JPH09308834A - ローラ式粉砕装置の加圧機構 - Google Patents

ローラ式粉砕装置の加圧機構

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JPH09308834A
JPH09308834A JP12475896A JP12475896A JPH09308834A JP H09308834 A JPH09308834 A JP H09308834A JP 12475896 A JP12475896 A JP 12475896A JP 12475896 A JP12475896 A JP 12475896A JP H09308834 A JPH09308834 A JP H09308834A
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crushing
roller
hydraulic
pressure
flow resistance
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JP12475896A
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Eiji Murakami
英治 村上
Hidekazu Nishida
英一 西田
Kazunori Satou
一教 佐藤
Hiroaki Kanemoto
浩明 金本
Hideo Mitsui
秀雄 三井
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自励振動の抑制効果が高く、広範な粉砕条件
のもとで各種の被粉砕物の粉砕を低振動で行うことがで
きるローラ式粉砕装置を提供する。 【解決手段】 ローラブラケット3に取り付けられ、粉
砕リング1上に押圧される粉砕ローラの加圧機構を、ロ
ーラブラケット3の上方にピボット4を介して配置され
る加圧フレーム9と、当該加圧フレームに一端がピン接
合された加圧アーム12と、加圧アームの他端に一端が
ピン接合された加圧ロッド13と、加圧ロッドを上昇又
は下降する油圧シリンダ20とから構成する。当該油圧
シリンダ20のロッド室20a及びボトム室20bにア
キュムレータ22a,22bと連通する油圧配管27
a,27bを設けると共に、これらの各油圧配管に夫々
流量調整弁や絞り弁等の流れ抵抗付与手段23a,23
bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラ式粉砕装置
の加圧機構に係り、特に、粉砕時に発生する激しい自励
振動を吸収するための手段に関する。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7に、従来より知られている
ローラ式粉砕装置の一例を示す。図6は従来例に係るロ
ーラ式粉砕装置の全体構成図であり、図7は粉砕リング
に粉砕ローラを加圧する加圧機構の構成図である。これ
らの図において、1は粉砕リング、2は粉砕ローラ、2
0は粉砕リング1上に粉砕ローラ2を押圧するための油
圧シリンダを示している。
【0003】粉砕リング1は、図6に示すように、減速
機11の出力軸に取り付けられたヨーク10の上面に固
定されており、図示しないモータの回転に伴って減速機
11及びヨーク10を介して水平面内で回転駆動され
る。この粉砕リング1の上面には図7に示すように環状
のくぼみ1aが形成されており、当該くぼみ1aに粉砕
ローラ2を当接することによって、くぼみ1a内に導入
された被粉砕物(例えば石炭)18を粉砕できるように
なっている。なお、図6の例では、粉砕リング1に対し
て周方向に等分に配置された3つの粉砕ローラ2が当接
されており、粉砕リング1に押圧力が均等に作用するよ
うに考慮されている。
【0004】粉砕ローラ2は、中心軸5を介してローラ
ブラケット3に回転自在に取り付けられており、ローラ
ブラケット3は、その上方に配置された加圧フレーム9
によって下向きに加圧されている。ローラブラケット3
の上面と加圧フレーム9の下面の対応する部分には図7
により詳細に示すようにピボット穴4aが形成されてお
り、各ピボット穴4a内にはピボット4が収納されてい
る。したがって、粉砕ローラ2は、中心軸5を中心とし
て回転できると共にピボット4を中心としても回転でき
るようになっており、粉砕リング1の回転に伴って環状
のくぼみ1aに沿って転動することができる。
【0005】加圧フレーム9の外周部には加圧アーム1
2の一端が旋回可能にピン接合されており、当該加圧ア
ーム12の下辺は加圧フレーム9に形成されたストッパ
