JPH0931311A - 磁気性能を備えたポリエステルブロック共重合体のシート - Google Patents
磁気性能を備えたポリエステルブロック共重合体のシートInfo
- Publication number
- JPH0931311A JPH0931311A JP7182633A JP18263395A JPH0931311A JP H0931311 A JPH0931311 A JP H0931311A JP 7182633 A JP7182633 A JP 7182633A JP 18263395 A JP18263395 A JP 18263395A JP H0931311 A JPH0931311 A JP H0931311A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- block copolymer
- polyester
- sheet
- polyester block
- dicarboxylic acid
- Prior art date
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- Pending
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリエステルエラストマーに磁力をもたせ
て、シート成形性に優れたポリエステルエラストマー磁
気シートを開発する。 【解決手段】 ポリエステルエラストマーにフェライト
系磁性粉体を配合した樹脂組成物からシート成形等によ
って磁力性能を有するポリエステルエラストマーシート
に関する。
て、シート成形性に優れたポリエステルエラストマー磁
気シートを開発する。 【解決手段】 ポリエステルエラストマーにフェライト
系磁性粉体を配合した樹脂組成物からシート成形等によ
って磁力性能を有するポリエステルエラストマーシート
に関する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の成長促進に
使用し得る磁気性能を備えたポリエステルブロック共重
合体と磁性粉体とを混合してなるポリエステルブロック
共重合体のシートに関するものである。
使用し得る磁気性能を備えたポリエステルブロック共重
合体と磁性粉体とを混合してなるポリエステルブロック
共重合体のシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりプラスチック磁石は寸法精度が
よく、耐熱性と耐湿性も良好なことからポリエステル樹
脂を母材としたプラスチック磁石組成物が開示されてい
る(特開昭61―279105号公報)。また樹脂を含
有するプラスチック磁石組成物は射出成形が可能である
ため、複雑な形状のプラスチック磁石成形品が出来るこ
とも知られている。更にカレンダー式の加工方法で肉厚
のシートの加工が可能になることが知られている。一
方、植物成長用に使われる磁石シートには、高磁力が要
求されると共に、薄膜化が課題となっている。しかしな
がら、高磁力を付与するために磁性粉体を高濃度に配合
すると、流動性が悪くなりシートの薄肉化が困難であっ
た。
よく、耐熱性と耐湿性も良好なことからポリエステル樹
脂を母材としたプラスチック磁石組成物が開示されてい
る(特開昭61―279105号公報)。また樹脂を含
有するプラスチック磁石組成物は射出成形が可能である
ため、複雑な形状のプラスチック磁石成形品が出来るこ
とも知られている。更にカレンダー式の加工方法で肉厚
のシートの加工が可能になることが知られている。一
方、植物成長用に使われる磁石シートには、高磁力が要
求されると共に、薄膜化が課題となっている。しかしな
がら、高磁力を付与するために磁性粉体を高濃度に配合
すると、流動性が悪くなりシートの薄肉化が困難であっ
た。
【0003】
【解決すべき課題】本発明は、上述の問題点を解消する
ことを課題とするものであり、シート成形が可能であっ
て、しかも磁気性能を備えたポリエステルブロック共重
合体からなるシートを提供することを目的とする。
ことを課題とするものであり、シート成形が可能であっ
て、しかも磁気性能を備えたポリエステルブロック共重
合体からなるシートを提供することを目的とする。
【0004】本発明者らは鋭意研究した結果、耐熱性の
優れたポリエステルエラストマーとして、芳香族ジカル
ボン酸と長鎖のジオールからなるポリエステルをソフト
