JPH09317824A - 防振マウント - Google Patents

防振マウント

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JPH09317824A
JPH09317824A JP7918897A JP7918897A JPH09317824A JP H09317824 A JPH09317824 A JP H09317824A JP 7918897 A JP7918897 A JP 7918897A JP 7918897 A JP7918897 A JP 7918897A JP H09317824 A JPH09317824 A JP H09317824A
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JP
Japan
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mounting member
vibration
mounting
fitting portion
positioning
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JP7918897A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Uekusa
裕之 植草
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Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
Nok Megulastik Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性体1を挟んで配置された一方の取付部材
2を振動源4側に取り付けるとともに他方の取付部材3
を支持部材5側に取り付けてステッピングモータ等の振
動源4を防振支持する防振マウントについて、振動源4
に対する一方の取付部材2の位置決めおよび支持部材5
に対する他方の取付部材3の位置決めを正確に行なうこ
とが可能であり、もって各取付部材2,3の取付けに際
して充分な位置精度を確保することが可能な防振マウン
トを提供する。 【解決手段】 一方の取付部材2に、振動源4に設けた
嵌合部10に嵌合されて振動源4に対する一方の取付部
材2の位置決めをなす位置決め嵌合部11を設けるとと
もに、他方の取付部材3に、支持部材5に設けた嵌合部
16に嵌合されて支持部材5に対する他方の取付部材3
の位置決めをなす位置決め嵌合部17を設けることにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振技術に係る防
振マウントに係り、更に詳しくは、ステッピングモータ
等の振動源を防振支持する防振マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から図5に示すように、ゴム状弾性
材製の弾性体51を挾んで一対の取付部材52,53を
設けてなり、一方の取付部材52を振動源54側にねじ
止め(ねじを符号55で示す)するとともに他方の取付
部材53を支持部材56側にねじ止め(ねじを符号57
で示す)してステッピングモータ等の振動源54を防振
支持する防振マウントが知られている。
【0003】しかしながらこの従来の防振マウントにお
いては、振動源54に対する一方の取付部材52の位置
決めおよび支持部材56に対する他方の取付部材53の
位置決めがそれぞれ、取付部材52,53取付用のねじ
55,57と、このねじ55,57をねじ込むねじ孔5
8,59との組み合わせのみによってなされているため
に、如何してもガタ(ねじ55,57の径方向について
のガタ)があり、よって各取付部材52,53の取付け
に際して充分な位置精度を確保することができない問題
がある。ねじ55,57とねじ孔58,59との間には
互いの回転を許容するために微細な隙間(図示せず)が
