JPH0931253A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JPH0931253A
JPH0931253A JP17843295A JP17843295A JPH0931253A JP H0931253 A JPH0931253 A JP H0931253A JP 17843295 A JP17843295 A JP 17843295A JP 17843295 A JP17843295 A JP 17843295A JP H0931253 A JPH0931253 A JP H0931253A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難燃性、柔軟性、耐傷性、環境性、耐熱性お
よび機械的特性の優れた難燃性樹脂組成物を提供する 【構成】 下記(A)と(B)と(C)との合計100
重量部あたり、(D)と(E)と(F)との合計が12
〜130重量部からなる難燃性樹脂組成物。 (A)ねじり剛性率500kgf/cm2以下の軟質ポ
リオレフィン10〜80重量部、(B)(a)N値20
以下のエチレンと炭素数3〜7のα−オレフィンとの共
重合体、または(b)エチレンと炭素数8以上のα−オ
レフィンとの共重合体5〜80重量部、(C)(c)ポ
リプロピレンまたは(d)高密度ポリエチレン5〜60
重量部、(D)赤燐1〜10重量部、(E)水酸化マグ
ネシウム10〜120重量部、(F)酸化チタン1〜3
0重量部。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は柔軟性の良好なノン
ハロゲン系難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】軟質難燃性樹脂としてはポリ塩化ビニル
(PVC)あるいは軟質ポリオレフィンに難燃剤を添加
したものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PVCは難燃性を有
し、加工性、柔軟性が良好で傷つきにくいという特徴を
持っている。しかし、ハロゲンや可塑剤を含有している
ため環境性、可塑剤移行などの問題がある。
【0004】軟質ポリオレフィンは可燃性で傷つきやす
い等の欠点を持っている。そのため用途によっては難燃
剤を添加したものが使用されている。軟質ポリオレフィ
ンにハロゲン系難燃剤を添加したものは、添加量が少な
いため物性低下は少ないが、ハロゲン含有のため熱分解
により、腐食性や毒性の強い酸性ガスが発生する欠点が
ある。ノンハロゲン系難燃剤を添加したものは難燃性を
得るため多量の難燃剤が必要となり、機械的特性が弱
い、傷つきやすい等の欠点があった。
【0005】本発明は、これら従来の軟質ポリオレフィ
ンの欠点を改良した、すなわちハロゲン系難燃剤を含ま
ない軟質ポリオレフィン組成物であるにもかかわらず、
機械的物性に優れ、かつ傷つきにくく、しかも難燃性に
優れた難燃性樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる点を考慮
し鋭意検討した結果、(A)と(B)と(C)と(D)
と(E)と(F)からなる組成物が難燃性、柔軟性、耐
傷性、環境性、耐熱性および機械的特性に優れることが
解り本発明に至った。
【0007】本発明は、下記(A)と(B)と(C)と
の合計100重量部あたり、(D)と(E)と(F)と
の合計が12〜130重量部からなる難燃性樹脂組成
物、 (A)190℃,2160gの荷重で測定したメルトフ
ローレート0.1〜50g/10min、ねじり剛性率
500kgf/cm2以下の軟質ポリオレフィン 1
0〜80重量部、 (B)(a)190℃,2160gの荷重で測定したメ
ルトフローレート0.1〜50g/10min、密度
0.850〜0.910g/cm3、N値20以下のエ
チレンと炭素数3〜7のα−オレフィンとの共重合体、
または(b)190℃,2160gの荷重で測定したメ
ルトフローレート0.1〜50g/10min、密度
0.860〜0.880g/cm3のエチレンと炭素数
8以上のα−オレフィンとの共重合体 5〜80重量
部、 (C)(c)230℃,2160gの荷重で測定したメ
ルトフローレート0.1〜100g/10minのポリ
プロピレンまたは(d)190℃,2160gの荷重で
測定したメルトフローレート0.1〜50g/10mi
n、密度0.940〜0.967g/cm3の高密度ポ
リエチレン 5〜60重量部、 (D)赤燐 1〜10重量部 (E)水酸化マグネシウム 10〜120重量部 (F)酸化チタン 1〜30重量部 及びこの組成物に (G)ホウ素化合物が0.1〜10重量部配合されてな
る難燃性樹脂組成物(但し、(D)と(E)と(F)と