セグメントとするブロック共重合体に磁性粉体を溶融混
合し、得られるポリエステルエラストマー樹脂組成物を
等方性あるいは異方性のシートに成形することにより磁
気性能を付与できることを見出し本発明に到達した。
優れたポリエステルエラストマーとして、芳香族ジカル
ボン酸と長鎖のジオールからなるポリエステルをソフト
セグメントとするブロック共重合体に磁性粉体を溶融混
合し、得られるポリエステルエラストマー樹脂組成物を
等方性あるいは異方性のシートに成形することにより磁
気性能を付与できることを見出し本発明に到達した。
【0005】本発明の用途の一つは、植物の成長促進に
使われる磁気性能を備えたポリエステルブロック共重合
体のシートを提供することにある。
使われる磁気性能を備えたポリエステルブロック共重合
体のシートを提供することにある。
【0006】
【解決手段】本発明は、(A)全ブロック共重合体に占
めるブチレンテレフタレート単位の割合が60モル%以
上であるハードセグメント20〜80重量%と、全ブロ
ック共重合体に占める芳香族ジカルボン酸と炭素原子数
5〜12の長鎖ジオールとからなるエステル単位の割合
が60モル%以上であるソフトセグメント80〜20重
量部とのブロック共重合体100重量部、および(B)
フェライト系磁性粉、希土類系磁性粉又はこれらの組合
せからなる磁性粉体100〜1000重量部からなる組
成物をシート状に成形してなるポリエステル共重合体の
シートである。
めるブチレンテレフタレート単位の割合が60モル%以
上であるハードセグメント20〜80重量%と、全ブロ
ック共重合体に占める芳香族ジカルボン酸と炭素原子数
5〜12の長鎖ジオールとからなるエステル単位の割合
が60モル%以上であるソフトセグメント80〜20重
量部とのブロック共重合体100重量部、および(B)
フェライト系磁性粉、希土類系磁性粉又はこれらの組合
せからなる磁性粉体100〜1000重量部からなる組
成物をシート状に成形してなるポリエステル共重合体の
シートである。
【0007】本発明を説明する。
【0008】本発明に用いるポリエステルブロック共重
合体(A)は、一方そのハードセグメントとしてはポリ
ブチレンテレフタレートを主たる構成成分とするが、他
にテレフタル酸以外のベンゼン又はナフタレン環を含む
芳香族ジカルボン酸、炭素数4〜12の脂肪族ジカルボ
ン酸、テトラメチレングリコール以外の炭素数2〜12
の脂肪族ジオール、シクロヘキサンジメタノールなどの
脂環族ジオール等のジオールが共重合されていてもよ
く、この共重合割合は、全ジカルボン酸当たり40モル
%未満好ましくは30モル%未満である。この共重合割
合は、少ないほど融点が高く耐熱性に優れて好ましい
が、柔軟性を増すために共重合することも行われる。し
かし共重合割合が多くなると結晶化しにくくなり、成形
性などが悪くなるため、あまり多くても好ましくないの
である。この共重合割合は、本発明のブロック共重合体
では特定しにくいが、結晶の融点が、160℃以上好ま
しくは170℃以上の場合に適用できる。
合体(A)は、一方そのハードセグメントとしてはポリ
ブチレンテレフタレートを主たる構成成分とするが、他
にテレフタル酸以外のベンゼン又はナフタレン環を含む
芳香族ジカルボン酸、炭素数4〜12の脂肪族ジカルボ
ン酸、テトラメチレングリコール以外の炭素数2〜12
の脂肪族ジオール、シクロヘキサンジメタノールなどの
脂環族ジオール等のジオールが共重合されていてもよ
く、この共重合割合は、全ジカルボン酸当たり40モル
%未満好ましくは30モル%未満である。この共重合割
合は、少ないほど融点が高く耐熱性に優れて好ましい
が、柔軟性を増すために共重合することも行われる。し
かし共重合割合が多くなると結晶化しにくくなり、成形
性などが悪くなるため、あまり多くても好ましくないの
である。この共重合割合は、本発明のブロック共重合体
では特定しにくいが、結晶の融点が、160℃以上好ま
しくは170℃以上の場合に適用できる。
【0009】他方、ソフトセグメントとしては、芳香族
ジカルボン酸と炭素数5〜12の長鎖ジオールを主たる
構成成分とするポリエステルを用いるが、芳香族ジカル
ボン酸として、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸類等があげられる。特にフ
タル酸、イソフタル酸等の非対称性のジカルボン酸が好
ましく用いられる。ジオールとしては、炭素数5〜12
