JPH09317290A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

車両用ドアロック装置

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JPH09317290A
JPH09317290A JP13894396A JP13894396A JPH09317290A JP H09317290 A JPH09317290 A JP H09317290A JP 13894396 A JP13894396 A JP 13894396A JP 13894396 A JP13894396 A JP 13894396A JP H09317290 A JPH09317290 A JP H09317290A
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Tetsuya Asada
哲也 浅田
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    • E05B77/28Functions related to actuation of locks from the passenger compartment of the vehicle preventing use of an inner door handle, sill button, lock knob or the like for anti-theft purposes, e.g. double-locking or super-locking
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    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/54Electrical circuits
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
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    • E05B81/54Electrical circuits
    • E05B81/56Control of actuators
    • E05B81/60Control of actuators using pulse control, e.g. pulse-width modulation

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  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両のドアの乗車時のスーパーロック解除機能
を改善する。 【解決手段】イグニッションスイッチのON操作時に、
車両ドアのドアロックノブとロック/アンロック機構と
の連結が遮断されるスーパーロックセット状態になって
いるときに (S9→S10) 、ロック/アンロック状態を
検出するスイッチがアンロック状態を検出するまでの
間、ドアロックアクチュエータを駆動して前記ロック/
アンロック機構をアンロック状態に駆動すると共に、ス
ーパーロックアクチュエータを介して前記ドアロックノ
ブとロック/アンロック機構とを連結させる動作を繰り
返す (S21,22) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアをロッ
ク/アンロックする装置に関し、特に車両を盗難から守
るため、室内のドアロックノブによる手動のアンロック
を不能にするスーパーロック機構を備えた装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、前記スーパーロック機構を備えた
車両のドアロック装置として、図8、図9に示すものが
ある。図8において、車室内においてドアロックノブ1
をアンロック (ロック) 方向に操作すると、ノブロッド
2は図で左 (右) に動き、ベルクランク3が支点O1
中心に反時計周り (時計周り) に回転し、ノブロッド4
を上方 (下方) に動かす。
【0003】通常のスーパーロック解除状態では、上側
のノブロッド4に固定された結合ロッド5と、下側のノ
ブロッド6に固定された結合ロッド7とが結合ピン8に
より連結されている。このため、ノブロッド4とノブロ
ッド6とは上方 (下方) に連動し、レバー9をその支点
