JPH09324382A - 脱墨方法 - Google Patents

脱墨方法

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JPH09324382A
JPH09324382A JP14024996A JP14024996A JPH09324382A JP H09324382 A JPH09324382 A JP H09324382A JP 14024996 A JP14024996 A JP 14024996A JP 14024996 A JP14024996 A JP 14024996A JP H09324382 A JPH09324382 A JP H09324382A
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芳孝 宮内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 くすみのない、良質なパルプシートが得られ
る脱墨方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも、原料古紙からインキを剥離
する工程と、剥離されたインキをフロテーション系から
除去する工程からなる脱墨方法において、フロテーショ
ン工程における剥離インキを含むスラリーの水溶液部分
とインキ粒子の界面の接触角が70°以上に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新聞紙、チラシ、
雑誌等の古紙を脱インキして再利用するための脱墨方法
に関する。更に詳しくは、本発明は、よりくすみの少な
い良質なパルプシートが得られる脱墨方法に関する。
【0002】
【課題を解決するための手段】古紙は、脱墨処理により
古紙からインキを剥離し、再生パルプを得て、当該再生
パルプから再生紙を製造することにより、再生される。
従来の脱墨方法は、一般的に、古紙からインキを剥離す
る工程と、剥離されたインキを排出する工程からなる。
より具体的には、脱墨方法は、その主要な工程として、
(1) 古紙のパルピング(離解)工程、(2) 熟成、即ち、
離解された紙をそのまま放置する、工程、(3) フロテー
ション工程、及び(4) 洗浄工程を含む。即ち、脱墨処理
においては、古紙繊維に結着したインキを物理的、化学
的(或いは生化学的)に剥離して、繊維からインキを分
離する。このようにして、再生パルプが得られる。
【0003】上記のような従来の脱墨処理におけるイン
キ剥離は、一般に、高pH(pH10〜9)下で行われ、
引き続いて同条件でフロテーション工程でインキの除去
が行われる。
【0004】従来より、インキ剥離工程とインキ除去工
程に用いられる脱墨剤には、それぞれる異なる特性が要
求されている。すなわち、インキ剥離工程に用いられる
脱墨剤には、インキ/パルプの濡れ性、浸透性を向上さ
せ、インキ剥離力を増加させ、更に再付着防止の面より
インキ分散性に優れることが要求される。また、インキ
除去工程に用いられる脱墨剤には、起泡性と洗浄時の破
泡性が要求される。
【0005】これらの性能を向上させることは、おおむ
ね表面張力を下げる方向で達成され、インキ界面の濡れ
性を上げるためにはインキ界面の親水度を増すこと、す
なわちインキ界面と脱墨剤水溶液(スラリーの水溶液部
分)との接触角を如何に下げるかが性能の向上には必要
であると考えられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インキ
除去の観点からすると、インキ剥離性及びインキ分散性
の良好な脱墨剤は、インキが分散しすぎて気泡への吸着
が不十分となり、満足な白色度が得られず、特に”くす
み”の問題が生じる。この”くすみ”は再生紙を用いた
印刷物の見栄えを悪くするため、それを防止するために
は大量のヴァージンパルプを配合せざるを得ない。すな
わち、従来提案されているような、インキ界面の濡れ性
を上げ、インキ界面の親水度を増すという観点からは”
くすみ”の問題を十分に解決できない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、インキ剥離
を十分に行った後のパルプから微細インキを如何に除去
するかについて詳細に検討した結果、従来、より低減す
る方向で検討が進められていたインキ界面と脱墨剤水溶
