JP2869485B2 - 足矯正用装具 - Google Patents

足矯正用装具

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JP2869485B2
JP2869485B2 JP8355069A JP35506996A JP2869485B2 JP 2869485 B2 JP2869485 B2 JP 2869485B2 JP 8355069 A JP8355069 A JP 8355069A JP 35506996 A JP35506996 A JP 35506996A JP 2869485 B2 JP2869485 B2 JP 2869485B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、足矯正用装具に関
するものであり、特に、足のつま先を持上げた状態に保
持するための足矯正用装具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、脳卒中片麻痺、腓骨神経麻痺等
の障害により下肢の機能が損われて、足を思い通りに動
かす(曲げたり伸したりする)ことが困難な人にとって
は、歩行に際し次のような問題がある。大腿を上げたと
きにつま先が下がり、次に大腿を下ろすときに、つま先
が床に引っかかってつまずくおそれがある。特に、階段
等の段差を登る際には、下がったつま先が段差に引っか
かりやすい。そこで、このような問題を解決するため
に、歩行を補助するための道具が種々考えられている。
その一例として、図3に示す足矯正用装具50がある。
この装具50は合成樹脂製の本体51を備える。本体5
1は、足52の裏に配置される第1装着部53と、同第
1装着部53に対し略直交し、かつ、ふくらはぎ54に
当てられる第2装着部55とからなる。第1装着部53
に取付けられたバンド56は、足52が同第1装着部5
3から浮上がるのを規制する。第2装着部55に取付け
られたバンド57は、ふくらはぎ54が同第2装着部5
5から離れるのを規制する。このように構成された足矯
正用装具50を用いると、足52を大腿58に対し略直
交した状態に保持することにより、大腿58を上げても
つま先52aが下がらないようにし、歩行時につま先5
2aが床に引っかかるのを防止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
足矯正用装具50は、単に歩行を補助するという点では
優れているものの、損われた下肢の機能を回復させるよ
うなリハビリ機能は備えていなかった。したがって、つ
ま先52aを自力で上げることができなくとも、下げる
ことができる人にとっては、従来の矯正用装具50で
は、その失われていない、つま先52aを下げる機能ま
でも退化させるおそれがあった。
【0004】そこで、本発明は、歩行を補助する機能に
加え、リハビリ機能を併せ持った新規な足矯正用装具の
提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の第1の
発明は、足のつま先を持上げた状態に保持するための足
矯正用装具であって、足に装着される第1装着体と、足
首に装着される第2装着体と、装着状態における前記第
2装着体の内側面、及び装着状態における前記第1装着
体を弾性的に連結する第1連結体と、装着状態における
前記第2装着体の外側面、及び装着状態における前記第
1装着体を弾性的に連結する第2連結体とを具備してい
る。ここで、足は身体のうち、くるぶしからつま先まで
の部分を指し、足首はかかとの上の細くなった部分を指
す。
【0006】上記第1の発明において、足矯正用装具が
装着された状態では、第1装着体が第1連結体を介して
第2装着体の内側面に連結される。第1装着体が第2連
結体を介して第2装着体の外側面に連結される。ここ
で、例えば、足矯正用装具の利用者がつま先を意識的に
下げることが困難な人であって、両連結体の弾性力に打
勝つ大きさの力が第1装着体に加えられない場合には、
両連結体によって第1装着体の動きが規制され、つま先
を下げる方向への足の動きが規制される。利用者がつま
先を意識的に下げることのできる人であって、両連結体
の弾性力に打勝つ大きさの力が第1装着体に加えられな
い場合も同様である。これに対し、足矯正用装具の利用
者がつま先を意識的に下げることのできる人であって、
両連結体の弾性力に打勝つ大きさの力が第1装着体に加
えられた場合には、連結体が弾性変形することにより、
ある程度の足の動きが許容される。
【0007】また、足矯正用装具の使用時には、足の荷
重が連結体を介して足首に加わる。第1の発明では、2
