JPH09323722A - 緩衝材付き組立式包装箱 - Google Patents

緩衝材付き組立式包装箱

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Publication number
JPH09323722A
JPH09323722A JP14269296A JP14269296A JPH09323722A JP H09323722 A JPH09323722 A JP H09323722A JP 14269296 A JP14269296 A JP 14269296A JP 14269296 A JP14269296 A JP 14269296A JP H09323722 A JPH09323722 A JP H09323722A
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JP
Japan
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cushioning material
side plate
incision
packaging box
fixed
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Pending
Application number
JP14269296A
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English (en)
Inventor
Takemoto Tokunaga
健眞 徳永
Yasunori Kunishige
恭教 國重
Toshie Aoki
敏江 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏平状態に折り畳むことができ、且つ、外部
からの衝撃を吸収して収容物を安全に収容でき、しかも
上方に積み重ねた包装箱を移動させることなく下方の包
装箱から収容物を容易に取り出せる、緩衝材付き組立式
包装箱を提供する。 【解決手段】 前後左右の側板(1・2・3・4)からな
る胴部(22)の上端に蓋部(23)を、下端に底部(24)をそれ
ぞれ連設する。互いに対向する一対の側板(3・4)のう
ちの少なくとも一方の側板(3)にミシン目(18)を介して
切開部(19)を設ける。切開部(19)の内面と平行に緩衝材
(13)を配置し、切開部(19)を形成した側板(3)が隣接す
る一方の側板(1・2)又は底部(24)にこの緩衝材(13)の
一端を固定し、緩衝材(13)の他端側を上記切開部(19)に
連結固定する。この緩衝材(13)を上記切開部(19)の外形
以下の寸法に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば薬剤キット
や、注射筒、バイアル、アンプル等の製品を収容する組
立式包装箱に関し、さらに詳しくは、偏平状態に折り畳
める組立式包装箱でありながら、外部からの衝撃により
破損等を生ずる虞れのある収容物を安全に収容でき、し
かも多列多段に積み重ねた状態で上段の包装箱を移動さ
せることなく下段の包装箱から収容物を容易に取り出せ
るように構成した、緩衝材付き組立式包装箱に関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、2種の薬剤を輸送や保管時には
互いに分離して収容しておき、患者への投与直前に両薬
剤を簡単な操作で混合するようにした、いわゆる薬剤キ
ットには、例えば図12に示すように、それぞれ薬剤を
収容した両容器(51・52)間に両頭針(53)を配置してお
き、使用時に一方の容器(51)を他方の容器(52)側へ移動
させて両頭針(53)内の連通路を介して両容器(51・52)内
を互いに連通させるように構成したものがある。この薬
剤キット(50)は、輸送や保管時に両頭針(53)による連通
が生じないように容器(51)の移動を防止する必要があ
る。このため、この種の薬剤キットや、その他ガラス製
品など衝撃により破損する惧れのあるもの等を収容する
包装箱は、内部に緩衝材を配置して外部からの衝撃を吸
収するようにしてある。
【0003】
【従来の技術】上記薬剤キット等を収容する包装箱は、
一般に上側の蓋部を開いて収容物を取り出すように構成
