JP2679512B2 - ミシンの上送り歯駆動機構 - Google Patents

ミシンの上送り歯駆動機構

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JP2679512B2
JP2679512B2 JP4035610A JP3561092A JP2679512B2 JP 2679512 B2 JP2679512 B2 JP 2679512B2 JP 4035610 A JP4035610 A JP 4035610A JP 3561092 A JP3561092 A JP 3561092A JP 2679512 B2 JP2679512 B2 JP 2679512B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの上送り歯駆動
機構に関し、特に上送り歯の高さ位置を微調節する為の
偏心式位置調節機構を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、針棒を上下動させる針棒上下駆
動機構や送り歯(下送り歯)を上下動させる送り歯上下
駆動機構及び前後動させる送り歯前後駆動機構などを備
えるとともに、上送り歯やこの上送り歯を上下動させる
上送り歯上下駆動機構と前後動させる上送り歯前後駆動
機構とからなる上送り歯駆動機構を備え、加工布の送り
精度を向上させるようにしたオーバーロックミシンなど
種々のミシンが提案されている。
【0003】例えば、本願出願人は、特願平2─130
726号の明細書及び図面において、上送り歯をビス止
めした前後方向向きの上送り台を前後移動可能に支持す
る案内部材を、前後方向向きに配設された揺動支持部材
の長さ方向の略中央部で回動可能に支持し、機枠に回動
可能に枢支された上送り台支持腕の前端部に連結リンク
を介してこの揺動支持部材の後端部を連結する一方、上
送り台を前後に駆動する前後駆動機構や揺動支持部材を
上下に駆動する上下駆動機構を設け、上送り歯に対して
前後運動及び上下運動を組み合わせた布送り運動を下送
り歯と同期して行なうようにしたミシンの上送り歯駆動
機構を提案した。この上送り歯駆動機構においては、上
送り歯の取付部に縦方向に長い長穴を形成し、上送り歯
の高さ位置を任意に設定して、上送り歯を上送り台にビ
ス止めするように構成されている。
【0004】ところで、この上送り歯駆動機構を設けた
オーバーロックミシンで縁かがり縫いを行なう場合、上
送り歯と下送り歯との協働で2枚重ねの加工布を移送す
る関係上、一般に、上送り歯と下送り歯とが最も接近し
たときの送り歯間距離を、通常、加工布1枚分の厚さと
略同等に調節することが望ましい。従って、厚さが異な
る加工布に縁かがり縫いを施すときには、その都度、上
送り歯を上送り台に固定している取付けビスを緩め、前
記送り歯間距離が加工布1枚分の厚さとなるように上送
り歯の高さ位置を微調節し、取付けビスを締めつけるよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上送
り歯駆動機構を備えたオーバーロックミシンなどにおい
て、上送り歯を長穴を介して取付けビスを用いて上送り
台に固定しているだけなので、加工布の厚さに最適な送
り歯間距離とする為に、上送り歯を固定している取付け
ビスを緩めて上送り歯の高さ位置を微調節する場合、上
送り台に対する上送り歯の高さ位置が大きく変動する場
合が多く、上送り歯の高さ位置、特に上下方向における
最下位置の微調節が非常に困難であるという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、上送り歯の上下方向にお
ける最下位置を簡単に且つ高精度に且つ連続的に微調節
できるようなミシンの上送り歯駆動機構を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るミシンの
上送り歯駆動機構は、上送り歯が取付けられた上送り台
と、上送り台を上下方向に駆動する為の揺動支持部材
と、機枠に枢支部を介して回動可能に枢支され一端部に
おいて揺動支持部材に連結される上送り台支持腕と、前
記上送り台を前後方向に往復駆動する為の前後駆動部材
