JP4063521B2 - 収納箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、収納箱に係り、さらに詳しくは、医薬品を保護する瓶等のバイアルや、薬液の一定量を封じ込んだアンプル、医薬品以外の物品等の収納物品とともに、それらの解説書や注意書の書類を収納する収納箱に関する。
【0002】
【背景技術】
医薬品を保護する瓶等のバイアルや、薬液の一定量を封じ込んだアンプル等は、収容部の破損を防止するために、さらに外装ケースとしての収納箱に収納された状態で取り扱われることが多い。
そして、医薬品関連の収納物品であれば、その他に、詳細な解説書、取扱説明書、注意書等の書類を、薬事法等の法律に基づき必ず備えておく必要があり、これらの書類も収納物品とともに、収納箱に入れられていることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、解説書、取扱説明書、注意書等の書類を、収納箱に収納物品とともに収めようとすると、それらの書類を収納箱内に収まる大きさに折り畳まなければならない場合が多い。そのため、折り畳んだ書類は分厚くなり、その書類を収納箱にバイアル等の収納物品とともに収納すると、書類に押されて収納箱が変形するという問題が生じる。
【0004】
本発明の目的は、収納物品とともにその収納物品の解説書等の扁平状書類を収納しても変形することのない収納箱を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の収納箱は、1枚の台紙で折り曲げ形成される外箱と、この外箱内に収められるとともに1枚の台紙で折り曲げ形成される内箱と、を備えて構成され、内部に複数の物品が収納される収納箱であって、前記内箱には、当該内箱を構成する基板部上の一部に前記物品のうち少なくとも1つを収納可能な箱状収納体部が設けられ、この箱状収納体部の隣接位置には、前記物品のうち別の物品を収納可能な物品収納部が設けられ、前記箱状収納体部は、前記外箱の側板に当接する外側板部と、この外側板部に連続し前記基板部と平行となった平面部と、この平面部に連続し前記基板部と直交となった内側板とにより角筒状に形成され、前記平面部には、前記少なくとも1つの物品を収納可能な収納穴が設けられ、前記箱状収納体部の前記角筒状の一開口端部、前記物品収納部側に向いているとともに、その物品収納部との境界部とされ、前記一開口端部には、前記箱状収納体部を起立するとともに当該箱状収納体部の変形を防止する変形防止部材が設けられ、この変形防止部材は、前記平面部に連設されるとともに先端側が前記箱状収納体部の前記角筒状の向けて配置されたフラップであり、このフラップの基端から先端までの長さは、前記基板部および前記平面部の間の寸法よりも長く形成されていることを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、箱状収納体部内に物品を収納したとき、箱状収納体部内に入り込んだ変形防止部材の先端が、収納物品と接触することにより、それ以上は内側へ入り込めないようになるので、変形防止部材は、斜めの状態を維持することができ、変形を防止することができる。従って、箱状収納体部および物品収納部に物品が収納され、さらに、取扱説明書等の扁平状とした書類を箱状収納体部に載せて収納しても、箱状収納体部の変形を防止することができ、その結果、外箱も内箱で補強されることになり、収納箱全体の変形防止を図ることができる。
【0007】
以上の発明において、収納箱の形状は四角形が好ましいが、例えば、三角形や五角形等、他の多角形でもよく、あるいは、丸形、楕円形等でもよい。要は、内箱が箱状収納体部を有し、その箱状収納体部の一開口端部に変形防止部材が設けられていればよい。また、収納箱内に収納される物品は、バイアル、アンプル等の医薬品や、例えば、歯ブラシ、歯磨き等の物品や、その他の物品でもよい。