JPH09321980A - カラー画像読取装置 - Google Patents

カラー画像読取装置

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JPH09321980A
JPH09321980A JP8136225A JP13622596A JPH09321980A JP H09321980 A JPH09321980 A JP H09321980A JP 8136225 A JP8136225 A JP 8136225A JP 13622596 A JP13622596 A JP 13622596A JP H09321980 A JPH09321980 A JP H09321980A
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lines
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Kazuyuki Nishimura
和幸 西村
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Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の拡大縮小率や解像度でも整数ラインで
ライン間補正をし、回路規模を小さくする。 【解決手段】 目的の拡大縮小率や解像度に対応した定
格解像度となる速度で原稿を搬送するようモータ制御部
7は制御し、3ラインカラーCCD1は各色のCCDが
離れて配置されることにより生ずる色信号のずれのライ
ン数が整数ラインとなるよう出力タイミングを調整して
出力する。画像合成部2は3色の色信号を合成して1ラ
インとし、A/D変換器3はこれをデジタル変換する。
ライン間補正部4は整数ラインでずれた各色信号のライ
ン間補正をした後原稿の同一位置の3色の色信号を1つ
にまとめ、画像処理部5はこの色信号を目的の拡大縮小
率または解像度の画像信号とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は拡大縮小または解像
度を変換したときもカラー画像を精度よく読み取り、カ
ラー画像を線順次に出力するカラー画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のカラー画像読取装置の構成
を示すブロック図である。光電変換素子21は各赤
(R),青(B),緑(G)の色ごとにセンサが設けら
れており、原稿の同一位置をこの3つのセンサが順々に
読み取る。図2は3ラインのカラーCCD概略図を示
す。各色用の光電変換素子は各64μmずつ離れてお
り、これを副走査方向のライン数に換算すると解像度が
300dpi で各々8ライン分離されていることになる。
このため原稿を読み取ったとき、そのずれ(読取点の違
い)を補正するためR−B間で8ライン、R−G間で1
6ラインのライン間補正を行う。
【0003】光電変換素子21で読み取られた3色の色
信号は同時にオフセット調整部およびAGC部22に送
出され、オフセット調整と自動ゲイン調整とが行われA
/D変換部とシェーディング補正部23でデジタルデー
タに変換し、シェーディング補正が行われる。ライン間
補正部および画信号合成部24では、各色信号の位置ず
れを補正する。すなわち、同一位置を読み取ったR,
B,Gの色信号を1ラインの信号に合成する。図2で解
像度300dpi の場合、G信号を読み取ったとき、この
G信号を読み取ったときより8ライン前に読み取ったB
信号と16ライン前に読み取ったR信号は同一位置の読
み取り信号を表しているのでこれを1ラインの信号に合
成し、画像処理部25に送り、解像度を変換する線密度
変換、または拡大縮小処理が行われる。制御部26は全
体を制御し、モータ制御部27は原稿を搬送するモータ
28を制御する。RAM29はライン間補正や画信号合
成に使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
技術の構成ではA/D変換器がR,G,B各信号に対し
て必要となり、回路規模が大きくなる。また、原稿の搬
送速度を、解像度が300dpi となるよう各色の光電変
換素子間の距離64μmを8ライン分走査できる速度で
移動する速度を基準速度とし、解像度または拡大縮小率
を変えるため、搬送速度を基準速度から変更する場合、
各色の光電変換素子間の距離64μmを整数ラインの読
み取りをして搬送することができなくなる。ライン間補