つの連結体が用いられていて、第2装着体の2箇所にお
いて、同第2装着体と連結体とが連結されている。しか
も、一方の連結箇所が第2装着体の内側面であり、他方
の連結箇所が第2装着体の外側面であり、互いに大きく
離れている。このため、第2装着体における各連結体と
の連結箇所に加わる荷重は、1つの連結体を用いた場合
の荷重に比べ小さくてすむ。
【0008】さらに、各連結体が第2装着体の側面(内
側面または外側面)に連結される。このため、各連結体
の足からの浮上がり量は、同連結体が第2装着体の前面
(向うずねの前の箇所)に連結される場合に比べ少なく
なる。
【0009】請求項2に記載の第2の発明は、第1の発
明の構成に加え、前記第1連結体及び第2連結体が、そ
れぞれ留具により第2装着体に対し、取外し可能に連結
されるものである。
【0010】上記第2の発明によると、両連結体が第2
装着体から取外された状態では、両連結体による第1装
着体と第2装着体との連結状態が解除される。このとき
には、足矯正用装具は、つま先を持上げた状態に保つ機
能を発揮しない。
【0011】請求項3に記載の第3の発明は、前記第2
の発明の構成に加え、前記各留具は、各連結体及び第2
接着体間に設けられ、かつ互いに剥離可能に貼合わせら
れる接着布である。
【0012】上記第3の発明によると、接着布同士の貼
合わせ位置を変えることにより、各連結体の第2装着体
に対する連結位置が異なり、各連結体の連結にかかわる
実質的な長さが変化する。
【0013】請求項4に記載の第4の発明は、前記第1
乃至第3のいずれか1つの発明の構成に加え、前記第2
装着体が布または布に準ずる素材により形成され、同第
2装着体における少なくとも各連結体との連結箇所には
芯材が取付けられている。ここで、布に準ずる素材は、
布のような柔軟性や可撓性を有する素材を意味し、例え
ば、フェルト地、不織布等の繊維素材、皮革、合成樹脂
製のシートを含む。
【0014】上記第4の発明によると、第2装着体は柔
軟性を有していて弾性変形するので、足首に密着させる
ことが可能である。また、芯材は、第2装着体における
各連結体との連結箇所の剛性を高める。このため、第2
装着体は連結体によって第1装着体側へ引張られても変
形しにくい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、第1乃至第4の発明を右足
に装着される足矯正用装具に具体化した一実施形態を、
図1及び図2にしたがって説明する。
【0016】足矯正用装具2は、第1装着体3、第2装
着体4、第1連結体5及び第2連結体6からなる。第1
装着体3の本体部7は、表地8としてメス型の接着布
(ループ状に起毛している布であり、面ファスナとも呼
ばれる布)を用い、裏地9として綿の織布を用い、両者
8,9を縫合わせることによって形成されている。本体
部7は、右足1の甲1aに対応した形状及び大きさの第
2端部13と、同端部13上に重ね合わされる第1端部
12と、両端部13,12間に位置する中間部14とか
らなり、全体として横方向に細長い形状をなしている。
本体部7は、足矯正用装具2の使用に際し、第2端部1
3が甲1aの上に位置し、第1端部12が第2端部13
上に重なるように、右足1に巻付けられる。第1端部1
2の裏面の周辺部分には、オス型の接着布15が縫付け
られており、この接着布15を表地8に貼合わせること
により、本体部7を右足1に巻付けた状態に保持するこ
とが可能である。
【0017】第2端部13内には、これを構成する表地
8及び裏地9よりも剛性の高い芯材16が挿入されてい
る。この芯材16は、例えば、太い糸を緊密に織ったり
編んだりすることにより、薄板状に形成されている。芯
材16は、表地8及び裏地9の少なくとも一方に縫付け
られている。さらに、中間部14の裏面には紐17の基
端17aが縫付けられている。紐17の先端は自由端と
なっており、ここにオス型の接着布18が縫付けられて
いる。この紐17は、接着布18を本体部7における表
地8に貼合わせることにより環状となり、いわゆる鼻緒
として機能する。
【0018】第2装着体4の本体部19は、前述した第
1装着体3と同様に、表地21としてメス型の接着布を
用い、裏地22として綿の織布を用い、両者21,22
を縫合わせることによって形成されている。第2装着体
4は全体として横長の長方形状をなしており、足首23
に巻付けることのできる長さを有している。本体部19
の第1端部19a裏面には、縦方向に細長いオス型の接
着布24が縫付けられている。同本体部19の反対側の
第2端部19bには接着布は縫付けられていない。
【0019】第1連結体5及び第2連結体6は、ともに