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の収納箱において、前記箱状収納体部は、互いに間隔をあけて並列する状態でつ設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、並列する2つの箱状収納体部にそれぞれ収納穴が設けられているので、物品の両端を支持することができ、長い物品を安定して支持することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の収納箱において、前記外箱は蓋体を有し、前記箱状収納体部の前記外側板部には、前記平面部に略交差して突出する突出片が設けられ、この突出片の先端から前記基板部までの高さは、前記外箱の側板の高さを超えない寸法に形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、内箱の突出片が外箱の側板の高さを超えない高さ寸法となっているので、外箱の蓋体を閉じるとき、突出片でストップされ、それ以上押し込まれることがなく、蓋体を制限なく閉じることによる外箱および内箱の変形を防止することができる。また、蓋体を閉じたとき、その蓋体と内箱の平面部との間に、突出片の突出分の空間が形成されるので、その空間を、取扱説明書等の扁平状の書類を収容するための収容空間とすることができる。従って、扁平状の書類を収容することにより収容箱が膨れたりすることがなく、変形を防止することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の収納箱において、前記2つの箱状収納体部の前記収納穴は、それぞれの角筒の長手方向に沿って2箇所ずつ形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、箱状収納体部内に2個ずつの物品を収納することができるので、大きさを違えたり、種類を違えたりすることで、仕様の異なる物品の組合せからなるセット品として用いることができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の収納箱において、前記物品収納部は、前記内箱に設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、内箱に物品を収納した後でその内箱を外箱に組み込むことができるので、物品収納部が内箱と別個に設けられている場合と比べて、収納工程が少なくてすむ。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る収納箱の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施形態の収納箱1の全体が示されている。
収納箱1は、外箱10と、この外箱10内に組み込まれた内箱40とを備えて構成されている。外箱10は、1枚の台紙11(図3参照)を折り曲げ、接着して形成され、底板部16および蓋体23を有して四角形状に形成されている。
また、内箱40も、1枚の台紙40A(図5参照)を折り曲げ、接着して形成されている。そして、このような収納箱1の内部には、内箱40に収納されて、例えば、1つの物品である2本のバイアル100,101、および別の物品である1個のスプレーヘッド102とが収納されている。
【0014】
外箱10は、図2に示すように、四角形を形作る4面、つまり前板部12、第1側板部13、後板部14および第2側板部15と、底板部16と、第1側板部13および第2側板部15の上端にそれぞれ連続する第1舌片21、第2舌片22と、後板部14に連続して設けられた蓋体23とを有して形成され、蓋体23の先端には耳片24が設けられている。
【0015】
このような外箱10は、図3に示すような展開図を基に、1枚の外箱用台紙11を折り曲げ、接着して製作されている。なお、図3は、外箱10の底面から見た展開図を示す。
外箱用台紙11は、やや厚手の紙片を用いて形成されており、この外箱用台紙11には、図3の左側から順に、貼着用舌片25、この貼着用舌片25の隣に縦折線26を挟んで前記前板部12、この前板部12の隣に縦折線26を挟んで第1側板部13、この第1側板部13の隣に縦折線26を挟んで後板部14、この後板部14の隣に縦折線26を挟んで第2側板部15が、それぞれ連続して設けられている。そして、これらの前板部12、第1側板部13、後板部14および第2側板部15は、同じ大きさの長方形状となっており、また、前板部12等の幅寸法(組んだときの高さ寸法)はH1となっている。
【0016】