液との接触角を、フロテーション工程においては逆に高
くすることにより、前記した”くすみ”の問題が解消
し、良質なパルプシートが得られることを見出した。特
にフロテーター中のインキ界面と剥離インキを含むスラ
リーの水溶液部分との接触角が70°以上のとき、微細イ
ンキの除去が進行し、くすみ感が著しく低減されること
を見出し、本発明を完成した。
【0008】即ち本発明は、少なくとも、原料古紙から
インキを剥離する工程と剥離したインキをフロテーショ
ン法によって除去する工程を含む脱墨方法であって、イ
ンキ剥離のために界面活性剤の少なくとも一種以上を用
いることと、フロテーション工程における剥離インキを
含むスラリーの水溶液部分とインキ粒子の界面の接触角
を70°以上に制御することを特徴とする脱墨方法を提供
するものである。
【0009】本発明の脱墨方法は、フロテーション工程
における剥離インキを含むスラリーの水溶液部分とイン
キ粒子の界面の接触角を70°以上、好ましくは70〜100
°、より好ましくは70〜90°の範囲に制御することを特
徴とする。また、フロテーション工程を行う前に、この
接触角を同様の範囲に調整した後、フロテーション工程
を行うこともできる。なお、別途実験室的にフロテーシ
ョン工程での接触角を上記に制御する方法を検討し、そ
の方法を工場等の実機レベルでの実施に適用してもよ
い。この場合、予め見い出された接触角の制御方法を実
機操作に適用すればよい。
【0010】この接触角は以下のようにして測定され
る。 <接触角の測定法>新聞用のインキの液状部を除去した
樹脂部をガラスプレートに塗布してインキプレートをつ
くる。或いは脱墨に使用する古紙に水を添加し、パルプ
濃度5%水溶液となるようにして、卓上離解機によって
離解したものをクロロホルムにてソックスレー抽出を48
時間行い、溶出物をインキ組成物とし、更に排除限界10
0000分子量のGPC分取カラムクロマトグラフィーによ
り、分子量1000以上のインキ組成物中の樹脂成分を分取
し、これをガラスプレートに塗布してインキプレートを
つくる。これらにより調製されたインキプレートに、脱
墨工程におけるフロテーション工程前のフロテーター中
のスラリーをろ過して得た水溶液を滴下し、その接触角
を測定する。インキのサンプルとして樹脂部を用いるの
は脱墨によって除かれるインキ部分は固形部であり、乾
性油、半乾性油、鉱物油はインキ除去に関与しないと考
えられるためである。
【0011】フロテーター中のインキ界面とスラリーの
水溶液部分との接触角は、従来の脱墨方法では約60°程
度であり、前記した脱墨剤開発の方向性から、更にこの
接触角を低くする脱墨剤さえ存在する。本発明の脱墨方
法でも、インキ剥離工程ではインキ界面とスラリーの水
溶液部分との接触角をできる限り低く設定することは同
様だが、フロテーション工程(インキ除去工程)では、
従来の方向性とは逆にこの接触角が70°以上になるよう
に調整してフロテーション工程を行うものであり、その
結果、著しくくすみ感を低減できる。このような本発明
の方法により、くすみ感が低減される理由は明らかでは
ないが、例えば次のような理由が考えられる。微細イン
キは一般に気泡との吸着性は弱く、ある一定以上の粒子
の大きさを持たねばならないが、本発明のように、フロ
テーション工程でのインキ界面とスラリーの水溶液部分
との接触角を上げる、すなわちインキ界面の疎水性を上
げることで、インキ同士が疎水凝集を起こし、凝集イン
キの大きさが気泡と吸着しやすい大きさまで成長するこ
とで効率的に除去されたか、或いは、疎水性が高いと考
えられている気泡の界面に効率的に疎水吸着を起こし、
除去されるものと考えられる。
【0012】本発明において、接触角の制御は、例え
ば、スラリー中への含ケイ素有機化合物、含フッ素有機
化合物及び脂肪酸から選ばれる少なくとも一種の添加に
より行うことができる。ここで、含ケイ素有機化合物と
しては、シリコーンオイル乳化物、シリコーン系界面活
性剤等が挙げられる。また、含フッ素有機化合物として
は、パーフルオロアルキルエタノール等のパーフルオロ
アルキルエーテル系化合物が挙げられる。また、脂肪酸
としては、ステアリン酸等の中鎖〜長鎖の脂肪酸、好ま
しくはC12〜C20の長鎖脂肪酸が挙げられる。また、前
記接触角の制御は、スラリーのpHの調整と、スラリー
中へのカチオン性化合物、アミンもしくはアミンの酸塩
及び両性化合物からなる群から選ばれた少なくとも一種
