JPH09323468A - 回転印字機構及びこれを含む回転印 - Google Patents

回転印字機構及びこれを含む回転印

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JPH09323468A
JPH09323468A JP14318296A JP14318296A JPH09323468A JP H09323468 A JPH09323468 A JP H09323468A JP 14318296 A JP14318296 A JP 14318296A JP 14318296 A JP14318296 A JP 14318296A JP H09323468 A JPH09323468 A JP H09323468A
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rotary
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JP14318296A
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Akira Kitafuji
暁 北藤
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Gen Co Ltd
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General Co Ltd
Gen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正確な印字が容易に行える回転印字機構を提供
すること。 【解決手段】印面Pを有する印字ロール4を保持体3に
より一体回転可能に保持し、この保持体3を支持筒2に
よって回動自在に支持した。保持体3の係合突起3kが
支持筒2の第1及び第2ストッパ2f,2gに係合する
ことにより、支持筒2に対する保持体3の回動範囲を規
制し、印字ロール4の印字開始位置と印字終了位置を位
置決めする。渦巻きばね5によって保持体3を介して、
印字ロール4を印字開始位置に付勢している。 【効果】印字ロールを印字開始位置から印字終了位置ま
で確実に回転させて正確な印字が行える。印字終了後は
渦巻きばねの働きで印字開始位置に自動的に復帰するの
で、そのまま次の印字が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】印字ロールを回転させて所定
の文字やパターンを捺印することのできる回転印字機構
及びこれを含む回転印に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、朱肉を用いることなく捺印す
ることのできる、いわゆるセルフインキングタイプの印
が用いられている。この種の印において、印面が平面で
ある場合、捺印する面積が大きいと、印が大型になると
いう問題があった。
【0003】そこで、周面に印面を形成した印字ロール
を回転させることにより印字する回転印が提供されてい
る(実開平7−33650号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報の回
転印では、印字ロールは自由に何回転でも回転できるよ
うになっているため、規定長さの印面(例えば1回転
分)の捺印を行うことが困難であった。特に、印面の印
字開始位置を正確に合わせるのが困難であり、手間がか
かっていた。また、きちんと合わせておいても、非使用
状態の回転印を保管しているときに、印字ロールが回転
してしまうという問題があった。
【0005】また、上記公報の回転印では、インク吸蔵
体ロールを印字ロールの印面である周面に摺接してイン
クを供給し、インクがなくなってくると、印字ロールを
一旦退避移動させて、インク吸蔵体ロールを新しいもの
と交換するようにしている。したがって、インク補充に
非常に手間がかかるという問題があった。また、印字内
容の異なる複数種の印字を行いたい場合に、複数の回転
印を準備してこれらを保管するのに広いスペースが必要
であると共に、また保管場所からの取り出しや保管場所
への収納動作も複数回行わねばならず煩雑であるという
問題があった。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、正確な印
字が容易に行える回転印字機構を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、容易にインクを補充でき