帯状をなすゴムバンドによって形成されており、弾性的
に伸縮することが可能である。両連結体5,6の各々の
下端部は、前述した第1端部12の互いに隣接した位置
に縫付けられている。各連結体5,6はV字状をなすよ
うに、両者5,6の間隔が上方へゆくほど広がるように
斜めに延びている。各連結体5,6の裏面の上半部に
は、オス型の接着布25,26が縫付けられている。こ
れらの連結体5,6と前述した表地21とによって留具
が構成されている。一方の接着布25は足矯正用装具2
の使用に際し、第2装着体4の内側面に取外し可能かつ
位置調節可能に貼付けられる。また、他方の接着布26
は、第2装着体4の外側面に取外し可能かつ位置調節可
能に貼付けられる。このように接着布25,26が貼付
けられた状態では、第2装着体4の内側面と第1装着体
3とが第1連結体5によって弾性的に連結され、第2装
着体4の外側面と第1装着体3とが第2連結体6によっ
て弾性的に連結される。
【0020】さらに、本体部19内には、これを構成す
る表地21及び裏地22よりも剛性の高い3つの芯材2
7,28,29が挿入されている。これらの芯材27〜
29は、前述した芯材16と同様の素材によって薄板状
に形成されている。芯材27〜29は、表地21及び裏
地22の少なくとも一方に縫付けられている。芯材28
は縦長の長方形状をなし、本体部19の中央部分に配置
されている。芯材27,29はいずれも長尺状をなして
いる。各芯材27,29の下端部は中央の芯材28の下
端部に隣接している。各芯材27〜29は、それらの間
隔が上方へゆくほど広がるように、中央の芯材28から
斜め上方へ向けて延びている。
【0021】前記のように構成された足矯正用装具2の
使用に際しては、第1装着体3を右足1に装着するとと
もに、第2装着体4を足首23に装着する。第1装着体
3の装着に際しては、両連結体5,6が向うずね11a
側に位置し、かつ芯材16がつま先1b側に位置するよ
うにして、第2端部13を甲1aの上に置く。このとき
には、紐17の先端の接着布18を第2端部13から剥
がしておく。第2端部13を手(右手でも左手でもよ
い)で押えながら、中間部14及び第1端部12を、右
足1の内側面、土踏まず、右足1の外側面の順に当てて
ゆく。この過程で、紐17の基端17aが、つま先1b
の裏側であり、かつ親指31と人差指32との間に位置
する。第1端部12が右足1の外側面まで至ったら、第
2端部13を左手で甲1aに押付けて動かないように
し、第1端部12を右手で掴んで引張りながら、図1の
矢印Aで示すように、接着布15を第2端部13上に重
ね合わせる。すると、接着布15が第2端部13に貼付
き、第1装着体3が右足1に締付けられた状態で巻付け
られる。次に、紐17を親指31と人差指32との間に
通し、接着布18を引上げながら第1端部12に押付け
る。すると、接着布18が第1端部12に貼付けられ
る。
【0022】また、第2装着体4の装着に際しては、中
央の芯材28が向うずね11aの前に位置するように本
体部19を足首23に当てる。第2端部19bを右手で
足首23の内側面に押付けて動かないようにする。第1
端部19aを左手で掴んで引張りながら、図1の矢印B
で示すように、本体部19を足首23に沿わせてゆき、
同第1端部19aを第2端部19b上に重ね合わせる。
すると、接着布24が第2端部19b上に貼付き、本体
部19が足首23に締付けられた状態で巻付けられる。
【0023】上記第1装着体3及び第2装着体4の装着
時には、各連結体5,6はいずれも未だ第2装着体4に
留められていない。第1装着体3と第2装着体4とは、
互いに引張り合わない。このため、第1装着体3を容易
に右足1に装着し、第2装着体4を容易に足首23に装
着することができる。
【0024】次に、手を添えて、または第1装着体3を
引張る等して、右足1を略直角に曲げた状態にする。第
2連結体6の先端部分を右手で掴むとともに、第1連結
体5の先端部分を左手で掴む。両連結体5,6を、向う
ずね11a側(斜め後ろ上方)へ引張る。すると、両連
結体5,6が同方向へ伸びる。そして、接着布26を本
体部19の外側面に対し斜めに当て、接着布25を本体
部19の内側面に対し斜めに当てる。すると、両接着布
25,26が第2装着体4に取外し可能に貼付けられ
る。
【0025】このようにして足矯正用装具2が装着され
た状態では、第1装着体3が、引伸ばされた第1連結体
5によって第2装着体4の内側面に連結される。同様
に、第1装着体3が、引伸ばされた第2連結体6によっ
て第2装着体4の外側面に連結される。各連結体5,6
の備える弾性力が、第1装着体3と第2装着体4とを互