(G)との合計量は130重量部を越えない。)に関す
るものである。
【0008】本発明に用いたそれぞれの構成成分は、そ
れぞれ次の役割を担っている。
【0009】すなわち、(A)は組成物の柔軟化の役割
を果たし、(B)は組成物の機械的強度の保持の役割を
果たし、(C)は耐熱性及び耐傷性を改良する役割を果
たしている。(D)と(E)は現在のノンハロゲン難燃
組成物の主要難燃剤であるが、それに(F)を添加する
ことにより同一の難燃性であるにもかかわらず(D)と
(E)の難燃剤を低減することができる。
【0010】本発明において使用される上記(A)の軟
質ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン(LD
PE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エ
チレン−エチルアクリレート(EEA)、エチレン−メ
チルメタクリルレート(EMMA)、エチレン−α−オ
レフィン共重合体(LLDPE、VLDPE)、或いは
それらの混合物が挙げられる。混合物の場合は一方成分
のねじり剛性率が500kgf/cm2を越えても、混
合物全体としてのねじり剛性率が500kgf/cm2
以下であればよい。ねじり剛性率は500kgf/cm
2以下でなければならず、200kgf/cm2以下がよ
り好ましい。ねじり剛性率が500kgf/cm2を越
えると柔軟性が不足してしまう。190℃,2160g
の荷重で測定したMFRは0.1〜50g/10min
でなければならず、機械的特性を考慮した場合はMFR
1〜10g/10minがより好ましい。軟質ポリオレ
フィンの配合量は(A)と(B)と(C)との合計10
0重量部あたり10〜80重量部でなければならない。
配合量が10重量部未満では十分な柔軟性が得られず、
80重量部を越えると十分な耐熱性が得られない。
【0011】(B)(a)のエチレンと炭素数3〜7の
α−オレフィンとの共重合体としては気相法、溶液法、
高圧法等のプロセスによって製造される共重合体であ
り、炭素数3〜7のα−オレフィンとしては、1−ブテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、或いは
これらの混合物等を挙げることができる。これらのエチ
レン−α−オレフィン共重合体は、密度が0.850〜
0.910g/cm3、190℃,2160gの荷重で
測定したMFRが0.1〜50g/10min、N値が
20以下でなければならない。なお、本発明のN値は以
下の式により算出した。
【0012】N値=(190℃,21600gの荷重で
測定したMFR)÷(190℃,2160gの荷重で測
定したMFR) 密度が0.910g/cm3を越えると十分な柔軟性と
伸びが得られない。N値が20を越えると十分な機械的
強度が得られない。
【0013】また(B)(b)のエチレンと炭素数8以
上のα−オレフィンとの共重合体としては、エチレンと
1−オクテン、1−デセン、或いはこれらと1−ブテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテンとの混合
物等の共重合体がある。これらのエチレン−α−オレフ
ィン共重合体は、密度が0.850〜0.910g/c
3、190℃,2160gの荷重で測定したMFRが
0.1〜50g/10minが一般的に市販されてお
り、これらを配合すればよい。具体例としては例えばエ
ンゲージEG8150、EG8100、EG8200
(いずれもダウ・ケミカル日本社製)等が例示できる。
【0014】(A)と(B)と(C)との合計100重
量部あたりのこれら(B)の(a)または(b)のエチ
レン−α−オレフィン共重合体の配合量は5〜80重量
部でなければならない。配合量が5重量部未満では十分
な機械的特性を保持することができず、80重量部を越
えると十分な耐熱性が得られない。
【0015】(C)(c)のポリプロピレンとしては、
アタクチックポリプロピレン、アイソタクチックポリプ
ロピレン、シンジオタクチックポリプロピレンのホモポ
リマー、ブロック共重合体、ランダム共重合体、さらに
耐衝撃性を付与するためにエチレンプロピレンラバー等
をブレンドしたポリプロピレン、これらの混合物等が挙
げられる。これらのポリプロピレンは230℃,216
0gの荷重で測定したMFRが0.1〜100g/10
minが一般的に市販されており、これらを配合すれば
よい。
【0016】(C)(d)の高密度ポリエチレンとして
は、エチレンからなるホモポリマー、エチレンと炭素数
3以上のα−オレフィンの共重合体であり、炭素数3以
上のα−オレフィンとしては、1−ブテン、4−メチル
−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、或いはこ
