JP2708595B2 - 分離型光ヘッド及びそれを用いた光学式情報装置 - Google Patents

分離型光ヘッド及びそれを用いた光学式情報装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光ディスク、光カードなどの情報記憶媒体
に情報を記録再生する光学式情報装置に係わり、とくに
光学系の構成が可動光学系と固定光学系とに分離された
分離型光ヘッド及びそれを用いた光学式情報装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
近年、レーザ光を利用して光ディスク、光カードなど
の情報記憶媒体に情報を記録再生する光学式情報装置が
実用化され始めている。この光学式情報装置に対して
は、所定位置の情報を素早く再生したり、所定位置に情
報を素早く記録するため、光ヘッドを高速に送りそして
位置決めするアクセス動作を高速化したいとの要求が高
まっている。
この高速アクセスを実現する方法として、光ヘッドを
可動光学系と固定光学系に分離した分離型光ヘッドが提
案されている。一般的な分離型光ヘッドは、情報の記録
再生に際して最低限送る必要のある対物レンズ、ミラー
等を可動光学部としてトラック横断方向に移動自在な可
動部に搭載し、残りのレーザ光源、プリズム、レンズ、
光検出器等を固定光学部として光学式情報装置のシャー
シに固定するものである。この分離型光ヘッドは、アク
セス動作として可動光学系のみを送れば良く、従来の光
ヘッド全体を送る一体型光ヘッドと比較して可動部の重
量を大幅に低減できるため、高速アクセス化を図ること
ができる。
また分離型光ヘッドは、可動部から外部に固定された
回路部へ引き出す電気配線の数を、従来の一体型光ヘッ
ドに比較して減らすことができるため、電気配線の弾性
力(曲げ抵抗力、復元力など)がアクセス動作に与える
影響を小さくできるという利点もある。すなわち、従来
の一体型光ヘッドにおいては、レーザ光源、光検出器対
物レンズアクチュエータ、およびこれらを送るリニアモ
ータなどの駆動手段から電気配線を引出していたが、分
離型光ヘッドではレーザ光源、光検出器を固定光学部に
固定できるため、この分だけ可動部からの電気配線の数
を減らすことができるのである。
上記利点の反面、分離型光ヘッドは固定光学部と可動
光学部の光軸を精密に一致させる必要があり、光学部品
の製作誤差および取付誤差を吸収する調整が必要という
課題があった。
分離型光ヘッドの例としては、例えば特開昭63−9030
号公報に記載のものがある。この例は、可動部に対物レ
ンズおよびミラーの他に、ハーフミラー、凸レンズ、シ
リンドリカルレンズ、4分割光検出器などから成るサー
ボエラー信号を検出するサーボエラー検出光学部も合わ
せて配設したものである。そして固定光学系に、半導体
レーザとコリメートレンズ等から出射光学部と、情報記
憶媒体からの戻り光により情報を再生する情報検出光学
部を配設したものである。
すなわち、前述の一般的な分離型光ヘッドにおいて固
定光学系の一部として設けられていたサーボエラー検出
光学部を、この例では可動部に設けるようにしたもので
ある。
また、他の分離型光ヘットの例としては、例えば特開
昭63−53725号公報に記載のものがある。この例は、可
動部に対物レンズとミラー(入射した光ビームのうち一
部は透過させるミラー)の他に、ミラーを透過した光ビ
ームを受光する複数に分割された受光素子を搭載し、ミ
ラーを透過した固定光学系からの光ビームを受光素子で
受光し、この受光素子の出力により可動光学系と固定光
学系との光軸ずれを検出しうるようにし、受光素子の出
力によりトラッキング信号の補正を行なうようにしたも
のである。
〔発明が解決しようとする課題〕
特開昭63−9030号公報に記載の分離型光ヘッドは、可
動部に対物レンズおよびミラーの他に、ハーフミラー、
凸レンズ、シリンドリカルレンズ、4分割光検出器など
から成るサーボエラー検出光学部も合わせて搭載してい
