JPH09324200A - 漂白活性化剤造粒物 - Google Patents

漂白活性化剤造粒物

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JPH09324200A
JPH09324200A JP8145707A JP14570796A JPH09324200A JP H09324200 A JPH09324200 A JP H09324200A JP 8145707 A JP8145707 A JP 8145707A JP 14570796 A JP14570796 A JP 14570796A JP H09324200 A JPH09324200 A JP H09324200A
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bleaching
surfactant
contact angle
activator
granule
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JP8145707A
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Satoshi Nagata
聡 永田
Satoshi Matsunaga
聡 松永
Satoyuki Ishikawa
聡之 石川
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 造粒物中の有効成分量が高い場合において
も、冷水での弱攪拌の短時間の洗濯条件、および漬け置
き漂白時のように弱い攪拌力の条件において、特に溶解
性の優れた漂白活性化剤造粒物を提供すること。 【解決手段】 (a)有機過酸前駆体からなる漂白活性
化剤 65重量%〜90重量%、(b)界面活性剤及び
(c)重量平均分子量が3000〜50000であるポ
リアルキレングリコールとの造粒物であって、該造粒物
の水との20℃における接触角が40゜以下である漂白
活性化剤造粒物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過炭酸塩などの過
酸化物漂白剤を活性化するための漂白活性化剤の造粒物
に関するものである。
【従来の技術】現在、衣料用の漂白剤や漂白洗剤には、
過炭酸ナトリウム(以下PCと称する)や過硼酸ナトリ
ウム(以下PBと称する)等の酸素系漂白基剤が主に利
用されている。しかし、これらの漂白基剤だけでは充分
な漂白性能が得られないことから、TAED(テトラア
セチルエチレンジアミン)やOOBS(オクタノイルオ
キシベンゼンスルホン酸ナトリウム)等の漂白活性化剤
(有機過酸前駆体)が併用されるようになってきた。こ
れらの漂白活性化剤は過炭酸ナトリウムのような過酸化
水素化合物と反応して漂白効果の高い有機過酸を発生さ
せ、衣類に付着した食物の染みや黄ばみ等の汚れを効果
的に落とすことができる。一方、漂白活性化剤を漂白洗
剤および漂白剤に配合する場合、保存安定性や溶解性を
確保するためには、水溶性バインダーと陰イオン界面活
性剤等と造粒することが必要であることがよく知られて
いる(特開平8−3593号公報)。
【0002】また、近年の環境への関心および省資源志
向の高まりから、洗剤をはじめとする家庭品製品の使用
量も減少して濃縮化する傾向にある。このため、漂白活
性化剤に限らず、各種有効成分の濃縮化が検討されてお
り、漂白活性化剤を配合する場合の造粒物の組成につい
ても、保存安定性・溶解性を確保しつつ、可能な限り造
粒物組成中の有効成分量を高めることが求められてい
る。上記のように漂白活性化剤造粒物中の有効成分を高
めた場合、溶解速度が遅くなるため、我が国での冷水で
の弱攪拌の短時間の洗濯条件、および漬け置き漂白時の
ように弱い攪拌力の条件においては漂白活性化剤造粒物
の溶解速度が遅いため漂白活性化剤の能力を十分に生か
し切れないといった問題がある。これに加えて、漬け置
き漂白時には造粒物の溶解速度が遅いと、漬け置き浴中
に造粒物粒子が残った場合、著しく使用感を損なうこと
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、造粒物中の
有効成分量が高い場合においても、冷水での弱攪拌の短
時間の洗濯条件、および漬け置き漂白時のように弱い攪
拌力の条件において、特に溶解性の優れた漂白活性化剤