る回転印字機構を提供することである。本発明の第3の
目的は省スペースが図れ、効率良く複数種の印字を行う
ことも可能な回転印を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
1) 上記第1の目的を達成するため、請求項1に係る
回転印字機構は、外周面に印面を形成した印字ロール
と、この印字ロールを一体回動可能に保持する保持体
と、この保持体を回動自在に支持する支持体と、印字ロ
ールの印字開始位置と印字終了位置に対応して上記保持
体の回動範囲を規制する規制手段と、印字ロールを印字
開始位置に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0008】印字ロールは、フリーな状態では印字開始
位置に位置している。この印字ロールを被印字面に押圧
しつつ転動させると、印字ロールは規制手段の働きで印
字終了位置で停止する。次いで、印字ロールを被印字面
から離すと、印字ロールは付勢部材の働きで印字開始位
置に自動的に復帰し、次の印字が可能な状態となる。な
お、印字ロールとしては、エンドレスのものであっても
良いし、継ぎ目のあるものであっても良い。また、印字
ロールは印字開始位置から印字終了位置までの回転に対
応するものであれば良いので、必ずしも完全な環になっ
ている必要はなく、環の大部分を形成するものであれば
十分である。
【0009】ここで、規制手段は、保持体と支持体とに
それぞれ形成されて互いに係合するものであれば良く、
例えば、保持体及び支持体の何れか一方に設けた係合突
起が、他方に設けた突起からなる第1ストッパと係合し
て印字ロールの印字開始位置を規制し、他方に設けた突
起からなる第2ストッパと係合して印字ロールの印字終
了位置を規制することができる。
【0010】付勢手段は、例えば、保持体と支持体との
間に介在して支持体に対して保持体を回動付勢するもの
であっても良い。 2) 上記第2の目的を達成するため、請求項2に係る
回転印字機構は、請求項1において、上記印字ロールは
インク透過性であり、さらに、上記印字ロールの内側に
収容され印面にインクを供給するインク含浸パッドと、
上記インク含浸パッドにインクを補充するインク補充路
とを備えたことを特徴とする。
【0011】上記構成では、印字ロールの内側にあるイ
ンク収容パッドから、印字ロールを透過して印面にイン
クが供給され、印字が行われる。印字ロール等を取り外
す等の複雑な分解作業をすることなく、インク補充路を
介してインク含浸パッドにインクを容易に補充できる。 3) 上記第2の目的を達成するため、請求項3に係る
回転印字機構は、請求項2において、上記インク含浸パ
ッドは略円柱状をしていて、上記保持体と印字ロールと
により区画された収容空間内に収容されており、上記イ
ンク補充路は、上記インク含浸パッドの端面の中央部に
臨むように上記保持体の少なくとも一の端面の中央部を
貫く貫通孔を含むことを特徴とする。
【0012】上記構成では、インク補充路を通して、円
柱状のインク含浸パッドの中央部にインクが補充される
ので、インク含浸パッドの全体に均一にインクを補充で
きる結果、印面に均一にインクを透過させることができ
る。 4) 上記第3の目的を達成するため、請求項4に係る
回転印は、請求項1ないし3の何れか一つに記載の回転
印字機構が、多角形のケースの少なくとも2つの角部に
それぞれ配置されていることを特徴とする。
【0013】上記構成では、所望の印字ロールに対応す
る蓋のみを開放した状態で、上記所望の印字ロールを被
印字面に押し当てつつケースを移動させることにより印
字が行える。複数の回転印字機構を単一のケースに装着
したので、これらを別々のケースに装着する場合と比較
して省スペースが図れる。また、各回転印字機構の印字
内容を異ならせておけば、単一の器具にて、異なる種類
の印字が行える。なお、複数の回転印字機構の印字内容
が同じであっても良い。
【0014】なお、回転印字機構を上記ケースの角部に
配置するには、回転印字機構の支持体を介して保持体を
ケースに回動自在に支持する場合と、支持体を省略して
保持体をケースに直接、回動自在に支持する場合とが含
まれる。前者の場合、規制手段は保持体と支持体とにそ
れぞれ形成されて互いに係合するものとなるが、後者の
場合、規制手段は保持体とケースとにそれぞれ形成され
て互いに係合するものとなる。また、前者の場合、付勢
手段は、保持体と支持体との間に介在して支持体に対し
て保持体を回動付勢するものを例示でき、後者の場合、