の化合物の添加により行うこともできる。この場合、p
Hは4〜10の範囲で調整される。
【0013】また、本発明者らは、上記の知見を基礎と
し、更にインキ粒子の界面の接触角と脱墨性能について
詳細に検討した結果、フロテーション工程における接触
角と脱墨結果(特にパルプシートのくすみ)の間には相
関があることを見出した。即ち、フロテーション工程を
含む任意の脱墨方法において、所望の脱墨結果が得られ
るときのフロテーション工程におけるインキ粒子の界面
の接触角を測定し、その系における接触角の適正範囲を
選定しておけば、実際に脱墨処理(フロテーション工
程)を実施している間に、その系の接触角がこの適正範
囲にあるかどうかを見るだけで最終的な脱墨結果が予測
できる。即ち、例えば、上記のようにフロテーション工
程のスラリーの水溶液部分とインキ粒子の界面の接触角
が70°以上である場合には、この脱墨処理により得られ
る脱墨結果が良好となることが判断できる。逆に、この
接触角が70°未満である場合には、脱墨結果が悪いこと
が予測できる。脱墨結果をフロテーション工程のインキ
粒子の界面の接触角により予測する本発明のこの方法
は、信頼性が高く、実機操業において脱墨処理を制御す
るのに有効な手段となる。
【0014】従って、本発明は、原料古紙からインキを
剥離し、剥離したインキをフロテーション法によって除
去する工程を含む脱墨方法において、フロテーション工
程におけるスラリーの水溶液部分とインキ粒子の界面の
接触角が70°以上である場合に脱墨処理を継続すること
を特徴とする脱墨方法を提供する。また、本発明は、原
料古紙からインキを剥離し、剥離したインキをフロテー
ション法によって除去する工程を含む脱墨方法におい
て、フロテーション工程におけるスラリーの水溶液部分
とインキ粒子の界面の接触角から脱墨性能を予測する方
法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の脱墨方法は、インキ剥離
のために、界面活性剤の少なくとも一種以上が用いられ
る。界面活性剤としては、従来脱墨剤として公知の界面
活性剤を用いることができるが、陽イオン界面活性剤、
陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤が好ましく、
特に好ましくは非イオン界面活性剤である。そして、非
イオン界面活性剤としては、下記の(A)〜(D)から
選ばれる1種又は2種以上が好ましい。特に好ましくは
下記の(A)、(B)及び(C)で表される非イオン界
面活性剤であり、更に好ましくは下記の(C)で表され
る非イオン界面活性剤である。
【0016】<非イオン界面活性剤(A):油脂とアル
コールの混合物にアルキレンオキサイドを付加して得ら
れた反応生成物>非イオン界面活性剤(A)は、油脂
と、1価又は多価アルコールとの混合物のアルキレンオ
キサイド付加物である。アルキレンオキサイドは、上記
混合物に、当該混合物1モルあたり、平均で5〜300
モル、好ましくは20〜150モルの量で付加される。
アルキレンオキサイドの例としては、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドが挙げ
られ、それらは、単独でも、それらの二種以上の混合物
の形で用いてもよい。
【0017】アルコールに対する油脂の混合割合は、1
/0.1〜1/6が好ましく、1/0.3〜1/3が特
に好ましい。この比が上記範囲内であると、インキの剥
離が十分に行われるため、見栄えの良い再生パルプが得
られる。
【0018】非イオン界面活性剤(A)の原料としての
油脂の例としては、椰子油、パーム油、オリーブ油、大
豆油、菜種油、アマニ油等の植物油、豚脂、牛脂、骨油
等の動物油、魚油、これらの硬化油及び半硬化油、及
び、これら油脂の精製工程で得られた回収油が挙げられ
る。特に椰子油、パーム油、牛脂が好ましい。
【0019】非イオン界面活性剤(A)の原料としての
1価アルコールの例としては、炭素数8〜24のアルキ
ル又はアルケニル部分を有するもの、及び、そのアルキ
ル部分が炭素数6〜14であるアルキルフェニル部分を
有するものが挙げられる。好ましくは炭素数12〜18
のアルキル部分を有するものである。その具体例として
は、1−オクタノール、1−ノナノール、1−デカノー
ル、1−ウンデカノール、1−ドデカノール、1−トリ
デカノール、1−テトラデカノール、1−ペンタデカノ
