JP3686163B2 - 半導体集積回路装置の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法およびその製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置の製造方法に関し、特に、少なくとも1層をタングステンシリサイド膜によって構成されたゲート電極からなるMISFET(Metal-Insulator-Semiconductor Field Effect Transistor)を有する半導体集積回路装置に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路装置の高速化に伴った半導体素子の開発課題の一つに、MISFETのゲート電極材料の低抵抗化がある。
【0003】
MISFETのゲート電極として従来から用いられている多結晶シリコン膜に代わって、より低抵抗の材料である高融点金属(例えば、Mo、W、Ta、Ti)膜またはそのシリサイド膜と多結晶シリコン膜との重ね膜(ポリサイド膜)が検討されている。
【0004】
高融点金属膜は多結晶シリコン膜に比べて約2桁低い抵抗値を有するが、シリコンとの接触抵抗、MIS特性の不安定性などの問題がある。これに対して、高融点金属シリサイド膜/多結晶シリコン膜の2層構造の膜は、多結晶シリコン膜によって構成されたゲート電極の製造プロセスと互換性があり、また、多結晶シリコン膜に比べて約1桁低い抵抗値を実現できることから、実用化の検討が進められている。
【0005】
なかでも、タングステンシリサイド(WSix,0<x≦2)膜は、膜中に含まれる放射性元素が少ないのでソフトエラーによる半導体素子の信頼度の低下が起こりにくい、また、細い線幅でも高い信頼度が得られるなどの利点を有していることから、WSix膜/多結晶シリコン膜の2層構造の膜(タングステンポリサイド膜)はゲート電極材料として採用されている。
【0006】
以下に、タングステンポリサイド膜によって構成されたゲート電極からなるMISFETの形成方法を示す。
【0007】
まず、半導体基板の表面にゲート絶縁膜を形成した後、半導体基板上にCVD(Chemical Vapor Deposition :化学的気相成長)法によってリンを添加した多結晶シリコン膜およびWSix膜を順次堆積し、次いで、フォトレジストをマスクとして、このWSix膜および多結晶シリコン膜を順次加工し、タングステンポリサイド膜によって構成されるゲート電極を形成する。次に、上記フォトレジストを除去した後、半導体基板をNH4 OH:H2 2 :H2 O混合液、続いて、フッ酸(HF)溶液によって洗浄し、半導体基板の表面に付着している汚染物質を除去する。
【0008】
次いで、MISFETのn型半導体領域(ソース領域、ドレイン領域)を形成するために、ゲート電極をマスクとしてイオン打ち込み法によってn型不純物を半導体基板に注入した後、上記n型不純物の活性化を行うために、例えば、900℃で窒素雰囲気中において半導体基板に熱処理を施す。
【0009】
次に、半導体基板上にCVD法によって酸化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜をRIE(Reactive Ion Etching)法でエッチングしてゲート電極の側壁にサイドウォールスペーサを形成する。
【0010】
なお、タングステンポリサイド膜によって構成されるゲート電極を有するMISFETについては、例えば、特開平4−342164号公報に記載がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タングステンポリサイド膜によって構成されるゲート電極からなるMISFETの前記形成方法には、以下の問題点があることを本発明者は見い出した。
【0012】
すなわち、タングステンポリサイド膜の上層をなすWSix膜の表面状態は非常に不安定であるため、露出したWSix膜が設けられた半導体基板にn型不純物の活性化のための800℃以上の高温の熱処理を施すと、WSix膜の組成変化が生じてしまう。また、WSix膜の露出面に直接CVD法によって絶縁膜を形成するなどの成膜処理を施すと、WSix膜と成膜材料との化学反応によって、WSix膜の膜質変化が生じる。
【0013】
このようなWSix膜の組成変化または膜質変化が生じると、WSixの結晶粒界が移動し、図11に示すように、WSix膜5の露出面にWまたはWSi13が析出して隣接するMISFETのゲート電極間で短絡不良が生じてしまう。
【0014】
特に、タングステンポリサイド膜をプラズマを用いたドライエッチング法によって加工した後のWSix膜の露出面は、プラズマによってダメージを受けており、WSix膜の上記組成変化または膜質変化はより顕著となる。
【0015】
本発明の目的は、少なくとも1層をWSix膜によって構成されたゲート電極からなるMISFETの信頼度を向上することができる技術を提供することにある。
【0016】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。すなわち、
(1)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、WSix膜の露出面を、酸化シリコンをエッチングしない液またはシリコンを酸化することが可能な液を用いて洗浄することによって、WSix膜の露出面に自然酸化膜を形成した直後に、WSix膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、またはWSix膜が設けられた半導体基板に成膜処理を施すものである。