あり、この隙間が位置精度に誤差を生じさせるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、振動源に対する一方の取付部材の位置決めおよび支
持部材に対する他方の取付部材の位置決めをねじの締込
み以外の手段によって正確に行なうことが可能であり、
もって各取付部材の取付けに際して充分な位置精度を確
保することが可能な防振マウントを提供することを目的
とする。
【0005】また振動源に対する一方の取付部材の位置
決めをねじの締込み以外の手段によって正確に行なうこ
とが可能であり、もって一方の取付部材の取付けに際し
て充分な位置精度を確保することが可能な防振マウント
を提供することを目的とする。
【0006】また支持部材に対する他方の取付部材の位
置決めをねじの締込み以外の手段によって正確に行なう
ことが可能であり、もって他方の取付部材の取付けに際
して充分な位置精度を確保することが可能な防振マウン
トを提供することを目的とする。
【0007】また更に一方の取付部材に弾性体を加硫接
着する際に、ゴム材料の廻り止めを行なうために一方の
取付部材に金型が強く押し当てられても、この押圧力に
より一方の取付部材の位置決め嵌合部が変形することが
なく、もってこの変形により一方の取付部材の位置決め
精度が低下するのを防止することが可能な防振マウント
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による防振マウントは、ゴム状弾
性材製の弾性体を挾んで一対の取付部材を設けてなり、
一方の取付部材を振動源側に取り付けるとともに他方の
取付部材を支持部材側に取り付けて前記振動源を防振支
持する防振マウントにおいて、前記一方の取付部材に、
前記振動源に設けた嵌合部に嵌合されて前記振動源に対
する前記一方の取付部材の位置決めをなす位置決め嵌合
部を設け、前記他方の取付部材に、前記支持部材に設け
た嵌合部に嵌合されて前記支持部材に対する前記他方の
取付部材の位置決めをなす位置決め嵌合部を設けること
にした。
【0009】また本発明の請求項2による防振マウント
は、ゴム状弾性材製の弾性体を挾んで一対の取付部材を
設けてなり、一方の取付部材を振動源側に取り付けると
ともに他方の取付部材を支持部材側に取り付けて前記振
動源を防振支持する防振マウントにおいて、前記一方の
取付部材に、前記振動源に設けた嵌合部に嵌合されて前
記振動源に対する前記一方の取付部材の位置決めをなす
位置決め嵌合部を設けることにした。
【0010】また本発明の請求項3による防振マウント
は、ゴム状弾性材製の弾性体を挾んで一対の取付部材を
設けてなり、一方の取付部材を振動源側に取り付けると
ともに他方の取付部材を支持部材側に取り付けて前記振
動源を防振支持する防振マウントにおいて、前記他方の
取付部材に、前記支持部材に設けた嵌合部に嵌合されて
前記支持部材に対する前記他方の取付部材の位置決めを
なす位置決め嵌合部を設けることにした。
【0011】また更に本発明の請求項4による防振マウ
ントは、上記した請求項1または2の防振マウントにお
いて、一方の取付部材の一面に加硫接着された弾性体の
内径寸法が、前記一方の取付部材の内径寸法より大き
く、かつ位置決め嵌合部の内径寸法より小さいことにし
た。
【0012】上記構成を備えた本発明の請求項1による
防振マウントにおいては、一方の取付部材を振動源に取
り付ける際に、この一方の取付部材に設けた位置決め嵌
合部を振動源に設けた嵌合部に嵌合し、これによって振
動源に対する一方の取付部材の位置決めを正確に行な
い、また同時に他方の取付部材を支持部材に取り付ける
際に、この他方の取付部材に設けた位置決め嵌合部を支
持部材に設けた嵌合部に嵌合し、これによって支持部材
に対する他方の取付部材の位置決めを正確に行なう。し
たがってこの発明の位置決め構造によれば、振動源また
は支持部材に対する各取付部材の取付けに際して充分な
位置精度を確保することが可能となり、延ては振動源を
支持部材に対して正確な位置に配置することが可能とな
る。
【0013】また上記構成を備えた本発明の請求項2に
