JPH09320982A - 半導体集積回路装置の製造方法およびその製造装置 - Google Patents
半導体集積回路装置の製造方法およびその製造装置Info
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- JPH09320982A JPH09320982A JP13604696A JP13604696A JPH09320982A JP H09320982 A JPH09320982 A JP H09320982A JP 13604696 A JP13604696 A JP 13604696A JP 13604696 A JP13604696 A JP 13604696A JP H09320982 A JPH09320982 A JP H09320982A
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Abstract
たゲート電極からなるMISFETの信頼度を向上する
ことのできる技術を提供する。 【解決手段】 WSix膜5および多結晶シリコン膜4
からなるゲート電極6をマスクとして、半導体基板1に
n型半導体領域7を形成するためのn型不純物を注入す
る。次いで、酸化シリコンをエッチングしない液または
シリコンを酸化することが可能な液を用いて半導体基板
1を洗浄し、WSix膜5の露出面を薄い自然酸化膜8
で覆った直後に、上記n型不純物の活性化のための90
0℃の熱処理を半導体基板1に施す。この熱処理の際、
WSix膜5の組成変化が生じるが、自然酸化膜8によ
ってWまたはWSiの析出が抑えられるので、隣接する
ゲート電極間の短絡不良を防ぐことができる。
Description
置の製造方法に関し、特に、少なくとも1層をタングス
テンシリサイド膜によって構成されたゲート電極からな
るMISFET(Metal-Insulator-Semiconductor Fiel
d Effect Transistor)を有する半導体集積回路装置に適
用して有効な技術に関するものである。
導体素子の開発課題の一つに、MISFETのゲート電
極材料の低抵抗化がある。
用いられている多結晶シリコン膜に代わって、より低抵
抗の材料である高融点金属(例えば、Mo、W、Ta、
Ti)膜またはそのシリサイド膜と多結晶シリコン膜と
の重ね膜(ポリサイド膜)が検討されている。
約2桁低い抵抗値を有するが、シリコンとの接触抵抗、
MIS特性の不安定性などの問題がある。これに対し
て、高融点金属シリサイド膜/多結晶シリコン膜の2層
構造の膜は、多結晶シリコン膜によって構成されたゲー
ト電極の製造プロセスと互換性があり、また、多結晶シ
リコン膜に比べて約1桁低い抵抗値を実現できることか
ら、実用化の検討が進められている。
ix,0<x≦2)膜は、膜中に含まれる放射性元素が
少ないのでソフトエラーによる半導体素子の信頼度の低
下が起こりにくい、また、細い線幅でも高い信頼度が得
られるなどの利点を有していることから、WSix膜/
多結晶シリコン膜の2層構造の膜(タングステンポリサ
イド膜)はゲート電極材料として採用されている。
て構成されたゲート電極からなるMISFETの形成方
法を示す。
形成した後、半導体基板上にCVD(Chemical Vapor D
eposition :化学的気相成長)法によってリンを添加し
た多結晶シリコン膜およびWSix膜を順次堆積し、次
いで、フォトレジストをマスクとして、このWSix膜
および多結晶シリコン膜を順次加工し、タングステンポ
リサイド膜によって構成されるゲート電極を形成する。
次に、上記フォトレジストを除去した後、半導体基板を
NH4 OH:H2 O2 :H2 O混合液、続いて、フッ酸
(HF)溶液によって洗浄し、半導体基板の表面に付着
している汚染物質を除去する。
(ソース領域、ドレイン領域)を形成するために、ゲー
ト電極をマスクとしてイオン打ち込み法によってn型不
純物を半導体基板に注入した後、上記n型不純物の活性
化を行うために、例えば、900℃で窒素雰囲気中にお
いて半導体基板に熱処理を施す。
化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜をRIE
(Reactive Ion Etching)法でエッチングしてゲート電
極の側壁にサイドウォールスペーサを形成する。
構成されるゲート電極を有するMISFETについて
は、例えば、特開平4−342164号公報に記載があ
る。
ステンポリサイド膜によって構成されるゲート電極から
なるMISFETの前記形成方法には、以下の問題点が
あることを本発明者は見い出した。
層をなすWSix膜の表面状態は非常に不安定であるた
め、露出したWSix膜が設けられた半導体基板にn型
不純物の活性化のための800℃以上の高温の熱処理を
施すと、WSix膜の組成変化が生じてしまう。また、
WSix膜の露出面に直接CVD法によって絶縁膜を形
成するなどの成膜処理を施すと、WSix膜と成膜材料
との化学反応によって、WSix膜の膜質変化が生じ
る。
質変化が生じると、WSixの結晶粒界が移動し、図1
1に示すように、WSix膜5の露出面にWまたはWS
i13が析出して隣接するMISFETのゲート電極間
で短絡不良が生じてしまう。
マを用いたドライエッチング法によって加工した後のW
Six膜の露出面は、プラズマによってダメージを受け