ール、1−ヘキサデカノール、1−ヘプタデカノール、
1−オクタデカノール、1−ノナデカノール、1−エイ
コサノール、1−ヘンエイコサノール、1−ドコサノー
ル、1−トリコサノール、1−テトラコサノール、2−
オクタノール、2−ノナノール、2−デカノール、2−
ウンデカノール、2−ドデカノール、2−トリデカノー
ル、2−テトラデカノール、2−ペンタデカノール、2
−ヘキサデカノール、2−ヘプタデカノール、2−オク
タデカノール、2−ノナデカノール、2−エイコサノー
ル、2−オクテン−1−オール、2−ドデセン−1−オ
ール、2−ウンデセン−1−オール、2−テトラデセン
−1−オール、2−ペンタデセン−1−オール、2−ヘ
キサデセン−1−オール、2−オクタデセン−1−オー
ル、8−ノネン−1−オール、10−ウンデセン−1−
オール、11−ドデセン−1−オール、12−トリデセ
ン−1−オール、15−ヘキサデセン−1−オール、オ
レイルアルコール、エライジルアルコール、リノレイル
アルコール、リノレニルアルコール、エレオステアリル
アルコール、リシノイルアルコール、シクロノナノー
ル、シクロデカノール、シクロウンデカノール、シクロ
ドデカノール、シクロトリデカノール、シクロテトラデ
カノール、シクロペンタデカノール、シクロヘキサデカ
ノール、シクロヘプタデカノール、シクロオクタデカノ
ール、シクロノナデカノール、シクロコサノール、オク
チルフェノール及びノニルフェノールを挙げることがで
きる。
【0020】非イオン界面活性剤(A)の原料としての
多価アルコールの例としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチレングリコール、ブチレ
ングリコール、1,6−ヘキサングリコール、2−エチ
ルブタン−1,2,3−トリオール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,2,
4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオー
ル、1,1,1−トリメチロールヘキサン、テトラメチ
ロールシクロヘキサノール、ジグリセリン、マンニタ
ン、ペンタエリトリット、エリトリット、アラビット、
ソルビット、D−グリセロ−D−ガラクトヘプトース、
D−グリセロ−D−グルコヘプトース、D−グリセロ−
D−マンノヘプトース、D−グリセロ−L−マンノヘプ
トース、D−アルトロヘプツロース、D−マンノヘプツ
ロース、D−アルトロ−3−ヘプツロース、D−グリセ
ロ−D−ガラヘプチトール、D−エリスロ−D−ガラオ
クチトール、D−グリセロ−D−マンノオクツロース、
D−エリスロ−L−グロノヌロース、セロビオース、マ
ルトース、ラクトース、ゲンチアノース、セロトリオー
ス及びスタキオースが挙げられる。好ましくはエチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリ
メチロールプロパンである。
【0021】<非イオン界面活性剤(B):式:RCO
O(AO)mR’で表される化合物>上記式中、Rは、炭
素数7〜23のアルキル又はアルケニル基を示し、R’
は、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、炭素数2
〜22のアルケニル基もしくは炭素数2〜22のアシル
基、好ましくは水素を示し、AOは、炭素数2〜4のオ
キシアルキレン基を示し、mは1以上の整数である。R
の定義中のアルキル又はアルケニル基の炭素数が7〜2
3であると、非イオン界面活性剤(B)は、優れたイン
キ捕集能と、優れたインキ剥離性能を示し、それによ
り、高白色度で見栄えの良い再生パルプを提供する。
【0022】R’の定義中のアルキル、アルケニル又は
アシル基の炭素数が22以下であると、非イオン界面活
性剤(B)は、セルロースからの優れたインキ剥離性能
を示し、それにより、見栄えの良い再生パルプを提供
し、且つ、適切な気泡性を示し、それにより、優れた生
産性を達成する。
【0023】非イオン界面活性剤(B)は、従来の方法
で、脂肪酸にアルキレンオキサイドを付加し、必要に応
じてエステル化或いはアシル化されて製造される。アル
キレンオキサイドは、脂肪酸に、脂肪酸1モルあたり、
平均で5〜300モル、好ましくは10〜150モルの
量で付加される。即ち、非イオン界面活性剤(B)は、