造粒物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、特定量の有機
過酸前駆体と界面活性剤とを、特定の重量平均分子量の
ポリアルキレングリコールで造粒して、水との20℃に
おける接触角が40゜以下のものを得ると、上記課題を
効率的に解決できるとの知見に基づいてなされたのであ
る。すなわち、本発明は、(a)有機過酸前駆体からな
る漂白活性化剤 65重量%〜90重量%、(b)界面
活性剤及び(c)重量平均分子量が3000〜5000
0であるポリアルキレングリコールとの造粒物であっ
て、該造粒物の水との20℃における接触角が40゜以
下であることを特徴とする漂白活性化剤造粒物を提供す
る。
【発明の実施の形態】本発明で用いる(a)成分の有機
過酸前駆体からなる漂白活性化剤としては、下記一般式
(I)又は(II)で表されるものが好ましい。
【0004】
【化1】
【0005】(式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に
炭素数7以上のアルキル基又はアルケニル基、Mは塩形
成カチオン又は水素である。) 式中、R1 としては炭素数9〜18のアルキル基又はア
ルケニル基が好ましく、より好ましくは炭素数9〜13
のアルキル基又はアルケニル基、R2 としては炭素数7
〜18のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、より
好ましくは炭素数7〜13のアルキル基又はアルケニル
基である。アルキル基及びアルケニル基は、直鎖状又は
分枝鎖を有していてもよいが、直鎖状が好ましく、さら
にアルキル基が好ましい。又、Mとしては、ナトリウ
ム、カリウムなどのアルカリ金属、アンモニウム、アル
カノールアミンなどのアミン類があげられる。このうち
アルカリ金属が好ましい。式中、SO3 M基やCOOM
基は、オルト、メタ又はパラ位をとることができるが、
パラ位が好ましい。
【0006】これらの漂白活性化剤は、通常の製造方法
により約1000μm〜100μmの板状晶で得られる
ので、場合によつては常法により平均粒径が300μm
より小さくなるように、好ましくは200〜100μm
程度となるように粉砕したものをもちいてもよい。しか
しながら、漂白活性化剤の製造方法により平均粒径が3
00μより小さいものとして、好ましくは200〜10
0μm程度のものとして得られる場合には、そのまま使
用することができる。尚、本発明では、原料漂白活性化
剤として平均粒径が300μmよりも大きいものを用い
てもよい。本発明ではこれらの漂白活性化剤を一種又は
二種以上の混合物として用いることができる。造粒物中
の漂白活性化剤の量は65〜90重量%(以下、%と略
称する)とするのが好ましく、より好ましくは65〜8
0%である。
【0007】本発明で(b)成分として用いる界面活性
剤としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤があげられ
る。アニオン界面活性剤としては、直鎖または分岐アル
キル(平均炭素鎖長8〜18)ベンゼンスルホン酸塩、
長鎖アルキル(平均炭素鎖長10〜20)スルホン酸
塩、長鎖オレフィン(平均炭素鎖長10〜20)スルホ
ン酸塩、長鎖モノアルキル(平均炭素鎖長10〜20)
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン長鎖アルキル(平
均炭素鎖長10〜20)エーテル硫酸エステル塩、ポリ
オキシエチレンアルキル(平均炭素鎖長6〜12)フェ
ニルエーテル硫酸エステル塩、長鎖モノアルキル、ジア
ルキル又はセスキアルキルリン酸塩、ポリオキシエチレ
ンモノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸
塩、α−スルホ脂肪酸(平均炭素鎖長10〜18)エス
テル塩、脂肪酸塩(平均炭素鎖長10〜18)等があげ
られる。これらの陰イオン界面活性剤は酸の状態で添加
してもよく、ナトリウム、カリウムといったアルカリ金
属塩、アミン塩、アンモニウム塩等として使用してもよ
い。
【0008】ノニオン界面活性剤としては、炭素数約8
〜24の高級アルコール多価アルコール、脂肪酸、脂肪
酸アミド、脂肪アミン、アルキルフェノール及びnーパ
ラフィンやα−オレフィンを酸化して得られる合成アル
