JPH11268786A - 開放底を持つマルチパックフリップトップたばこカ―トン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 たばこパックをカートンから取り出しかつ再
装填するのが容易な開放底を持つたばこカートンを提供
する。 【解決手段】 このたばこカートンは対向した前及び後
壁、対向する二つの側壁、頂部及びほぼ開放した底部を
含む。底部は前及び後壁及び二つの側壁の少なくとも幾
つかに連結された複数の閉鎖フラップ、及び各閉鎖フラ
ップをそのフラップのそれぞれのカートン壁に連結する
水平ヒンジ線を含む。各閉鎖フラップは完全開放位置を
有し、その位置ではフラップはカートンの内側にありそ
れらのフラップが連結されているカートン壁上に対置し
それによりたばこパックをカートン内に置きかつカート
ンから取り出すことができる。閉鎖フラップは閉鎖位置
を有し、その位置ではフラップはカートンの内容物を保
持するようにカートンのわずかに内側にある角度で位置
している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】発明の背景 本発明は一般的にたばこカートンに関し、特にたばこパ
ックをカートンから取り出しかつ再装填するのが容易な
開放底を持つマルチパックフリップトップたばこカート
ンに関する。

【０００２】従来、たばこは２０本のたばこを含むパッ
クで販売されている。これらの２０本たばこパックは１
０パック、最近は１９９２年９月１日発行のＵＳ−Ａ−
５１４３２１３号に示すような、５パックを横位置形状
で積み重ねて保持する５パック含有カートンに包装され
ている。

【０００３】収入関税規則は各個のたばこパック、特に
パックが最終消費者に販売される直前のパックに、収入
印紙の貼付を必要とする。この工程の結果として、収入
印紙は当初の包装作業時に貼付することができない。そ
の代わりに小売業者がカートンを開け、収入印紙を個々
のたばこパックに貼付し、引き続いてカートンを再び閉
めねばならない。

【０００４】他の例では、たばこカートンは個々のたば
こパックのそれぞれに隣接してそこに接近可能な開口を
含んでおり、これらの接近開口を通してパックに収入印
紙が貼付される。１９９２年９月１５日及び１９９４年
１０月４日にそれぞれ発行されたＵＳ−Ａ−５１４７０
３７号及びＵＳ−Ａ−５３５１８２０号はたばこパック
をカートンから取り出すことなく収入印紙を貼付するた
めのこのような接近開口を記載している。

【０００５】収入印紙は当初５パック又は１０パックカ
ートンに包装された後に個々のたばこパックに一般的に
貼付される。これらの印紙は前もって貼付することがで
きない。というのは貼付可能な収入印紙は最終販売の地
区に依存するからである。かくして、収入印紙を貼付す
るためにカートンからたばこパックを取り出すことが必
要となる。これに代えて、たばこカートンはカートンの
接近可能な開口や同様な機能のようなカートンから個々
のパックを取り出すことなく個々のパックに収入印紙を
貼付することができる機能を含むことができる。

【０００６】発明の概要 従って、本発明の目的は個々のたばこパックをカートン
中に保持するが底壁を通してのたばこパックの容易な取
り出し並びにカートン中にそのパックの再装填を可能と
するほぼ開放した底壁を持つたばこカートンを提供する
ことである。

【０００７】本発明によれば、たばこカートンは対向し
た前及び後壁、対向する二つの側壁、頂部及び底部を含
む。底部は前、後壁及び二つの側壁の少なくとも幾つか
に連結された複数の閉鎖フラップを含む。水平ヒンジ線
が各フラップと各フラップが連結されているカートン壁
との間に位置している。各フラップは完全開放位置を有
し、その位置ではフラップはそのフラップが連結されて
いるカートン壁に直接対置してカートンの内側に位置し
ている。この位置はたばこパックのカートンへの挿入及
び取り出しを可能とする。追加的に、各フラップは閉鎖
位置を有し、その位置ではフラップはカートンのわずか
に内側にある角度で位置しており、それによりカートン
内容物を保持する。

【０００８】好ましくはカートンは４個の隅部を有す
る。容器の底部の隣接した閉鎖フラップの少なくとも幾
つかはフラップの完全な開放位置とそれらの閉鎖位置と
の間のフラップの動きのために広がった一体的なヒンジ
線により一緒に連結されている。底部はまたカートン壁
の一つに直接対置してカートン内に位置し閉鎖フラップ
の一つに連結されたアンカーフラップを含む。