の脂肪族ジオールが用いられるが、この具体例として
は、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコー
ル、3―メチルペンタンジオール、2―メチルオクタメ
チレンジオール等が挙げられる。このソフトセグメント
は、ソフトセグメントを構成する単位からなるポリマー
が、融点100℃以下、好ましくは50℃以下又は非晶
である。
ジカルボン酸と炭素数5〜12の長鎖ジオールを主たる
構成成分とするポリエステルを用いるが、芳香族ジカル
ボン酸として、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸類等があげられる。特にフ
タル酸、イソフタル酸等の非対称性のジカルボン酸が好
ましく用いられる。ジオールとしては、炭素数5〜12
の脂肪族ジオールが用いられるが、この具体例として
は、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコー
ル、3―メチルペンタンジオール、2―メチルオクタメ
チレンジオール等が挙げられる。このソフトセグメント
は、ソフトセグメントを構成する単位からなるポリマー
が、融点100℃以下、好ましくは50℃以下又は非晶
である。
【0010】本発明に供するポリエステルブロック共重
合体に占めるソフトセグメントは、主として芳香族ジカ
ルボン酸と長鎖ジオールのポリエステルであり、上記芳
香族ジカルボン酸以外の脂肪族又は脂環族ジカルボン酸
と短鎖ジオールとを共重合したものであってもよいが、
この共重合割合はジカルボン酸成分に対し40モル%以
下であることが好ましい。
合体に占めるソフトセグメントは、主として芳香族ジカ
ルボン酸と長鎖ジオールのポリエステルであり、上記芳
香族ジカルボン酸以外の脂肪族又は脂環族ジカルボン酸
と短鎖ジオールとを共重合したものであってもよいが、
この共重合割合はジカルボン酸成分に対し40モル%以
下であることが好ましい。
【0011】ここで使用され得る共重合可能な脂肪族ジ
カルボン酸や脂環族ジカルボン酸としては、例えば炭素
数4〜12の直鎖状のジカルボン酸、特に炭素数8〜1
2の直鎖状ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸
等があげられ、共重合可能な短鎖ジオールとしては、炭
素数2〜4の直鎖状脂肪族ジオール、ジエチレングリコ
ール等が例示される。また、ポリテトラメチレングリコ
ールとしては、分子量1200以下、好ましくは100
0以下の比較的低分子量のものが好ましく用いられる。
カルボン酸や脂環族ジカルボン酸としては、例えば炭素
数4〜12の直鎖状のジカルボン酸、特に炭素数8〜1
2の直鎖状ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸
等があげられ、共重合可能な短鎖ジオールとしては、炭
素数2〜4の直鎖状脂肪族ジオール、ジエチレングリコ
ール等が例示される。また、ポリテトラメチレングリコ
ールとしては、分子量1200以下、好ましくは100
0以下の比較的低分子量のものが好ましく用いられる。
【0012】本発明のポリエステルブロック共重合体に
おいて、ハードセグメントとソフトセグメントの量比
は、20〜80対80〜20、好ましくは25〜50対
75〜50である。これらの量比は、得られるポリエス
テルブロック共重合体が、ハードセグメントがこれより
多い場合特に本発明を実施しなくても十分な成形性を有
するためであり、ソフトセグメントが多い場合は、結晶
性が低くなり、エラストマーとしての性能が不足するた
めである。
おいて、ハードセグメントとソフトセグメントの量比
は、20〜80対80〜20、好ましくは25〜50対
75〜50である。これらの量比は、得られるポリエス
テルブロック共重合体が、ハードセグメントがこれより
多い場合特に本発明を実施しなくても十分な成形性を有
するためであり、ソフトセグメントが多い場合は、結晶
性が低くなり、エラストマーとしての性能が不足するた
めである。
【0013】ポリエステルブロック共重合体のソフトセ
グメント、ハードセグメントのセグメント長は、分子量
として表現して、およそ500〜7000、好ましくは
800〜5000である。このセグメント長は直接測定
するのは困難であるが、例えばソフト又はハードセグメ
ントそれぞれを構成するポリエステルの組成と、ハード
セグメントを構成する成分からなるポリエステルの融点
