JPH09313553A - 足の矯正用装具 - Google Patents

足の矯正用装具

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JPH09313553A
JPH09313553A JP8154978A JP15497896A JPH09313553A JP H09313553 A JPH09313553 A JP H09313553A JP 8154978 A JP8154978 A JP 8154978A JP 15497896 A JP15497896 A JP 15497896A JP H09313553 A JPH09313553 A JP H09313553A
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foot
mounting
attached
mounting body
orthodontic brace
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JP8154978A
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Hiroshi Okumura
弘 奥村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 足の動きを封じることなく、足先を上方に持
ち上げることのできる足の矯正用装具を提供する。 【解決手段】 人の足Pに装着される第1の装着体2
と、人の大腿Rに装着される第2の装着体3と、その両
者の間に掛け渡されるように取り付けられるゴムバンド
等の伸縮体4とからなる。この矯正用装具1を装着する
とき、伸縮体4を引き延ばすようにして装着すれば、そ
の伸縮体4の備える弾性力が、第1の装着体2と第2の
装着体3を近づけるように作用する。その結果、足P
は、下腿S前面側に向かって弾性的に付勢され、足先P
1は、上方に持ち上げられる。これにより、歩行の際
に、足先P1が床や段差に引っかかるのを防ぐことがで
きる。さらに、足Pは、弾性的に付勢されているのみな
ので、ある程度の足Pの動きは可能であり、また、足先
P1を下げる機能が損なわれていない場合は、付勢力に
抗して自力で足先P1を下げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、足の矯正用装具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、脳卒中片麻痺とか腓骨神
経麻痺等の障害あるいはその他の障害により下肢の機能
が損なわれて、足間接を自力では自由に動かすことがで
きない人のための、歩行補助用の矯正用装具が考えられ
ていた。このような人が、歩く場合、足を上げたとき足
先が下がるので、その足を下ろすときに足先が床に引っ
かからないように注意して歩かなければならなかった。
また、段差のあるところを登る場合、下がった足先がそ
の段差に引っかかってつまずく虞があった。そこで、考
えられた従来の矯正用装具は、足先が下がらないように
足間接の動きを固定するものであり、例えば、図12に
示すように、この矯正用装具31は、足底からふくらは
ぎにかかるように形成されたプラスチック製の本体32
と、その本体32を足底およびふくらはぎに固定するた
めのバンド33、34とから構成されていた。こうして
装着された矯正用装具31は、その剛性により、下腿X
に対する足Yの角度を固定することにより、足先が下が
らないように保持するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
足の矯正用装具31は、歩行を助けるものであっても、
足Yの動きを全く封じるものであり、損なわれた下肢の
機能を回復させるようなリハビリ機能は、持っていなか
った。また、足先を自力で上げることができなくとも、
下げることができる人にとっては、足Yが固定される従
来の矯正用装具31では、その失われていない足先を下
げる機能までも退化させる虞があった。