るため、可動部の重量が重くなり、高速アクセス化を図
り難いという問題があった。また、4分割光検出器を可
動部にに搭載しているため、可動部から外部に固定され
た回路部へ引出す電気配線の数が4分割光検出部から引
出される分だけ増大するため、アクセス動作に悪影響を
与えやすいという問題があった。また、分離型光ヘッド
である以上、光学部品の製作誤差および取付誤差に起因
する固定光学系と可動光学系との光軸ずれは少なからず
発生するが、この光学軸ずれを補正する調整機構につい
ては配慮されていなかった。
特開昭63−53725号公報に記載の分離型ヘッドは、可
動部に対物レンズおよびミラーの他に複数に分割された
受光素子も合わせて搭載されているため、可動部から回
路部への電気配線については上記の例と同様な問題があ
った。また、受光素子の出力によって光軸ずれを検出す
るには、対物レンズおよびミラーの光軸と受光素子の検
出原点とを一致させる必要があり、受光素子の位置調整
が不可欠であるが、この位置調整の方法、機構について
は配慮されていなかった。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、簡単な構成でもって固定光学系と
可動光学系の光軸ずれを確実に調整できる分離型光ヘッ
ドを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、情報記憶媒体にレーザ光を集光照射する
対物レンズとこの対物レンズの光軸方向にレーザ光の進
行方向を変換するミラーとを含み、情報記憶媒体の情報
トラック横断方向に可動なキャリッジに載置される可動
光学系と、上記の対物レンズおよびミラー以外の光学部
品を含み、情報トラック横断方向には固定される保持部
材に載置された固定光学系と、に分離された分離型光ヘ
ッドにおいて、キャリッジを情報トラック横断方向に案
内するとともに保持部材の方に延伸されたガイド軸を設
け、このガイド軸と嵌合される穴部を保持部材に設け、
この穴部にガイド軸を通すことにより保持部材がガイド
軸を中心に回動可能なように構成し、保持部材の回動位
置を調整する調整手段を設けることにより、達成され
る。
また上記目的は、対物レンズを支持するとともに駆動
するアクチュエータを、キャリッジ上において、対物レ
ンズの光軸方向および情報トラックの横断方向に対して
垂直な方向に移動可能なように構成することにより達成
される。
また上記目的は、固定光学系を、保持部材において、
対物レンズの光軸方向および情報トラック横断方向に対
して垂直な方向に移動可能なように達成することにより
達成される。
〔作用〕
固定光学系が載置された保持部材は、調整手段の調整
ねじをねじ込んだりまたはねじ戻すことにより、ガイド
軸を中心に回動する。これにより、固定光学系から出射
するレーザ光の光軸を、対物レンズの光軸方向(以降、
Z方向)と略同一方向に移動させることが可能なため、
可動光学系と固定光学系とのZ方向の光軸ずれを補正で
きる。
また、対物レンズを支持するとともに駆動するアクチ
ュエータを、キャリッジ上において、対物レンズの光軸
方向(Z方向)および情報トラック横断方向(x方向)
に対して垂直な方向(以降、y方向)に移動可能なよう
に構成することにより、可動光学系の光軸をy方向に移
動させることができるため、可動光学系と固定光学系と
のy方向の光軸ずれを補正できる。
また、固定光学系を、保持部材において、y方向に移
動可能なように構成することにより、固定光学系の光軸
をy方向に移動させることができるため、可動光学系と
固定光学系とのy方向の光軸ずれを補正できる。
さらに、ガイド軸は、キャリッジおよび保持部材の両
者を貫通して設けられているため、キャリッジの案内と
して役割だけでなく、可動光学系と固定光学系の共通の
基準としての役割も果たすため、可動光学系および固定
光学系の両光軸間の傾きずれの発生を抑えることがで
き、光軸の傾き補正の無調整化が図れる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は、本発明による分離型光ヘッドの第1の実施