9aにて支持されている。また、加圧アーム12の他端
には加圧ロッド13の一端が旋回可能にピン接合されて
おり、当該加圧ロッド13の他端は油圧シリンダ20の
ロッド21に連結されている。油圧シリンダ20のロッ
ド室20aには油圧ポンプと連通する油圧配管27が設
けられ、当該油圧配管27にはアキュムレータ22が設
けられている。なお、図7中の符号20bは、油圧シリ
ンダ20のボトム室を示している。粉砕リング1に対す
る粉砕ローラ2の押圧力は、油圧シリンダ20を操作す
ることによって行うことができる。即ち、油圧ポンプか
ら供給される圧油26を油圧シリンダ20のロッド室2
0aに導入し、加圧ロッド13を下方に引くと、その力
が加圧アーム12、ストッパ9a、加圧フレーム9、ピ
ボット4、ローラブラケット3及び中心軸5を介して粉
砕ローラ2に伝達されるので、粉砕リング1に対する粉
砕ローラ2の押圧力を大きくすることができる。反対
に、油圧シリンダ20のロッド室20aから圧油26を
排出し、加圧ロッド13を上方に押すと、加圧アーム1
2に作用する力が減少し、粉砕リング1に対する粉砕ロ
ーラ2の押圧力が小さくなる。
【0006】上記の各構成部は、図6に示すようにハウ
ジング19内に収納されており、ハウジング19の上部
には、被粉砕物の供給管14と分級器15と分級された
被粉砕物の出口管16とが備えられている。したがっ
て、図示しないモータを起動して粉砕リング1を回転
し、供給管14より被粉砕物を供給すると、被粉砕物は
粉砕リング1と粉砕ローラ2との間で粉砕され、粉砕さ
れた被粉砕物(例えば微粉炭)は図示しない送風機より
送風される熱風によって吹き上げられる。吹き上げられ
た被粉砕物は、分級器15に入って分級され、所定粒度
に達した粉砕物は出口管16に送り込まれる。また、所
定粒度に達しない粉砕物は再度粉砕部に落下し、粉砕リ
ング1と粉砕ローラ2との間で粉砕される。
【0007】前記構成のローラ式粉砕装置は、油圧シリ
ンダ20のロッド室20aと油圧ポンプとを連通する油
圧配管27にアキュムレータ22を設けたので、被粉砕
物の粉砕に伴う油圧シリンダ20内の圧力変動をある程
度吸収することができ、これによって粉砕装置の振動を
ある程度緩和することができる。
【0008】ところで、低負荷時や停止時には、粉砕ロ
ーラ2と被粉砕物18との間でスリップが生じやすくな
るため、粉砕ローラ2の上下動が大きくなって粉砕装置
全体に激しい自励振動が生じやすい。前記した従来の粉
砕装置には、油圧シリンダ20内の圧力変動を吸収する
ための手段としてアキュムレータ22しか設けられてい
ないので、前記自励振動を十分に抑制することができな
い。
【0009】本願発明者らは、かかる不都合を解決する
ため、先に図8に示すローラ式粉砕装置を提案した。図
8のローラ式粉砕装置は、油圧シリンダ20のロッド室
20aとアキュムレータ22とを連通する油圧配管に流
量調整弁23を設けると共にローラブラケット3に振動
センサ25を取り付け、自励振動の発生を振動センサ2
5で検出して制御装置24からの指令で流量調整弁23
を絞り込み、油圧回路の振動吸収効果を高めて自励振動
を有効に減衰させようとするものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らが先に提
案したローラ式粉砕装置は、油圧シリンダ20のロッド
室20aとアキュムレータ22とを連通する油圧配管に
流量調整弁23を設け、自励振動の発生に応じて当該流
量調整弁23の開度を調整するようにしたので、図6及
び図7に示した従来のローラ式粉砕装置に比べて自励振
動の抑制効果が高い。しかし、このローラ式粉砕装置も
被粉砕物の種類や粉砕条件によっては大きな自励振動を
発生することがあり、実用上の観点からはより一層自励
振動の抑制効果が高いローラ式粉砕装置の開発が求めら
れている。
【0011】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであって、その目的は、自励振動の抑制効果
が高く、広範な粉砕条件のもとで各種の被粉砕物の粉砕
を低振動で行うことができるローラ式粉砕装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
達成するため、水平面内で回転駆動する粉砕リングと、
当該粉砕リングの上面に押圧される粉砕ローラと、当該
粉砕ローラを前記粉砕リングに押圧する油圧シリンダと
を備えたローラ式粉砕装置の加圧機構において、前記油
圧シリンダのロッド室及びボトム室にアキュムレータと
連通する油圧配管を設けると共に、当該油圧配管に前記