【0004】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、足の動きを封じることなく、足先を上方に持ち上げ
ることのできる足の矯正用装具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る足の矯正
用装具は、前記目的を達成するために、次の構成からな
る。すなわち、 (1)人の足に装着される第1の装着体と、人の足関節
より上方に装着される第2の装着体と、前記第1の装着
体と前記第2の装着体との間に掛け渡されるとともに前
記足が人の下腿前面側に向かって曲がるように弾性的に
付勢する付勢部材とからなる。ここで、足とは、足関節
(くるぶし)より先の部分をいう(以下同じ)。また、
下腿とは、膝関節と足関節との間の部分をいう(以下同
じ)。この矯正用装具を装着すると、その付勢部材によ
り、足は、下腿前面側に向かって曲がるように弾性的に
付勢されるので、足先は、上方に持ち上げられる。これ
により、歩行の際に、足先が床や段差に引っかかるのを
防ぐことができる。さらに、足は、弾性的に付勢されて
いるのみなので、ある程度の足の動きは可能であり、ま
た、足先を下げる機能が損なわれていない場合は、付勢
力に抗して自力で足先を下げることができる。
【0006】(2)また、前記付勢部材は、弾性的に伸
縮する伸縮体からなり、その一端側が前記第1の装着体
に取り付けられ、他端側が前記第2の装着体に取り付け
られるようにして掛け渡されるものであってもよい。こ
の矯正用装具を装着するとき、伸縮体を引き延ばすよう
にして装着すれば、その伸縮体の備える弾性力が、第1
の装着体と第2の装着体を近づけるように作用する。そ
の結果、足は、下腿前面側に向かって弾性的に付勢さ
れ、足先は、上方に持ち上げられる。
【0007】(3)また、前記伸縮体は、その一端側が
前記第1の装着体に予め固着されており、他端側が前記
第2の装着体に取り外し自在に取り付けられてもよい。
これにより、伸縮体を第2の装着体から取り外しておけ
ば、第1の装着体と第2の装着体とは、互いに引っ張り
合うことなく、装着することができる。そして、その後
に、伸縮体を、その他端側を手で持って引っ張り上げる
ようにして第2の装着体に取り付けることができる。
【0008】(4)また、前記第1の装着体は、布もし
くは布に準ずる素材からなり、人の足に巻き付けるよう
に装着されるとともに、その巻き付けを保持するための
留め具を備えてもよい。これにより、第1の装着体の装
着は、その第1の装着体を、足の大きさに合わせて巻き
付けて、留め具で留めることにより行われる。さらに、
第1の装着体は、布もしくは布に準ずる素材からなるの
で、装着したときの違和感が少ない。
【0009】(5)また、前記第1の装着体は、布もし
くは布に準ずる素材からなり、人の足を囲むように予め
筒状に形成されてもよい。これにより、第1の装着体の
装着は、その第1の装着体を足先より嵌めるようにし
て、足にかぶせることにより行われる。さらに、第1の
装着体は、布もしくは布に準ずる素材からなるので、装
着したときの違和感が少ない。
【0010】(6)また、前記第1の装着体は、前記伸
縮体の一端側が取り付けられる部分の前後にまたがるよ
うに芯材を備えてもよい。これにより、第1の装着体が
伸縮体により引っ張られたとき、第1の装着体は、伸縮
体の取り付け部分の前後に芯材を備えているので、伸縮
体の取り付け部分で急に折れ曲がったり、その取り付け
部分の近辺にしわがよったりすることがない。
【0011】(7)また、前記第2の装着体は、人の大
腿に装着されるものであってもよい。ここで、大腿と
は、股関節と膝関節との間の部分をいう(以下同じ)。
これにより、伸縮体は、下腿を挟んで第1の装着体と第
2の装着体とに取り付けられることとなり、その長さを
十分長くすることができる。
【0012】(8)また、前記第2の装着体は、人の膝
頭の直上に配置される伸縮性のないずれ止め体と、その
ずれ止め体の側方に配設されて弾性的に伸縮する締結体
とを備えて、人の大腿をその締結体の弾性力により締め