2 を中心に時計周り (反時計周り) に回転させること
により、ロック/アンロック機構10をアンロック (ロッ
ク) させることができる。この時、レバー9の回転によ
りレバー11が上方 (下方) に動くため、状態スイッチ12
の電極12A,12Bが接触してON (非接触となりOF
F) に移行する。
【0004】また、スーパーロックセット状態では、前
記結合ピン8が図で右方向に移動して、結合ロッド5と
結合ロッド7とが切り離されている。このため、ドアロ
ックノブ1の操作はロック/アンロック機構10に伝達さ
れず、手動のロック/アンロック操作が不能になる。一
方、車外にいてドアをアンロック (ロック) する場合
は、ドアに設けられたキーシリンダ13にキーを差し込ん
で反時計周り (時計周り) 方向に回転させると、キーシ
リンダスイッチ14の電極14A,電極14Bを接触させてO
N (非接触としてOFF) として、制御回路15による制
御信号により電動のドアロックアクチュエータ16を介し
て前記レバー9を時計周り (反時計周り) に回転させる
ことにより、ロック/アンロック機構10を、アンロック
(ロック) させる。
【0005】また、前記レバー9の回転によりレバー11
が上方に移動して状態スイッチ12がONとなり、これに
より、制御回路15からの制御信号によりスーパーロック
用アクチュエータ17が前記結合ピン8を図で右方向に動
かして結合ロッド5から抜き取り、前記ドアロックノブ
1によるドアのアンロック動作を不能とする (ステップ
1〜ステップ2) 。
【0006】なお、キーシリンダ13は、キーシリンダロ
ッド18を介して前記レバー9に連結されており、したが
って、キーが差し込まれるドアでは、キーシリンダ13の
回転によりキーシリンダロッド18を介したレバー9の回
転と同時に、手動でドアのアンロック (ロック) が行わ
れるが、各ドアが同様の構成となっており、他のドアで
は電動のドアロックアクチュエータ16を介してドアのア
ンロック (ロック) が行われるのである。
【0007】なお、リモコンを設け、該リモコンの赤外
線等の操作信号を窓ガラス内部等に設けられた受信部に
受信させて、前記ドアロックアクチュエータ16による電
動でのロック/アンロック操作及びスーパーロックアク
チュエータ17によるスーパーロック/解除操作を行える
ようにしたものもある。次に、一連の操作とそれによる
ロック/アンロック制御及びスーパーロック/解除制御
を、図9のフローチャートに従って説明する。
【0008】運転を終了し車外で、キーをキーシリンダ
9に差し込んでロック方向に回転すると、前記したよう
に、キーシリンダスイッチ14がONとなる。また、前記
リモコンのロック操作を行うと、該ロック操作信号が受
信されて前記制御回路15に入力される。これにより、制
御回路15からの制御信号によりドアロックアクチュエー
タ16がレバー9を反時計周りに回転させて、ロック/ア
ンロック機構10をロック状態に駆動する。これにより、
車両の全部のドアがロック状態となる。また、前記状態
スイッチ12がONとなる (ステップ1→ステップ2) 。
【0009】この状態のとき、スーパーロックがセット
されていることを示すため、セットフラグを1とする
(ステップ3) 。次に、車を運転するときに、キーをキ
ーシリンダ9に差し込んでアンロック方向に回転する
と、キーシリンダスイッチ14がOFFとなる。また、前
記リモコンのアンロック操作を行うと、該アンロック操
作信号が受信されて前記制御回路15に入力される。一
方、状態スイッチ12はONとなっている。この状態で制
御回路15は、前記セットフラグの値を判別する (ステッ
プ1→ステップ4,5) 。
【0010】そして、前記のように前回運転終了後にド
アのロック操作を行った場合は、セットフラグが1にセ
ットされており、そのときはスーパーロックがセットさ
れているので、前記ドアロックアクチュエータ16により
ロック/アンロック機構10をアンロック側に駆動する信
号を出力すると共に、前記スーパーロックアクチュエー
タ17を駆動して結合ピン8を図示左側に動かす信号を出
力して、該結合ピン8を結合ロッド5に差し込み、結合
ロッド5と結合ロッド7とを結合させることによりスー
パーロックを解除 (リリース) し、ドアノブ1によるロ
ック/アンロック操作を可能にさせる (ステップ6,
7) 。
【0011】また、運転終了後にキーのロック操作は行
わず、ドアノブ1をロック操作してドアを閉めてスーパ
ーロックがセットされていない場合などには、セットフ