粉砕ローラの振動を吸収するための流れ抵抗付与手段を
設けるという構成にした。
【0013】前記流れ抵抗付与手段としては、絞り弁又
は流量調整弁を用いることができる。また、前記流れ抵
抗付与手段としては、粉砕条件に応じて異なる最適な振
動吸収効果を適宜選択できるようにするため、開度を必
要に応じて変更可能な可変式流れ抵抗付与手段を用いる
ことが好ましい。
【0014】粉砕ローラが上下に振動すると、その振動
がローラブラケット、ピボット、加圧フレーム、ストッ
パ、加圧アーム、加圧ロッドを介して油圧シリンダのロ
ッドに伝達され、ロッド室及びボトム室内の圧油の圧力
が共に変動する。したがって、油圧シリンダのロッド室
とアキュムレータとを連通する油圧配管及び油圧シリン
ダのボトム室とアキュムレータとを連通する油圧配管の
双方に絞り弁や流量調整弁等の流れ抵抗付与手段を設け
ると、油圧シリンダのロッド室とアキュムレータとを連
通する油圧配管のみにこれらの流れ抵抗付与手段を設け
た場合に比べてより効率的に粉砕ローラの振動エネルギ
を吸収することができるので、自励振動の抑制効果を高
めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係るローラ式粉
砕装置の構成を示す。この図において、27aは油圧シ
リンダ20のロッド室20aと図示しない油圧ポンプと
を連通する油圧配管、27bは油圧シリンダ20のボト
ム室20bと図示しない油圧ポンプとを連通する油圧配
管、22aは油圧配管27aに設けられたアキュムレー
タ、22bは油圧配管27bに設けられたアキュムレー
タ、23aはアキュムレータ22aの入口配管に設けら
れた流れ抵抗付与手段としての流量調整弁、23bはア
キュムレータ22bの入口配管に設けられた流れ抵抗付
与手段としての流量調整弁を示し、その他、図6〜図8
のローラ式粉砕装置との対応部分には同一の符号が表示
されている。
【0016】この図から明らかなように、本例のローラ
式粉砕装置は、油圧シリンダ20のロッド室20aとボ
トム室20bの双方に油圧ポンプに連通する油圧配管2
7a,27bを接続すると共に、各油圧配管27a,2
7bに設けられたアキュムレータ22a,22bの入口
配管に夫々流量調整弁23a,23bを設け、各流量調
整弁23a,23bの開度調整を制御装置24にて行う
ことを特徴とする。
【0017】本例のローラ式粉砕装置は、油圧シリンダ
20のロッド室20aに油圧ポンプからの圧油を供給す
ると共に、ボトム室20bの圧油を排出することによっ
て、粉砕リング1に対する粉砕ローラ2の押圧力を増加
することができる。即ち、このように油圧シリンダ20
を操作すると、加圧ロッド13が下方に引かれるため、
ストッパ9aに作用するアーム12の押圧力が大きくな
り、その力が加圧フレーム9、ピボット4、ローラブラ
ケット3及び中心軸5を介して粉砕ローラ2に伝達され
て、粉砕リング1に対する粉砕ローラ2の押圧力を大き
くなる。反対に、油圧シリンダ20のロッド室20aか
ら圧油26を排出し、ボトム室20bに油圧ポンプから
の圧油を供給すると、加圧ロッド13が上向きに押さ
れ、ストッパ9aに作用するアーム12の押圧力が減少
し、粉砕リング1に対する粉砕ローラ2の押圧力が小さ
くなる。
【0018】図2に、粉砕時における被粉砕物供給量と
ロッド室20a内の油圧P1 及びボトム室20b内の油
圧P2 との関係を示す。この図から明らかなように、被
粉砕物供給量Mが当該被粉砕物の物性等によって定まる
ある一定の値Maになるまでは、被粉砕物供給量Mに比
例してロッド室20a内の油圧P1 が高められ、被粉砕
物供給量MがMa以上では一定の油圧Pmに保持され
る。これに対して、ボトム室20b内の油圧P2 は、被
粉砕物供給量Mに関係なく常時一定の値に保持される。
したがって、図2に示すように、粉砕時においては、常
時P1 >P2 の関係にあり、P1 −P2 の加圧力で被粉
砕物が粉砕される。
【0019】低負荷時や停止時において粉砕ローラ2と
被粉砕物18との間にスリップが発生し、スティックス
リップやコルゲーション現象によって粉砕ローラ2が上
下に激しく振動すると、その振動はローラブラケット
3、ピボット4、加圧フレーム9、加圧アーム12、加
圧ロッド13を介して油圧シリンダ20のロッド21に
伝達され、ロッド室20a内及びボトム室20b内の油
圧が変動する。ロッド室20aから出た圧油は油圧配管
27a及び流量調整弁23aを介してアキュムレータ2
2aに流入し、ボトム室20bから出た圧油は油圧配管
27b及び流量調整弁23bを介してアキュムレータ2
2bに流入する。したがって、流量調整弁23a,23