正は1ライン単位で行うため、小数点以下の端数のライ
ンの補正はできず読取点の各色間のずれを補正できな
い。例えば基準速度に対応する解像度を300dpi と
し、400dpi の解像度となるよう読み取りをする場
合、各光電変換素子間の距離64μmのライン数は8×
400/300=10.7ラインとなり、この値に近い
整数11ラインに対し0.3ラインの誤差が出る。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、回路規模を小さくし、任意の拡大縮小率や解像
度に対して各色のライン間補正を整数ラインで補正する
カラー画像処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像処理
装置おいては所望の拡大縮小率または解像度に応じて原
稿搬送速度を変更すると共に各光電変換素子の出力のタ
イミングを調整し、各色の1ラインのデータを1ライン
のデータに合成した後、A/D変換器でデジタル変換
し、しかる後にライン間補正を行う。
【0007】この本発明によれば、3色のデータを1ラ
インに合成した後にデジタル変換するため、A/D変換
器は1つでよく回路規模が小さくなる。また原稿搬送速
度の変更により発生する各色のライン間補正のライン数
の端数を、各光電変換素子の出力タイミングのずれを用
いて整数とすることにより、ライン間補正を整数ライン
で行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1の発明では、赤、青、緑
の各色に対応した光電変換素子が副走査方向に所定間隔
づつ離れて配置され原稿読取りを行うCCDイメージセ
ンサと、このCCDイメージセンサの読み取り面に原稿
を搬送する搬送手段と、所望の拡大縮小率または解像度
に応じて前記搬送手段の搬送速度を設定する変速手段
と、この搬送速度の変化に応じて各光電変換素子の出力
タイミングを調整する制御手段と、この出力タイミング
の順に各色の1ラインのデータを線順次に1ラインのデ
ータに合成する合成手段と、合成した画像信号をデジタ
ル変換するA/D変換部と、変換したデータを拡大縮小
率または解像度に応じて各色の光電変換素子が所定距離
離れていることによって生じる位置ずれを補正する補正
部と、この位置ずれを補正したデータを所望の拡大縮小
率または解像度に処理する拡大縮小手段とを備える。
【0009】光電変換素子間を基準の解像度(例えば3
00dpi )となるように移動する原稿搬送速度を基準速
度とし、この基準速度の場合、各光電変換素子の間隔を
整数ラインの走査で原稿が移動するようにしておく。所
望の拡大縮小率または解像度に応じて、搬送速度を決め
ておき、この搬送速度で原稿を搬送する。この場合各光
電変換素子の間隔を走査するライン数は整数でなくな
り、小数点以下の端数が出る。しかし、各光電変換素子
の出力をこの端数が1ラインとなるようにタイミングを
ずらして出力し、3色のデータを1ラインに合成する。
これにより2色の光電変換素子間の位置ずれによるライ
ン間補正を整数ラインで補正することができる。また、
3色を1ラインに合成した後A/D変換器を通すので、
A/D変換器は1個でよい。なお、拡大縮小率または解
像度に応じた搬送速度は、必ずしもその拡大縮小率また
は解像度となる搬送速度ではなく、ラインの端数が3色
のデータの出力タイミング調整により整数ラインとなる
速度である。しかも拡大縮小率も副走査方向の変換しか
できない。このため、ライン間補正を整数ラインで誤差
なく行った後、所望の拡大縮小率または解像度となるよ
うに拡大縮小率の変換または線密度の変換を行う。
【0010】請求項2の発明では、前記変速手段が設定
する搬送速度は基準速度に対して所定の関係を有する複
数の定格速度であり、この基準速度は前記光電変換素子
の間隔に所定のライン数が丁度入る速度であり、前記定
格速度は前記光電変換素子の間隔に小数点以下で表示さ
れる端数のライン数を有するライン数が入る速度に設定
してあり、前記制御手段は前記定格速度の端数のライン
数に加算するとほぼ1ラインとなるように出力タイミン
グをずらして出力する。
【0011】変速手段は拡大縮小率または解像度に対応
した定格速度とする。この定格速度で原稿が搬送される
と光電変換素子間隔で走査されるライン数は端数のライ
ン数を有するライン数となるが、各光電変換素子の出力
をずらし、この端数に加算すると端数が1ラインとなる
ようにして出力するので、各色信号について、ライン間
