JPH09308784A - ミシンの糸張力調節装置 - Google Patents
ミシンの糸張力調節装置Info
- Publication number
- JPH09308784A JPH09308784A JP15028196A JP15028196A JPH09308784A JP H09308784 A JPH09308784 A JP H09308784A JP 15028196 A JP15028196 A JP 15028196A JP 15028196 A JP15028196 A JP 15028196A JP H09308784 A JPH09308784 A JP H09308784A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thread tension
- shaft
- thread
- rotary shaft
- cam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 同軸上に複数組の糸調子器を備えて、一つの
回転軸の回転により、各組の糸調子器が一斉に作動し
て、それぞれが所定の張力に調整されるようにした張力
調節装置の構造を簡単化して、コストダウンできるよう
にする。 【解決手段】 フレーム５に、回転軸３と、複数組の糸
調子器２を同軸上に配置した支持軸１とを互いに平行に
横架し、回転軸３に、それぞれの基部７を遊嵌した複数
の板ばね６の中間部分６’を、同回転軸上に固定した複
数の円板カム４のカム面４’にそれぞれ接しさせ、先端
部分６”を支持軸上の各糸調子器の加圧部材９にそれぞ
れ圧接させるようにした。
回転軸の回転により、各組の糸調子器が一斉に作動し
て、それぞれが所定の張力に調整されるようにした張力
調節装置の構造を簡単化して、コストダウンできるよう
にする。 【解決手段】 フレーム５に、回転軸３と、複数組の糸
調子器２を同軸上に配置した支持軸１とを互いに平行に
横架し、回転軸３に、それぞれの基部７を遊嵌した複数
の板ばね６の中間部分６’を、同回転軸上に固定した複
数の円板カム４のカム面４’にそれぞれ接しさせ、先端
部分６”を支持軸上の各糸調子器の加圧部材９にそれぞ
れ圧接させるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばオーバー
ロックミシン等に付設されて、自動または手動により回
転する回転軸の作動に従動して、同軸上に備えられた複
数組の糸調子器が一斉にそれぞれ所定の糸張力に調節さ
れるようにしたミシンの糸張力調節装置に関し、装置の
構造を簡単化することにより、製作を容易にしてコスト
ダウンできるように改良したことを特長とするものであ
る。
ロックミシン等に付設されて、自動または手動により回
転する回転軸の作動に従動して、同軸上に備えられた複
数組の糸調子器が一斉にそれぞれ所定の糸張力に調節さ
れるようにしたミシンの糸張力調節装置に関し、装置の
構造を簡単化することにより、製作を容易にしてコスト
ダウンできるように改良したことを特長とするものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の糸張力調節装置機には、
例えば本出願人の先願に実開平４ー１３０７６９号公報
がある。この先願の張力調節装置は、複数組の糸調子器
の支持軸が、調節用の回転軸と立体的に交差する構成で
あったので、構造が複雑化する欠点があった。また、例
えば特開昭６３−２５７５９２号公報あるいは特開平２
−２５５１７６号公報のように、糸調子調節用の回転軸
に、複数組の糸調子器の支持軸を遊嵌させて、同軸上に
備えたものにあっては、両軸が二重軸構造になるので、
回転軸の角度変化を各糸調子器に伝達する構造が複雑に
なる欠点がある。
例えば本出願人の先願に実開平４ー１３０７６９号公報
がある。この先願の張力調節装置は、複数組の糸調子器
の支持軸が、調節用の回転軸と立体的に交差する構成で
あったので、構造が複雑化する欠点があった。また、例
えば特開昭６３−２５７５９２号公報あるいは特開平２
−２５５１７６号公報のように、糸調子調節用の回転軸
に、複数組の糸調子器の支持軸を遊嵌させて、同軸上に
備えたものにあっては、両軸が二重軸構造になるので、
回転軸の角度変化を各糸調子器に伝達する構造が複雑に
なる欠点がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の調節装置の
前者は、糸調子器が、アームの正面に面して横に並ぶの
