JPH09326816A - ループ型ネットワークの障害復旧方法 - Google Patents
ループ型ネットワークの障害復旧方法Info
- Publication number
- JPH09326816A JPH09326816A JP8143976A JP14397696A JPH09326816A JP H09326816 A JPH09326816 A JP H09326816A JP 8143976 A JP8143976 A JP 8143976A JP 14397696 A JP14397696 A JP 14397696A JP H09326816 A JPH09326816 A JP H09326816A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- transmission line
- failure
- slave station
- transmission device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 障害発生時の障害復旧にかかる時間が長い。
【解決手段】 子局伝送装置110、120・・・は、
接続された伝送路LA、LBの伝送状態を検出して異常
があればその異常があった伝送路LA、LBへの信号出
力を停止し、所定時間経過後に、運用系を、先に通信が
確立した方の伝送路LA又はLBに切り替え、且つ運用
系となった伝送路LA又はLBからの信号を他方の伝送
路LB又はLAへ折り返して出力し、それから所定時間
経過後に、両伝送路LA、LBの伝送状態を再検出し
て、両伝送路LA、LBが共に正常であるときは前記の
折り返しを解除し、そうでないときは折り返しを維持
し、夫々の伝送路への出力信号に異なる識別信号を付加
して送出する。親局伝送装置100は受信識別信号の状
況に応じて伝送路の活線域を利用した新たなループの運
用系を確定する。
接続された伝送路LA、LBの伝送状態を検出して異常
があればその異常があった伝送路LA、LBへの信号出
力を停止し、所定時間経過後に、運用系を、先に通信が
確立した方の伝送路LA又はLBに切り替え、且つ運用
系となった伝送路LA又はLBからの信号を他方の伝送
路LB又はLAへ折り返して出力し、それから所定時間
経過後に、両伝送路LA、LBの伝送状態を再検出し
て、両伝送路LA、LBが共に正常であるときは前記の
折り返しを解除し、そうでないときは折り返しを維持
し、夫々の伝送路への出力信号に異なる識別信号を付加
して送出する。親局伝送装置100は受信識別信号の状
況に応じて伝送路の活線域を利用した新たなループの運
用系を確定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つの親局伝送装
置と二つ以上の子局伝送装置との複数の伝送装置が現用
系と予備系の二つの伝送路にループ状に接続されてなる
ループ型ネットワークにおいて、信号が伝送されている
現用系が故障した場合に予備系で通信を復旧できるだけ
でなく、現用系と予備系の両方に故障が発生しても両系
の活線部分を使って通信を復旧することができる障害復
旧方法に関するものである。
置と二つ以上の子局伝送装置との複数の伝送装置が現用
系と予備系の二つの伝送路にループ状に接続されてなる
ループ型ネットワークにおいて、信号が伝送されている
現用系が故障した場合に予備系で通信を復旧できるだけ
でなく、現用系と予備系の両方に故障が発生しても両系
の活線部分を使って通信を復旧することができる障害復
旧方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5(a)は現用系と予備系の2系統の
伝送路を備えたループ型ネットワークの従来例を示した
ものである。このネットワークは、1つの親局伝送装置
100と複数の子局伝送装置110、120、130、
140が右回り伝送の伝送路LAと左回り伝送の伝送路
LBを介して相互に接続されている。このネットワーク
では、伝送路LA、LBのいずれか一方を運用系とし、
データ送受信はこの運用系でのみ行っている。通常はこ
の運用系を現用系、運用系となっていない伝送路LBを
予備系とし、予備系はデータの中継のみを可能としてあ
る。従って、現用系である伝送路LAの一部が断線した
り、子局伝送装置の電源が遮断したりする等の障害が発
生すると、データ伝送は一時的に不能となる。同ネット
ワークでは、障害が伝送路LAのみに発生した場合は、
運用系を伝送路LAから伝送路LBに変更して、伝送路
LBによりデータ伝送を復旧し、また障害が伝送路L
A、LBの双方に発生した場合は、伝送路LA及びLB
の各々の活線部分を活かして新たな閉ループの運用系を
構築することによりデータ伝送を復旧することができ
る。前記したネットワークの親局伝送装置100、子局
伝送装置110、120、130、140は、受信キャ
リア検出やフレーム同期判定等による伝送障害の検出手
段を備えており、これらの検出手段により前記の障害が
検出される。なお、このネットワークでは時分割多重方
式で通信が行われ、全てのデータは所定ビット長のフレ
ームを構成して前記伝送路LA、LB上を循環して伝送
される。
伝送路を備えたループ型ネットワークの従来例を示した
ものである。このネットワークは、1つの親局伝送装置
100と複数の子局伝送装置110、120、130、
140が右回り伝送の伝送路LAと左回り伝送の伝送路
LBを介して相互に接続されている。このネットワーク
では、伝送路LA、LBのいずれか一方を運用系とし、
データ送受信はこの運用系でのみ行っている。通常はこ
の運用系を現用系、運用系となっていない伝送路LBを
予備系とし、予備系はデータの中継のみを可能としてあ
る。従って、現用系である伝送路LAの一部が断線した
り、子局伝送装置の電源が遮断したりする等の障害が発
生すると、データ伝送は一時的に不能となる。同ネット
ワークでは、障害が伝送路LAのみに発生した場合は、
運用系を伝送路LAから伝送路LBに変更して、伝送路
LBによりデータ伝送を復旧し、また障害が伝送路L
A、LBの双方に発生した場合は、伝送路LA及びLB
の各々の活線部分を活かして新たな閉ループの運用系を
構築することによりデータ伝送を復旧することができ
る。前記したネットワークの親局伝送装置100、子局
伝送装置110、120、130、140は、受信キャ
リア検出やフレーム同期判定等による伝送障害の検出手
段を備えており、これらの検出手段により前記の障害が
検出される。なお、このネットワークでは時分割多重方
式で通信が行われ、全てのデータは所定ビット長のフレ
ームを構成して前記伝送路LA、LB上を循環して伝送
される。
【0003】次に前記ネットワークにおける障害復旧の