とを備えたものであり、上送り台支持腕を枢支する枢支
部と、揺動支持部材の連結部と、上送り台の前後駆動部
材との連結部の何れかの1個所に、上送り歯の上下方向
における最下位置を連続的に微調節可能な偏心式位置調
節機構を設けたものである。
【0008】請求項2に係るミシンの上送り歯駆動機構
は、請求項1に記載のミシンの上送り歯駆動機構におい
て、前記偏心式位置調節機構は、相互に偏心した1対の
軸部を有する支軸を介して構成されたものである。
【0009】請求項3に係るミシンの上送り歯駆動機構
は、請求項1に記載のミシンの上送り歯駆動機構におい
て、前記偏心式位置調節機構は、支軸とこの支軸に回動
自在に外嵌されその支軸に対して偏心した偏心スリーブ
とを介して構成されたものである。
【0010】
【作用】請求項1に係るミシンの上送り歯駆動機構にお
いては、上送り歯を取付けた上送り台は揺動支持部材を
介して上送り台支持腕の一端部に連結される一方、この
上送り台は前後駆動部材に連結されるので、偏心式位置
調節機構を上送り台支持腕を枢支する枢支部に設けたと
きには、この枢支部における偏心作用に起因して、これ
らの部材を介して上送り歯の上下方向における最下位置
が上下に微調節される。
【0011】また、偏心式位置調節機構を揺動支持部材
の連結部に設けたときには、同様にこの連結部における
偏心作用に起因して、上送り歯の上下方向における最下
位置が上下に微調節される。更に、偏心式位置調節機構
を上送り台の連結部に設けたときには、同様に上送り歯
上下方向における最下位置が上下に微調節される。
【0012】請求項2に係るミシンの上送り歯駆動機構
においては、前記請求項1と略同様に作用するのに加え
て、偏心式位置調節機構は1対の軸部を有する支軸を介
して構成されるので、支軸の回転によるこれら軸部の相
互の偏心により、上送り歯の最下位置が上下に微調節さ
れる。
【0013】請求項3に係るミシンの上送り歯駆動機構
においては、前記請求項1と略同様に作用するのに加え
て、偏心式位置調節機構は支軸と偏心スリーブとを介し
て構成されるので、支軸の回転によるこれら支軸と偏心
スリーブとの偏心により、上送り歯の最下位置が上下に
微調節される。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係るミシンの上送り歯駆動機
構によれば、〔作用〕の項で説明したように、上送り台
支持腕を枢支する枢支部と、揺動支持部材の連結部と、
上送り台の連結部の何れかの1個所に、上送り歯の上下
方向における最下位置を連続的に微調節可能な偏心式位
置調節機構を設けたので、この機構の偏心作用により上
送り歯の上下方向における最下位置を簡単に且つ高精度
且つ連続的に微調節することができる。
【0015】請求項2に係るミシンの上送り歯駆動機構
によれば、〔作用〕の項で説明したように、前記請求項
1と同様の効果が得られる上、1対の軸部を有する支軸
を介して偏心式位置調節機構が構成されるので、偏心式
位置調節機構を簡単化することができる。
【0016】請求項3に係るミシンの上送り歯駆動機構
によれば、〔作用〕の項で説明したように、前記請求項
1と同様の効果が得られる上、支軸と偏心スリーブとを
介して偏心式位置調節機構が構成されるので、偏心式位
置調節機構を簡単化することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、加工布の送り精度を向上させる
ための上送り歯を備えたオーバーロックミシン(縁かが
り縫いミシン)に本発明を適用した場合のものである。
図1に示すように、オーバーロックミシンMには、針棒
66を上下動させる針棒上下駆動機構、上ルーパー及び
下ルーパーを駆動させるルーパー駆動機構、下送り歯6
7を上下方向と前後方向とに夫々駆動する下送り歯駆動
機構、上送り歯24を前後方向に往復駆動する上送り歯
前後駆動機構2と上下方向に往復駆動する上送り歯上下
駆動機構30とを含む上送り歯駆動機構1などが設けら
れている。
【0018】針棒上下駆動機構やルーパー駆動機構や下
送り歯駆動機構などは既存のものと同様なのでその説明
を省略し、上送り歯駆動機構1について、図1〜図6に
基いて説明する。先ず、上送り歯前後駆動機構2につい
て説明すると、ミシンモータ(図示略)で回転駆動され
