JPH0934021A - フィルム巻付装置及びフィルム巻付方法 - Google Patents

フィルム巻付装置及びフィルム巻付方法

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JPH0934021A
JPH0934021A JP17856795A JP17856795A JPH0934021A JP H0934021 A JPH0934021 A JP H0934021A JP 17856795 A JP17856795 A JP 17856795A JP 17856795 A JP17856795 A JP 17856795A JP H0934021 A JPH0934021 A JP H0934021A
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JP
Japan
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winding
film
reel
loop
core
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JP17856795A
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English (en)
Inventor
Takehisa Ono
剛久 大野
Shigeru Tanaka
茂 田中
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺状フィルムを確実に巻き付け、効率よく
処理を行う。 【解決手段】 コア20が装填されているか否かを第3
センサ80により確認した後、第1及び第2駆動ローラ
56、66によってネガフィルムNがループ50を通過
して第1駆動部54から巻取リール20Aに向かって搬
送して、これらのローラの搬送速度よりも速い周速度で
回転運動する巻取リール20Aに巻付くと、周速度(線
速度)の違いから急激にネガフィルムNの線速度が上昇
してネガフィルムNに張力がかかり、ダンサーローラ5
2が移動してループ50が減少したことを第1センサ6
0によって検出して、コア20に巻付されたことを確認
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム巻付装置
及びフィルム巻付方法に関し、特に長尺状フィルムを巻
取側リールに巻き付けるフィルム巻付装置及びフィルム
巻付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば感光材料であるネガフィルムの各
駒の画像濃度を計測し、適切な露光条件を決める検定作
業をする場合、予め50本程度のネガフィルムを繋いで
1本とされたネガフィルムの先端を、検定装置に通過さ
せた後、巻取軸の巻芯に巻き付ける必要がある。
【0003】この場合、従来は作業者の手作業で巻芯に
巻き付けていたので、巻芯に巻き付けるための作業性が
悪かった。
【0004】これを解消するために自動的に巻き付け作
業を行う装置がある(例えば、米国特許第 4,111,379号
等)。これらの巻付装置は、例えば巻芯の周りに配置さ
れたガイドによってネガフィルムを巻芯へ案内するもの
である。この巻付装置に適用されたネガフィルムは、ガ
イドによって送り出されて自動的に巻芯に巻き付けられ
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの装置
に備えられたガイド等によりネガフィルムが巻芯に向か
って案内されることができるとしても、ネガフィルムが
確実に巻芯に巻き取られていることは、これらの構成か
らでは確認することができない。
【0006】また、自動巻付装置では、作業者がネガフ
ィルムを巻き取るための巻芯をセットしなければならな
い。このとき巻芯が確実にセットされているか否かを確
認する必要がある。
【0007】ネガフィルムが巻芯に確実に巻き取られて
いない又は巻芯がセットされていない状態のままで巻付
装置を備えている機器の動作を開始すると、これを原因
とするジャム(詰まり)やキズ等を発生する可能性があ
る。