よる防振マウントにおいては、一方の取付部材を振動源
に取り付ける際に、この一方の取付部材に設けた位置決
め嵌合部を振動源に設けた嵌合部に嵌合し、これによっ
て振動源に対する一方の取付部材の位置決めを正確に行
なう。したがってこの発明の位置決め構造によれば、振
動源に対する一方の取付部材の取付けに際して充分な位
置精度を確保することが可能となる。
【0014】また上記構成を備えた本発明の請求項3に
よる防振マウントにおいては、他方の取付部材を支持部
材に取り付ける際に、この他方の取付部材に設けた位置
決め嵌合部を支持部材に設けた嵌合部に嵌合し、これに
よって支持部材に対する他方の取付部材の位置決めを正
確に行なう。したがってこの発明の位置決め構造によれ
ば、支持部材に対する他方の取付部材の取付けに際して
充分な位置精度を確保することが可能となる。
【0015】また更に上記構成を備えた本発明の請求項
4による防振マウントは、以下の作用を奏する。
【0016】すなわち、ゴム状弾性材製の弾性体を加硫
成形するのと同時に一方の取付部材に加硫接着する場合
には、一方の取付部材を金型のキャビティ内に定置して
インサート成形が行なわれる。弾性体が一方の取付部材
の一定箇所に加硫接着される場合には、一方の取付部材
の非接着箇所にゴム材料が廻り込んで加硫接着されない
ように、一方の取付部材のゴム非接着箇所に金型が強く
押し当てられて、ゴム材料の廻り止めが行なわれる。弾
性体が一方の取付部材の一面に加硫接着される場合であ
って、環状構造を備えた弾性体の内径寸法が同じく環状
構造を備えた一方の取付部材の内径寸法より大きい場合
には、上記したゴム材料の廻り止めに際して一方の取付
部材の内周部(弾性体の内径より径寸法が小さい部分)
に軸方向一方から金型が強く押し当てられるために、こ
の内周部が金型の押圧力により変形してしまうことがあ
り、よってこの内周部に位置決め嵌合部が設けられてい
ると、この位置決め嵌合部が金型の圧力により変形して
しまうことがある。これに対して上記構成を備えた本発
明の請求項4による防振マウントのように、弾性体の内
径寸法が一方の取付部材の内径寸法より大きく、かつ位
置決め嵌合部の内径寸法より小さく設定されていると、
内周部以外の外周部(弾性体の内径より径寸法が大きい
部分)に位置決め嵌合部が設けられることになるため
に、内周部が金型の押圧力により変形しても位置決め嵌
合部は押圧力を受けずに変形しないことになる。したが
って位置決め嵌合部が金型の押圧力により変形して、振
動源に対する一方の取付部材の位置決め精度が低下する
のを未然に防止することが可能となる。
【0017】嵌合部と位置決め嵌合部との組み合わせに
は、前者の外周側に後者を嵌合し、または前者の内周側
に後者を嵌合するインロー嵌合を用いるのが好適であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0019】第一実施形態・・・図1に示すように、環
状を呈するゴム状弾性材製の弾性体1を挾んでその両側
にそれぞれ平板環状を呈する板金等剛材製の取付部材
(プレートとも称する)2,3が同軸上に加硫接着され
ており、一方の取付部材2が振動源4側に取り付けられ
るとともに他方の取付部材3が支持部材(フレームとも
称する)5側に取り付けられてステッピングモータ等の
振動源4を防振支持するようになっている。
【0020】一方の取付部材2はプレート状であり、円
周上の一部に複数(例えば二等配、図はこのうちの一つ
のみを示している)の取付フランジ部6が設けられ、こ
の取付フランジ部6にそれぞれ、ねじ7がねじ込まれる
ねじ孔8が一つずつ設けられている。振動源4の取付面
9に、所定の外径寸法L1 を備えた円形凸部状の嵌合部
10が軸方向に向けて設けられており、一方の取付部材
2がこの嵌合部10の外周側にインロー嵌合される内径
寸法を備えていて、一方の取付部材2の内周縁部がこの
嵌合部10の外周側に嵌合される位置決め嵌合部11と
されている。したがってこの位置決め嵌合部11を嵌合
部10の外周側に嵌合すれば、ねじ7とねじ孔8との間