る駆動軸3に固着された偏心カム4に前後揺動アーム5
の前端部が回転可能に外嵌され、前後揺動アーム5の後
端部は前後揺動軸6に固着した第1リンク7にピン8で
回動自在に連結され、この前後揺動軸6には円弧状の凹
溝10を形成した前後揺動調節部材9が固着されてい
る。この凹溝10にはピン11を設けた角駒12が移動
可能に装着されており、このピン11には第2リンク1
3の下端部が回動自在に連結されている。第2リンク1
3の上端部は揺動軸14に固着した第1アーム15にピ
ン16で回動可能に連結され、この揺動軸14に上端部
を固着した第3リンク(前後駆動部材に相当)17の下
端部には前後方向に延びる板状の上送り台18の後端部
がピン19で回動可能に連結され、この上送り台18は
その前後方向の略中央部で案内部材20に形成された凹
溝21に左方から嵌入して前後移動可能に且つ上下方向
に移動規制されて支持され、その前端部にはビス23で
上送り歯24が取付けられている。
【0019】一方、上送り歯24の前後方向の移動量を
調節するために、前記ピン11に前端部が回動可能に連
結された第4リンク25の後端部は調節リンク26の下
端部に連結されるとともに、調節リンク26の上端部は
支軸27を介して調節レバー28の下端部に連結されて
いる。
【0020】次に、上送り歯上下駆動機構30について
説明すると、前記駆動軸3に固着された偏心カム(図示
略)やリンク機構などを介して揺動駆動される上下揺動
軸31には円弧状の凹溝33を形成した上下揺動調節部
材32が固着されている。この凹溝33にはピン34を
設けた角駒35が移動可能に嵌入されており、このピン
34には第5リンク36の下端部が回動自在に連結され
ている。第5リンク36の上端部は揺動軸37に固着し
た第2アーム38にピン39で回動可能に連結され、こ
の揺動軸37に上端部を固着した第6リンク40の下端
部には案内部材20の右側に隣接し且つ上送り台18と
平行に配設された板状の揺動支持部材41の前端部が入
力支軸42で回動可能に支持されている。この揺動支持
部材41の前後方向の中央部は案内部材20に突設した
ピン22に枢着され、揺動支持部材41はこのピン22
を介して案内部材20を回動可能に支持している。
【0021】前記上送り台18の後側に前後方向向きに
配設された上送り台支持腕44は、後述する枢支部70
を介して機枠50に回動自在に支持され、この上送り台
支持腕44の前端部分には二股部45が形成され、この
二股部45内には第7リンク46の上端部が第1枢支軸
47で回動自在に連結されるとともに、第7リンク46
の下端部には前記揺動支持部材41の後端部が第2枢支
軸48で回動自在に連結されている。即ち、案内部材2
0は第2枢支軸48と入力支軸42との中間において揺
動支持部材41に支持されている。
【0022】一方、前記上送り台支持腕44の後端部の
上方への移動を規制する為に、1対の長孔49aが形成
された位置規制板49が上送り台支持腕44の後端部に
対応する位置に配設され、この位置規制板49はこれら
長孔49aを挿通させたビス51で機枠50に固着さ
れ、この位置規制板49の下端部が上送り台支持腕44
の後端部に上方から当接している。尚、この上送り台支
持腕44の後端部には、上送り歯24を強制的に上動さ
せる為のペダル(図示略)が連結されている。
【0023】一方、上送り歯24の上下方向の移動量を
調節するために、前記ピン34に前端部が回動可能に連
結された第8リンク52の後端部は調節アーム53の下
端部に連結されるとともに、調節アーム53は支軸54
を介して調節レバー55に連結されている。
【0024】次に、上送り台支持腕44を回動可能に機
枠50に枢支する枢支部70について、図2〜図6に基
いて説明すると、前記揺動軸14の後側に左右方向向き
に配設された支軸43には、スリーブ(支軸に相当す
る)71が回転可能に外嵌され、このスリーブ71のス
リーブ本体72は機枠50に回転自在に枢支され且つ固
定ビス(セットビス)75で回転止めされている。この
スリーブ本体72の左端部には、図6に示すように、上
送り台支持腕44の長さ方向の途中部であって、やや後
端寄り部分を回動自在に支持する為の軸部73であっ
て、肉厚を連続的に異ならせた軸部73が一体的に形成