【0008】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、長尺状フィルムを確実に巻き付け、効率よく処理を
行うことができるフィルム巻付装置及びフィルム巻付方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の巻付装
置は、送出側リールに装填された長尺状のフィルムを巻
取側リールに層状に巻き付けるフィルム巻付装置におい
て、中間部にループを形成して該ループの両端を挟持
し、前記ループを維持するように等速度で回転する2組
の駆動ローラ対と、前記巻取側リールを前記2組の駆動
ローラ対による線速度よりも速い周速度で回転させる巻
取側リール駆動手段と、前記駆動ローラ対のうち下流側
の駆動ローラに設けられたワンウェイクラッチと、前記
巻取側リールは接近離間方向に移動可能とされ、接近さ
れた位置で前記下流側の駆動ローラ対から送り出される
前記フィルムを前記巻取側リール廻りに案内する移動案
内手段と、前記フィルムが巻取側リールに巻き掛け係合
されたときの前記フィルムにかかる張力で前記下流側の
駆動ローラ対の空転により変化する前記ループ量を検出
するループ量検出手段と、前記ループ量検出手段で検出
されるループの量に基づいて前記巻取側リールへの巻き
掛け係合が完了したか否かを判断する判断手段と、を有
することを特徴としている。
【0010】これによれば、等速度で回転する駆動ロー
ラ対よりも巻取側リール駆動手段の方が速い速度を有し
ており、巻付される前のフィルムは送り出される線速よ
りも速く回転する巻取側リールと相対的にすべるように
なっている。このときフィルムが巻き掛け係合される
と、ワンウェイクラッチが設けられた下流側の駆動ロー
ラ対が空転するが上流側の駆動ローラ対にはワンウェイ
クラッチが設けられていないため、これらの駆動ローラ
対間のフィルムに張力がかかり、駆動ローラ対の中間部
に形成されたループのループ量が変化するようになって
いる。ここで、下流側駆動ローラ対はワンウェイクラッ
チを備えているため、ローラと軸とが、例えば軸上に設
けられた収納可能な突起物等により一方向のみ独立して
移動可能になっている。従って、ループ量の変化を検出
することによって容易に巻き掛け係合が完了したか否か
を判断することができ、長尺状フィルムを自動的に且つ
確実に巻き掛けて効率よく処理を行うことができる。
【0011】請求項2に記載の巻付装置は、請求項1に
おいて、前記ループが、このループ前後のフィルムの搬
送速度を調整する搬送速度調整手段を兼用することを特
徴としている。
【0012】これによれば、巻き掛け係合完了後に、ル
ープを前後のフィルムの搬送速度を調整してフィルムに
かかる張力を一定にするために設けられる所謂リザーバ
手段として用いることができるので、装置を簡略化する
ことができる。
【0013】請求項3に記載の巻付装置は、請求項1又
は2において、前記巻取側リールの回転軸に取り付けら
れると共に、前記フィルムを巻き付ける巻芯部材が装填
されているか否かを検出する装填検出手段を更に備えた
ことを特徴としている。
【0014】これによれば、巻芯部材が装填されている
か否かを判断する装填検出手段により、巻芯部材の装填
がない状態でフィルムを巻取側リールに搬送させてジャ
ムやキズが付くことを防止することができる。
【0015】請求項4に記載の巻付装置は、請求項3に
おいて、前記装填検出手段が、前記移動案内手段の位置
を検出することで、巻芯部材の装填の有無を検出するこ
とを特徴としている。
【0016】これによれば、移動案内手段が巻芯部材の
装填の有無により位置が異なり、装填検出手段がこの移
動案内手段の位置を検出することによって容易に巻芯部
材の有無を検出するので、簡便に巻芯部材の有無を検出
することができる。
【0017】請求項5に記載の巻付方法は、送出側リー
ルに装填された長尺状のフィルムを巻取側リールに層状
に巻き付けるフィルム巻付方法において、前記巻取側リ
ールの周速度を、前記フィルムを前記巻取側リールへ送
り出す線速度よりも速く設定し、前記フィルムを前記線
速度で前記巻取側リールへ案内して、前記線速度が上昇
して前記周速度と略一致したことを検出すること、を特
徴としている。
【0018】これによれば、巻取側リールの周速がフィ
ルムを送り出す線速よりも速いので、フィルムが巻取側
