JP3628824B2 - 漂白活性化剤造粒物 - Google Patents
漂白活性化剤造粒物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3628824B2 JP3628824B2 JP33075196A JP33075196A JP3628824B2 JP 3628824 B2 JP3628824 B2 JP 3628824B2 JP 33075196 A JP33075196 A JP 33075196A JP 33075196 A JP33075196 A JP 33075196A JP 3628824 B2 JP3628824 B2 JP 3628824B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bleach activator
- bleaching
- present
- activator
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、過炭酸塩などの過酸化物漂白剤を活性化するための漂白活性化剤の造粒物に関するものである。
【従来の技術】
現在、衣料用の漂白剤や漂白洗剤には、過炭酸ソーダや過硼酸ソーダが漂白基剤として特に利用されている。しかしこれらの基剤だけでは充分な漂白性能が得られないことからN−アシル型やアルカノイルオキシベンゼン型の有機過酸前駆体が併用されるようになってきた。これらの基材は過炭酸ソーダのような過酸化水素化合物と反応し漂白効果の高い有機過酸を発生させ、衣類に付着した食物の染みや黄ばみなどの汚れを効果的に落とすことができる。
近年、低濃度での漂白効果が高いアルカノイルオキシベンゼン型の漂白活性化剤を洗剤に添加するようになった。これらの化合物は洗剤中でアルカリ成分による加水分解を受けやすいので、ある種の造粒を施すことが必須である。特開昭61−111400号公報は、長鎖アルカノイルオキシベンゼンスルホン酸Naを硫酸Naや酸性化ホウ砂等の中性または酸性の水溶性無機水和物で表面被覆して貯蔵安定性や水分散性する手段を開示している。貯蔵安定性の面から酸性物質は好ましいが、フェノールエステル基を有する漂白活性化剤は単純にPEG等で造粒したり、酸性や中性の塩でコーティングするだけでは溶解性向上が難しいという問題があった。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、溶解性と貯蔵安定性とを改善した漂白活性化剤造粒物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明は、特定の有機漂白活性化剤を、α−オレフィンスルホン酸塩の存在下に水溶性バインダーで造粒すると上記課題を効率的に解決できるとの知見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、(A)一般式(I)又は(II)で表される漂白活性化剤
【0003】
【化2】
【0004】
(式中、R1 は炭素数10〜15のアルキル基またアルケニル基R2 は炭素数7〜13のアルキル基またはアルケニル基、Mは塩形成カチオン又は水素である。)
及び(B)α−オレフィンスルホン酸塩を、(C)水溶性バインダーで造粒してなることを特徴とする漂白活性化剤造粒物を提供する。
【発明の実施の形態】
本発明で用いる漂白活性化剤は、上記一般式(I)又は(II)で表され、式中、アルキル基及びアルケニル基としては、直鎖及び分枝状のいずれもが使用できるが、直鎖状のものが好ましい。又、Mとしては、水素、又はナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミンなどのアミン類といった漂白活性化剤に水溶性を与えるものが好ましい。このうちアルカリ金属が好ましい。式中、SO3 M基やCOOM基は、オルト、メタ又はパラ位をとることができるが、パラ位が好ましい。
【0005】
これらの漂白活性化剤は、通常の製造方法により約1000μm〜100μmの板状晶で得られるので、場合によつては常法により平均粒径が300μmより小さくなるように、好ましくは200〜100μm程度となるように粉砕したものをもちいてもよい。しかしながら、漂白活性化剤の製造方法により平均粒径が300μより小さいものとして、好ましくは200〜100μm程度のものとして得られる場合には、そのまま使用することができる。尚、本発明では、原料漂白活性化剤として平均粒径が300μmよりも大きいものを用いてもよい。
本発明ではこれらの漂白活性化剤を一種又は二種以上の混合物として用いることができる。造粒物中の漂白活性化剤の量は任意とすることができるが、50〜80重量%(以下、%と略称する)とするのが好ましく、より好ましくは60〜75%である。
【0006】
本発明では、上記漂白活性化剤とα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)とともに造粒する。ここで使用するα−オレフィンスルホン酸塩としては、洗浄剤に通常使用されているものであればいずれでもよいが、アルキル基の炭素数が12〜22のものが特に好ましい。又、塩としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウムやマグネシウムなどのアルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンなどのアミン類などがあげられる。
造粒物中のα−オレフィンスルホン酸塩の量は任意とすることができるが、1〜20%とするのが好ましく、より好ましくは2〜10%である。