され、更にスリーブ本体72の右端部には、肉厚が一定
である軸部74が一体的に形成されている。そして、軸
部74に外嵌されたストップリング76は、操作ピン7
7の下端部で軸部74に固定され、支軸43挿通した
ストップリング78は上送り台支持腕44の左端面に当
接して支軸43にビス止めされている。
【0025】次に、この枢支部70に設けた偏心式位置
調節機構70Aについて説明すると、相互に偏心した1
対の軸部73・74を有するスリーブ71を介して構成
されている。即ち、図6に示すように、上送り台支持腕
44の回転中心x2はスリーブ本体72の回転中心x1
に対して偏心している。
【0026】従って、固定ビス75を緩める一方、操作
ピン77を回動操作してスリーブ本体72を図6におい
て時計回転方向に回動させたときには、上送り台支持腕
44の回転中心x2は一点鎖線で示す円軌跡上を移動し
て、回転中心x1より下側に移動するので、上送り台支
持腕44は、位置規制板49との規制位置を回動中心と
して、その前端部が下方に大きく移動して第7リンク4
6も下方に移動し、揺動支持部材41は入力支軸42を
回動中心としてその後端部が下方に移動し、その結果、
案内部材20の下方への移動により上送り台18は、ピ
ン19を回動中心としてその前端部が下方へ移動して、
上送り歯24が下方へ移動する。
【0027】一方、操作ピン77を回動操作してスリー
ブ本体72を反時計回転方向に回動させたときには、回
転中心x2は回転中心x1より上側に移動するので、上
送り台支持腕44は、位置規制板49との当接位置を回
動中心として、その前端部が上方に大きく移動するのに
伴って、各部材が上述したのと逆に上方へ移動するの
で、結果的に上送り歯24が上方へ移動する。
【0028】従って、上送り歯の上下位置、特に上下方
向における最下位置を簡単に且つ高精度に且つ連続的に
微調節することができる。しかも、偏心式位置調節機構
70Aは、1対の軸部73・74及びスリーブ本体72
からなるスリーブ71を介して構成されているので、こ
の偏心式位置調節機構70Aを簡単化することができ
る。
【0029】次に、縫製が速度で運転されたときで
も、上送り歯24の上下動を確実にさせるために、案内
部材20を常に下方に弾性付勢する付勢機構60につい
て説明する。上下方向向きで上下移動可能に機枠50に
支持された円筒状の押圧部材61の下端が案内部材20
に上方から当接し、その内部に形成したバネ収容穴には
圧縮バネ62が収容されている。また、この押圧部材6
1の上端部分にはバネ収容穴を形成した調節部材63が
上方から外嵌されている。この調節部材63はその略下
半部分の外周に形成した螺子で機枠50に螺合されてい
る。従って、調節部材63の操作部64を時計方向に回
転させた場合には、圧縮バネ62の弾性力が大きくな
り、強い押圧力Pで案内部材20を下方に弾性付勢し、
また操作部64を反時計方向に回転させた場合には、圧
縮バネ62の弾性力が小さくなり、弱い押圧力Pで案内
部材20を下方に弾性付勢する。尚、符号66は縫針6
5を下端に取付けた針棒、符号67は下送り歯、符号6
8は下送り歯67を上下方向及び前後方向に駆動するレ
バー、符号69は針板である。
【0030】次に、上送り歯駆動機構1の作用につい
て、図2〜図6に基いて説明する。駆動軸3の回転によ
り偏心カム4を介して第1リンク7と前後揺動軸6と前
後揺動調節部材9と角駒12とが揺動するので、第2リ
ンク13と第1アーム15と揺動軸14と第3リンク1
7との揺動により上送り台18が凹溝21に支持された
状態で前後方向に往復駆動され、同時に上送り歯24も
前後方向に往復駆動する。そして、調節レバー28を矢
印Aで示す方向に移動操作することにより、角駒12の
前後揺動軸6からの離間距離が変更されて、第2リンク
13の揺動量つまり上送り歯24の前後方向の移動量が
変更される。
【0031】更に、駆動軸3の回転により上下揺動軸3
1と上下揺動調節部材32と角駒35とが揺動するの
で、第5リンク36と第2アーム38と揺動軸37と第
6リンク40との揺動により、揺動支持部材41は第2
枢支軸48を回動中心として上下方向に揺動して案内部
材20も上下方向に揺動し、同時に上送り台18はピン