リールに巻き付くとフィルムは巻取側リールの周速で巻
き取られ、フィルムの線速が上昇して巻取側リールの周
速と略同一になるので、これを検出することによって、
容易にフィルムが巻き付けされたことを検出することが
できる。
【0019】請求項6に記載の巻付方法は、請求項5に
おいて、前記周速度と前記線速度との略一致したこと
を、前記巻取側リールと前記送出側リールとの間に設け
られたループの量が小さくなったことにより検出するこ
と、を特徴としている。
【0020】これによれば、周速度と線速度とが略一致
したときにフィルムに張力がかかり、形成されていたル
ープがこの張力によりループ量を減少させるので、これ
を検出することによって簡便に巻き付けされたことを確
認することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0022】図1には、ネガフィルムNを一方から他方
へ搬送すると共に、搬送経路途中に備えられた検定部1
6において、ネガフィルムN上に記録された画像コマの
画像濃度を計測する検定装置12が示されている。
【0023】検定装置12は、ネガフィルム送り出し用
であってコア14が取りつけられた送出リール14Aを
回転可能に支持しており、このコア14に、予め50本
のネガフィルムNを連結して長尺状にされたネガフィル
ムNが巻き付けられている。
【0024】ネガフィルムNの各コマの画像濃度を計測
する検定部16と、このコア14との間には、複数の駆
動回転可能な搬送ローラ18がそれぞれ配置されてお
り、これら搬送ローラ18によりネガフィルムNの搬送
経路が形成されている。
【0025】検定部16に対して搬送方向下流側であっ
てコア14に隣り合った位置には、リール駆動制御部2
1(図3参照)に接続された図示しないモータに連結さ
れると共にコア20が取り付けられた巻取リール20A
が配置されている。この検定部16とコア20との間に
複数の駆動回転可能な搬送ローラ22がそれぞれ配置さ
れている。これにより、検定部16で画像濃度の計測が
終了したネガフィルムNは、これら搬送ローラ22によ
り搬送されてコア20側に送られることになる。
【0026】検定装置12の巻取リール20Aのコア2
0に隣り合って、搬送経路を搬送されてきたネガフィル
ムNを巻取リール20Aのコア20に巻き付かせるため
の巻付装置10が配置されている。
【0027】図2を参照して巻付装置10について説明
する。巻付装置10にはコア20に隣り合ってガイドア
ーム24が配置されており、ガイドアーム24の先端部
には細幅に形成されたローラ28が回転可能に支持され
ている。ガイドアーム24の基端側は、回動軸26に連
結されており、回動軸26は図示しないモータに連結さ
れている。これにより、モータが駆動することによって
ガイドアーム24の先端部が回動軸26を中心としてコ
ア20に向けて移動し、ローラ28がコア20と接触し
て回転するようになっている。
【0028】ガイドアーム24の内部には、それぞれ第
1の通路24A及び第2の通路24Bが形成され、第1
の通路24Aにより、後述する板ばね42が案内される
ようになっており、第2の通路24Bにより、ネガフィ
ルムNが案内されるようになっている。
【0029】ガイドアーム24の長手方向中程には、ガ
イド板34が取り付けられ、ガイドアーム24がコア2
0方向へ移動した場合には、後述する第2駆動ローラ6
6に取り付けられたガイド板36と共に案内路を形成
し、ネガフィルムNが案内されるようになっている。
【0030】ガイドアーム24の基端側の近傍には、円
筒形状の収納部38が設けられ、内部に図示しないモー
タに連結された回転軸40とこれに巻付けされた板ばね
42が収納されている。板ばね42は、ネガフィルムN
の幅寸法とほぼ同じ幅寸法を有し且つ予め巻癖が付けら
れており、先端部には、回転可能なローラ44が取り付
けられている。
【0031】これにより、ガイドアーム24が移動して
ローラ28がコア20と接触すると、ガイド板34及び
ガイド板36が案内路を形成すると共に、モータの駆動
により回転軸40が送出方向に回転して収納部38の開
口部38Aから送り出された板ばね42が、ガイドアー
ム24内の第1の通路24Aを通過してガイドアーム2
4の先端側にまで延びるようになっている。また、板ば