ており、WSix膜の上記組成変化または膜質変化はよ
り顕著となる。
x膜によって構成されたゲート電極からなるMISFE
Tの信頼度を向上することができる技術を提供すること
にある。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。すなわち、 (1)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、WS
ix膜の露出面を、酸化シリコンをエッチングしない液
またはシリコンを酸化することが可能な液を用いて洗浄
することによって、WSix膜の露出面に自然酸化膜を
形成した直後に、WSix膜が設けられた半導体基板に
800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中
において熱処理を施す、またはWSix膜が設けられた
半導体基板に成膜処理を施すものである。
の製造方法は、露出したWSix膜が設けられた半導体
基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰
囲気中において熱処理を施す際、半導体基板を600℃
以下の温度で熱処理装置の炉内へ挿入してWSix膜の
露出面に自然酸化膜を形成した後、挿入した熱処理装置
の炉内において半導体基板に前記熱処理を施すものであ
る。
の製造方法は、露出したWSix膜が設けられた半導体
基板に成膜処理を施す際、半導体基板を600℃以下の
温度で成膜処理装置の炉内へ挿入してWSix膜の露出
面に自然酸化膜を形成した後、挿入した成膜処理装置の
炉内において半導体基板に前記成膜処理を施すものであ
る。
の製造方法は、露出したWSix膜が設けられた半導体
基板を残留酸素濃度が5ppm以下の窒素雰囲気中で熱
処理装置へ挿入し、続いて、残留酸素濃度が5ppm以
下の窒素雰囲気中の炉内において昇温および800〜9
00℃の温度で半導体基板に熱処理を施すことによっ
て、WSix膜の露出面に窒化膜を形成した後、WSi
x膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で9
0%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、
またはWSix膜が設けられた半導体基板に成膜処理を
施すものである。
の製造方法は、露出したWSix膜が設けられた半導体
基板をNH3 ガス雰囲気中でプラズマ処理することによ
って、WSix膜の露出面に窒化膜を形成した後、WS
ix膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で
90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施
す、またはWSix膜が設けられた半導体基板に成膜処
理を施すものである。
の製造方法は、露出したWSix膜が設けられた半導体
基板に600℃以下の温度で熱酸化処理を施すことによ
って、WSix膜の露出面に酸化膜を形成した後、WS
ix膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で
90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施
す、またはWSix膜が設けられた半導体基板に成膜処
理を施すものである。
の製造方法は、WSix膜上をWSix膜以外の膜で覆
い、次いで、半導体基板に800℃以上の温度で熱処理
を施すことによってWSix膜の結晶を流動させた後、
WSix膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温
度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を
施す、またはWSix膜が設けられた半導体基板に成膜
処理を施すものである。
(6)によれば、WSix膜の露出面に酸化膜または窒
化膜を形成した後に800℃以上の高温の熱処理を半導
体基板に施しているので、この熱処理によってWSix
膜の組成が変化しても、WSix膜を覆った酸化膜また
は窒化膜によってWまたはWSiの析出を防ぐことがで
きる。
(6)によれば、WSix膜の露出面に酸化膜または窒
化膜を形成した後に成膜処理を半導体基板に施している
ので、WSix膜と成膜材料との化学反応によってWS
ix膜の膜質が変化することはなく、WまたはWSiの
析出を防ぐことができる。
ix膜上をWSix膜以外の膜で覆った状態で半導体基
板に施される800℃以上の高温の熱処理によって、W
Six膜の結晶粒界を移動させ、その組成を安定させて
いるので、この後に、露出したWSix膜が設けられた
半導体基板に800℃以上の高温の熱処置または成膜処
理を施しても、WSix膜の組成変化または膜質変化は
起きにくく、WまたはWSiの析出を防ぐことができ
る。
に基づいて詳細に説明する。
おいて同一機能を有するものは同一の符号を付し、その
繰り返しの説明は省略する。
あるMISFETのゲート電極の製造方法を図1〜図3
を用いて説明する。
主面上に素子分離用のフィールド絶縁膜2を形成した
後、ゲート絶縁膜3を約9nmの膜厚で形成する。
リンを添加した多結晶シリコン膜4およびWSix膜5
を順次堆積する。これら多結晶シリコン膜4およびWS
ix膜5の厚さは、例えば、それぞれ70nmおよび1