19を回動中心として上下方向に揺動するので、上送り
歯24が上下方向に往復駆動される。そして、調節レバ
ー55を矢印Bで示す方向に移動操作することにより、
調節アーム53を介して角駒35の上下揺動軸31から
の離間距離が変更されて第5リンク36の揺動量つまり
上送り歯24の上下方向の移動量が変更される。従っ
て、上送り歯24は前後動と上下動とを組み合わせた布
送り運動をする。
【0032】また、縫製停止時に上送り歯24を針板6
9より上方に強制的に上昇させるためにペダルを操作し
たときには、上送り台支持腕44が矢印C方向に回動す
る。このとき、揺動支持部材41は入力支軸42を回動
中心として第7リンク46を介して図2にて反時計方向
に回動するので、案内部材20と上送り台18とを介し
て上送り歯24が上昇する。
【0033】ところで、前記枢支部70を図7に示す枢
支部90のように構成することも可能である。即ち、前
記支軸43に肉厚が連続的に異なる偏心スリーブ91を
回転可能に外嵌するとともに、この偏心スリーブ91に
上送り台支持腕44Aを回転可能に外嵌し、偏心スリー
ブ91に固着した操作ピン77Aを回動操作して偏心ス
リーブ91を図7において時計回転方向或いは反時計回
転方向に回動させたときには、上送り台支持腕44Aの
回転中心x2は一点鎖線で示す円軌跡上を移動して、偏
心スリーブ91の回転中心x1より下側或いは上側に移
動するので、前述したように、上送り歯24が下方へ或
いは上方へ移動する。
【0034】従って、偏心式位置調節機構90Aは、支
軸43とこの支軸43に回転可能に外嵌された偏心スリ
ーブ91とを介して構成されている。この場合にも、上
送り歯の上下位置、特に上下方向における最下位置を簡
単に且つ高精度に且つ連続的に微調節することができ
る。しかも、偏心式位置調節機構90Aを簡単化するこ
とができる。
【0035】また、上送り台支持腕44Aと第7リンク
46Aとの連結部79を、図8に示すように構成するこ
とも可能である。即ち、第7リンク46Aの上端部と上
送り台支持腕44Aの前端部とを、相対的に偏心した第
1軸部80aと第2軸部80bとからなる偏心支軸80
で連結し、第7リンク46Aの下端部と揺動支持部材4
1の後端部とをピン81で連結させてもよい。この場合
に、偏心支軸80を時計回転方向或いは反時計回転方向
へ回転させると、第1軸部80aの軸中心位置が第2軸
部80bの軸中心位置に対して上下に偏心運動するのに
伴って、第7リンク46Aが上送り台支持腕44Aに対
して上方或いは下方へ移動するので、前述と同様に、上
送り台18の前端部が上方或いは下方へ移動して、同時
に上送り歯24が上方或いは下方へ移動する。
【0036】従って、偏心式位置調節機構79Aは、1
対の軸部80a・80bを有する偏心支軸80を介して
構成されている。この場合にも、上送り歯の上下位置
特に上下方向における最下位置を簡単に且つ高精度に
つ連続的に微調節することができる。しかも、偏心式位
置調節機構79Aを簡単化することができる。
【0037】また、揺動支軸部材41Aと第7リンク4
6Aとの連結部82を、図9に示すように構成すること
も可能である。即ち、第7リンク46Bの下端部と揺動
支軸部材41Bの後端部とを、相対的に偏心した第1軸
部84aと第2軸部84bとからなる偏心支軸84で連
結し、第7リンク46Bの上端部と上送り台支持腕44
Bの前端部とをピン83で連結させてもよい。従って、
同様に、偏心支軸84を時計回転方向或いは反時計回転
方向へ回転させると、第1軸部84aの軸中心位置が第
2軸部84bの軸中心位置に対して上下に偏心運動する
のに伴って、第7リンク46Bが上送り台支持腕44B
に対して上方或いは下方へ移動するので、上送り歯24
が上方或いは下方へ移動する。
【0038】従って、偏心式位置調節機構82Aは、1
対の軸部84a・84bを有する偏心支軸84を介して
構成されている。この場合にも、上送り歯の上下位置
特に上下方向における最下位置を簡単に且つ高精度に
つ連続的に微調節することができる。しかも、偏心式位
置調節機構82Aを簡単化することができる。
【0039】更に、上送り台18Aと第3リンク17A
との連結部85を、図10に示すように構成することも
可能である。即ち、第3リンク17Aの下端部と上送り
