JP3651138B2 - 光ディスク装置の対物レンズ駆動装置 - Google Patents

光ディスク装置の対物レンズ駆動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置において光ディスクの情報面へ光を用いて情報記録再生する際に、光を通す対物レンズの駆動装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に光ディスク装置は、光学ピックアップから出射されるレーザ光がディスク面に対して垂直に入射した場合に、集束スポットに収差が極力生じないように光学設計されている。
ところが、実際の光ディスク装置においては、ターンテーブルの回転時の軸振れ及び光ディスク単体のそり等により、信号の記録再生時に入射ビームとディスク面との角度ずれ現象(以後、スキューと記す)が生じる。
光ディスクに信号を高密度に記録すればするほど、このスキューに起因するコマ収差が信号の読み書きに与える悪影響が大きいため、光ディスクの高密度化を図る際にはこのディスクスキューを低減させる、又は何らかの手法で光学的に補正する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これまでの光ディスク装置、例えばレーザディスクの様なディスク径が大きくディスクスキューが多く発生するような光ディスク装置においては、図26に示すような機構が提案されてきた。これはディスクスキュー角θが生じた場合に、光学ピックアップ1113をメカデッキ1114上にスライド移動可能に設置された光学ピックアップのベース1115上の回転軸1016を中心に角度θだけ回転させることにより、レーザ光をディスク面1000に垂直入射させる方式である。
しかしながら、この方式では大きい光学ピックアップ1113を傾動させなければならないため、消費電力が大きくなる他、高速で傾動させることが容易でないためレーザディスクの回転に同期したスキューのAC成分(光ディスクの反りが回転ごとに出る時間的変動分)を補正することは困難であった。
【0004】
このような問題に対し、図27に示すようなレンズ1002の光軸とディスク面とが常に垂直になるように対物レンズ1002とプリズム・ミラー群(図示せず)のみを、傾動制御することが提案されている(特開平5−6555号公報)。この方式を採用すれば、可動部1190は対物レンズ2、プリズム、ミラー及びそれらを保持する筐体のみであるので、スキュー制御に要する電力が少なくて済む上、高速動作が可能であるためディスクスキューのAC成分を補正することが可能になる。
【0005】
ところが、スキューを補正するために傾動動作を行う場合、可動部1190は低い周波数帯(トラッキング方向の1次共振周波数ftrよりも低い場合)においては、図28(a)に示すように光軸1117と板バネ1118の取り付け高さ位置との交点を回転中心EZとする回転運動のモーメント力Mrsになる。
一方、高い周波数帯(トラッキング方向の1次共振周波数ftrより高い場合)においては、可動部1190は図28(b)に示すように可動部1190の重心位置Gを中心とした回転運動のモーメント力Mrsになる。従ってラジアルスキューを補正するために可動部1190を傾動動作をさせた場合、図28(a)(b)のいずれの場合も対物レンズ1002の主点位置Oは矢印ARで示すようにディスクの半径方向に動いてしまい、この主点位置Oの移動はトラッキングサーボに対して外乱となるため、通常の2軸アクチュエータを用いた場合以上にトラッキングサーボゲインが必要とされる。
さらに、図29に示すように低い周波数帯においては、トラッキング動作時に、可動部1190は、板バネ1118の取り付け位置と光軸1117との交点EZ回りに回転運動のモーメント力Mrsを生じるためにラジアルスキューサーボに対して外乱を与えることになる。
従って、ラジアルスキューサーボとトラッキングサーボとが相互に外乱を及ぼし合うことになり、制御不安定の要因になる。
【0006】
また、特開平5−6555号公報においては、信号の読み書き用のレーザとは別の光源及び光学系をスキュー検出用に備えているために、ピックアップ本体を小型でかつ低価格にて提供する場合の妨げとなる。さらに図27の可動部1190が1枚の円筒状の板バネ1118により支持されるため、アクチュエータの駆動感度が低下するといった問題があった。
可動部1190は薄い板バネ1118によって支持されているので、外部から強い衝撃が加わった場合に板バネ部の塑性変形を起こしてアクチュエータの性能を損なう可能性もある。