50nmである。次に、フォトレジストをマスクとして
WSix膜5および多結晶シリコン膜4を順次加工した
後、フォトレジストを除去し、次いで、半導体基板1を
NH4 OH:H2 O2:H2 O混合液、続いて、HF溶
液で洗浄して半導体基板1の表面に付着している汚染物
質を除去することによって、WSix膜5および多結晶
シリコン膜4から構成されるゲート電極6を形成する。
膜4の加工は、例えば、Cl2 +O2 ガスを用いて、マ
イクロ波と磁場によるECR(Electron Cyclotron Res
onance:電子サイクロトロン共鳴)によって起きるプラ
ズマ放電を利用したマイクロ波プラズマエッチング法に
よって行われる。
ース領域、ドレイン領域)7を形成するために、ゲート
電極6をマスクとしてイオン打ち込み法によってn型不
純物を半導体基板1に注入する。
酸化することのできる液、例えば、NH4 OH:H2 O
2 :H2 O混合液または60℃の温水、あるいは酸化膜
をエッチングしない液、例えば、純水を用いて半導体基
板1を洗浄することによって、WSix膜5の露出面に
薄い自然酸化膜8を形成する。その直後に、半導体基板
1に打ち込まれた上記n型不純物の活性化を行うため
に、例えば、900℃で99%の窒素を含む雰囲気中に
おいて半導体基板1に熱処理を施す。
にCVD法によって酸化シリコン膜を堆積し、この酸化
シリコン膜をRIE(Reactive Ion Etching)法でエッ
チングしてゲート電極6の側壁にサイドウォールスペー
サ9を形成することによって、MISFETが完成す
る。
に打ち込まれたn型不純物の活性化のための熱処理を施
す直前に、半導体基板1を洗浄することによってWSi
x膜5の露出面に薄い自然酸化膜8を形成したが、この
洗浄を行わず、半導体基板1に上記熱処理を施す際に、
熱処理装置の炉内へ600℃以下の温度で半導体基板1
を挿入し、挿入時にWSix膜5の露出面に薄い自然酸
化膜8を形成してもよい。なお、この熱処理装置は、横
型熱処理装置または縦型熱処理装置に限らず、雰囲気の
制御がより容易なロードロック機構の備わったロードロ
ック付き熱処理装置を用いてもよい。
純物の活性化のための熱処理を施す以前に、半導体基板
1に600℃以下の温度で熱酸化処理を施して、WSi
x膜5の露出面に薄い酸化膜を形成してもよい。
Six膜5の露出面に薄い自然酸化膜8を形成してWS
ix膜5の表面状態を安定させた後に、900℃の熱処
理を施しているので、この熱処理によってWSix膜5
の組成が変化しても自然酸化膜8によってWまたはWS
iの析出を防ぐことができる。
であるMISFETのゲート電極の製造方法を図4およ
び図5を用いて説明する。
で、フィールド絶縁膜2およびゲート絶縁膜3を形成し
た後、半導体基板1上にCVD法によってリンを添加し
た多結晶シリコン膜4およびWSix膜5を順次堆積す
る。
る液、例えば、NH4 OH:H2 O2 :H2 O混合液ま
たは60℃の温水、あるいは酸化膜をエッチングしない
液、例えば、純水を用いて半導体基板1を洗浄すること
によって、WSix膜5の露出面に薄い自然酸化膜8a
を形成する。その直後に、半導体基板1上にCVD法に
よって酸化シリコン膜10を堆積し、次いで、例えば、
900℃で99%の窒素を含む雰囲気中において半導体
基板1に第1の熱処理を施すことによってWSixの結
晶粒界を移動させて、WSix膜5の組成を安定させ
る。
をマスクとして酸化シリコン膜10、自然酸化膜8a、
WSix膜5および多結晶シリコン膜4を順次加工した
後、フォトレジストを除去し、次いで、半導体基板1を
洗浄することによって、WSix膜5および多結晶シリ
コン膜4から構成されるゲート電極6を形成する。
ース領域、ドレイン領域)7を形成するために、ゲート
電極6をマスクとしてイオン打ち込み法によってn型不
純物を半導体基板1に注入する。
酸化することのできる液、例えば、NH4 OH:H2 O
2 :H2 O混合液または60℃の温水、あるいは酸化膜
をエッチングしない液、例えば、純水を用いて半導体基
板1を洗浄することによって、WSix膜5の露出面に
薄い自然酸化膜8bを形成する。その直後に、半導体基
板1に打ち込まれた上記n型不純物の活性化を行うため
に、例えば、900℃で99%の窒素を含む雰囲気中に
おいて半導体基板1に第2の熱処理を施す。
WSix膜5の結晶粒界が移動し、その組成は安定して
いるので、第2の熱処理を行ってもWSix膜5の組成
変化は生じにくい。従って、第2の熱処理の直前に、W
Six膜5の露出面に自然酸化膜8bを必ずしも形成す
る必要はない。
酸化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜をRIE
法でエッチングしてゲート電極6の側壁にサイドウォー
ルスペーサ9を形成する。
って半導体基板1上に酸化シリコン膜10を堆積する直
前に、半導体基板1を洗浄することによってWSix膜
5の露出面に薄い自然酸化膜8aを形成したが、この洗
浄を行わず、半導体基板1にCVD法によって酸化シリ
コン膜10を堆積する際に、CVD装置の炉内へ600
℃以下の温度で半導体基板1を挿入し、挿入時にWSi
x膜5の露出面に薄い自然酸化膜8aを形成してもよ
い。
酸化シリコン膜10を堆積する以前に、半導体基板1に
600℃以下の温度で熱酸化処理を施して、WSix膜