いに接近させるように作用する。その結果、右足1が大
腿11側へ弾性的に引張られ、つま先1bが上方に持上
げられる。足矯正用装具2の利用者がつま先1bを意識
的に下げることが困難な人であって、両連結体5,6の
弾性力に打勝つ大きさの力が第1装着体3に加えられな
ければ、両連結体5,6によって第1装着体3の動きが
規制され、つま先1bが下がる方向への右足1の動きが
規制される。利用者がつま先1bを意識的に下げること
のできる人であって、両連結体5,6の弾性力に打勝つ
大きさの力が意識的に第1装着体3に加えられない場合
も同様である。したがって、つま先1bを下げる機能が
損われている人であっても、損われていない人であって
も、歩行の際に、つま先1bが床や階段の段差に引っか
かるのを未然に防ぐことができる。
【0026】また、両連結体5,6は、両装着体3,4
を弾性的に連結しているだけなので、ある程度の右足1
の動きが許容される。したがって、足矯正用装具2の利
用者がつま先1bを意識的に下げる機能が損われていな
い人であって、両連結体5,6の弾性力に打勝つ大きさ
の力が第1装着体3に加えられれば、右足1をある程度
動かすことが可能である。このように本実施形態の足矯
正用装具2は、従来のものとは異なり、損われた下肢の
機能を回復させる、いわゆるリハビリ機能を発揮する。
【0027】さらに、足矯正用装具2の使用時には、右
足1の荷重が連結体5,6を介して大腿11に加わる。
第2装着体4は連結体5,6により下方に引張られる。
しかし、第2装着体4は足首23に装着されているの
で、くるぶしにより同第2装着体4の下方へのずれが規
制される。
【0028】加えて、本実施形態では、2つの連結体
5,6が用いられていて、第2装着体4の2箇所におい
て、同第2装着体4と連結体5,6とが連結される。し
かも、一方の連結箇所が第2装着体4の内側面であり、
他方の連結箇所が第2装着体4の外側面であり、両連結
箇所は互いに大きく離れている。このため、1つ当りの
連結箇所に加わる荷重は、1つの連結体を用いた場合に
比べ小さくてすむ。足首23に部分的に過大な負荷
(力)が加わらず、足首23に痛みを感じさせにくい。
【0029】さらに、各連結体5,6は、第1装着体3
と第2装着体4との間に掛渡される。しかも、各連結体
5,6の上端部が第2装着体4の側面(内側面または外
側面)に取外し可能に貼付けられる。このため、各連結
体5,6の甲1aからの浮上がり量は、同連結体5,6
が第2装着体4の前面(向うずね11aの前)に連結さ
れる場合に比べ少なくなる。したがって、両連結体5,
6が他のものに触れて干渉するのを抑制できる。例え
ば、両連結体5,6が靴下を履く際の邪魔になりにくく
なる。
【0030】本実施形態は前述した事項以外にも次に示
す特徴を有する。
【0031】(a)接着布25,26が第2装着体4か
ら剥がされた状態では、両連結体5,6による連結状態
が解除される。このときには、足矯正用装具2は、つま
先1bを持上げた状態に保つ機能を発揮しない。このた
め、歩行以外の動作を一時的に行いたいときには、第2
装着体4から接着布25,26を剥がせば、前記動作を
支障なく行える。次の歩行時には、各装着体3,4を装
着する必要はなく、接着布25,26を貼るだけです
む。
【0032】(b)各連結体5,6を第2装着体4に連
結するための留具として接着布25,26が用いられて
いる。このため、第2装着体4に対する接着布25,2
6の貼付け位置(連結位置)を調整することにより、各
連結体5,6の連結にかかわる実質的な長さを変化させ
ることが可能である。この実質的な長さが短くなるほ
ど、大腿11に対し右足1のなす角度が小さくなる。右
足1を所望の角度に曲げた状態に保つことができる。
【0033】また、右足1や足首23の大きさにかかわ
らず、大腿11に対し右足1のなす角度を一定に保とう
とすれば、両連結体5,6の実質的な長さが人によって
異なってくる。本実施形態では、これに対しても、各接
着布25,26の貼付け位置を変更して、両連結体5,
6の実質的な長さを調整することで、容易に対応するこ
とができる。
【0034】(c)第2装着体4の本体部19におい
て、各連結体5,6との連結箇所に、芯材27,29が
取付けられていて、本体部19の剛性が部分的に(必要
な箇所のみに)高められている。このため、本体部19
が布(布及び接着布)により形成されているにもかかわ
らず、引伸ばされた連結体5,6によって本体部19が
引張られても、しわが入りにくい。
【0035】(d)本体部19の中央部分に芯材28が
取付けられていて、同中央部分の剛性が高められてい
る。このため、連結体5,6によって本体部19が下方