そこで本発明は上記課題を解消し、対物レンズの光軸と光ディスクとの適正な角度からのずれを簡便に補正することができる光ディスク装置の対物レンズ駆動装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明にあっては、光ディスク装置の光ディスクの情報面へ光を用いて情報を記録再生する際に、光を通す対物レンズの駆動装置において、通電することにより、対物レンズを有する可動部を、対物レンズを光ディスクに遠ざかったり近づいたりするフォーカス方向に直線移動し、光ディスクのスキュー発生量に応じてラジアルスキュー方向とタンジェンシャルスキュー方向に傾動するための複数の第1コイルと、通電することにより、対物レンズを有する可動部を、光ディスクのトラックを横切るトラッキング方向に移動するための複数の第2コイルと、可動部の下部に離間して配置されている固定部と、可動部と固定部との間で一端側が固定部に他端側が可動部にそれぞれ取り付けられ、可動部を固定部に対して弾性的に保持する複数のサスペンションとを備え、サスペンションは、板厚が薄い部分と肉厚部分とからなり、光ディスクのトラック方向にそって薄い部分と肉厚部分が平行にされた板状部材であり、可動部の重心が対物レンズの光軸上にあり、サスペンションの他端側の可動部に対する取り付け位置の固定部の上面からの高さをHとすると、Hは、可動部の重心の固定部の上面からの高さと概ね一致している、光ディスク装置の対物レンズ駆動装置により、達成される。
本発明では、可動部の重心が対物レンズの光軸上にあり、しかもサスペンションの可動部に対する取り付け高さが、可動部の重心と概ね一致していることから、トラッキング方向の一次共振周波数よりも低い周波数の外乱に対してトラッキングサーボ動作させる場合に、可動部がラジアルスキュー方向に傾いてしまうのを極力抑えることができる。また、サスペンションの構成を採用することによって、対物レンズのトラック方向への不要な動きを抑え、安定したフォーカス、トラッキング及びラジアルスキューサーボ、タンジェンシャルスキューサーボを実現できる。また、4自由度方向には、従来と同程度のばね定数で可動部を支持しつつ、トラック方向への剛性を強化することができる。
また、このことから、逆にトラック方向への剛性を従来と同程度確保した場合、4自由度方向へのばね定数を下げることができるため、駆動装置の駆動感度を向上できる。
【0009】
上記目的は、本発明にあっては、光ディスク装置の光ディスクの情報面へ光を用いて情報を記録再生する際に、光を通す対物レンズの駆動装置において、通電することにより、対物レンズを有する可動部を、対物レンズを光ディスクに遠ざかったり近づいたりするフォーカス方向に直線移動し、光ディスクのスキュー発生量に応じてラジアルスキュー方向とタンジェンシャルスキュー方向に傾動するための複数の第1コイルと、通電することにより、対物レンズを有する可動部を、光ディスクのトラックを横切るトラッキング方向に移動するための複数の第2コイルと、可動部の下部に離間して配置されている固定部と、可動部と固定部との間で一端側が固定部に他端側が可動部にそれぞれ取り付けられ、可動部を固定部に対して弾性的に保持する複数のサスペンションとを備え、サスペンションは、板厚が薄い部分と肉厚部分とからなり、光ディスクのトラック方向にそって薄い部分と肉厚部分が平行にされた板状部材であり、可動部の重心が対物レンズの光軸上にあり、サスペンションの他端側の可動部に対する取り付け位置の固定部の上面からの高さをHとすると、Hは、対物レンズの主点位置の固定部の上面からの高さと概ね一致している、光ディスク装置の対物レンズ駆動装置により達成される。
本発明では、可動部の重心が対物レンズの光軸上にあり、サスペンションの可動部に対する取り付け高さが、対物レンズの主点位置の高さと概ね一致しているので、トラッキング方向の一次共振周波数よりも低い周波数の外乱に対してラジアルスキューサーボ動作させる場合に、対物レンズの主点位置が、ディスクの半径方向(トラッキング方向)に動いてしまうことによりトラッキングサーボに外乱が発生するのを抑えることができる。
【0010】
上記目的は、本発明にあっては、可動部の重心位置が、上記対物レンズの主点位置と概ね一致している光ディスク装置の対物レンズ駆動装置により達成される。
本発明では、可動部の重心が対物レンズの光軸上にあり、可動部の重心位置が対物レンズの主点位置と概ね一致しており、サスペンションの可動部に対する取り付け高さが、可動部の重心及び対物レンズの主点位置の高さと概ね一致していることから、対物レンズはフォーカス、トラッキング、ラジアルスキュー、タンジェンシャルスキューの4自由度方向の機械的な干渉を極力防いで4自由度方向に独立して安定動作させることができる。
【0011】
上記目的は、本発明にあっては、可動部は、光ディスクと対物レンズとの相対的な傾きを検出するためのスキューセンサを備え、スキューセンサは、光ディスクの情報面の信号を読み取るための読み取り光学系に用いられている光の波長と異なる波長を有する光を発生する光発生手段と、この光発生手段からの光を通し、読み取り光学系に用いられている光を遮蔽する光学フィルタと、光学フィルタを通った光発生手段からの光を受光する受光手段と、を備える光ディスク装置の対物レンズ駆動装置により、達成される。
本発明では、スキューセンサの光学フィルタが、スキューセンサの光発生手段からの光は通すが、光ディスクの情報面の信号を読み取るための読み取り光学系の光は遮蔽するので、スキューセンサは、読み取り光学系に用いられている光に邪魔されずに、光ディスクと対物レンズとの相対的な傾きを確実に検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0015】