ね42の先端に取り付けられたローラ44は、板バネ4
2の伸長と共にコア20に接触し、ガイドアーム24の
巻癖に従ってコア20の周囲を移動してコア20に巻き
掛けられ、コア20の外周面と板ばね42との間にネガ
フィルムNの案内経路Kが形成されるようになってい
る。
【0032】図1に示されるように検定装置12と巻取
リール20Aとの間に配置されている複数の固定された
ローラ22の間には、ダンサーローラ52が移動可能に
配置されている。ダンサーローラ52は、所定の移動路
を移動してループ50を形成すると共に、ネガフィルム
Nにかかる張力に応じて移動路上を移動してループ50
の大きさを変更しながら、ネガフィルムNにかかる張力
が一定になるようにしている。
【0033】図2に示されるように、ループ50の中央
部近傍には、投光器60A及び受光器60Bから構成さ
れる第1センサ60が配置されており、第1センサ60
の検出光の光軸Lは、ループ50の中央を横切るように
なっている。これにより、ネガフィルムNの通常搬送に
よる第1駆動部54と巻取リール20Aとの駆動速度の
違いをループ50の量に基づいて調整すると共に、ネガ
フィルムNをスタンバイ状態にするローディング時に、
ダンサーローラ52が移動路を移動して所定の位置を通
過したことを検出して、ネガフィルムNの先端部が巻取
リール20Aに巻付けされたことを確認できるようにな
っている。
【0034】ループ50のネガフィルムNの搬送方向上
流側には、第1駆動部54が配置され、搬送方向下流側
であってコア20の近傍には第2駆動部64が配置され
ている。
【0035】第1駆動部54には第1駆動ローラ56が
抑えローラ58と共に配置され、搬送されてきたネガフ
ィルムNを対向する抑えローラ58と共に挟持するよう
になっている。
【0036】また第2駆動部64には第2駆動ローラ6
6が抑えローラ68と共に配置され、対向する抑えロー
ラと共に搬送されてきたネガフィルムNを挟持するよう
になっている。また第2駆動ローラ66には、前述した
ように、ガイド板36が取り付けられ、ガイドアーム2
4に取り付けられたガイド板34と対向してネガフィル
ムNの案内路を形成するようになっている。更に第2駆
動ローラ66には、ワンウェイクラッチが備えられてお
り、第2駆動ローラ66の線速度よりも速い速度でネガ
フィルムNがコア20に巻付けられると空転するように
なっている。
【0037】第1駆動ローラ56及び第2駆動ローラ6
6は、各々、後述する巻付制御部74に接続された第1
駆動制御部70及び第2駆動制御部72(図3参照)に
接続されており、第1駆動制御部70及び第2駆動制御
部72からの指示に従って、所定の搬送速度でネガフィ
ルムNを搬送するようになっている。
【0038】第2駆動部64とコア20との間には、投
光器62A及び受光器62Bから構成される第2センサ
62が配設されており、第2センサ62は、ネガフィル
ムNの先端部を検出するようになっている。
【0039】巻取リール20Aの周辺には、巻取リール
20A上を検出光が横切るように、投光器80A及び受
光器80Bから構成される第3センサ80が配設されて
いる。第3センサ80の検出光光軸Pは、コア20を通
過するようになっている。これにより、巻取リール20
Aにコア20が装填されているか否かを検出することが
できるようになっている。
【0040】図3に示されるように、巻付制御部74
は、第1駆動制御部70及び第2駆動制御部72に接続
し、第1及び第2駆動部54、64(図4参照)の第1
及び第2駆動ローラ56、66に対して所定の搬送速度
でネガフィルムNを搬送させるようになっている。
【0041】巻付制御部74は、リール駆動制御部21
に接続されており、巻取リール20Aの周速度とネガフ
ィルムNの線速度とを制御するようになっている。
【0042】また巻付制御部74は第1センサ60、第
2センサ62及び第3センサ80に接続されており、こ
れらのセンサからの信号が入力するようになっている。
【0043】これにより、第3センサ80によってコア
20が巻取リール20Aに装填されているかを確認する
と共に、第2センサ62からの信号によって搬送されて
きたネガフィルムNの先端部を検出してループ50を形
成するようになっている。また、巻取リール20Aの周