コールのアルキレンオキシド付加物があげられる。アル
キレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレ
ンオキシド、ブチレンオキシドが用いられる。具体的に
は、POE(p=10)ラウリルエーテル、POE(p=9)C12-14
2級アルキルエーテル、POE(p=15)ヘキシルデシルエー
テル、POE(p=20)ノニルフェニルエーテル、POE(p=11)
ステアリルエーテル、POE(p=10)グリセリルモノステア
レート、POE(p=10)イソステアリルエーテル、POE(p=5
0)トリメチロールプロパン、POE(p=30)硬化ヒマシ
油、POE(p=60)硬化ヒマシ油モノラウレート、POE(p=2
0)ソルビタンモノオレート、POE(p=30)グリセリルト
リイソステアレート、POE(p=20)グリセリルモノステア
レート、POE(p=6)ステアリルアミン、ラウロイルジエタ
ノールアミド、POE(p=10)ステアリルアミド、POE(p=9)
POP(p=5)C12-14 第2級アルキルエーテル等である。
尚、POE はポリオキシエチレン、POP はポリオキシプロ
ピレン、p はアルキレンオキシドの平均付加モル数を示
す。
【0009】上記界面活性剤のうち、アニオン界面活性
剤及びノニオン界面活性剤からなる群から選ばれる少な
くとも1種の界面活性剤を用いるのが好ましく、より好
ましくは、常温で固体の粉末あるいはフレーク状のアニ
オン界面活性剤及び/又はノニオン界面活性剤である。
界面活性剤を含有させる場合には、漂白性組成物中に1
〜20%とするのが好ましく、より好ましくはアニオン
またはノニオン界面活性剤を3〜15%含むのがよい。
本発明で(c)成分として使用するバインダーは、重量
平均分子量が3000〜50000のポリアルキレング
リコール、好ましくはポリエチレングリコール(PE
G)であり、より好ましくは4000〜20000のポ
リエチレングリコールである。造粒物中のバインダーの
量は5〜30%とするのが好ましく、より好ましくは1
5〜30%である。本発明の漂白活性化剤造粒物は、上
記成分のほかにゼオライト、着色剤、香料などの他の成
分を添加することもできる。
【0010】本発明では、漂白活性化剤、界面活性剤及
び必要により他の成分を、上記バインダーで造粒してあ
る限り、どのような造粒方法により造粒されたものでも
よい。例えば、漂白活性化剤と界面活性剤とを、縦方向
に回転する攪拌羽根を内部に有する横型チャンバー内に
導入し、これに溶融したバインダーを施して平均粒径を
300μ以上に造粒することができる。具体的には、漂
白活性化剤と界面活性剤とを先ず縦方向に回転する攪拌
羽根を内部に有する横型チャンバー内に導入する。ここ
で、攪拌羽根は横型チャンバーの水平軸に対して垂直方
向に回転する。攪拌羽根が120〜360r.p.m.程度の
回転が得られるものがよい。攪拌羽根としては、種々の
ものを使用することができるが、スキ型ショベル羽根な
どが好ましい。又、3000〜6000r.p.m.で回転す
るチョッパー羽根を併用するのがよい。このような攪拌
羽根を備えた横型チャンバーを有する攪拌機としては、
太平洋機工株式会社製のプローシェアーミキサがあげら
れる。この他、レディーゲミキサー、リボンミキサー、
タービュライザー、パグミキサーやスパルタンリュザー
(不二パウダル株式会社製)なども用いることもでき
る。
【0011】本発明では、該チャンバーの任意の位置に
漂白活性化剤と界面活性剤とを導入することができる
が、チャンバーの上部に設けられた投入口からチャンバ
ーに導入するのがよい。ついで、溶融したバインダーを
漂白活性化剤と界面活性剤と同時に、又は漂白活性化剤
と界面活性剤より後でチャンバーに導入する。漂白活性
化剤、界面活性剤やバインダーを導入する部分のチャン
バー内の温度を、例えば50〜85℃に保持しておき、
チャンバーの造粒物排出口に近づくに従って温度が低く
なるように温度設定するのが好ましい。特にこのように
して得られる造粒物の粒径が所望の粒径に達したところ
以降の造粒物の温度がバインダーの融点以下の温度とな
るように、チャンバーを冷却するのが好ましい。上記造
粒方法におけるチャンバーへの漂白活性化剤と界面活性
剤との導入方法、使用する攪拌羽の形状などは、特願平
6−303434号明細書に記載のものを使用すること