本発明で使用する水溶性バインダーとしては、常温で固体であり熱を加えることにより溶融するものが好ましく、より好ましくは融点が25〜100℃、さらに好ましくは25〜80℃、最も好ましくは40〜80℃の有機バインダーである。このような要件を満たす限り種々のものを使用することができるが、これらのうち本発明では、特に平均分子量が300〜30000のポリエチレングリコール(PEG)を使用するのが好ましく、より好ましくは1000〜20000、最も好ましくは4000〜20000のポリエチレングリコールである。又、平均分子量が300〜3000のポリエチレングリコール付加型非イオン界面活性剤を使用するのも好ましく、具体的には、炭素数8〜20(好ましくは10〜18)の脂肪族アルコール1モル当たりエチレングリコールを3〜80モル、好ましくは10〜50モル付加したものが好ましい。
【0007】
特に数ある水溶性バインダーのうちから、ポリエチレングリコール及び/又はポリエチレングリコール付加型非イオン界面活性剤を使用すると、得られる漂白活性化剤造粒物の溶解性を向上させることができる。
造粒物中の水溶性バインダーの量は任意とすることができるが、10〜40%とするのが好ましく、より好ましくは15〜30%である。
本発明では、(A)一般式(I)又は(II)で表される漂白活性化剤及び(B)α−オレフィンスルホン酸塩を、(C)水溶性バインダーで造粒してある限り、どのような造粒方法により造粒されたものでもよい。このうち、(C)水溶性バインダーを加熱溶融する工程を伴う造粒方法によって造粒されたものが好ましい。
具体的には、特開昭59−13529号公報や特開昭58−11597号公報などに記載の方法及び特願平7−165389号明細書に記載の方法により造粒することができる。例えば、特願平7−165389号明細書には、有機結合剤の融点以上の温度に予め加温されており、かつ有機結合剤の融点以上の温度に維持されている混練用バレルに漂白活性化剤粒子と有機結合剤粒子とを供給し、バレル内で漂白活性化剤と有機結合剤とを混練し、次いでダイから押出す方法が記載されている。これらの公報及び明細書に開示の内容は、本明細書の記載に含まれるものとする。
【0008】
又、本発明の造粒物は、任意の大きさとすることができるが、直径が0.3〜3mmのヌードル状物が好ましく、0.5〜50mm程度の長さのものが好ましい。
本発明の造粒物には、上記成分の外に、着色剤、香料などの他の成分を添加することもできる。
本発明の造粒物は、過炭酸塩などの過酸化物漂白剤の活性化剤として、衣料用漂白剤、住居用漂白剤、食器用漂白剤、パルプ用漂白剤など過酸化物漂白剤を使用することができる用途に幅広く使用することができる。又、各種洗浄剤にも過酸化物漂白剤とともに使用することができる。
本発明の漂白活性化剤造粒物を他の漂白剤成分及び/又は洗剤成分と混合することにより容易に漂白剤又は洗剤を製造することができる。この際、使用できる他の漂白剤成分としては、過炭酸塩などの過酸化物漂白剤、界面活性剤、無機塩、酵素、香料や色素など特開昭61−11996号公報などに記載の成分をあげることができる。又、洗剤成分としては、特開平5−179299号公報などに記載の成分をあげることができる。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、溶解性と貯蔵安定性に優れた漂白活性化剤造粒物が提供される。従って、該漂白活性化剤造粒物を配合した漂白剤及び洗剤は、水に簡易に溶解し、使い勝手がよい上、保存安定性に優れ、優れた漂白効果を発揮する。
次ぎに本発明を実施例により説明する。
【実施例】
実施例1
表−1に記載の平均粒径200ミクロンの漂白活性化剤とAOS(炭素数C14、ライオン(株)社製 リポランPJ400)とPEG6000(分子量6000)とを粉体のまま栗本(株)製S−1KRCニーダーに添加し約65℃の温度に加温し混練した。次いで排出口の直径0.8mmの20〜40個ほど穴のあいたメッシュ板をとうして長さ10〜100mmのヌードル状の造粒物を得た。これに冷風をあて40C以下にしヘンシェル型のミキサーを用いゆっくり回転させながら破砕し、直径0.8mm、長さ0.5〜7mmの棒状漂白活性化剤造粒物を得た。
【0010】
【表1】
表−1
表中の漂白活性化剤は下記に式(III) で表されるものである。
【0011】
【化3】
【0012】
このようにして得られた漂白活性化剤造粒物の溶解性と貯蔵安定性とを次ぎの方法で評価した。
溶解性の評価
5Lの松下電気(株)製ミニミニ洗濯機を用い15℃、3Lのイオン交換水中に炭酸ナトリウム200ppm、過炭酸ナトリウム50ppmになるように加えこれに上記製造法で得られた漂白活性化剤粒子20ppmを添加し10分間撹拌した。これより溶液をマイクロシリンジにて分取し高速液体クロマトグラフィーにて測定波長230nmにて溶解した漂白活性化剤と、分解したヒドロキシベンゼン誘導体の残基の和を定量し漂白活性化剤の溶解率を求めた。
貯蔵安定性の評価
表−2に示した漂白洗剤組成物10gをガラスビンPS−4瓶にいれキャップした後45−25℃リサイクル室に2週間保存した。その後、高速液体クロマトグラフィーにて測定波長230nmで活性化剤の残存率を測定した。
【0013】
【表2】
表−2 洗剤組成物
表中の α−SF−Naはアルキル鎖長C14/C16=2/8の飽和脂肪酸メチルエステルのスルホン酸ナトリウム、ノニオン界面活性剤はアルキル(C13)エーテルエトキシレート(エチレンオキシド平均付加モル 数=15)、アルカリプロテアーゼはNOVOルノディスク社製(サビナーゼ6.0T)、蛍光剤はチノパールCBS−X(チバ・ガイギー社製)である。
得られた性能を表−3に示す。