へ引張られても、同本体部19にしわが入りにくく縮み
にくい。
【0036】(e)各装着体3,4の裏地9,22は、
風合がよく吸湿性の優れた綿布によって形成されてい
る。しかも、芯材16は本体部7内に入れられており、
右足1には触れない。芯材27〜29は本体部19内に
入れられており、足首23には触れない。このため、使
用者は違和感をさほど感ずることなく各装着体3,4を
下肢の所定の箇所に装着したり、装着した状態で歩行し
たりすることができる。
【0037】(f)各装着体3,4は、右足1または足
首23に巻付けられて接着布15,24によって留める
構造であるので、右足1や足首23の大きさにそれぞれ
合せてぴったりと装着することができる。
【0038】(g)第1装着体3に取付けられた紐17
が鼻緒として機能する。すなわち、紐17は、本体部1
9における甲側の部分と土踏まず側の部分との間隔を保
持する機能を有する。また、紐17は右足1の親指31
の付根と人差指32の付根との間に触れることにより、
本体部19の足首23側への移動を規制する機能を有す
る。このため、第1装着体3が両連結体5,6によって
引張られても、本体部19が甲1aから浮上がったり、
足首23側へずれたりするのを防止できる。
【0039】(h)第1装着体3の右足1への装着時に
は、通常、両手が使われる。この際、仮に接着布15を
右足1の外側面近くで本体部7に貼付けようとすると、
左手を遠くまで伸さなければならず、貼付け作業が面倒
である。これに対し、本実施形態では、第1端部12が
右足1の外側面を回り込んで第2端部13上に重ねられ
る。接着布15は右足1の内側面の近くで第2端部13
に貼付けられる。右手も左手もさほど伸さなくてもすむ
ので、貼付け作業が簡単に行える。
【0040】(i)第2装着体4の足首23への装着時
には、通常、両手が使われる。この際、仮に接着布24
を足首23の外側面近くで本体部19に貼付けようとす
ると、左手を遠くまで伸さなければならず、貼付け作業
が面倒である。これに対し、本実施形態では、第1端部
19aが足首23の外側面を回り込んで第2端部19b
上に重ねられる。接着布24は足首23の内側面の近く
で第2端部19bに貼付けられる。右手も左手もさほど
伸さなくてもすむので、貼付け作業が簡単に行える。
【0041】(j)第1装着体3の各構成部品、第2装
着体4の構成部品、連結体5,6はいずれも繊維製品に
よって形成されている。そのため、これらが使用によっ
て汚れた場合には、特殊な装置を用いることなく、家庭
等で使用される一般的な洗濯機によって洗濯可能であ
る。したがって、足矯正用装具は、繰返し使用されもの
であるにもかかわらず、きれいな状態に保つことができ
る。
【0042】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具
体化することができる。
【0043】(1)各本体部7,19の表地8,21
は、少なくとも接着布15,24の貼付けに関与する箇
所が接着布となっていればよい。例えば、本体部7の場
合には少なくとも第2端部13を接着布によって構成す
る。本体部19の場合には、少なくとも第2端部19b
を接着布によって構成する。
【0044】(2)連結体5,6を第2装着体4に連結
する手段としては、前述した接着布以外にも、スナッ
プ、ホック、ボタン等のその他の留具を用いることがで
きる。また、本体部7の第1端部12を第2端部13に
留める手段や、本体部19の第1端部19aを第2端部
19bに留める手段に関しても、前述したような接着布
以外の留具を用いてもよい。
【0045】(3)両連結体5,6の下端部を、第1装
着体3の互いに離れた箇所で固定してもよい。例えば、
第1連結体5の下端部を第1装着体3の内側面に固定
し、第2連結体6の下端部を同装着体3の外側面に固定
してもよい。
【0046】(4)両連結体5,6の下端部に加え上端
部も第2装着体4に固定することにより、足矯正用装具
を一体構造としてもよい。両連結体5,6の各上端部を
第1装着体3に取外し可能に連結し、各下端部を第2装
着体4に固定する構成としてもよい。両連結体5,6の
下端部に関しても、上端部と同様に、留具により第1装
着体3に取外し可能に連結する構成としてもよい。
【0047】(5)連結体5,6の素材は、ゴムバンド
以外にも、弾性的に伸縮するものであればよい。
【0048】(6)第2装着体4において、各連結体
5,6が連結される箇所以外の箇所にも芯材を入れても
よい。また、前記実施形態で用いたものよりも大きな芯
材を用いてもよい。
【0049】(7)前記実施形態における第1装着体3
の第1端部12を第2端部13に縫付ける等して、第1