図1は、本発明の対物レンズ駆動装置を備えた光ディスク装置の一例を示している。図1の光ディスク装置200は、対物レンズ駆動装置100と再生光学系150及び光ディスクDの駆動部190等を備えている。
駆動部190はチャッキング部191とモータ192を備えており、チャッキング部191には、光ディスクDを着脱可能に取付けることができる。モータ192は、チャッキング部191と光ディスクDを連続回転させることができる。
【0016】
対物レンズ駆動装置100は、対物レンズ2を光ディスクDのディスク面DPに対して移動するための装置である。この対物レンズ駆動装置100の付近には、再生光学系150が配置されている。
この再生光学系150は、光ディスクDのディスク面DPに記録されている情報信号を再生する光学系である。再生光学系150は、レーザダイオード151、コリメータレンズ152、グレーティング153、λ/2板(1/2波長板)154、偏光ビームスプリッタ155、λ/2板156、集光レンズ157、円筒レンズ及び凹レンズ158、8分割のフォトディテクタ160、フロントモニター用フォトディテクタ159、λ/4板161等を備えている。
【0017】
レーザダイオード151は、例えば650nmの波長のレーザ光Lを発生するもので、レーザ光Lはコリメータレンズ152により平行光にされて、グレーティング153とλ/2板154を通り偏光ビームスプリッタ155に至る。偏光ビームスプリッタ155は、このレーザ光Lの一部をフロントモニター用フォトディテクタ159に導くとともにレーザ光Lの残部を対物レンズ2側に導く。フロントモニター用フォトディテクタ159は、レーザダイオード151の出力をモニターするためのディテクタである。
【0018】
対物レンズ2は、レーザ光Lをディスク面DPに集束して照射する。そしてディスク面DPからの戻り光は、λ/4板161を通り偏光ビームスプリッタ155で反射されてλ/2板156を通り集光レンズ157で集光され、かつ円筒レンズ及び凹レンズ158により更に集光されて、8分割のフォトディテクタ160に導かれるようになっている。
8分割のフォトディテクタ160は、図5にパターン配置例を示している。フォトディテクタ160は、ディテクタ160A〜160Hからなる。ディテクタ160A〜160Dは正方形状であり、ディテクタ160E〜160Hは長方形状である。
【0019】
次に、図1の対物レンズ駆動装置100の構造を、図2と図3を参照して詳しく説明する。
図2は、図1の対物レンズ駆動装置100の構造を更に詳しく示す側面図であり、図3はその駆動装置100の平面図である。
対物レンズ2は、図1のレーザ光LのスポットSPをディスク面DPに形成するためのレンズである。対物レンズ駆動装置100は、対物レンズ2、ボビン(可動部)5、複数のフォーカスコイル6−a,6−b,6−c,6−d、トラッキングコイル7a,7b、ベースBA、4本のサスペンション8、タンジェンシャルスキューセンサ3、ラジアルスキューセンサ4等を備えている。
可動部であるボビン5は、例えばプラスチック等により作られており、図3で見て長方形状を有している。このボビン5の図3で見て中心には対物レンズ2が搭載されている。
タンジェンシャルスキューセンサ3とラジアルスキューセンサ4は、図3の平面図においてボビン5の中心軸CLLにほぼそって設けられているが、これらのセンサ3,4は図3においてややフォーカスコイル6−a,6−c側に変位して配置されている。
ラジアルスキューセンサ4とタンジェンシャルスキューセンサ3は、対物レンズ2と光ディスクDのディスク面DP(図1参照)との相対角度を検出するセンサである。
【0020】
4つのフォーカスコイル6−a〜6−dは、図3のボビン5の上面において、それぞれほぼ四隅に配置されている。これらのフォーカスコイル6−a〜6−dは、通電することにより、ボビン5及び対物レンズ2をフォーカス方向FCSに直線移動し、又はボビン5と対物レンズ2をラジアルスキュー方向RSDとタンジェンシャルスキュー方向TSDに傾動させるための駆動コイルである。
2つのトラッキングコイル7−a,7−bは、ボビン5の短辺側にそれぞれ取付けられている。このトラッキングコイル7−a,7−bは、通電することにより、ボビン5及び対物レンズ2をトラッキング方向TRKにそって直線移動させるための駆動コイルである。
ボビン5は、4つのサスペンション8を備えている。4つのサスペンション8が、ボビン5とベースBAとの間に設けられている。特徴的なのは、4つのサスペンション8は、ボビン5の対物レンズ2の光軸OPLに関して対称位置に配置されており、かつサスペンション8の上部の取付部8aが対物レンズ2の主点10と同じ高さH、すなわちベースBAの上面に対して同じ高さHに設定されていることである。
【0021】
図9と図10はサスペンション8の一部を示しており、図9と図10のサスペンション8は、例えば弾性、機械的特性に優れ、屈曲疲労性も良好な熱可塑性エラストマー(例:東レ株式会社のハイトレル)展延性が良い高性能ばね材であるりん青銅、ステンレス鋼により作られている。図9のサスペンション8は板状で厚み8Wを有し、部分的に肉厚部8dとなっている。この肉厚部8dは、光ディスクのトラック方向TD(図3参照)にそって形成されている。このようにすることで、図2と図3のボビンがフォーカス方向FCSやトラッキング方向TRKあるいはタンジェンシャルスキュー方向TSDやラジアルスキュー方向RSDに移動する場合において柔軟性を確保しつつ、ボビン5をしっかりとベースBAに対して保持することができる。