で、横側からの糸掛け操作となり、作業がし難いという
欠点がある。この点後者は、各糸調子器の側面が横に並
ぶので、縦の糸掛け操作となり、作業し易い利点があ
る。そのために、糸掛け操作が容易な後者の利点を活か
して、より構造を単純化することにより製作を容易に
し、コストダウンできるようにすることが解決すべき課
題となっていた。
前者は、糸調子器が、アームの正面に面して横に並ぶの
で、横側からの糸掛け操作となり、作業がし難いという
欠点がある。この点後者は、各糸調子器の側面が横に並
ぶので、縦の糸掛け操作となり、作業し易い利点があ
る。そのために、糸掛け操作が容易な後者の利点を活か
して、より構造を単純化することにより製作を容易に
し、コストダウンできるようにすることが解決すべき課
題となっていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、同軸上
に間隔を置いて、複数組の糸調子器を配置した支持軸を
フレームに固定し、このフレームに、一端に回転体を固
定した回転軸を前記支持軸と平行に回転自在に横架し、
この回転軸上に、軸方向に沿ってそれぞれ所定のカムリ
フトを具えた複数個の円板カムを固定し、同軸上に、各
円板カムにそれぞれ隣接して、基部の軸方向の摺動を不
能にした複数個の板ばねを遊嵌し、各板ばねの中間部分
を、上記円板カムのカム面に当接させ、先端部分を調子
器のばねに抗して糸調子器の加圧部材にそれぞれ圧接さ
せ、回転軸の一端の前記回転体を回転させることによ
り、前記各円板カムのカムリフトに応じて各糸調子器の
糸テンションを一斉に調節するようにしたミシンの糸張
力調節装置を提供するものである。
に間隔を置いて、複数組の糸調子器を配置した支持軸を
フレームに固定し、このフレームに、一端に回転体を固
定した回転軸を前記支持軸と平行に回転自在に横架し、
この回転軸上に、軸方向に沿ってそれぞれ所定のカムリ
フトを具えた複数個の円板カムを固定し、同軸上に、各
円板カムにそれぞれ隣接して、基部の軸方向の摺動を不
能にした複数個の板ばねを遊嵌し、各板ばねの中間部分
を、上記円板カムのカム面に当接させ、先端部分を調子
器のばねに抗して糸調子器の加圧部材にそれぞれ圧接さ
せ、回転軸の一端の前記回転体を回転させることによ
り、前記各円板カムのカムリフトに応じて各糸調子器の
糸テンションを一斉に調節するようにしたミシンの糸張
力調節装置を提供するものである。
【０００５】本装置は、複数組の糸調子器を配置した支
持軸を、ミシンのアームに平行させて取り付けることに
より、各糸調子器に対する糸掛けが縦掛けとなるので作
業し易い。
持軸を、ミシンのアームに平行させて取り付けることに
より、各糸調子器に対する糸掛けが縦掛けとなるので作
業し易い。
【０００６】また本装置は、フレームに対して、糸調子
器を配置した支持軸と糸調子調節用の回転軸を互いに平
行に横架し、両軸間の作動の伝達構造を板ばねという単
体で構成したので、二重軸構造を用いていた従来装置に
比して構造が簡単になり、製作が容易になってコストダ
ウンできる。本発明は以上のようにして前記の課題を解
決したものである。
器を配置した支持軸と糸調子調節用の回転軸を互いに平
行に横架し、両軸間の作動の伝達構造を板ばねという単
体で構成したので、二重軸構造を用いていた従来装置に
比して構造が簡単になり、製作が容易になってコストダ
ウンできる。本発明は以上のようにして前記の課題を解
決したものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
について説明する。本発明糸張力調節装置は、図１に示
すように、複数組の糸調子器２を同軸上に間隔を置いて
配置した支持軸１と、糸調子器２の配置間隔に対応する
間隔を置いて複数個の円板カム４を固定した回転軸３
と、支持軸１の両端を固定し、回転軸３の両端を回転自
在に軸受し、かつ、支持軸１と回転軸３を互いに平行に
横架するフレーム５とを有する。
について説明する。本発明糸張力調節装置は、図１に示
すように、複数組の糸調子器２を同軸上に間隔を置いて
配置した支持軸１と、糸調子器２の配置間隔に対応する
間隔を置いて複数個の円板カム４を固定した回転軸３
と、支持軸１の両端を固定し、回転軸３の両端を回転自
在に軸受し、かつ、支持軸１と回転軸３を互いに平行に
横架するフレーム５とを有する。
【０００８】回転軸３は、同軸上に、各円板カム４に隣
接して、それぞれ円筒形の基部７を遊嵌し、前後に嵌め
た止めリング８により軸方向の摺動を不能にした複数個