補正を行うライン数は整数ラインとなり、誤差の生じな
いライン間補正を行うことができる。
【0012】請求項3の発明では、前記制御手段が出力
する色信号の出力タイミングにより並べられた色信号の
順序を所定の順序に並べ直す色順序設定手段を設ける。
【0013】色信号の出力タイミングはライン間補正の
ライン数が整数ラインとなるように各色信号の出力タイ
ミングをずらして出力する。このため例えば赤、青、緑
の順に出力しようとする場合でも、赤、緑、青の順にし
て出力される場合が生じる。このため色順序設定手段で
は搬送されてきたデータを一旦メモリに格納し、所定の
順で読み出しすることにより色順序を所定の順序に変更
する。
【0014】請求項4の発明では、前記定格速度を選定
する際、所望の拡大縮小率または解像度に対応した速度
より大きい拡大縮小率または解像度に対応した定格速度
を選定し、前記拡大縮小手段で所望の拡大縮小率または
解像度に縮小する。
【0015】所望の解像度を得ようとする場合、それよ
り大きな解像度で原稿を読み取り多くのラインを入力
し、そこから間引いて所望の解像度とする方が、小さな
解像度で読み取り、ライン挿入して所望の解像度に拡大
するよりも鮮明な画像が得られる。これは拡大縮小率の
場合も同じで、縮小する場合求める縮小率よりも大きな
縮小率となるような速度で原稿を読み取りこのデータを
間引いて求める縮小率とした方が鮮明な画像が得られ
る。
【0016】請求項5の発明では、前記基準速度に対応
する解像度を300dpi とし、前記定格速度に対応する
解像度を200dpi ,400dpi ,500dpi ,700
dpiの少なくとも1つを含むようにする。
【0017】基準速度に対応する解像度を300dpi と
し、この倍数より±100dpi ,+200dpi ,大きな
解像度を定数速度に対応する解像度とする。一方光電変
換素子間の間隔は解像度300dpi に対する原稿搬送速
度で3の倍数以外のライン数が入る間隔とする。このよ
うにすると最初の光電変換素子と2番目の光電変換素子
間のライン数の端数は必ず1/3ラインか2/3ライン
となり最初の光電変換素子と3番目の光電変換素子間の
ライン数の端数は必ず2/3ラインか1/3ラインとな
る。この場合、2番目との関係が1/3ラインのときは
3番目との関係は2/3ライン,2番目との関係が2/
3ラインなら3番目との関係は1/3ラインとなる。こ
のように端数が1/3または2/3ラインとなるように
すると、補正が容易となる。
【0018】請求項6の発明では、前記制御手段は1つ
目の色信号に対する出力タイミングのずれを、2つ目の
色信号に対しては1/3ライン、3つ目の色信号に対し
ては2/3ラインとする。
【0019】3色を1つの色に対し第2の色を1/3ラ
イン、第3の色を2/3ラインずらして、赤、青、緑の
ラインを送出する場合、このずれたラインと請求項5の
端数のラインの合計が1ラインとなるようにすれば、ラ
イン間補正を整数ラインで行うことができ、完全な補正
ができる。このため、赤、青、緑の色順が変わることも
生じる。
【0020】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の構成を
示すブロック図である。光電変換素子1は各赤(R),
青(B),緑(G)の色ごとにセンサを有している。図
2は3ラインのカラーCCDの概略図を示す。各色用の
センサは副走査方向に一定間隔離れて配置されている。
本実施の形態の場合各光電変換素子は64μmづつ離れ
ており、これを副走査方向のライン数に換算すると、解
像度が300dpi で各々8ライン分離れていることにな
る。このため原稿を読み取ったとき、そのずれ(読取点
の違い)を補正するため、R−B間で8ライン、R−G
間で16ラインのライン間補正を行う。なお、各光電変
換素子間隔はそこに入るライン数は解像度によって異な
るが、基準として設定した解像度(本実施の形態の場合
は300dpi であるが、これに限定されない)で3の倍
数以外のライン数が入る間隔となるようにしておく。
【0021】光電変換素子1で読み取られた3色の色信
号はオフセット調整部、画信号合成部およびAGC部2
に送出され、各色信号のオフセット調整と、3ラインか
らなる3色の色信号を1/3ラインづつの位相差をつけ
て読み取り位置によるライン数の端数を補正し、整数ラ
インの位相差とした3色の色信号を1ラインに合成する
画信号の合成と、自動ゲイン調整が行われる。このため
光電変換素子1からはこの位相差をつけて3色の色信号
