前記
光路上における照射光学系、検出光学系および可動ヘッ
ドの重心に配置された偏向光学部材の各光軸とが一致し
ていることが有利である。また、前記円筒状ガイドの軸
心に対して、照射光学系の光軸と検出光学系との光軸を
一致させる光軸調整手段を備えることで、高い精度での
光軸ずれの修正ができる。この場合、前記光軸調整手段
は、可動ヘッドの重心近傍に配置した偏向光学部材を回
動して調整するように構成されているとよい。また、前
記光情報記録媒体面に対する光軸傾きを補正する光軸傾
き補正手段を具備し、該光軸傾き補正手段が可動ヘッド
の回転防止手段を兼ねているとよい。この場合、前記光
軸傾き補正手段は、前記円筒状ガイドの軸中心に回動す
るように構成されていることが好ましい。また、前記光
軸傾き補正手段は、可動ヘッド側に設けた両側支持部材
と、固定側に軸支されて、両側支持部材間に配置される
案内部が偏芯円形状であるガイド軸とを具備していても
よく、あるいは、前記光軸傾き補正手段の配置は、前記
光情報記録媒体の記録面に対して垂直方向または/およ
び水平方向に向けられているとよい。
【0035】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明の第1の実施例について、
図1ないし図7を参照しながら、詳細に説明する。ここ
で、符号1は光情報記録媒体としての光カード、2は対
物レンズを含むトラッキング及びフォーカシング駆動す
るアクチュエータ、3は図3および図4で示す可動ヘッ
ドの可動ベース、3aは可動ベース3に、その重心Gを
通るように穿孔されている貫通穴、3bはその貫通穴3
aの両端に嵌合されて可動ベース3に一体的に固定され
た摺動部材、また、3dは貫通穴3aの貫通方向に対し
て平行に、可動ベース3に形成されたサブガイド穴であ
る。そして、サブガイド穴3dには、少なくとも1ヶ以
上のサブガイド軸6が貫通されている。
【0036】また、可動ベース3は、そのほぼ中央下側
に開口部3cを、その両側に位置して、開口部3eを、
それぞれ、形成している。また、摺動部材3bに対して
摺動接触する状態で、貫通孔3aに嵌挿した円筒状ガイ
ド5は、開口部3eに対応して、切欠き長穴5aを形成
している。そして、図3に示すように、可動ベース3の
開口部3cには、アクチュエータ2と一体的に支持固定
された光学プリズム4と回折格子16が、長穴5aを介
して貫通孔3a内に挿入する形で、それぞれ、重心Gに
対して、左右対称となるように、可動ベース3の内部で
位置決めされ、固定される。なお、長穴5aは、光学プ
リズム4の支持部が可動ベース3と共に円筒状ガイド5
に沿って移動する長さの範囲で、形成されている。従っ
て、光路は、円筒状ガイド5でカバーされて、これによ
り、塵埃の侵入を防止する機能を発揮できる。
【0037】図4に示すように、可動ベース3の左右の
開口部3eには、それぞれ、少なくとも1ヶの、回転体
であるローラ7が軸支され、サブガイド軸6に対して、
その長手方向に沿って転接されている。なお、一方の開
口部3eにあるローラ7は、可動ベース3に直に軸支さ
れているが、他方の開口部3eにあるローラ7は、板バ
ネ8に支持されていて、円筒状ガイド5回りでの可動ベ
ース3の回転をサブガイド軸6で規制する際のバネ抵抗
が働くようになっている。
【0038】可動ベース3は、図1に示すように、その
移動方向と直交する左右について、重心Gの左右対称位
置で、その両側面に駆動コイル9を一体的に固定してあ
る。なお、図中、符号10は駆動コイル9内を貫通する
内ヨーク、11は永久磁石、12は外ヨークであり、こ
れらと駆動コイル9とで磁気回路を構成している。当然
ながら、駆動コイル9に対して、適当な磁気キャップを
保って、内ヨーク10と永久磁石11、および、外ヨー
ク12がフレーム20に固定されている。
【0039】可動ベース3の重心に挿通された円筒状ガ
イド5の両端部に位置して、その一方に、図5に示すよ
うな、照射光学系14が、また、その他方に検出光学系
15が、それぞれ、フレーム20に配置されている。な
お、照射光学系14には、図示してはいないが、半導体
レーザ、コリメータレンズ、ビーム整形プリズム、が内
蔵されており、嵌合部14aにおいて、円筒状ガイド5
の中心軸線に一致するようにレーザ光束の中心が設定さ
れている。なお、この嵌合部14aは円筒状ガイド5の
外側(もしくは内側)に嵌合されている。また、検出光
学系15は、集光レンズ、シリンドリカルレンズ、光検