付けるように環状に装着されるものであって、前記伸縮
体は、その他端側が前記第2の装着体の締結体に取り付
けられものであってもよい。これにより、締結体は、そ
の備える弾性力により大腿を締め付ける。さらに、伸縮
性のないずれ止め体が膝頭の直上に配置されるので、締
結体が伸縮体により下方に引っ張られても、そのずれ止
め体は、伸びることなく膝頭で支えられて、膝頭を乗り
越えて下方にずれるのが阻止される。
【0013】(9)また、前記第2の装着体は、人の膝
頭の直上に配置される伸縮性のないずれ止め体と、その
ずれ止め体の側方に上下に分離するように併設されて弾
性的に伸縮する締結体とを備えて、人の大腿をその締結
体の弾性力により締め付けるように環状に装着されるも
のであって、前記伸縮体は、その他端側が前記第2の装
着体の下方側の締結体に取り付けられものであってもよ
い。これにより、伸縮体は、上下に分離するように併設
された締結体のうち下方側の締結体に取り付けられるの
で、その下方側の締結体が伸縮体に引っ張られて下方に
伸びても、上方側の締結体は、伸縮体に引っ張られるこ
となく、その備える弾性力により大腿をしっかりと締め
付ける。さらに、伸縮性のないずれ止め体が膝頭の直上
に配置されるので、締結体が伸縮体により下方に引っ張
られても、そのずれ止め体は、伸びることなく膝頭で支
えられて、膝頭を乗り越えて下方にずれるのが阻止され
る。
【0014】(10)また、前記第1の装着体は、人の
下腿に装着される案内体を備えており、その案内体は、
前記伸縮体を前記下腿に隣接させて上下に伸縮移動可能
に案内するものであってもよい。これにより、伸縮体
は、案内体により、下腿に隣接するよう案内される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る足の矯正用
装具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】図1ないし図6は、本発明に係る足の矯正
用装具の第一の実施の形態を示す。図1は、矯正用装具
1を人の下肢に装着した状態を示す。この矯正用装具
は、人の足Pに装着される第1の装着体2と、人の足関
節Qより上方にある大腿Rに装着される第2の装着体3
と、第1の装着体2と第2の装着体3との間に掛け渡さ
れるようにして取り付けられる、付勢部材としての弾性
的に伸縮する伸縮体4とからなる。第1の装着体2は、
布からなり、足Pに装着される足装着部2aを備えると
ともに、下腿Sに装着される案内体2bを備えており、
これら足装着部2aと案内体2bとは、連結部2cによ
り連結されるようにして、一体に形成されている。この
第1の装着体2は、足装着部2aを足Pに巻き付けるよ
うに装着され、その巻き付けを保持するために、オス型
の面ファスナー2d等の留め具により留められている。
案内体2bもまた、下腿Sに巻き付けるように装着さ
れ、同様に、その巻き付けを保持するために、オス型の
面ファスナー2e等の留め具により留められる。このと
き、これら足装着部2aと案内体2bを連結する連結部
2cは、ちょうど、足Pの甲から下腿S前面に移る部分
を覆うように位置する。また、第2の装着体3は、大腿
Rに環状に巻き付けるように装着され、オス型の面ファ
スナー3a等の留め具により留められる。また、伸縮体
4は、例えば、ゴムバンド等からなり、その一端側が、
第1の装着体2の足装着部2aに取り付けられ、他端側
が、第2の装着体3に掛け渡されるように取り付けられ
る。
【0017】図2は、第1の装着体2を広げて、その第
1の装着体2および伸縮体4を表面側から見た図であ
り、図3は、そのA−A断面図である。第1の装着体2
は、その表地2fには、キルティングが施されており、
さらに、そのキルティングの表面側の生地は、例えば、
その表面がループ状に起毛している布を使用している。
そして、裏地2gには、例えば、綿布を使用している。
第1の装着体2の形状は、足装着部2aが、横長の略長
方形形状をしており、案内体2bが、略扇形状をしてお
り、さらに、足装着部2aの左方上部と案内体2bの右
方下部が連結部2cを介して上下に連結された形状をし