付勢手段は、保持体とケースとの間に介在してケースに
対して保持体を回動付勢するものを例示することができ
る。
【0015】また、上記多角形のケースの角部に、印面
の少なくとも一部を露出可能な開口と、この開口を開閉
する蓋とが設けられていれば好ましい。というのは、各
蓋を閉じておけば、インクが不必要に蒸発することを抑
制できるからである。また、印字に際して、印字に用い
ていない印字ロールに対応する蓋を閉じておけば、上記
印字に用いていない印字ロールから手にインクが付着し
たりすることがないからである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
参照しつつ説明する。図2(a)は本発明の一実施形態
に係る回転印の概略斜視図であり、図2(b)は蓋を取
り除いた際の回転印の概略斜視図であり、図1は回転印
の分解斜視図である。
【0017】図1を参照して、本回転印Aは、多角形
(例えば三角形)のケース1の各角部に複数の回転印字
機構としての印字ユニットU1,U2,U3(総称して
いうときは、単に印字ユニットUという)を装備したも
のからなる。ケース1は図において上下に2分割される
上ケース1aと下ケース1bからなり(なお、以下にお
いて上下というは図においての上下である。)。本回転
印Aでは、一の蓋10を取り外して、所望の印字ユニッ
トU1(又はU2或いはU3)を露出させ、図3に示す
ように、印字ロール4の印面を紙面11に押し付けなが
ら、白抜き矢符の方向に引っ張り、例えば図4(a)〜
(c)に示すような「請求書在中」、「領収書在中」、
「納品書在中」の印字を選択的に行うようにしている。
【0018】印字ユニットの分解斜視図である図5を参
照して、印字ユニットUは、浅底の有底円筒からなる
支持体としての支持筒2と、この支持筒2によって回
動自在に支持された保持体3と、この保持体に一体回
動可能に保持された印字ロール4と、支持筒2と保持
体3との間に介在し、保持体3を回転付勢する付勢部材
としての渦巻きばね5と、保持体3と印字ロール4で
区画される収容空間Vに収容されたインク含浸パッド6
と、印字ロール4の両端部を保持体3に固定する円弧
状板からなる押さえ板7とを備えている。
【0019】印字ロール4はインク透過性の多孔質のも
の(例えば、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂等
従来よりインク含浸パッドに用いられる樹脂)からな
り、所定の角度幅を持つ円弧状をしている。印字ロール
4は、一定厚みの主体部4aと主体部4aの両端に形成
された薄肉部4aとを有し、主体部4aの外周面が印面
Pを形成している。また、各薄肉部4bには、印字ロー
ル4を保持体3に取り付けるのに用いられる、例えば長
穴状の取付孔4cがそれぞれ形成されている。
【0020】支持筒2の底部2a下面の中央には、例え
ば矩形断面の軸2bが下方へ突出されている。この軸2
bは、ケース1の下ケース1bに形成された凹部1cに
嵌め合わされており、これにより、支持筒2がケース1
に対して回動不能な状態で受けられている。この支持筒
2の内部には、上記渦巻きばね5が収容されている。図
5及び支持筒2を別の方向から見た斜視図である図6を
参照して、支持筒2の周壁部2cの内周面には、渦巻き
ばね5の外端5aの嵌合孔5cに嵌め合わされる突起2
dが形成されている。また、図6及び図7(a),
(b)を参照して、支持筒2の周壁部2cの内周面に
は、保持体3の下面部3bの周面に突出形成された係合
突起3kと係合して、保持体3及び印字ロール4の回動
位置を位置決めする第1ストッパ2fと第2ストッパ2
gが形成されている。上記第1ストッパ2fは、印字ロ
ール4を印字開始位置に規制する一方、第2ストッパ2
gが印字ロール4を印字終了位置に規制する。
【0021】即ち、上記保持体3の係合突起3kと、支
持体2の第1ストッパ2f及び第2ストッパ2gによっ
て、保持体3の支持体2に対する回動範囲を規制して、
印字ロール4を印字開始位置から印字終了位置までの回
動範囲に規制する規制手段が構成されている。なお、図
7(a),(b)において、白抜き矢符は、渦巻きばね
5による付勢方向を示している。図7(a)は、渦巻き
ばね5の付勢力によって保持筒3の係合突起3kが第1
ストッパ2fと係合した状態を示し、印字ロール4が印
字開始位置にある状態に相当している。また、図7
(b)は、渦巻きばね5の付勢力に抗して、図7(a)
の状態から保持体3が反時計回りに回動されて、保持体
3の係合突起3kが第2ストッパ2gと係合した状態を