【0018】
(2)また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、露出したWSix膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す際、半導体基板を600℃以下の温度で熱処理装置の炉内へ挿入してWSix膜の露出面に自然酸化膜を形成した後、挿入した熱処理装置の炉内において半導体基板に前記熱処理を施すものである。
【0019】
(3)また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、露出したWSix膜が設けられた半導体基板に成膜処理を施す際、半導体基板を600℃以下の温度で成膜処理装置の炉内へ挿入してWSix膜の露出面に自然酸化膜を形成した後、挿入した成膜処理装置の炉内において半導体基板に前記成膜処理を施すものである。
【0020】
(4)また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、露出したWSix膜が設けられた半導体基板を残留酸素濃度が5ppm以下の窒素雰囲気中で熱処理装置へ挿入し、続いて、残留酸素濃度が5ppm以下の窒素雰囲気中の炉内において昇温および800〜900℃の温度で半導体基板に熱処理を施すことによって、WSix膜の露出面に窒化膜を形成した後、WSix膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、またはWSix膜が設けられた半導体基板に成膜処理を施すものである。
【0021】
(5)また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、露出したWSix膜が設けられた半導体基板をNH3 ガス雰囲気中でプラズマ処理することによって、WSix膜の露出面に窒化膜を形成した後、WSix膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、またはWSix膜が設けられた半導体基板に成膜処理を施すものである。
【0022】
(6)また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、露出したWSix膜が設けられた半導体基板に600℃以下の温度で熱酸化処理を施すことによって、WSix膜の露出面に酸化膜を形成した後、WSix膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、またはWSix膜が設けられた半導体基板に成膜処理を施すものである。
【0023】
(7)また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、WSix膜上をWSix膜以外の膜で覆い、次いで、半導体基板に800℃以上の温度で熱処理を施すことによってWSix膜の結晶を流動させた後、WSix膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、またはWSix膜が設けられた半導体基板に成膜処理を施すものである。
【0024】
上記した手段(1)、(2)、(4)〜(6)によれば、WSix膜の露出面に酸化膜または窒化膜を形成した後に800℃以上の高温の熱処理を半導体基板に施しているので、この熱処理によってWSix膜の組成が変化しても、WSix膜を覆った酸化膜または窒化膜によってWまたはWSiの析出を防ぐことができる。
【0025】
また、上記した手段(1)、(3)〜(6)によれば、WSix膜の露出面に酸化膜または窒化膜を形成した後に成膜処理を半導体基板に施しているので、WSix膜と成膜材料との化学反応によってWSix膜の膜質が変化することはなく、WまたはWSiの析出を防ぐことができる。
【0026】
また、上記した手段(7)によれば、WSix膜上をWSix膜以外の膜で覆った状態で半導体基板に施される800℃以上の高温の熱処理によって、WSix膜の結晶粒界を移動させ、その組成を安定させているので、この後に、露出したWSix膜が設けられた半導体基板に800℃以上の高温の熱処置または成膜処理を施しても、WSix膜の組成変化または膜質変化は起きにくく、WまたはWSiの析出を防ぐことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】
なお、実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0029】
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態であるMISFETのゲート電極の製造方法を図1〜図3を用いて説明する。
【0030】
まず、図1に示すように、半導体基板1の主面上に素子分離用のフィールド絶縁膜2を形成した後、ゲート絶縁膜3を約9nmの膜厚で形成する。
【0031】
次に、半導体基板1上にCVD法によってリンを添加した多結晶シリコン膜4およびWSix膜5を順次堆積する。これら多結晶シリコン膜4およびWSix膜5の厚さは、例えば、それぞれ70nmおよび150nmである。次に、フォトレジストをマスクとしてWSix膜5および多結晶シリコン膜4を順次加工した後、フォトレジストを除去し、次いで、半導体基板1をNH4 OH:H2 2 :H2 O混合液、続いて、HF溶液で洗浄して半導体基板1の表面に付着している汚染物質を除去することによって、WSix膜5および多結晶シリコン膜4から構成されるゲート電極6を形成する。