に上記したような微細な径方向の隙間(図示せず)があ
っても、これにかかわらず振動源4に対して一方の取付
部材2を正確に位置決めすることができる。
【0021】また他方の取付部材3はこれもプレート状
であり、円周上の一部に複数(例えば一方の取付部材2
の取付フランジ部6と直交して二等配、図はこのうちの
一つのみを示している)の取付フランジ部12が設けら
れ、この取付フランジ部12にそれぞれ、ねじ13がね
じ込まれるねじ孔14が一つずつ設けられている。プレ
ート状を呈する支持部材5のシャフト挿通孔15の開口
周縁部に、所定の外径寸法L2 を備えた環状凸部状の嵌
合部16が軸方向に向けて設けられており、他方の取付
部材3がこの嵌合部16の外周側にインロー嵌合される
内径寸法を備えていて、他方の取付部材3の内周縁部が
この嵌合部16の外周側に嵌合される位置決め嵌合部1
7とされている。したがってこの位置決め嵌合部17を
嵌合部16の外周側に嵌合すれば、ねじ13とねじ孔1
4との間に上記したような微細な径方向の隙間(図示せ
ず)があっても、これにかかわらず支持部材5に対して
他方の取付部材3を正確に位置決めすることができる。
【0022】第二実施形態・・・図2に示すように、環
状を呈するゴム状弾性材製の弾性体1を挾んでその両側
にそれぞれ平板環状を呈する板金等剛材製の取付部材
(プレートとも称する)2,3が同軸上に加硫接着され
ており、一方の取付部材2が振動源4側に取り付けられ
るとともに他方の取付部材3が支持部材(フレームとも
称する)5側に取り付けられてステッピングモータ等の
振動源4を防振支持するようになっている。
【0023】一方の取付部材2はプレート状であり、円
周上の一部に複数(例えば二等配、図はこのうちの一つ
のみを示している)の取付フランジ部6が設けられ、こ
の取付フランジ部6にそれぞれ、ねじ7がねじ込まれる
ねじ孔8が一つずつ設けられている。振動源4の取付面
9に、所定の外径寸法L1 を備えた円形凸部状の嵌合部
10が軸方向に向けて設けられており、一方の取付部材
2がこの嵌合部10の外周側にインロー嵌合される内径
寸法を備えていて、一方の取付部材2の内周縁部がこの
嵌合部10の外周側に嵌合される位置決め嵌合部11と
されている。したがってこの位置決め嵌合部11を嵌合
部10の外周側に嵌合すれば、ねじ7とねじ孔8との間
に上記したような微細な径方向の隙間(図示せず)があ
っても、これにかかわらず振動源4に対して一方の取付
部材2を正確に位置決めすることができる。
【0024】また他方の取付部材3はこれもプレート状
であり、円周上の一部に複数(例えば一方の取付部材2
の取付フランジ部6と直交して二等配、図はこのうちの
一つのみを示している)の取付フランジ部12が設けら
れ、この取付フランジ部12にそれぞれ、ねじ13がね
じ込まれるねじ孔14が一つずつ設けられている。プレ
ート状を呈する支持部材5のシャフト挿通孔15の内周
縁部が所定の内径寸法L3 を備えた環状の嵌合部16と
されており、他方の取付部材3の内周縁部にこの嵌合部
16の内周側にインロー嵌合される環状凸部状の位置決
め嵌合部17が軸方向に向けて設けられている。したが
ってこの位置決め嵌合部17を嵌合部16の内周側に嵌
合すれば、ねじ13とねじ孔14との間に上記したよう
な微細な径方向の隙間(図示せず)があっても、これに
かかわらず支持部材5に対して他方の取付部材3を正確
に位置決めすることができる。
【0025】第三実施形態・・・図3に示すように、環
状を呈するゴム状弾性材製の弾性体1を挾んでその両側
にそれぞれ平板環状を呈する板金等剛材製の取付部材
(プレートとも称する)2,3が同軸上に加硫接着され
ており、一方の取付部材2が振動源4側に取り付けられ
るとともに他方の取付部材3が支持部材(フレームとも
称する)5側に取り付けられてステッピングモータ等の
振動源4を防振支持するようになっている。
【0026】一方の取付部材2はプレート状であり、円
周上の一部に複数(例えば二等配、図はこのうちの一つ
のみを示している)の取付フランジ部6が設けられ、こ