出器を内蔵しており、照射光学系の場合と同様に、その
嵌合部15aで円筒状ガイド5に結合されている。
【0040】また、円筒状ガイド5の中心軸線を中心と
する可動ベース3の回転を防止するための回転止め手段
としては、前述のサブガイド軸6とローラ7が有効に機
能している。また、図7には、可動ベース3の重心に位
置して固定した光学部材4を、この実施例の三角プリズ
ムから、偏光ビームスプリッタ(以下PBSと称す)に
変えた場合の構成が示されており、ここでは、照射光学
系14からの第1入射面に回折格子16を配置して、P
BS4の上面に反射面付き4/λ板17を、また、下面
に4/λ板18を一体的に固定している。
【0041】このような構成により、照射光学系14の
半導体レーザから発した光束は、円筒状ガイド5内の中
心を通り、可動ヘッド3に搭載した回折格子16を介し
て、3つの平行光束に分かれ、そして、光学プリズム4
の第1反射面で90°偏向されて、対物レンズ2の光軸
方向、即ち、光カード1に対して垂直な方向に反射し
て、対物レンズ2の右半分を通って光カード1上に集光
され、光カード1の所望情報トラックとトラッキングト
ラック上に光スポットを形成する。
【0042】また、その反射光は、再び、対物レンズ2
の左半分を通り、光学プリズム4の第2反射面を介し
て、方向を90°偏向して、円筒状ガイド5の中心を通
り、検出光学系15に直進する。これにより、照射光学
系14から検出光学系15までを一直線上に配置構成さ
せることができる。以下、従来の場合と同様に、検出光
学系15で光−電気変換処理がなされ、CPU(図示せ
ず)からの情報信号に従って、記録/再生を行う。
【0043】なお、本発明の分離光学系では、以上の光
学的な構成に限らず、他にも照射光学系14から検出光
学系15までの光路を、直線で結ぶように、その光学部
材を可動ベース3の重心Gの位置に搭載することができ
る。
【0044】また、図7に示す実施例においては、PB
S4の半導体レーザ光の第1照射面側に、回折格子16
を、対物レンズに対して垂直線上のPBS4上面に反射
面付きλ/4板17を、PBS4下面にλ/4板18
を、それぞれ、貼り合わせた構造の組合せPBSを、前
述のように、可動ベース3の重心に対称となる配置で、
固定している。この場合、S偏光照射光束が、回折格子
16で3つに分割され、PBSでA方向に90°分岐し
て、その上面の反射面付きλ/4板17に反射され、P
偏光して、PBS4を垂直に降下し、その下面のλ/4
板18にて円偏光とされて、対物レンズ2の中心を通
り、3つの光スポットを、所要のトラック上に、それぞ
れ形成する。
【0045】その反射光は、再び、対物レンズ2の光軸
を通り、下面のλ/4板18でS偏光され、PBSの反
射面で90°方向を偏向し、円弧状ガイド5の中心を通
り、検出光学系15に直進する。その後は、前述の実施
例と同様であるから、説明を省略する。
【0046】次に、上述の光学系を搭載させた分離型光
学ヘッドの支持及び駆動手段を説明する。可動ベース3
の重心を貫く円筒状ガイド5と平行で、且つ、水平対称
位置に配置したサブガイド軸6に従って、これに転接す
るローラ7は、反重力側から可動ベース3に支持されて
おり、そして、少なくとも一方は、付勢用の板バネ8に
より、支持されていて、サブガイド軸6を押圧している
から、円筒状ガイド5に対する可動ベース3の回転が規
制されている。
【0047】また、可動ベース3の重心位置に対して左
右対称で且つ水平面内に駆動作用点を持つ駆動コイル9
が、可動ベース3の両側面に固定してあり、内ヨーク1
0、永久磁石11、外ヨーク12で周知の磁気回路を構
成しているから、駆動コイル9に流れる電流の方向に従
って、可動ベース3を直線往復移動させている。従っ
て、可動ベース3の重心に対して、円筒状ガイド5、サ
ブガイド軸6、駆動の作用点が水平面上で一致している
と共に、照射光学系14と検出光学系15の光軸が円筒
状ガイド5の軸中心と同一直線上に配置されている、所
謂、重心駆動であることにより、可動ベース3にピッチ
ングやヨーイングなどの振動が発生しない良好な状態を
確保でき、また、従来のような2本の平行ガイド軸を使
用するものと異なり、その平行精度を考慮する必要がな
く、1本の円筒状ガイド5に規制された摺動部材3bを
介して移動するので、照射光学系14からの光軸ズレが
なくて、反射光を正確に検出光学系に到達させることが
可能となる。
【0048】なお、可動ヘッド3には、対物レンズ2の