が送出されてくる。1ラインに合成された画信号はA/
D変換部とシェーディング補正部3でアナロクよりデジ
タル信号に変換され、シェーディング補正が行われる。
【0022】ライン間補正部4では原稿の同一位置を読
み取った3色の色信号を1ラインの信号とする。図2で
説明すると、解像度300dpi でG信号を読み取ったと
き、このG信号と、8ライン前のB信号と16ライン前
のR信号は同一位置の読み取り信号を表しているので、
これを1ラインの信号に合成する。これをライン間補正
と言う。画像処理部5はライン間補正部4で合成された
画信号を所望の線密度の解像度としたり、所望の拡大縮
小率にする。制御部6は全体を制御し、モータ制御部7
は原稿搬送用のモータ8の搬送速度を制御する。RAM
9はライン間補正を行うときの作業エリアとなる。
【0023】図3は原稿を搬送する定格速度に対応した
解像度におけるライン間補正のライン数を示す。基準速
度に対応する解像度を300dpi とし、300dpi また
はその倍数に±100dpi ,+200dpi した値となっ
ている。各解像度において、R−B間(これはG−B間
に等しい),R−G間のライン間補正のライン数につい
て、400dpi を例にとり説明する。基準解像度の30
0dpi に対し、R−B間(G−B間)はライン間補正の
端数が0.67(2/3)ライン,R−G間の端数は
0.33(1/3)ラインになっている。これは300
dpi またはその倍数に±100dpi した解像度、つまり
200dpi ,400dpi ,700dpi は同様である。ま
た、+200dpi した500dpi ,800dpi では、こ
の逆でR−B間の端数は0.67(2/3)ライン,R
−G間の端数は0.33(1/3)ラインとなってい
る。そして補正ライン数は、端数が0.33ラインには
後述するCCDの出力タイミング調整による0.67ラ
インを加算して1ラインとし、0.67ラインにはCC
D出力タイミング調整による0.33ラインを加算して
1ラインとし、全て整数ラインとなっている。400dp
i の場合で説明するとR−B間は10.67ラインが1
1ライン、R−G間は21.33ラインが22ラインに
なっている。
【0024】この端数をCCD出力のタイミングを調整
して1/3ライン、2/3ラインの位相差をつけて3色
の信号を送出することにより、画信号合成部2に入力す
る3色の信号は整数ライン数ずれた3色の信号となる。
図4は光電変換素子1において、3色のCCDセンサを
駆動するタイミングを示す。(A)は400dpi ,70
0dpi ,100dpi の場合でGを基準とし、G−B間を
1/3ライン,G−R間を2/3ラインずらして各セン
サより出力する。図3において、400dpi ,700dp
i のR−B間(G−B間に等しい)の端数は0.67
(2/3)ラインであり、これにCCDセンサの出力タ
イミングのずれの1/3ラインを加算すると端数は1ラ
インとなって整数ラインとなる。また、G−R間の端数
は0.33(1/3)ラインであり、これにCCDセン
サの出力タイミングのずれ2/3ラインを加算すると1
ラインとなる。(B)は500dpi ,800dpi ,20
0dpi の場合で、Gを基準とし、G−B間を2/3ライ
ン,G−R間を1/3ラインずらして各センサより出力
する。図3の500dpi ,800dpi ,200dpi のR
−B間(G−B間に等しい)の端数は0.33(1/
3)ラインであり、これにCCDセンサの出力タイミン
グのずれの2/3ラインを加算すると端数は1ラインと
なって整数ラインとなる。またG−R間の端数は0.6
7(2/3)ラインであり、これにCCDセンサの出力
タイミングのずれの1/3ラインを加算すると端数は1
ラインとなって整数ラインとなる。
【0025】次に動作を説明する。まず360dpi の解
像度のカラー画像データを線順次のデータに変換し出力
する場合について説明する。原稿は、図2に示す3ライ
ンのカラーCCDによりまずR用の光電変換素子にて読
み、次にB用、最後にG用の光電変換素子にて読むよう
に搬送されるものとする。本実施の形態の装置は原稿搬
送の基準速度を300dpi に設定しており、原稿の搬送
速度は図3に示した定格速度(解像度)より選択され
る。速度選択に当たっては目的の解像度360dpi より
大きく、かつこれに最も近いものとする。これは大きな
解像度でデータ量を多く読み取り、これを間引いて目的
の解像度にする方が、小さな解像度で読み取り、少ない