前記貼着用舌片25には、所定の接着剤が塗布されており、縦折線26に沿って、前板部12、第1側板部13、後板部14および第2側板部15を折り曲げた後、貼着用舌片25の接着剤塗布面を、第2側板部15の内側面(図3中、紙面の背面側)に押し付け、接着するようになっている。また、前板部12の上部には、舌形状の指引掛け部27を形作る切れ目29が形成されている。この指引掛け部27の内面(図3中、紙面の背面側)には、所定の接着剤が塗布され、前記耳片24の一部と接着可能とされている。
【0017】
前板部12の下部側には横折線30を挟んで第1底板片17が設けられ、この第1底板片17において横折線30の反対側端縁、かつ、長さ方向ほぼ中央には、三角形状の切欠き17Aが形成されている。そして、この切欠き17Aのために、第1底板片17は、二股を有する形状、例えばショートパンツ形状となっている。この第1底板片17には、三角形状の切り欠き17Aの1辺を前板部12の下端に向かって延長した斜め折線31を挟んで、下方に貼着用舌片部17Bが設けられている。また、この貼着用舌片部17Bの上面(図3中、紙面背面側)には、所定の接着剤が塗布されるようになっている。
【0018】
第1側板部13の下方には、横折線30を挟んで第2底板片18が設けられている。この第2底板片18は、第1側板部13の長さと同じに形成された一辺を底辺とする逆台形状に形成され、図3の状態から紙面向こう側に折り曲げたとき、第1底板辺17の貼着用舌片部17Bの接着剤塗布面上に重ねられるようになっている。
第1側板部13の上方には、横折線32を挟んで、前記第1舌辺21が設けられている。この第1舌辺21の一端の長さは、第1側板部13の長さとほぼ同じに形成されており、幅寸法は、第1側板部13の幅寸法とほぼ同じに形成されている。また、第1舌辺21と蓋体23との間には、横折線32に至る切込み33が設けられている。
【0019】
後板部14の下方には、横折線30を挟んで第3底板片19が設けられている。この第3底板片19は、前記第1底板片17と同じ形状、同じ大きさに形成されており、切欠き19Aおよび貼着用舌片部19Bを有している。そして、この貼着用舌片部19Bの上面(図3中、紙面背面側)にも、所定の接着剤が塗布されるようになっている。
後板部14の上方には、横折線32を挟んで前記蓋体23が設けられている。この蓋体23は、一辺の長さが後板部14の長さと同じとされ、かつ、この一辺と直交する2辺の長さが第1、第2側板部13,15の長さとほぼ同じに形成されている。また、蓋体23の先端には、横折線34を挟んで前記耳片24が設けられている。
【0020】
側板部15の下方には、第3底板片19を挟んで前記第2底板片18と対象形となった第4底板片20が設けられ、第側板部15の上方には、蓋体23を挟んで第1舌片21と対象形となった第2舌片22が設けられている。この第2舌辺22と蓋体23との間にも、横折線32に至る切込み33が設けられている。
そして、ここにおいて、前記第1〜第4底板片17〜20により、前記底板部16(図2参照)が構成されている。
【0021】
次に、図3に示す1枚の台紙11から、図2に示すような外箱10に組み立てる手順を説明する。
まず、図3の状態の台紙11において、貼着用舌片部25、第1底板片17および第3底板片19の貼着用舌片部17B、19Bの接着剤塗布面に所定の接着剤を塗布しておく。
この後、横折線30に沿って、第1〜第4底板部17〜20を、図3中紙面向こう側に折り曲げるとともに、縦折線26に沿って、貼着用舌片25、前板部12、第1側板部13、後板部14、および第2側板部15を、紙面向こう側に折り曲げる。そして、前板部12の貼着用舌片部17Bの上に第2底板18を重ね合わせるとともに、後板部14の貼着用舌片部19Bの上に第4底板部20を重ね合わせて、それぞれを接着する。それと併行して、貼着用舌片部25を第2側板部15の内側面に押し当て、接着する。
【0022】
外箱10の組立が終了したら、図1に示すように、所定のバイアル100,101、取扱説明書、注意書等の扁平状書類を収納した前記内箱40を、外箱10内部に収納し、第1、第2の舌片21,22および蓋体23を内側に折り曲げ、蓋体23の耳片24を前板部12と第1、第2の舌片21,22の一端との隙間に差し込み、予め接着剤が塗布された指引っ掛け部2と耳片24とを接着し、封印する。
なお、外箱10の折り曲げ、接着等の工程は、機械で自動的に行ってもよく、あるいは、作業者が手作業で行ってもよい。
【0023】