してあるが、これでは多列多段に保管された状態で下段
の包装箱から収容物を取り出そうとすると、上段の包装
箱を移動させなければならず、移動操作が面倒である。
そこで従来、上段の包装箱を移動させることなく下段の
包装箱の収容物を容易に取り出せるよう、例えば実開平
7−19127号公報に示されるように、側板にミシン
目を設けて切開部を形成可能に構成したものがある。
【0004】即ち、図13に示すように、この組立式包
装箱(60)は、胴部(61)を構成する側板のうち、左側板(6
2)にミシン目(63)を介して切開部(64)を形成してあり、
図14に示すように、多列多段に保管された状態でこの
切開部(64)を切り取って開口(65)を形成することによ
り、上段の包装箱を移動させることなく下段の包装箱内
の収容物を容易に取り出せるように構成してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の組立式包装
箱(60)は、切開部(64)を設けた側板(62)の内面に沿って
緩衝材を固定すると、ミシン目(63)を破断して切開部(6
4)を切り取ったとしても開口(65)が内部に配置した緩衝
材で塞がれることから、収容物を取り出すためにはこの
緩衝材をも取り除かなければならず、収容物の取り出し
操作が容易ではない。一方、切開部の内面にのみ緩衝材
を配置して切開部(64)とともにこの緩衝材を取り去るよ
うに構成することが考えられるが、この場合には、偏平
状に折り畳んだ組立式包装箱の各側板を立ち上げても、
緩衝材が立体化せず、緩衝機能を発揮できない問題があ
る。
【0006】このため、上記従来の切開部を有する組立
式包装箱にあっては、緩衝材を組立式包装箱とは別体に
形成し、包装箱を立体的に組み立てた後、収容物を収容
する際にこの収容物の両端に緩衝材を配置するように構
成してある。しかしながら、この緩衝材を詰める作業は
包装工程の流れの中で機械化することが容易ではないた
め、現実には多くの作業員の手作業によりなされてお
り、包装操作が煩雑で手間がかかる問題があった。しか
も、収容物を取り出す際には、緩衝材が取り出されて散
乱し易く後片付けをしなければならない問題や、空箱と
なった包装箱は緩衝材を取り除かなければ偏平状に折り
畳むことができず廃棄処理が容易ではないという問題も
あつた。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解消し、偏
平状態に折り畳める組立式包装箱でありながら、外部か
らの衝撃を吸収して収容物を安全に収容でき、しかも多
列多段に積み重ねた状態で上段の包装箱を移動させるこ
となく下段の包装箱から収容物を容易に取り出せるよう
に構成した、緩衝材付き組立式包装箱を提供することを
技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図1か
ら図11に基づいて説明すると、緩衝材付き組立式包装
箱を次のように構成したものである。即ち、前後左右の
側板(1・2・3・4)を筒状に連設して胴部(22)を構成
し、この胴部(22)の上端に蓋部(23)を連設するとともに
下端に底部(24)を連設し、互いに対向する一対の側板
(3・4)のうちの少なくとも一方の側板(3)にミシン目
(18)を介して切開部(19)を設け、この切開部(19)の内面
と平行に緩衝材(13)を配置して、切開部(19)を形成した
側板(3)が隣接する一方の側板(1・2)又は底部(24)に
この緩衝材(13)の一端を固定するとともに、この緩衝材
(13)の他端側を上記切開部(19)に連結固定し、この緩衝
材(13)を上記切開部(19)の外形以下の寸法に形成したこ
とを特徴とするものである。
【0009】ここで、組立式包装箱とは収容物を収容す
る前や空箱となった後は偏平状に折り畳んで保管や輸
送、廃棄処理等を容易に行うことができ、収容物を収容
する直前に胴部を起立させて包装箱を立体化できるもの
であればよく、例えば各側板の下端縁に連設したフラッ
プを組み合わせて底部を構成するものや、底部を蓋部と
同様の形状に形成して1側板の下端縁に連設し、この底
部の先端の差込みフラップを胴部の内面に沿って差込み
可能に構成したものであってもよい。
【0010】
【作用】本発明では、前後左右の側板を筒状に連設して
胴部を構成し、側板に設けた切開部の内面と平行に緩衝