れらの混合物等を挙げることができる。製造条件は特に
限定されず気相法、スラリー法等のいずれの方法によっ
ても製造することができる。密度0.940〜0.96
7g/cm3、190℃,2160gの荷重で測定した
MFRが0.1〜50g/10minが一般的に市販さ
れており、これらを配合すればよい。
【0017】(A)と(B)と(C)との合計100重
量部あたりのこれら(C)の(c)または(d)の配合
量は5〜60重量部でなければならない。配合量が5重
量部未満では十分な耐熱性、耐傷性が得られず、60重
量部を越えると十分な柔軟性が得られない。
【0018】(D)の赤燐は樹脂への分散性および樹脂
組成物の機械的特性への影響に鑑み、20μm以下の粒
径をもつものが好ましい。また、フェノール樹脂やチタ
ネートカップリング剤等によって表面処理された赤燐も
用いることができる。赤燐の配合量は(A)と(B)と
(C)との合計100重量部に対し1〜10重量部でな
ければならない。配合量が1重量部未満では難燃性が不
十分であり、10重量部を越えると機械的特性が大きく
損なわれる。
【0019】(E)の水酸化マグネシウムは樹脂への分
散性および樹脂組成物の機械的特性への影響に鑑み、1
μm程度の粒径をもつものが好ましく、脂肪酸等で表面
処理されたものはより好ましい。水酸化マグネシウムの
配合量は目指す難燃性の度合いによって異なるが(A)
と(B)と(C)との合計100重量部に対し10〜1
20重量部でなければならない。配合量が10重量部未
満では難燃性が不十分であり、120重量部を越えると
機械的特性が大きく損なわれる。
【0020】(F)の酸化チタンはルチル形、アナター
ス形があるが、特に限定されない。酸化チタンの配合量
は(A)と(B)と(C)との合計100重量部に対し
1〜30重量部でなければならない。配合量が1重量部
未満では難燃性が不十分であり、30重量部を越えると
機械的特性が大きく損なわれる。
【0021】(G)のホウ素化合物としては、ホウ酸亜
鉛、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸アンモニウム等がある。
ホウ素化合物の配合量は(A)と(B)と(C)の合計
100重量部に対し0.1〜10重量部でなければなら
ない。配合量が0.1重量部未満では難燃性が不十分で
あり、10重量部を越えると機械的特性が大きく損なわ
れる。
【0022】(D)と(E)と(F)と(G)との合計
量は目指す難燃性の度合いによって異なるが(A)と
(B)と(C)との合計100重量部に対し12〜13
0重量部でなければならない。配合量が12重量部未満
では難燃性が不十分であり、130重量部を越えると機
械的特性が大きく損なわれる。
【0023】本発明の樹脂組成物には他のノンハロゲン
難燃剤を併用することが可能であり、また必要に応じ
て、無機充填剤、着色剤、酸化防止剤、耐候剤、滑剤等
の種々の添加剤の配合が可能である。
【0024】本発明におけるこれらのブレンド方法は特
に限定されないが混練機によりメルトブレンドする方法
が好ましい。
【0025】
【実施例】次に実施例で本発明を説明する。
【0026】実施例1 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.3
g/10min、ねじり剛性率が130kgf/cm2
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体55重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが1g/10
min、密度が0.870g/cm3であるエチレンと
1−オクテンの共重合体25重量部と、230℃,21
60gの荷重で測定したMFRが6g/10min、密
度が0.91g/cm3であるポリプロピレン20重量
部と赤燐5重量部と、水酸化マグネシウム35重量部
と、酸化チタンが5重量部と、酸化防止剤0.3重量部
とをバンバリーミキサーで混練後ロールにて圧延し試験
片を作製した。
【0027】実施例2 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.3
g/10min、ねじり剛性率が130kgf/cm2
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体55重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが2.7g/
10min、密度が0.885g/cm3、N値が18
であるエチレンと1−ヘキセンの共重合体25重量部
と、230℃,2160gの荷重で測定したMFRが6
g/10min、密度が0.91g/cm3であるポリ