及び得られたポリエステルブロック共重合体の融点とか
ら、フローリーの式を用いて推定することができる。
グメント、ハードセグメントのセグメント長は、分子量
として表現して、およそ500〜7000、好ましくは
800〜5000である。このセグメント長は直接測定
するのは困難であるが、例えばソフト又はハードセグメ
ントそれぞれを構成するポリエステルの組成と、ハード
セグメントを構成する成分からなるポリエステルの融点
及び得られたポリエステルブロック共重合体の融点とか
ら、フローリーの式を用いて推定することができる。
【0014】ポリエステルブロック共重合体の製造には
公知の手段を適用できる。例えばハードセグメントとソ
フトセグメントとを構成する成分からなるポリエステル
をそれぞれ製造し、溶融混合して融点がハードセグメン
トを構成するポリエステルよりも2〜40℃低くなるよ
うに調製する方法があげられる。この融点は、混合温度
と熔融時間によって変化するので、所望の融点を示す状
態になった時点で、燐オキシ酸等の触媒失活剤を添加し
て触媒を失活させたものが好ましい。別に、ハードセグ
メントのポリエステルの溶融状態においてソフトセグメ
ントのモノマーであるラクトンを添加して開環重合させ
る方法も広く用いられる手段である。
公知の手段を適用できる。例えばハードセグメントとソ
フトセグメントとを構成する成分からなるポリエステル
をそれぞれ製造し、溶融混合して融点がハードセグメン
トを構成するポリエステルよりも2〜40℃低くなるよ
うに調製する方法があげられる。この融点は、混合温度
と熔融時間によって変化するので、所望の融点を示す状
態になった時点で、燐オキシ酸等の触媒失活剤を添加し
て触媒を失活させたものが好ましい。別に、ハードセグ
メントのポリエステルの溶融状態においてソフトセグメ
ントのモノマーであるラクトンを添加して開環重合させ
る方法も広く用いられる手段である。
【0015】本発明に供するポリエステルブロック共重
合体としては、35℃においてオルトクロロフェノール
中で測定した粘度から算定した固有粘度が0.6以上、
好ましくは0.8〜1.5のものが適用できる。これよ
り固有粘度が低い場合は機械的強度が低くなり好ましく
ない。
合体としては、35℃においてオルトクロロフェノール
中で測定した粘度から算定した固有粘度が0.6以上、
好ましくは0.8〜1.5のものが適用できる。これよ
り固有粘度が低い場合は機械的強度が低くなり好ましく
ない。
【0016】本発明は、ポリエステルブロック用重合体
(A)と磁性粉体(B)とを混合してなる磁気性能を備
えたポリエステルブロックである。
(A)と磁性粉体(B)とを混合してなる磁気性能を備
えたポリエステルブロックである。
【0017】本発明に供する磁性粉体(B)は、種々の
ものが用いられ、代表的なものとしてストロンチウムフ
ェライト、バリウムフェライト等のフェライト系粉体、
サマリウム―コバルトで代表されるようなサマリウム、
ランタン等の希土類金属とコバルト、鉄、銅、その他の
金属との合金である希土類系磁性粉及び他の各種合金系
の磁性粉体があげられる。これらは単独もしくは併用し
てもよい。
ものが用いられ、代表的なものとしてストロンチウムフ
ェライト、バリウムフェライト等のフェライト系粉体、
サマリウム―コバルトで代表されるようなサマリウム、
ランタン等の希土類金属とコバルト、鉄、銅、その他の
金属との合金である希土類系磁性粉及び他の各種合金系
の磁性粉体があげられる。これらは単独もしくは併用し
てもよい。
【0018】磁性粉体(B)の添加量としては、求めら
れる磁気力によるが、高い磁気性能を得るには、その添
加量が多いほどよく、上記ポリエステルブロック共重合
体(A)100重量部当たり、磁性粉体(B)100〜
1000重量部の範囲から選ばれる。磁気粉体の量が1
000重量部を超えると事実上成形加工が困難となる。
また磁性粉体の量が100重量部未満の場合では十分な
磁力のものが得られない。更に、好ましい量は200〜
500重量部である。
れる磁気力によるが、高い磁気性能を得るには、その添
加量が多いほどよく、上記ポリエステルブロック共重合
体(A)100重量部当たり、磁性粉体(B)100〜
1000重量部の範囲から選ばれる。磁気粉体の量が1
000重量部を超えると事実上成形加工が困難となる。
また磁性粉体の量が100重量部未満の場合では十分な
磁力のものが得られない。更に、好ましい量は200〜