手順を説明する。伝送路LA、LB上のある地点で断線
等の障害が発生すると、それが障害箇所より伝送方向下
流側の子局伝送装置110、120、130、140に
よって順次検出され、最終的に親局伝送装置100でも
検出される。親局伝送装置100は、障害を検出すると
それが伝送路LA単独であるのか、両伝送路LA、LB
にまたがるのかを判断し、その結果に応じて障害復旧の
ための切替シーケンスを実行する。この切替シーケンス
では、伝送路LA単独に障害があるときは、親局伝送装
置100が各子局伝送装置110、120、130、1
40に対してLB系への切替制御指令を出力し、子局伝
送装置110、120、130、140に現用系を伝送
路LAから伝送路LBに切り替える切替動作を実行さ
せ、伝送路LB上に閉ループの運用経路を構築し、この
運用経路に信号を伝送して通信を復旧する。障害が両系
伝送路LA、LBにまたがるときは、親局伝送装置10
0は子局伝送装置110、120、130、140に対
してループ切替制御指令を出力し、子局伝送装置11
0、120、130、140に正常伝送路から逆方向へ
と信号を折り返すループバック動作を実行させる。続い
て各子局伝送装置110、120、130、140に信
号の伝送状態に応じてループバック継続、或いは解除を
実行させて、伝送路LA、LB上に活線部分を活かした
閉ループの運用経路を構築し、この運用経路に信号を伝
送して通信を復旧する。図5(b)〜(c)は伝送路L
A、LBのうち子局伝送装置120、130間に伝送障
害が発生したときの復旧の様子を示したものであり、図
6はこのときの親局伝送装置100、子局伝送装置11
0、120、130、140の処理の流れを示したもの
である。
手順を説明する。伝送路LA、LB上のある地点で断線
等の障害が発生すると、それが障害箇所より伝送方向下
流側の子局伝送装置110、120、130、140に
よって順次検出され、最終的に親局伝送装置100でも
検出される。親局伝送装置100は、障害を検出すると
それが伝送路LA単独であるのか、両伝送路LA、LB
にまたがるのかを判断し、その結果に応じて障害復旧の
ための切替シーケンスを実行する。この切替シーケンス
では、伝送路LA単独に障害があるときは、親局伝送装
置100が各子局伝送装置110、120、130、1
40に対してLB系への切替制御指令を出力し、子局伝
送装置110、120、130、140に現用系を伝送
路LAから伝送路LBに切り替える切替動作を実行さ
せ、伝送路LB上に閉ループの運用経路を構築し、この
運用経路に信号を伝送して通信を復旧する。障害が両系
伝送路LA、LBにまたがるときは、親局伝送装置10
0は子局伝送装置110、120、130、140に対
してループ切替制御指令を出力し、子局伝送装置11
0、120、130、140に正常伝送路から逆方向へ
と信号を折り返すループバック動作を実行させる。続い
て各子局伝送装置110、120、130、140に信
号の伝送状態に応じてループバック継続、或いは解除を
実行させて、伝送路LA、LB上に活線部分を活かした
閉ループの運用経路を構築し、この運用経路に信号を伝
送して通信を復旧する。図5(b)〜(c)は伝送路L
A、LBのうち子局伝送装置120、130間に伝送障
害が発生したときの復旧の様子を示したものであり、図
6はこのときの親局伝送装置100、子局伝送装置11
0、120、130、140の処理の流れを示したもの
である。
【0004】(1)図5(b)に示されるように、伝送
路LA上では伝送装置130、140、100の順に障
害が検出され、伝送路LB上では伝送装置120、11
0、100の順に障害が検出され、最終的に親局伝送装
置100で両伝送路LA、LBの障害が検出される。各
子局伝送装置110、120、130、140では障害
検出時から夫々にタイマーTOがスタートする。 (2)現用系伝送路LAでの伝送障害を検出した各子局
伝送装置130、140は、前記タイマーTOのタイム
アウト後、運用系を正常な伝送路LBへと切り替え、親
局伝送装置100からの制御指令を受信可能にして待機
する。 (3)障害を検出した親局伝送装置100は、全子局伝
送装置110、120、130、140が正常な伝送路
への運用系の切り替えを完了したころに、伝送系の切替
シーケンスを実行する。この場合、両系異常であるの
で、ループ切替制御指令を全子局伝送装置110、12
0、130、140に通知し、タイマーTIをスタート
して待機する。
路LA上では伝送装置130、140、100の順に障
害が検出され、伝送路LB上では伝送装置120、11
0、100の順に障害が検出され、最終的に親局伝送装
置100で両伝送路LA、LBの障害が検出される。各
子局伝送装置110、120、130、140では障害
検出時から夫々にタイマーTOがスタートする。 (2)現用系伝送路LAでの伝送障害を検出した各子局
伝送装置130、140は、前記タイマーTOのタイム
アウト後、運用系を正常な伝送路LBへと切り替え、親
局伝送装置100からの制御指令を受信可能にして待機
する。 (3)障害を検出した親局伝送装置100は、全子局伝
送装置110、120、130、140が正常な伝送路
への運用系の切り替えを完了したころに、伝送系の切替
シーケンスを実行する。この場合、両系異常であるの
で、ループ切替制御指令を全子局伝送装置110、12
0、130、140に通知し、タイマーTIをスタート
して待機する。
【0005】(4)ループ切替制御指令を受信した各子
局伝送装置110、120、130、140は、図5
(c)に示すように運用系の伝送路から他方の伝送路に
信号を折り返すループバック動作を実行する。即ち、子
局伝送装置110、120では伝送路LAの信号を伝送
路LBへとループバックし、子局伝送装置130、14
0では伝送路LBの信号を伝送路LAへとループバック
する。 (5)親局伝送装置100は、タイマーTIのタイムア
ウト後、即ち全子局伝送装置110、120、130、
140がループバック動作に入った後に、両系伝送路L
A、LBの伝送状態を再確認し、両系共に正常であると
判断した場合は全子局伝送装置110、120、13
0、140に切替決定指令を通知する。 (6)切替決定指令を受信した全子局伝送装置110、
120、130、140は、伝送路LA、LBの再確認
を行い、その結果、両系共正常であるときはループバッ
ク動作を解除し、そうでないときはループバック動作を
維持する。図5(d)に示すように両系正常である子局
伝送装置110、140ではループバックを解除し、異
常がある子局伝送装置120、130ではループバック
を保持する。 (7)親局伝送装置100は、この後、両系伝送路L
A、LBの正常伝送を確認し、伝送路LA、LB上に新