ている。また、第1の装着体2の表地2fと裏地2gの
間には、伸縮体4と芯材2hとが、挿入されている。こ
の芯材2hは、例えば、長方形形状をしたシート状のも
のであり、その長手方向が第1の装着体2の上下方向と
なる向きで、足装着部2aの左部、すなわち、足の甲に
当接する部位に配置されて、裏地2gに縫いつけられて
いる。伸縮体4は、その一端側が、芯材2hの上下の中
央付近2iにて、表地2fおよび裏地2gとともに縫い
つけられている。こうして、足装着部2aが足Pに装着
されたとき、芯材2hは、伸縮体4の一端側が取り付け
られる部分の前後にまたがることとなる。また、伸縮体
4の他端側は、上方に延びて、連結部2cを通り、案内
体2bの上部の表地2fに設けた切り込み2jから外に
突出している。そして、第1の装着体2には、伸縮体4
を囲むように、表地2fおよび裏地2gが袋状に縫われ
た袋部2kが形成されており、前記伸縮体4は、その袋
部2kによって上下に伸縮移動可能に案内される。さら
に、伸縮体4の他端側には、その裏面に、メス型の面フ
ァスナー4aが縫いつけてある。また、足装着部2aの
下方の中央付近、すなわち、足の裏に当接する部位に
は、その裏面に紐状の鼻緒mが縫いつけてあり、その鼻
緒mの先端には、オス型の面ファスナーnが縫いつけて
ある。
【0018】この第1の装着体2は、上述のように、足
Pおよび下腿Sに巻き付けるように装着されるものであ
るが、このとき、伸縮体4の一端側は、足Pの甲側に位
置し、その他端側は、下腿Sの側面側に位置する。ま
た、表地2fのキルティングの表面側に使用される布
は、既述の通り、その表面がループ状に起毛しており、
オス型の面ファスナー2d、2eがそのループに掛かっ
て留められる。さらに、鼻緒mが、下から足Pの親指と
人差し指の間に挿入されて、その先端のオス型の面ファ
スナーnが足Pの甲側の足装着部2aに、同様に留めら
れる。
【0019】図4は、第2の装着体3を広げて、表面側
から見た図であり、図5は、その側面図である。この第
2の装着体3は、伸縮性のないずれ止め体3bと、その
ずれ止め体3bの側方に上下に分離するように併設され
た締結体3c、3cと、さらに、その側方の連結体3d
とからなり、それらは互いに縫いつけられて、全体が横
長の帯状に形成されている。ずれ止め体3bと連結体3
dには、第1の装着体2の表地2fと同様、キルティン
グが施されており、そのキルティングの表面側の生地
は、例えば、その表面がループ状に起毛している布を使
用している。締結体3cは、弾性的に伸縮する、例え
ば、ゴムバンド等からなり、この第2の装着体3は、大
腿Rをその締結体3cの弾性力により締め付けるように
して装着される。また、ずれ止め体3bの先端部(図4
において右端部)には、紐からなる指掛け部材3eが、
環状となるよう縫いつけられており(図5参照)、連結
体3cの先端部(図4において左端部)には、その裏面
にオス型の面ファスナー3a等の留め具が備え付けられ
ている。また、下側の締結体3cには、下方に延びるよ
うにオス型の面ファスナー3f等の留め具を備え付けた
連結片3gが取付けられている。
【0020】図6は、第2の装着体3を人の大腿Rに装
着する途中の状態を示す。第2の装着体3の装着は、ま
ず、そのずれ止め体3bを、人の膝頭Tの直上に配置し
て、連結体3dを大腿Rの右側から下に回す。そして、
右手Uを大腿Rの下側にあてがうようにしてその親指を
指掛け部材3eに掛ける。その後、左手Vを上方より指
掛け部材3eの輪に差し入れて、連結体3dの先端を掴
み、引っ張り上げて、連結体3dの先端部の面ファスナ
ー3aをずれ止め体3bに、第1の装着体2と同様に留
める。
【0021】第1の装着体2と、第2の装着体3は、上
述のように装着され、その後、伸縮体4の他端側を引っ
張り上げるようにして、そのメス型の面ファスナー4a
が、第2の装着体3の下方側の締結体3cに取り付けら
れた連結片3gのオス型の面ファスナー3fに留められ
る。こうして、伸縮体4の他端側は、第2の装着体3に
取り外し自在に取り付けられる。
【0022】次に、第1の実施の形態に示す足の矯正用