の取付フランジ部6にそれぞれ、ねじ7がねじ込まれる
ねじ孔(図示せず)が一つずつ設けられている。振動源
4の取付面9に、所定の外径寸法L1 を備えた円形凸部
状の嵌合部10が軸方向に向けて設けられており、一方
の取付部材2に、この嵌合部10の外周側にインロー嵌
合される内径寸法L6 を備えた環状を呈する段差状の位
置決め嵌合部11が設けられている。したがってこの位
置決め嵌合部11を嵌合部10の外周側に嵌合すれば、
ねじ7とねじ孔との間に上記したような微細な径方向の
隙間(図示せず)があっても、これにかかわらず振動源
4に対して一方の取付部材2を正確に位置決めすること
ができる。
【0027】一方の取付部材2は、環状を呈する段差状
の位置決め嵌合部11を備えていることにより、振動源
4の取付面9に当接する外周側プレート部2aと、位置
決め嵌合部11と、嵌合部10の端面に当接する内周側
プレート部2bとを備えており、外周側プレート部2a
の端面、位置決め嵌合部11の外周面および内周側プレ
ート部2bの端面に対して、断面略L字形を呈する弾性
体1が加硫接着されている。
【0028】他方の取付部材3はこれもプレート状であ
り、円周上の一部に複数(例えば一方の取付部材2の取
付フランジ部6と直交して二等配、図はこのうちの一つ
のみを示している)の取付フランジ部12が設けられ、
この取付フランジ部12にそれぞれ、ねじ13がねじ込
まれるねじ孔(図示せず)が一つずつ設けられている。
この他方の取付部材3は従来通り、ねじ13により、シ
ャフト挿通孔15を備えたプレート状の支持部材5に取
り付けられている。
【0029】またこの防振マウントにおいては、一方の
取付部材2の一面に加硫接着された弾性体1の内径寸法
4 が一方の取付部材2の内径寸法L5 より大きく設定
されるとともに位置決め嵌合部11の内径寸法L6 より
小さく設定されていて、位置決め嵌合部11が一方の取
付部材2の内周部(弾性体1の内径寸法L4 より径寸法
が小さい部分)2cではなく、外周部(弾性体1の内径
寸法L4 より径寸法が大きい部分)2dに設けられてい
る。したがって弾性体1を成形するゴム材料の廻り込み
を防止するために金型(図示せず)が一方の取付部材2
の内周部2cに軸方向一方(図上左側)から強く押し当
てられて、この結果、万一この内周部2cが変形するこ
とがあっても、位置決め嵌合部11が別の場所にあるた
めに、この位置決め嵌合部11が変形することがない。
したがって位置決め嵌合部11が金型の圧力により変形
して、その位置決め精度が低下するのを未然に防止する
ことができる。
【0030】第四実施形態・・・図4に示すように、環
状を呈するゴム状弾性材製の弾性体1を挾んでその両側
にそれぞれ平板環状を呈する板金等剛材製の取付部材
(プレートとも称する)2,3が同軸上に加硫接着され
ており、一方の取付部材2が振動源4側に取り付けられ
るとともに他方の取付部材3が支持部材(フレームとも
称する)5側に取り付けられてステッピングモータ等の
振動源4を防振支持するようになっている。
【0031】一方の取付部材2はプレート状であり、円
周上の一部に複数(例えば二等配、図はこのうちの一つ
のみを示している)の取付フランジ部6が設けられ、こ
の取付フランジ部6にそれぞれ、ねじ7がねじ込まれる
ねじ孔(図示せず)が一つずつ設けられている。振動源
4の取付面9に、所定の外径寸法L1 を備えた円形凸部
状の嵌合部10が軸方向に向けて設けられており、一方
の取付部材2に、この嵌合部10の外周側にインロー嵌
合される内径寸法L6 を備えた突起状の位置決め嵌合部
11が設けられている。したがってこの位置決め嵌合部
11を嵌合部10の外周側に嵌合すれば、ねじ7とねじ
孔との間に上記したような微細な径方向の隙間(図示せ
ず)があっても、これにもかかわらず振動源4に対して
一方の取付部材2を正確に位置決めすることができる。
【0032】尚、突起状の位置決め嵌合部11は三つ以
上の突起が等配状に設けられることにより構成されてお
り、この突起群に内接する円の径寸法のことを、ここで
は内径寸法と称している。各突起の裏面には凹部18が