フォーカス方向とトラッキング方向に移動できるアクチ
ュエータが一体的に設けてあり、可動ヘッドの駆動部手
段は、この実施例において、駆動コイル9を使用してい
るが、これを、例えば、DCモータを駆動源とし、ベル
ト及びプーリで構成してもよく、あるいは、超音波モー
タを使用してもかまわない。 (第2実施例)以下、本発明の第2の実施例について、
図8ないし図15を参照しながら詳細に説明する。な
お、ここでは、重複説明を避けるために、基本的に第1
の実施例と同一の箇所には、同一の符号を付けて、その
説明を省略することにする。
【0049】この実施例で特徴となるところは、対物レ
ンズアクチュエータ部2が、アクチュエータ基板2aに
支持され、これには、凹形状の支持アーム2bが一体的
に形成されており、また、対物レンズの中心と同軸心の
円形嵌合部2cが形成されていることである。そして、
この支持アーム2bには、光学部材4が、その中心部を
可動ベース3の重心Gおよび円筒状ガイド5の軸中心に
一致するように、取り付けてある。
【0050】また、可動ベース3には、前述の実施例と
同様に、その重心Gを通って移動方向に延びる開口部3
aとは、その重心Gを通って垂直に交差する方向のZ軸
に沿って、開口部3cを有するが、この下端には、同軸
的に係合穴3gが形成され、ここに、前述の円形嵌合部
2cが回転自在に嵌合されている。また、アクチュエー
タ基板2aのフランジ部2fには円形の開口溝2dが設
けられており、ここには、可動ベース3に回転可能に支
持された偏芯軸3fの、偏心した頭部が回転自在に嵌合
している。
【0051】また、可動ベース3とアクチュエータ基板
2aとは、バネを介して、止めネジなどで螺着され、前
記バネの適当な弾性力で、相互に押圧されていて、その
当接面である、可動ベース3の下側の面に、これを水平
基準面として取り付けられている。従って、アクチュエ
ータ基板2aは、偏芯軸3fを廻すことで、当接面で摩
擦摺動しながら、可動ベース3の重心Gを通るZ軸を中
心に、微小に回転することができる。この状態は、図1
1に示されている。
【0052】なお、アクチュエータ基板2aが当接面に
接触した状態で、Z軸方向に関して、支持アーム2bに
支持固定された光学部材4の光学的中心が一致するよう
に、光学部材4の取付がなされている。この場合、X、
Y軸方向については、円形嵌合部2cが重心Gに関する
位置合わせを行っている。
【0053】また、この実施例では、図8ないし図10
に示すように、可動ベース3の上側に位置して左右一対
の回転体としてのローラ7A、7Aが、その間の間隙に
Z軸を位置するようにして、垂直軸により支持されてい
る。また、フレーム20上には、胴部が軸線に対して偏
心している偏心ガイド軸6Aが、その胴部をローラ7
A、7Aで挟まれた状態で、円筒状ガイド5と平行に、
且つ、回転中心線がZ軸と交差して、配置されている。
なお、偏心ガイド軸6Aは、図12に詳細に示すよう
に、その両端軸部をフレーム20上の基準支持部20a
に支持させ、ネジなどに手段で基準支持部20aに装着
した押圧バネ板21で、その基準面に押し付け、固定し
ている。
【0054】なお、要すれば、図9に示すように、偏心
ガイド軸6Aの一方の軸端にはウォームギヤー6aが固
定され、フレーム20に対して回転可能に支持してある
スクリュウ軸22と噛み合わせてあり、スクリュウ軸2
2の一端に設けた回転板22aを回転することで、偏心
ガイド軸6Aを回転し、図13に示すように、重心Gに
対して可動ベース3の左右の位置合わせを実現できる。
【0055】而して、この実施例では、既に従来例で説
明したように、照射光学系14からの平行光束を、回折
格子16(図14参照)で、0次光と±1次光の3つに
分け、光学部材4を介して、対物レンズ2で光カード1
上に集束させ、情報トラック上に0次光ビームを照射さ
せ、残りの±1次光ビームをトラッキングトラックに照
射させる。
【0056】また、この反射光を対物レンズ2を通し
て、λ/4板18にてS偏光として、PBS4の偏光面
を介して、方向を90°偏向し、検出光学系15に直進
させ、検出光学系15に搭載のAF検出センサである4
分割センサ(図15参照)にて、前記0次光を検出す
る。ここで、このAF検出センサ30bに入る0次光
が、4分割センサ中心から平行にズレている状態は、一
体的な光学ブロックを構成するPBS4の照射面、出射
面及び偏光面の配置、角度ズレが原因である。即ち、こ