しく構築された図5(e)の閉ループ状の運用経路に信
号を伝送してループバック中継状態に入り、データ伝送
の復旧を実現する。
局伝送装置110、120、130、140は、図5
(c)に示すように運用系の伝送路から他方の伝送路に
信号を折り返すループバック動作を実行する。即ち、子
局伝送装置110、120では伝送路LAの信号を伝送
路LBへとループバックし、子局伝送装置130、14
0では伝送路LBの信号を伝送路LAへとループバック
する。 (5)親局伝送装置100は、タイマーTIのタイムア
ウト後、即ち全子局伝送装置110、120、130、
140がループバック動作に入った後に、両系伝送路L
A、LBの伝送状態を再確認し、両系共に正常であると
判断した場合は全子局伝送装置110、120、13
0、140に切替決定指令を通知する。 (6)切替決定指令を受信した全子局伝送装置110、
120、130、140は、伝送路LA、LBの再確認
を行い、その結果、両系共正常であるときはループバッ
ク動作を解除し、そうでないときはループバック動作を
維持する。図5(d)に示すように両系正常である子局
伝送装置110、140ではループバックを解除し、異
常がある子局伝送装置120、130ではループバック
を保持する。 (7)親局伝送装置100は、この後、両系伝送路L
A、LBの正常伝送を確認し、伝送路LA、LB上に新
しく構築された図5(e)の閉ループ状の運用経路に信
号を伝送してループバック中継状態に入り、データ伝送
の復旧を実現する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記ループ型ネットワ
ークの障害復旧方法では、両系伝送路LA、LBに障害
が発生した場合、子局伝送装置110、120、13
0、140での復旧手続きに親局伝送装置100からの
指令を2回も必要とするため復旧に時間がかかる。子局
伝送装置110、120、130、140の数が多くな
るとこれら親子の伝送装置間の通信シーケンスが確実に
行われるようにするために、タイマーT0やタイマーT
1の時間を長く設定することが求められ、復旧処理によ
り一層時間がかかるようになる。また親局伝送装置から
の指令を時分割多重通信で伝送する際、指令が複数のフ
レームに渡るため、指令の受信にも時間がかかり、復旧
を長引かせる。
ークの障害復旧方法では、両系伝送路LA、LBに障害
が発生した場合、子局伝送装置110、120、13
0、140での復旧手続きに親局伝送装置100からの
指令を2回も必要とするため復旧に時間がかかる。子局
伝送装置110、120、130、140の数が多くな
るとこれら親子の伝送装置間の通信シーケンスが確実に
行われるようにするために、タイマーT0やタイマーT
1の時間を長く設定することが求められ、復旧処理によ
り一層時間がかかるようになる。また親局伝送装置から
の指令を時分割多重通信で伝送する際、指令が複数のフ
レームに渡るため、指令の受信にも時間がかかり、復旧
を長引かせる。
【0007】本発明は、伝送障害が発生した場合にその
後の復旧処理を迅速に遂行して短時間でデータ通信を復
旧することができるループ型ネットワークの障害復旧方
法を提供することにある。
後の復旧処理を迅速に遂行して短時間でデータ通信を復
旧することができるループ型ネットワークの障害復旧方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のループ型ネット
ワークの障害復旧方法は図1〜4に示すように、ループ
型に構成され、伝送方向が互いに逆向きである2つの伝
送路LA、LBに親局伝送装置100と複数の子局伝送
装置110、120・・・が接続され、いずれか一方の
伝送路LA又はLBを運用経路としてそれら伝送装置1
00、110、・・・間で時分割多重通信が行われ、前
記運用経路に伝送障害が発生して通信が不能になると、
前記伝送障害の状況に応じて両伝送路LA、LBに新た
な閉ループの運用系が構築され、この運用系で伝送装置
100、110・・・間の通信が復旧されるループ型ネ
ットワークの障害復旧方法において、子局伝送装置11
0、120・・・は、接続された伝送路LA、LBの伝
送状態を検出して異常があればその異常があった伝送路
LA、LBへの信号出力を停止し、それから所定時間T
0経過後に、運用系を、先に通信が確立した方の伝送路
LA又はLBに切り替え、且つ運用系となった伝送路L
A又はLBからの信号を他方の伝送路LB又はLAへ折
り返して出力し、それから所定時間T2経過後に、両伝
送路LA、LBの伝送状態を再検出して、両伝送路L
A、LBが共に正常であるときは前記の折り返しを解除
し、そうでないときは折り返しを維持し、親局伝送装置
100は、夫々の伝送路LA、LBへの出力信号に異な
る識別信号を付加して送出すると共に、接続された伝送
路LA、LBの伝送状態を検出して、片方の伝送路LA
又はLBでのみ異常が検出されたときは異常の検出され
た伝送路LA又はLBへの信号出力を停止し、両方の伝
送路LA、LBで異常が検出されたときは両伝送路L
A、LBへの信号出力を継続し、いずれの場合もそれか
ら所定時間T1経過後(子局伝送装置4によるループ形
態の確定後)に、親局伝送装置100において受信され
る識別信号の状況に応じて伝送路LA、LB上の活線域
を利用した新たなループの運用系を確定するものであ
る。
ワークの障害復旧方法は図1〜4に示すように、ループ
型に構成され、伝送方向が互いに逆向きである2つの伝
送路LA、LBに親局伝送装置100と複数の子局伝送
装置110、120・・・が接続され、いずれか一方の
伝送路LA又はLBを運用経路としてそれら伝送装置1
00、110、・・・間で時分割多重通信が行われ、前
記運用経路に伝送障害が発生して通信が不能になると、
前記伝送障害の状況に応じて両伝送路LA、LBに新た
な閉ループの運用系が構築され、この運用系で伝送装置
100、110・・・間の通信が復旧されるループ型ネ
ットワークの障害復旧方法において、子局伝送装置11
0、120・・・は、接続された伝送路LA、LBの伝
送状態を検出して異常があればその異常があった伝送路
LA、LBへの信号出力を停止し、それから所定時間T
0経過後に、運用系を、先に通信が確立した方の伝送路
LA又はLBに切り替え、且つ運用系となった伝送路L
A又はLBからの信号を他方の伝送路LB又はLAへ折
り返して出力し、それから所定時間T2経過後に、両伝
送路LA、LBの伝送状態を再検出して、両伝送路L
A、LBが共に正常であるときは前記の折り返しを解除
し、そうでないときは折り返しを維持し、親局伝送装置
100は、夫々の伝送路LA、LBへの出力信号に異な
る識別信号を付加して送出すると共に、接続された伝送