プロピレン20重量部と赤燐5重量部と、水酸化マグネ
シウム35重量部と、酸化チタンが5重量部と、酸化防
止剤0.3重量部とをバンバリーミキサーで混練後ロー
ルにて圧延し試験片を作製した。
【0028】実施例3 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.3
g/10min、ねじり剛性率が130kgf/cm2
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体55重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが1g/10
min、密度が0.870g/cm3であるエチレンと
1−オクテンの共重合体25重量部と、190℃,21
60gの荷重で測定したMFRが0.35g/10mi
n、密度が0.954g/cm3である高密度ポリエチ
レン20重量部と赤燐5重量部と、水酸化マグネシウム
35重量部と、酸化チタンが5重量部と、酸化防止剤
0.3重量部とをバンバリーミキサーで混練後ロールに
て圧延し試験片を作製した。
【0029】実施例4 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.5
g/10min、ねじり剛性率が150kgf/cm2
であるエチレン−エチルアクリレート55重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが1g/10
min、密度が0.870g/cm3であるエチレンと
1−オクテンの共重合体25重量部と、230℃,21
60gの荷重で測定したMFRが6g/10min、密
度が0.91g/cm3であるポリプロピレン20重量
部と赤燐5重量部と水酸化マグネシウム29重量部と酸
化チタンが5重量部と、酸化防止剤0.3重量部とをバ
ンバリーミキサーで混練後ロールにて圧延し試験片を作
製した。
【0030】実施例5 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.3
g/10min、ねじり剛性率が130kgf/cm2
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体55重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが1g/10
min、密度が0.870g/cm3であるエチレンと
1−オクテンの共重合体25重量部と、230℃,21
60gの荷重で測定したMFRが6g/10min、密
度が0.91g/cm3であるポリプロピレン20重量
部と赤燐5重量部と、水酸化マグネシウム35重量部と
酸化チタンが5重量部とホウ酸亜鉛3重量部と、酸化防
止剤0.3重量部とをバンバリーミキサーで混練後ロー
ルにて圧延し試験片を作製した。
【0031】実施例6 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.3
g/10min、ねじり剛性率が130kgf/cm2
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体55重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが1g/10
min、密度が0.870g/cm3であるエチレンと
1−オクテンの共重合体25重量部と、230℃,21
60gの荷重で測定したMFRが6g/10min、密
度が0.91g/cm3であるポリプロピレン20重量
部と赤燐5重量部と、水酸化マグネシウム35重量部と
酸化チタンが5重量部とホウ酸ナトリウム3重量部と、
酸化防止剤0.3重量部とをバンバリーミキサーで混練
後ロールにて圧延し試験片を作製した。
【0032】実施例7 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが2.2
g/10min、ねじり剛性率が250kgf/cm2
である、エチレン−酢酸ビニル共重合体(190℃,2
160gの荷重で測定したMFRが2.4g/10mi
n、ねじり剛性率が90kgf/cm2)35重量部と
エチレンと1−ブテンの共重合体(190℃,2160
gの荷重で測定したMFRが2g/10min、ねじり
剛性率が600kgf/cm2)20重量部の混合物
と、190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1
g/10min、密度が0.870g/cm3であるエ
チレンと1−オクテンの共重合体25重量部と、230
℃,2160gの荷重で測定したMFRが6g/10m
in、密度が0.91g/cm3であるポリプロピレン
20重量部と赤燐5重量部と、水酸化マグネシウム35