材を配置して、この側板が隣接する一方の側板又は底部
にこの緩衝材の一端を固定し、緩衝材の他端側を上記切
開部に連結固定してあるので、偏平状態に折り畳んだ組
立式包装箱の胴部を起立させて立体化させると、これに
伴って緩衝材が起立し、切開部を設けた側板と平行状態
を保ちながら所定間隔を隔てて立体化する。
【0011】また、上記切開部は側板にミシン目を介し
て設けてあり、この切開部に上記緩衝材を連結固定する
とともに、この緩衝材を切開部の外形以下の寸法に形成
してあるので、ミシン目を破断し切開部を取り除いて開
口を形成すると、内部に配置されていた緩衝材も切開部
と一体となって開口を通過し除かれる。包装箱に収容さ
れている収容物はこの開口から取り出され、包装箱は空
箱になると簡単に折り畳まれて廃棄される。
【0012】切開部を形成した側板とこの側板が隣接す
る少なくとも一方の側板又は底部との間の折り目に沿っ
てミシン目を設けるとともに、このミシン目の中間部に
上記一方の側板又は底部側へ突出する突部を形成し、こ
の突部に緩衝材の一端を固定した場合には、ミシン目を
破断することにより、緩衝材の上記一方の側板又は底部
に固定した一端側が切開部とともに取り除かれる。
【0013】切開部を形成した側板とこの側板が隣接す
る一方の側板又は底部との間の折り目の、両端寄り部に
それぞれ上記ミシン目の端部を接続し、このミシン目の
両端部間で上記一方の側板又は底部に緩衝材の一端を固
定した場合には、ミシン目を破断すると切開部が上記折
り目を中心に開閉回動可能となる。そしてこの切開部を
90度開いて開口を形成すると、緩衝材が切開部ととも
に外方へ90度回動して緩衝材に重なる状態になる。こ
のとき緩衝材の一端を、切開部を設けた側板が隣接する
一方の側板又は底部に固定してあるので、緩衝材がつっ
かいとなって切開部が90度以上開くことがない。
【0014】上記緩衝材の他端側を切開部に連結固定す
る構成は、例えば内蓋や隣接する側板を介して連結固定
する構成であってもよいが、この緩衝材の他端側を切開
部の内面に固定した場合には、この緩衝材で切開部が補
強され剛性が高まる。このため、切開部に加えた外力で
その周囲のミシン目が容易に破断する。
【0015】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1から図6は本発明の実施の形態1を示
し、図1は緩衝材付き組立式包装箱の要部破断斜視図、
図2は包装箱用台紙の展開図、図3は製箱過程の中間段
階を示す説明図、図4は製箱後の偏平状に折り畳んだ状
態の正面図、図5は多列多段に積み重ねた状態の斜視
図、図6は切開部を取り去らずに開口を形成する場合の
斜視図である。
【0016】図1に示すように、この緩衝材付き組立式
包装箱(C)は前後左右の側板(1・2・3・4)を筒状に
連設して胴部(22)を構成し、この胴部(22)の上端のうち
後側板(2)の上端に上蓋(8)を、左・右側板(3・4)の
上端に補助蓋(9・9)をそれぞれ連設して蓋部(23)を形
成し、各側板(1・2・3・4)の下端に底フラップ(6
…)をそれぞれ連設してこれらの底フラップ(6…)を互
いに組み合わせることにより底部(24)を形成してある。
なお、上蓋(8)の先端には差込みフラップ(8a)を連設し
てある。
【0017】上記組立式包装箱(C)内には、互いに対向
する左・右側板(3・4)の内面とそれぞれ平行に一対の
緩衝材(13・13)を配置してある。各緩衝材(13)の下端に
は下側支持片(14)を連結してこれを底部(24)に固定して
あり、この下側支持片(14)に中間連結板(15)及び中間支
持片(16)を連結し、この中間支持片(16)により緩衝材(1
3)の上下方向中間部をそれぞれ左・右側板(3・4)から
所定間隔だけ隔てる状態に支持してある。一方、緩衝材
(13)の上端は、上側支持片(12)、上部位置決め片(11)、
及び連結板(10)を順に介して補助蓋(9)の先端に連設し
てあり、この連結板(10)を補助蓋(9)の内面に固定して
ある。
【0018】上記左側板(3)にはミシン目(18)を介して
切開部(19)を設けてある。このミシン目(18)はU字形に
形成してあり、両上端間をやや広げて左側板(3)の上端
縁の両端にそれぞれ連結してある。従って、上記切開部
(19)は上端に補助蓋(9)が連結されており、この補助蓋