台18Aの後端部とを、相対的に偏心した第1軸部86
aと第2軸部86bとからなる偏心支軸86で連結させ
てもよい。従って、同様に、偏心支軸86を時計回転方
向或いは反時計回転方向へ回転させると、第1軸部86
aの軸中心位置が第2軸部86bの軸中心位置に対して
上下に偏心運動するのに伴って、上送り台18Aが第3
リンク17Aに対して上方或いは下方へ移動するので、
前述と略同様に、案内部材20を介して上送り台18A
の前端部が下方或いは上方へ移動して、同時に上送り歯
24が下方或いは上方へ移動する。
【0040】従って、偏心式位置調節機構85Aは、1
対の軸部86a・86bを有する偏心支軸86を介して
構成されている。この場合にも、上送り歯の上下位置
特に上下方向における最下位置を簡単に且つ高精度に
つ連続的に微調節することができる。しかも、偏心式位
置調節機構85Aを簡単化することができる。
【0041】このように、偏心式位置調節機構を、上送
り歯24上下方向に駆動する駆動系における種々の連
結部の何れか1個所に設けることが可能である。尚、上
送り歯駆動機構1は一例を示したものに過ぎず、種々の
上送り歯駆動機構であっても本発明を適用することが出
来、また上送り歯24及び上送り歯駆動機構1を備えた
種々のミシンにも本発明を適用し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オーバーロックミシンの斜視図である。
【図2】ミシンに組み込まれた上送り歯駆動機構の側面
図である。
【図3】上送り歯駆動機構の要部平面図である。
【図4】上送り歯駆動機構の要部斜視図である。
【図5】上送り歯駆動機構の要部背面図である。
【図6】図3の6─6戦断面図である。
【図7】変形例に係る図6相当図である。
【図8】第1変形例に係る上送り台支持腕と第7リンク
の連結部の縦断断面図である。
【図9】第2変形例に係る図8相当図である。
【図10】第3変形例に係る上送り台と第3リンクとの
連結部の縦断断面図である。
【符号の説明】
M オーバーロックミシン 1 上送り歯駆動機構 2 上送り歯前後駆動機構 17 第3リンク 18 上送り台 20 案内部材 24 上送り歯 41 揺動支持部材 44 上送り台支持腕 46 第7リンク 49 位置規制板 70 枢支部 70A 偏心式位置調節機構 71 スリーブ 72 スリーブ本体 73 軸部 74 軸部 90 枢支部 90A 偏心式位置調節機構 91 偏心スリーブ 79 枢支部 79A 偏心式位置調節機構 80 偏心支軸 82 枢支部 82A 偏心式位置調節機構 84 偏心支軸 85 枢支部 85A 偏心式位置調節機構 86 偏心支軸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上送り歯が取付けられた上送り台と、前
    記上送り台を上下方向に駆動する為の揺動支持部材と、
    機枠に枢支部を介して回動可能に枢支され一端部におい
    て前記揺動支持部材に連結される上送り台支持腕と、前
    記上送り台を前後方向に往復駆動する為の前後駆動部材
    とを備えたミシンの上送り歯駆動機構において、 前記上送り台支持腕を枢支する枢支部と、揺動支持部材
    の連結部と、上送り台の前後駆動部材との連結部の何れ
    かの1個所に、上送り歯の上下方向における最下位置を
    連続的に微調節可能な偏心式位置調節機構を設けたこと
    を特徴とするミシンの上送り歯駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記偏心式位置調節機構は、相互に偏心
    した1対の軸部を有する支軸を介して構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載のミシンの上送り歯駆動機
    構。
  3. 【請求項3】 前記偏心式位置調節機構は、支軸とこの
    支軸に回動自在に外嵌されその支軸に対して偏心した偏
    心スリーブとを介して構成されたことを特徴とする請求
    項1に記載のミシンの上送り歯駆動機構。
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