例の構成を示す斜視図である。第2図は、同実施例を上
方向から見た平面図である。
1はキャリッジであり、その中央部には対物レンズ2
を支持し駆動するためのアクチュエータ3、レーザビー
ムの進行方向を変換するミラー4が取付けられている。
なお、キャリッジ1には第2図に示すように位置決めリ
ブ1aが設けられており、アクチュエータ3はこの位置決
めリブ1aに沿って図中のy方向の取付位置が調整可能で
ある。またキャリッジ1には、直線案内ベアリング5お
よびラジアルベアリング6が取付けられている。7は直
線案内ベアリング5を貫通して設けられた円形断面を有
する基準ガイド軸であり、図示しないシャーシ(固定
体)と一体に設けられたシャフト取付部9a,9b,9cにシャ
フト取付板10、ネジ11により固定されている。8は2個
のラジアルベアリング6ではさみ込むようにして設けら
れた従動ガイド軸であり、上述と同等にして設けられた
シャフト取付部9d,9eにシャフト取付板10,ネジ11により
固定されている。
12はキャリッジ駆動手段としてのリニアモータであ
り、駆動コイル12a,マグネット12b,ヨーク12cから成
り、キャリッジ1の両側に設けられている。このリニア
モータ12の駆動コイル12aはキャリッジ1に取付られて
おり、マグネット12bおよびヨーク12cは磁気回路部とし
て図示しないシャーシに固定されている。
以上によりキャリッジ1は、直線案内ベアリング5お
よびラジアルベアリング6を介して、基準ガイド軸7、
従動ガイド軸8により案内支持され、リニアモータ12の
駆動コイルに12aに電流を供給することにより、矢印13
方向(情報記憶媒体のトラックを横断する方向であり、
例えば光ディスクの場合は半径方向)に移動され、アク
セス動作を行なう。なお、以降、対物レンズ2およびミ
ラー4を合わせて可動光学系14と称する。
20は上述の対物レンズ2およびミラー4以外の光学部
品を取付るための固定光学系ホルダであり、レーザ光を
出射する半導体レーザ21と、半導体レーザ21からのレー
ザ光を平行光にするコリメータレンズ22と、コリメータ
レンズ22からのレーザ光を透過させるとともに情報記憶
媒体(図示しないが、対物レンズ2の上方に位置してい
る)で反射されたレーザ光を反射させるビームスプリッ
タ23と、ビームスプリッタ23からのレーザ光を収束させ
る収束レンズ24と、収束レンズ24からの収束レーザ光を
受光して電気信号に変換する光検出器25が取付けられて
いる。以降、半導体レーザ21、コリメータレンズ22,ビ
ームスプリッタ23,収束レンズ24,光検出器25を合わせて
固定光学系26と称する。なお、この固定光学系の構成は
一例であり、サーボ信号および情報信号の検出方法に応
じて、他の光学部品(例えば、円柱レンズ、1/4板な
ど)が加わっても良い。
固定光学系ホルダ20の端部にはx方向に貫通された基
準穴29aが設けられており、この基準穴20aに基準ガイド
軸7が延伸されて嵌合されている。これにより固定光学
系ホルダ20は、基準ガイド軸7を中心として回動可能で
ある。また固定光学系ホルダ20の他端のコーナ部20bに
は調整ねじ27を貫通させるための穴が設けられている。
調整ねじ27は、不図示のシャーシと一体に設けられた突
出部28にねじ込まれる。29は圧縮コイルばねであり、固
定光学系ホルダ21のコーナ部21bと突出部28の間で調整
ネジ27と同軸状に設けられており、その復元力により固
定光学系ホルダ20が調整ねじ27の頭部に当接するように
付勢している。これにより固定光学系ホルダ20は、ガタ
つくことなく、調整ねじ27により規制される回動位置に
保持される。
次に、本実施例の動作について、引続き第1図および
第2図を用いて説明する。
第1図,第2図において、半導体レーザ21より出射し
たレーザ光は、コリメータレンズ22により平行光とさ
れ、ビームスプリッタ23を透過し、ミラー4で反射さ
れ、対物レンズ2により不図示の情報記憶媒体に集光さ