ができ、該明細書の記載内容は、本明細書の記載に含ま
れるものとする。
【0012】本発明では、又、漂白活性化剤と界面活性
剤とを、水平方向に回転する攪拌羽根を内部に有する縦
型チャンバー内に導入し、これに溶融したバインダーを
施して平均粒径を300μ以上に造粒することができ
る。具体的には、漂白活性化剤と界面活性剤とを先ず水
平方向に回転する攪拌羽根を内部に有する縦型チャンバ
ー内に導入する。ここで、攪拌羽根は縦型チャンバーの
垂直軸に対してほぼ直角方向(水平方向)に回転する。
特に、攪拌羽根の周速度が5〜10m/秒のスピードミ
キサーを使用するのが好ましい。攪拌羽根としては、種
々のものを使用することができるが、プロペラ型アジテ
ーター羽根などが好ましい。このアジテーター羽根に加
えて、カッター羽根、ディゾルバー羽根や造粒羽根など
のチョッパー羽根を併用するのが好ましい。上記攪拌羽
根は、縦型チャンバーの上部から下方に設けてもよい
が、縦型チャンバーの底から回転軸を突き出して取付
け、これに攪拌羽根を固定したものが好ましい。
【0013】このような攪拌羽根を備えた縦型チャンバ
ーを有する攪拌機としては、ハイスピードミキサーやヘ
ンシェルミキサーやニューグラマシンなどがあげられ
る。上記造粒方法におけるチャンバーへの漂白活性化剤
と界面活性剤の導入方法、温度条件などは、特願平6−
303435号明細書に記載のものを使用することがで
き、該明細書の記載内容は、本明細書の記載に含まれる
ものとする。本発明では、又、漂白活性化剤、界面活性
剤とバインダーとの混合物を25〜100℃の温度下で
圧密化処理した後、得られた圧密化物に高速回転ナイフ
カッターにより衝撃と剪断力とを与えて解砕して平均粒
径300μm以上の造粒物を得ることができる。本発明
では、この造粒方法を採用するのが好ましい。具体的に
は、漂白活性化剤、界面活性剤とバインダーとを、密閉
式の圧密化処理装置、好ましくは横型連続式のニーダー
に導入し、ニーダー内で両者を混合した後若しくは混合
しながらバインダーを溶融させ剪断力を加えて25〜1
00℃、好ましくは40〜80℃で圧密化処理を行う。
このような圧密化処理は、ニーダーのほかに、一軸又は
二軸スクリュー押出機などを用いて行うこともできる。
ここで使用する圧密化処理装置として、具体的には、株
式会社栗本鐵工所製のKRCニーダなどがあげられる。
このような圧密化処理により嵩密度が0.3〜0.9g/m
lの圧密化物を得るのが好ましい。
【0014】又、上記圧密化処理により任意の形状の圧
密化物を得ることができるが、該圧密化物を直径0.3〜
30mm、好ましくは0.5〜20mm、より好ましくは
0.8〜10mm程度の円筒形、角柱、三角柱などのスト
ランドや球状、板状もしくはヌードル状造粒物として押
し出す。押し出す方法としては、圧密化装置排出口に穴
のあいたメツシュ板を取り付け、ここを通して造粒物を
得ても良い。この場合使用する処理装置として具体的に
は、ホソカワミクロン株式会社製エクストルードオーミ
ックスが挙げられる。また圧密化処理物に対し押し出し
機を用いても良い。押し出し機としては、ペレッターダ
ブル(不二パウダル株式会社)、ツインドームグラン
(不二パウダル株式会社)等が挙げられる。得られた該
造粒物は次いで高速回転ナイフカッターにより衝撃と剪
断力を与えて平均粒径を300μm以上の造粒物に解砕
する。ここで、高速回転ナイフカッターとしては、回転
数が周速30〜100m/sであるのが好ましい。高速
回転ナイフカッターにより被解砕物に衝撃と剪断力とを
与える解砕機は破砕造粒機ともいわれ、例えば、コミニ
ューター(不二パウダル株式会社)、フィッツミル(ホ
ソカワミクロン株式会社)等があげられる。
【0015】上記造粒方法における解砕の温度や粉砕時
の粉砕助剤などは、特願平7−68138号明細書に記
載のものを使用することができ、該明細書の記載内容
は、本明細書の記載に含まれるものとする。本発明で
は、上記方法のうち、バインダーを加熱溶融する工程を
伴う造粒方法によって造粒されたものが好ましい。具体
的には、特願平7−165391号明細書や同7−16
5392号明細書などに記載の方法により造粒すること
ができる。これらの明細書の記載内容は、本明細書の記
載に含まれるものとする。又、本発明の造粒物は、任意
の大きさとすることができるが、直径が0.3〜3mmのヌ
ードル状物が好ましく、0.5〜50mm程度の長さのもの