5の露出面に薄い酸化膜を形成してもよい。
然酸化膜8aを介してWSix膜5上に酸化シリコン膜
10を堆積し、WSix膜5と酸化シリコン膜10との
反応によるWSix膜5の膜質変化を抑えることによっ
て、WまたはWSiの析出を防ぐことができる。
に半導体基板1に施される第1の熱処理によって、WS
ix膜5の組成は安定するので、その後、半導体基板1
に施される第2の熱処理または成膜処置において、Wま
たはWSiの析出は生じにくい。
であるMISFETのゲート電極の製造方法を図6〜図
8を用いて説明する。
で、前記図1に示したようにWSix膜5および多結晶
シリコン膜4からなるゲート電極6を形成する。次い
で、MISFETのn型半導体領域(ソース領域、ドレ
イン領域)7を形成するために、n型不純物を半導体基
板1に注入する。
濃度を5ppm以下に保持した窒素雰囲気中で、800
〜900℃の温度の熱処理を半導体基板1に施すことに
よって、前記n型不純物の活性化と同時に、図6に示す
ように、WSix膜5の露出面に薄い窒化膜11を形成
する。なお、この熱処理中にWSix膜5の組成変化が
徐々に起きるが、窒化膜11が形成されているためWま
たはWSiの析出は現れない。
酸化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜をRIE
法でエッチングしてゲート電極6の側壁にサイドウォー
ルスペーサ9を形成する。
れる縦型熱処理装置を示す。縦型熱処理装置の炉口21
は大気開放されているが、石英管29よりなる炉内22
は酸素濃度が5ppm以下の窒素雰囲気に保たれるよう
に、ガス導入口23から窒素を導入して酸素濃度の低減
が図られている。石英管29の周囲にはヒータ28が設
けられている。また、半導体基板1を載せたボート24
を挿入する際に起きる大気の巻き込みを防止するため
に、ガス排気口25に接続された排気配管26に設置し
たバルブ27を閉じて、ガス導入口23から炉内22へ
導入された窒素を全て炉口21から排気しながら、ボー
ト24は炉内22へ挿入される。なお、この際、排気配
管26に設置したバルブ27を閉めずに、充分な窒素を
供給しながらボート24を炉内22へ挿入してもよく、
また、ボートの周囲に充分な窒素を供給しながらボート
24を炉内22へ挿入してもよい。
置を用いてWSix膜5の露出面の窒化処理を行った
が、横型熱処理装置またはロードロック機能の備わった
ロードロック付き熱処理装置を用いてもよい。
示す。半導体基板1は、真空ポンプ30によって真空排
気され窒素配管31によって窒素が導入される前室32
に置かれた後、移載機35によってウエハカセット33
からバルブ34を経て窒素雰囲気中に設置されているボ
ート24に移載される。次いで、ボート24を炉内22
へ挿入することによって、酸素濃度の低い雰囲気におい
て半導体基板1を炉内22へ挿入することができる。
出したWSix膜5を800〜900℃の温度の窒素雰
囲気中において熱処理することによって、WSix膜5
の組成変化と同時にWSix膜5の露出面に薄い窒化膜
11が形成されるので、その後、半導体基板1に熱処理
または成膜処理を施しても、WまたはWSiの析出を防
ぐことができる。
であるMISFETのゲート電極の製造方法を図9およ
び図10を用いて説明する。
で、フィールド絶縁膜2およびゲート絶縁膜3を形成し
た後、半導体基板1上に多結晶シリコン膜4およびWS
ix膜5を順次堆積する。次に、フォトレジスト12を
マスクとして、例えば、図9に示す平行平板型プラズマ
エッチング装置を用いてWSix膜5および多結晶シリ
コン膜4を順次加工する。続いて、平行平板型プラズマ
エッチング装置内にNH3 ガスを流し、励起させたプラ
ズマによって、図10に示すように、WSix膜5の露
出面に薄い窒化膜11を形成する。
半導体基板1を洗浄し、次いで、MISFETのn型半
導体領域(ソース領域、ドレイン領域)7を形成するた
めに、n型不純物を半導体基板1に注入する。
n型不純物の活性化を行うために、例えば、900℃で
99%の窒素を含む雰囲気中において半導体基板1に熱
処理を施す。次いで、半導体基板1上にCVD法によっ
て酸化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜をRI
E法でエッチングしてゲート電極6の側壁にサイドウォ
ールスペーサ9を形成する。
ISFETのゲート電極6を形成する際、WSix膜5
および多結晶シリコン膜4をプラズマエッチング装置で
加工した後、続いて、同じプラズマエッチング装置でW
Six膜5の露出面の窒化処理を行うことができる。従
って、工程数を増すことなしにWSix膜5の露出面に
薄い窒化膜11を形成することができ、その後、半導体
基板1に熱処理または成膜処理を施しても、窒化膜11
によってWまたはWSiの析出を防ぐことができる。
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
膜と多結晶シリコン膜からなるタングステンポリサイド
膜によって構成されたゲート電極に適用したが、WSi
x膜のみによって構成されたゲート電極にも適用可能で
ある。
構成するWSix膜に適用したが、半導体素子間を接続
する配線層を構成するWSix膜にも適用可能である。
面に自然酸化膜を形成するにあたっては、熱処理法以外
にも、UV+O3 酸化ないしプラズマ酸化など、600