れは、PBS4のこれら各面が、図11のX軸線方向と
平行に配置されていないで、僅かでも角度が付いている
場合に発生する。従って、このオフセットを除去するた
め、PBS4の照射面及び出射面がX軸線上に平行とな
るように、偏心軸3fを廻して、検出光学系15の4分
割センサ中心と0次光を一致させるのである。
【0057】このように、本発明では、アクチュエータ
基板2aを、図10のZ光軸中心に回転させ、PBS4
を微小回転させることで、円筒状ガイド5の中心軸に一
致している照射光学系14からの光束を、同軸上に配置
されている検出光学系15の4分割センサに導き、光軸
のオフセットを補正できるのである。
【0058】次に、この実施例での、分離型光学系を搭
載した可動光学ヘッドに対する光カード面の光軸傾き補
正動作を、具体的に説明する。図9において、回転板2
2aを回転させ、スクリュウ軸22を介して、ウォーム
ギヤー6aを回転し、偏心ガイド軸6Aを回転する。こ
の時、図13に示すように、回転量に応じて偏心ガイド
軸6Aを挟むローラ7Aが、図13(a)の中立状態か
ら、左回しの状態(b)あるいは右回しの状態(c)へ
と、左右に移動し、可動ベース3が円筒状ガイド5を中
心に回転する。
【0059】このように、偏心ガイド軸6Aを左右に回
すことで、可動ベース3を円筒状ガイド5を中心として
変位させ、また、可動ベース3の重心Gに配置した光学
部材4及び対物レンズ2が一体的に回動される。なお、
この時、偏心ガイド軸6Aの両端軸部は、押圧バネ板2
1で弾持されているが、ネジを緩めておくと操作がし易
い。
【0060】このような円筒状ガイド5の回動で、AF
検出器である4分割センサ30bのA、D対B、C出力
の差を検出することができる。そして、この時の出力差
が零か、その近傍になるように、偏心ガイド軸6Aを調
整し、光軸傾きの補正を行うのである。補正された後、
押圧バネ板21を、止めネジの締め付けで、あるいは接
着材の塗布で、再び、偏心ガイド軸6Aが回転しないよ
うに、確実に固定するのである。
【0061】このように、本実施例によれば、可動ベー
ス3を、そのZ軸中心に微小回動することで、即ち、ア
クチュエータ基板2aに取付けた光学部材4を回転させ
ることで、照射光学系14と検出光学系15との光軸ズ
レを補正すると共に、偏心ガイド軸6Aの回動操作で、
1本の円筒状ガイド5を中心として、可動ベース3全体
を傾けることができ、光軸傾きを補正させることも可能
となる。しかも、前記偏心ガイド軸6を回わすための微
動送り部であるウォームギヤー6a、スクリュー軸2
2、回転板22aを介して、光カード面1に対する可動
ヘッド3の光軸傾きを補正する際、更に、合わせて、可
動ヘッド3の回転を規制するという2役を、簡単な構成
で達成している。 (他の実施例)図16に示される実施例は、第2実施例
の一部を変形したもので、特に、ここでは、可動ベース
3の偏心ガイド軸6の支持位置は、前記実施例とは異な
り、水平面のX軸上で一致するように構成している。他
は、第2実施例と同様であるから、その構成および機能
についての説明を省略する。また、図17に示す実施例
は、第2実施例の光学部品4に第1実施例の図5に示す
ような光学系を用いた場合の態様を示すもので、他は、
第2実施例と同様であるから、同じく、その構成および
機能についての説明を省略する。
【0062】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したようになり、対
物レンズをフォーカス方向及びトラッキング方向に動作
制御するアクチュエータを備えた可動ヘッドを、そのシ
ーク動作によって、光情報記録媒体の情報トラック列に
アクセスするように配設すると共に、対物レンズを介し
て光情報記録媒体の記録面に光を照射する照射光学系及
び前記記録面からの反射光を受光する検出光学系を、前
記可動ヘッドに対応してフレーム側に固設している分離
光学ヘッドにおいて、前記可動ヘッドのための円筒状ガ
イドによって、前記可動ヘッドの重心を通り、そのシー
ク動作方向に延びる光路を形成し、その光路の両端に前
記照射光学系及び検出光学系を対面・配置すると共に、
円筒状ガイドに対して前記可動ヘッドの回転を防止する
回転防止手段を具備している。
【0063】従って、可動ヘッドのシーク動作によっ
て、光路長が変化せず、比較的緩やかな精度で、光学系
の光軸ズレを低減でき、且つ、可動ヘッドが重心駆動な
ので、そのアクセス時に余分な負荷抵抗を与えることが
