JP3631279B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は半導体装置の製造方法に係り, 特に, 配線材料として金属シリサイド膜を用いる半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
近年, 半導体装置の高集積化により,短チャネル効果に対する対策や配線の低抵抗化が要求され,ゲート電極や配線材料にタングステンシリサイド(WSi) 等の金属シリサイド膜が使用されている。
【0003】
【従来の技術】
従来の半導体装置の製造方法においては,ゲート電極パターンを形成後, シリコン基板表面に熱酸化による酸化シリコン(SiO2)膜を形成し, その膜を通してソース, ドレイン形成用のイオン注入をおこない,次いで, 基板上にゲート電極パターンを覆って, LDD 構造を形成するのに必要な側壁を作製するための酸化シリコン(CVD SiO2)膜を気相成長していた。
【0004】
ところが,半導体装置の短チャネル化にともないその対策として, ゲート電極を形成後, 基板表面に熱酸化膜を形成しないで,直接基板にソース, ドレイン形成用のイオン注入をおこない,次いで, 基板上にゲート電極パターンを覆って, LDD 構造を形成するのに必要な側壁を作製するためのCVD SiO2膜を成長するようになった。次に,図4を用いてこの場合の従来例を説明する。
【0005】
図4(A) 〜(C) は従来例の説明図である。
図4(A) において,シリコン(Si)基板 1上に熱酸化によるゲート酸化膜 2を形成し,その上に気相成長(CVD) 法により, ポリシリコン膜 3, WSi膜 4, SiO2膜 5を被着し, HBrガスを用いてこれらの膜をパターニングし, ゲート電極を形成する。
【0006】
次いで, ゲート電極を注入マスクにして,基板にイオン注入をおこない, 浅いLDD 用のソース, ドレイン 1L を形成する。
図4(B) において,基板上にゲート電極を覆って, ゲートと同程度の厚さの高温CVD SiO2膜(HTO 膜) 6 を成長する。この際の成長温度は通常 700〜900 ℃である。
【0007】
この成長の際,WSi 膜 4の側面が露出しているため,その露出面に異常酸化部 7が生じる。
図4(C) において,基板表面に異方性エッチングをおこない, ゲート電極の側面にCVD SiO2からなる側壁 6A を形成する。異常酸化部 7の存在により側壁が不完全な形状になる。
【0008】
この後, 通常の工程により, 側壁及びゲート電極を注入マスクとしてイオン注入をおこない深い高濃度のソース, ドレイン領域 1H を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来例において,▲1▼ WSi膜 4の表面にCVD SiO2膜 5を成長してもWSi の異常酸化は起こらなかったが,▲2▼ WSi膜 4をパターニングしてその側面を露出した場合に, その上にCVD SiO2膜 6を成長した場合にWSi の側面でWSi の異常酸化が起こっていることがわかった。
【0010】
これは,CVD SiO2膜 5は通常薄く形成するため, 成長時間が短く成長中の酸素の取り込み量が少ないことや, ゲートパターニングの際のエッチングガスによる影響等が考えられるが, その理由はよくわからない。しかし,現実に両者▲1▼, ▲2▼の間に相違がある。
【0011】
ゲート電極形成後に基板表面に熱酸化膜を形成しないためゲート電極のWSi 膜の側面が露出しているので,LDD 構造を形成するためのCVD SiO2膜を成長する際に, WSi 膜の異常酸化により突起を生じ, WSi 膜の側面に被着するCVD SiO2膜が異常な形状になる。
【0012】
次いで, CVD SiO2膜を異方性エッチングしてWSi 膜の側面にCVD SiO2からなる側壁を形成するとその形状が不完全となり,ゲート電極と隣接するソース,ドレイン電極間の短絡を生じた。
【0013】
本発明は, ゲート電極の側面に側壁形成用のCVD SiO2膜を成長する際に, ゲート電極材料の異常酸化による側壁の異常形成をなくして, 電極間短絡を防止することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決は,
1)半導体基板上にシリコン膜と金属シリサイド膜と絶縁膜とを被着し,該シリコン膜と金属シリサイド膜と絶縁膜とをパターニングして電極を形成する第1工程と,該半導体基板を炉の温度を600℃以下とした縦型気相成長炉内に挿入し,次いで成長温度に昇温して,該半導体基板上に該電極の側壁を覆うように,SiO 2 からなる絶縁膜をSiH 4 とN 2 Oとの反応ガスによって高温気相成長する第2工程と,を有することを特徴とする半導体装置の製造方法により達成される。
【0015】
【作用】
本発明では,図2のバッチ式縦型減圧気相成長(LP−CVD)炉の場合は, ウェーハを搬入するとき, 炉の温度を 600℃以下にするとゲート材料の異常酸化は抑制される。図3の横型 LP−CVD 炉の場合は, 不活性ガスをウェーハの搬入口の反対側より流し, ウェーハを搬入するとき, 炉の温度を 600℃以下にすると,WSi 膜の側面での異常酸化が起こらないことを始めて見出した。
【0016】
本発明者は,CVD SiO2の成長温度が約 800℃であるので, このように成長温度以下の温度で,あるいは不活性ガスで炉内を完全に置換してからウェーハを炉内に搬入することによりゲート材料の異常酸化が防止できることを確認した。
【0017】
この異常酸化はウェーハを炉内に挿入するときに,酸素を含むガスが炉内に巻き込まれたときに 800℃という高温のために起こると考えられる。本発明ではそれよりも低温でウェーハを炉内に搬入するため,ガスが巻き込まれても酸化が起こりにくく, さらに, そのガスも減圧されて炉外へ排出されるため異常酸化が起こらないと考えられる。
【0018】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について, 図1〜3を用いて説明する。
図1(A) 〜(C) は本発明の実施例の説明図である。
【0019】
この図は,本発明を用いたゲート電極を形成する場合の工程を説明する断面図である。
図1(A) において,シリコン(Si)基板 1上に熱酸化によるゲート酸化膜 2を形成し,その上に気相成長法により,ポリシリコン膜 3, WSi 膜 4, SiO2膜(第1の絶縁膜) 5を被着し,HBr ガスを用い, これらの膜をパターニングしてゲート電極を形成する。
【0020】
次いで, ゲート電極を注入マスクにして,基板にイオン注入をおこない, 浅いLDD 用のソース, ドレイン 1L を形成する。
図1(B) において,基板上にゲート電極を覆って, ゲートと同程度の厚さの高温CVD SiO2膜 6を成長する。
【0021】
次に, CVD SiO2膜の成長条件の一例を示す。
原料ガス: SiH4 50 SCCM , N2O 2500 SCCM.