装具の作用・効果について説明する。この矯正用装具1
を装着するとき、第1の装着体2と第2の装着体3を装
着した後に、伸縮体4の他端側を引っ張り上げて、伸縮
体4を引き延ばすようにして第2の装着体3に留めるの
で、その伸縮体4の備える弾性力が、第1の装着体2の
足装着部2aと第2の装着体3を近づけるように作用す
る。その結果、足Pは、下腿S前面側に向かって弾性的
に付勢され、足先P1は、上方に持ち上げられる。こう
して、歩行の際に、足先P1が床や段差に引っかかるの
を防ぐことができる。さらに、足Pは、弾性的に付勢さ
れているのみなので、ある程度の足Pの動きは可能であ
り、また、足先P1を下げる機能が損なわれていない場
合は、付勢力に抗して自力で足先P1を下げることがで
きる。したがって、足Pの動きを封じることなく、足先
P1を容易に上方に持ち上げることができる。
【0023】また、第1の装着体2と第2の装着体3の
装着の際には、伸縮体4はまだ第2の装着体3に留めら
れていないので、第1の装着体2と第2の装着体3と
は、互いに引っ張り合うことなく、容易に装着すること
ができる。また、第1の装着体2は、布からなるので、
装着したときの違和感が少なく、足Pにフィットするの
で、靴を履くのも容易である。また、第1の装着体2お
よび第2の装着体3は、巻き付けて面ファスナー2d、
2e、3aで留める構造であるので、足P、下腿Sおよ
び大腿Rの大きさにそれぞれ合わせてぴったりと装着す
ることができる。また、第1の装着体2の足装着部2a
は、伸縮体4の取り付け部分の前後に芯材2hを備えて
いるので、伸縮体4の取り付け部分で急に折れ曲がった
り、その取り付け部分の近辺にしわがよったりすること
がない。したがって、伸縮体4により足Pに部分的に負
荷がかかることがなく、足Pを痛めることがない。ま
た、伸縮体4は、下腿Sを挟んで第1の装着体2と第2
の装着体3との間に掛け渡されるように取り付けられる
こととなり、その長さを十分長くすることができるの
で、足先P1を安定して上方に持ち上げることができ
る。
【0024】また、伸縮体4は、上下に分離するように
併設された締結体3c、3cのうち下方側の締結体3c
に取り付けられるので、その下方側の締結体3cが伸縮
体4に引っ張られて下方に伸びても、上方側の締結体3
cは、伸縮体4に引っ張られることなく、その備える弾
性力により大腿Rをしっかりと締め付ける。さらに、伸
縮性のないずれ止め体3bが膝頭Tの直上に配置される
ので、下方側の締結体3cが伸縮体により下方に引っ張
られても、そのずれ止め体3bは、伸びることなく膝頭
Tで支えられて、膝頭Tを乗り越えて下方にずれるのが
阻止される。
【0025】また、案内体2bは、下腿Sに装着され
て、伸縮体4を下腿Sに隣接させて上下に伸縮移動可能
に案内するので、ズボンをはいたとき等に邪魔にならな
い。また、第1の装着体2の足装着部2aに、鼻緒mを
取り付けることにより、第1の装着体2の足装着部2a
が伸縮体4により引っ張られたとき、その足装着部2a
の先端部分がめくれ上がることがない。
【0026】図7および図8は、本発明に係る足の矯正
用装具の第二の実施の形態を示す。この矯正用装具は、
第一の実施の形態の矯正用装具1と比較すると、第1の
装着体11の足装着部11aが、足を囲むように予め筒
状に形成されて縫われている点が異なるのみで、他は同
一である。これにより、第1の装着体11の足装着部1
1aの足への装着は、その足装着部11aを足先より嵌
めるようにして、足にかぶせるだけでよいので、容易に
装着することができる。
【0027】図9ないし図11は、本発明に係る足の矯
正用装具の第三の実施の形態を示す。この矯正用装具2
1は、第一の実施の形態の矯正用装具1と比較すると、
図9に示すように、第1の装着体22は、案内体2bを
備えていない点、第2の装着体23は、足関節Qの上の
足首に装着される点が主に異なる。
【0028】図10は、第1の装着体22および取付け
体24を広げて、その第1の装着体22、取付け体24
および伸縮体25を表面側から見た図である。この第1