(9)を介して緩衝材(13)の上端が切開部(19)に連結固定
されている。なお、符号(21)は切開部(19)を切り開く際
に指を掛けるための指差込み部を示す。
【0019】上記切開部(19)は、上記緩衝材(13)よりも
一回り大きく形成してある。即ち、上記緩衝材(13)は切
開部(19)の外形よりも小さい寸法に形成してあり、側面
視で緩衝材(13)が切開部(19)の内部に収まる状態に配置
してある。
【0020】上記ミシン目(18)は中間部が左側板(3)と
底部(24)と間の折り目(q3)に沿って設けてあるが、この
中間部に底部(24)側へ突出する突部(20)を形成してあ
り、この突部(20)に糊付け部(27)を介して前記緩衝材(1
3)下端の下側支持片(14)を固定してある。
【0021】次に、上記緩衝材付き組立式包装箱の構造
を、図2に示す包装箱用台紙の展開図を用いて説明す
る。
【0022】包装箱(C)の前側板(1)の左側には折り目
(p1・p2・p3)を介して左側板(3)、後側板(2)及び側板
固定片(5)が、右側には折り目(p4)を介して右側板(4)
が順に連設してあり、前後左右の各側板(1・2・3・
4)には、下部にそれぞれ底フラップ(6)が折り目(q1・
q2・q3・q4)を介して連設してある。なお、符号(7)は
フラップ固定片を示し、前・後側板(1・2)に連設した
各底フラップ(6・6)に傾斜状の折曲線(m)を介してそ
れぞれ連設してある。
【0023】後側板(2)の上部には上蓋(8)が、左・右
側板(3・4)の上部には左右の補助蓋(9・9)が、それ
ぞれ折り目(r2・r3・r4)を介して連設してあり、上蓋
(8)の上端には折り目(s)を介して差込みフラップ(8a)
が形成してある。また各補助蓋(9)の上端には、それぞ
れ折り目(t1・t2・t3・t4・t5・t6・t7・t8)を介して連
結板(10)、上部位置決め片(11)、上側支持片(12)、緩衝
材(13)、下側支持片(14)、中間連結板(15)、中間支持片
(16)、中間固定片(17)を順に連設してある。
【0024】上記左側板(3)には、U字形のミシン目(1
8)が形成してあり、このミシン目(18)の両端間をやや広
げて左側板(3)の上側の折り目(r3)の両端にそれぞれ連
結してある。そして、この折り目(r3)とミシン目(18)と
で囲まれた部分で切開部(19)が構成される。上記ミシン
目の下辺は左側板(3)下端の折り目(q3)に沿って形成し
てあるが、その中間部を下側に突出させて底フラップ
(6)に入り込ませた部分に突部(20)を形成してある。な
お、切開部(19)の中央上寄り部には指差込み部(21)を形
成してある。
【0025】次にこの包装箱用台紙を折畳んで包装箱
(C)を製作する手順を説明する。まず最初に、折り目(t
1・t4・t6・t8)を山折りし、折り目(t3)を谷折りして各
連結板(10)をそれぞれ補助蓋(9)の裏面に重ねるととも
に、各緩衝材(13)をそれぞれ左・右側板(3・4)の裏面
に重ね、糊付け部(25)を介して連結板(10)を補助蓋(9)
の裏面に、糊付け部(26)を介して中間固定片(17)を緩衝
材(13)の裏面にそれぞれ固定する。これを表裏反転させ
た状態を図3に示す。
【0026】次に、この図3の状態から、折り目(q1・q
2・q3・q4)をそれぞれ谷折りし、折り目(m・m)を山折
りして、各底フラップ(6…)をそれぞれ前後左右の側板
(1・2・3・4)に重ね、各緩衝材(13)の下側支持片(1
4)を底フラップ(6)に糊付け部(27)を介して固定する。
そして、折り目(p2・p4)をそれぞれ谷折りして左側板
(3)に後側板(2)を、前側板(1)に右側板(4)をそれぞ
れ重ねて、側板固定片(5)を右側板(4)に糊付け部(28)
を介して固定し、各フラップ固定片(7)を左・右側板
(3・4)の下端に連設した底フラップ(6・6)にそれぞ
れ糊付け部(29)を介して固定する。これにより包装箱
(C)の製作が完了し、表裏反転して元に戻した状態を図
4に示す。包装箱(C)は、この折畳状態で運搬され保管
されるので、場所をとらず保管管理等が容易である。
【0027】この折畳まれた包装箱(C)は、図4に示す
ように左右方向から力(F)を加えると左・右側板(3・
4)と底フラップ(6)がそれぞれ起き上がり、底フラッ
プ(6)が互いに係合して底部(24)が形成される。このと