路LA、LBの伝送状態を検出して、片方の伝送路LA
又はLBでのみ異常が検出されたときは異常の検出され
た伝送路LA又はLBへの信号出力を停止し、両方の伝
送路LA、LBで異常が検出されたときは両伝送路L
A、LBへの信号出力を継続し、いずれの場合もそれか
ら所定時間T1経過後(子局伝送装置4によるループ形
態の確定後)に、親局伝送装置100において受信され
る識別信号の状況に応じて伝送路LA、LB上の活線域
を利用した新たなループの運用系を確定するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態1】本発明のループ型ネットワーク
の障害復旧方法の実施形態を以下に説明する。このネッ
トワークは図1に示されるように、ループ型に構成さ
れ、伝送方向が互いに逆向きの2重化された伝送路L
A、LB上に、一つの親局伝送装置100と複数の子局
伝送装置110、120、130、140が接続されて
なる。このネットワークにおいて伝送路LAは現用系、
伝送路LBは予備系であり、平常時は伝送路LAが運用
系となって同伝送路LAに時分割多重通信のフレーム化
されたデータが循環され、伝送路LBではデータの中継
のみが可能となっている。
の障害復旧方法の実施形態を以下に説明する。このネッ
トワークは図1に示されるように、ループ型に構成さ
れ、伝送方向が互いに逆向きの2重化された伝送路L
A、LB上に、一つの親局伝送装置100と複数の子局
伝送装置110、120、130、140が接続されて
なる。このネットワークにおいて伝送路LAは現用系、
伝送路LBは予備系であり、平常時は伝送路LAが運用
系となって同伝送路LAに時分割多重通信のフレーム化
されたデータが循環され、伝送路LBではデータの中継
のみが可能となっている。
【0010】前記親局伝送装置100及び子局伝送装置
110、120、130、140は夫々、障害復旧のた
めの各種機能を備えており、これら機能について以下に
説明する。 (1)親局伝送装置100及び子局伝送装置110、1
20・・・は接続された伝送路LA、LBの伝送状態を
検出して障害の有無を検出する伝送障害検出機能を有す
る。この伝送障害検出方法の具体例の一つを以下に説明
する。送信側で多重信号に定期的に追加する同期フレー
ムに、デジタル符号の符号則違反を故意に同期フレーム
に発生させるよう符号化し、受信側でこれが定期的に受
信される状態を同期状態とし、受信できなかった時を同
期外れ状態とし、同期外れ状態を検出すると伝送に障害
が発生していると判定する。符号則違反としてはデータ
情報0を’01’、データ情報1を’11’、’00’
の交番で表すデジタル変調方式を用い、これ以外の’1
0’或いは’11’、’11’の連続、’00’、’0
0’の連続を検出したときに異常と判定するCMI(Cod
ed Morked Inverte)符号の符号則違反を使用する。CM
I符号の符号則違反の他にもEternetに使用され
ているMAN(マンチェスタ)符号やその他の符号違反
を使用することができる。これらの特徴とすることは、
データとフレーム情報との区別を1ビットで検出できる
ところにあり、ビット時分割多重方式に有効となる。つ
まり検出時間が非常に早いことである。例えば、64k
bpsビット多重で、同期ビットにCMI符号の符号則
違反を使用した場合、1フレームは1/64kbps≠
15.6μsで、同期異常を3フレーム連続判定とする
と最短46.8μsで異常を検出できる。これに比較し
て通信制御による切り替えでは、例えば、送信速度64
kbpsとしても、電文長11ビット×10ワードとす
ると電文自体で1、719μs必要とする。このことで
通信制御による切り替えを最小限度にした方が切り替え
時間短縮に有効であることがわかる。
110、120、130、140は夫々、障害復旧のた
めの各種機能を備えており、これら機能について以下に
説明する。 (1)親局伝送装置100及び子局伝送装置110、1
20・・・は接続された伝送路LA、LBの伝送状態を
検出して障害の有無を検出する伝送障害検出機能を有す
る。この伝送障害検出方法の具体例の一つを以下に説明
する。送信側で多重信号に定期的に追加する同期フレー
ムに、デジタル符号の符号則違反を故意に同期フレーム
に発生させるよう符号化し、受信側でこれが定期的に受
信される状態を同期状態とし、受信できなかった時を同
期外れ状態とし、同期外れ状態を検出すると伝送に障害
が発生していると判定する。符号則違反としてはデータ
情報0を’01’、データ情報1を’11’、’00’
の交番で表すデジタル変調方式を用い、これ以外の’1
0’或いは’11’、’11’の連続、’00’、’0
0’の連続を検出したときに異常と判定するCMI(Cod
ed Morked Inverte)符号の符号則違反を使用する。CM
I符号の符号則違反の他にもEternetに使用され
ているMAN(マンチェスタ)符号やその他の符号違反
を使用することができる。これらの特徴とすることは、
データとフレーム情報との区別を1ビットで検出できる
ところにあり、ビット時分割多重方式に有効となる。つ
まり検出時間が非常に早いことである。例えば、64k
bpsビット多重で、同期ビットにCMI符号の符号則
違反を使用した場合、1フレームは1/64kbps≠
15.6μsで、同期異常を3フレーム連続判定とする
と最短46.8μsで異常を検出できる。これに比較し
て通信制御による切り替えでは、例えば、送信速度64
kbpsとしても、電文長11ビット×10ワードとす
ると電文自体で1、719μs必要とする。このことで
通信制御による切り替えを最小限度にした方が切り替え
時間短縮に有効であることがわかる。
【0011】(2)親局伝送装置100及び子局伝送装
置110、120・・・は伝送路LA、LBに対する伝
送路切替機能を有する。親局伝送装置100及び子局伝
送装置110、120、130、140は、伝送路L
A、LBに対する信号の入出力方向を適宜切り替えるこ
とができ、具体的には、伝送路LAの信号を同伝送路L
Aへ、伝送路LBの信号を同伝送路LBへストレートに
出力でき、また伝送路LAの信号を伝送路LBへ、伝送
路LBの信号を伝送路LAへ折り返して出力することが
できる。
置110、120・・・は伝送路LA、LBに対する伝
送路切替機能を有する。親局伝送装置100及び子局伝
送装置110、120、130、140は、伝送路L
A、LBに対する信号の入出力方向を適宜切り替えるこ
とができ、具体的には、伝送路LAの信号を同伝送路L
Aへ、伝送路LBの信号を同伝送路LBへストレートに
出力でき、また伝送路LAの信号を伝送路LBへ、伝送
路LBの信号を伝送路LAへ折り返して出力することが
できる。
【0012】(3)親局伝送装置100及び子局伝送装