bの開度を適当な大きさに調整しておけば、流量調整弁
23a,23bが油圧ダンパとして作用し、粉砕ローラ
2の振動を吸収することができる。
【0020】図3に、油圧シリンダ20とアキュムレー
タ22a,22bとを接続する油圧配管27a,27b
内の圧油の流れ抵抗と粉砕ローラ2を上下方向に固有振
動数で強制加振したときの振動振幅の大きさとの関係を
示す。流れ抵抗Rは、流量調整弁23a,23bを通過
する圧油26の流量Q、油圧シリンダ20及び油圧配管
27a,27b内の圧力Pc、アキュムレータ22a,
22b内の圧力PaとQ=(Pc−Pa)/Rの関係に
ある。粉砕装置に自励振動が発生した場合、その振動数
はほぼ粉砕部の固有振動数となるため、固有振動数で振
動を吸収できる必要がある。
【0021】図3から明らかなように、流量調整弁23
a,23bの開度を調整し、油圧シリンダ20とアキュ
ムレータ22a,22bとを接続する油圧配管27a,
27b内の圧油の流れ抵抗を変化させていくと、粉砕ロ
ーラ2の振動振幅の大きさが急激に小さくなる領域が存
在する。図3において、RA 〜RB の領域では、流れ抵
抗が小さすぎるために流量調整弁23a,23bが油圧
ダンパとして有効に作用せず、粉砕ローラ2の振動を有
効に吸収低減することができない。また、RD〜RE
領域では、流れ抵抗が大きすぎるためにやはり流量調整
弁23a,23bが油圧ダンパとして有効に作用せず、
粉砕ローラ2の振動を有効に吸収低減することができな
いと共に、粉砕ローラ2から油圧シリンダ20に至る系
が弾性体として振動するために粉砕ローラ2の振動が却
って成長する。RB 〜RD の領域においては、流れ抵抗
が適正であるために流量調整弁23a,23bが油圧ダ
ンパとして有効に作用し、粉砕ローラ2の振動を有効に
吸収低減できると共に、粉砕ローラ2の振動の成長が抑
制される。特に、油圧回路の流れ抵抗をRC に設定した
場合には、粉砕ローラ2の振動振幅を著しく低減するこ
とができる。
【0022】油圧回路の流れ抵抗Rは、先に説明したよ
うに流量調整弁23a,23bを通過する圧油26の流
量Q、即ち流量調整弁23a,23bの開度を調整する
ことによって調整できる。したがって、制御装置24に
て流量調整弁23a,23bの開度を油圧回路の流れ抵
抗が図3のRC になる値に調整することによって、粉砕
ローラ2及び粉砕部の自励振動を防止することができ
る。
【0023】図4に、図1の装置の効果を図8の装置と
の比較で示す。この図において、本発明機構とは図1の
装置を意味し、従来機構とは本願発明者らが先に提案し
た図8の装置を意味する。なお、本発明機構の解析に当
たっては、2つの流量調整弁23a,23bの開度を等
しくした。
【0024】図4(a)に、装置の固有振動数と油圧配
管内の流れ抵抗との関係を示す。この図から明らかなよ
うに、本発明機構及び従来機構とも油圧配管に流れ抵抗
付与手段として流量調整弁が備えられているので、流量
調整弁の開度を絞っていくとある領域以上で装置の固有
振動数が急激に上昇し、粉砕ローラ2及び粉砕部の自励
振動の防止に効果があることが分かる。しかし、従来機
構は固有振動数の上昇が約5Hzに止まるのに対して、
本発明機構は固有振動数が約11Hzも上昇しており、
粉砕ローラ2及び粉砕部の自励振動の防止効果が格段に
高いことが分かる。
【0025】図4(b)に、振動の減衰比と油圧配管内
の流れ抵抗との関係を示す。この図から明らかなよう
に、本発明機構及び従来機構とも油圧配管に流れ抵抗付
与手段として流量調整弁が備えられているので、流量調
整弁の開度を絞っていくとある領域で振動の減衰比が急
激に上昇し、粉砕ローラ2及び粉砕部の自励振動の防止
に効果があることが分かる。しかし、従来機構は最大で
も約0.3程度の減衰比しか得られないのに対して、本
発明機構は最大0.48の減衰比を得ることができ、粉
砕ローラ2及び粉砕部の自励振動の防止効果が格段に高
いことが分かる。
【0026】なお、本発明の要旨は、油圧シリンダ20
のロッド室20aとアキュムレータ22aとを接続する
油圧配管27a及び油圧シリンダ20のボトム室20b
とアキュムレータ22bとを接続する油圧配管27bの
双方に流れ抵抗付与手段を設けたことを特徴とするもの
であって、その他の部分については前記実施形態例に拘
らず、適宜変更することができる。
【0027】例えば、前記実施形態例においては、流れ
抵抗付与手段として流量調整弁23a,23bを用いた
が、かかる構成に代えて絞り弁を流れ抵抗付与手段とし
て用いることもできる。
【0028】また、前記実施形態例においては、流れ抵
抗付与手段として開度を多段階又は無段階に変更できな