示し、印字ロール4が印字終了位置にある状態に相当し
ている。
【0022】保持体3は、互いに平行な上面部3aと上
記下面部3bを連結柱3cで連結したものからなり、上
面部3aの上面の中央部(保持体2の回転軸線が通過す
る部分)には、筒状突起からなる支軸3dが形成され、
この支軸3dを貫通する貫通孔によってインク補充路と
してのインク補充孔8が形成されている。支軸3dは上
ケース1aに形成された開口1eに少なくとも一部が嵌
め合わされ、回動自在に支持される。また、上面部3a
には、多数の小突起からなるノッチ3eが周方向に沿っ
て等間隔で形成されている。各ノッチ3eは、上ケース
1aの内面に設けられた弾性爪1dと係合することによ
り、いわゆるクリックとして働く。
【0023】下面部3bの下面の中央部には、円柱状の
支軸3fが突出形成されている。この支軸3fは、支持
筒2の底部2aの内面中央部に形成された円孔からなる
支持孔2eに挿入されて回動自在に支持されている。ま
た、支軸3fの先端には、渦巻きばね5の内端5bを導
入して保持する保持溝3gが形成されている。連結柱3
cは、厚肉部3hを挟んだ両側に一対の薄肉部3i(図
では一方のみ示す)を有しており、薄肉部3iには、印
字ロール4の両端の取付孔4cに嵌め合わせるための筒
状突起3jが形成されている。また、厚肉部3hには、
押さえ板7の裏面に突出形成された嵌合突起7aを嵌め
合わせるための嵌合孔3m(図では一方のみ示す)が形
成されている。筒状突起3jに印字ロール4の取付孔4
cを嵌め合わせた状態で、押さえ板7の嵌合突起7aを
連結柱3cの嵌合孔3mに嵌め込み、これにより、押さ
え板7の裏面と薄肉部3iの表面との間に印字ロール4
の両端の薄肉部4bが挟持されて、印字ロール4が保持
体3に取り付けられる。
【0024】インク含浸パッド6は、略円柱状をした、
例えば連続発泡の例えば、ポリウレタン樹脂、ポリオレ
フィン樹脂等従来よりインク含浸パッドに用いられる樹
脂からなり、印字ロール4の裏面側から印面Pにインク
を供給する。インク補充孔8が円柱状のインク含浸パッ
ド6の端面6aの中央部6bに臨んでおり、インク含浸
パッド6の端面中央部にインクが供給されるので、イン
ク含浸パッド6の周面6cの全体に均一にインクを拡散
させることができ、ひいては、印面Pに均一にインクを
供給することが可能となる。また、インク含浸パッド6
は、周面6cに一対の段部6dを有しており、これらの
段部6dが保持体3の連結柱3cの一対の薄肉部3iの
端面に係合することにより、保持体3と一体に回転でき
るようにしてある。
【0025】インク補充孔8は、上ケース1aに形成さ
れた開口1eにより露出している。上ケース1aは、通
常は、例えば略三角形形状のカバー9によって覆われて
いるので、上記のインク補充孔8も露出していないが、
インク補充時には、カバー9を取り外してインク補充孔
8を露出させる。カバー9の各片部の裏面中央部には、
嵌合突起9aが突出形成されており、各係合突起9aを
上ケース1aの各片部に形成した嵌合孔1fに嵌め合わ
せることにより、カバー9をケース1に取り付けるよう
にしている。
【0026】図1、図2(a)及び(b)に示すよう
に、ケース1の各角部には、各印字体の印面の少なくと
も一部を露出させるための開口1gが形成されており、
各開口1gは三角容器状の蓋10によって開閉されるよ
うになっている。また、蓋10をケース1の角部に嵌め
合わせると、所定の保持力で装着状態が維持されるよう
な公知の嵌め合わせ構造が採用されている。なお、図1
において蓋10は一つのみ示し、他は図示を省略してあ
る。
【0027】ケース1はカバー9及び各蓋10が装着さ
れた状態で、図2(a)に示すように表面が平坦となる
ようにされている。また、図8に示すようにカバー9及
び蓋10を取り外した状態で、開口1e及びこの奥にあ
るインク補充孔8を露出させ、インク差し12を用い
て、インク補充孔8を通してインク含浸パッド6にイン
クを補充するようにしている。
【0028】本回転印Aを使用する際には、まず、使用
しようとする印字ロール4に対応する蓋10を取り外し
〔図2(b)参照〕、露出させた印字ロール4を被印字
面11に押しつけながら、図3に示すようにケース1を
移動させて印字ロール4を被印字面11に転動させる。
印字ロール4は、フリーな状態では印字開始位置に位置
しているので、必ず印字開始位置から印字を開始でき、
また、印字ロール4を転動させていくと、必ず、印字終
了位置で停止する〔図7(b)参照〕。そして、印字ロ