通常は、それぞれが上記式:RCOO(AO)mR’で示
される化合物からなる、反応生成物混合物である。アル
キレンオキサイドの例としては、非イオン界面活性剤
(A)に関連した上記説明において記載されたものを挙
げることができる。非イオン界面活性剤(B)の製造に
おいては、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイド
を、プロピレンオキサイドに対するエチレンオキサイド
のモル比が1/5〜5/1で用いるのが好ましい。
【0024】非イオン界面活性剤(B)を製造するため
に用いられる脂肪酸の例としては、Rに相当するアルキ
ル又はアルケニル部分の炭素数が7〜23のものが挙げ
られ、その具体例としては、カプリル酸、ペラルゴン
酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカ
ン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、
マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン
酸、リノール酸、リノレイン酸、ステアロール酸、リシ
ノール酸、リシノエライジン酸、ノナデカン酸、アラキ
ジン酸、ヘンエイコサン酸、ベヘン酸、ブラシジン酸、
エルカ酸、トリコサン酸、テトラコサン酸、椰子油脂肪
酸、牛脂脂肪酸、パーム油脂肪酸、トール油脂肪酸、な
たね油脂肪酸及び魚油脂肪酸を挙げることができる。非
イオン界面活性剤(B)の中で、Rで示されるアルキル
又はアルケニル基、特にアルキル基の炭素数が11〜2
3のものが好ましい。
【0025】<非イオン界面活性剤(C):式:RO
(AO)nHで表される化合物>上記式中、Rは、炭素数
8〜24のアルキル又はアルケニル基を示し、AOは、
炭素数2〜4のオキシアルキレン基を示し、nは1以上
の整数である。Rの定義中のアルキル又はアルケニル基
の炭素数が8〜24であると、非イオン界面活性剤
(C)は、優れたセルロースからのインキ剥離能を示
し、それ故、高白色度で見栄えの良い再生パルプを提供
する。
【0026】非イオン界面活性剤(C)は、従来の方法
で、1価アルコールにアルキレンオキサイドを付加して
製造される。アルキレンオキサイドは、1価アルコール
に、1価アルコール1モルあたり、平均で、5〜300
モル、好ましくは7〜150モルの量で付加される。即
ち、非イオン界面活性剤(C)は、通常は、それぞれが
上記式:RO(AO)mHで示される化合物からなる、反
応生成物混合物である。アルキレンオキサイドの例とし
ては、非イオン界面活性剤(A)に関連した上記説明に
おいて記載されたものを挙げることができる。非イオン
界面活性剤(C)の製造においては、エチレンオキサイ
ドとプロピレンオキサイドを、プロピレンオキサイドに
対するエチレンオキサイドのモル比が1/5〜5/1で
用いるのが好ましい。
【0027】非イオン界面活性剤(C)を製造するため
に用いられる1価アルコールの例としては、炭素数8〜
24のアルキル又はアルケニル部分を有するもの、及
び、そのアルキル部分が炭素数6〜14であるアルキル
フェニル部分を有するものが挙げられる。その具体例と
しては、非イオン界面活性剤(A)に関連した上記説明
において記載されたものを挙げることができる。非イオ
ン界面活性剤(C)の中で、Rで示されるアルキル又は
アルケニル基、特にアルキル基の炭素数が14〜24の
ものが好ましい。
【0028】<非イオン界面活性剤(D):多価カルボ
ン酸もしくはその酸無水物に、アルキレンオキサイドを
付加して得られた反応生成物、又は、多価カルボン酸も
しくはその酸無水物とアルコールとの混合物に、アルキ
レンオキサイドを付加して得られた反応生成物>非イオ
ン界面活性剤(D)の原料としての多価(又は多塩基
性)カルボン酸及びその酸無水物の例としては、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、マレイン
酸、グルタル酸、アジピン酸、フタル酸、フマル酸、イ
タコン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン化オレイン酸、
クエン酸、過クエン酸、トリメリット酸、ブタンテトラ
カルボン酸、ピロメリット酸、テトラデカンヘキサカル
ボン酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水シュウ