【0022】
図10のサスペンション8はやはり板状のものを曲げて形成しており、トラック方向TDにそって肉厚部8eが形成されている。この肉厚部8eも図9の肉厚部8dと同じ働きをする。
このように肉厚部8d,8eがトラック方向TDに形成されていることにより、サスペンション8のトラック方向TDにおける剛性を高めることができる。
図11は、図10のサスペンション8を模式的に示している。図12は、サスペンション8がフォーカス方向FCS方向に柔軟性を持って弾性変形している様子を示し、図13はサスペンション8がトラッキング方向TRKにそって弾性的に変形している様子を示している。また図14は、図9と図10の肉厚部8d,8eがトラック方向TDにそって形成されているメリットから、サスペンション8がトラック方向TDには変形しにくく安定している様子を示している。つまり図3のボビン5がトラック方向TDへは不要な動作をしないようにサスペンションが機能するのである。
【0023】
次に、図3のタンジェンシャルスキューセンサ3とラジアルスキューセンサ4の構造について説明する。
図3において光ディスクDは、例えば直径が120mmのディスク(コンパクトディスクや高密度な2枚のディスクを貼り合わせたディスクのようなもの)を使用することを前提とすると、例えば光ディスクDの半径が40mm付近で、対物レンズ2と2つのセンサ3,4が同じトラック上に位置するように、センサ3,4がボビン5の上に配置されている。つまりスキューセンサ3,4は対物レンズ2に比べて光ディスクDの中心側にオフセットするようにボビン5の上に配置されている。
【0024】
図6はタンジェンシャルスキューセンサ3のディテクタの配置例を示し、図7はラジアルスキューセンサ4のディテクタの配置例を示している。
図6において、タンジェンシャルスキューセンサ3は、光発生手段であるLED(光発光素子)3aと2つのフォトトランジスタ3b,3cを有している。フォトトランジスタ3b,3cは、受光手段である。これらのLED3aとフォトトランジスタ3b,3cは、図8のようにレンズ及び光学フィルタFTにより覆われている。
このタンジェンシャルスキューセンサ3は、図3に示すように対物レンズ2と光ディスクDのディスク面DPとのタンジェンシャルスキュー方向TSDに関する相対角度を検出するものである。
【0025】
図7のラジアルスキューセンサ4は、光発生手段であるLED4a、受光手段であるフォトトランジスタ4b,4cを備えている。これらLED4a、フォトトランジスタ4b,4cは、図8のようにレンズ及び光学フィルタFTにより覆われている。
このラジアルスキューセンサ4は、図3に示すように対物レンズ2と光ディスクDのディスク面DPとのラジアルスキュー方向RSDに関する相対角度を検出するものである。
図8のレンズ及び光学フィルタFTは、例えば透明なプラスチックで作られているが、図6と図7のLED4aが発生する光は通すが、図1の再生光学系150のレーザダイオード151の発生するレーザ光Lは遮蔽する。つまり例えばレンズ及び光学フィルタFTは、波長650nm光の進入を阻止するが、波長950nmの光は透過する性質を持っている。
【0026】
なお、図3のマグネットMG,MGは、全てトラック方向TDに着磁されており、隣り合うマグネットは互いに逆方向に着磁されている。
これらのマグネットMGが第1コイル及び第2コイルに対して、トラック方向TDに磁界を与えることにより、通電時に第1コイルはディスク面に垂直な方向に駆動力を発生し、第2コイルはトラッキング方向に駆動力を発生することができる。
また図2のベースBAの中間部分には、穴HLが形成されており、この穴HLは、図1に示すように偏光ビームスプリッタ155からくるレーザ光Lを通したり、ディスク面DPからの戻り光を偏光ビームスプリッタ155側に通すための穴である。
【0027】
次に、図5の8分割のフォトディテクタ160と、図6のタンジェンシャルスキューセンサ3及び図7のラジアルスキューセンサ4と図1のフォーカスコイル6−a〜6−d及びトラッキングコイル7−a,7−b等から構成される駆動回路30について、図4を参照して説明する。
【0028】
図4の駆動回路300は、上述したように、8分割のフォトディテクタ160、ラジアルスキューセンサ4、タンジェンシャルスキューセンサ3と、4つのフォーカスコイル6−a〜6−d及び2つのトラッキングコイル7−a,7−bの接続関係を示している。
図4において、フォトディテクタ160は、位相補償器180とゲイン調整器181を介して、2つのトラッキングコイル7−a,7−bに接続されている。フォトディテクタ160は位相補償器182とゲイン調整器183を介して4つのフォーカスコイル6−a〜6−dに接続されている。