【0032】
なお、WSix膜5および多結晶シリコン膜4の加工は、例えば、Cl2 +O2 ガスを用いて、マイクロ波と磁場によるECR(Electron Cyclotron Resonance:電子サイクロトロン共鳴)によって起きるプラズマ放電を利用したマイクロ波プラズマエッチング法によって行われる。
【0033】
次に、MISFETのn型半導体領域(ソース領域、ドレイン領域)7を形成するために、ゲート電極6をマスクとしてイオン打ち込み法によってn型不純物を半導体基板1に注入する。
【0034】
次に、図2に示すように、WSix膜5を酸化することのできる液、例えば、NH4 OH:H2 2 :H2 O混合液または60℃の温水、あるいは酸化膜をエッチングしない液、例えば、純水を用いて半導体基板1を洗浄することによって、WSix膜5の露出面に薄い自然酸化膜8を形成する。その直後に、半導体基板1に打ち込まれた上記n型不純物の活性化を行うために、例えば、900℃で99%の窒素を含む雰囲気中において半導体基板1に熱処理を施す。
【0035】
次に、図3に示すように、半導体基板1上にCVD法によって酸化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜をRIE(Reactive Ion Etching)法でエッチングしてゲート電極6の側壁にサイドウォールスペーサ9を形成することによって、MISFETが完成する。
【0036】
なお、本実施の形態1では、半導体基板1に打ち込まれたn型不純物の活性化のための熱処理を施す直前に、半導体基板1を洗浄することによってWSix膜5の露出面に薄い自然酸化膜8を形成したが、この洗浄を行わず、半導体基板1に上記熱処理を施す際に、熱処理装置の炉内へ600℃以下の温度で半導体基板1を挿入し、挿入時にWSix膜5の露出面に薄い自然酸化膜8を形成してもよい。なお、この熱処理装置は、横型熱処理装置または縦型熱処理装置に限らず、雰囲気の制御がより容易なロードロック機構の備わったロードロック付き熱処理装置を用いてもよい。
【0037】
また、半導体基板1に打ち込まれたn型不純物の活性化のための熱処理を施す以前に、半導体基板1に600℃以下の温度で熱酸化処理を施して、WSix膜5の露出面に薄い酸化膜を形成してもよい。
【0038】
このように、本実施の形態1によれば、WSix膜5の露出面に薄い自然酸化膜8を形成してWSix膜5の表面状態を安定させた後に、900℃の熱処理を施しているので、この熱処理によってWSix膜5の組成が変化しても自然酸化膜8によってWまたはWSiの析出を防ぐことができる。
【0039】
(実施の形態2)
本発明の他の実施の形態であるMISFETのゲート電極の製造方法を図4および図5を用いて説明する。
【0040】
まず、前記実施の形態1と同様な製造方法で、フィールド絶縁膜2およびゲート絶縁膜3を形成した後、半導体基板1上にCVD法によってリンを添加した多結晶シリコン膜4およびWSix膜5を順次堆積する。
【0041】
次に、WSix膜5を酸化することのできる液、例えば、NH4 OH:H2 2 :H2 O混合液または60℃の温水、あるいは酸化膜をエッチングしない液、例えば、純水を用いて半導体基板1を洗浄することによって、WSix膜5の露出面に薄い自然酸化膜8aを形成する。その直後に、半導体基板1上にCVD法によって酸化シリコン膜10を堆積し、次いで、例えば、900℃で99%の窒素を含む雰囲気中において半導体基板1に第1の熱処理を施すことによってWSixの結晶粒界を移動させて、WSix膜5の組成を安定させる。
【0042】
次に、図4に示すように、フォトレジストをマスクとして酸化シリコン膜10、自然酸化膜8a、WSix膜5および多結晶シリコン膜4を順次加工した後、フォトレジストを除去し、次いで、半導体基板1を洗浄することによって、WSix膜5および多結晶シリコン膜4から構成されるゲート電極6を形成する。
【0043】
次に、MISFETのn型半導体領域(ソース領域、ドレイン領域)7を形成するために、ゲート電極6をマスクとしてイオン打ち込み法によってn型不純物を半導体基板1に注入する。
【0044】
次に、図5に示すように、WSix膜5を酸化することのできる液、例えば、NH4 OH:H2 2 :H2 O混合液または60℃の温水、あるいは酸化膜をエッチングしない液、例えば、純水を用いて半導体基板1を洗浄することによって、WSix膜5の露出面に薄い自然酸化膜8bを形成する。その直後に、半導体基板1に打ち込まれた上記n型不純物の活性化を行うために、例えば、900℃で99%の窒素を含む雰囲気中において半導体基板1に第2の熱処理を施す。
【0045】
なお、上記第1の熱処理によって、すでにWSix膜5の結晶粒界が移動し、その組成は安定しているので、第2の熱処理を行ってもWSix膜5の組成変化は生じにくい。従って、第2の熱処理の直前に、WSix膜5の露出面に自然酸化膜8bを必ずしも形成する必要はない。
【0046】
次に、半導体基板1上にCVD法によって酸化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜をRIE法でエッチングしてゲート電極6の側壁にサイドウォールスペーサ9を形成する。
【0047】