【０００９】好ましくは閉鎖フラップは前、後壁及び二
つの側壁の一つに連結されている。更に、前及び後壁の
フラップは好ましくは広がった一体的なヒンジ線を介し
て側壁の一つのフラップに連結されている。

【００１０】カートンの底部は閉鎖フラップがそれらの
閉鎖位置にあるときそこに中央開口を有する。またカー
トンの頂部は開放と閉鎖位置との間の動きのためにほぼ
水平な軸に沿ってカートンの後壁に一体的にヒンジ結合
されているフリップトップ蓋を含むことができる。

【００１１】上述に加えて本発明の新規な特徴及び利点
は添付図面に関する以下の詳細な説明を読めば当業者に
は明らかとなるであろう。

【００１２】発明の詳細説明 図面を更に参照するに、図１は本発明によるマルチパッ
クフリップトップたばこカートン１０を示す。このカー
トンは５個のたばこパック１２を側−側関係で５個の積
み重ね体に包装するのに用いられる。根本的に、カート
ン１０はそれぞれ前壁と後壁１４，１６及び対向する二
つの側壁１８を有する。カートン１０はまた開放と閉鎖
位置との間の動きのためにほぼ水平な線２２に沿って後
壁１６にヒンジ結合されたフリップトップ蓋２０の形の
頂部を有する。

【００１３】カートン１０はまた図３，図４及び図７に
最も良く示されるように、開放底２４を含む。基本的
に、開放底は複数の相互連結された閉鎖フラップ２６，
２８及び３０を含む。この相互連結されたフラップは水
平ヒンジ線３２，３４及び３６に沿って前、後壁及び側
壁の一つに連結されている。閉鎖フラップ２６は水平ヒ
ンジ線３２に沿って前壁１４に連結されており一方閉鎖
フラップ２８はヒンジ線３４に沿って側壁１８に連結さ
れている。同様に、閉鎖フラップ３０はヒンジ線３６に
沿って後壁１６に連結されている。

【００１４】各閉鎖フラップは完全開放位置を有し、こ
の開放位置ではフラップはそれらのフラップが連結され
ているカートン壁に直接対置してカートンの内側に配置
される。図６及び図７に示される如く閉鎖フラップのこ
の開放位置は以下により詳細に説明されるが、たばこパ
ック１２をカートン１０内に置くことを可能としまたカ
ートンからたばこパック１２を取り出すことを許容す
る。閉鎖フラップはまた図３に示される如く閉鎖位置を
有し、この閉鎖位置ではこれらのフラップはカートンの
内容物を保持するためにカートンのわずかに内側に位置
している。

【００１５】閉鎖フラップはカートン１０の隅部で互い
に相互連結されている。カートンの隅部での閉鎖フラッ
プ間のヒンジ構造３８は閉鎖フラップをそれらの閉鎖位
置でわずかにカートンの内側に維持する機能をする。こ
のフラップのこの閉鎖位置はカートン内に含まれるたば
こパックを保持する機能をする。各ヒンジ構造３８は第
一ヒンジ線４０及び第一ヒンジ線４０の対向側の拡張タ
ブ４６により第一ヒンジ線に連結されている第二ヒンジ
線４２，４４を含む。

【００１６】閉鎖フラップがそれらの開放位置にあると
き拡張タブ４６はカートン壁の内側表面に対置し、第一
ヒンジ線４０はカートンの隅部の一つに位置する。しか
し、閉鎖フラップがそれらの閉鎖位置に動かされると
き、第一ヒンジ線４０はまだカートンの隅部の一つに密
接している。第二ヒンジ線４２，４４がそれからカート
ンの内側にわずかに角度をつけられてそれによりたばこ
パックの取り出しを阻止する閉鎖位置に閉鎖フラップを
位置させる。

【００１７】アンカーフラップ４８が側壁閉鎖フラップ
２８に対向してカートン１０の側壁１８の一つに連結さ
れている。アンカーフラップはそれが連結されているカ
ートン側壁１８にほぼ対置してカートンの内部内に残
る。アンカーフラップ４８はヒンジ構造３８により前壁
閉鎖フラップ２６に連結されており、それにより前壁閉
鎖フラップ及び側壁閉鎖フラップ２８をカートンの内側
に維持する。また、アンカーフラップ４８に隣接する後
壁閉鎖フラップ３０の端部はカートンの内側壁構造に連
結されておりそれにより後壁閉鎖フラップ３０及び側壁
閉鎖フラップ２８をカートンの内側に維持する。