ラジアルスキューセンサ4は、位相補償器184とゲイン調整器185及び反転器186を介して2つのフォーカスコイル6−b,6−dに接続されている。ラジアルスキューセンサ4は、位相補償器184とゲイン調整器185を介して2つのフォーカスコイル6−a,6−cに接続されている。タンジェンシャルスキューセンサ3は、位相補償器187、ゲイン調整器188及び反転器189を介してフォーカスコイル6−c,6−dに接続されている。タンジェンシャルスキューセンサ3は、位相補償器187、ゲイン調整器188を介してフォーカスコイル6−a,6−bに接続されている。
【0029】
図1の再生光学系150において、フォトディテクタ160がディスク面DPからの戻り光を受けて、図4のディテクタ160A,160B,160C,160Dからフォーカスエラー信号FESが位相補償器182で位相補償され、かつゲイン調整器183でゲインの調整が行われた後に、4つのフォーカスコイル6−a〜6−dに対して同位相の駆動電流が送られる。
図4のフォトディテクタ160のディテクタ160E,160F,160H,160Gからはトラッキングエラー信号TRSが位相補償器180に送られる。このトラッキングエラー信号TRSは位相補償器180で位相補償され、かつゲイン調整器181でゲインの調整が行われた後、ゲイン調整器181からは同位相の駆動電流が2つのトラッキングコイル7−a,7−bに送られる。
【0030】
図4のラジアルスキューセンサ4から得られるラジアルスキューエラー信号RSEは、位相補償器184に送られて位相補償され、かつゲイン調整器185でゲイン調整が行われる。そしてゲイン調整器185からは2つのフォーカスコイル6−a,6−cに対して同位相の駆動電流が送られるとともに、反転器186からは残りの2つのフォーカスコイル6−b,6−dに対して逆位相の駆動電流が送られる。
図4のタンジェンシャルスキューセンサ3から得られるタンジェンシャルスキューエラー信号TSEは、位相補償器187で位相補償され、かつゲイン調整器188でゲイン調整が行われる。その後、ゲイン調整器188からは、2つのフォーカスコイル6−a,6−bに対して同位相の駆動電流が送られるとともに、反転器189からは残りの2つのフォーカスコイル6−c,6−dに対して逆位相の駆動電流が送られる。
【0031】
図12〜図14に示すサスペンション8の動作例において、サスペンション8は図12と図13では、フォーカス方向FCSとトラッキング方向TRKの弾性を損なうことなく、図14に示すようなトラック方向TDへのボビン5(図3参照)の動きを押えることができる。逆にいえば、トラック方向TDへのサスペンション8のスタビリティを同程度に確保しようとした場合には、サスペンション8の幅WSを小さくすることができるために、ボビン5のフォーカスコイルやトラッキングコイルがアクチュエータとして作動する時のアクチュエータの感度を向上させることができる。
【0032】
図2には、外部衝撃防止用ストッパ12として横ストッパ260,260と上ストッパ270,270が、ベースBAの上部分280に設けられている。横ストッパ260は、ボビン5がトラッキング方向TRKにそって過度に変位するのを機械的に阻止する。上ストッパ270は、ボビン5がフォーカス方向FCSにそって、ディスク面1側に過度に変位するのを機械的に防ぐ。
このように上ストッパ270と横ストッパ260を設けることにより、外部から衝撃が加わった時にボビン5がトラッキング方向TRKやフォーカス方向FCSに過度に変位して、サスペンション8が塑性変形してしまうのを防ぐ役割を果たしている。
【0033】
次に、図15と図16を参照して、対物レンズの駆動装置100におけるフォーカスサーボ動作とラジアルスキューサーボ動作について説明する。
図15は図2をより簡単化して示しているが、図15に示すボビン5の状態は、図2に示す状態と同じような状態にあり、ボビン5の重心9と対物レンズ2の主点10とサスペンション8の取付け高さHは概ね一致している。
しかもフォーカスコイル6−a〜6−d及びボビン5を弾性的に支持する4つのサスペンション8は、対物レンズ2の光軸(図3の光軸OPL)に関して対称な位置である。
【0034】
このことから、図4のフォーカスコイル6−a〜6−dに対してフォーカスサーボ用の同位相の駆動電流が加わった場合に、ボビン5は決して姿勢を乱すことなくフォーカス方向FCS(図1のディスク面DPに近づいたり遠ざかる方向、ディスク面DPに垂直の方向)にのみ駆動される。つまり4つのサスペンション8と4つのフォーカスコイル6−a〜6−dが、レンズ2の主点10に対して点対称になっているので、ボビン5は横揺れ(トラッキング方向TRK方向あるいはトラック方向TD方向への揺れ)を発生せずに、レンズ2はフォーカスサーボ動作を行うことができる。
一方、図4のトラッキングコイル7−a,7−bに対して同位相のトラッキングサーボ電流が加わった場合であっても、ボビン5は、図3のトラッキング方向TRK(半径方向)に姿勢を乱すことなく直線移動することができる。
【0035】
次に、図16において、ボビン5と対物レンズ2に対してラジアルスキューサーボをかける場合には、対物レンズ2の主点10の位置とボビン5の重心9とサスペンション8の取付け高さHが概ね一致しているので、駆動力の合力もボビン5の重心9の位置を回転中心とするモーメント力Mrsのみが発生する。つまり図4のラジアルスキュー信号RSEに基づいて、4つのフォーカスコイル6−a〜6−dに対してラジアルスキューサーボ電流が加わった時に、ボビン5は決して直線移動することなく、図3と図16のラジアルスキュー方向RSDのみに傾動されることになる。