なお、本実施の形態2では、CVD法によって半導体基板1上に酸化シリコン膜10を堆積する直前に、半導体基板1を洗浄することによってWSix膜5の露出面に薄い自然酸化膜8aを形成したが、この洗浄を行わず、半導体基板1にCVD法によって酸化シリコン膜10を堆積する際に、CVD装置の炉内へ600℃以下の温度で半導体基板1を挿入し、挿入時にWSix膜5の露出面に薄い自然酸化膜8aを形成してもよい。
【0048】
また、CVD法によって半導体基板1上に酸化シリコン膜10を堆積する以前に、半導体基板1に600℃以下の温度で熱酸化処理を施して、WSix膜5の露出面に薄い酸化膜を形成してもよい。
【0049】
このように、本実施の形態2によれば、自然酸化膜8aを介してWSix膜5上に酸化シリコン膜10を堆積し、WSix膜5と酸化シリコン膜10との反応によるWSix膜5の膜質変化を抑えることによって、WまたはWSiの析出を防ぐことができる。
【0050】
さらに、酸化シリコン膜10を堆積した後に半導体基板1に施される第1の熱処理によって、WSix膜5の組成は安定するので、その後、半導体基板1に施される第2の熱処理または成膜処置において、WまたはWSiの析出は生じにくい。
【0051】
(実施の形態3)
本発明の他の実施の形態であるMISFETのゲート電極の製造方法を図6〜図8を用いて説明する。
【0052】
まず、前記実施の形態1と同様な製造方法で、前記図1に示したようにWSix膜5および多結晶シリコン膜4からなるゲート電極6を形成する。次いで、MISFETのn型半導体領域(ソース領域、ドレイン領域)7を形成するために、n型不純物を半導体基板1に注入する。
【0053】
次に、縦型熱処理装置を用い、炉内の酸素濃度を5ppm以下に保持した窒素雰囲気中で、800〜900℃の温度の熱処理を半導体基板1に施すことによって、前記n型不純物の活性化と同時に、図6に示すように、WSix膜5の露出面に薄い窒化膜11を形成する。なお、この熱処理中にWSix膜5の組成変化が徐々に起きるが、窒化膜11が形成されているためWまたはWSiの析出は現れない。
【0054】
次に、半導体基板1上にCVD法によって酸化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜をRIE法でエッチングしてゲート電極6の側壁にサイドウォールスペーサ9を形成する。
【0055】
図7に、WSix膜5の窒化処理に用いられる縦型熱処理装置を示す。縦型熱処理装置の炉口21は大気開放されているが、石英管29よりなる炉内22は酸素濃度が5ppm以下の窒素雰囲気に保たれるように、ガス導入口23から窒素を導入して酸素濃度の低減が図られている。石英管29の周囲にはヒータ28が設けられている。また、半導体基板1を載せたボート24を挿入する際に起きる大気の巻き込みを防止するために、ガス排気口25に接続された排気配管26に設置したバルブ27を閉じて、ガス導入口23から炉内22へ導入された窒素を全て炉口21から排気しながら、ボート24は炉内22へ挿入される。なお、この際、排気配管26に設置したバルブ27を閉めずに、充分な窒素を供給しながらボート24を炉内22へ挿入してもよく、また、ボートの周囲に充分な窒素を供給しながらボート24を炉内22へ挿入してもよい。
【0056】
なお、本実施の形態3では、縦型熱処理装置を用いてWSix膜5の露出面の窒化処理を行ったが、横型熱処理装置またはロードロック機能の備わったロードロック付き熱処理装置を用いてもよい。
【0057】
図8にロードロック付き縦型熱処理装置を示す。半導体基板1は、真空ポンプ30によって真空排気され窒素配管31によって窒素が導入される前室32に置かれた後、移載機35によってウエハカセット33からバルブ34を経て窒素雰囲気中に設置されているボート24に移載される。次いで、ボート24を炉内22へ挿入することによって、酸素濃度の低い雰囲気において半導体基板1を炉内22へ挿入することができる。
【0058】
このように、本実施の形態3によれば、露出したWSix膜5を800〜900℃の温度の窒素雰囲気中において熱処理することによって、WSix膜5の組成変化と同時にWSix膜5の露出面に薄い窒化膜11が形成されるので、その後、半導体基板1に熱処理または成膜処理を施しても、WまたはWSiの析出を防ぐことができる。
【0059】
(実施の形態4)
本発明の他の実施の形態であるMISFETのゲート電極の製造方法を図9および図10を用いて説明する。
【0060】
まず、前記実施の形態1と同様な製造方法で、フィールド絶縁膜2およびゲート絶縁膜3を形成した後、半導体基板1上に多結晶シリコン膜4およびWSix膜5を順次堆積する。次に、フォトレジスト12をマスクとして、例えば、図9に示す平行平板型プラズマエッチング装置を用いてWSix膜5および多結晶シリコン膜4を順次加工する。続いて、平行平板型プラズマエッチング装置内にNH3 ガスを流し、励起させたプラズマによって、図10に示すように、WSix膜5の露出面に薄い窒化膜11を形成する。
【0061】
次に、フォトレジスト12を除去した後、半導体基板1を洗浄し、次いで、MISFETのn型半導体領域(ソース領域、ドレイン領域)7を形成するために、n型不純物を半導体基板1に注入する。
【0062】
その後、半導体基板1に打ち込まれた上記n型不純物の活性化を行うために、例えば、900℃で99%の窒素を含む雰囲気中において半導体基板1に熱処理を施す。次いで、半導体基板1上にCVD法によって酸化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜をRIE法でエッチングしてゲート電極6の側壁にサイドウォールスペーサ9を形成する。