ラグが1にセットされていないので、ドアロックアクチ
ュエータ16にロック/アンロック機構10をアンロック側
に駆動する信号のみを出力してアンロック状態とする
(ステップ8) 。
【0012】次に、乗車した運転者が、イグニッション
スイッチをOFFからONに切り換えたとき、前記セッ
トフラグが1にセットされているか否かを判別する (ス
テップ9→ステップ10) 。ここで、通常は、前記アンロ
ック操作によりスーパーロックも解除されてセットフラ
グは0にリセットされているが、キーシリンダスイッチ
14がショート故障してON状態になっていたり、前記リ
モコンが乗車の際に誤ってロック操作されてしまったり
(ポケット内でリモコンが誤操作されてしまう等) 、あ
るいは車外の人が誤ってリモコンやキーによるロック操
作を行ってしまうような状況で、スーパーロックもセッ
トされてセットフラグが1にセットされていることがあ
る。
【0013】上記のようにセットフラグがセットされて
いると判定されたときは、スーパーロックを解除する信
号を出力して、スーパーロックアクチュエータ17により
スーパーロックを解除して、ドアノブ1による手動での
アンロック操作を可能にし、セットフラグを0にリセッ
トする (ステップ11,12) 。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスーパーロック機構付きの車両ドアロック装
置においては、イグニッションスイッチのON操作時に
スーパーロックがセットされて、セットフラグがセット
されているときに、単にスーパーロック解除操作を単発
で行うのみであり、該操作後に該スーパーロック解除が
行われたことを確認することなく、セットフラグをリセ
ットしてしまうので、その後はスーパーロック解除操作
が行われるものではなかったため、以下のような問題を
生じるおそれがあった。
【0015】例えば、エンジン始動のためクランキング
を行い、バッテリー電圧が下がってしまった場合や、何
らかの原因でスーパーロックアクチュエータに掛かる負
荷が大きくなった場合、ドアロックノブとロック/アン
ロック機構との結合が完全に行われないおそれがあり、
その場合、車内の運転者等は車外に出るとき、窓から手
を外に出してキーをキーシリンダに差し込み、手動でド
アのアンロック操作を行うという操作しづらい面倒な操
作が必要があった。
【0016】なお、イグニッションスイッチのON操作
時にスーパーロック機構がセットされているときに、ス
ーパーロック解除動作の代わりに、若しくはこれと同時
にドアロックアクチュエータによるアンロック動作を行
わせるようにすることもできるが、その場合でも、前記
スーパーロックアクチュエータと同様にドアロックアク
チュエータに掛かる負荷が大きくなるので、同様の問題
を生じる。
【0017】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、エンジン運転開始時に確実にアンロッ
ク若しくはスーパーロック解除が行われる構成とし、こ
れにより、無理な操作を行うことなく車外に出ることが
できるようにすることを目的とする。また、前記緊急時
のスーパーロック解除動作が、アンロック動作に連動し
て、より確実に行われるようにすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は図1に示すように、車室内の手動操作部と駆動
部とが連結/遮断を切り換え可能に構成されると共に、
車両外側からの操作信号に基づいて前記駆動部を駆動す
る電動アクチュエータを備え、前記手動操作部と駆動部
とが連結されているときに手動操作によって、または前
記車両外側からの操作信号に基づいて電動アクチュエー
タによって車両のドアをロック/アンロックするロック
/アンロック手段と、前記ロック/アンロック手段の手
動操作部と駆動部とを遮断して手動操作を不能にするス
ーパーロック手段と、を含んで構成された車両用ドアロ
ック装置において、ドアのロック/アンロック状態を検
出するロック/アンロック状態検出手段と、エンジン運
転開始操作時に、前記ロック/アンロック状態検出手段
がロック状態を検出しているときは、アンロック状態の
検出に切り換わるまで前記ロック/アンロック手段の電
動アクチュエータによるアンロック状態への駆動を繰り
返す強制アンロック手段を設けたことを特徴とする。
【0019】作用・効果 スーパーロック手段によるスーパーロックが解除され、
手動操作部と駆動部とが連結されているときは、車室内