の板ばね６を備え、各板ばね６の中間部分６’を、上記
円板カム４のカム面４’に当接させ、先端部分６”を糸
調子器２のばねに抗して糸調子器の加圧部材９にそれぞ
れ圧接させ、回転軸３の一端に固定した回転体１０を回
転させることにより、前記各円板カム４のカムリフトに
応じて各板ばね６の撓み度を変えさせて、各糸調子器２
の糸テンションを一斉に調節する。
接して、それぞれ円筒形の基部７を遊嵌し、前後に嵌め
た止めリング８により軸方向の摺動を不能にした複数個
の板ばね６を備え、各板ばね６の中間部分６’を、上記
円板カム４のカム面４’に当接させ、先端部分６”を糸
調子器２のばねに抗して糸調子器の加圧部材９にそれぞ
れ圧接させ、回転軸３の一端に固定した回転体１０を回
転させることにより、前記各円板カム４のカムリフトに
応じて各板ばね６の撓み度を変えさせて、各糸調子器２
の糸テンションを一斉に調節する。
【０００８】
【実施例】図２．３に示すように、フレーム５は、支持
軸１を下部に、回転軸３を上部に横架し、回転軸３から
斜めに垂下させた板ばね６の二股形に形成した先端部分
６”を支持軸１に嵌合させた状態を保持する。
軸１を下部に、回転軸３を上部に横架し、回転軸３から
斜めに垂下させた板ばね６の二股形に形成した先端部分
６”を支持軸１に嵌合させた状態を保持する。
【０００９】この実施例において、各組の糸調子器２
は、図１に示すように、支持軸１上で、それぞれ板ばね
６の先端部分６”に端面を接しさせた前記加圧部材９
と、互いに圧接し合う一対の糸調子皿１１と、他側から
糸調子皿１１と接する回り止め部材１２と、回り止め部
材１２と支持軸１上で螺合し、Ｅリング１３で定位置に
支持されて、各糸調子器２を個別に圧力調整する場合に
用いる微調整摘み１４とからなる。
は、図１に示すように、支持軸１上で、それぞれ板ばね
６の先端部分６”に端面を接しさせた前記加圧部材９
と、互いに圧接し合う一対の糸調子皿１１と、他側から
糸調子皿１１と接する回り止め部材１２と、回り止め部
材１２と支持軸１上で螺合し、Ｅリング１３で定位置に
支持されて、各糸調子器２を個別に圧力調整する場合に
用いる微調整摘み１４とからなる。
【００１０】なお、各組の糸調子器２は、支持軸１と平
行にフレーム５に横架した回り止め軸１５に回り止め部
材１２を掛止させて回り止めされている。また、この実
施例において、各組の糸調子器２は、一対の糸調子皿１
１自体の弾性を糸調子ばねとしている。
行にフレーム５に横架した回り止め軸１５に回り止め部
材１２を掛止させて回り止めされている。また、この実
施例において、各組の糸調子器２は、一対の糸調子皿１
１自体の弾性を糸調子ばねとしている。
【００１１】止めリング８に取付け位置を支持されて基
部７を回転軸３上に遊嵌した各板ばね６は、回転軸３の
一端に固定した回転体１０を回転させることにより、中
間部分６’を接しさせている前記各円板カム４の周縁に
軸方向に沿って形成したカム面４’のカムリフトに応じ
て湾曲度を変え、二股形の先端部分６”を接しさせてい
る加圧部材９を介して糸調子皿１１に所定の圧接状態を
形成する。
部７を回転軸３上に遊嵌した各板ばね６は、回転軸３の
一端に固定した回転体１０を回転させることにより、中
間部分６’を接しさせている前記各円板カム４の周縁に
軸方向に沿って形成したカム面４’のカムリフトに応じ
て湾曲度を変え、二股形の先端部分６”を接しさせてい
る加圧部材９を介して糸調子皿１１に所定の圧接状態を
形成する。
【００１２】また、各板ばね６は、回転軸３と平行にフ
レーム５に横架した回り止め軸１６に延長部１７を掛止
されて、軸の回転に共回りしないように支持されてい
る。
レーム５に横架した回り止め軸１６に延長部１７を掛止
されて、軸の回転に共回りしないように支持されてい
る。
【００１３】本装置において、回転軸３は、回転体１０
を図示省略の縫いパターンの選択に応じて作動するステ
ッピングモーターに従動させるように用いることによ
り、一層自動化した縫製を可能にすることができるが、
該回転体１０を手動で回転させる手動式の糸張力調節装
置とすることもできる。
を図示省略の縫いパターンの選択に応じて作動するステ
ッピングモーターに従動させるように用いることによ
り、一層自動化した縫製を可能にすることができるが、
該回転体１０を手動で回転させる手動式の糸張力調節装
置とすることもできる。
【００１４】
【発明の効果】前記のように、回転軸と支持軸を２本平
行にフレームに備え、回転軸に取り付けた円板カムのカ
ムリフトを板ばねを介して支持軸上の糸調子器に伝達す