【0014】
【表3】
表−3 漂白活性化剤造粒物の評価
表中、1〜9は本発明品、10* 〜12* は比較例である。
Claims (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33075196A JP3628824B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-12-11 | 漂白活性化剤造粒物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1971096 | 1996-02-06 | ||
JP8-19710 | 1996-02-06 | ||
JP33075196A JP3628824B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-12-11 | 漂白活性化剤造粒物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272900A JPH09272900A (ja) | 1997-10-21 |
JP3628824B2 true JP3628824B2 (ja) | 2005-03-16 |
Family
ID=26356556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33075196A Expired - Fee Related JP3628824B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-12-11 | 漂白活性化剤造粒物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3628824B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-11 JP JP33075196A patent/JP3628824B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09272900A (ja) | 1997-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH01104883A (ja) | 布地を柔軟にするための組成物 | |
JP3142958B2 (ja) | タブレット型洗剤組成物 | |
TWI409328B (zh) | Bleach activator granules | |
US5843879A (en) | Bleaching activator granulate | |
JP3628824B2 (ja) | 漂白活性化剤造粒物 | |
JP2001525870A (ja) | 調節されたpH、および所望の食物汚れ除去及び泡立ち性を有する軽質液状又はゲル状皿洗い洗剤組成物 | |
JP2009126932A (ja) | 漂白活性化剤造粒物 | |
JP5656696B2 (ja) | 粒状洗剤組成物の製造方法 | |
MXPA02001202A (es) | Un procedimiento para elaborar composiciones detergentes con aditivos. | |
CA1293668C (en) | Detergent composition of improved oily soil removing capability | |
GB2160217A (en) | Bleaching synthetic detergent composition | |
JPH09328699A (ja) | 漂白活性化剤造粒物 | |
JP3911036B2 (ja) | 漂白活性化剤造粒物および漂白性組成物 | |
JPH09176698A (ja) | 漂白活性化剤造粒物 | |
JP4252176B2 (ja) | 高嵩密度洗剤 | |
JPH09324199A (ja) | 漂白活性化剤造粒物 | |
JP2002069491A (ja) | 粉末洗浄剤組成物 | |
JPH09324196A (ja) | 漂白活性化剤造粒物 | |
JP4376405B2 (ja) | 漂白洗浄剤組成物 | |
JPH09324197A (ja) | 漂白活性化剤造粒物の製造方法 | |
JPH09235597A (ja) | 漬け置き洗浄用漂白剤組成物 | |
GB2159529A (en) | Built synthetic detergent composition | |
JPH0543894A (ja) | 漂白剤及び漂白洗浄剤組成物 | |
JPH02151699A (ja) | 高嵩密度粒状洗剤組成物 | |
JPH07268400A (ja) | 粒状ノニオン洗剤組成物およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101217 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101217 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111217 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111217 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121217 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |