JP3758552B2 - 針送りミシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は針送りミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ミシンの針を布の送り方向に振って布送りを行なう針送りミシンとして、例えば、図12に示す特許第2682346号のようなミシンがある。このミシンは、回動軸80Aを中心に針棒7を揺動させる針送り機構(針棒揺動台80、針棒揺動腕81、針送り軸24)と、針送りの駆動源である水平送り軸17と、この水平送り軸17に固定された針棒揺動クランク82と、水平送り軸17の揺動運動を前記針送り軸24に伝達するリンク部材83とを備え、上記水平送り軸17の駆動により針棒7が布の送り方向に揺動するようになっている。
【0003】
このような針送りミシンにおいて、従来、針送りを行なわずに下送り(送り歯による下送りのみで布を送る)を行なう通常のミシンとして使用するために上記の針送り運動を停止させる手段が開発されている。例えば、図13に示すように、上記ミシンでは、針送り停止手段としてリンク部材83の位置をスライド調整可能なスライド機構84,85が設けられている。このスライド機構84,85は、針棒揺動クランク82に螺着されたガイドピン84と、ガイドピン84に摺動して上下動可能な摺動部材85から構成される。前記リンク部材83は摺動部材85に回動自在に取り付けられている。
【0004】
針送り時はリンク部材83を上方位置に摺動させてビス86にて固定することにより通常の針送り量が得られる。一方、下送り時には図14に示すように、リンク部材83を水平送り軸17の中心軸線17L上までスライド移動させてビス86にて固定することにより、水平送り軸17の揺動運動をリンク部材83並びに針送り機構80,81,24に伝達させないようになっている。この結果、針送り量は零(ゼロ)に変化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の針送りミシンにおいては、下送りから針送りに戻す時、送り歯の動きと、針の動きのずれを防ぐため、リンク部材83の固定位置を微調整する必要があり、針送りと下送りの切換えを頻繁に行なう場合には非常に手間がかかる。
【0006】
従って本発明の目的は、針送りと下送りの切換えを簡単且つ迅速に行なうことが可能な針送りミシンを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、簡単な構造の切換え手段により針送りと下送りの切換えを行なうことが可能な針送りミシンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
ミシンアーム内に回動可能に支持された上軸と、
前記上軸と平行な支軸回りに布送り方向に揺動自在に支持された針棒揺動台と、
前記針棒揺動台に上下動自在に支持され前記上軸に連動して上下動する針棒と、
ミシンベッド内に回動可能に支持された上下送り軸と、
ミシンベッド内に回動可能に支持された水平送り軸と、
前記上下送り軸と水平送り軸に上軸の運動を伝達する伝達部材と、
前記上下送り軸と水平送り軸に連動連結されて四送り運動する送り歯と、
前記針棒揺動台を布送り方向に揺動させる針送り軸と、
前記針送り軸と水平送り軸との連結状態を換えて、針送り、下送りを切換える切換え手段を備えた針送りミシンにおいて、
前記切換え手段は、
前記針送り軸に一端が固定された第2針送り軸腕(26)と、
前記第2針送り軸腕に、その一端側が回動可能に支持された針送りロッド(28)と、
前記水平送り軸に一端が固定された針送り腕(27)と、
前記水平送り軸の端面(17b)の軸心に設けた下送り用ネジ穴(17a)と、
前記針送り腕に設けられ、前記下送り用ネジ穴から所定量離間した位置に配置された針送り用ネジ穴(40d)と、を有し、
前記針送りロッドの他端側は、
前記下送り用ネジ穴と前記針送り用ネジ穴とに、ネジ(28a)により選択的に連結されて、針送りと下送りを切換える構成とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の針送りミシンにおいて、
前記切換え手段は、
前記針送り腕に形成された長穴(27a)と、
前記長穴に係合し、調節自在に固定される調節駒(40)と、
前記調節駒に形成された前記針送り用ネジ穴(40d)と、を有し、
針送り時に、送り歯と針との動きが一致するように前記調節駒を微調整可能な構成とした。
そして、下送り用ネジ穴(第1連結点)と針送り用ネジ穴(第2連結点)に選択的に連結可能なので、特に決められた針送り量、例えば、針送り3mmと0mmとを交互に行う縫製の場合、針送りを3mmに戻すことが正確に行える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による針送りミシンの実施の形態を説明する。まず、図1〜4に基づいて本実施の形態の針送りミシンの全体の構成を説明する。このミシンはミシンアーム部2内に回動自在に支持された上軸1と、上軸1の左端部に設けられた天秤機構3、針棒上下機構4を備えている。なお「左」、「右」は、オペレータ側から見た方向である。ミシンアーム部2のあご部2a内には上軸1と平行な揺動軸60がフレームに固定された軸受61により回動可能に支持されている。この揺動軸の一端側には針棒揺動台5が、他端側にはころ案内台6がそれぞれ固定されている。ころ案内台6にはガイド溝部6aが形成されている。
【0010】
針棒揺動台5には針棒7が上下動可能に支持され、ころ案内台6は針棒7の軸心とガイド溝部6aの中心が一致するように組み付けられている。針棒上下機構4は従来のミシンと同様にクランク機構であり、針棒ロッド8の上端が回動自在に支持されている。針棒ロッド8の下端は針棒抱き9に連結されており、針棒ロッド8が回動すると針棒7が上下動する。
【0011】
上軸1の右端部には上スプロケット10が固定されている。ミシンベッド部11には上下送り軸12が回動自在に支持され、上下送り軸12の右端部には下スプロケット13が固定されている。不図示のモータにより、上軸1が回転し、上下のスプロケット10,13の間に掛け渡されたタイミングベルト19を介して上下送り軸12に上軸1の回転が伝達される。
【0012】
上下送り軸12には水平偏心カム14が固定され、この水平偏心カム14に水平ロッド15の一端が遊嵌支持されている。水平ロッド15の他端は、従来のミシンと同様の水平送り量調節機構16に連結されている。
【0013】
ミシンベッド部11のオペレータ側には水平送り軸17が回動自在に支持され、この水平送り軸17には水平送り腕18の一端が固定され、水平送り腕18の他端は前記の水平送り量調節機構16に連結されている。
【0014】
上軸1の回転が伝達された上下送り軸12の回転は、水平送り量調節機構16を介して揺動運動として水平送り腕18に伝達され、水平送り軸17が揺動運動を行なう。従って、水平送り軸17の揺動運動は上軸1の回転と同期している。上下スプロケット10,13及びタイミングベルト19は上下送り軸12と水平送り軸17に上軸1の運動を伝達する伝達部材を構成する。
【0015】
なお、伝達部材はベルトに限らず、リンクを用いて上軸1の運動を上下送り軸12と水平送り軸17に伝達してもよい。本実施の形態の場合はタイミングベルト19により直接駆動される上下送り軸12は全回転を行ない、水平送り軸17は揺動運動を行なうが、リンクを用いて上軸1の運動を上下送り軸12と水平送り軸17に伝達する場合、上下送り軸12、水平送り軸17のいずれも揺動運動を行なう。また、上軸に連動して揺動する2つのリンクを用い、第1のリンクにより上軸1の運動を上下送り軸12へ、第2のリンクにより上軸1の運動を水平送り軸17へ、それぞれ個別に伝達する構成でもよい。
【0016】
上下送り軸12の左端には送り歯上下運動機構20が連結され、水平送り軸17の左端には送り台腕21が固定されている。送り台22には送り歯23が固定され、送り台22は、その一端が送り歯上下運動機構20に、他端が送り台腕21にそれぞれ遊嵌支持され、送り歯上下運動機構20の上下運動と水平送り軸17の揺動運動の合成により、公知の四送り運動が生成されて布送りが行われる。
【0017】
ミシンアーム部2には針送り軸24が回動自在に支持され、針送り軸24の左端には第1の針送り軸腕25がねじ25aにより、右端には第2の針送り軸腕26がねじ26aにより、それぞれ固定されている。
【0018】
水平送り軸17の右端には針送り腕27が固定されており、この針送り腕27にはロッド段ネジ28aを介して針送りロッド28の一端が遊嵌支持され、針送りロッド28の他端は第2の針送り軸腕26に遊嵌支持されている。
【0019】
上軸1の回転と同期して水平送り軸17が揺動すると、水平送り軸17の揺動運動は針送り腕27、針送りロッド28、第2の針送り軸腕26を介して針送り軸24に伝達される。針送り腕27及び針送りロッド28は、本発明の切換え手段を構成する。
【0020】
第1の針送り軸腕25ところ案内台6は連結リンク29で連結されており、針送り軸24の揺動運動が第1の針送り軸腕25、連結リンク29を介してころ案内台6に伝達され、ころ案内台6は揺動軸60と共に揺動する。従って、揺動軸に固定された針棒揺動台5も揺動軸60を中心として布送り方向Fに揺動する。
【0021】
針棒抱き9の右端には、角駒30が遊嵌されており、この角駒30の側面はころ案内台6のガイド溝部6aに係合し、針棒7の回転方向のガタを規制している。
【0022】
以上のように、上軸1が回転すると、針棒7の上下運動と、送り歯23の動きに同期し、針棒揺動台5が布送り方向(F方向)に揺動運動を行なう構造になっている。
【0023】
次に図5〜7に基づいて本実施の形態の切換え手段を詳細に説明する。針送り腕27には長穴27aが形成されている。この長穴27aに通された調節駒40が座金41、ナット42により針送り腕27へ固定されている。調節駒40は、二面幅部40aと鍔部40bとを有し、一端側の端面40eにロッド段ネジ28aと螺合するネジ穴40d(第2連結点)を、他端側にナット42と螺合する雄ネジ部を形成されている。この調節駒40のネジ穴40dにはロッド段ネジ28aを介して針送りロッド28の一端が遊嵌支持されている。なお、調節駒40は針送り腕27に調節自在に固定された接続部材に相当する。
【0024】
二面幅部40aは図5(C)に示すように針送り腕27の長穴27aの幅とほぼ同じ幅であり、この二面幅部40aが長穴27aに係合する。針送り腕27の腕部外周27bには刻線27cが設けられ、また、調節駒40の鍔部40b外周には刻線40cが設けられている。この刻線40cは、二面幅部40aの中心線と合致する位置に形成されている。調節駒(接続部材)40を針送り腕27に固定する際は針送り腕27の刻線27cと調節駒40の刻線40cを合わせて固定するが、これら刻線27c,40cは針送り量を調整する際の目安であり、針送り量の正確な調整は、送り歯23と針の動きが一致するように寸法L(図6)を微調整することにより行なわれる。
【0025】
水平送り軸17の端面17bにはロッド段ネジ28aと螺合する雌ネジ17a(第1連結点)が設けられている。
【0026】
以上の構成を備えた実施の形態の針送りミシンにおいて、針送りから下送りに切り換えるための操作を説明する。
【0027】
まず、ねじ25aを緩めて第1の針送り軸腕25と針送り軸24の固定を解除するか、或いはねじ26aを緩めて2の針送り軸腕26と針送り軸24の固定を解除する。
【0028】
次にロッド段ネジ28aを取り外して調節駒40と針送りロッド28の連結を解除する。次に針送りロッド28を水平送り軸17の端面に設けられた雌ネジ17aにロッド段ネジ28aにより取り付けて図7に示す状態とする。この状態では、針送りロッド28と水平送り軸17との連結点が水平送り軸17の軸心上に位置するので、上軸1の回転で水平送り軸17が揺動しても、針送り軸24にその揺動が伝達されなくなる。
【0029】
このとき調節駒40の端面40eに対し、水平送り軸17の端面17bは、ほぼ同一面になるように構成されており、針送りロッド28の支持位置を変更しても、針棒ロッド8がこじれによる変形等がなく取り付けられるようになっている。また、針送りロッド28と調節駒40の連結を解除しても、針送り腕27と調節駒40の位置関係(図6の寸法L)は不変であり、再度、下送りから針送りに切り代えを行なった場合、当初調整された針送り量が再現される。
【0030】
この後、針棒7の下端に取り付けられた不図示の針とミシンベッド部11の上面に設けられた下送り用針板の針穴を合致させて第1の針送り軸腕25或いは第2の針送り軸腕26を針送り軸24に固定し、更に下スプロケット13と上下送り軸12の固定を解除し、下送り時の針棒7の上下動と送り歯23のタイミングを合わせ直し、再び下スプロケット13を上下送り軸12に固定する。これにより切換え完了となる。
【0031】
以上説明したように本実施の形態においては、水平送り軸17の端面17bに雌ネジ17aを設け、この雌ネジ17aへロッド段ネジ28aを螺合して針送りロッド28を取付けるだけで、水平送り軸17の揺動を針送り軸24に伝達しない状態で針送りロッド28を保持できるので、シンプルな構造で安価な切換え手段を備えた針送りミシンを提供することができる。
【0032】
また、針送り腕27と調節駒40の位置関係すなわち針送り量が調整された状態を維持したまま、針送りから下送りに切り換えることができるので、再度針送り状態に戻すときに針送り量の調整が不要であり、メンテナンス性の良い針送りミシンを提供することができる。