なく、簡易な構成であって、しかも、低コスト化と軽量
化を実現できる。
【0064】特に、可動ヘッドの重心Gを円筒状ガイド
に位置させ、その重心Gに光学部材を介在させ、前記円
筒状ガイドの両端部に照射光学系の出射中心と検出光学
系の受光中心が一致するよう装着した構造では、振動の
無い良好な状態で、可動ヘッドの光学部材の往復移動で
きる。その結果、光軸ズレなどの影響に左右されない信
頼性の高い記録、再生が可能となる。
【0065】なお、照射光学系の出射光路から検出光学
系までの光路が円筒状ガイド内を通るので、外部からの
ゴミの侵入を防止できるため、検出光学部のゴミノイズ
が防止でき、安定した出力を制御系に供給することが可
能となる。この場合、前記可動ヘッドは光情報記録媒体
の上側に位置し、また、前記円筒状ガイドには、可動ヘ
ッドの移動範囲に亙って、下向きに開口部が形成されて
いることが、光路への塵埃の侵入防止の上で、有効であ
る。
【0066】また、本発明によれば、前記円筒状ガイド
の軸心に対して、照射光学系の光軸と検出光学系との光
軸を一致させる光軸調整手段を備えることで、高い精度
での光軸ずれの修正ができる。そして、好ましくは、前
記光軸調整手段は、可動ヘッドの重心近傍に配置した偏
向光学部材を回動して調整するように構成される。
【0067】その結果、可動ヘッドの重心G位置で、円
筒状ガイドの軸中心に配置した光学部材を、その軸方向
と直交するZ軸回りで回転させて、照射光学系と検出光
学系との光軸ズレを補正するという単純な構成で、従来
のように加工組立精度に頼ることなく、光軸ズレ補正で
き、また、調整時間の短縮が可能となる。
【0068】更に、本発明によれば、前記光情報記録媒
体面に対する光軸傾きを補正する光軸傾き補正手段を具
備し、該光軸傾き補正手段が可動ヘッドの回転防止手段
を兼ねている。この場合、前記光軸傾き補正手段は、前
記円筒状ガイドの軸中心に回動するように構成され、あ
るいは、可動ヘッド側に設けた両側支持部材と、固定側
に軸支されて、両側支持部材間に配置される案内部が偏
心円形状であるガイド軸とを具備している。この場合、
前記光軸傾き補正手段の配置は、前記光情報記録媒体の
記録面に対して垂直方向または/および水平方向に向け
られているとよい。
【0069】これによって、所望の偏心量だけ可動ヘッ
ドを、円筒状ガイドの軸を中心として回動し、光情報記
録媒体の記録面との光軸傾きを補正する。従って、短い
調整時間で、検出光学系でのオフセットを解消し、光軸
ズレの無い良好な状態で、記録及び再生を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断正面図である。
【図2】同じく、図1のA矢視からの底面図である。
【図3】同じく、要部を拡大して示した縦断正面図であ
る。
【図4】同じく、要部を拡大して示した底面図である。
【図5】同じく、図2のC矢視からの縦断側面図であ
る。
【図6】同じく、光学部品の別の例を示す図2のC矢視
からの縦断側面図である。
【図7】図6に示す光学部品の構成を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例を示す縦断正面図である。
【図9】図8のA矢視からの上面図である。
【図10】同じく、要部を拡大して示した縦断正面図で
ある。
【図11】同じく、底面図である。
【図12】同じく、光軸ずれ調整手段を示し、(A)は
の偏心ガイド軸の正面図、(B)は前記調整手段の構成
図である。
【図13】同じく、光軸ずれ調整手段の機能を説明する
ための図である。
【図14】同じく、第2実施例における全体の縦断側面
図である。
【図15】検出光学系を説明するための構成図である。
【図16】光軸ずれ調整手段の変形例を示す縦断正面図
である。
【図17】同じく、縦断側面図である。
【図18】光カードのトラック上の光スポットの配置を
説明するための模式図である。
【図19】光学系の構成例を示す斜視図である。
【図20】従来例の斜視図である。
【図21】従来例の平面図である。
【図22】光カードに対する可動光学系の動作関係を示
す平面図である。
【図23】別の従来例の概略側面図である。
【図24】同じく、要部の正面図である。
【符号の説明】