℃以下の雰囲気中での酸化であればよく、また別装置で
自然酸化膜を形成した後に熱処理装置あるいは成膜装置
に持って行ってもよい。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
x膜によって構成されたゲート電極が設けられた半導体
基板に800℃以上の高温の熱処理または成膜処理を施
しても、WSix膜の組成変化または膜質変化が抑えら
れて、WまたはWSiの析出を防ぐことができるので、
隣接するゲート電極間の短絡不良を防いでMISFET
の信頼度を向上することができる。
す半導体基板の要部断面図である。
す半導体基板の要部断面図である。
す半導体基板の要部断面図である。
示す半導体基板の要部断面図である。
示す半導体基板の要部断面図である。
示す半導体基板の要部断面図である。
理装置の模式図を示す要部断面図である。
ック機構の備わった縦型熱処理装置の模式図を示す要部
断面図である。
型プラズマエッチング装置の模式図を示す要部断面図で
ある。
を示す半導体基板の要部断面図である。
断面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 タングステンシリサイド膜を有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、前記タングステン
シリサイド膜の露出面を、酸化シリコンをエッチングし
ない液またはシリコンを酸化することが可能な液を用い
て洗浄することによって、前記タングステンシリサイド
膜の露出面に自然酸化膜を形成した直後に、前記タング
ステンシリサイド膜が設けられた半導体基板に800℃
以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において
熱処理を施す、または前記タングステンシリサイド膜が
設けられた半導体基板に成膜処理を施すことを特徴とす
る半導体集積回路装置の製造方法。 - 【請求項2】 タングステンシリサイド膜を有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、露出した前記タン
グステンシリサイド膜が設けられた半導体基板に800
℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中におい
て熱処理を施す際、前記半導体基板を600℃以下の温
度で熱処理装置の炉内へ挿入して前記タングステンシリ
サイド膜の露出面に自然酸化膜を形成した後、前記炉内
において前記半導体基板に前記熱処理を施すことを特徴
とする半導体集積回路装置の製造方法。 - 【請求項3】 タングステンシリサイド膜を有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、露出した前記タン
グステンシリサイド膜が設けられた半導体基板に成膜処
理を施す際、前記半導体基板を600℃以下の温度で成
膜処理装置の炉内へ挿入して前記タングステンシリサイ
ド膜の露出面に自然酸化膜を形成した後、前記炉内にお
いて前記半導体基板に前記成膜処理を施すことを特徴と
する半導体集積回路装置の製造方法。 - 【請求項4】 タングステンシリサイド膜を有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、露出した前記タン
グステンシリサイド膜が設けられた半導体基板を残留酸
素濃度が5ppm以下の窒素雰囲気中で熱処理装置へ挿
入し、続いて、残留酸素濃度が5ppm以下の窒素雰囲
気中の炉内において昇温および800〜900℃の温度
で前記半導体基板に熱処理を施すことによって、前記タ
ングステンシリサイド膜の露出面に窒化膜を形成した
後、前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半
導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含
む雰囲気中において熱処理を施す、または前記タングス
テンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に成膜処
理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
法。 - 【請求項5】 タングステンシリサイド膜を有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、露出した前記タン
グステンシリサイド膜が設けられた半導体基板をNH3
ガス雰囲気中でプラズマ処理することによって、前記タ
ングステンシリサイド膜の露出面に窒化膜を形成した
後、前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半
導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含
む雰囲気中において熱処理を施す、または前記タングス
テンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に成膜処
理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
法。 - 【請求項6】 タングステンシリサイド膜を有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、露出した前記タン