【0033】
また、調節駒40の鍔部40bと、水平送り軸17の端面17bが同一面となるように構成されているため、針送りロッド28の位置調整をせずに針送りロッド28の支持位置の変更が可能であり、作業性の良い針送りミシンを提供することができる。
また、第2連結点を針送り腕に調節自在に固定された調節駒(接続部材)40に設ける場合には、第2連結点の位置を微調整できる。このため、針送り時の送り歯の動作と針送りとをより精度よく同調させることができる。
下送り時(針送り不作用時)には、針穴は針板に設けられているが、針送り時には、送り歯に針穴が形成されている送り歯を使用する。そして、針送り時の、送り歯の布送り動作と、針の針送り動作とは、針が針穴に貫通した状態で針送りを行うため、送り歯の動作と針送りの動作は同調させる必要があり、前記第2連結点の微調整により、両動作を正確に同調させることができ、針の折曲り等が生じない。
【0034】
以上、本発明による針送りミシンを図面に示した実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこの実施の形態には限定されず種々変更可能である。例えば、上記実施の形態においては、水平送り軸17の端面17bに雌ネジ17aを設けたが、これに換え図8に示すように、水平送り軸17の軸心と一致するように、針送り腕127へ雌ネジ127eを設けてもよい。
【0035】
また、上記実施の形態においては、針送りから下送りに切り換える際に、針送りロッド28を水平送り軸17の軸心に支持したが、これに換え、図9(A)に示す切換え手段を用いることができる。この切換え手段は、ロッド段ネジ28aと螺合可能な雌ネジ(第1連結点)32aが形成された円柱形状のロッド保持部材32をミシンベッド部11に取り付けたものである。針送りから下送りに切り換える際に、調節駒40から取り外した針送りロッド28を、このロッド保持部材32へロッド段ネジ28aにより固定する。これにより、上軸1の回転で水平送り軸17が揺動しても、針送り軸24へその揺動が伝達されなくなる。
【0036】
或いは、上記ロッド保持部材32に代えて、図10(A)に示すような板金製のロッド保持部材132にロッド段ネジ28aと螺合する雌ネジ部(第1連結点)132aを形成し、このロッド保持部材132をミシンベッド部11に固定してもよい。或いは、図10(B)に示すようにフレームボス部232にロッド段ネジ28aと螺合する雌ネジ部(第1連結点)232aを直接形成してもよい。
【0037】
これらの他の実施形態においても、調節駒40の端面40eに対し、ロッド保持部材32,132,232或いは針送り腕127の各端面32b,132b,232b、127bはそれぞれほぼ同一面になるように形成されている。従って、針送りロッド28の支持位置を変更しても、針棒ロッド8がこじれによる変形等がなく取り付けられるようになっている。また針送りロッド28の位置調整をせずに針送りロッド28の支持位置を変更できるので、作業性の良い針送りミシンを提供することができる。
【0038】
また、針送りロッド28と調節駒40の連結を解除しても、針送り腕27、127と調節駒40の位置関係は不変であり(図6の寸法Lに相当する寸法が不変。)、再度、下送りから針送りに切り代えを行なった場合、当初調整された針送り量が再現される。
【0039】
また、調節駒40の位置を調整するため第2の針送り軸腕26に長穴27aを設けるのではなく、図11に示すように調節駒140に長穴140aを設けて調節するようにしてもよい。
【0040】
更に、針送り腕27と調節駒40の連結構造と同様な構成を針送り軸24上の第1の針送り軸腕25或いは第2の針送り軸腕26に設けてもよい。すなわち、第1の針送り軸腕25或いは第2の針送り軸腕26に長穴を設け、その長穴内に調節駒40を係合させる。また針送り軸24の端面へ、該針送り軸24の中心軸軸線上に雌ネジを設ける。この雌ネジと調節駒40の両者に螺合可能なロッド段ネジにより針送りロッド28の上端を針送り軸24或いは調節駒40のいずれかに選択的に連結する。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、針送り軸と水平送り軸との連結状態を換えて、針送り、下送りを切換える切換え手段を、一端を針送り軸に固定された針棒揺動腕と、一端側が前記針棒揺動腕に回動可能に支持された針送りロッドとから構成し、前記針送りロッドの他端側は、水平送り軸軸心に設け又はミシンフレームに固定した第1連結点と、一端側が前記水平送り軸に固定された針送り腕に設けた第2連結点とに、選択的に連結可能としたので、簡単な構造で下送りと針送りの切換えを簡単且つ迅速に行なうことが可能となった。針送り量が調整された状態を維持したまま、針送りから下送りに切り換えることができるので、再度針送り状態に戻すときに針送り量の調整が不要であり、メンテナンス性が向上した。