500重量部である。
【0019】ポリエステルブロック共重合体(A)と磁
性粉体(B)を混合する方法としては、特に限定される
ものではないが、一般的には溶融混合法が用いられる。
例えば押出機を用いて、ポリマーの融点以上の温度で、
溶融混練する方法が用いられる。チップ同士を混合した
後、シート押出機に供給して、成形と同時に着磁するこ
と又は成形後着磁することもできる。
性粉体(B)を混合する方法としては、特に限定される
ものではないが、一般的には溶融混合法が用いられる。
例えば押出機を用いて、ポリマーの融点以上の温度で、
溶融混練する方法が用いられる。チップ同士を混合した
後、シート押出機に供給して、成形と同時に着磁するこ
と又は成形後着磁することもできる。
【0020】本発明に用いるポリエステルブロック共重
合体組成物は、ポリエステルブロック共重合体(A)と
磁性粉体(B)以外にも安定剤、補強材、顔料、染料、
難燃剤、核剤、滑剤その他添加物を含有していてもよ
く、また他のポリマーとの混合物であってもよい。この
他のポリマーとしては、例えば、エチレン、(メタ)ア
クリル酸エステル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニ
トリル等の共重合体が例示される。これらの添加物やポ
リマーの量は、本発明の組成物100重量部に対し、
0.01〜50重量部である。
合体組成物は、ポリエステルブロック共重合体(A)と
磁性粉体(B)以外にも安定剤、補強材、顔料、染料、
難燃剤、核剤、滑剤その他添加物を含有していてもよ
く、また他のポリマーとの混合物であってもよい。この
他のポリマーとしては、例えば、エチレン、(メタ)ア
クリル酸エステル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニ
トリル等の共重合体が例示される。これらの添加物やポ
リマーの量は、本発明の組成物100重量部に対し、
0.01〜50重量部である。
【0021】本発明を実施することにより、テレフタル
酸及びテトラメチレングリコールがジカルボン酸成分当
たり60モル%以上のポリブチレンテレフタレートを主
たる成分とするハードセグメント20〜80重量%と、
芳香族ジカルボン酸と炭素数5〜12の長鎖ジオールが
ジカルボン酸成分当たり60モル%以上であるポリエス
テルからなるソフトセグメント80〜20重量%とのポ
リエステルブロック共重合体に磁性粉体を溶融混合し、
磁気力を持たせると共に、シートの押出成型が容易にな
るようになし得る。
酸及びテトラメチレングリコールがジカルボン酸成分当
たり60モル%以上のポリブチレンテレフタレートを主
たる成分とするハードセグメント20〜80重量%と、
芳香族ジカルボン酸と炭素数5〜12の長鎖ジオールが
ジカルボン酸成分当たり60モル%以上であるポリエス
テルからなるソフトセグメント80〜20重量%とのポ
リエステルブロック共重合体に磁性粉体を溶融混合し、
磁気力を持たせると共に、シートの押出成型が容易にな
るようになし得る。
【0022】
【実施例】以下実施例により本発明を詳述する。なお、
実施例中の各種指数の評価は以下の方法によった。
実施例中の各種指数の評価は以下の方法によった。
【0023】着磁は着・脱磁気器(東洋磁気工業TZ―
1512DS)を用いた。
1512DS)を用いた。
【0024】磁力特性はB・Hトレーサー(横河電機3
275―36)による測定を行った。
275―36)による測定を行った。
【0025】[実施例1〜8]
【0026】
【表1】
【0027】これらの実験結果を表1に示した。
【0028】なお、表1に記載の各種原料は以下のもの
を使用した。 ・ポリエステルエラストマー(EL) 帝人(株)製 商品名ヌーベラン(ハードセグメント3
7重量%、ソフトセグメント63重量%) ・フェライト 日本弁柄工業(株)NF―110(Sr―Fe平均粒径
1.2〜1.6μm、圧縮密度3.35〜3.45g/
cc) BOP―M(Ba―Fe平均粒径1.3〜1.7μm、
圧縮密度3.10〜3.30g/cc)
を使用した。 ・ポリエステルエラストマー(EL) 帝人(株)製 商品名ヌーベラン(ハードセグメント3
7重量%、ソフトセグメント63重量%) ・フェライト 日本弁柄工業(株)NF―110(Sr―Fe平均粒径
1.2〜1.6μm、圧縮密度3.35〜3.45g/
cc) BOP―M(Ba―Fe平均粒径1.3〜1.7μm、