酸、無水イタコン酸、無水グルタル酸、無水フタル酸、
無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸及び無水ステ
アリルコハク酸が挙げられる。
【0029】更に炭素数14〜22の高級脂肪酸のダイ
マー酸及びポリマー酸も、多価カルボン酸の範疇に含ま
れる。ここで言うダイマー酸及びポリマー酸は、例えば
オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸といった不飽和
脂肪酸モノマー等のモノオレフィンカルボン酸又はジオ
レフィンカルボン酸を、ディールス・アルダー反応のよ
うな熱重合あるいは他の方法に供するという方法によっ
て合成され得る。ここで言うポリマー酸とは、一分子内
にカルボキシル基を3個又はそれ以上有するポリカルボ
ン酸であり、ダイマー酸を含まない。ここで用いるダイ
マー酸又はポリマー酸は、それと未反応のモノマー酸と
の混合物であってもよい。即ち、本発明の効果が損なわ
れない範囲内であれば、未反応のモノマー酸があっても
構わない。
【0030】非イオン界面活性剤(D)の原料としての
アルコールの例としては、1価アルコール及び多価アル
コールが挙げられ、その具体例としては、非イオン界面
活性剤(A)に関連した上記説明において記載されたも
のを挙げることができる。
【0031】多価カルボン酸又はその酸無水物(I)と
アルコール(II)を用いた非イオン界面活性剤(D)の
製造において、化合物(I)及び(II)は、(II)に対
する(I)のモル比が1/0.02〜5、特には1/
0.1〜3で用いられるのが好ましい。そのモル比がこ
の範囲内であると、上記非イオン界面活性剤(D)は、
微細インキ液滴を効率よく捕集することができ、且つ、
捕集されたインキ液滴は、フロテーションにおいて、効
率よく除去される。
【0032】また、陰イオン界面活性剤としては、高級
脂肪酸もしくはその塩が好適に用いられる。陽イオン界
面活性剤としては、第4級アンモニウム塩を用いること
ができ、特にモノ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム
塩が好適である。
【0033】界面活性剤は、脱墨方法のいずれの工程へ
添加してもよい。しかし、通常は、パルピング工程に添
加される。その添加量は特には限定されない。もちろん
上記非イオン界面活性剤(A)〜(D)以外の公知の脱
墨剤を、それと組合わせて用いることはできる。
【0034】本発明の脱墨方法においては、フロテーシ
ョン工程のスラリーのpHを調整する、好ましくはpH
を4〜10の範囲に調整することにより、前記接触角を所
望の範囲に制御することができる。また、前記接触角を
制御する方法としては、フロテーション工程のスラリー
中へカチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩又は両性
化合物を添加する方法が挙げられる。本発明ではこの両
者の方法を併用することが特に好ましい。カチオン性化
合物、アミン、アミンの酸塩又は両性化合物としては、
例えば下記のような化合物が挙げられる。これらの化合
物を使用することにより、接触角の制御ができると共
に、パルプシートの”くすみ”をより低減させることが
できる。
【0035】<カチオン性化合物>カチオン性化合物の
例としては、モノ長鎖アルキル型の第四級アンモニウム
塩、ジ長鎖アルキル型の第四級アンモニウム塩、窒素原
子に置換基を有するピリジニウム塩、及びカチオンポリ
マーが挙げられる。特に、下記式(a1)、(b1)で表
される化合物が好ましい。
【0036】
【化1】
【0037】〔式(a1)、(b1)において、R1及び
2は、互いに同一又は相異なって、それぞれ、炭素数
10〜24のアルキル、アルケニル又はβ−ヒドロキシ
アルキル基であり、R3 及びR4 は、互いに同一又は相
異なって、それぞれ、炭素数1〜8のアルキルもしくは
ヒドロキシアルキル基、ベンジル基、又は式:−(AO)
n−Z(ここで、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレ
ン基であり、Zは、水素原子又はアシル基であり、nは
1〜50の整数である)で表される基であり、X-は対
イオンであり、Yは、炭素数8〜36のアルキル、アル