置110、120・・・は伝送路LA、LBへの信号出
力を一時的に停止する出力停止機能を有する。伝送装置
100、110・・・は伝送路LA、LBに障害が発生
して伝送路LA、LBから信号が入力されなくなると、
信号が停止した伝送路LA、LBへの出力を停止し、障
害を起こした伝送路LA、LBにおいて障害発生箇所よ
り下流側の伝送装置100、110・・・へ障害発生を
迅速に知らせることができる。
置110、120・・・は伝送路LA、LBへの信号出
力を一時的に停止する出力停止機能を有する。伝送装置
100、110・・・は伝送路LA、LBに障害が発生
して伝送路LA、LBから信号が入力されなくなると、
信号が停止した伝送路LA、LBへの出力を停止し、障
害を起こした伝送路LA、LBにおいて障害発生箇所よ
り下流側の伝送装置100、110・・・へ障害発生を
迅速に知らせることができる。
【0013】(4)前記親局伝送装置100は識別信号
IDA、IDBによる伝送経路検出機能を有する。前記
親局伝送装置100は、伝送路LA、LBに出力する信
号に各々異なる識別信号IDA、IDBを付加して送信
し、これら識別信号IDA、IDBを自局100に接続
された伝送路LA、LBにおいて受信することにより、
自局100から出力された信号が伝送路LA、LBをど
のように伝送されているのかを知ることができる。な
お、識別信号IDA、IDBは、多重信号に付加する方
法、例えば、同期フレームのパターンを見る方法や、親
局伝送装置100による子局伝送装置110、120、
130、140の監視に使用する電文中に付加する方法
がある。
IDA、IDBによる伝送経路検出機能を有する。前記
親局伝送装置100は、伝送路LA、LBに出力する信
号に各々異なる識別信号IDA、IDBを付加して送信
し、これら識別信号IDA、IDBを自局100に接続
された伝送路LA、LBにおいて受信することにより、
自局100から出力された信号が伝送路LA、LBをど
のように伝送されているのかを知ることができる。な
お、識別信号IDA、IDBは、多重信号に付加する方
法、例えば、同期フレームのパターンを見る方法や、親
局伝送装置100による子局伝送装置110、120、
130、140の監視に使用する電文中に付加する方法
がある。
【0014】親局伝送装置100は以上説明した障害復
旧のための各種機能を備え、図4に示すフローに基づい
て障害発生後の復旧処理を行う。 1.伝送障害検出機能により伝送路LA、LBに異常を
検出し、それが片方の伝送路LA又はLBであると判断
したときは出力停止機能により伝送路LA又はLBへの
出力を停止し、両方の伝送路LA、LBであると判断し
たときは伝送路LA、LBへの出力を継続する。そして
いずれの場合も、タイマーT1をスタートする。タイマ
ーT1は後述する子局伝送装置110、120・・・で
第3の処理が完了するまでの時間とする。 2.タイマーT1のタイムアウト後、自局が送出する識
別信号IDA、IDBの受信により信号の伝送経路を検
出し、伝送路切替機能により伝送経路の形態にあった通
信を決定する。例えば、図1(d)に示すように、伝送
路LAに出力する識別信号IDAが伝送路LA、LBの
いずれにおいても検出されず、伝送路LBに出力する識
別信号IDBだけが伝送路LB及びLAにおいて検出さ
れるときは、正常と判断される伝送路LBを運用系に設
定してデータ通信を復旧し、また図2(d)に示すよう
に、伝送路LAに出力する識別信号IDAが伝送路LB
において検出され、伝送路LBに出力する識別信号ID
Bが伝送路LAにおいて検出されるときは、両伝送路L
A、LB共に異常であると判断して、伝送路LA、LB
の活線部分を活かしたループバック形態の伝送路を設定
してデータ通信を復旧する。
旧のための各種機能を備え、図4に示すフローに基づい
て障害発生後の復旧処理を行う。 1.伝送障害検出機能により伝送路LA、LBに異常を
検出し、それが片方の伝送路LA又はLBであると判断
したときは出力停止機能により伝送路LA又はLBへの
出力を停止し、両方の伝送路LA、LBであると判断し
たときは伝送路LA、LBへの出力を継続する。そして
いずれの場合も、タイマーT1をスタートする。タイマ
ーT1は後述する子局伝送装置110、120・・・で
第3の処理が完了するまでの時間とする。 2.タイマーT1のタイムアウト後、自局が送出する識
別信号IDA、IDBの受信により信号の伝送経路を検
出し、伝送路切替機能により伝送経路の形態にあった通
信を決定する。例えば、図1(d)に示すように、伝送
路LAに出力する識別信号IDAが伝送路LA、LBの
いずれにおいても検出されず、伝送路LBに出力する識
別信号IDBだけが伝送路LB及びLAにおいて検出さ
れるときは、正常と判断される伝送路LBを運用系に設
定してデータ通信を復旧し、また図2(d)に示すよう
に、伝送路LAに出力する識別信号IDAが伝送路LB
において検出され、伝送路LBに出力する識別信号ID
Bが伝送路LAにおいて検出されるときは、両伝送路L
A、LB共に異常であると判断して、伝送路LA、LB
の活線部分を活かしたループバック形態の伝送路を設定
してデータ通信を復旧する。
【0015】子局伝送装置110、120・・・は以上
説明した各種機能を備え、図4に示すフローに基づいて
障害発生後の復旧処理を行う。 1.伝送障害検出機能により伝送路LA、LBに異常を
検出すると、信号停止機能により異常を検出した伝送路
LA、LBへの出力を停止し、タイマーT0をスタート
する。タイマーT0は、障害検出が全伝送装置100、
4に認識されるまでの時間以上とする。ほとんどは信号
伝送遅延時間と障害検出時間である。 2.タイマーT0のタイムアウト後、現用系、予備系両
系のうち先に正常と判断した伝送路LA又はLBを運用
系に切り替え、且つこの運用系に設定された伝送路LA
又はLBの信号を逆方向の伝送路LB又はLAに折り返
す。これと同時にタイマーT2をスタートする。 3.タイマーT2のタイムアウト後、伝送障害検出機能
により伝送路LA、LBの状態を検出し、両系とも正常
であれば伝送路切替機能によるループバックを解除し、
そうでなければループバック状態を維持する。
説明した各種機能を備え、図4に示すフローに基づいて
障害発生後の復旧処理を行う。 1.伝送障害検出機能により伝送路LA、LBに異常を
検出すると、信号停止機能により異常を検出した伝送路
LA、LBへの出力を停止し、タイマーT0をスタート
する。タイマーT0は、障害検出が全伝送装置100、
4に認識されるまでの時間以上とする。ほとんどは信号
伝送遅延時間と障害検出時間である。 2.タイマーT0のタイムアウト後、現用系、予備系両
系のうち先に正常と判断した伝送路LA又はLBを運用