前記内箱40は、図4に示すように、当該内箱40の底部となる四角形状の基板部41を有し、この基板部41の対向する2つの端縁には、第1外側板42、第2外側板43が立上げられている。基板部41上、かつ、第1、第2外側板42,43の内側一部には、前記2本のバイアル100,101を収納する箱状収納体部44が設けられ、基板部41上の残りの部位には、前記スプレーヘッド102等の備品を収納する物品収納部45が設けられている。
【0024】
箱状収納体部44は、第1の角筒部46と、第2の角筒部47とを備えて構成され、これらの角筒部46,47は、互いに間隔をあけて並列に設けられるとともに、基板部41の第1、第2外側板42,43と直交する一方の端縁から、他方の端縁に向かう途中までの長さに形成されている。
【0025】
第1の角筒部46は、前記第1外側板42と、この第1外側板42の上端に連続するとともに、その上端から第2の角筒部47側に向けてほぼ直角に折り曲げられる平面部としての上面部48と、この上面部48に連続するとともに、そこから基板部41に向けてほぼ直角に折り曲げられる内側板49と、この内側板49に連続するとともに、そこから基板部41に沿ってほぼ直角に折り曲げられ、基板部41に貼着される貼着部50とを有して形成されている。
【0026】
第2の角筒部47は、前記第2外側板43と、この第2外側板43の上端に連続するとともに、その上端から第1の角筒部46側に向けてほぼ直角に折り曲げられる平面部としての上面部51と、この上面部51に連続するとともに、そこから基板部41に向けてほぼ直角に折り曲げられる内側板52と、この内側板52に連続するとともに、そこから基板部41に沿ってほぼ直角に折り曲げられ、基板部41に貼着される貼着部53とを有して形成されている。
【0027】
第1、第2の角筒部46,47には、収納物品である大きさが異なる前記2本のバイアル100,101を収納することができるように、それぞれ2個ずつの収納穴55,56があけられている。
すなわち、第1の角筒部46には、大きさが異なる第1、第2バイアル100,101の本体を受ける本体受穴55A,56Aがあけられており、また、第2の角筒部47には、それぞれのバイアル100,101の首部を受ける首受穴55B,56Bがあけられている。これらの本体受穴55A,56A、および首受穴55B,56Bは、大きさが異なる2本のバイアル100,101を、それぞれ、がたつかない程度に支持できる大きさにあけられている。そして、本体受穴55Aと首受穴55B、および本体受穴56Aと首受穴56Bとで、前記収納穴55,56が構成されている。
【0028】
第1、第2外側板42,43の上端縁一部には、各角筒部46,47の上面部48,51から所定寸法だけ上方に突出する突出片57,58が設けられている。この突出片57,58の上端から基板部41の底面までの高さ寸法はh1となっており、この高さ寸法h1は、前記外箱の前板部12等の高さ寸法H1を超えない寸法に形成されている。
【0029】
従って、内箱40を外箱10内に組み込み、第1舌片21、第2舌片22および蓋体23を折り曲げて閉じたとき、蓋体23等は突出片57,58でストップされ、それ以上は押し込めないようになっている。また、蓋体23を閉じたとき、第1舌片21、第2舌片22および蓋体23と、各角筒部46,47の上面部48,51との間に空間が形成され、この空間は、取扱説明書、注意書き等の扁平な書類を収容することができる収容空間S(図1参照)となっている。
【0030】
前記物品収納部45は、基板部41において、前記箱状収納体部44を構成する第1、第2の角筒部46,47に隣接して設けられ、基板部41の対向する第1、第2外側板42,43と、2つの角筒部46,47の一開口側端部と、内箱40が外箱10内に組み込まれたとき、外箱10の前記前板部12とで形成される空間により形成されている。つまり、2つの角筒部46,47の一開口側端部が、箱状収納体部44と物品収納部45との境界となっている。
【0031】
このような箱状収納体部44、つまり第1、第2の角筒部46,47と物品収納部45との境界には、変形防止部材であるフラップ60,61が設けられている。これらのフラップ60,61は、その基端が各角筒部46,47の、それぞれの上面部48,51に連続するとともに、先端が上面部48,51から各角筒部46,47の内側に入り込んで設けられ、フラップ60,61は全体として斜めに設けられている。また、これらのフラップ60,61は、長さ寸法がh2とされ、この長さ寸法h2は、各角筒部46,47の高さ寸法h3より所定寸法大きく形成されているが、斜めに配置されるので、角筒部46,47の高さはh3寸法に維持され、フラップ60近傍が盛り上がることがない。