ケニル又はβ−ヒドロキシアルキル基、式:R5COO
CH2−(ここで、R5 は炭素数8〜36のアルキル、
アルケニル又はβ−ヒドロキシアルキル基である)で表
される基、式:R5CONHCH2−(ここで、R5 は前
記定義の通りである)で表される基又は式:R5OCH2
−(ここで、R5 は前記定義の通りである)で表される
基である。〕 <アミン又はアミンの酸酸>アミン及びアミンの酸塩の
例としては、1級アミン、2級アミン、3級アミン、環
状アミン、イミダゾール及びイミダゾリン、これらのア
ミンの無機酸塩、これらのアミンの有機酸塩、及びアミ
ノ基を含むポリマーが挙げられる。特に、下記式
(a2)〜(d2)で表される化合物が好ましい。
【0038】
【化2】
【0039】〔式(a2)〜(d2)において、R1 は、
炭素数8〜36のアルキル、アルケニル又はβ−ヒドロ
キシアルキル基であり、R2及びR3は、互いに同一又は
相異なって、それぞれ、水素原子、炭素数1〜24のア
ルキル基又は炭素数2〜24のアルケニル基であり、H
Aは、無機又は有機酸を示す。〕 <両性化合物>両性化合物の例としては、ベタイン、ア
ミンオキサイド、リン脂質、蛋白質及び両性ポリマーが
挙げられる。特に、下記式(a3)、(b3)で表される
化合物が好ましい。
【0040】
【化3】
【0041】〔式(a3)〜(b3)において、R1、R2
及びR3 は、互いに同一又は相異なって、それぞれ、炭
素数1〜24のアルキル基又は炭素数2〜24のアルケ
ニル基であり、R4 は、炭素数8〜36のアルキル、ア
ルケニル又はβ−ヒドロキシアルキル基であり、Mは、
水素原子、アルカリ金属原子、1/2モルのアルカリ土
類金属原子又はアンモニウム基である。〕 上記したカチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩及び
両性化合物からなる群から選ばれた少なくとも一種の化
合物の添加量は、フロテーション工程における前記接触
角が70°以上となる量であれば限定されないが、好まし
くは古紙の絶乾重量に対し、0.001 〜5.0 重量%、特に
好ましくは0.01〜1.0 重量%である。
【0042】本発明の脱墨方法は、剥離インキを含むス
ラリーの水溶液部分とインキ粒子の界面の接触角を前記
の通り制御することを特徴とし、且つ、少なくとも、イ
ンキを古紙から剥離する工程と、フロテーション系から
剥離されたインキを除去する工程からなる。その他の工
程は、従来の脱墨方法に準じて行なうことができる。即
ち、脱墨方法は、その主たる工程として、離解(又はパ
ルピング)工程、熟成工程、(必要に応じてニーディン
グ工程)、フロテーション工程及び洗浄工程を含んでも
よい。脱墨方法は、必要であれば、更に他の工程を含ん
でいてもよい。各工程は、二回以上行われてもよい。
【0043】
【実施例】以下実施例により本発明をより詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0044】<添加化合物>以下の実施例において必要
に応じて併用したアミン、アミンの酸塩、カチオン性化
合物及び両性化合物を以下の表1〜8に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】
【0052】
【表8】
【0053】実施例1 市中回収された原料古紙(新聞紙/チラシ=70/30)を
4cm×4cmに細断後、一定量を卓上離解機に入れ、その
中に温水及び水酸化ナトリウム(対原料)1重量%、珪
酸ソーダ(対原料)3重量%、30%過酸化水素水(対原
料)3重量%、脱墨剤として、ステアリルアルコールE
O10モルPO10モルブロック付加物(平均付加モル数)
0.2重量%(対原料)を加え、パルプ濃度5重量%、40
℃で10分間離解した。得られたパルプスラリーを40℃に
て60分間熟成を行った後、温水を加えてパルプ濃度を1
%に希釈し、硫酸を用いて表9に示す様にpHを調整
し、更に表9の添加化合物を添加する場合はここで添加
して接触角を測定した。なお、表9中の添加化合物の添
加量は、絶乾古紙の重量に対する量である。次いで、40
℃にて10分間フロテーション処理を行った。ここで、接
触角の測定は、前記の通り行った。フロテーション処理
後、タッピマシンにてパルプシートを作製し、5kgf/cm
2 加圧した後、通風乾燥し、パルプのくすみの評価を行
った。その結果を表9に示す。パルプシートの評価は、