ール4を被印字面11から離すと、渦巻きばね5の働き
で印字開始位置〔図7(b)参照〕に自動的に復帰し、
次の印字が可能な状態となる。従って、印字ロール4の
回転位置を全く考慮せずに、そのまま、次の印字をスピ
ーディに且つ正確に行うことができる。
【0029】また、他の印字ユニットUを用いて異なる
印字を行うことができる。複数の印字ユニットU1〜U
3を単一のケース1に装着したので、これらを別々のケ
ースに装着する場合と比較して省スペースが図れる。ま
た、各印字ユニットU1〜U3の印字内容を異ならせて
あるので、単一の器具にて、異なる種類の印字を行うこ
とができて便利である。特に、複数種の印字を行う場合
において、一の回転印を保管場所から取り出したり保管
場所に収納したりするだけで良いので、効率良く複数種
の印字を行うことができる。また、各印字ユニットU1
〜U3は印字内容を除いて互いに共通化されているの
で、コストダウンを図ることができる。
【0030】さらに、各印字ユニットU内に、印字ロー
ル4を印字開始位置及び印字終了位置に位置決めする機
構(係合突起3k、第1ストッパ2f、第2ストッパ2
g)や、印字ロール4を印字開始位置に付勢する機構
(渦巻きばね5)を内蔵してあるので、回転印Aの組立
に際して、扱い易くて組立易い。また、ケース1の各開
口1gに蓋10を被せておけば、ケース1内が密封され
るので、内部のインクが不必要に蒸発することを抑制で
きる。なお、印字を行う際には、一の蓋10のみを取り
外して他の蓋10は装着したままとしておく。これによ
り、ケース1を掴んだときに握り易いと共に、掴んだ手
にインクが使用していない印字ロール4からのインクが
付着したりすることを防止できる。
【0031】また、印字ロール等を移動させる等の複雑
な分解作業をすることなく、図8に示すように、カバー
9等を取り外すだけで、インク補充孔8を介してインク
含浸パッド6にインクを容易に補充できる。しかも、イ
ンク補充孔8が円柱状のインク含浸パッド6の端面6a
の中央部6bに臨んでいるので、インク含浸パッド6の
全体に均一にインクを補充できる結果、印面Pに均一に
インクを透過させることができる。
【0032】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば、規制手段としての係合突起と第
1及び第2ストッパの配置に関しては、係合突起を支持
筒2に設け、第1及び第2ストッパを設けても良い。ま
た、支持体としての支持筒2を廃止し、保持体3をケー
ス1に直接、回動自在に支持するようにしても良い。こ
の場合、付勢手段としての渦巻きばね5は保持体3とケ
ース1との間に介在して保持体3をケース1に対して回
動付勢することになる。即ち、保持体3の外端5aはケ
ース1に係合されることになる。
【0033】さらに、上記実施形態では複数の回転印字
機構としての印字ユニットUを持つものとして構成した
が、単一の印字ユニットUを持つものとして回転印を構
成することもできる。上記ケースは四角形やそれ以上の
多角形であっても良い。また、ケースは手により握り易
いものであれば、丸形に近いものであっても良い。ま
た、上記実施形態においては印字ロールが有端状のもの
であったが、印字ロールはエンドレスのものであっても
良い。
【0034】また、印字ユニットを共通化せず、印字ユ
ニット間で印字ロールの大きさが異なるものであっても
良い。また、上記実施形態では、インク含浸パッドを印
字ロール内に配置したが、印字ロールの周面に摺接する
ロールとして構成することもできる。また、上記実施形
態では、インク補充孔を形成した支軸を、保持体3に形
成したが、この支軸1aを上ケース1aに形成し、この
支軸1aのインク補充孔と、保持体3の上面に貫通形成
したインク補充孔を通してインク含浸パッドにインクを
補充するものであっても良い。
【0035】また、上記実施形態においては、付勢手段
として渦巻きばねを用いたが、ねじりコイルばね等の他
の公知のねじりばねを用いることができる。その他、本
発明の範囲で種々の変更施すことができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る発明では、印字ロールを
印字開始位置から印字終了位置まで確実に回転させるこ
とができ、正確な印字を確保できる。また、印字終了
後、印字ロールが印字停止位置に自動的に復帰して、次
の印字が可能な状態となるので、スピーディに且つ正確
に印字が行える。
【0037】請求項2に係る発明では、印字ロール等を
移動させる等の複雑な分解作業をすることなく、インク