系に切り替え、且つこの運用系に設定された伝送路LA
又はLBの信号を逆方向の伝送路LB又はLAに折り返
す。これと同時にタイマーT2をスタートする。 3.タイマーT2のタイムアウト後、伝送障害検出機能
により伝送路LA、LBの状態を検出し、両系とも正常
であれば伝送路切替機能によるループバックを解除し、
そうでなければループバック状態を維持する。
【0016】
【動作例】次に本発明のループ型ネットワークの障害復
旧方法の具体的な動作例を説明する。 (第1例)図1(a)に示す伝送装置120と伝送装置
130との間で現用系の伝送路LAに伝送障害が生じた
場合。 (1)伝送路LAに障害を検出した子局伝送装置130
が伝送路LAへの信号出力を停止する。図1(a)に示
すように伝送路LAでは子局伝送装置140、親局伝送
装置100が順に障害を検出し、最終的に親局伝送装置
100が伝送路LA単独の障害を検出する。親局伝送装
置100は、片側障害として伝送路LA方向の信号出力
を停止して、さらに下流側の子局伝送装置110、12
0に障害の発生を知らせ、これと同時にタイマーT1を
スターとして待機する。 (2)伝送路LAの障害を検出した子局伝送装置14
0、130・・・は障害検出時を起点としてタイマーT
0をスタートする。 (3)伝送障害を検出した子局伝送装置140、130
・・・は、タイマーT0のタイムアウト後、両系のうち
先にフレーム同期の確立した伝送路LA又はLBを運用
系に切り替え、且つ運用系伝送路LA又はLBの信号を
逆方向の伝送路LB又はLAに折り返すループバック状
態に入る。親局伝送装置100は伝送路LBのみ信号を
出力しているため、親局伝送装置100を出発点として
伝送装置140、130・・・が順に折り返し状態を広
げていく。子局伝送装置140、130・・・は信号の
折り返し時点からタイマーT2をスタートする。この状
態を図1(b)に示す。
旧方法の具体的な動作例を説明する。 (第1例)図1(a)に示す伝送装置120と伝送装置
130との間で現用系の伝送路LAに伝送障害が生じた
場合。 (1)伝送路LAに障害を検出した子局伝送装置130
が伝送路LAへの信号出力を停止する。図1(a)に示
すように伝送路LAでは子局伝送装置140、親局伝送
装置100が順に障害を検出し、最終的に親局伝送装置
100が伝送路LA単独の障害を検出する。親局伝送装
置100は、片側障害として伝送路LA方向の信号出力
を停止して、さらに下流側の子局伝送装置110、12
0に障害の発生を知らせ、これと同時にタイマーT1を
スターとして待機する。 (2)伝送路LAの障害を検出した子局伝送装置14
0、130・・・は障害検出時を起点としてタイマーT
0をスタートする。 (3)伝送障害を検出した子局伝送装置140、130
・・・は、タイマーT0のタイムアウト後、両系のうち
先にフレーム同期の確立した伝送路LA又はLBを運用
系に切り替え、且つ運用系伝送路LA又はLBの信号を
逆方向の伝送路LB又はLAに折り返すループバック状
態に入る。親局伝送装置100は伝送路LBのみ信号を
出力しているため、親局伝送装置100を出発点として
伝送装置140、130・・・が順に折り返し状態を広
げていく。子局伝送装置140、130・・・は信号の
折り返し時点からタイマーT2をスタートする。この状
態を図1(b)に示す。
【0017】(4)子局伝送装置140、130・・・
はタイマーT2のタイムアウト後、伝送状態の再確認を
行い、その結果、両系正常であれば折り返しを解除し、
変化がなければ折り返しを維持する。結果的に図1
(c)に示すような伝送障害箇所を挟んだ予備系路が構
築される。 (5)親局伝送装置100は、タイマーT1のタイムア
ウト後、両系の識別信号を判断して運用経路を切り替え
る。この場合、子局伝送装置130の折り返しにより伝
送路LA側で識別信号IDBを受信し、伝送路LB側で
識別信号IDBを受信するため伝送路LAにのみ伝送異
常があることを認識し、図1(d)に示すように伝送路
LBを運用系に切り替える。 (6)この結果、ループ全体が伝送路LBを運用系とし
てデータ伝送を行い障害が復旧される。これ以後は、子
局伝送装置130の折り返しにより伝送路LA側で識別
信号IDBが受信されるが、子局伝送装置120、13
0間の障害が復旧されて子局伝送装置130による信号
の折り返しが解除されると、伝送路LA側で識別信号I
DAが検出されるようになり、これを検出した親局伝送
装置100は元の伝送路LAを運用系とする通信を回復
することができる。
はタイマーT2のタイムアウト後、伝送状態の再確認を
行い、その結果、両系正常であれば折り返しを解除し、
変化がなければ折り返しを維持する。結果的に図1
(c)に示すような伝送障害箇所を挟んだ予備系路が構
築される。 (5)親局伝送装置100は、タイマーT1のタイムア
ウト後、両系の識別信号を判断して運用経路を切り替え
る。この場合、子局伝送装置130の折り返しにより伝
送路LA側で識別信号IDBを受信し、伝送路LB側で
識別信号IDBを受信するため伝送路LAにのみ伝送異
常があることを認識し、図1(d)に示すように伝送路
LBを運用系に切り替える。 (6)この結果、ループ全体が伝送路LBを運用系とし
てデータ伝送を行い障害が復旧される。これ以後は、子
局伝送装置130の折り返しにより伝送路LA側で識別
信号IDBが受信されるが、子局伝送装置120、13
0間の障害が復旧されて子局伝送装置130による信号
の折り返しが解除されると、伝送路LA側で識別信号I
DAが検出されるようになり、これを検出した親局伝送
装置100は元の伝送路LAを運用系とする通信を回復
することができる。
【0018】(第2例)図2に示すように伝送装置12
0と伝送装130との間で両系とも伝送障害が生じた場
合。 (1)伝送路LAにおける障害を検出した子局伝送装置
130は伝送路LAへの信号出力を停止し、伝送路LB
における障害を検出した子局伝送装置120は伝送路L
Bへの信号出力を停止する。伝送路LAでは子局伝送装
置140、親局伝送装置100の順に障害を検出し、伝
送路LBでは子局伝送装置120、110、親局伝送装
置100の順に障害を検出し、最終的に親局伝送装置1
00は両系で障害が発生したことを検出する。各子局伝
送装置110、120・・・は障害検出時からタイマー
T0をスタートする。親局伝送装置100両系の障害を
検出すると両系に信号を出力したままタイマーT1をス
タートする。 (2)第1例と同様に伝送障害を検出した各子局伝送装
置110、120・・・はタイマーT0のタイムアウト
後、正常伝送路から逆方向への折り返しを実施し、タイ
マーT2をスタートし、図2(b)の状態を作る。
0と伝送装130との間で両系とも伝送障害が生じた場