【0032】
以上のような内箱40は、図5に示す展開図を基に1枚の内箱用台紙40Aを、折り曲げ、接着して製作される。なお、図5は、内箱40の底面から見た展開図を示す。
内箱用台紙40Aは、前記外箱用台紙11と同じ紙片を用いほぼ長方形状に形成されている。この台紙40Aの中央部には、2本のバイアル100,101およびスプレーヘッド102を、余裕をもって並べることができる広さとなったほぼ四角形の前記基板部41が設けられている。この基板部41の両端には、それぞれ縦折線62を挟んで、左右対称に、右側に第1外側板42、左側に第外側板43が設けられ、第1外側板42の外側には、縦折線63を挟んで上面部48、上面部48の外側には、縦折線64を挟んで内側板49、さらに内側板49の外側には、縦折線65を挟んで貼着片50が設けられている。
【0033】
また、第2外側板43の外側には、縦折線63を挟んで上面部51、上面部51の外側には、縦折線64を挟んで内側板52、さらに内側板52の外側には、縦折線65を挟んで貼着53が設けられている。これら貼着50,53の内面(図5中、紙面背面側)には、所定の接着剤が塗布されており、内箱40を組み立てたとき、基板部41の上面(図5中、紙面背面側)、かつ、長手方向ほぼ中央位置に、貼着50,53を押し付け、接着するようになっている。
【0034】
第1外側板42と上面部48、および第2外側板43と上面部5との間の縦折線63の途中には、舌状の切込み66が形成され、縦折線62に沿って第1外側板42と、第2外側板43とを折り返し、さらに上面部48,51を縦折線63に沿って折り返したとき、切込み66に沿った突片57,58が形成されることになる。
また、上面部48と内側板49とには、大きなバイアル100の本体部を受ける本体受穴55Aと、小さなバイアル101の本体部を受ける本体受穴56Aとがあけられ、上面部51と内側板52とには、大きなバイアル100の首部を受ける首受穴55Bと、小さなバイアル101の首部を受ける首受穴56Bとがあけられている。
【0035】
各上面部48,51の下方には、それぞれ、横折線67を挟んで前記フラップ60,61が設けられている。これらのフラップ60,61は、上面部48,51の幅よりわずかに狭い幅に形成されているとともに、第1、2外側板42,43に沿った部位には切り込み68が形成されており、これにより、各角筒46,47内に押し込むことができるようになっている。
【0036】
フラップ60,61の横折線67からの突出寸法(長さ寸法)はh2となっており、この突出寸法h2は、各外側板42,43および内側板49,52の幅寸法(組んだときの高さ寸法)h3より大きくなっている。
なお、各縦折線62,63,65および横折線67には、折り加工を容易とするように、図示しないが適宜切り込みが設けられている。
【0037】
次に、図5に示すような1枚の台紙40Aから、図4に示すような内箱40に組み立てる手順を説明する。
まず、図5に示す台紙40Aから、縦折線62に沿って上面部48,51を基板部41上面側(図5の紙面向こう側)に折り返し、図6に示す状態とする。なお、この図6は、底部を内面側から見た図である。
折り返す前に、貼着部50,53の内面には所定の接着剤が塗布されており、両側の上面部48,51を折り返すとともに、貼着部50,53を基板部41の長さ方向ほぼ中央部上面に押し付け、接着させる。このとき、突片57,58は、切り込み66から離れて第1、2外側板42,43に連続した状態で水平になっている。
【0038】
図6の状態から、基板部41の両側の第1外側板42および第2外側板43を、図4中、仮想線で示すように外部から内側に押して立ち上げ、角筒部46,47を形成し、次いで、フラップ60,61の先端を角筒部46,47内にフラップ60,61が斜めとなるように押し込み、図4に示すような内箱40を組み立てる。
【0039】
そして、組み立てた内箱40に、図7に示すように、バイアル100,101およびスプレーヘッド102を収納し、さらに、このような内箱40を外箱10内に組み込んで、図1に示す収納箱1とする。その後、外箱10の指引っ掛け部27の内面に接着剤を塗布するとともに、第1舌片21、第2舌片22および蓋体23を内側に折り込み、蓋体23の耳片24を、第1舌片21、第2舌片22および前板部21で形成される隙間に差し込み、耳片24の一部を指引っ掛け部27と接着、固定する。