【００１８】図３と図４に最も良く示される如く、カー
トン１０の底部２４は閉鎖フラップ２６，２８及び３０
の内縁により規定される開口を有する。総体的に、カー
トン１０は閉鎖フラップがそれらの開放位置にあるとき
たばこパック１２をカートン中に装填することができ
る。開放位置はまた個々のたばこパックに収入印紙を貼
付する目的でたばこパック１２をカートンから取り出す
ことを可能とする。たばこパックを適当な収入印紙をそ
れに貼付して再装填した後、閉鎖フラップは上述のそれ
らの閉鎖位置に簡単に動かされる。この位置はたばこパ
ックをカートン内に保持する機能をする。

【００１９】カートン１０が空であると仮定すると、た
ばこパック１２は開放底２４を通してカートン中に装填
されることができる。図６と図７に示す如く、たばこパ
ック１２をカートン中に押し込むことは閉鎖フラップ２
６，２８及び３０をそれらのフラップが連結されている
カートン壁に対して対置させる。たばこパックの最後が
開放底２４中に挿入されると、閉鎖フラップ２６，２８
及び３０は最後のたばこパックが閉鎖フラップを越えた
ら閉鎖フラップの閉鎖位置に勢い良く戻る。最後のたば
こパックはアンカーフラップ４８をそのそれぞれの側壁
１８に対して保つ。アンカーフラップ４８に連結された
前壁閉鎖フラップ２６及びカートンの内側に連結された
後壁閉鎖フラップにより、閉鎖フラップはカートン内に
それらのフラップの角度をつけた閉鎖位置に維持され
る。閉鎖フラップの内縁５０，５２及び５４は最後のた
ばこパックに係合して全てのたばこパックをカートン内
に保持する。

【００２０】たばこパック１２の取り出しが望まれると
き、図６と図７に最も良く示されるように、閉鎖フラッ
プは閉鎖フラップが連結されている内側カートン壁に対
置したそれらの閉鎖フラップの開放位置に簡単に動かさ
れる。たばこパック１２はそれから開放底２４を通して
取り出すことができる。

【００２１】図８は図１−図５に示されたカートン１０
を形成するのに用いられるブランク６０を示す。折り曲
げ線６２，６４，６６及び６８はそれぞれ前及び後壁１
４，１６及び対向する二つの側壁１８間の縦方向隅部を
形成する。ブランク６０の部分７０は内部前壁を形成
し、部分７２，７４は内部側壁を形成する。フリップト
ップ蓋２０はブランク６０の側部７６，７８及び前部８
０により形成され、一方蓋２０の頂部は形成されたカー
トン１０では互いに重なるブランク６０の頂部８２，８
４により形成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による、開放底を持つマルチパックフリ
ップトップたばこカートンの透視図である。