き、緩衝材(13)は左・右側板(3・4)と平行状態を保ち
ながら下側支持片(14)を介して底フラップ(6)に引かれ
て起立し、それぞれ左・右側板(3・4)から所定間隔を
隔てた位置に立体化し、図1に示す組立状態となる。
【0028】この組立状態の包装箱(C)に収容物を収容
した後、蓋部(23)で蓋して包装されるが、図5に示すよ
うに、この組立式包装箱(C)を多列多段に積み重ねた状
態では、ミシン目(18)を破断して切開部(19)を切り取る
ことにより開口(30)が形成され、この開口(30)を介して
所望の収容物が取り出される。なお、符号(31)は封緘テ
ープを示す。
【0029】図6に示すように、上記緩衝材付き組立式
包装箱(C)は切開部(19)を取り去ってしまわずに、この
切開部(19)を左側板(3)上端の折り目(r3)を中心に回動
させて開口(30)を開閉するように構成してもよい。この
場合、切開部(19)で開口(30)を閉める際に、切開部(19)
下端の前記突部(20)を後側板(2)から連設した底フラッ
プ(6)に係合させることにより、切開部(19)を閉止状態
に保持することができる。
【0030】なお、本発明の緩衝材付き組立式包装箱
(C)は、多列多段に積み重ねる場合に限らず、単独で取
り扱う場合であっても、蓋部(23)を開閉する代わりに上
記切開部(19)を切り取ったり開閉したりして形成した開
口(30)から収容物を取り出すように用いてもよいこと
は、いうまでもない。
【0031】上記実施形態1では、緩衝材(13)を切開部
(19)に直接には固定していないが、例えば中間連結板(1
5)を糊付けなどにより切開部(19)の内面に直接固定して
もよく、これにより切開部(19)の剛性を高めてミシン目
(18)の破断を容易にすることができる。
【0032】図7は本発明の実施の形態2を示し、緩衝
材付き組立式包装箱の要部の破断斜視図である。この実
施形態2では、上記実施形態1とは異なって、包装箱の
胴部(22)とは別に用意した緩衝材(13)を用いており、こ
の緩衝材(13)の上端に上側支持片(12)を介して上側固定
片(32)を連設し、糊付け部(33)を介してこの上側固定片
(32)を切開部(19)の内面に固定してある。また、中間連
結板(15)も切開部(19)の内面に糊付け部(34)を介して固
定してあり、これにより切開部(19)の剛性が高まるの
で、開封時にミシン目(18)を容易に破断することができ
る。
【0033】上記実施形態2では、緩衝材(13)の下端を
底部(24)に固定するとともに上端側を切開部(19)の内面
に固定したが、緩衝材(13)の一端を、例えば左側板(3)
に隣接する前後いずれかの側板に固定するものであって
もよい。
【0034】図8は上記実施形態2の変形例を示し、ミ
シン目(18)は左側板(3)にロ字形に形成してある。この
ミシン目(18)のうち、前側板(1)との間の折り目(p1)に
沿った部分は、中間部を前側板(1)側に突出させて突部
(20)を形成してあり、この突部(20)を介して緩衝材(13)
の前端を前側板(1)に固定してある。なお、緩衝材(13)
の後端側は前端と同様の構成であり、後側板(2)に形成
された突部を介して切開部(19)に固定してある。
【0035】図9及び図10は本発明の実施の形態3を
示し、図9は緩衝材付き組立式包装箱の一部破断斜視
図、図10は切開部を開いて開口を形成した状態の斜視
図である。
【0036】この実施の形態3では、左側板(3)に、前
・後の折り目(p1・p2)にそれぞれ沿って2本のミシン目
(18・18)を設けてあり、各ミシン目(18)の下端部は下側
の折り目(q3)の前・後端寄り部にそれぞれ接続してあ
る。緩衝材(13)の下側支持片(14)はこの両ミシン目(18)
の下端部間で底部(24)に糊付け部(35)を介して固定して
ある。なお、緩衝材(13)の上端側は上側固定片(32)によ
り切開部(19)の内面に固定してある。
【0037】上記両ミシン目(18・18)を破断して折り目
(q3)を中心に切開部(19)を下側へ回動させることによ
り、図10に示すように、開口(30)を形成することがで
き、収容物はこの開口(30)から取り出される。このと
き、切開部(19)は緩衝材(13)がつっかいとなって90度
以上回動することがなく、例えばこの包装箱(C)の下側