なお、内箱40の折り曲げ、接着等の工程は、機械で自動的に行ってもよく、あるいは、作業者が手作業で行ってもよい。
【0040】
以上のような収納箱1を使用するには、指引っ掛け部27に例えば人差し指を当て、その指を箱1内に差し込み、指引っ掛け部27を切れ目29に沿って破り、蓋体23の耳片24を持ち上げることにより、蓋体23を開き、収納箱1の内部から所望のものを取り出せばよい。
【0041】
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 第1、第2の角筒部46,47の収納穴55,56にバイアル100,101を収納したとき、先端が各角筒部46,47内に入り込んだフラップ60,61が、バイアル100と接触することにより、それ以上は各角筒部46,47の内側へ入り込めないようになるので、フラップ60,61は、斜めの状態を維持することができ、各角筒部46,47の変形を防止できる。従って、角筒部46,47および物品収納部45に物品が収納され、さらに、取扱説明書等の扁平状とした書類を角筒部46,47の上面部48,51に載せて収納しても、角筒部46,47が変形するおそれは少なく、その結果、外箱10も内箱40で補強されることになり、収納箱1全体の変形防止を図ることができる。
【0042】
(2) 並列する2つの角筒部46,47にそれぞれ収納穴55,56が設けられているので、バイアル100,101の両端を支持することができ、長い物品を安定して支持することができる。
【0043】
(3) 内箱40の突出片57,58が外箱10の第1、第2側板部13,15の高さH1を超えない高さ寸法h1となっているので、外箱10の蓋体23を閉じるとき、突出片57,58でストップされ、それ以上押し込まれることがない。従って、蓋体23を制限なく閉じることによる外箱10および内箱40の変形を防止することができる。
(4) 蓋体23を閉じたとき、その蓋体23と内箱40の上面部48,51との間に、突出片57,58の突出分の空間が形成され、その空間が、取扱説明書等の扁平状の書類を収容するための収容空間Sとなっているので、扁平状の書類を収容することにより収容箱が膨れたりすることがなく、変形を防止することができる。
【0044】
(5) 第1、第2の角筒部46,47で2個のバイアル100,101を収納するとともに、物品収納部45で1個のスプレーヘッド102を収納することができるので、バイアルの大きさを違えたり、種類を違えたりすることで、仕様の異なる物品の組合せからなるセット品として用いることができる。
(6) 内箱40にバイアル100,101を収納するとともに、スプレーヘッド102を収納した後で、その内箱40を外箱10に組み込むことができるので、収納工程が少なくてすむ。
【0045】
なお、本発明は、上述した実施形態の他に、次のような変形・応用が可能である。
例えば、前記実施形態では、内箱40の箱状収納体部44には、大きさの異なる2つのバイアル100,101を収納可能としたが、大きさの同じものを収納できるようにしてもよく、また、アンプルを2本収納できるようにしてもよい。さらに、大きさの異なるものあるいは同じものを、2つ以上、例えば3つ収納できるようにしてもよい。
【0047】
さらに、内箱40のそれぞれの角筒部46,47には、1個ずつの突出片57,58が設けられているが、これらの突出片57,58を、角筒部46,47に例えば、2個づつ設けてもよい。
また、前記実施形態では、箱状収納体部44と物品収納部45とを内箱40の基板部41に設けたが、これに限らない。内箱40に箱状収納体部44のみを設けるとともに、内箱40を外箱10の例えば前板部12から所定距離離して設け、内箱40の角筒部46,47の一開口側端部と、外箱10の前板部12とで形成される空間を物品収納部45としてもよい。
【0048】