速度よりもネガフィルムNの線速度を遅く設定し、第1
センサ60からの信号によりネガフィルムNがコア20
に巻付けされたことを確認することができるようになっ
ている。
【0044】巻付制御部74には、コアなし警告ランプ
76及び巻付不良警告ランプ78が接続され、第1セン
サ60によりネガフィルムNが確実に巻き付けられてな
い場合及び第3センサ80によりコア20がセットされ
ていない場合が各々確認されたときには、ランプを点灯
させてオペレータに報知するようになっている。
【0045】次に巻付検出機構について説明する。ルー
プ50を挟んで配置される第1駆動ローラ56と第2駆
動ローラ66とは、各々、巻付制御部74(図3参照)
からの指示により搬送速度V1 及び搬送速度V2 でネガ
フィルムNを搬送するようになっている。ここで搬送速
度V1 と搬送速度V2 は、V1 =V2 の関係を維持し、
またループ50の大きさを維持するようになっている。
【0046】このときコア20の周速度V3 は、V1
びV2 よりも大きくなっており(V 1 =V2 <V3 )、
これにより、コア20とネガフィルムNとが相対的に速
度にズレを生じるようになっている。従って、第2駆動
部64からコア20へ送り出されるネガフィルムNの線
速度はコア20の周速度よりも遅くなり、巻付けされて
いない場合には、ネガフィルムNの先端部はコア20と
すべり合うようになっている。
【0047】ここでネガフィルムNがコア20に巻き付
けされると、周速度V3 でネガフィルムNがコア20周
りに巻付けされ、これにより、ネガフィルムNが周速度
3と同一の速度で搬送されるようになる。
【0048】ネガフィルムNが周速度V3 と同一の速度
で搬送させると、周速度V3 よりも遅い搬送速度V2
駆動する第2駆動ローラ66は、ワンウェイクラッチに
より周速度V3 と略同一の速度でネガフィルムNに伴っ
て回転する一方で、第1駆動ローラ56は、搬送速度V
1 を維持するようになっている。従って、ネガフィルム
Nの張力を一定にするためにダンサーローラ52が移動
路を図2矢印R方向に移動して移動位置(図2における
A位置)に配置されるようになっている。
【0049】これにより、ダンサーローラ52が停止位
置Aにあることを第1センサ60により検出することに
よって、コア20の周速度V3 と第2駆動ローラ66の
搬送速度V2 とに基づいてネガフィルムNが巻付けされ
たことを確認するようになっている。
【0050】従って、ネガフィルムNの巻付けは、コア
20の周速度を第1及び第2駆動ローラ56、66の搬
送速度よりも速くしておき、ネガフィルムNが巻付けさ
れたことを、第1駆動部54とコア20との間でネガフ
ィルムNの線速度が急激に上昇してネガフィルムNの張
力がかかり、ダンサーローラ52が移動経路上の位置A
を通過しループ50の量が減少したことを検出して確認
するようになっている。
【0051】一方、コア20の有無は、光軸Pがコア2
0の装填位置を通過する検出光を有する第3センサ80
により直接的に検出することができるようになってい
る。
【0052】第3センサ80は巻付制御部74を介し
て、コアなし警告ランプ76に接続されており、コア2
0がないことを検出すると、巻付制御部74によりコア
なし警告ランプ76が点灯して、オペレータに警告する
ようになっている。
【0053】従って、第3センサ80によりコア20の
有無を確認するようになっている。また、第1及び第2
駆動ローラ56、66によってループ50を通過したネ
ガフィルムNが、これらのローラの搬送速度よりも速い
周速度で回転運動する巻取リール20Aに巻付くと、急
激にネガフィルムNの線速度が上昇してネガフィルムN
に張力がかかりダンサーローラ52が移動して、第1セ
ンサ60によりループ50の減少が検出されて、コア2
0に巻付けされたことを確認するようになっている。
【0054】次に、上記実施の形態の作用を説明する。
長尺状のネガフィルムNをコア20に巻き付ける際に
は、まず、回動軸26廻りに回動可能とされたガイドア
ーム24がモータにより回動されて、コア20にガイド
アーム24の先端側に支持されたローラ44を接触さ
せ、収納部38が開口38Aより板ばね42を送り出す
ことにより、板ばね42がガイドアーム24の第1の通