れて、情報の記録がなされる。そして、情報記憶媒体で
反射されたレーザ光は、往路とは逆に対物レンズ2,ミラ
ー4を経てビームスブリッタ23に達し、ビームスプリッ
タ23で進行方向を変換されて収束レンズ24に入射し、収
束レンズ24により光検出器25に収束され、光検出器25に
より光電変換され、情報信号の再生およびサーボ信号の
検出がなされる。
またアクセス動作は、リニアモータ12の駆動コイル12
aに電流を供給し、キャリッジ1を矢印13方向に移動さ
せ、対物レンズ2による光スポットを所望の情報トラッ
クに位置決めすることにより行なわれる。
ここで、可動光学系14と固定光学系26とのZ方向の光
軸ずれの補正動作について第3図,第4図,および第5
図用いて説明する。第3図はZ方向の光軸ずれの補正原
理を示す原理説明図であり、第4図は第1図のA−A線
断面図であり、第5図は動作説明図である。
第3図に示すように、固定光学系26から出射するレー
ザ光(往き光)の光軸31が、対物レンズ2の中心を通る
可動光学系14の光軸30からZ方向にΔZだけずれた場合
を考える。この場合、往き光の光軸31は対物レンズ2の
中心から離れたところを通って情報記憶媒体33の記録膜
33aで反射されるため、その戻り光の光軸32は往き光の
光軸31と一致せず、固定光学系26には、2・ΔZずれて
戻ることになる。これを補正するには、固定光学系26を
破線で示す位置までΔZだけ移動させ、往き光の光軸31
の位置を可動光学系14の光軸30に一致させればよい。こ
れによりΔZ=0となることから、戻り光の光軸32も2
・ΔZ=0となり自動的に可動光学系14の光軸に一致す
る。
この補正動作について、第4図を用いてさらに説明す
る。第4図において、調整ねじ27をねじ込んだりまたは
ねじ戻すことにより、固定光学系ホルダ20は基準ガイド
軸7を中心に回動し、これに応じて往き光の光軸31も矢
印34で示される軌跡で移動させることができるため、往
き光の光軸31のZ方向位置を補正できる。すなわち、固
定光学系ホルダ20を平行移動させるのではなく、回動さ
せることによって往き光の光軸31のZ方向位置を補正可
能としている。また、基準ガイド軸7と調整ねじ27との
間隔は、基準ガイド軸7と往き光の光軸31との間隔より
大きいため、往き光の光軸31の移動量は調整ねじ27の動
作量を縮小したものとなり、これにより往き光の光軸31
の微調整が可能となる。
ここで、矢印34で示される軌跡は円弧であり、上記の
補正動作によりy方向の光軸ずれが新たに発生する懸念
がある。しかし、往き光の光軸31のZ方向移動量に比較
して、y方向移動量は十分小さいため、問題ない。
この点について、第5図を用いて説明する。第5図に
おいて、Pは基準ガイド軸7の中心を表わし、Qは光軸
調整前における往き光31の光軸位置を表わし、Q′は光
軸調整後における往き光31の光軸位置を表わす。
図において、PとQの間隔をLとし、Z方向移動量を
ΔZとすれば、y方向移動量Δaは次式で表わされる。
ここに、θは線分PQとPQ′がなす角である。すなわち、
光軸調整による固定光学系ホルダ20の回動角度である。
ここで、L=20mmとし、Z方向移動ΔZを大きめに見
積ってΔZ=200μm=0.2mmとすると、この時のy方向
移動量Δaは、(1),(2)式より、Δa=1×10-3
mm=1μmと求められる。Δa=1μmは十分小さい量
であり、問題ないことが理解できよう。
次に、可動光学系14と固定光学系26とのy軸方向光軸
ずれを補正する動作について、第6図を用いて説明す
る。第6図は、y方向の光軸ずれの補正原理を示す原理
説明図である。
第6図に示すように、固定光学系26から出射する往き
光の光軸31が、対物レンズ2の中心を通る可動光学系14
の光軸30からy方向にΔyだけずれた場合を考える。こ
の場合、往き光の光軸31は対物レンズ2の中心から離れ
たところを通って、第3図と同様にして情報記憶媒体の
記録膜で反射されるため、その戻り光の光軸32は往き光