に別の包装箱があっても上記切開部(19)が下側の包装箱
からの取り出し操作に邪魔にはならない。
【0038】また、この実施の形態3では切開部(19)の
上端に補助蓋(9)が連設されているため、所要個数の収
容物を取り出したのち切開部(19)を閉じると補助蓋(9)
が上蓋(8)の内面に沿って差込まれ、切開部(19)が閉止
状態に保持される。
【0039】図11は実施形態3の変形例を示し、左側
板(3)にコ字形のミシン目(18)を介して切開部(19)を形
成したものである。このミシン目(18)の両端はそれぞれ
後端の折り目(p2)の上下両端寄り部に接続されており、
また、緩衝材(13)は後端が後側板(2)に固定されてい
る。上記切開部(19)はこの緩衝材(13)がつっかいとなる
ので後側へ90度以上開き過ぎることがない。
【0040】なおこの場合、切開部(19)の前端部側は、
上記実施の形態2の変形例と同様の構造に、即ち、前側
板(1)との間の折り目(p1)上に形成してその中間部に前
側板(1)側へ突出する突部を形成し、この突部を介して
緩衝材(13)の前端側を切開部(19)に固定した構造に形成
してもよい。
【0041】上記実施の形態ではいずれも1枚の中間支
持片を設けて緩衝材の中間部を支持しているが、緩衝材
の高さや幅に応じて適宜設ければよく、複数枚の中間支
持片を設けたり、中間支持片を省略したりすることがで
きる。また、上記実施の形態ではいずれも左側板に切開
部を形成する場合について説明したが、本発明の切開部
は他の側板に設けてもよく、更には例えば左右など互い
に対向する一対の側板の両者に形成してもよいことはい
うまでもない。
【0042】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され作用する
ことから、次の効果を奏する。
【0043】(1) 胴部の立体化とともに、緩衝材が起立
し、側板と平行状態を保ちながら所定間隔を隔てて立体
化することから、偏平状態に折り畳める組立式包装箱で
ありながら、外部からの衝撃を吸収して収容物を安全に
収容することができる。
【0044】(2) 切開部を取り除いて開口を形成するだ
けで緩衝材も切開部と一体となって開口を通過し除かれ
ることから、この開口から収容物を容易に取り出すこと
ができ、多列多段に積み重ねた状態から上段の包装箱を
移動させることなく下段の包装箱から収容物を容易に取
り出すことができる。
【0045】(3) 緩衝材は包装箱に連結固定されて一体
となっていることから、包装箱を立体的に組み立てると
直ちに収容物を収容することができ、上記従来技術で必
要とした、別途容易された緩衝材を包装工程で包装箱内
に詰める作業が不要となり、収容物の包装作業を簡略に
できるうえ、包装作業を全て機械化することも可能とな
った。
【0046】(4) 緩衝材は切開部に固定してあることか
ら、切開部を取り除いて開口を形成する際に緩衝材が散
乱することがなく、しかも包装箱は空箱になるとそのま
ま偏平状態に折り畳むことができるので容易に廃棄する
ことができ、収容物を使用した際の包装箱の後始末を簡
略にすることができる。
【0047】(5) 切開部を形成した側板とこの側板が隣
接する少なくとも一方の側板又は底部との間の折り目に
沿ってミシン目を設けるとともに、このミシン目の中間
部に上記一方の側板又は底部側へ突出する突部を形成
し、この突部に緩衝材の一端を固定した場合には、ミシ
ン目を破断することにより、緩衝材の上記一方の側板又
は底部に固定した一端側が切開部とともに取り除かれ、
しかも緩衝材の他端側は切開部に固定されているので、
この緩衝材を切開部とともに開口から完全に取り去るこ
とができる。
【0048】(6) 切開部を形成した側板とこの側板が隣
接する一方の側板又は底部との間の折り目の、両端寄り
部にそれぞれ上記ミシン目の端部を接続し、このミシン
目の両端部間で上記一方の側板又は底部に緩衝材の一端
を固定した場合には、ミシン目を破断して切開部を外方
へ回動させて開口を形成すると、緩衝材がつっかいとな
って切開部が90度以上開くことがないことから、多列
多段に積み重ねた状態で包装箱の切開部を開いても、隣
設する包装箱の切開部の開閉に邪魔にならず、所望の包
装箱から収容物を容易に取り出すことができる。
【0049】(7) 緩衝材の上記他端側を切開部の内面に