路24Aに案内されて伸びる。
【0055】この際、板ばね42に予め巻癖が付けられ
ているので、ローラ44が回転すると共にこの板ばね4
2がコア20の外周面に沿って変形しつつコア20の廻
りに巻き掛けられ、コア20の外周面と板ばね42との
間に、ネガフィルムNの案内経路Kが形成される。
【0056】コア20が回転した状態で、搬送ローラ1
8、22が回転されて、検定部16を通過したネガフィ
ルムNをコア20側に送り込むと、ガイドアーム24に
案内されてコア20の外周面と板ばね42との間の案内
経路KにネガフィルムNが送り込まれる。コア20の1
回転以上わたってネガフィルムNが巻き付けられると、
コア20を回転するだけで自然にコア20にネガフィル
ムNが巻き取られることになる。
【0057】次に巻付工程について図5を参照して説明
する。ステップ100において第3センサ80によりコ
ア20がセットされているか否かが判断される。第3セ
ンサ80の検出光光軸Pは、コア20の装填位置に横切
っているため、コア20がセットされていない場合に
は、光軸P上に何も挿入されないためこれを検出するこ
とができる。コア20がセットされていない場合には、
判断が否定されて、ステップ102に移行する。
【0058】ステップ102では、コアなし警告ランプ
76が点灯して、オペレータにコア20がセットされて
いないことを警告する。
【0059】コアなし警告ランプ76が点灯すると、ス
テップ104において、作業を中止するか否かが判断さ
れる。検定装置12上の所定の中止指示キー(図示せ
ず)による中止指示が与えられた場合には、作業を中断
する。
【0060】中止指示が与えられない場合には、判断は
否定されてステップ106に移行し、第3センサ80に
よりコア20がセットされているか否かが判断され、コ
ア20がセットされたことを第3センサ80が検出する
まで判断は否定される。
【0061】コア20がセットされたことを第3センサ
80が検出すると、ステップ108において、点灯して
いたコアなし警告ランプ76を消灯する。
【0062】コアなし警告ランプ76が消灯すると、ス
テップ110において、第1駆動ローラ56及び第2駆
動ローラ66の所定の搬送速度V1 及びV2 が指示さ
れ、ステップ112において、巻取リール20Aの所定
の周速度V3 (V3 >V1 =V 2 )による回転駆動が指
示される。
【0063】各速度の指示を行うと、ステップ114に
おいて、ガイドアーム24がネガフィルムNを巻取リー
ル20Aに向けて案内するように、位置Yへの移動を開
始する。
【0064】ガイドアーム24の移動を開始すると、ス
テップ116において、ネガフィルムNの搬送(ローデ
ィング)を開始し、ステップ118において巻付確認の
ための時間のカウントが開始される。
【0065】カウントが開始されると、ステップ120
において、ループ形成のための一連の処理が行われる。
即ち、ネガフィルムNが搬送されると、同一線速度で回
転するように指示された第1及び第2駆動ローラ56、
66の内、上流側の第1駆動ローラ56のみがまず回転
駆動を開始する。搬送されてきたネガフィルムNの先端
部を第2センサ62において検出すると、退避位置に配
置されていたダンサーローラ52が解除されて所定の移
動経路を移動する。ネガフィルムNが駆動停止している
第2ローラ66により第1駆動部54と第2駆動部64
との間に滞留して、第2センサ62による検出位置を通
過して所定時間後にループの形成が終了する。
【0066】ループ50を形成すると、ステップ122
において、停止していた第2駆動ローラ66の駆動を開
始する。これにより等速度で第1及び第2駆動ローラ5
6、66が駆動することになり、ネガフィルムNは巻取
リール20Aのコア20に向けて送り出される。
【0067】第2駆動ローラ66の駆動が開始すると、
ステップ124において、第2センサ62によって、ル
ープ50が減少してダンサーローラ52が図2における
A位置を通過したか否かが判断される。第2駆動ローラ
66の駆動によりネガフィルムNの先端部がコア20に
巻付くと、第1及び第2駆動ローラ56、66による線
速と巻取リール20Aの周速との速度差により、第2駆
動部64を通過したネガフィルムNがコア20に引っ張
られ、第2駆動ローラ66がワンウェイクラッチにより