の光軸31とは一致せず、2・Δyずれて固定光学系26に
戻ることになる。これを補正するには、対物レンズ2を
支持し駆動するアクチュエータ3を破線で示す位置まで
Δyだけ移動させ、可動光学系14の光軸30を往き光の光
軸31に一致させればよい。これによりΔy=0となり、
戻り光の光軸32も2・Δy=0となり、自動的に可動光
学系14の光軸30に一致させることができる。
なお、アクチュエータ3のy方向の位置調整は、キャ
リッジ1に設けられた位置決めリブ1aに沿ってアクチュ
エータ3を偏芯ドライバ等で移動させ、固定することに
よって行なわれる。また、ミラー4は往き光の光束径よ
りも大きなものが用いられるため、移動させる必要はな
く、キャリッジ1に固定したままで良い。
本実施例は、y方向およびZ方向について以上のよう
に光軸調整を行なうが、第1図に示すθ方向およびθ
方向の傾きずれについては無調整化が可能である。以
下、この点について説明する。
第1図において、固定光学系ホルダ20の基準穴20a
を、半導体レーザ21が取付けられる面20Cに対して
θ,θ方向に傾くことなく垂直に加工することは容
易であるため、基準穴20aと固定光学系26の光軸30との
平行度は良好である。そして基準穴20aには、キャリッ
ジ1の移動方向すなわち可動光学系14の光軸を支配する
基準ガイド軸7が貫通されているため、可動光学系14と
固定光学系26の各々の光軸は自動的に平行に保たれ、傾
きずれは発生し難い。
すなわち、基準ガイド軸7を、キャリッジ1と固定光
学系ホルダ20との共通の基準として用いることにより、
θ,θ方向の光軸の傾きずれを抑え、無調整にても
許容値以下とすることができる。
以上説明したように本実施例によれば、可動光学系14
と固定光学系26との光軸ずれを確実に補正できる。ま
た、光軸ずれを補正するための機構を、簡単な構成で実
現できる。また、基準ガイド軸7をキャリッジ1の案内
としての役割だけでなく、可動光学系14と固定光学系26
の共通の基準としても用いているため、光軸のθ方向
およびθ方向の傾きずれは発生し難く、無調整化が可
能である。
次に本発明による分離型光ヘッドの第2の実施例につ
いて説明する。第7図は本実施例の構成を示す傾斜図で
あり、第8図は同実施例の平面図である。
本実施例が、前述の第1の実施例と異なるのは、固定
光学系ホルダ20に代えて回動ベース40および光学系マウ
ント41を設けた点にあり、他部は同様であるので説明は
省略する。
回動ベース40の端部には、x方向に貫通された基準穴
40aが設けられており、この基準穴40aに基準ガイド軸7
が延伸されて嵌合されている。これにより、回動ベース
40は基準ガイド軸7を中心として回動可能である。また
回動ベース40の他端には調整ねじ27を貫通させるための
穴が設けられている。調整ねじ27は、不図示のシャーシ
と一体に設けられた突出部28にねじ込まれる。圧縮コイ
ルばね29は、調整ねじ27と同軸に設けられており、その
復元力により回動ホルダ40が調整ねじ27の頭部に当接す
るように付勢している。これにより、回動ベース40は、
ガタつくことなく、調整ねじ27で規制される回動位置に
保持される。
41は光学部品を取付けるための光学マウントである。
光学系マウント41には、前述の第1の実施例における固
定光学系ホルダ20と同様に、半導体レーザ21,コリメー
タレンズ22,ビームスプリッタ23,収束レンズ24,光検出
器25より成る固定光学系26が取付けられている。
42は、回動ベース40と一体に形成された位置決めリブ
であり、基準穴40aと直角をなすように設けられてい
る。光学マウント41はこの位置決めリブ42に沿ってy方
向の取付位置が調整可能であり、調整完了後は、3本の
取付ねじ43によって回動ベース40上に固定される。
次に、本実施例の動作について説明する。本実施例に
おいても、情報の記録再生動作およびアクセス動作は、
第1の実施例と同様にしてなされる。
また、可動光学系14と固定光学系26とのZ方向の光軸
ずれの補正動作についても、第1の実施例とほぼ同様に