形成されており、この凹部18に弾性体1の一部が係合
することにより回り止め効果ないし接着補強効果が奏さ
れる。但し、この突起状の位置決め嵌合部11は環状の
ものであっても良い。
【0033】他方の取付部材3はこれもプレート状であ
り、円周上の一部に複数(例えば一方の取付部材2の取
付フランジ部6と直交して二等配、図はこのうちの一つ
のみを示している)の取付フランジ部12が設けられ、
この取付フランジ部12にそれぞれ、ねじ13がねじ込
まれるねじ孔(図示せず)が一つずつ設けられている。
この他方の取付部材3は従来通り、ねじ13により、シ
ャフト挿通孔15を備えたプレート状の支持部材5に取
り付けられている。
【0034】またこの防振マウントにおいては、一方の
取付部材2の一面に加硫接着された弾性体1の内径寸法
4 が一方の取付部材2の内径寸法L5 より大きく設定
されるとともに位置決め嵌合部11の内径寸法L6 より
小さく設定されていて、位置決め嵌合部11が一方の取
付部材2の内周部(弾性体1の内径寸法L4 より径寸法
が小さい部分)2cではなく、外周部(弾性体1の内径
寸法L4 より径寸法が大きい部分)2dに設けられてい
る。したがって弾性体1を成形するゴム材料の廻り込み
を防止するために金型(図示せず)が一方の取付部材2
の内周部2cに軸方向一方(図上左側)から強く押し当
てられて、この結果、万一この内周部2cが変形するこ
とがあっても、位置決め嵌合部11が別の場所にあるた
めに、この位置決め嵌合部11が変形することがない。
したがって位置決め嵌合部11が金型の圧力により変形
して、その位置決め精度が低下するのを未然に防止する
ことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0036】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1による防振マウントにおいては、一方の取付部
材に、ステッピングモータ等の振動源に設けた嵌合部に
嵌合されて振動源に対する一方の取付部材の位置決めを
なす位置決め嵌合部が設けられるとともに、他方の取付
部材に、支持部材に設けた嵌合部に嵌合されて支持部材
に対する他方の取付部材の位置決めをなす位置決め嵌合
部が設けられているために、各位置決め嵌合部を嵌合部
に嵌合することによって、ねじとねじ孔との間に微細な
径方向の隙間があっても、振動源に対して一方の取付部
を正確に位置決めすることができるとともに支持部材に
対して他方の取付部材を正確に位置決めすることができ
る。したがって各取付部材の取付けに際して充分な位置
精度を確保することができ、振動源であるステッピング
モータ等を支持部材に対して正確な位置に配置すること
ができる。また注意深く取付位置を確認しながら作業す
る手間が省略されるために、取付作業を容易化すること
ができる。
【0037】また上記構成を備えた本発明の請求項2に
よる防振マウントにおいては、一方の取付部材に、ステ
ッピングモータ等の振動源に設けた嵌合部に嵌合されて
振動源に対する一方の取付部材の位置決めをなす位置決
め嵌合部が設けられているために、この位置決め嵌合部
を嵌合部に嵌合することによって、ねじとねじ孔との間
に微細な径方向の隙間があっても、振動源に対して一方
の取付部材を正確に位置決めすることができ、振動源に
対する一方の取付部材の取付けに際して充分な位置精度
を確保することができる。
【0038】また上記構成を備えた本発明の請求項3に
よる防振マウントにおいては、他方の取付部材に、支持
部材に設けた嵌合部に嵌合されて支持部材に対する他方
の取付部材の位置決めをなす位置決め嵌合部が設けられ
ているために、この位置決め嵌合部を嵌合部に嵌合する
ことによって、ねじとねじ孔との間に微細な径方向の隙
間があっても、支持部材に対して他方の取付部材を正確
に位置決めすることができ、支持部材に対する他方の取
付部材の取付けに際して充分な位置精度を確保すること
ができる。
【0039】また更に上記構成を備えた本発明の請求項