またタンジェンシャルスキューサーボをボビン5及び対物レンズ2に対してかける場合にも同様であり、対物レンズ2の主点10の位置とボビン5の重心9とサスペンション8の取付け高さHが概ね一致しており、駆動力の合力も重心位置を回転中心とするモーメント力のみとなるために、タンジェンシャルスキューサーボ電流がフォーカスコイル6−a〜6−dに加わった場合に、ボビン5は決して直線移動することなく図3のタンジェンシャルスキュー方向TSDのみに傾動される。
【0036】
このように対物レンズ3にラジアルスキューサーボをかける場合には、図4のラジアルスキューエラー信号RSEに基づいて、フォーカスコイル6−a,6−cには同位相のラジアルスキューサーボ電流が与えられ、残りの2つのフォーカスコイル6−b,6−dには逆位相のラジアルスキューサーボ電流が加わることから、図16に示すようにボビン5はラジアルスキュー方向RSDのみ傾動する。
これに対して、対物レンズ3にタンジェンシャルスキューサーボをかける場合には、図4のタンジェンシャルスキューエラー信号TSEに基づいて、2つのフォーカスコイル6−a,6−bに同位相のタンジェンシャルスキューサーボ電流が加わり、残りの2つのフォーカスコイル6−c,6−dには逆位相のタンジェンシャルスキューサーボ電流が加わることから、図3のタンジェンシャルスキュー方向TSDにボビン5が傾動する。
【0037】
光ディスクDのスキュー発生量に応じて、対物レンズ2とボビン5は、図16のラジアルスキュー方向RSDに傾動したり、図3に示すタンジェンシャルスキュー方向TSDに傾動させることができる。従って、対物レンズ2のコマ収差をキャンセルすることができる。
また、4つのサスペンション8が図9や図10のような構造になっているので、ボビン5と対物レンズ2のトラック方向TDへの不要な動きを抑え、安定したフォーカス、トラッキング及びラジアルスキューサーボ、タンジェンシャルスキューサーボを、一つのアクチュエータで実現することができる。
【0038】
従って、機構の精度や記録媒体である光ディスクの反り等に起因する光学ピックアップの対物レンズ2の光軸OPLと、光ディスクとの適正な角度からのずれを簡単に補正することができる。
そしてフォーカス、トラッキング、ラジアルスキュー、タンジェンシャルスキュー方向の合計4自由度間の機械的な緩衝を極力減少させることができ、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、ラジアルスキューサーボ、タンジェンシャルスキューサーボがそれぞれ独立に安定して動作できる。
図3のディスク面DPと対物レンズ2の光軸OPLの角度のずれであるスキューが簡便な構造でありながら、精度よく検出できる。
【0039】
図8と図9のサスペンション8の構造を採用することにより、トラック方向TDに関するサスペンション8の剛性を高めることができるので、トラック方向TDに関するサスペンション8の幅を小さくすることも可能であるので、その幅を小さくすることができると、ボビン5のトラック方向TDのスタビリティを確保するとともに、アクチュエータであるフォーカスコイルとトラッキングコイルの駆動感度を向上できる。
【0040】
上述した実施の形態では、特に図2と図15に示すようにボビン5の重心9と対物レンズ2の後側主点位置10が概ね一致しており、しかもサスペンション8の取付部8aの取付け高さHも重心9と主点10に対して概ね一致している。
これに対して、図17の実施の形態では、サスペンション8の取付部8aとの取付け高さHとボビン5の重心9は概ね一致しているが、対物レンズ2の主点10が一致しておらず、対物レンズ2の主点10がボビン5の重心9やサスペンション8の高さHよりも高い位置に位置している場合を示している。
図17の各要素は、図1〜図16で説明した各要素と実質的に同じなのでその説明を省略する。
【0041】
図3あるいは図15に示したような構造、すなわち対物レンズ2の主点10、ボビン5の重心9及びサスペンション8の取付部8aの取付け高さHの3者が概ね一致あるいは全く一致しているような構造が、光学ピックアップの構造としては理想的である。
しかしながら、実際には、光ディスク装置に用いられている光学ピックアップの対物レンズ2のワーキングディスタンス(作動距離)は、1〜1.5mm程度であり、ボビン5の重心9と対物レンズ2の主点10の位置とを完全に一致させるためには、ボビン5自体をスキューセンサ3.4や対物レンズ2等を含めてかなり小型化させる必要がある。
【0042】
そこで、ボビン5の重心9とサスペンション8の取付部8aの高さHが概ね一致しているが、対物レンズ2の主点10がやや高い位置にある場合を想定する必要がある。この状態で対物レンズ2にトラッキングサーボをかけた場合には、ボビン5は、図18に示すように光ディスクDの半径方向(トラッキング方向TRKに相当)に直線移動して、傾かないために、トラッキングサーボ動作はラジアルスキューサーボ動作には何ら影響を与えない。
【0043】