圧縮密度3.10〜3.30g/cc)
【0029】
【発明の効果】特定のポリエステル・ポリエステル・ブ
ロック共重合体にフェライト系磁気粉体を共重合体重量
の1〜10倍配合し、シート状に成形したものは、野
菜、果物の苗等の成長を促進する効用がある。
ロック共重合体にフェライト系磁気粉体を共重合体重量
の1〜10倍配合し、シート状に成形したものは、野
菜、果物の苗等の成長を促進する効用がある。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)全ポリエステル成分に占めるブチ
レンテレフタレート単位の割合が60モル%以上である
ハードセグメント20〜80重量%と、全ポリエステル
成分に占める芳香族ジカルボン酸と炭素数5〜12の長
鎖ジオールからなるエステル単位の割合が60モル%以
上であるソフトセグメント80〜20重量%とのポリエ
ステルブロック共重合体100重量部当たり、(B)磁
性粉体100〜1000重量部を配合してなる磁気性能
を備えたポリエステルブロック共重合体のシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7182633A JPH0931311A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 磁気性能を備えたポリエステルブロック共重合体のシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7182633A JPH0931311A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 磁気性能を備えたポリエステルブロック共重合体のシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0931311A true JPH0931311A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16121709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7182633A Pending JPH0931311A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 磁気性能を備えたポリエステルブロック共重合体のシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0931311A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004092268A1 (ja) * | 2003-04-15 | 2006-07-06 | 横浜ゴム株式会社 | 成型および塗布用樹脂組成物ならびにそれを用いたノイズ抑制材 |
KR100665170B1 (ko) * | 2005-09-05 | 2007-01-04 | 도레이새한 주식회사 | 열수축성 폴리에스테르 필름 |
EP3192353A1 (en) | 2016-01-12 | 2017-07-19 | FUJIFILM Corporation | Magnetic sheet for plant cultivation and method of plant cultivation |
-
1995
- 1995-07-19 JP JP7182633A patent/JPH0931311A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004092268A1 (ja) * | 2003-04-15 | 2006-07-06 | 横浜ゴム株式会社 | 成型および塗布用樹脂組成物ならびにそれを用いたノイズ抑制材 |
KR100665170B1 (ko) * | 2005-09-05 | 2007-01-04 | 도레이새한 주식회사 | 열수축성 폴리에스테르 필름 |
EP3192353A1 (en) | 2016-01-12 | 2017-07-19 | FUJIFILM Corporation | Magnetic sheet for plant cultivation and method of plant cultivation |
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