で手動操作部を操作することにより駆動部が駆動されて
車両のドアをロック/アンロックすることができる。ま
た、ロック/アンロック手段による車外からの操作信号
により、電動のアクチュエータを介して車両のドアをロ
ック/アンロックすることができる。
【0020】一方、上記のような操作に応じた車両のド
アのロック/アンロック状態が、ロック/アンロック状
態検出手段によって検出される。そして、乗車した運転
者によりイグニッションスイッチをON操作するなどの
エンジン運転の開始操作時に、既述したような何らかの
原因によってドアがロック状態となっているときには、
前記強制アンロック手段によりロック/アンロック状態
検出手段の検出状態がアンロック状態に切り換わるまで
ロック/アンロック手段の電動アクチュエータによるア
ンロック状態への駆動を繰り返す。これにより、クラン
キング時のバッテリ電圧の低下等でドアロックアクチュ
エータの駆動力が一時的に低下する場合でも、エンジン
始動後バッテリ電圧が回復して十分な駆動力が得られる
までドアロックアクチュエータを駆動を繰り返して、確
実にアンロック状態にすることができ、窓から手を伸ば
しての無理なキー操作等を行うことなく車外へ出ること
ができる。
【0021】また、請求項2に係る発明は、前記強制ア
ンロック手段は、前記ロック/アンロック手段によるア
ンロック状態への駆動と同時に、前記ロック/アンロッ
ク状態検出手段がアンロック状態の検出に切り換わるま
で前記スーパーロック手段の駆動解除動作を繰り返し、
前記手動操作部と駆動部とを連結してロック/アンロッ
ク手段の手動操作を可能にさせる動作を行うことを特徴
とする。
【0022】作用・効果 これにより、スーパーロックも解除され、手動操作によ
るドアのロック/アンロックも可能となる。また、請求
項3に係る発明は、前記ロック/アンロック手段のアン
ロック動作に機械的に連動してロック/アンロック手段
の手動操作部と駆動部とが連結されるように構成したス
ーパーロック解除手段を含んで構成したことを特徴とす
る。
【0023】作用・効果 これにより、スーパーロック解除がアンロック動作に連
動して、機械的に行われるため、スーパーロック手段の
電動アクチュエータ等が故障した場合でも、確実にスー
パーロックを解除できる。また、請求項4に係る発明
は、前記ロック/アンロック状態検出手段からの信号
が、ロック状態からアンロック状態に切り換わった時に
は、ロック/アンロック手段の手動操作部と駆動部とが
連結されているようロック/アンロック状態検出手段の
信号切り換わりのタイミングを設定したことを特徴とす
る。
【0024】作用・効果 ロック/アンロック状態検出手段がアンロック状態を検
出したときには、既にスーパーロックが解除されている
ようなスイッチ切り換わりタイミングとしたため、該ア
ンロック状態が検出されるまでアンロック動作に連動し
たスーパーロック解除動作が繰り返されることにより、
該スーパーロック解除動作をより確実に実行させること
ができる。
【0025】また、請求項5に係る発明は、前記スーパ
ーロック手段は、前記ロック/アンロック手段の手動操
作部と駆動部との連結を電動アクチュエータで遮断する
ことにより、該手動操作を不能にすることを特徴とす
る。 作用・効果 これにより、スーパーロックを電動で自動的に行うこと
ができる。
【0026】また、請求項6に係る発明は、図2に示す
ように、車室内の手動操作部と駆動部とが連結/遮断を
切り換え可能に構成されると共に、車両外側からの操作
信号に基づいて前記駆動部を駆動する電動アクチュエー
タを備え、前記手動操作部と駆動部とが連結されている
ときに手動操作によって、または前記車両外側からの操
作信号に基づいて電動アクチュエータによって車両のド
アをロック/アンロックするロック/アンロック手段
と、前記ロック/アンロック手段の手動操作部と駆動部
とを遮断して手動操作を不能にするスーパーロック手段
と、を含んで構成された車両用ドアロック装置におい
て、前記手動操作部と駆動部との連結/遮断状態を検出
する連結/遮断状態検出手段と、エンジン運転開始操作
時に、前記連結/遮断状態検出手段が遮断状態を検出し
ているときは、連結状態の検出に切り換わるまで前記ス
ーパーロック手段の駆動解除動作を繰り返し、前記手動
操作部と駆動部とを連結してロック/アンロック手段の
手動操作を可能にさせる動作を行う強制スーパーロック
解除手段を設けたことを特徴とする。
【0027】作用・効果 運転者によりイグニッションスイッチをON操作するな