るようにした本発明によれば、構造が簡単で、製作を容
易にしてコウストダウンしたミシンの糸張力調整装置を
提供し得る。本発明には以上のように優れた効果があ
る。
行にフレームに備え、回転軸に取り付けた円板カムのカ
ムリフトを板ばねを介して支持軸上の糸調子器に伝達す
るようにした本発明によれば、構造が簡単で、製作を容
易にしてコウストダウンしたミシンの糸張力調整装置を
提供し得る。本発明には以上のように優れた効果があ
る。
【図１】図１は、実施例の一部切欠平面図
【図２】図２は、一部切欠右側面図
【図３】図３は、図１のＸーＸ’線にそった一部切欠左
側面図である。
側面図である。
１ 支持軸 ２ 糸調子器 ３ 回転軸 ４ 円板カム ４’ カム面 ５ フレーム ６ 板ばね ６’ 中間部分 ６” 先端部分 ７ 基部 ８ 止めリング ９ 加圧部材 １０ 回転体 １１ 糸調子皿 １２ 回り止め部材 １３ Ｅリング １４ 微調整摘み １５ 回り止め軸 １６ 回り止め軸 １７ 延長部
Claims (1)
- 【請求項１】 同軸上に間隔を置いて、複数組の糸調
子器を配置した支持軸をフレームに固定し、このフレー
ムに、一端に回転体を固定した回転軸を前記支持軸と平
行に回転自在に横架し、この回転軸上に、軸方向に沿っ
てそれぞれ所定のカムリフトを具えた複数個の円板カム
を固定し、同軸上に、各円板カムにそれぞれ隣接して、
基部の軸方向の摺動を不能にした複数個の板ばねを遊嵌
し、各板ばねの中間部分を、上記円板カムのカム面に当
接させ、先端部分を調子器のばねに抗して糸調子器の加
圧部材にそれぞれ圧接させ、回転軸の一端の前記回転体
を回転させることにより、前記各円板カムのカムリフト
に応じて各糸調子器の糸テンションを一斉に調節するよ
うにしたミシンの糸張力調節装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15028196A JPH09308784A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | ミシンの糸張力調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15028196A JPH09308784A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | ミシンの糸張力調節装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09308784A true JPH09308784A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15493551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15028196A Pending JPH09308784A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | ミシンの糸張力調節装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09308784A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009142368A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Juki Corp | ミシンの糸調子装置 |
| CN102140742A (zh) * | 2011-02-16 | 2011-08-03 | 东阳市佳轮电子机械有限公司 | 一种刺绣机中过线装置 |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP15028196A patent/JPH09308784A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009142368A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Juki Corp | ミシンの糸調子装置 |
| CN102140742A (zh) * | 2011-02-16 | 2011-08-03 | 东阳市佳轮电子机械有限公司 | 一种刺绣机中过线装置 |
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