重量部と酸化チタンが5重量部とホウ酸ナトリウム3重
量部と、酸化防止剤0.3重量部とをバンバリーミキサ
ーで混練後ロールにて圧延し試験片を作製した。
【0033】比較例1 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.3
g/10min、ねじり剛性率が130kgf/cm2
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体55重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが1g/10
min、密度が0.900g/cm3、N値が32であ
るエチレンと1−ブテンの共重合体25重量部と、23
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが6g/10
min、密度が0.91g/cm3であるポリプロピレ
ン20重量部と赤燐5重量部と、水酸化マグネシウム3
5重量部と酸化チタンが5重量部と、酸化防止剤0.3
重量部とをバンバリーミキサーで混練後ロールにて圧延
し試験片を作製した。
【0034】比較例2 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.3
g/10min、ねじり剛性率が130kgf/cm2
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体55重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが1g/10
min、密度が0.870g/cm3であるエチレンと
1−オクテンの共重合体25重量部と、230℃,21
60gの荷重で測定したMFRが6g/10min、密
度が0.91g/cm3であるポリプロピレン20重量
部と赤燐5重量部と、水酸化マグネシウム35重量部
と、酸化防止剤0.3重量部とをバンバリーミキサーで
混練後ロールにて圧延し試験片を作製した。
【0035】比較例3 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.3
g/10min、ねじり剛性率が130kgf/cm2
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体55重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが1g/10
min、密度が0.870g/cm3であるエチレンと
1−オクテンの共重合体25重量部と、230℃,21
60gの荷重で測定したMFRが6g/10min、密
度が0.91g/cm3であるポリプロピレン20重量
部と、水酸化マグネシウム35重量部と、酸化チタン5
重量部と、酸化防止剤0.3重量部とをバンバリーミキ
サーで混練後ロールにて圧延し試験片を作製した。
【0036】比較例4 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.3
g/10min、ねじり剛性率が130kgf/cm2
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体55重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが1g/10
min、密度が0.870g/cm3であるエチレンと
1−オクテンの共重合体25重量部と、230℃,21
60gの荷重で測定したMFRが6g/10min、密
度が0.91g/cm3であるポリプロピレン20重量
部と、赤燐5重量部と、酸化チタン5重量部と、酸化防
止剤0.3重量部とをバンバリーミキサーで混練後ロー
ルにて圧延し試験片を作製した。
【0037】比較例5 190℃,2160gの荷重で測定したMFRが1.3
g/10min、ねじり剛性率が130kgf/cm2
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体70重量部と19
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが1g/10
min、密度が0.870g/cm3であるエチレンと
1−オクテンの共重合体30重量部と、赤燐5重量部
と、水酸化マグネシウム35重量部と、酸化チタン5重
量部と、酸化防止剤0.3重量部とをバンバリーミキサ
ーで混練後ロールにて圧延し試験片を作製した。
【0038】比較例6 エチレンと1−オクテンの共重合体55重量部と、23
0℃,2160gの荷重で測定したMFRが6g/10
min、密度が0.91g/cm3であるポリプロピレ
ン45重量部と赤燐5重量部と、水酸化マグネシウム3
