JPH077101Y2 - 墨打器 - Google Patents

墨打器

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Publication number
JPH077101Y2
JPH077101Y2 JP1988076612U JP7661288U JPH077101Y2 JP H077101 Y2 JPH077101 Y2 JP H077101Y2 JP 1988076612 U JP1988076612 U JP 1988076612U JP 7661288 U JP7661288 U JP 7661288U JP H077101 Y2 JPH077101 Y2 JP H077101Y2
Authority
JP
Japan
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ink
thread
cartridge
outlet
sponge
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988076612U
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English (en)
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JPH023385U (ja
Inventor
伸幸 山本
Original Assignee
京都度器株式会社
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Publication date
Application filed by 京都度器株式会社 filed Critical 京都度器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、大工道具の一つとして古くから使われている
墨つぼに代わる墨打器に関するものである。
〔従来の技術〕
大工仕事において材木上に長い直線を引くための道具と
しては、ふるくから墨つぼが使われてきた。しかしなが
ら、綿やスポンジなどに墨汁を染み込ませた墨汁溜の中
を通して糸を引き出すことにより糸に墨汁を付着させる
従来の墨つぼは、墨汁溜が開放状態に置かれていてすぐ
乾いてしまうため、しばしば水や墨汁を補給して墨の濃
度や付着量を調整する必要があった。また、上記問題点
があるため墨汁溜を小さくすることができず、従って全
体が大きくかつ重く、使い難いものであった。さらに、
糸が糸巻きに戻される際にも墨汁溜の中を通過するた
め、糸巻きに巻かれた糸も常に無用の墨汁を保持してお
り、この墨汁が固化して鮮明な墨打ちの障害になること
もあった。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案の目的は、上述のような従来の墨つぼの欠点を解
消し、使い易く、安定した墨打ちが可能な墨打器を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
開閉弁付き墨汁貯槽から延びる墨汁導管の先端に墨汁流
出口を有するカートリッジを、その墨汁流出口先端が糸
に押圧される墨汁供給位置と糸から離れる退避位置との
間で変位可能な如く、かつ通常上記退避位置に置かれる
如くバネで付勢して設け、さらに、カートリッジが、上
記墨汁供給位置方向に押圧されたときに墨汁流出口が接
する位置に墨汁吸収スポンジを設けた。
〔作用〕
本考案の墨打器は、これを使用しないときはカートリッ
ジの開閉弁を閉じておく。使用時には、開閉弁を開いて
墨汁が流出可能な状態にし、カートリッジを押して墨汁
供給位置に変位させ、墨汁流出口先端を糸に押し付ける
と共に下位にある墨汁吸収スポンジに押し付け、墨汁吸
収スポンジと墨汁流出口とにより糸を挾持する。この状
態で糸を引き出すと墨汁流出口先端に接触しながら通過
する糸に墨汁が供給され、過剰な墨汁は墨汁吸収スポン
ジに吸収され適量の墨汁が糸に付着した状態で墨打ちを
行うことができる。墨打ちが終わって糸を巻戻すとき
は、カートリッジを押すのを止めて退避位置に変化させ
る。これにより、糸に墨汁を付着させることなしに巻戻
すことができる。
〔実施例〕
第1図および第2図に示した本考案実施例は、プラスチ
ック製の本体ケース1の一隅に糸巻きドラム2を収納
し、その反対側に糸3の引き出し口4を設け、それらの
中間部分において、墨汁のカートリッジ5を装着するよ
うにしたものである。
つる巻バネが内装され自動巻戻し可能な糸巻きドラム2
と引き出し口4との間には、4本のガイド6〜9があ
り、墨汁供給位置にある糸3の位置と張力を一定にす
る。糸3の先端は、従来の墨つぼと同様、針10を有する
糸先端固定部材カルコ11に結び付けてある。
カートリッジ5は、頭部12がツマミ状に細くなった円缶
状の墨汁貯槽13と、その底部に分離可能に遊嵌された弁
座14および弁座15と一体の墨汁導管15とよりなる。墨汁
貯槽13の底板16は弁体を兼ねており、偏心位置に穴17を
有する。一方、墨汁導管15も弁座14の偏心位置に取り付
けられている。従って、穴17と墨汁導管15取り付け位置
とがずれている第1図の状態では墨汁貯槽13内の墨汁は
墨汁導管15に流入しないが、墨汁貯槽13を回転させて穴
17を墨汁導管15の取り付け位置に合致させると、墨汁は
墨汁導管15に流入可能になる。
カートリッジ5は、弁座14部分と本体ケース1との間で
作用する圧縮バネ18によって上方に付勢される一方、本
体ケース1のU字型抑え部材19によって上方への変位範
囲を制限され、さらに、弁座14の側方突起20が本体ケー
ス1の上下方向溝21の壁に係合することにより、その弁
座14部分の回転が制止された状態で、本体ケース1に装
着されている。ただし、このままではカートリッジ5が
本体ケース1からはずれ易く不安定なので、長手方向に
伸びる切り欠き22を有する筒状カバー23を、U字型抑え
部材19やカートリッジ5の上方からかぶせて本体ケース
1に嵌着しておく(この状態でも、カートリッジ5の頭
部12だけは筒状カバー23頂部の穴から外に出ている)。