の装着体22は、第一の実施の形態に示す第1の装着体
2の足装着部2aの部分に相当し、同様に、芯材22
a、鼻緒mおよび留め具としてのオス型の面ファスナー
n、22bが取り付けられている。そして、ゴムバンド
等からなる伸縮体25は、第一の実施の形態に示す伸縮
体4と同様に、第1の装着体22の表地と裏地との間に
挿入されて、その一端側が芯材22aの中央と下端との
中間付近22cに、表地および裏地とともに縫いつけら
れている。こうして、第1の装着体22が足Pに装着さ
れたとき、芯材22aは、伸縮体25の一端側が取り付
けられる部分の前後にまたがることとなる。また、伸縮
体25の他端側は、上方に延びて、表地に設けた切り込
み22dから外に突出している。そして、第1の装着体
22には、伸縮体25を囲むように、表地および裏地が
袋状に縫われた袋部22eが形成されており、伸縮体2
5は、その袋部22eによって上下に伸縮移動可能に案
内される。さらに、伸縮体25の他端側には、左右に延
びるように、取付け体24が取り付けられている。この
取付け体24は、第1の装着体22と同様、その表地に
は、キルティングが施されており、さらに、そのキルテ
ィングの表面側の生地は、例えば、その表面がループ状
に起毛している布を使用している。そして、裏地には、
例えば、綿布を使用している。取付け体24の裏面の一
端側には、オス型の面ファスナー24a等の留め具が備
え付けてあり、また、取付け体24の裏面において、伸
縮体25の他端側の延長部分には、メス型の面ファスナ
ー24b等の留め具が備え付けてある。
【0029】図11は、第2の装着体23を広げて、表
面側から見た図である。この第2の装着体23は、第1
の装着体22と同一の素材からなり、横長の帯状に形成
されている。そして、裏面の一端側およびその表面の中
間部分には、それぞれオス型の面ファスナー23a、2
3b等の留め具が備え付けてある。
【0030】この矯正用装具21は、第1の装着体22
については、第一の実施の形態に示す足装着部2aと同
様に装着される。そして、第2の装着体23は、足関節
Qの上の足首に巻き付けて、面ファスナー23aをルー
プ状に起毛している表面側の生地に留めるようにして、
装着される。その後、伸縮体25の他端側を取付け体2
4とともに引っ張り上げるようにして、そのメス型の面
ファスナー24bを、第2の装着体23のオス型の面フ
ァスナー23bに留める。そして、取付け体24を第2
の装着体23に巻き付けて、その面ファスナー24aを
第2の装着体23のループ状に起毛した表面側の生地に
留める。こうして、伸縮体25は、第1の装着体22と
第2の装着体23との間に掛け渡されるとともに、伸縮
体25の他端側は、取付け体24を介して、第2の装着
体23に取り外し自在に取り付けられることとなる。
【0031】第3の実施の形態に示す足の矯正用装具2
1の作用・効果は、第1の実施の形態とほぼ同様である
が、上記の構成上の相違により、伸縮体25の長さを長
くすることができない。また、第2の装着体23は、足
関節Qの上の足首に装着されるので、伸縮体25により
下方に引っ張られても、足関節Qにより、ズレ落ちが阻
止される。さらに、伸縮体25は、第2の装着体23に
巻き付けられて留められる取付け体24を介すことで、
その第2の装着体23に強固に取り付けられる。
【0032】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、伸縮体4、25は、ゴムバンドでなくと
も、弾性的に伸縮するものであればよい。さらに、付勢
部材として伸縮体4、25を使用しなくとも、トーショ
ンスプリング等のバネ材を使用してもよい。この場合、
そのトーションスプリングを足関節Q付近に位置させ、
その一端側を第1の装着体に取り付け、他端側を第2の
装着体に取り付けて、そのバネ力を直接、第1の装着体
と第2の装着体とのなす角度を狭めるように作用させ
て、足が下腿前面側に向かって曲がるように弾性的に付
勢してもよい。また、付勢部材として、くの字形の板バ
ネを使用して、上記トーションスプリングと同様に作用