空転して、ループ50の大きさを小さくする方向にダン
サーローラ52が移動する。ダンサーローラ52が移動
してA位置を通過したことを第2センサ62によって検
出された場合には、ネガフィルムNがコア20に巻付け
されたと判断して、一連の処理を終了する。
【0068】第2センサ62によるループ50の減少が
検出されない場合には判断は否定されてステップ126
に移行し、所定時間を経過したか否かが判断される。ロ
ーディング開始してから正常に動作してネガフィルムN
の先端部が巻き付けられるまでの所要時間は、ネガフィ
ルムNの搬送速度により予め計算による求めることがで
きるため、この所定時間に基づいて判断するようになっ
ている。所定時間を経過していない場合には判断は否定
されてステップ124に戻り、処理を繰り返す。
【0069】所定時間を経過した場合には判断は肯定さ
れた場合には、ステップ128において、ネガフィルム
Nの搬送を停止し、ステップ130において、巻き付け
が行われていないと判断して巻付不良警告ランプ78を
点灯する。
【0070】巻付不良警告ランプ78を点灯すると、ス
テップ132において、次の指示があるか否かが判断さ
れ、指示が与えられるまで判断は否定される。
【0071】検定装置12における所定の指示キーよる
指示が与えられると判断は肯定されて、ステップ134
に移行し、与えられた指示が、所定の中止指示キー(図
示せず)による中止指示である場合には判断は否定され
て一連の処理を終了する。
【0072】一方、与えられた指示がやり直しの指示で
ある場合には、判断は肯定されて、ステップ136に移
行し、ネガフィルムNの巻き戻しが行われ、ステップ1
38において巻付不良警告ランプ78が消灯し、一連の
処理を終了する。
【0073】これにより、コア20がない状態でネガフ
ィルムNの巻付けを行うことがなく、また巻付けを確認
してから処理を進めることができるので、ネガフィルム
NのジャムやネガフィルムNを傷つけることを防止する
ことができる。従って、長尺状フィルムを確実に巻き付
け、効率よく処理を行うことができる。
【0074】なお本実施の形態では、ネガフィルムNの
検定に伴う所定の搬送におけるループ50の量を調整す
るダンサーローラ52がループ50の所定の位置に移動
したことを検出してネガフィルムNがコア20に巻き付
けられたことを確認したが、これに限定されない。例え
ば、ネガフィルムNの搬送経路途中に搬送長を変更させ
る搬送ローラをダンサーローラ52と同様に用いて、巻
付確認後ではネガフィルムNを搬送する搬送ローラとし
て使用してもよい。
【0075】またネガフィルムNの巻付けをワンウェイ
クラッチを備えた第2駆動ローラ66の駆動速度の変化
により検出してもよい。
【0076】本実施の形態では、コア20の装填有無を
コア20を検出光光軸P上に有する第3センサ80によ
り検出したが、これに限定されない。
【0077】図5は装填検出手段の他の例を示したもの
である。なお、図5では、第2センサ62及び第2駆動
部64よりも上流側は省略してある。
【0078】図5に示されるセンサ86は、コア20の
有無により停止位置が異なるガイドアーム24の位置を
検出し、これによりコア20の有無が確認できるように
なっている。
【0079】ガイドアーム24の基端側には、検出板8
8が取り付けられ、ガイドアーム24と共に位置を移動
するようになっている。検出板88は、ガイドアーム2
4の移動によってセンサ86の光軸Q上に挿入又は離脱
するようになっている。
【0080】センサ86は、投光器86A及び受光器8
6Bから構成され、センサ86の検出光光軸Q上に、ガ
イドアーム24の基端部に取り付けられた検出板88の
挿入離脱を検出するようになっている。
【0081】ガイドアーム24は、先端部に取り付けら
れているローラ28をコア20と接触するようになって
いるため、コア20が装填されていない場合には、正常
停止位置(図5におけるY位置)よりも巻取リール20
Aの回転軸20Bに近い位置(図5におけるZ位置)で
停止するようになっている。このときガイドアーム24
の検出板88は、ガイドアーム24の移動に伴って位置
を移動するようになっている。これにより、コア20が
セットされているときには、光軸Qは検出板88により
遮断されるようになっており、コア20がセットされて