どのエンジン運転の開始操作時に、既述したような何ら
かの原因によってドアがロック状態となっているときに
は、前記強制スーパーロック解除手段により連結/遮断
状態検出手段の検出状態が連結状態に切り換わるまで、
スーパーロック解除動作を繰り返す。
【0028】これにより、クランキング時のバッテリ電
圧の低下等でスーパーロック用の電動アクチュエータの
駆動力が一時的に低下する場合でも、エンジン始動後バ
ッテリ電圧が回復して十分な駆動力が得られるまで該ア
クチュエータを駆動を繰り返して、確実にスーパーロッ
ク解除状態にすることができ、窓から手を伸ばしての無
理なキー操作等を行うことなく、車室内の手動操作部の
アンロック操作により車外へ出ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図3は、請求項1〜請求項4の発明
に係る実施形態のハードウエアを示し、前記図8に示し
た従来例の構成をそなまま備えると共に、アンロック動
作に機械的に連動してスーパーロックが解除される機構
が備えられる。
【0030】即ち、前記結合ピン8の図示右端面に係合
するテーパ面21aを有した係合部材21を設ける。前記テ
ーパ面21aは、上方から下方に向かって右側に傾斜する
ように形成されている。これにより、アンロック操作時
にノブロッド6と一体に結合ロッド7が上方に動かされ
ると、前記テーパ面21aに係合する結合ピン8が図で左
方向に動かされ、結合ロッド5と結合しつつ、該結合ロ
ッド5と一体にノブロッド4を上方に動かし、ベルクラ
ンク3を図で反時計周りに回転させ、ノブロッド2を図
で左方向に動かしてドアロックノブ1をアンロック位置
にセットする。
【0031】また、前記状態スイッチ12は、その検出信
号が、ロック状態からアンロック状態に切り換わった時
には、前記手動操作部であるドアロックノブ1と駆動部
であるロック/アンロック機構10とが連結されているよ
うに検出信号切り換わりのタイミングが設定されてい
る。即ち、該タイミングが設定されるように2つの電極
12a,12bの位置を設定している。
【0032】なお、ドアロックノブ1が本発明における
手動操作部に相当し、同様に、ロック/アンロック機構
が駆動部に相当し、状態スイッチ12がロック/アンロッ
ク状態検出手段に相当し、ドアロックアクチュエータ16
と該アクチュエータ16を駆動制御する制御回路15がロッ
ク/アンロック手段に相当する。また、エンジン運転開
始操作時に、誤ってスーパーロック操作が行われている
場合に、アンロック状態となるまで、アンロック動作と
スーパーロック解除動作とが繰り返される機能が、前記
制御回路15のソフトウエアで備えられている。つまり、
強制アンロック手段の機能は制御回路15により備えられ
ている。
【0033】前記制御回路15と前記各機構,スイッチと
の接続回路の一例を図4に示す。制御回路15内のマイク
ロコンピュータ15Aがイグニッションスイッチ31、状態
スイッチ12、キーシリンダスイッチ14からの信号を入力
し、これらスイッチの信号状態に応じた処理を行い、ド
アロックアクチュエータ16,スーパーロックアクチュエ
ータ17を後述するように制御する。
【0034】前記制御回路15によるドアのロック/アン
ロック制御及びスーパーロック/解除制御を、図5のフ
ローチャートに従って説明する。ステップ1〜ステップ
10については、従来例の図9と同様であり、説明を省略
する。乗車した運転者がイグニッションスイッチ31をO
N操作したときに、セットフラグが1にセットされてい
たときに、ドアロックアクチュエータ16によりロック/
アンロック機構10をアンロック側に駆動する信号を出力
すると共に、前記スーパーロック用アクチュエータ17を
駆動して結合ピン8を図示左側に動かす信号を出力する
(ステップ21) 。
【0035】そして、状態スイッチ12が前記アンロック
動作によりアンロック側に切り換わったか否かを判別し
(ステップ22) 、切り換わるまで前記アンロック動作及
びスーパーロック解除動作を繰り返す。このようにして
状態スイッチ12がアンロック状態に切り換わり、アンロ
ック状態になったことが確認された後、セットフラグを
0にリセットする (ステップ23) 。
【0036】このようにすれば、クランクキング時のバ
ッテリ電圧の低下等により一時的にに低下したような場
合でも、エンジン始動後バッテリ電圧が回復して十分な
駆動力が得られるまでドアロックアクチュエータ16によ
るアンロック動作と、スーパーロックアクチュエータ17