データを拡大して目的の解像度にするよりも鮮明画像が
得られるからである。この選択基準により400dpi の
速度を選択する。
【0026】各光電変換素子間のライン間距離は400
dpi の解像度に変えると、 G−Bライン間:8×400/300=10.7ライン G−Rライン間:16×400/300=21.3ライ
ン に相当する。
【0027】ここで、このように各R,B,G間で端数
のライン数が生じた場合、この端数を整数に調整する必
要がある。ライン間補正は整数のラインでしか補正でき
ないからである。このため、図4の(A)に示すタイミ
ングでCCDを駆動する。これによりGに対してBのラ
インを1/3ライン,Rのラインを2/3ラインずら
し、G,B,Rの順で光電変換素子1より出力する。画
信号合成部ではG,B,Rの順に1ラインに合成した信
号を出力し、1個のA/D変換部で8ビットのデジタル
信号に変換し、ライン間補正部4でライン間補正を行
う。光電変換素子1から出力される各色の画像信号はタ
イミング調整により次のように整数ラインずれた画像信
号となっている。
【0028】 G−Bライン間:10.7+0.3=11.0ライン G−Rライン間:21.3+0.7=22.0ライン 図5は400dpi ライン間の補正を説明する図である。
横軸はR,B,GのCCD間の距離を示し、各64μm
離れており、300dpi のライン数で表すと各8ライン
の間隔となる。縦軸は400dpi の場合のライン数を表
す。G−B間は300dpi では8ラインであるが、40
0dpi では10.7ラインとなっていることを示し、G
−R間では300dpi では16ラインであるが、400
dpi では21.3ラインとなっていることを示してい
る。破線はGに対し、B,RがGと同時に出力した場合
を示し、この場合、G−B間では10.7ラインになり
1/3ラインBをGに対して遅く出力すれば11.0ラ
インと整数になる。またG−R間では21.3ラインに
なり2/3ラインRをGに対して遅く出力させると2
2.0ラインと整数ラインになる。そこで図4(A)に
示すタイミングでCCDを駆動し、Gに対し、Bは1/
3ライン、Rは2/3ライン遅らせて出力している。
【0029】ライン間補正部4では3ラインカラーCC
D(光電変換素子1)により送られてきた画像信号を原
稿の同一場所の3色R,B,Gのデータとする。3ライ
ンカラーCCDから送出されるデータは、原稿の異なっ
た場所の3色の画像信号であるので、これを同一場所の
3色のデータにする。これがライン間補正である。つま
りライン間補正部4では現在入力したラインのG信号
と、11ライン前に入力したラインのB信号と、22ラ
イン前に入力したR信号とを1つのラインのデータとす
る。この際、出力する順序は、一定の順序、例えばR,
B,Gの順にして画像処理部5に出力する。これにより
光電変換素子1でタイミング調整によりR,B,Gの順
序を変えて送出しても、一定の順序となる。なお、この
ようなライン間補正はA/D変換部とシェーディング補
正部3から送られてきた画像信号を3色に分けてそれぞ
れRAM9に格納し、これから同一場所の各色の画像信
号を読み出して一定の順序で送出することにより達成さ
れる。
【0030】画像処理部5に入力されたR,B,Gより
なる画像信号は400dpi の解像度を360dpi の解像
度に変換される。この変換は1inchにつき40本のライ
ンを間引くことによって行われる。なお、200dpi を
越え400dpi までの解像度に変換する場合は、同様に
400dpi に変換してライン間補正を整数ラインにした
後、目的の解像度になるよう間引処理する。これはこの
装置の基準速度である300dpi の解像度を得る場合も
同様である。300dpi の速度で読み取ると、読み取っ
たライン間は、8ライン,16ライン,と整数である
が、3色を1/3ラインづつずらして送出すると、この
1/3ライン,2/3ラインのずれが出てしまうからで
ある。しかし、1/3ラインづつずらさず3色の信号を
同時に送出するようにすれば、300dpi の速度で読み
取るようにしてもよい。
【0031】次に読取解像度300dpi の読取り系で5
0%から200%まで拡大縮小する場合について説明す
る。なお、この拡大縮小は副走査方向の拡大縮小を原稿
の搬送速度を変えて所定の倍率にし、その後、画像処理
部5で目的の倍率になるように副走査方向のラインを間
引き、次に主走査方向の画素を間引くか挿入するように
する。副走査方向の拡大縮小については解像度の変換と
