JPH09328596A - 塩素含有アクリルゴム組成物 - Google Patents
塩素含有アクリルゴム組成物Info
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- JPH09328596A JPH09328596A JP16861796A JP16861796A JPH09328596A JP H09328596 A JPH09328596 A JP H09328596A JP 16861796 A JP16861796 A JP 16861796A JP 16861796 A JP16861796 A JP 16861796A JP H09328596 A JPH09328596 A JP H09328596A
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Abstract
酸、ジチオカルバミン酸金属塩およびチウラムスルフィ
ドを含有してなる塩素含有アクリルゴム組成物であっ
て、保存安定性の良好なものを提供する。 【解決手段】 上記塩素含有アクリルゴム組成物におい
て、ジチオカルバミン酸金属塩としてジチオカルバミン
酸ニッケル塩を、またチウラムスルフィドとして炭素数
4以上のアルキル基またはシクロアルキル基を有するチ
ウラムジスルフィドがそれぞれ用いられる。
Description
ゴム組成物に関する。更に詳しくは、保存安定性にすぐ
れた塩素含有アクリルゴム組成物に関する。
ン含有アクリルゴム、トリチオシアヌル酸、ジチオカル
バミン酸金属塩およびチウラムスルフィドを含有してな
る加硫可能なアクリルゴム組成物が記載されている。か
かるアクリルゴム組成物は、加硫時の加硫速度が極めて
良好であり、また得られたプレス加硫物は二次加硫を省
略しても特に圧縮永久歪の点において著しくすぐれてい
るとされている。
しくは亜鉛塩が用いられると述べられているが、ジチオ
カルバミン酸亜鉛塩を用いた場合には、アクリルゴム組
成物の保存安定性が必ずしも良好ではなく、室温条件下
に2週間程度放置するとスコーチが発生することが分か
った。
含有アクリルゴム、トリチオシアヌル酸、ジチオカルバ
ミン酸金属塩およびチウラムスルフィドを含有してなる
塩素含有アクリルゴム組成物であって、保存安定性の良
好なものを提供することにある。
上記塩素含有アクリルゴム組成物において、ジチオカル
バミン酸金属塩としてジチオカルバミン酸ニッケル塩
を、またチウラムスルフィドとして炭素数4以上のアル
キル基またはシクロアルキル基を有するチウラムジスル
フィドをそれぞれ用いることによって達成される。
ルアクリレート単量体約60〜99.8重量%、塩素含有単量
体約10〜0.1重量%およびこれらの各単量体と共重合可能
な少なくとも一種の他の単量体約30〜0重量%を共重合さ
せて得られるエラストマー状共重合体である。
えばアルキルアクリレート、アルコキシアルキルアクリ
レート、アルキルチオアルキルアクリレート、シアノア
ルキルアクリレートなどが挙げられる。
が例示され、好ましくはビニルクロロアセテートが用い
られる。 (1)ビニルクロロアセテート、アリルクロロアセテート
など (2)グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、アリルグリシジルエステルなどのグリシジル化合物
とモノクロロ酢酸との付加反応生成物
ばアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン
酸、ビニル酢酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
けい皮酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチ
ル、マレイン酸モノブチル、スチレン、α-メチルスチ
レン、ハロゲン化スチレン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N-
メチロールアクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレ
ート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエ
チルメタクリレート、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、フルフリルアクリレートなどのモノビニル系または
モノビニリデン系不飽和化合物、更にはジビニルベンゼ
ン、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、アル
キレングリコールジアクリレート、アルキレングリコー
ルジメタクリレート、ポリアルキレングリコールジアク
リレート、ポリアルキレングリコールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレートなどの架
橋性ポリエン化合物などが例示される。
一般式で示されるものが用いられ、 (RR´N-CSS)Ni(SSC-NRR´) R:低級アルキル基 R´:低級アルキル基またはフェニル基 好ましくは、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、ジ
エチルジチオカルバミン酸ニッケル、ジブチルジチオカ
ルバミン酸ニッケルなどが用いられる。
一般式で示されるものが用いられ、 R,R´:炭素数4以上のアルキル基またはシクロアルキル