【0063】
このように、本実施の形態4によれば、MISFETのゲート電極6を形成する際、WSix膜5および多結晶シリコン膜4をプラズマエッチング装置で加工した後、続いて、同じプラズマエッチング装置でWSix膜5の露出面の窒化処理を行うことができる。従って、工程数を増すことなしにWSix膜5の露出面に薄い窒化膜11を形成することができ、その後、半導体基板1に熱処理または成膜処理を施しても、窒化膜11によってWまたはWSiの析出を防ぐことができる。
【0064】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0065】
たとえば、前記実施の形態では、WSix膜と多結晶シリコン膜からなるタングステンポリサイド膜によって構成されたゲート電極に適用したが、WSix膜のみによって構成されたゲート電極にも適用可能である。
【0066】
また、前記実施の形態では、ゲート電極を構成するWSix膜に適用したが、半導体素子間を接続する配線層を構成するWSix膜にも適用可能である。
【0067】
さらに、タングステンシリサイド膜の露出面に自然酸化膜を形成するにあたっては、熱処理法以外にも、UV+O3 酸化ないしプラズマ酸化など、600℃以下の雰囲気中での酸化であればよく、また別装置で自然酸化膜を形成した後に熱処理装置あるいは成膜装置に持って行ってもよい。
【0068】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0069】
本発明によれば、少なくとも1層をWSix膜によって構成されたゲート電極が設けられた半導体基板に800℃以上の高温の熱処理または成膜処理を施しても、WSix膜の組成変化または膜質変化が抑えられて、WまたはWSiの析出を防ぐことができるので、隣接するゲート電極間の短絡不良を防いでMISFETの信頼度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるMISFETを示す半導体基板の要部断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるMISFETを示す半導体基板の要部断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるMISFETを示す半導体基板の要部断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態であるMISFETを示す半導体基板の要部断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態であるMISFETを示す半導体基板の要部断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態であるMISFETを示す半導体基板の要部断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態で用いられる縦型熱処理装置の模式図を示す要部断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態で用いられるロードロック機構の備わった縦型熱処理装置の模式図を示す要部断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態で用いられる平行平板型プラズマエッチング装置の模式図を示す要部断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態であるMISFETを示す半導体基板の要部断面図である。
【図11】従来のMISFETを示す半導体基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 フィールド絶縁膜
3 ゲート絶縁膜
4 多結晶シリコン膜
5 タングステンシリサイド膜(WSix膜)
6 ゲート電極
7 n型半導体領域(ソース領域、ドレイン領域)
8 自然酸化膜
8a 自然酸化膜
8b 自然酸化膜
9 サイドウォールスペーサ
10 酸化シリコン膜
11 窒化膜
12 フォトレジスト
13 WまたはWSiの析出
21 炉口
22 炉内
23 ガス導入口
24 ボート
25 ガス排気口
26 排気配管
27 バルブ
28 ヒータ
29 石英管
30 真空ポンプ
31 窒素配管
32 前室
33 ウエハカセット
34 バルブ
35 移載機
36 電極
37 サセプタ
38 プラズマ

Claims (11)