【0042】
第2連結点を針送り腕に調節自在に固定された接続部材に設ける場合には、第2連結点の位置を微調整できる。このため、針送り時の送り歯の動作と針送りの動作とをより精度よく同調させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による針送りミシンの一実施形態の一部分の斜視図である。
【図2】 本実施形態の主要部の斜視図である。
【図3】 本実施形態の主要部の斜視図である。
【図4】 本実施形態の主要部の斜視図である。
【図5】 本実施形態の切換え手段を示し、(A)は針送りロッドと水平送り軸とが連結されている状態の斜視図、(B)は分解斜視図、(C)は針送り腕と調節駒の一部を示す図である。
【図6】 (A)は図5の(A)の側面図、(B)は同一部断面図である。
【図7】 本実施形態の切換え手段を示し、針送りロッドと水平送り軸との連結が解除された状態を示す。
【図8】 本実施形態の切換え手段の他の例を示す斜視図である。
【図9】 本実施形態の切換え手段の他の例を示す斜視図である。
【図10】 本実施形態の切換え手段の他の例を示す斜視図であり、(A)は板金状のロッド保持部材、(B)はベッドボスに固定したロッド保持部材を示す。
【図11】 本実施形態の切換え手段の他の例を示す斜視図である。
【図12】 従来例による針送りミシンの斜視図である。
【図13】 従来例による針送りミシンの針送り時と下送り時の切換え機構であり、針送り時の状態を示す。
【図14】 下送り時における図13の切換え機構を示す。
【符号の説明】
1 上軸
2 ミシンアーム部
5 針棒揺動台
7 針棒
10,13,19 伝達部材
12 上下送り軸
17 水平送り軸
17a,32a,127e,132a,232a 第1連結点
23 送り歯
24 針送り軸
26 針送り軸腕
27,28,28a 切換え手段
34 位置決め軸
40 調節駒(接続部材)
40d 第2連結点
60 支軸

Claims (2)

  1. ミシンアーム内に回動可能に支持された上軸と、
    前記上軸と平行な支軸回りに布送り方向に揺動自在に支持された針棒揺動台と、
    前記針棒揺動台に上下動自在に支持され前記上軸に連動して上下動する針棒と、
    ミシンベッド内に回動可能に支持された上下送り軸と、
    ミシンベッド内に回動可能に支持された水平送り軸と、
    前記上下送り軸と水平送り軸に上軸の運動を伝達する伝達部材と、
    前記上下送り軸と水平送り軸に連動連結されて四送り運動する送り歯と、
    前記針棒揺動台を布送り方向に揺動させる針送り軸と、
    前記針送り軸と水平送り軸との連結状態を換えて、針送り、下送りを切換える切換え手段を備えた針送りミシンにおいて、
    前記切換え手段は、
    前記針送り軸に一端が固定された第2針送り軸腕(26)と、
    前記第2針送り軸腕に、その一端側が回動可能に支持された針送りロッド(28)と、
    前記水平送り軸に一端が固定された針送り腕(27)と、
    前記水平送り軸の端面(17b)の軸心に設けた下送り用ネジ穴(17a)と、
    前記針送り腕に設けられ、前記下送り用ネジ穴から所定量離間した位置に配置された針送り用ネジ穴(40d)と、を有し、
    前記針送りロッドの他端側は、
    前記下送り用ネジ穴と前記針送り用ネジ穴とに、ネジ(28a)により選択的に連結されて、針送りと下送りを切換えることを特徴とする針送りミシン。
  2. 請求項1記載の針送りミシンにおいて、
    前記切換え手段は、
    前記針送り腕に形成された長穴(27a)と、
    前記長穴に係合し、調節自在に固定される調節駒(40)と、
    前記調節駒に形成された前記針送り用ネジ穴(40d)と、を有し、
    針送り時に、送り歯と針との動きが一致するように前記調節駒を微調整可能としたことを特徴とする針送りミシン。
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