1 光カード(光情報記録媒体) 2 対物レンズを保持するアクチュエータ 3 可動ベース 3a 開口部 3b 開口部 4 光学部材 5 円筒状ガイド 5a 長穴 6 サブガイド軸(偏心ガイド軸) 6a ギヤー 7 ローラ(回転体) 9 駆動コイル 21 押圧板 22 スクリュー軸 22a 回転板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズをフォーカス方向及びトラッ
    キング方向に動作制御するアクチュエータを備えた可動
    ヘッドを、そのシーク動作によって、光情報記録媒体の
    情報トラック列にアクセスするように配設すると共に、
    対物レンズを介して光情報記録媒体の記録面に光を照射
    する照射光学系及び前記記録面からの反射光を受光する
    検出光学系を、前記可動ヘッドに対応してフレーム側に
    固設している分離光学ヘッドにおいて、 前記可動ヘッドのための円筒状ガイドによって、前記可
    動ヘッドの重心を通り、そのシーク動作方向に延びる光
    路を形成し、その光路の両端に前記照射光学系及び検出
    光学系を対面・配置すると共に、円筒状ガイドに対して
    前記可動ヘッドの回転を防止する回転防止手段を具備し
    ていることを特徴とする分離光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記円筒状ガイドは、照射光学系から検
    出光学系までの光路上を覆う防塵カバーを兼ねているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の分離光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記可動ヘッドは光情報記録媒体の上側
    に位置し、また、前記円筒状ガイドには、可動ヘッドの
    移動範囲に亙って、下向きに開口部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1および2に記載の分離光学ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記円筒状ガイドの軸中心と、前記光路
    上における照射光学系、検出光学系および可動ヘッドの
    重心に配置された偏向光学部材の各光軸とが一致してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の分離光学ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記円筒状ガイドの軸心に対して、照射
    光学系の光軸と検出光学系との光軸を一致させる光軸調
    整手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の分離
    光学ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記光軸調整手段は、可動ヘッドの重心
    近傍に配置した偏向光学部材を回動して調整するように
    構成されていることを特徴とする請求項5に記載の分離
    光学ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記光情報記録媒体面に対する光軸傾き
    を補正する光軸傾き補正手段を具備し、該光軸傾き補正
    手段が可動ヘッドの回転防止手段を兼ねていることを特
    徴とする請求項1に記載の分離光学ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記光軸傾き補正手段は、前記円筒状ガ
    イドの軸中心に回動するように構成されていることを特
    徴とする請求項7に記載の分離光学ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記光軸傾き補正手段は、可動ヘッド側
    に設けた両側支持部材と、固定側に軸支されて、両側支
    持部材間に配置される案内部が偏芯円形状であるガイド
    軸とを具備していることを特徴とする請求項7及び8に
    記載の分離光学ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記光軸傾き補正手段の配置は、前記
    光情報記録媒体の記録面に対して垂直方向または/およ
    び水平方向に向けられていることを特徴とする請求項7
    に記載の分離光学ヘッド。
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