装着体3を予め筒状に形成してもよい。このようにすれ
ば、第1装着体3の足への装着に際し、同第1装着体3
をつま先1b側から足に嵌めるようにして被せるだけで
よく、装着が容易となる。
【0050】(8)本発明の足矯正用装具は右足1に限
らず、左足用としても具体化できる。この場合には、両
装着体を、前記実施形態のものとは左右対称となる形状
にする。このようにすれば、前記実施形態と同様の作用
及び効果が得られる。
【0051】(9)紐17、芯材16,17,27,2
8,29を適宜省略してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、歩
行の補助機能と足のリハビリ機能とを兼備えた足矯正用
装具を提供することができる。また、足矯正用装具の使
用にともない足首に部分的に過大な力が加わるの防止
し、使用者に痛み等を感じさせない、使用感に優れたも
のにできる。さらに、連結体の足からの浮上がり量を少
なくし、靴下や履物を履くときの邪魔にならないように
できる。
【0053】第2の発明によれば、第1の発明の効果に
加え、両連結体を第2装着体から外しておくことが可能
であるので、一時的に歩行以外の動作をしたいとき等に
おいて、その都度両装着体を外さなくてもすむ。次の歩
行時には、両連結体を第2装着体に連結するのみでよ
く、簡単な操作で足矯正用装具を装着状態にすることが
できる。
【0054】第3の発明によれば、第2の発明の効果に
加え、つま先の持上げ量(足の大腿に対しなす角度)を
変更したい場合や、足、大腿の大きさの異なるいろいろ
な人に装着したい場合にも容易に対応できる。
【0055】第4の発明によれば、第1乃至第3のいず
れか1つの発明の効果に加え、足首に対する第2装着体
の装着感を損うことなく、同第2装着体にしわが入るの
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における足矯正用装具の使
用状態を示す斜視図である。
【図2】足矯正用装具の各構成部品を広げた状態を示す
正面図である。
【図3】従来の足矯正用装具を下肢に装着した状態を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 右足 2 足矯正用装具 3 第1装着体 4 第2装着体 5 第1連結体 6 第2連結体 21 留具の一部を構成する表地 23 足首 25,26 留具の一部を構成する接着布 27,29 芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−313553(JP,A) 特開 平7−289571(JP,A) 特開 平7−171183(JP,A) 実開 平6−19725(JP,U) 実開 平6−9632(JP,U) 実開 昭63−163826(JP,U) 実開 昭62−139527(JP,U) 実開 昭60−86323(JP,U) 実開 昭54−166795(JP,U) 実開 昭52−150286(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61H 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足のつま先を持上げた状態に保持するた
    めの足矯正用装具であって、 足に装着される第1装着体と、 足首に装着される第2装着体と、 装着状態における前記第2装着体の内側面、及び装着状
    態における前記第1装着体を弾性的に連結する第1連結
    体と、 装着状態における前記第2装着体の外側面、及び装着状
    態における前記第1装着体を弾性的に連結する第2連結
    体とを具備することを特徴とする足矯正用装具。
  2. 【請求項2】 前記第1連結体及び第2連結体は、それ
    ぞれ留具により第2装着体に対し、取外し可能に連結さ
    れるものであることを特徴とする請求項1に記載の足矯
    正用装具。
  3. 【請求項3】 前記各留具は、各連結体及び第2接着体
    間に設けられ、かつ互いに剥離可能に貼合わせられる接
    着布であることを特徴とする請求項2に記載の足矯正用
    装具。
  4. 【請求項4】 前記第2装着体は布または布に準ずる素
    材により形成され、同第2装着体における少なくとも各
    連結体との連結箇所には芯材が取付けられていることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の足矯
    正用装具。
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