するよう、板バネの一片側を第1の装着体に取り付け、
他片側を第2の装着体に取り付けてもよい。また、締結
体3c、3cは、必ずしも上下に分離している必要はな
く、一体であってもよい。また、第1の装着体2、1
1、22および第2の装着体3、23を構成する生地
は、天然繊維、合成繊維のいずれでもあるいはそれら双
方の繊維をともに利用するものであってもよい。また、
これら第1の装着体2、11、22および第2の装着体
3、23は、キルティング加工が施されてなくともよ
く、また、その表面側の生地は、必ずしもその表面がル
ープ状に起毛している必要はなく、さらに、布以外の素
材、例えば、革、あるいは、不織布、合成樹脂シートな
ど布のような柔軟性、可撓性を備えた、布に準ずる素材
を利用するものであってもよく、また、布より剛性の高
い素材を利用するものであってもよい。また、留め具と
しては、面ファスナーに代えて、スナップ、ホック、ボ
タン等のその他の留め具を用いることができる。
【0033】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る足の矯正用装具によれば、次の効果
がある。
【0034】請求項1に記載された足の矯正用装具によ
れば、足の動きを封じることなく、足先を上方に持ち上
げることができる。
【0035】また、請求項2に記載された足の矯正用装
具によれば、伸縮体によって、容易に、足先を上方に持
ち上げることができる。
【0036】また、請求項3に記載された足の矯正用装
具によれば、第1の装着体、第2の装着体および伸縮体
を容易に装着することができる。
【0037】また、請求項4に記載された足の矯正用装
具によれば、第1の装着体は、足の大きさに合わせてぴ
ったりと装着することができ、しかも、装着したときの
違和感が少ない。
【0038】また、請求項5に記載された足の矯正用装
具によれば、第1の装着体は、その装着が容易であり、
しかも、装着したときの違和感が少ない。
【0039】また、請求項6に記載された足の矯正用装
具によれば、伸縮体により足に部分的に負荷がかかるこ
とがなく、したがって、足を痛めることがない。
【0040】また、請求項7に記載された足の矯正用装
具によれば、伸縮体の長さを十分長くできるので、足先
を安定して上方に持ち上げることができる。
【0041】また、請求項8に記載された足の矯正用装
具によれば、第2の装着体は、伸縮体により引っ張られ
ても、下方にずれ難い。
【0042】また、請求項9に記載された足の矯正用装
具によれば、第2の装着体は、伸縮体により引っ張られ
ても、より一層下方にずれ難い。
【0043】また、請求項10に記載された足の矯正用
装具によれば、伸縮体は、下腿に隣接するよう案内され
るので、ズボンをはいたとき等に邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る足の矯正用装具の第一の実施の
形態における、矯正用装具を人の下肢に装着した状態を
示す斜視図である。
【図2】前記矯正用装具の第1の装着体を広げて、その
第1の装着体および伸縮体を表面側から見た図である。
【図3】図2におけるA−A線による断面図である。
【図4】前記矯正用装具の第2の装着体を広げて、表面
側から見た図である。
【図5】同じく、側面図である。
【図6】前記矯正用装具の第2の装着体を人の大腿に装
着する途中の状態を示す斜視図である。
【図7】この発明に係る足の矯正用装具の第二の実施の
形態における、第1の装着体を広げて、その第1の装着
体および伸縮体を表面側から見た図である。
【図8】図7におけるB−B線による断面図である。
【図9】この発明に係る足の矯正用装具の第三の実施の
形態における、矯正用装具を人の下肢に装着した状態を
示す斜視図である。
【図10】前記矯正用装具の第1の装着体および取付け
体を広げて、その第1の装着体、取付け体および伸縮体
を表面側から見た図である。
【図11】前記矯正用装具の第2の装着体を広げて、表
面側から見た図である。
【図12】従来の、足の矯正用装具を人の下肢に装着し