フロテーション後のパルプスラリーに硫酸バンド(硫酸
ナトリウム)を添加してpHを5以下に調整した後、抄
紙して得たパルプシートのくすみを、従来法によるパル
プシートを基準(3点)として相対的に以下のように目
視にて評価した。くすみ評価の点数で1点の違いは目視
で充分に差異が認められる。くすみ評価の点数が4点以
上では従来法のパルプに比較して明らかに明るく、この
シートへの筆記や印刷後の仕上がりも鮮やかであり、逆
に2点以下では使用にたえない。 5:従来法のシートと比較してくすみが無く、良好 4:従来法のシートと比較してくすみ感は無く、ほぼ良
好 3:普通(従来法) 2:従来法のシートと比較してややくすみ感がある 1:従来法のシートと比較してくすみ感がある
【0054】
【表9】
【0055】実施例2 市中回収された原料古紙(新聞紙/チラシ=70/30)を
4cm×4cmに細断後、一定量を卓上離解機に入れ、その
中に温水及び水酸化ナトリウム(対原料)1重量%、珪
酸ソーダ(対原料)3重量%、30%過酸化水素水(対原
料)3重量%、脱墨剤としてステアリン酸EO15モルP
O10モルランダム付加物(平均付加モル数) 0.2重量%
(対原料)を加え、パルプ濃度5重量%、40℃で10分間
離解した。得られたパルプスラリーを40℃にて60分間熟
成を行った後、温水を加えてパルプ濃度を1%に希釈
し、表10に示す添加化合物を添加して接触角を測定し
た。なお、表10中の添加化合物の添加量は、絶乾古紙の
重量に対する量である。次いで、40℃にて10分間フロテ
ーション処理を行った。フロテーション処理後、タッピ
マシンにてパルプシートを作製し、5kgf/cm2 加圧した
後、通風乾燥し、嵩高を測定した。その結果を表10に示
す。なお、本実施例においても接触角は前記した方法で
行い、くすみの評価は実施例1と同様に行った。
【0056】
【表10】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、原料古紙からインキを剥離
    する工程と剥離したインキをフロテーション法によって
    除去する工程を含む脱墨方法であって、インキ剥離のた
    めに界面活性剤の少なくとも一種以上を用いることと、
    フロテーション工程における剥離インキを含むスラリー
    の水溶液部分とインキ粒子の界面の接触角を70°以上に
    制御することを特徴とする脱墨方法。
  2. 【請求項2】 前記接触角の制御を、スラリー中への含
    ケイ素有機化合物、含フッ素有機化合物及び脂肪酸から
    選ばれる少なくとも一種の添加により行う請求項1記載
    の脱墨方法。
  3. 【請求項3】 前記接触角の制御を、スラリーのpHの
    調整により行う請求項1記載の脱墨方法。
  4. 【請求項4】 前記接触角の制御を、スラリー中へのカ
    チオン性化合物、アミンもしくはアミンの酸塩及び両性
    化合物からなる群から選ばれた少なくとも一種の化合物
    の添加により行う請求項1記載の脱墨方法。
  5. 【請求項5】 前記接触角の制御を、スラリーのpHの
    調整と、スラリー中へのカチオン性化合物、アミンもし
    くはアミンの酸塩及び両性化合物からなる群から選ばれ
    た少なくとも一種の化合物の添加により行う請求項1記
    載の脱墨方法。
  6. 【請求項6】 pHを4〜10の範囲で調整する請求項3
    又は5記載の脱墨方法。
  7. 【請求項7】 前記接触角を70°以上に調整した後、フ
    ロテーション工程を行う請求項1〜6の何れか1項記載
    の脱墨方法。
  8. 【請求項8】 原料古紙からインキを剥離し、剥離した
    インキをフロテーション法によって除去する工程を含む
    脱墨方法において、フロテーション工程におけるスラリ
    ーの水溶液部分とインキ粒子の界面の接触角が70°以上
    である場合に脱墨処理を継続することを特徴とする脱墨
    方法。
  9. 【請求項9】 原料古紙からインキを剥離し、剥離した
    インキをフロテーション法によって除去する工程を含む
    脱墨方法において、フロテーション工程におけるスラリ
    ーの水溶液部分とインキ粒子の界面の接触角から脱墨性
    能を予測する方法。
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