によるスーパーロック解除動作とが繰り返されて、確実
にアンロック状態及びスーパーロック解除状態にするこ
とができ、窓から手を伸ばしての無理なキー操作等を行
うことなく車外へ出ることができ、また、ドアロックノ
ブ1による手動でのロック/アンロック操作も可能にな
る。
【0037】また、スーパーロックアクチュエータ17に
よる電動でのスーパーロック解除動作が何らかの原因で
不良を生じた場合でも、前記したように前記結合ピン8
がアンロック動作に連動してテーパ面21aに係合して結
合ロッド5に結合するようになっているため、確実なス
ーパーロック解除が行える。なお、前記した状態スイッ
チ12の検出信号切り換わりタイミングの設定によって、
該状態スイッチ12によりアンロック状態が検出されたと
きには、スーパーロックが解除状態となっており、該ア
ンロック状態が検出されるまでアンロック動作に連動さ
せてスーパーロック解除動作が繰り返されるので、スー
パーロック解除動作をより確実に実行させることができ
る。
【0038】この機構があるので、前記ステップ21で、
スーパーロックアクチュエータ17によるスーパーロック
解除動作を、省略することも可能であるが、スーパーロ
ックアクチュエータ17によるスーパーロック解除動作も
併用することにより、ドアロックアクチュエータ16によ
るアンロック動作が不良の場合でも、スーパーロックア
クチュエータ17によるスーパーロック解除動作は行われ
るので、手動でアンロック操作を行うことができる。
【0039】次に、請求項5に係る発明の実施形態につ
いて説明する。本実施形態のハードウエアを示す図6に
おいて、結合ピン8の図示左端に電極41aも設けると共
に、結合ピン8の結合ロッド5への結合完了時、つまり
スーパーロック解除完了時に前記電極41aと接触する電
極41bを設け、これら電極41a、41bにより手動部であ
るドアロックノブ1と駆動部であるロック/アンロック
機構10との連結/遮断状態を検出する連結/遮断スイッ
チ41を構成する。なお、この連結/遮断スイッチ41が連
結/遮断状態検出手段に相当する。
【0040】その他の構成は、図8の従来例と同様であ
る。図7は、本実施形態によるドアのロック/アンロッ
ク制御及びスーパーロック/解除制御のフローチャート
を示す。ステップ1〜ステップ10については、従来例の
図9と同様であり、説明を省略する。
【0041】乗車した運転者がイグニッションスイッチ
31をON操作したときに、セットフラグが1にセットさ
れていたときに、スーパーロックアクチュエータ17によ
り結合ピン8を図示左側に動かす信号を出力する (ステ
ップ31) 。そして、前記連結/遮断スイッチ41がスーパ
ーロック解除動作によりONつまり結合ピン8が結合ロ
ッド5と連結してスーパーロック解除状態に切り換わっ
たか否かを判別し (ステップ32) 、切り換わるまで前記
スーパーロック解除動作を繰り返す。
【0042】このようにして連結/遮断スイッチ41が連
結状態に切り換わり、スーパーロック解除状態になった
ことが確認された後、セットフラグを0にリセットする
(ステップ33) 。このものでも、スーパーロックアクチ
ュエータ17によるスーパーロック解除動作が、連結/遮
断スイッチ41によりスーパーロック解除が確認されるま
で繰り返し行われることにより、確実にスーパーロック
解除が行われ、ドアロックノブ1により手動でアンロッ
ク操作を行って、窓越しの無理なキー操作を行うことな
くドアから車外に出ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の機能・構成を示すブロッ
ク図。
【図2】請求項5に係る発明の機能・構成を示すブロッ
ク図。
【図3】請求項1〜請求項4に係る発明の一実施形態の
ハードウエアを示す図。
【図4】同上実施形態の制御回路と他の機構との接続状
態を示す回路図。
【図5】同上実施形態のドアのロック/アンロック制御
及びスーパーロック/解除制御を示すフローチャート。
【図6】請求項5に係る発明の一実施形態のハードウエ
アを示す図。
【図7】同上実施形態のドアのロック/アンロック制御
及びスーパーロック/解除制御を示すフローチャート。
【図8】従来例のハードウエアを示す図。
【図9】同上従来例のドアのロック/アンロック制御及