た状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 矯正用装具 2 第1の装着体 2b 案内体 2h 芯材 3 第2の装着体 3b ずれ止め体 3c 締結体 4 伸縮体(付勢部
材) 11 第1の装着体 21 矯正用装具 22 第1の装着体 22a 芯材 23 第2の装着体 25 伸縮体(付勢
部材) P 足 Q 足関節 R 大腿 S 下腿 T 膝頭

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人の足に装着される第1の装着体と、人
    の足関節より上方に装着される第2の装着体と、前記第
    1の装着体と前記第2の装着体との間に掛け渡されると
    ともに前記足が人の下腿前面側に向かって曲がるように
    弾性的に付勢する付勢部材とからなる足の矯正用装具。
  2. 【請求項2】 前記付勢部材は、弾性的に伸縮する伸縮
    体からなり、その一端側が前記第1の装着体に取り付け
    られ、他端側が前記第2の装着体に取り付けられるよう
    にして掛け渡されることを特徴とする請求項1に記載の
    足の矯正用装具。
  3. 【請求項3】 前記伸縮体は、その一端側が前記第1の
    装着体に予め固着されており、他端側が前記第2の装着
    体に取り外し自在に取り付けられることを特徴とする請
    求項2に記載の足の矯正用装具。
  4. 【請求項4】 前記第1の装着体は、布もしくは布に準
    ずる素材からなり、人の足に巻き付けるように装着され
    るとともに、その巻き付けを保持するための留め具を備
    えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載の足の矯正用装具。
  5. 【請求項5】 前記第1の装着体は、布もしくは布に準
    ずる素材からなり、人の足を囲むように予め筒状に形成
    されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載の足の矯正用装具。
  6. 【請求項6】 前記第1の装着体は、前記伸縮体の一端
    側が取り付けられる部分の前後にまたがるように芯材を
    備えていることを特徴とする請求項4または5に記載の
    足の矯正用装具。
  7. 【請求項7】 前記第2の装着体は、人の大腿に装着さ
    れることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1項
    に記載の足の矯正用装具。
  8. 【請求項8】 前記第2の装着体は、人の膝頭の直上に
    配置される伸縮性のないずれ止め体と、そのずれ止め体
    の側方に配設されて弾性的に伸縮する締結体とを備え
    て、人の大腿をその締結体の弾性力により締め付けるよ
    うに環状に装着されるものであって、 前記伸縮体は、その他端側が前記第2の装着体の締結体
    に取り付けられることを特徴とする請求項2ないし6の
    いずれか1項に記載の足の矯正用装具。
  9. 【請求項9】 前記第2の装着体は、人の膝頭の直上に
    配置される伸縮性のないずれ止め体と、そのずれ止め体
    の側方に上下に分離するように併設されて弾性的に伸縮
    する締結体とを備えて、人の大腿をその締結体の弾性力
    により締め付けるように環状に装着されるものであっ
    て、 前記伸縮体は、その他端側が前記第2の装着体の下方側
    の締結体に取り付けられることを特徴とする請求項2な
    いし6のいずれか1項に記載の足の矯正用装具。
  10. 【請求項10】 前記第1の装着体は、人の下腿に装着
    される案内体を備えており、その案内体は、前記伸縮体
    を前記下腿に隣接させて上下に伸縮移動可能に案内する
    ことを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記
    載の足の矯正用装具。
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