してなされる。すなわち、調整ねじ27をねじ込むまたは
ねじ戻すことにより、回動ベース40および光学系マウン
ト41は一体となって、基準ガイド軸7を中心に回動し、
これに応じて光学マウント41から出射する往き光の光軸
31も、第4図と同様な軌跡で移動させることができるた
め、Z方向の光軸ずれを補正できる。
一方、y軸方向の光軸ずれ補正は、第1の実施例にお
いてはアクチュエータ3をy方向に移動させることによ
って行なったが、本実施例においては光学系マウント41
の取付位置を移動させることによって行なう。
この点について、第9図を用いて説明する。第9図
は、y方向の光軸ずれの補正原理を示す原理説明図であ
る。
第9図に示すように、固定光学系26から出射する往き
光の光軸31が、対物レンズ2の中心を通る可動光学系14
の光軸30からy方向にΔyだけずれた場合も考える。こ
の場合、往き光の光軸31は対物レンズ2の中心から離れ
たところを通って、第3図と同様にして情報記憶媒体の
記憶膜で反射されるため、戻り光の光軸32は往き光の光
軸31とは一致せず2・Δyずれて固定光学系26に戻るこ
とになる。これを補正するには、固定光学系26を破線で
示す位置まで、Δyだけ移動させ、往き光の光軸31を可
動光学系14の光軸30に一致させればよい。これにより、
Δy=0となることから、戻り光の光軸32も2・Δy=
0となり自動的に可動光学系14の光軸に一致する。
ここで、固定光学系14のy方向の位置調整を行うに
は、以下のようにすれば良い。光学系マウント41を回動
ベース40に取付ける取付ネジ43を半締め状態とし、この
状態で偏芯ドライバ等で光学系マウント41を位置決めリ
ブ42に沿ってy方向に微小量ずつ移動させるようにして
調整し、調整完了後に取付ねじ43を完全に締め込むよう
にすれば良い。以上により、y方向の光軸ずれの補正動
作が可能である。
また、θ方向およびθ方向の光軸の傾きずれにつ
いては、本実施例も第1の実施例と同様に基準ガイド軸
7をキャリッジ1と回動ベース40の共通基準として用い
られており、さらに光学系マウント41を位置決めリブ42
に沿って回動ベース40に取付けているため、発生しにく
く、よって無調整にても許容値以下とすることができ
る。
以上説明したように、本実施例によっても第1の実施
例と同様な効果がある。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、可動光学系と固
定光学系との光軸ずれを確実に補正できる。また、光軸
ずれを補正するための調整機構の構成を簡単化できる。
さらに、ガイド軸をキャリッジの案内としての役割だけ
でなく、可動光学系と固定光学系の共通の基準としても
用いているため、光軸のθ方向およびθ方向の傾き
ずれの発生を抑えることができ、傾き補正の無調整化が
図れる。
また本発明によれば、可動部(キャリッジ)には最低
限必要な対物レンズおよびミーを搭載し、これら以外の
光学部品は搭載していないため、可動部の軽量化が可能
であり、高速アクセス化が図れる。さらに、可動部に
は、光検出器などの光電変換素子は搭載していないた
め、可動部から外部の回路部へ引出す電気配線の数を従
来よりも減らすことができ、アクセス動作への影響を軽
減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による第1の実施例の構成を示す斜視
図、第2図は同実施例の平面図、第3図はZ方向の光軸
ずれの補正原理を示す原理説明図、第4図は第1図のA
−A線断面図、第5図は動作説明図、第6図はy方向の
光軸ずれの補正原理を示す原理説明図、第7図は本発明
による第2の実施例の構成を示す斜視図、第8図は同実
施例の平面図、第9図は同実施例におけるy方向の光軸
ずれの補正原理を示す原理説明図である。 1…キャリッジ、2…対物レンズ、3…アクチュエー
タ、4…ミラー、7…基準ガイド軸、12…リニアモー
タ、14…可動光学系、20…固定光学系ホルダ、21…半導