基 好ましくはテトラブチルチウラムジスルフィド、テトラ
オクチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウ
ラムジスルフィドなどが用いられる。
クリルゴム100重量部当り、トリチオシアヌル酸(2,4,6-
トリメルカプトトリアジン)が約0.1〜5重量部、好まし
くは約0.3〜2重量部、ジチオカルバミン酸ニッケル塩が
約0.1〜5重量部、好ましくは約0.3〜2重量部、またチウ
ラムジスルフィドが約1〜10重量部、好ましくは約1.5〜
7重量部の割合でそれぞれ用いられる。
性、加工安全性、加硫物の機械的物性、耐熱性、圧縮永
久歪などの諸性質、諸特性の値から、それぞれ好ましい
範囲として特定されたものである。これ以下の配合割合
で各加硫系成分が用いられると、加硫速度がかなり低下
し、また加硫物の一般物性の点でも満足されるものが得
られず、他方これ以上の配合割合で用いると、加硫速度
は一般に大きくなるものの、貯蔵安定性、加工安全性、
加硫物の一般物性などが損われるようになるので好まし
くない。
他の添加剤、例えば補強剤、充填剤、老化防止剤、安定
剤、可塑剤、滑剤などと共に、ロール混合、バンバリー
混合、溶液混合など一般に用いられている方法によって
行われる。調製された組成物は、約160〜200℃で約5〜3
0分間程度プレス加硫(一次加硫)された後、約140〜190
℃で約1〜10時間程度オーブン加硫(二次加硫)される。
物は、保存安定性にすぐれており、また加硫物の常態物
性および圧縮永久歪特性などの点においてもすぐれてい
る。
塩素含有アクリルゴム組成物を175℃で15分間プレス加
硫した後、175℃で4時間オーブン加硫を行い、厚さ2mm
の加硫ゴムシートを得た。
5℃でムーニースコーチ試験を行い、混練直後および室
温下に14日間放置後の値を測定すると共に、JIS K-6301
に準拠して常態物性および圧縮永久歪を測定した。
ル塩の代わりに、同量のジエチルジチオカルバミン酸ニ
ッケル塩が用いられた。
ドの代わりに、同量のテトラブチルチウラムジスルフィ
ドが用いられた。
ル塩の代わりに、同量のジブチルジチオカルバミン酸亜
鉛塩が用いられた。
ドの代わりに、同量のテトラエチルチウラムジスルフィ
ドが用いられた。
結果は、次の表に示される。比較例1のムーニースコー
チ試験では、14日間放置後にはスコーチがみられた。ま
た、比較例2は、スコーチタイムが短かすぎて実用的で
はなく、更に加硫物は圧縮永久歪特性の点でも著しく劣
っている。
Claims (1)
- 【請求項1】 塩素含有アクリルゴム、トリチオシアヌ
ル酸、ジチオカルバミン酸ニッケル塩および炭素数4以
上のアルキル基またはシクロアルキル基を有するチウラ
ムジスルフィドを含有してなる塩素含有アクリルゴム組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16861796A JP3525629B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 塩素含有アクリルゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16861796A JP3525629B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 塩素含有アクリルゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09328596A true JPH09328596A (ja) | 1997-12-22 |
JP3525629B2 JP3525629B2 (ja) | 2004-05-10 |
Family
ID=15871386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16861796A Expired - Fee Related JP3525629B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 塩素含有アクリルゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3525629B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011010615A1 (ja) * | 2009-07-23 | 2011-01-27 | Nok株式会社 | ハロゲン含有アクリルゴム組成物及びその加硫物 |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP16861796A patent/JP3525629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011010615A1 (ja) * | 2009-07-23 | 2011-01-27 | Nok株式会社 | ハロゲン含有アクリルゴム組成物及びその加硫物 |
JP5682561B2 (ja) * | 2009-07-23 | 2015-03-11 | Nok株式会社 | ハロゲン含有アクリルゴム組成物及びその加硫物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3525629B2 (ja) | 2004-05-10 |
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