  1. タングステンシリサイド膜を有する半導体集積回路装置の製造方法であって、前記タングステンシリサイド膜の露出面を、酸化シリコンをエッチングしない液またはタングステンシリサイド膜を酸化することが可能な液を用いて洗浄することによって、前記タングステンシリサイド膜の露出面に自然酸化膜を形成した直後に、前記タングステンシリサイド膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、または前記タングステンシリサイド膜が設けられた半導体基板に成膜処理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. タングステンシリサイド膜を有する半導体集積回路装置の製造方法であって、露出した前記タングステンシリサイド膜が設けられた半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す際、前記半導体基板を600℃以下の温度で熱処理装置の炉内へ挿入して前記タングステンシリサイド膜の露出面に自然酸化膜を形成した後、前記炉内において前記半導体基板に前記熱処理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. タングステンシリサイド膜を有する半導体集積回路装置の製造方法であって、露出した前記タングステンシリサイド膜が設けられた半導体基板に成膜処理を施す際、前記半導体基板を600℃以下の温度で成膜処理装置の炉内へ挿入して前記タングステンシリサイド膜の露出面に自然酸化膜を形成した後、前記炉内において前記半導体基板に前記成膜処理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. タングステンシリサイド膜を有する半導体集積回路装置の製造方法であって、露出した前記タングステンシリサイド膜が設けられた半導体基板を残留酸素濃度が5ppm以下の窒素雰囲気中で熱処理装置へ挿入し、続いて、残留酸素濃度が5ppm以下の窒素雰囲気中の炉内において昇温および800〜900℃の温度で前記半導体基板に熱処理を施すことによって、前記タングステンシリサイド膜の露出面に窒化膜を形成した後、前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、または前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に成膜処理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. タングステンシリサイド膜を有する半導体集積回路装置の製造方法であって、露出した前記タングステンシリサイド膜が設けられた半導体基板をNH3 ガス雰囲気中でプラズマ処理することによって、前記タングステンシリサイド膜の露出面に窒化膜を形成した後、前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、または前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に成膜処理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. タングステンシリサイド膜を有する半導体集積回路装置の製造方法であって、露出した前記タングステンシリサイド膜が設けられた半導体基板に600℃以下の温度で熱酸化処理を施すことによって、前記タングステンシリサイド膜の露出面に酸化膜を形成した後、前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、または前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に成膜処理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. タングステンシリサイド膜を有する半導体集積回路装置の製造方法であって、前記タングステンシリサイド膜上を酸化膜で覆い、次いで、半導体基板に800℃以上の温度で熱処理を施すことによって前記タングステンシリサイド膜の結晶を流動させた後、前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に800℃以上の温度で90%以上の窒素を含む雰囲気中において熱処理を施す、または前記タングステンシリサイド膜が設けられた前記半導体基板に成膜処理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記酸化シリコンをエッチングしない液は純水であり、前記タングステンシリサイド膜を酸化することが可能な液はNH4 OH:H2 2 :H2 O混合液または温水であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 請求項5記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記プラズマ処理は、前記タングステンシリサイド膜をプラズマを利用したドライエッチング装置によって加工した後に、続いて、前記ドライエッチング装置によって行われることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 請求項2、3または6記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、前記熱処理または成膜処理を施す前に、前記タングステンシリサイド膜の露出面を、酸化シリコンをエッチングしない液またはタングステンシリサイド膜を酸化することが可能な液を用いて洗浄することによって、前記タングステンシリサイド膜の露出面に自然酸化膜を形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 請求項1、2、3、4、5または6記載の半導体集積回路装置の製造方法に用いる製造装置であって、前記熱処理装置または前記成膜処理装置にロードロック機構が備わっていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造装置。
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