グステンシリサイド膜が設けられた半導体基板に600
℃以下の温度で熱酸化処理を施すことによって、前記タ
ングステンシリサイド膜の露出面に酸化膜を形成した
後、前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半
導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含
む雰囲気中において熱処理を施す、または前記タングス
テンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に成膜処
理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
法。 - 【請求項7】 タングステンシリサイド膜を有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、前記タングステン
シリサイド膜上をタングステンシリサイド膜以外の膜で
覆い、次いで、半導体基板に800℃以上の温度で熱処
理を施すことによって前記タングステンシリサイド膜の
結晶を流動させた後、前記タングステンシリサイド膜が
設けられた前記半導体基板に800℃以上の温度で90
%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、ま
たは前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半
導体基板に成膜処理を施すことを特徴とする半導体集積
回路装置の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
造方法において、前記酸化シリコンをエッチングしない
液は純水であり、前記シリコンを酸化することが可能な
液はNH4 OH:H2 O2 :H2 O混合液または温水で
あることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。 - 【請求項9】 請求項5記載の半導体集積回路装置の製
造方法において、前記プラズマ処理は、前記タングステ
ンシリサイド膜をプラズマを利用したドライエッチング
装置によって加工した後に、続いて、前記ドライエッチ
ング装置によって行われることを特徴とする半導体集積
回路装置の製造方法。 - 【請求項10】 請求項2、3、4、5または6記載の
半導体集積回路装置の製造方法であって、前記熱処理ま
たは成膜処理を施す前に、前記タングステンシリサイド
膜の露出面を、酸化シリコンをエッチングしない液また
はシリコンを酸化することが可能な液を用いて洗浄する
ことによって、前記タングステンシリサイド膜の露出面
に自然酸化膜を形成することを特徴とする半導体集積回
路装置の製造方法。 - 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5または6記
載の半導体集積回路装置の製造方法に用いる製造装置で
あって、前記熱処理装置または前記成膜処理装置にロー
ドロック機構が備わっていることを特徴とする半導体集
積回路装置の製造装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13604696A JP3686163B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 半導体集積回路装置の製造方法およびその製造装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09320982A true JPH09320982A (ja) | 1997-12-12 |
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JP13604696A Expired - Lifetime JP3686163B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 半導体集積回路装置の製造方法およびその製造装置 |
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JP (1) | JP3686163B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010059660A (ko) * | 1999-12-30 | 2001-07-06 | 박종섭 | 반도체소자의 게이트전극 형성방법 |
JP2008010627A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-05-30 JP JP13604696A patent/JP3686163B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010059660A (ko) * | 1999-12-30 | 2001-07-06 | 박종섭 | 반도체소자의 게이트전극 형성방법 |
JP2008010627A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
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