一方、図19に示すように、対物レンズ2にラジアルスキューサーボをかけると、対物レンズ2はボビン5の重心9を回転中心として回動するために、モーメント力Mrsが働いて対物レンズ2の主点10の位置はトラッキング方向TRKに距離ΔXtr分動いてしまうことになり、ラジアルスキューサーボ動作はトラッキングサーボ動作に対して外乱になってしまう。
しかし、図20に示すようにトラッキングサーボの帯域をラジアルスキューサーボの帯域よりも十分に高い周波数に設定しておくことにより、ラジアルスキューサーボがトラッキングサーボに与える外乱分は、トラッキングサーボのゲイン曲線内にあり吸収することが可能である。
【0044】
次に、図21は、サスペンション8の取付部8aの取付け高さHが、対物レンズ2の主点10の位置の高さと概ね一致させた実施の形態を示している。しかし、ボビン5の重心9の位置の高さは、対物レンズ2の主点10とサスペンション8の取付部8aの高さよりも低い位置にある。
このような実施の形態では、トラッキング方向TRKの1次共振周波数をftとすると、図22に示すように、1次共振周波数ftよりも低い周波数fでは、ボビン5と対物レンズ2がトラッキング動作をする時に回転動作Mtrを伴ってしまい、この回転動作がラジアルスキューサーボ力Ftrに影響を与える。しかしラジアルスキュー動作はトラッキングサーボには影響を与えない。
【0045】
一方、トラッキング方向の1次共振周波数ftよりも高い周波数では、図23に示すようにトラッキング動作はボビン5と対物レンズ2の直線移動動作のみでラジアルスキューサーボには影響しないが、ラジアルスキューサーボ動作時には対物レンズ2の主点10の位置はトラッキング方向に距離ΔXtr分動いてしまう。
結局図24に示すようにトラッキングサーボとラジアルスキューサーボは互いに外乱を与えあう格好になるが、図24のトラッキングサーボの周波数帯域が、図25のラジアルスキューサーボ帯域と異なるために、それぞれのサーボゲインを十分高く取っておけば、安定したトラッキングサーボやラジアルスキューサーボをかけることができることになる。
【0046】
ところで本発明は上記実施の形態に限定されない。
上述した実施の形態では、光ディスク装置が光ディスクの情報面に記録されている情報を再生する例を説明している。しかしそれに限らず光ディスクに対して情報記録しかつ再生することができる記録再生型の光ディスク装置に対しても本発明の対物レンズの駆動装置が適用できる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、対物レンズの光軸と光ディスクとの適正な角度からのずれを簡便に補正することができる。また、上記したサスペンションの構成を採用することによって、対物レンズのトラック方向への不要な動きを抑え、安定したフォーカス、トラッキング及びラジアルスキューサーボ、タンジェンシャルスキューサーボを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズの駆動装置を含む光ディスク装置の一例を示す図。
【図2】図1の光ディスク装置の対物レンズ駆動装置の一例を示す側面図。
【図3】図2の対物レンズ駆動装置の平面図。
【図4】図2と図3のフォーカスコイル及びトラッキングコイルの駆動回路例を示す図。
【図5】図1の再生光学系におけるフォトディテクターの一例を示す図。
【図6】図3のタンジェンシャルスキューセンサの一例を示す図。
【図7】図3のラジアルスキューセンサの一例を示す図。
【図8】図6と図7のスキューセンサの光学フィルタの一例を示す図。
【図9】図3のサスペンションの一例を示す図。
【図10】図3のサスペンションの別の例を示す図。
【図11】図10のサスペンションを模式的に示す図。
【図12】サスペンションのフォーカス方向への動作例を示す図。
【図13】サスペンションのトラッキング方向への動作例を示す図。
【図14】サスペンションがトラック方向TDへのボビンの不要な動作を抑制する動作を示す図。
【図15】ボビンの重心とレンズの主点及びサスペンションの取付け高さが一致した例を示し、フォーカスサーボ動作状態を示す図。
【図16】ボビンの重心とレンズの主点及びサスペンションの取付け高さが一致した例を示し、ラジアルスキューサーボ動作状態を示す図。
【図17】サスペンションの取付け高さとボビンの重心が概ね一致しているが、レンズの主点がその上に位置している場合の例を示す図。
【図18】図17の例におけるトラッキングサーボ動作例を示す図。
【図19】図17の例におけるラジアルスキューサーボ動作例を示す図。
【図20】ラジアルスキューサーボがトラッキングサーボに与える外乱分をトラッキングサーボゲイン曲線で含ませる様子を示す図。
【図21】対物レンズの主点がサスペンションの取付け高さに概ね一致しているが、ボビンの重心がそれらの高さよりは低い位置にある例を示す図。
【図22】図21の状態において一次共振周波数ftよりも低い周波数でトラッキングサーボ動作を行った様子を示す図。
【図23】一次共振周波数ftよりも高い周波数でラジアルスキューサーボ動作を行った様子を示す図。