4による防振マウントにおいては、一方の取付部材の一
面に加硫接着された弾性体の内径寸法が一方の取付部材
の内径寸法より大きくかつ位置決め嵌合部の内径寸法よ
り小さく設定されているために、位置決め嵌合部が一方
の取付部材の内周部ではなく外周部に設けられることに
なる。したがって弾性体を成形するゴム材料の廻り込み
を防止するために金型が一方の取付部材の内周部に強く
押し当てられて、この結果、万一、内周部が変形して
も、位置決め嵌合部が変形するのを防止することがで
き、その位置決め精度が低下するのを未然に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る防振マウントの取
付状態を示す断面図
【図2】本発明の第二実施形態に係る防振マウントの取
付状態を示す断面図
【図3】本発明の第三実施形態に係る防振マウントの取
付状態を示す断面図
【図4】本発明の第四実施形態に係る防振マウントの取
付状態を示す断面図
【図5】従来例に係る防振マウントの取付状態を示す断
面図
【符号の説明】
1 弾性体 2 一方の取付部材 2a 外周側プレート部 2b 内周側プレート部 2c 内周部 2d 外周部 3 他方の取付部材 4 振動源 5 支持部材 6,12 取付フランジ部 7,13 ねじ 8,14 ねじ孔 9 取付面 10,16 嵌合部 11,17 位置決め嵌合部 15 シャフト挿通孔 18 凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状弾性材製の弾性体(1)を挾んで
    一対の取付部材(2)(3)を設けてなり、一方の取付
    部材(2)を振動源(4)側に取り付けるとともに他方
    の取付部材(3)を支持部材(5)側に取り付けて前記
    振動源(4)を防振支持する防振マウントにおいて、 前記一方の取付部材(2)に、前記振動源(4)に設け
    た嵌合部(10)に嵌合されて前記振動源(4)に対す
    る前記一方の取付部材(2)の位置決めをなす位置決め
    嵌合部(11)を設け、 前記他方の取付部材(3)に、前記支持部材(5)に設
    けた嵌合部(16)に嵌合されて前記支持部材(5)に
    対する前記他方の取付部材(3)の位置決めをなす位置
    決め嵌合部(17)を設けたことを特徴とする防振マウ
    ント。
  2. 【請求項2】 ゴム状弾性材製の弾性体(1)を挾んで
    一対の取付部材(2)(3)を設けてなり、一方の取付
    部材(2)を振動源(4)側に取り付けるとともに他方
    の取付部材(3)を支持部材(5)側に取り付けて前記
    振動源(4)を防振支持する防振マウントにおいて、 前記一方の取付部材(2)に、前記振動源(4)に設け
    た嵌合部(10)に嵌合されて前記振動源(4)に対す
    る前記一方の取付部材(2)の位置決めをなす位置決め
    嵌合部(11)を設けたことを特徴とする防振マウン
    ト。
  3. 【請求項3】 ゴム状弾性材製の弾性体(1)を挾んで
    一対の取付部材(2)(3)を設けてなり、一方の取付
    部材(2)を振動源(4)側に取り付けるとともに他方
    の取付部材(3)を支持部材(5)側に取り付けて前記
    振動源(4)を防振支持する防振マウントにおいて、 前記他方の取付部材(3)に、前記支持部材(5)に設
    けた嵌合部(16)に嵌合されて前記支持部材(5)に
    対する前記他方の取付部材(3)の位置決めをなす位置
    決め嵌合部(17)を設けたことを特徴とする防振マウ
    ント。
  4. 【請求項4】 請求項1または2の防振マウントにおい
    て、 一方の取付部材(2)の一面に加硫接着された弾性体
    (1)の内径寸法(L4)が、前記一方の取付部材
    (2)の内径寸法(L5 )より大きく、かつ位置決め嵌
    合部(11)の内径寸法(L6 )より小さいことを特徴
    とする防振マウント。
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