合。 (1)伝送路LAにおける障害を検出した子局伝送装置
130は伝送路LAへの信号出力を停止し、伝送路LB
における障害を検出した子局伝送装置120は伝送路L
Bへの信号出力を停止する。伝送路LAでは子局伝送装
置140、親局伝送装置100の順に障害を検出し、伝
送路LBでは子局伝送装置120、110、親局伝送装
置100の順に障害を検出し、最終的に親局伝送装置1
00は両系で障害が発生したことを検出する。各子局伝
送装置110、120・・・は障害検出時からタイマー
T0をスタートする。親局伝送装置100両系の障害を
検出すると両系に信号を出力したままタイマーT1をス
タートする。 (2)第1例と同様に伝送障害を検出した各子局伝送装
置110、120・・・はタイマーT0のタイムアウト
後、正常伝送路から逆方向への折り返しを実施し、タイ
マーT2をスタートし、図2(b)の状態を作る。
【0019】(3)子局伝送装置110、120・・・
はタイマーT2のタイムアウト後、伝送状態の再認識を
行い、両系正常と判断した時は折り返しを解除し、そう
でないときは折り返しを維持して図2(c)の状態を作
る。 (4)親局伝送装置100はタイマーT1のタイムアウ
ト後、伝送状態を再確認し、両系の識別信号IDA、I
DBを判断して、運用経路を切り替える。この場合、子
局伝送装置130と120の折り返しにより伝送路LA
側で識別信号IDBを受信し、伝送路LB側で識別信号
IDAを受信するため伝送路LA、LB両系に伝送異常
があることを認識し、図2(d)に示すループバック中
継状態を作る。これ以後は、伝送路LA側で識別信号I
DBを受信し、伝送路LB側で識別信号IDAを受信す
るため、ループバック形態を継続していることを認識で
きるが、前記障害が復旧されると子局伝送装置120、
130で折り返しが解除されて、伝送路LA、LBで検
出される識別信号が変わり、親局伝送装置は障害箇所の
復旧を認識することができる。
はタイマーT2のタイムアウト後、伝送状態の再認識を
行い、両系正常と判断した時は折り返しを解除し、そう
でないときは折り返しを維持して図2(c)の状態を作
る。 (4)親局伝送装置100はタイマーT1のタイムアウ
ト後、伝送状態を再確認し、両系の識別信号IDA、I
DBを判断して、運用経路を切り替える。この場合、子
局伝送装置130と120の折り返しにより伝送路LA
側で識別信号IDBを受信し、伝送路LB側で識別信号
IDAを受信するため伝送路LA、LB両系に伝送異常
があることを認識し、図2(d)に示すループバック中
継状態を作る。これ以後は、伝送路LA側で識別信号I
DBを受信し、伝送路LB側で識別信号IDAを受信す
るため、ループバック形態を継続していることを認識で
きるが、前記障害が復旧されると子局伝送装置120、
130で折り返しが解除されて、伝送路LA、LBで検
出される識別信号が変わり、親局伝送装置は障害箇所の
復旧を認識することができる。
【0020】(第3例)図3(a)に示すように伝送装
置120と伝送装置130との間で両系異常となり、ま
た伝送装置100と伝送装置140との間で両系異常と
なり、伝送装置100と伝送装置120間でループバッ
ク系を形成しているとき、伝送装置120と伝送装置1
30との間の伝送障害が復旧した場合。 (1)子局伝送装置130は、障害発生時からタイマー
T0を経過しているので、両系のうち、先に正常伝送路
と判断した方向から逆方向に信号を折り返す動作を行
う。 (2)子局伝送装置120では、タイマーT2を経過し
ているので、子局伝送装置130の折り返しにより両系
正常となり、ループバックによる折り返しを解除する。
結果的に子局伝送装置130がループバック経路に組み
込まれる。 (3)子局伝送装置140も同様であり、タイマーT0
を経過しているので、両系のうち、先に正常伝送路と判
断した方向から逆に信号を折り返す動作を行う。子局伝
送装置140が折り返し動作を行うと、子局伝送装置1
30で両系正常となり、子局伝送装置130のループバ
ックが解除され図3(c)の状態となる。
置120と伝送装置130との間で両系異常となり、ま
た伝送装置100と伝送装置140との間で両系異常と
なり、伝送装置100と伝送装置120間でループバッ
ク系を形成しているとき、伝送装置120と伝送装置1
30との間の伝送障害が復旧した場合。 (1)子局伝送装置130は、障害発生時からタイマー
T0を経過しているので、両系のうち、先に正常伝送路
と判断した方向から逆方向に信号を折り返す動作を行
う。 (2)子局伝送装置120では、タイマーT2を経過し
ているので、子局伝送装置130の折り返しにより両系
正常となり、ループバックによる折り返しを解除する。
結果的に子局伝送装置130がループバック経路に組み
込まれる。 (3)子局伝送装置140も同様であり、タイマーT0
を経過しているので、両系のうち、先に正常伝送路と判
断した方向から逆に信号を折り返す動作を行う。子局伝
送装置140が折り返し動作を行うと、子局伝送装置1
30で両系正常となり、子局伝送装置130のループバ
ックが解除され図3(c)の状態となる。
【0021】伝送路の復旧時にすでに確定しているルー
プバック経路で自動復旧を阻止するには、親局伝送装置
100による子局伝送装置110、120・・・のポー
リング監視にてタイマーT2を解除することで、判定を
行わないようにすることは可能である。子局伝送装置1
10、120・・・の伝送異常/復旧の変化は、ポーリ
ング応答により親局伝送装置100で認識でき、すでに
確定した経路での親局制御による切り替えは可能であ
る。
プバック経路で自動復旧を阻止するには、親局伝送装置
100による子局伝送装置110、120・・・のポー
リング監視にてタイマーT2を解除することで、判定を
行わないようにすることは可能である。子局伝送装置1
10、120・・・の伝送異常/復旧の変化は、ポーリ
ング応答により親局伝送装置100で認識でき、すでに
確定した経路での親局制御による切り替えは可能であ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明のループ型ネットワークの障害復
旧方法によれば次のような効果がある。 1.前記説明したように、子局伝送装置における伝送路
の切り替え動作が親局伝送装置の制御によらないため、
切り替え実施時間を大幅に短縮することができ、素早い
復旧が可能となる。 2.切り替え実施後も通信状態を把握することができ、
ネットワークから取り残された伝送装置を伝送路復旧工
事の完了後に速やかに組み込んで通信を復旧することも
できる。
旧方法によれば次のような効果がある。 1.前記説明したように、子局伝送装置における伝送路
の切り替え動作が親局伝送装置の制御によらないため、