これにより、カートリッジ5は、頭部12を押すと墨汁導
管15下端の墨汁流出口24がガイド6−7間の糸3を押し
下げる墨汁供給位置(第1図に鎖線で示す)まで下方に
変位する。墨汁流出口24が押し下げられた墨汁供給位置
には、墨汁流出口24と共に、糸3をニップすることの出
来る位置に墨汁吸収スポンジ27を設け、墨汁流出口24か
ら過剰に流出した墨汁は吸収すると共に糸3の全周面に
墨汁を付着させる作用を行なう。頭部12を押すのを止め
ると、圧縮バネ18の反発力により、墨汁流出口24が糸3
から離れる退避位置まで復帰する。また、頭部12を回す
ことにより墨汁貯槽13のみを回転させて、上記弁機構を
開閉させることができる。
なお、本体ケース1には、ほかに糸3の横方向変位を防
ぐガイド25,26、飛散した墨汁を吸い取るスポンジ片28
〜30が取り付けられており、さらに、カルコ11格納用の
針嵌合孔31が本体ケース1に、嵌合溝32が筒状カバー23
の側面に、それぞれ設けられている。
次にこの墨打器の使用法を説明する。
使用しないときは、カートリッジ頭部12を回して墨汁貯
槽13底部の穴17を墨汁導管15取り付け位置からずらし
(第1図の状態)、墨汁が漏れないようにしておく。
使用するときは、まずカートリッジ頭部12を回して墨汁
貯槽13底部の穴17を墨汁導管15取り付け位置に合わせ、
墨汁が墨汁導管15に流入可能なようにする。ついで頭部
12を押し下げ、墨汁流出口24を糸3に押し付けると、墨
汁流出口24は糸3を挾持した状態で墨汁吸収スポンジと
接し、毛細管現象で墨汁が流出し、適量の墨汁が糸の全
周面に付着し過剰にな墨汁は墨汁スポンジに吸収され
る。頭部12を押したまゝカルコ11を引き、糸3を引き出
すと、墨汁が付着した糸3が引き出し口4から引き出さ
れるから、カルコ11を針10で所望の位置に固定し、常法
により糸3を弾けば、墨打ちが行われる。糸3を巻戻す
ときは、頭部12を押さず、墨汁流出口24が糸3から離れ
た状態にして巻戻す。
カートリッジ5に墨汁が無くなったときは、第2図に現
れているように筒状カバー23を上方に引き抜いた後、カ
ートリッジ5を押し込んだ状態で斜めに倒してU字型抑
え部材19および上下方向溝21からはずし、引き抜いて新
しいカートリッジと交換する。
〔考案の効果〕
本考案の墨打器は、上述のように墨汁を密閉式カートリ
ッジに収容し、実際に墨打ちをする場合引き出された糸
は、墨汁流出口と墨汁吸収スポンジでニップすることに
なり、過剰な墨汁は墨汁吸収スポンジに吸収されるため
に、従来の墨つぼに比べると糸の全周面に均一に墨汁を
付着させ、かつ、常に適正濃度の墨汁が糸に供給あれ、
鮮明な墨打ちが可能であるという特長がある。また、墨
汁貯槽のカートリッジ化により、墨汁水分の蒸発に伴う
水または墨汁の補給が不要になって保守管理が簡単にな
っただけでなく、墨汁貯槽部分を著しく小形化できたか
ら、全体が小型,軽量なものとなり、取り扱いが容易で
ある。
また、本考案墨打器は、墨汁流出口にスポンジ等の糸接
触体を設けていないために、使用後スポンジ等の糸接触
体内に墨汁が残って固化し、次回使用時に墨汁の流出を
妨げるという事態が生ずることなく常に正常な墨汁の流
出が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の要部を示す縦断面図、第2図は
第1図の実施例の着脱部品を分離して示した斜視図であ
る。 1……本体ケース,2……糸巻きドラム,3……糸,4……糸
引き出し口,5……カートリッジ,6,7,8,9,25,26……ガイ
ド,11……カルコ,18……圧縮バネ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉弁付き墨汁貯槽から延びる墨汁導管の
    先端に墨汁流出口を有するカートリッジを、その墨汁流
    出口先端が糸に押圧される墨汁供給位置と糸から離れる
    退避位置との間で変位可能な如く、かつ通常上記退避位
    置に置かれる如くバネで付勢して設け、さらに、カート
    リッジが、上記墨汁供給位置方向に押圧されたときに墨
    汁流出口が接する位置に墨汁吸収スポンジを設けてなる
    墨打器。
JP1988076612U 1988-06-09 1988-06-09 墨打器 Expired - Lifetime JPH077101Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988076612U JPH077101Y2 (ja) 1988-06-09 1988-06-09 墨打器

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JP1988076612U JPH077101Y2 (ja) 1988-06-09 1988-06-09 墨打器

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Publication Number Publication Date
JPH023385U JPH023385U (ja) 1990-01-10
JPH077101Y2 true JPH077101Y2 (ja) 1995-02-22

Family

ID=31301628

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JP1988076612U Expired - Lifetime JPH077101Y2 (ja) 1988-06-09 1988-06-09 墨打器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5438079Y2 (ja) * 1977-03-31 1979-11-13
JPS54130700U (ja) * 1978-03-03 1979-09-11

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JPH023385U (ja) 1990-01-10

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