同じである。例えば200%に拡大する場合、300dp
i を基準の解像度とすると600dpi の解像度となる原
稿搬送速度で読み取り、300dpi に相当する速度でデ
ータを送り出せば2倍に拡大されたデータとなる。
【0032】拡大縮小の場合も、原稿は同じ位置を先ず
R用の光電変換素子にて読み、次にB用、最後にG用で
読むように搬送されるものとする。
【0033】まず、50%〜67%までの縮小時につい
て説明する。この場合、一旦200dpi 相当の解像度
(200/300=0.67倍の縮小)にて読み取り、
ライン間補正を行った後、画像処理部5で副走査方向を
目的とする縮小率にラインを間引き、次に主走査方向を
目的とする縮小率になるよう画素を間引く。
【0034】各光電変換素子間のライン間隔は200dp
i の解像度に変えることにより、 G−Bライン間:8×200/300=5.3ライン G−Rライン間:16×200/300=10.7ライ
ン に相当する。
【0035】上記ライン間の端数のラインを1ラインと
するため、図4(B)に示すようにCCDの駆動タイミ
ングをGに対して、Bのラインを2/3ライン、Rのラ
インを1/3ライン遅くして出力する。これにより、 G−Bライン間:5.3+0.7=6.0ライン G−Rライン間:10.7+0.3=11.0ライン となる。これにより整数ラインでライン間補正をするこ
とができる。
【0036】図6は200dpi でのライン間の補正を説
明する図である。図5との相違は縦軸が200dpi での
ライン数になり、G−B間では5.3ライン、G−R間
では10.7ラインとなっている。このためCCD駆動
のタイミング調整がG−B間では2/3ライン、G−R
間で1/3ラインとなっている。
【0037】68%から133%の拡大縮小時は、40
0dpi の解像度で1.33=400/300倍とした
後、ライン間補正を行う。400dpi の場合のライン間
端数の調整については先の360dpi の解像度を得る時
の説明と同じなので省略する。
【0038】134%から167%までの拡大時は、一
旦500dpi 相当の解像度(500/300=1.67
倍の拡大)で読み取り、ライン間補正を行う。各光電変
換素子間のライン間距離は500dpi の解像度に変える
ことにより G−Bライン間:8×500/300=13.3ライン G−Rライン間:16×500/300=26.7ライ
ン に相当する。
【0039】上記ライン間の端数のラインを1ラインと
するため、図4(B)に示すCCDの駆動タイミングで
Gに対しBのラインを2/3ライン、Rのラインを1/
3ライン遅くして出力する。これにより G−Bライン間:13.3+0.7=14.0ライン G−Rライン間:26.7+0.3=27.0ライン となる。これにより整数ラインでライン間補正をするこ
とができる。
【0040】168%から200%までの拡大時は一旦
700dpi 相当の解像度(700/300=2.33倍
の拡大)で読み取り、ライン間補正を行う。各光電変換
素子間のライン間距離は700dpi の解像度に変えるこ
とにより、 G−Bライン間:8×700/300=18.7ライン G−Rライン間:16×700/300=37.3ライ
ン に相当する。
【0041】上記ライン間の端数のラインを1ラインと
するため、図4(A)に示すCCDの駆動タイミング
で、Gに対しBのラインを1/3ライン、Rのラインを
2/3ライン遅くして出力する。これにより G−Bライン間:18.7+0.3=19.0ライン G−Rライン間:37.3+0.7=38.0ライン となる。これにより整数ラインでライン間補正をするこ
とができる。
【0042】以上のようにして副走査方向の拡大縮小率
を、目的とする拡大縮小率に応じた定格解像度(図3に
示す解像度)にし、ライン間補正をした後、画像処理部
5で目的とする拡大縮小率となるようラインの間引処理
を行う。このようにして副走査方向の倍率を調整した
後、主走査方向を目的の拡大縮小率となるよう画素の挿
入、間引きを行う。これにより副走査方向および主走査
方向共目的とする拡大縮小率の画像を得ることができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、目的とする任意の拡大縮小率や解像度に対応した定
格の解像度となるように原稿の搬送速度を設定し、読み
取った画像データを各色信号間のライン数が整数となる
ように光電変換素子の各色信号をずらして出力するの
で、整数のラインでライン間補正を行うことができ、鮮