5重量部と、酸化チタン5重量部と、酸化防止剤0.3
重量部とをバンバリーミキサーで混練後ロールにて圧延
し試験片を作製した。
【0039】なお、上記の実施例及び比較例の試験方法
は次の方法によって測定し性能を評価した。
【0040】1.機械的強度 ロールにて圧延した組成物をプレスし引張破壊伸びを測
定した。
【0041】プレス条件 温度 190℃ サイクル 予熱/加圧/冷却=5/3/5min プレス圧力 100kgf/cm2 サンプル厚み 2mm 引張条件 ダンベル JIS K7113 2号 標線間 25mm 引張速度 200mm/min 評価 ○:伸び300%以上 ×:伸び300%未満 2.柔軟性 ロールにて圧延した組成物をプレスしねじり剛性率を測
定した。ねじり剛性率はASTM D1043に準拠し
た。
【0042】プレス条件 温度 190℃ サイクル 予熱/加圧/冷却=5/3/5min プレス圧力 100kgf/cm2 サンプル厚み 3mm 評価 ○:ねじり剛性率500kgf/cm2未満 ×:ねじり剛性率500kgf/cm2以上 3.耐熱性 ロールにて圧延した組成物をプレスし熱変形温度を測定
した。熱変形温度はJIS K7206のビカット軟化
温度の測定装置の圧子部分をJIS K7207の荷重
たわみ試験の圧子に変更して、ビカット軟化温度の測定
方法と同様に試験した。
【0043】プレス条件 温度 190℃ サイクル 予熱/加圧/冷却=5/3/5min プレス圧力 100kgf/cm2 サンプル 15×15×3mmt 熱変形温度条件 昇温時間 120℃/hr 荷重 1kgf 評価 ○:熱変形温度 90℃以上 ×:熱変形温度 90℃未満 4.難燃性 ロールにて圧延した組成物をプレスしUL94垂直試験
を行った。
【0044】プレス条件 温度 190℃ サイクル 予熱/加圧/冷却=5/3/5min プレス圧力 100kgf/cm2 サンプル厚み 3mm 評価 ○:UL94V−2以上 ×:UL94HB以下 5.耐傷性 ロールにて圧延した組成物をプレスし鉛筆硬度を測定し
た。鉛筆硬度はJISK5401に準拠した。
【0045】プレス条件 温度 190℃ サイクル 予熱/加圧/冷却=5/3/5min プレス圧力 100kgf/cm2 サンプル厚み 2mm 評価 ○:Bより硬い ×:2Bより柔らかい 結果を表1に示す。なお、表中VAcは酢酸ビニル含
量、EAはエチルアクリレート含量、dは密度を示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の難燃性樹脂組成物によれば難燃性、柔軟性、耐傷性、
環境性、耐熱性および機械的特性の優れた組成物が得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/12 C08L 23/12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)と(B)と(C)との合計10
    0重量部あたり、(D)と(E)と(F)との合計が1
    2〜130重量部からなる難燃性樹脂組成物。 (A)190℃,2160gの荷重で測定したメルトフ
    ローレート0.1〜50g/10min、ねじり剛性率
    500kgf/cm2以下の軟質ポリオレフィン 1
    0〜80重量部、 (B)(a)190℃,2160gの荷重で測定したメ
    ルトフローレート0.1〜50g/10min、密度
    0.850〜0.910g/cm3、N値20以下のエ
    チレンと炭素数3〜7のα−オレフィンとの共重合体、
    または(b)190℃,2160gの荷重で測定したメ
    ルトフローレート0.1〜50g/10min、密度
    0.860〜0.880g/cm3のエチレンと炭素数
    8以上のα−オレフィンとの共重合体 5〜80重量
    部、 (C)(c)230℃,2160gの荷重で測定したメ
    ルトフローレート0.1〜100g/10minのポリ
    プロピレンまたは(d)190℃,2160gの荷重で
    測定したメルトフローレート0.1〜50g/10mi
    n、密度0.940〜0.967g/cm3の高密度ポ
    リエチレン 5〜60重量部、 (D)赤燐 1〜10重量部 (E)水酸化マグネシウム 10〜120重量部 (F)酸化チタン 1〜30重量部
  2. 【請求項2】請求項1記載の難燃性樹脂組成物にさらに
    (A)と(B)と(C)との合計100重量部あたり、 (G)ホウ素化合物が0.1〜10重量部配合されてな
    る難燃性樹脂組成物。(但し、(D)と(E)と(F)
    と(G)との合計量は130重量部を越えない。)
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