【図２】本発明による、図１に示されたたばこカートン
の左側立面図である。

【図３】本発明による、カートンの内容物を保持する位
置の閉鎖フラップを持つ、図１及び図２に示されたたば
こカートンの底面図である。

【図４】図３の線４−４に沿って取った断面図である。

【図５】図１と類似の拡大された透視図であるが、カー
トンの組み立て中の位置の一つを示している。

【図６】カートン中に装填されつつあるたばこパックを
持つカートンの下部を示す左側立面部分図である。

【図７】カートン中にたばこパックを装填するためのま
たはカートンからパックを取り出すための閉鎖フラップ
の開放位置を示す本発明のカートンの底面図である。

【図８】本発明のマルチパックフリップトップたばこカ
ートンを形成するために用いられるブランクの上面図で
ある。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 対向した前壁（１４）及び後壁（１
   ６）、対向する二つの側壁（１８）、頂部（２０）及び
   底部（２４）を含むたばこカートン（１０）であって、
   前記底部が前記前、後及び側壁の少なくとも幾つかに連
   結された複数の相互連結された閉鎖フラップ（２６），
   （２８），（３０）、フラップが連結されている前記カ
   ートン壁と各フラップ間の水平なヒンジ線（３２），
   （３４），（３６）を含み、各閉鎖フラップがフラップ
   が連結されているカートン壁に対置してカートンの内側
   にあるところの完全解放位置と閉鎖フラップがカートン
   内容物を保持するようにカートンのわずかに内側にある
   角度で位置するところの閉鎖位置とを有することを特徴
   とするたばこカートン（１０）。
2. 【請求項２】 カートンが４個の隅部を有し、更にカー
   トンの底部（２４）の隣接した閉鎖フラップ（２６），
   （２８），（３０）の少なくとも幾つかが閉鎖フラップ
   の完全開放位置と閉鎖位置との間の動きのために広がっ
   た一体的なヒンジ線（３８）によって一緒に連結されて
   いることを特徴とする請求項１に記載のたばこカートン
   （１０）。
3. 【請求項３】 フラップ（２６），（２８），（３０）
   が前壁（１４）、後壁（１６）及び側壁（１８）の少な
   くとも一つに連結されており、更に前及び後壁のフラッ
   プ（２６），（３０）が側壁の一つのフラップ（２８）
   に連結されていることを特徴とする請求項２に記載のた
   ばこカートン（１０）。
4. 【請求項４】 カートンの底部（２４）が閉鎖フラップ
   （２６），（２８），（３０）が閉鎖位置にあるときそ
   の中に中央開口を有し、更に前記中央開口がカートンの
   断面寸法にほぼ等しい寸法を有することを特徴とする先
   行請求項のいずれかに記載のたばこカートン（１０）。
5. 【請求項５】 頂部が開放と閉鎖位置との間の動きのた
   めにほぼ水平な軸（２２）に沿って後壁（１６）に一体
   的にヒンジ結合されているフリップトップ蓋（２０）を
   含むことを特徴とする先行請求項のいずれかに記載のた
   ばこカートン（１０）。
6. 【請求項６】 先行請求項のいずれかに記載のたばこカ
   ートン（１０）のためのブランク（６０）であって、こ
   のブランク（６０）が；第一折り曲げ線（６２）により
   前壁（１４）パネルの第一縁に連結された第一側壁（１
   ８）パネル、第二折り曲げ線（６４）により（第二側壁
   （１８）パネルの）第一縁に沿って前壁パネルの第二縁
   に連結された第二側壁（１８）パネル（前記前壁パネル
   の第二縁はその第一縁に対向している）、及び第三折り
   曲げ線（６６）により（後壁（１６）パネルの）第一縁
   に沿って前記第二側壁パネルの第二縁に連結された後壁
   （１６）パネル（前記第二側壁パネルの第二縁はその第
   一縁に対向している）；前記前壁（１４）パネルの第三
   縁に折り曲げ線により連結された前壁閉鎖フラップ（２
   ６）、前記第二側壁（１８）パネルの第三縁に折り曲げ
   線により連結された側壁閉鎖フラップ（２８）（前記第
   三縁のそれぞれは実質的に共直線的である）、前記後壁
   （１６）パネル（の第二縁）に折り曲げ線により連結さ
   れた後壁閉鎖フラップ（３０）パネル（前記後壁パネル
   の前記第二縁は前記第二側壁パネル及び前記前壁パネル
   の前記第三縁と実質的に共直線的である）、及び前記第
   一側壁（１８）パネルの第二縁に折り曲げ線により連結
   されたアンカーフラップ（４８）パネル（前記第一側壁
   パネルの前記第二縁は前記前壁パネル及び前記第二側壁
   パネルの前記第三縁及び前記後壁パネルの前記第二縁と
   実質的に共直線的である）；及び前記アンカーフラップ
   （４８）パネルを前記前壁閉鎖フラップ（２６）パネル
   に連結する第一ヒンジ構造（３８）パネル、前記前壁閉
   鎖フラップ（２６）パネルを前記側壁閉鎖フラップ（２
   ８）パネルに連結する第二ヒンジ構造（３８）パネル、
   及び前記側壁閉鎖フラップ（２８）パネルを前記後壁閉
   鎖フラップ（３０）パネルに連結する第三ヒンジ構造
   （３８）パネル（ヒンジ構造パネルのそれぞれは前記ア
   ンカーフラップパネル及び前記閉鎖フラップパネルのそ
   れぞれにヒンジ線（４２），（４４）により連結されて
   おり、ヒンジ構造パネルのそれぞれはそれを横切り前記
   第一（６２）、第二（６４）及び第三（６６）折り曲げ
   線のそれぞれ一つと実質的に共直線的なヒンジ線（４
   ０）を有している）；を含むことを特徴とするブランク
   （６０）。