また、前記実施形態では、収納箱1には、バイアル100,101、スプレーヘッド102等、医薬品を収納するようになっているが、これに限らない。本実施形態の収納箱1は、他の用途、例えば、箱状収納体部44に、歯ブラシと歯磨きを収納し、物品収納部45内部に石鹸を入れた石鹸ケースを収納し、携帯用の洗顔セットとして使用してもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明の収納箱によれば、箱状収納体部内に物品を収納したとき、箱状収納体部内に入り込んだ変形防止部材の先端が、収納物品と接触することにより、それ以上は内側へ入り込めないようになるので、変形防止部材は、斜めの状態を維持することができ、変形を防止することができる。従って、箱状収納体部および物品収納部に物品が収納され、さらに、取扱説明書等の扁平状とした書類を箱状収納体部に載せて収納しても、箱状収納体部の変形を防止することができ、その結果、外箱も内箱で補強されることになり、収納箱全体の変形防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収納箱の一実施形態を示す外観斜視図である。
【図2】本実施形態の外箱を示す外観斜視図である。
【図3】図2の外箱の展開図である。
【図4】本実施形態の内箱を示す外観斜視図である。
【図5】図4の内箱の展開図である。
【図6】図5の状態からの組立て途中の状態を示す斜視図である。
【図7】本実施形態の内箱に所定の物品を収納した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 収納箱
10 収納箱を構成する外箱
11 外箱用台紙
23 蓋体
40 収納箱を構成する内箱
41 基板部
44 箱状収納体部
45 物品収納部
46 第1の角筒部
47 第2の角筒部
48,51 平面部である上面部
55 収納穴
56 収納穴
57,58 突出片
60,61 変形防止部材であるフラップ
100,101 物品であるバイアル
102 別の物品であるスプレーヘッド
H1 外箱の高さ寸法
h1 内箱の基板部から突出片上端までの高さ寸法
h2 内箱のフラップの高さ寸法
h3 内箱の第1、第2外側板の高さ寸法

Claims (5)

  1. 1枚の台紙で折り曲げ形成される外箱と、この外箱内に収められるとともに1枚の台紙で折り曲げ形成される内箱と、を備えて構成され、内部に複数の物品が収納される収納箱であって、
    前記内箱には、当該内箱を構成する基板部上の一部に前記物品のうち少なくとも1つを収納可能な箱状収納体部が設けられ、
    この箱状収納体部の隣接位置には、前記物品のうち別の物品を収納可能な物品収納部が設けられ、
    前記箱状収納体部は、前記外箱の側板に当接する外側板部と、この外側板部に連続し前記基板部と平行となった平面部と、この平面部に連続し前記基板部と直交となった内側板とにより角筒状に形成され、
    前記平面部には、前記少なくとも1つの物品を収納可能な収納穴が設けられ、
    前記箱状収納体部の前記角筒状の一開口端部、前記物品収納部側に向いているとともに、その物品収納部との境界部とされ、
    前記一開口端部には、前記箱状収納体部を起立するとともに当該箱状収納体部の変形を防止する変形防止部材が設けられ、
    この変形防止部材は、前記平面部に連設されるとともに先端側が前記箱状収納体部の前記角筒状の向けて配置されたフラップであり、
    このフラップの基端から先端までの長さは、前記基板部および前記平面部の間の寸法よりも長く形成されている
    ことを特徴とする収納箱。
  2. 請求項1に記載の収納箱において、
    前記箱状収納体部は、互いに間隔をあけて並列する状態でつ設けられていることを特徴とする収納箱。
  3. 請求項2に記載の収納箱において、
    前記外箱は蓋体を有し、
    前記箱状収納体部の前記外側板部には、前記平面部に略交差して突出する突出片が設けられ、
    この突出片の先端から前記基板部までの高さは、前記外箱の側板の高さを超えない寸法に形成されていることを特徴とする収納箱。
  4. 請求項2または請求項3に記載の収納箱において、
    前記2つの箱状収納体部の前記収納穴は、それぞれの角筒の長手方向に沿って2箇所ずつ形成されていることを特徴とする収納箱。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の収納箱において、
    前記物品収納部は、前記内箱に設けられていることを特徴とする収納箱。
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