切り替え実施時間を大幅に短縮することができ、素早い
復旧が可能となる。 2.切り替え実施後も通信状態を把握することができ、
ネットワークから取り残された伝送装置を伝送路復旧工
事の完了後に速やかに組み込んで通信を復旧することも
できる。
【図1】(a)〜(d)は本発明のループ型ネットワー
クの障害復旧方法における復旧の流れを示した説明図で
あり、片方の伝送路で障害が発生したときの例。
クの障害復旧方法における復旧の流れを示した説明図で
あり、片方の伝送路で障害が発生したときの例。
【図2】(a)〜(d)は本発明のループ型ネットワー
クの障害復旧方法における復旧の流れを示した説明図で
あり、両方の伝送路で障害が発生したときの例。
クの障害復旧方法における復旧の流れを示した説明図で
あり、両方の伝送路で障害が発生したときの例。
【図3】(a)〜(c)は本発明のループ型ネットワー
クの障害復旧方法における復旧の流れを示した説明図で
あり、2カ所で障害が発生したときの例。
クの障害復旧方法における復旧の流れを示した説明図で
あり、2カ所で障害が発生したときの例。
【図4】本発明のループ型ネットワークの障害復旧方法
における伝送装置の復旧手順を示したフロー図。
における伝送装置の復旧手順を示したフロー図。
【図5】(a)〜(e)は従来のループ型ネットワーク
の障害復旧方法における復旧の流れを示した説明図。
の障害復旧方法における復旧の流れを示した説明図。
【図6】図5のループ型ネットワークの障害復旧方法に
おける伝送装置の復旧手順を示したフロー図。
おける伝送装置の復旧手順を示したフロー図。
100 親局伝送装置 110 子局伝送装置 120 子局伝送装置 130 子局伝送装置 140 子局伝送装置 LA 伝送路 LB 伝送路
Claims (1)
- 【請求項1】ループ型に構成され、伝送方向が互いに逆
向きである2つの伝送路(LA、LB)に親局伝送装置
(100)と複数の子局伝送装置(110、120・・
・)が接続され、いずれか一方の伝送路(LA又はL
B)を運用経路としてそれら伝送装置(100、11
0、・・・)間で時分割多重通信が行われ、前記運用経
路に伝送障害が発生して通信が不能になると、前記伝送
障害の状況に応じて両伝送路(LA、LB)に新たな閉
ループの運用系が構築され、この運用系で伝送装置(1
00、110・・・)間の通信が復旧されるループ型ネ
ットワークの障害復旧方法において、子局伝送装置(1
10、120・・・)は、接続された伝送路(LA、L
B)の伝送状態を検出して異常があればその異常があっ
た伝送路(LA、LB)への信号出力を停止し、それか
ら所定時間(T0)経過後に、運用系を、先に通信が確
立した方の伝送路(LA又はLB)に切り替え、且つ運
用系となった伝送路(LA又はLB)からの信号を他方
の伝送路(LB又はLA)へ折り返して出力し、それか
ら所定時間(T2)経過後に、両伝送路(LA、LB)
の伝送状態を再検出して、両伝送路(LA、LB)が共
に正常であるときは前記の折り返しを解除し、そうでな
いときは折り返しを維持し、親局伝送装置(100)
は、夫々の伝送路(LA、LB)への出力信号に異なる
識別信号を付加して送出すると共に、接続された伝送路
(LA、LB)の伝送状態を検出して、片方の伝送路
(LA又はLB)でのみ異常が検出されたときは異常の
検出された伝送路(LA又はLB)への信号出力を停止
し、両方の伝送路(LA、LB)で異常が検出されたと
きは両伝送路(LA、LB)への信号出力を継続し、い
ずれの場合もそれから所定時間(T1)経過後(子局伝
送装置(4)によるループ形態の確定後)に、親局伝送
装置(100)において受信される識別信号の状況に応
じて伝送路(LA、LB)上の活線域を利用した新たな
ループの運用系を確定することを特徴とするループ型ネ
ットワークの障害復旧方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8143976A JPH09326816A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | ループ型ネットワークの障害復旧方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8143976A JPH09326816A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | ループ型ネットワークの障害復旧方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09326816A true JPH09326816A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15351432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8143976A Pending JPH09326816A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | ループ型ネットワークの障害復旧方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09326816A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010098475A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Yamaha Corp | ネットワークシステム及び音響信号処理装置 |
US9166816B2 (en) | 2008-10-15 | 2015-10-20 | Yamaha Corporation | Network system and audio signal processor |
-
1996
- 1996-06-06 JP JP8143976A patent/JPH09326816A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010098475A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Yamaha Corp | ネットワークシステム及び音響信号処理装置 |
US9166816B2 (en) | 2008-10-15 | 2015-10-20 | Yamaha Corporation | Network system and audio signal processor |
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