明な画像が得られる。また、光電変換素子のR,B,G
信号の出力を1ラインに合成できるのでA/D変換部が
1個ですみ回路規模を比較的小さくすることができる。
また目的とする拡大縮小率や解像度よりも大きな拡大縮
小率や解像度で読み取り縮小して目的の倍率や解像度と
するので、鮮明な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態に用いる3ラインのカラーCCDの
配置を示す図
【図3】定格解像度における各色のCCD間のライン数
のずれを示す図
【図4】RGB光電変換素子間の出力タイミング図
【図5】400dpi におけるライン間補正を説明する図
【図6】200dpi におけるライン間補正を説明する図
【図7】従来のカラー画像読取装置の構成を示すブロッ
ク図
【符号の説明】 1 光電変換素子 2 オフセット調整部、画信号合成部、AGC部 3 A/D変換部、シェーディング補正部 4 ライン間補正部 5 画像処理部 6 制御部 7 モータ制御部 8 原稿搬送モータ 9 RAM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤、青、緑の各色に対応した光電変換素
    子が副走査方向に所定間隔づつ離れて配置され原稿読取
    りを行うCCDイメージセンサと、このCCDイメージ
    センサの読み取り面に原稿を搬送する搬送手段と、所望
    の拡大縮小率または解像度に応じて前記搬送手段の搬送
    速度を設定する変速手段と、この搬送速度の変化に応じ
    て各光電変換素子の出力タイミングを調整する制御手段
    と、この出力タイミングの順に各色の1ラインのデータ
    を線順次に1ラインのデータに合成する合成手段と、合
    成した画像信号をデジタル変換するA/D変換部と、変
    換したデータを拡大縮小率または解像度に応じて各色の
    光電変換素子が所定距離離れていることによって生じる
    位置ずれを補正する補正部と、この位置ずれを補正した
    データを所望の拡大縮小率または解像度に処理する拡大
    縮小手段とを備えたカラー画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記変速手段が設定する搬送速度は基準
    速度に対して所定の関係を有する複数の定格速度であ
    り、この基準速度は前記光電変換素子の間隔に所定のラ
    イン数が丁度入る速度であり、前記定格速度は前記光電
    変換素子の間隔に小数点以下で表示される端数のライン
    数を有するライン数が入る速度に設定してあり、前記制
    御手段は前記定格速度の端数のライン数に加算するとほ
    ぼ1ラインとなるように出力タイミングをずらして出力
    することを特徴とする請求項1記載のカラー画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が出力する色信号の出力タ
    イミングにより並べられた色信号の順序を所定の順序に
    並べ直す色順序設定手段を設けたことを特徴とする請求
    項1または2記載のカラー画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記定格速度を選定する際、所望の拡大
    縮小率または解像度に対応した速度より大きい拡大縮小
    率または解像度に対応した定格速度を選定し、前記拡大
    縮小手段で所望の拡大縮小率または解像度に縮小するこ
    とを特徴とする請求項2記載のカラー画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記基準速度に対応する解像度を300
    dpi とし、前記定格速度に対応する解像度を200dpi
    ,400dpi ,500dpi ,700dpi の少なくとも
    1つを含むようにしたことを特徴とする請求項2記載の
    カラー画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は1つ目の色信号に対する
    出力タイミングのずれを、2つ目の色信号に対しては1
    /3ライン、3つ目の色信号に対しては2/3ラインと
    したことを特徴とする請求項2記載のカラー画像読取装
    置。
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