レーザ、25…光検出器、26…固定光学系、27…調整ね
じ、40…回動ベース、41…光学系マウント、42…位置決
めリブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 康男 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 平2−257431(JP,A) 特開 平2−257432(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記憶媒体にレーザ光を集光照射する対
    物レンズと、該対物レンズの光軸方向にレーザ光の進行
    方向を変換するミラーとを含み、前記情報記憶媒体の情
    報トラック横断方向に可動なキャリッジに載置される可
    動光学系と、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記情
    報記憶媒体で反射されたレーザ光を受光して電気信号に
    変換する光検出器とを含み、保持部材に載置される固定
    光学系と、からなる分離型光ヘッドにおいて、 前記キャリッジを前記情報トラック横断方向に案内する
    ガイド軸を受け、 前記保持部材は、前記ガイド軸を通す穴部を有し、該ガ
    イド軸を中心に回動可能なように構成したことを特徴と
    する分離型光ヘッド。
  2. 【請求項2】前記対物レンズを支持するとともに駆動す
    るアクチュエータを、前記キャリッジにおいて、前記対
    物レンズの光軸方向および前記情報トラック横断方向に
    対して垂直な方向に移動可能なように構成したことを特
    徴とする請求項1記載の分離型光ヘッド。
  3. 【請求項3】前記固定光学系を、前記保持部材におい
    て、前記対物レンズの光軸方向および前記情報トラック
    横断方向に対して垂直な方向に移動可能なように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の分離型光ヘッド。
  4. 【請求項4】前記保持部材の前記ガイド軸まわりの回動
    位置を調整する調整手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の分離型光ヘッド。
  5. 【請求項5】前記調整手段と前記ガイド軸との間隔が、
    前記固定光学系から出射するレーザ光の光軸と前記ガイ
    ド軸との間隔よりも大きいことを特徴とする請求項4記
    載の分離型光ヘッド。
  6. 【請求項6】前記調整手段は、前記ガイド軸を保持する
    部材に固定される固定部にねじ込まれる調整ねじと、該
    調整ねじの頭部の方向に前記保持部材を付勢する手段か
    ら成ることを特徴とする請求項4記載の分離型光ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】レーザ光により情報記憶媒体に情報を記録
    または再生する光学式情報装置であって、 前記情報記憶媒体にレーザ光を集光照射する対物レンズ
    と、該対物レンズの光軸方向にレーザ光の進行方向を変
    換するミラーとを含み、前記情報記憶媒体の情報トラッ
    ク横断方向に可動なキャリッジに載置される可動光学系
    と、 レーザ光を出射するレーザ光源と、前記情報記憶媒体で
    反射されたレーザ光を受光して電気信号に変換する光検
    出器とを含み、保持部材に載置される固定光学系と、 前記キャリッジを前記情報トラック横断方向に案内する
    ガイド軸と、 前記キャリッジを前記ガイド軸に沿って移動するキャリ
    ッジ駆動手段と、 を有し、 前記保持部材は、前記ガイド軸を通す穴部を有し、該穴
    部に挿入された前記ガイド軸を中心に回動可能なように
    構成したことを特徴とする光学式情報装置。
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