が好ましい。
【0016】上記方法により、本発明では、該造粒物の
水との20℃における接触角が40゜以下、好ましくは
15°〜35°のものを得る。ここで接触角とは固体表
面と液滴が接する場合になす角度であり、小さいほど
“ぬれ”ていて、水、特に水道水中への溶解性の低い漂
白活性化剤を速やかに溶解するためには非常に重要な因
子であると考えられる。接触角は、例えば、本発明の造
粒物を加圧成形してプレート状物とし、その表面と水滴
との接触角を求めることにより容易を求めることができ
る。具体的には、本発明の造粒物の元となる組成物を粉
体混合し、打錠して接触角測定用プレートを作製し、2
0℃における水と作製したプレートの接触角を測定する
ことにより求めるのがよい。本発明の造粒物は、過炭酸
塩などの過酸化物漂白剤の活性化剤として、衣料用漂白
剤、住居用漂白剤、食器用漂白剤、パルプ用漂白剤など
過酸化物漂白剤を使用することができる用途に幅広く使
用することができる。又、各種洗浄剤にも過酸化物漂白
剤とともに使用することができる。
【0017】本発明の漂白活性化剤造粒物を他の漂白剤
成分及び/又は洗剤成分と混合することにより容易に漂
白剤又は洗剤を製造することができる。この際、使用で
きる他の漂白剤成分としては、過炭酸塩などの過酸化物
漂白剤、界面活性剤、無機塩、酵素、香料や色素など特
開昭61−11996号公報などに記載の成分をあげる
ことができる。又、洗剤成分としては、特開平5−17
9299号公報などに記載の成分をあげることができ
る。
【発明の効果】本発明によれば、冷水での弱攪拌の短時
間の洗濯条件、および漬け置き漂白時のように弱い攪拌
力の条件において、特に溶解性に優れる漂白活性化剤造
粒物が提供される。従って、本発明の漂白活性化剤造粒
物は、衣料などの漂白に用いる漂白剤や漂白洗剤、特に
嵩密度が0.6g/cc 以上の高嵩密度漂白洗剤等に広範囲に
使用することができる。又、漬け置き用漂白剤や漂白洗
剤用に好ましく用いられる。
【実施例】
【0018】実施例1 本発明の漂白活性化剤造粒物を以下の方法により調製し
た。ホソカワミクロン社製エクストルード・オーミック
スEM-6型に表−1に記載の漂白活性化剤、界面活性剤と
ポリエチレングリコール(PEG)#6000(分子量
6000)を表−2の組成に従って投入し、混練押し出
しすることにより径が0.8mmφのヌードル状の押し出
し品を得た。この押し出し品(60℃)を、ホソカワミ
クロン社製フィッツミルDKA−3型により、混練押し
出し造粒品を導入するのと同じ方向から導入し、また助
剤としてA型ゼオライト粉末を同様に供給し、粉砕して
造粒物を得た。これを篩い分け、漂白剤用に粒子径15
0〜1500μm(重量平均粒子径600μm)の漂白
活性化剤造粒物を得た。なお、界面活性剤は噴霧乾燥品
あるいはフレーク品を用いた。すなわち、AS(C12
C14 のアルキル硫酸ナトリウム)は粉末品、SF(C12
〜C18のα−スルホ脂肪酸メチルエステルナトリウ
ム)、LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、アルキル基C10〜C14)はスプレードライヤーを
用いた噴霧乾燥品、ノニオンA、B、C、D及びEはフ
レーク品を用いた。
【0019】
【表1】 表−1 漂白活性化剤 活性化剤No. R X A C9 19 COOH B C1123 SO3 Na C テトラアセチルエチレンジアミン(TAED) 上記漂白活性化剤は、下記の一般式(III) で表されるも
のである。
【0020】
【化2】
【0021】
【表2】 表−2 漂白活性化剤造粒物組成(その
1) (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (a) 成分構造 A A A A B B C C (重量%) 70 70 70 70 70 70 70 70 (b) 成分構造 − SF AS ノニオンA − SF − SF (重量%) 0 10 10 10 0 10 0 10 (c) 成分構造 PEG PEG PEG PEG PEG PEG PEG PEG (重量%) 30 20 20 20 30 20 30 20
【0022】
【表3】 表−2 漂白活性化剤造粒物組成(その
2) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (a) 成分構造 A A A A A A A A (重量%) 65 75 75 75 75 80 80 85 (b) 成分構造 − LAS − ノニオンB ノニオンB ノニオンC ノニオンD ノニオンE (重量%) 0 10 0 5 10 5 5 5 (c) 成分構造 PEG PEG PEG PEG PEG PEG PEG PEG (重量%) 30 15 25 20 15 15 15 10
【0023】SF:α−スルホ脂肪酸(C12〜C18)メ
チルエステルナトリウム(粉末) AS:C12〜C14のアルキル硫酸ナトリウム(粉体) LAS:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
(アルキル基C10〜C14、粉末)ノニオン A:C12〜C141級アルコールのエチレンオキシド
平均50モル付加物(フレーク)ノニオン B:C12〜C141級アルコールのエチレンオキシド
平均15モル付加物(フレーク)ノニオン C:C12飽和脂肪酸メチルエステルのエチレンオキ
シド平均15モル付加物(フレーク)C1225CO(O
CH2 CH2 15OCH3ノニオン D:C18不飽和(C18:1) 脂肪酸メチルエステルのエ
チレンオキシド平均15モル付加物(フレーク)C18
35CO(OCH2 CH2 15OCH3ノニオン E:C12〜C141級アルコールのエチレンオキシド
平均15モルおよびプロピレンオキシド平均3モル付加
物(フレーク) R1 −O(EO)m (PO)n H 〔R1 =C12
14〕 PEG:ポリエチレングリコール6000 このようにして調製した漂白活性化剤造粒物の接触角及
び漬け置き時溶解性を次の方法で評価した。結果を表−
3に示す。
【0024】接触角の評価 本発明品の組成物(表−2に示す)を粉体混合し、恒温
槽内で約60℃に十分に加熱後乳鉢上で十分に混合し、
打錠して接触角測定用プレートを作製した。ここで打錠
は、均一混合後の粉末組成物3gを縦20mm×横40
mmの金型に採取し、300〜400kgf/cm2で
1分間加圧することにより行い、縦20mm×横40m
m、重量3gのプレートを得た。次に接触角計(FAC
E自動接触角計CA−Z型、協和界面科学株式会社製)
を用いて、20℃における水と作製したプレートの接触
角を測定した。なお、プレート上に水を滴下後1分後の
接触角を測定値とした。
【0025】漬け置き溶解性の評価 洗面器(ポリプロピレン製、容量7.0L)に25℃、
3゜DHの水を2L入れ、漂白活性化剤造粒物(表−3
に示す)5%、過炭酸ナトリウム45%、酵素(デュラ
ザイム6.0T;ノボノルディスク社製)1%、香料0.1
%及び炭酸ナトリウム バランスの組成の粒状の漂白剤
を濃度0.5%となるように投入後、手で軽く20秒間攪
拌した。5分後の漂白剤の溶け残りを目視基準にて判定
した。○が合格レベルである。 ○:溶け残りは全くない。 △:溶け残りがやや存在する。 ×:溶け残りがかなり存在する。
【0026】
【表4】 表−3 評価結果 本発明 比較例* 組 成 1 2 3 4 5 6* 7* 8* 漂白活性化剤造粒物 (2) (3) (4) (6) (8) (1) (5) (7) 接触角(゜) 20 30 30 24 32 64 50 67 漬け置き溶解性 ○ ○ ○ ○ ○ × × ×
【0027】
【表5】 表−3 評価結果(続き) 本発明 比較例* 組 成 9 10 11 12 13 14 15* 16* 漂白活性化剤造粒物 (10) (12) (13) (14) (15) (16) (9) (11) 接触角(゜) 20 23 20 26 27 20 68 70 漬け置き溶解性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ×

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)有機過酸前駆体からなる漂白活性
    化剤 65重量%〜90重量%、(b)界面活性剤及び
    (c)重量平均分子量が3000〜50000であるポ
    リアルキレングリコールとの造粒物であって、該造粒物
    の水との20℃における接触角が40゜以下であること
    を特徴とする漂白活性化剤造粒物。
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