【図24】図22に対応して、ラジアルスキューサーボがトラッキングサーボに与える外乱分よりも、十分高い周波数を有するトラッキングサーボゲイン曲線を示す図。
【図25】トラッキングサーボがラジアルスキューサーボに与える外乱分に比べて、十分高い周波数のラジアルスキューサーボゲイン曲線を示す図。
【図26】従来の光ディスク装置におけるディスクのスキュー角θの一例を示す図。
【図27】従来の対物レンズ、フォーカスコイル、トラッキングコイル及び板バネ等を示す図。
【図28】図27の従来例におけるラジアルスキューサーボ動作を示す図。
【図29】図27の従来例におけるトラッキングサーボ動作を示す図。
【符号の説明】
BA・・・ベース(固定部)、D・・・光ディスク、FCS・・・フォーカス方向、FT・・・レンズ及び光学フィルタ、H・・・サスペンションの可動部に対する取付け高さ、L・・・レーザ光(光)、OPL・・・対物レンズの光軸、RSD・・・ラジアルスキュー方向、TRK・・・トラッキング方向、TSD・・・タンジェンシャルスキュー方向、2・・・対物レンズ、3・・・タンジェンシャルスキューセンサ(スキューセンサ)、4・・・ラジアルスキューセンサ(スキューセンサ)、5・・・ボビン(可動部)、6−a〜6−d・・・フォーカスコイル(第1コイル)、7−a,7−b・・・トラッキングコイル(第2コイル)、8・・・サスペンション、9・・・ボビンの重心(可動部の重心)、10・・・対物レンズの主点、260・・・横ストッパ(ストッパ)、270・・・上ストッパ(ストッパ)

Claims (4)

  1. 光ディスク装置の光ディスクの情報面へ光を用いて情報を記録再生する際に、光を通す対物レンズの駆動装置において、
    通電することにより、上記対物レンズを有する可動部を、対物レンズを光ディスクに遠ざかったり近づいたりするフォーカス方向に直線移動し、光ディスクのスキュー発生量に応じてラジアルスキュー方向とタンジェンシャルスキュー方向に傾動するための複数の第1コイルと、
    通電することにより、上記対物レンズを有する可動部を、光ディスクのトラックを横切るトラッキング方向に移動するための複数の第2コイルと、
    上記可動部の下部に離間して配置されている固定部と、
    上記可動部と固定部との間で一端側が上記固定部に他端側が上記可動部にそれぞれ取り付けられ、上記可動部を固定部に対して弾性的に保持する複数のサスペンションと、
    を備え、
    上記サスペンションは、板厚が薄い部分と肉厚部分とからなり、光ディスクのトラック方向にそって薄い部分と肉厚部分が平行にされた板状部材であり、
    上記可動部の重心が対物レンズの光軸上にあり、
    上記サスペンションの他端側の上記可動部に対する取り付け位置の上記固定部の上面からの高さをHとすると、Hは、上記可動部の重心の上記固定部の上面からの高さと概ね一致している、
    ことを特徴とする光ディスク装置の対物レンズ駆動装置。
  2. 光ディスク装置の光ディスクの情報面へ光を用いて情報を記録再生する際に、光を通す対物レンズの駆動装置において、
    通電することにより、上記対物レンズを有する可動部を、対物レンズを光ディスクに遠ざかったり近づいたりするフォーカス方向に直線移動し、光ディスクのスキュー発生量に応じてラジアルスキュー方向とタンジェンシャルスキュー方向に傾動するための複数の第1コイルと、
    通電することにより、上記対物レンズを有する可動部を、光ディスクのトラックを横切るトラッキング方向に移動するための複数の第2コイルと、
    上記可動部の下部に離間して配置されている固定部と、
    上記可動部と固定部との間で一端側が上記固定部に他端側が上記可動部にそれぞれ取り付けられ、上記可動部を固定部に対して弾性的に保持する複数のサスペンションと、
    を備え、
    上記サスペンションは、板厚が薄い部分と肉厚部分とからなり、光ディスクのトラック方向にそって薄い部分と肉厚部分が平行にされた板状部材であり、
    上記可動部の重心が対物レンズの光軸上にあり、
    上記サスペンションの他端側の上記可動部に対する取り付け位置の上記固定部の上面からの高さをHとすると、Hは、上記対物レンズの主点位置の上記固定部の上面からの高さと概ね一致している、
    ことを特徴とする光ディスク装置の対物レンズ駆動装置。
  3. 上記可動部の重心位置が、上記対物レンズの主点位置と概ね一致していることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置の対物レンズ駆動装置。
  4. 上記可動部は、光ディスクと上記体筒レンズとの相対的な傾きを検出するためのスキューセンサを備え、
    上記スキューセンサは、光ディスクの情報面の信号を読み取るための読み取り光学系に用いられている光の波長と異なる波長を有する光を発生する光発生手段と、
    この光発生手段からの光を通し、読み取り光学系に用いられている光を遮蔽する光学フィルタと、
    上記光学フィルタを通った上記光発生手段からの光を受光する受光手段と、
    を備える請求項1に記載の光ディスク装置の対物レンズ駆動装置。
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