いない場合にはセンサ86の光軸Q上に何も挿入されな
いようになっている。
【0082】従って、ガイドアーム24を移動すること
によって、上記の装填検出手段と同様に、コア20の有
無を簡便に確認することができる。
【0083】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
長尺状フィルムを確実に巻き付け、効率よく処理を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検定装置の概略平面図である。
【図2】本発明に係る巻付装置の制御構成図である。
【図3】本発明に係る巻付装置における巻付機構を説明
した概略平面図である。
【図4】本発明に係る巻付装置における巻付方法を説明
するフローチャートである。
【図5】本発明に係る巻付装置の他の形態である。
【符号の説明】
10 巻付装置 20 コア(巻芯部材) 21 リール駆動制御部(リール駆動手段) 24 ガイドアーム(案内手段) 46 アーム検出板 50 ループ(ループ) 52 ダンサーローラ 56 第1駆動ローラ(上流側の駆動ローラ対) 60 第1センサ 62 第2センサ 66 第2駆動ローラ(下流側の駆動ローラ対) 74 巻付制御部(判断手段) 80 第3センサ(装填検出手段) N ネガフィルム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送出側リールに装填された長尺状のフィ
    ルムを巻取側リールに層状に巻き付けるフィルム巻付装
    置において、 中間部にループを形成して該ループの両端を挟持し、前
    記ループを維持するように等速度で回転する2組の駆動
    ローラ対と、 前記巻取側リールを前記2組の駆動ローラ対による線速
    度よりも速い周速度で回転させる巻取側リール駆動手段
    と、 前記駆動ローラ対のうち下流側の駆動ローラに設けられ
    たワンウェイクラッチと、 前記巻取側リールは接近離間方向に移動可能とされ、接
    近された位置で前記下流側の駆動ローラ対から送り出さ
    れる前記フィルムを前記巻取側リール廻りに案内する移
    動案内手段と、 前記フィルムが巻取側リールに巻き掛け係合されたとき
    の前記フィルムにかかる張力で前記下流側の駆動ローラ
    対の空転により変化する前記ループ量を検出するループ
    量検出手段と、 前記ループ量検出手段で検出されるループの量に基づい
    て前記巻取側リールへの巻き掛け係合が完了したか否か
    を判断する判断手段と、 を有するフィルム巻付装置。
  2. 【請求項2】 前記ループが、このループ前後のフィル
    ムの搬送速度を調整する搬送速度調整手段を兼用するこ
    とを特徴とする請求項1記載のフィルム巻付装置。
  3. 【請求項3】 前記巻取側リールの回転軸に取り付けら
    れると共に、前記フィルムを巻き付ける巻芯部材が装填
    されているか否かを検出する装填検出手段を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフィルム巻付装
    置。
  4. 【請求項4】 前記装填検出手段が、前記移動案内手段
    の位置を検出することで、巻芯部材の装填の有無を検出
    すること特徴とする請求項3記載のフィルム巻付装置。
  5. 【請求項5】 送出側リールに装填された長尺状のフィ
    ルムを巻取側リールに層状に巻き付けるフィルム巻付方
    法において、 前記巻取側リールの周速度を、前記フィルムを前記巻取
    側リールへ送り出す線速度よりも速く設定し、 前記フィルムを前記線速度で前記巻取側リールへ案内し
    て、 前記線速度が上昇して前記周速度と略一致したことを検
    出すること、 を特徴とするフィルム巻付方法。
  6. 【請求項6】 前記周速度と前記線速度との略一致した
    ことを、前記巻取側リールと前記送出側リールとの間に
    設けられたループの量が小さくなったことにより検出す
    ること、を特徴とする請求項5記載のフィルム巻付方
    法。
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