固定した場合には、この緩衝材で切開部が補強され剛性
が高まることから、切開部の周囲のミシン目を容易に破
断することができ、切開部を取り除いて形成した開口か
ら収容物を容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す、緩衝材付き組立
式包装箱の要部破断斜視図である。
【図2】包装箱用台紙の展開図である。
【図3】製箱過程の中間段階を示す一部を破断した説明
図である。
【図4】製箱後の偏平状に折り畳んだ状態の正面図であ
る。
【図5】緩衝材付き組立式包装箱を多列多段に積み重ね
た状態の斜視図である。
【図6】切開部を取り去らずに開口を形成する場合の斜
視図である。
【図7】実施の形態2を示す、緩衝材付き組立式包装箱
の要部の破断斜視図である。
【図8】実施の形態2の変形例を示す、切開部を切り取
った状態の斜視図である。
【図9】実施の形態3を示す、緩衝材付き組立式包装箱
の一部破断斜視図である。
【図10】切開部を開いて開口を形成した状態の斜視図
である。
【図11】実施の形態3の変形例を示す、図10相当図
である。
【図12】従来の薬剤キットの縦断面図である。
【図13】従来技術を示す、組立式包装箱の斜視図であ
る。
【図14】従来技術の組立式包装箱を多列多段に積み重
ねた状態の側面図である。
【符号の説明】
1…前側板、 2…後側板、 3…左側板、 4…右側板、 13…緩衝材、 18…ミシン目、 19…切開部、 20…突部、 22…胴部、 23…蓋部、 24…底部、 p1〜p4…折り目、 q1〜q4…折り目、 C…緩衝材付き組立式包装箱。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後左右の側板(1・2・3・4)を筒状
    に連設して胴部(22)を構成し、この胴部(22)の上端に蓋
    部(23)を連設するとともに下端に底部(24)を連設し、 互いに対向する一対の側板(3・4)のうちの少なくとも
    一方の側板(3)にミシン目(18)を介して切開部(19)を設
    け、 この切開部(19)の内面と平行に緩衝材(13)を配置して、
    切開部(19)を形成した側板(3)が隣接する一方の側板
    (1・2)又は底部(24)にこの緩衝材(13)の一端を固定す
    るとともに、この緩衝材(13)の他端側を上記切開部(19)
    に連結固定し、 この緩衝材(13)を上記切開部(19)の外形以下の寸法に形
    成したことを特徴とする、緩衝材付き組立式包装箱。
  2. 【請求項2】 切開部(19)を形成した側板(3)とこの側
    板(3)が隣接する少なくとも一方の側板(1・2)又は底
    部(24)との間の折り目(p1・p2・q3)に沿ってミシン目(1
    8)を設けるとともに、このミシン目(18)の中間部に上記
    一方の側板(1・2)又は底部(24)側へ突出する突部(20)
    を形成し、 この突部(20)に緩衝材(13)の一端を固定した、請求項1
    に記載の緩衝材付き組立式包装箱。
  3. 【請求項3】 切開部(19)を形成した側板(3)とこの側
    板(3)が隣接する一方の側板(1・2)又は底部(24)との
    間の折り目(p1・p2・q3)の、両端寄り部にそれぞれ上記
    ミシン目(18)の端部を接続し、 このミシン目(18)の両端部間で上記一方の側板(1・2)
    又は底部(24)に緩衝材(13)の一端を固定した、請求項1
    に記載の緩衝材付き組立式包装箱。
  4. 【請求項4】 緩衝材(13)の上記他端側を切開部(19)の
    内面に固定した、請求項1から請求項3のいずれか1項
    に記載の緩衝材付き組立式包装箱。
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Cited By (4)

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WO2009069479A1 (ja) * 2007-11-30 2009-06-04 Yugen Kaisha Sato Gijutsu Kenkyusho 組立式収納箱
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