ガス圧力: 1 Torr
成長温度: 700〜900 ℃
ウェーハの搬入時の温度: 600 ℃
ウェーハの搬入時の窒素(N2)流量: 10 SLM 以上
図1(C) において,基板表面に異方性エッチングをおこない, ゲート電極の側面にCVD SiO2からなる側壁 6A を形成する。
【0022】
この後, 通常の工程により, 側壁及びゲート電極を注入マスクとしてイオン注入をおこない深い高濃度のソース, ドレイン領域 1H を形成する。
以上の工程により,WSi 膜の異常酸化は起こらず,従ってゲート電極の短絡障害も防げた。
【0023】
次に, 実施例に使用した炉を図2,3に示す。
図2はバッチ式縦型 LP−CVD 炉を示し, 11はヒータ, 12は外管, 13は内管, 14はウェーハ, 15は原料ガス導入口, 16は排気口, 17は窒素ガス導入口である。
【0024】
図3はバッチ式横型 LP−CVD 炉を示し, 11はヒータ, 18は石英管, 19はウェーハ搬入口のキャップ, 14はウェーハ, 15は原料ガス導入口, 16は排気口, 17は窒素ガス導入口である。
【0025】
実施例では,効果の完全性を期するため,成長炉内を完全に窒素で置換し,且つウェーハの低温挿入をおこなったが,それぞれ単独におこなってもWSi 膜の異常酸化は起こらなかった。
【0026】
実施例では, WSi 膜を用いたゲート電極の形成方法について説明したが,本発明はこの実施例のみに限定するものでなく, 配線にチタンシリサイド, モリブデンシリサイド等の高融点金属シリサイド膜を用い, その後高温で絶縁膜を形成する際にも適用できる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば, ゲート電極の側面に側壁形成用のCVD SiO2膜を成長する際に, ゲート電極材料の異常酸化による側壁の異常形成がなくなり, 電極間短絡を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図
【図2】縦型 LP−CVD 炉の説明図
【図3】横型 LP−CVD 炉の説明図
【図4】従来例の説明図
【符号の説明】
1 半導体基板でSi基板
1L 浅い低濃度のソース, ドレイン領域
1H 深い高濃度のソース, ドレイン領域
2 ゲート絶縁膜
3 ゲート電極でポリシリコン膜
4 ゲート電極でWSi 膜
5 ゲート電極上部絶縁膜でSiO2膜
6 側壁形成用のCVD SiO2膜
6A CVD SiO2からなる側壁
7 WSi の異常酸化部
11 ヒータ
12 外管
13 内管
14 ウェーハ
15 原料ガス導入口
16 排気口
17 窒素ガス導入口
18 石英管
19 ウェーハ搬入口のキャップ
Claims (1)
- 半導体基板上にシリコン膜と金属シリサイド膜と絶縁膜とを被着し,該シリコン膜と金属シリサイド膜と絶縁膜とをパターニングして電極を形成する第1工程と,
該半導体基板を炉の温度を600℃以下とした縦型気相成長炉内に挿入し,次いで成長温度に昇温して,該半導体基板上に該電極の側壁を覆うように,SiO 2 からなる絶縁膜をSiH 4 とN 2 Oとの反応ガスによって高温気相成長する第2工程と,
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05426895A JP3631279B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05426895A JP3631279B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08250723A JPH08250723A (ja) | 1996-09-27 |
JP3631279B2 true JP3631279B2 (ja) | 2005-03-23 |
Family
ID=12965836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05426895A Expired - Lifetime JP3631279B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3631279B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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KR100291512B1 (ko) | 1998-11-26 | 2001-11-05 | 박종섭 | 반도체 소자의 게이트 전극 형성방법 |
KR100739964B1 (ko) * | 2005-04-22 | 2007-07-16 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 제조방법 |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP05426895A patent/JP3631279B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08250723A (ja) | 1996-09-27 |
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