い固定式の流量調整弁23a,23bを用いたが、かか
る構成に代えて開度を多段階又は無段階に変更可能な可
変式の流量調整弁又は絞り弁を用いることもできる。
【0029】さらに、前記実施形態例においては、加圧
アーム12を加圧フレーム9に形成されたストッパ9a
に押圧することによって加圧アーム12を介して粉砕ロ
ーラ2を下向きに負荷したが、かかる構成に代えて、図
5に示すように、一端に加圧フレーム9の負荷ローラ3
1が取り付けられ、他端に加圧ロッド13の接続部32
が設けられ、その間に支点33が形成された加圧クラン
ク34を、ハウジング19に設けられた支点19aに旋
回可能にピン接合し、この加圧クランク34を加圧ロッ
ド13を介して油圧シリンダ20にて旋回することによ
って粉砕ローラ2を下向きに負荷する構成とすることも
できる。なお、加圧クランク34の支点33とハウジン
グ19に設けられた支点19aとはピン35を介してピ
ン接合され、加圧クランク34の接続部32と加圧ロッ
ド13とはピン36を介してピン接合される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
油圧シリンダのロッド室とアキュムレータとを連通する
油圧配管及び油圧シリンダのボトム室とアキュムレータ
とを連通する油圧配管の双方に絞り弁や流量調整弁等の
流れ抵抗付与手段を設けたので、油圧シリンダのロッド
室とアキュムレータとを連通する油圧配管のみにこれら
の流れ抵抗付与手段を設けた場合に比べてより効率的に
粉砕ローラの振動エネルギを吸収することができ、高い
自励振動の抑制効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例に係るローラ式粉砕装置の構成図で
ある。
【図2】被粉砕物の供給量と油圧シリンダの内圧との関
係を示すグラフ図である。
【図3】粉砕部の振動振幅と圧油の流れ抵抗値との関係
を示すグラフ図である。
【図4】実施形態例に係るローラ式粉砕装置の効果を従
来機構との比較で示すグラフ図である。
【図5】他の実施形態例に係るローラ式粉砕装置の構成
図である。
【図6】従来例に係るローラ式粉砕装置の全体構成図で
ある。
【図7】従来例に係るローラ式粉砕装置の要部構成図で
ある。
【図8】本願発明者らが先に提案したローラ式粉砕装置
の構成図である。
【符号の説明】
1 粉砕リング 1a くぼみ 2 粉砕ローラ 3 ローラブラケット 4 ピボット 4a ピボット穴4a 5 中心軸 9 加圧フレーム 9a ストッパ 10 ヨーク 11 減速機 12 加圧アーム 13 加圧ロッド 15 分級器 16 出口管 18 被粉砕物 20 油圧シリンダ 20a ロッド室 20b ボトム室 21 ロッド 22a,22b アキュムレータ 23a,23b 流量調整弁(流れ抵抗付与手段) 27a,27b 油圧配管
フロントページの続き (72)発明者 金本 浩明 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 三井 秀雄 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面内で回転駆動する粉砕リングと、
    当該粉砕リングの上面に押圧される粉砕ローラと、当該
    粉砕ローラを前記粉砕リングに押圧する油圧シリンダと
    を備えたローラ式粉砕装置の加圧機構において、前記油
    圧シリンダのロッド室及びボトム室にアキュムレータと
    連通する油圧配管を設けると共に、当該油圧配管に前記
    粉砕ローラの振動を吸収するための流れ抵抗付与手段を
    設けたことを特徴とするローラ式粉砕装置の加圧機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のローラ式粉砕装置の加
    圧機構において、前記流れ抵抗付与手段として、開度を
    必要に応じて変更可能な可変式流れ抵抗付与手段を用い
    たことを特徴とするローラ式粉砕装置の加圧機構。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のローラ式粉砕装
    置の加圧機構において、前記流れ抵抗付与手段として、
    絞り弁又は流量調整弁を用いたことを特徴とするローラ
    式粉砕装置の加圧機構。
JP12475896A 1996-05-20 1996-05-20 ローラ式粉砕装置の加圧機構 Pending JPH09308834A (ja)

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