びスーパーロック/解除制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ドアロックノブ 5 結合ロッド 7 結合ロッド 8 結合ピン 10 ロック/アンロック機構 12 状態スイッチ 13 キーシリンダ 15 制御回路 16 ドアロックアクチュエータ 17 スーパーロックアクチュエータ 21 係合部材 21a テーパ面 31 イグニッションスイッチ 41 連結/遮断スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内の手動操作部と駆動部とが連結/遮
    断を切り換え可能に構成されると共に、車両外側からの
    操作信号に基づいて前記駆動部を駆動する電動アクチュ
    エータを備え、前記手動操作部と駆動部とが連結されて
    いるときに手動操作によって、または前記車両外側から
    の操作信号に基づいて電動アクチュエータによって車両
    のドアをロック/アンロックするロック/アンロック手
    段と、 前記ロック/アンロック手段の手動操作部と駆動部とを
    遮断して手動操作を不能にするスーパーロック手段と、
    を含んで構成された車両用ドアロック装置において、 ドアのロック/アンロック状態を検出するロック/アン
    ロック状態検出手段と、 エンジン運転開始操作時に、前記ロック/アンロック状
    態検出手段がロック状態を検出しているときは、アンロ
    ック状態の検出に切り換わるまで前記ロック/アンロッ
    ク手段の電動アクチュエータによるアンロック状態への
    駆動を繰り返す強制アンロック手段を設けたことを特徴
    とする車両用ドアロック装置。
  2. 【請求項2】前記強制アンロック手段は、前記ロック/
    アンロック手段によるアンロック状態への駆動と同時
    に、前記ロック/アンロック状態検出手段がアンロック
    状態の検出に切り換わるまで前記スーパーロック手段の
    駆動解除動作を繰り返し、前記手動操作部と駆動部とを
    連結してロック/アンロック手段の手動操作を可能にさ
    せる動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両
    用ドアロック装置。
  3. 【請求項3】前記ロック/アンロック手段のアンロック
    動作に機械的に連動してロック/アンロック手段の手動
    操作部と駆動部とが連結されるように構成したスーパー
    ロック解除手段を含んで構成したことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の車両用ドアロック装置。
  4. 【請求項4】前記ロック/アンロック状態検出手段から
    の信号が、ロック状態からアンロック状態に切り換わっ
    た時には、ロック/アンロック手段の手動操作部と駆動
    部とが連結されているようロック/アンロック状態検出
    手段の信号切り換わりのタイミングを設定したことを特
    徴とする請求項3に記載の車両用ドアロック装置。
  5. 【請求項5】前記スーパーロック手段は、前記ロック/
    アンロック手段の手動操作部と駆動部との連結を電動ア
    クチュエータで解除することにより、該手動操作を不能
    にすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか
    1つに記載の車両用ドアロック装置。
  6. 【請求項6】車室内の手動操作部と駆動部とが連結/遮
    断を切り換え可能に構成されると共に、車両外側からの
    操作信号に基づいて前記駆動部を駆動する電動アクチュ
    エータを備え、前記手動操作部と駆動部とが連結されて
    いるときに手動操作によって、または前記車両外側から
    の操作信号に基づいて電動アクチュエータによって車両
    のドアをロック/アンロックするロック/アンロック手
    段と、 前記ロック/アンロック手段の手動操作部と駆動部とを
    遮断して手動操作を不能にするスーパーロック手段と、
    を含んで構成された車両用ドアロック装置において、 前記手動操作部と駆動部との連結/遮断状態を検出する
    連結/遮断状態検出手段と、 エンジン運転開始操作時に、前記連結/遮断状態検出手
    段が遮断状態を検出しているときは、連結状態の検出に
    切り換わるまで前記スーパーロック手段の解除動作を繰
    り返す強制スーパーロック解除手段を設けたことを特徴
    とする車両用ドアロック装置。
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