補充路を介してインク含浸パッドにインクを容易に補充
できる。請求項3に係る発明では、インク含浸パッドの
全体に均一にインクを補充できる結果、印面に均一にイ
ンクを透過させることができる。
【0038】請求項4に係る発明では、複数の回転印字
機構を単一のケースに装着したので、これらを別々のケ
ースに装着する場合と比較して省スペースが図れる。ま
た、各回転印字機構の共通化を通じてコストダウンを図
ることができる。各回転印字機構の印字内容を異ならせ
ておけば、単一の器具にて、異なる種類の印字を行うこ
とも可能であり、取り扱い動作が簡便となり効率良く複
数種の印字を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る回転印字機構を含む
回転印の分解斜視図である。
【図2】(a)は回転印の概略斜視図であり、(b)は
回転印の蓋が取り外された状態を示す分解斜視図であ
る。
【図3】回転印を用いた印字動作を示す概略斜視図であ
る。
【図4】(a)〜(c)は各印字ロールによる印字内容
を示す平面図である。
【図5】回転印字機構の分解斜視図である。
【図6】回転印字機構の支持筒の斜視図である。
【図7】保持体の回動範囲を規制する機構の模式的平面
図であり、(a)は印字開始位置に相当し、(b)は印
字終了位置に相当する。
【図8】インク差しによって各回転印字機構のインク含
浸パッドにインクを供給する状態を示す、回転印及びイ
ンク差しの斜視図である。
【符号の説明】
U(U1,U2,U3) 印字ユニット(回転印字機
構) 1 ケース 1a 上ケース 1b 下ケース 1e 開口 2 支持筒(支持体) 2f 第1ストッパ(規制手段) 2g 第2ストッパ(規制手段) 3 保持体 3d 支軸 3k 係合突起(規制手段) 4 印字ロール P 印面 5 渦巻きばね(付勢手段) 6 インク含浸パッド 7 押さえ板 V 収容空間 8 インク補充孔 9 カバー 10 蓋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に印面を形成した印字ロールと、こ
    の印字ロールを一体回動可能に保持する保持体と、この
    保持体を回動自在に支持する支持体と、印字ロールの印
    字開始位置と印字終了位置に対応して上記保持体の回動
    範囲を規制する規制手段と、印字ロールを印字開始位置
    に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とする回転印
    字機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回転印字機構において、上
    記印字ロールはインク透過性であり、さらに、上記印字
    ロールの内側に収容され印面にインクを供給するインク
    含浸パッドと、上記インク含浸パッドにインクを補充す
    るインク補充路とを備えたことを特徴とする回転印字機
    構。
  3. 【請求項3】請求項2記載の回転印字機構において、上
    記インク含浸パッドは略円柱状をしていて、上記保持体
    と印字ロールとにより区画された収容空間内に収容され
    ており、 上記インク補充路は、上記インク含浸パッドの端面の中
    央部に臨むように上記保持体の少なくとも一の端面の中
    央部を貫く貫通孔を含むことを特徴とする回転印字機
    構。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れか一つに記載の回
    転印字機構が、多角形のケースの少なくとも2つの角部
    にそれぞれ配置されていることを特徴とする回転印。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201664A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Yamahachi Chemical Co Ltd 浸透印式ローラースタンプ
JP2011062910A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Shachihata Inc 印判
JP2011062911A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Shachihata Inc 印判

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