JPH08182877A - ミシンの差動送り調節装置 - Google Patents

ミシンの差動送り調節装置

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JPH08182877A
JPH08182877A JP33741994A JP33741994A JPH08182877A JP H08182877 A JPH08182877 A JP H08182877A JP 33741994 A JP33741994 A JP 33741994A JP 33741994 A JP33741994 A JP 33741994A JP H08182877 A JPH08182877 A JP H08182877A
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Yoshikazu Ebata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型ロックミシンの差動送り装置において、
差動比を変えても総合的な送り量が変わらないようにす
ること。 【構成】 ミシンの主送り台18の送り量を変化させる
送り調節機構と、副送り台28の送り量を変化させる,
差動送りの差動量を変化させる差動調節機構とを有して
いること。前記送り調節機構は送り量調節操作部60に
て、前記差動調節機構は差動調節操作部61にてそれぞ
れ調節可能とすること。前記送り量調節操作部60の操
作にて揺動可能な送り腕43の揺動角度を制御するこ
と。差動調節操作部61の操作にて昇降する差動ロッド
46に設けたピン47の位置にて、前記送り腕43に連
動する差動変換腕49の揺動角度を制御すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型ロックミシンの差
動送り装置において、差動比を変えても総合的な送り量
が変わらないようにしたミシンの差動送り調節装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のミシンにおいて、差動送り機能を
有する送り機構は、送り要素が主送り要素と副送り要素
とに分離され、それぞれの送り要素が送り歯、即ち、主
送り歯・副送り歯を有し、かつ該2つの送り要素におけ
るそれぞれの送り量を制御する送り調節機構を各送り要
素が所有し、更に該2つの送り調節機構を連結関連ずけ
るための連結機構を有し、該連結機構を介すことにより
送り量を調節したときには主・副両送り機構が制御さ
れ、差動量を調節したときには副送り機構のみが制御さ
れる。このことにより差動送り機能を有する送りが発生
・制御されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記差動送
り機能を有する送り発生メカニズムにおいては、ある一
定送り量に対して差動比を変えた場合、主送り量は変化
することなく副送り量のみ変化することとなる。その結
果、総合的な送り量は送り量の変化を意図していないに
もかかわらず変化してしまうことになる。即ち、『差動
比を変えると送り量が変わる』こととなる。これを解決
することが望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで発明者は、前記課
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、その発明
を、ミシンの主送り台の送り量を変化させる送り調節機
構と、副送り台の送り量を変化させる,差動送りの差動
量を変化させる差動調節機構とを有し、前記送り調節機
構は送り量調節操作部にて、前記差動調節機構は差動調
節操作部にてそれぞれ調節可能とし、前記送り量調節操
作部の操作にて揺動可能な送り腕の揺動角度を制御し、
差動調節操作部の操作にて昇降する差動ロッドに設けた
ピンの位置にて、前記送り腕に連動する差動変換腕の揺
動角度を制御するようにしてなるミシンの差動送り調節
装置としたことにより、差動比を変えても、総合的な送
り量が変わらないようにすることができ、前記の課題を
解決したものである。
【0005】
【作用】本発明は、送り調節機構及び差動調節機構を設
け、且つその関連リンク機構を設けて、差動比を変える
操作をしたとき、差動機構と、この補正機構を備えるこ
とで、総合的な送りの表示を変えることなく、自動的に
送り調節機構を変化させ、所定の送り量における所定の
差動比が得られるようにできる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。その図1は本発明のミシン(ロックミシン)全
体構成を示すものであり、ミシン機枠Aはアーム機枠1
とベッド機枠2からなり、該ベッド機枠2にはモータ
(図示せず)により駆動される駆動軸3(図7参照)が
支持され、該駆動軸3の機枠外端にプーリ4が固着され
ている。前記アーム機枠1には針棒5が上下動可能に支
持され前記駆動軸3により伝達軸を介して運動可能に設
けられている。
【0007】前記アーム機枠1の全面には複数の糸調子
器6,6…が配設され、該糸調子器6,6,…はアーム
機枠1の後方に配設した糸立台7に装着される糸駒から
の糸に張力を調節可能に付与している。アーム機枠1の
全面下方にはループカバー8が開閉自在に枢着されてい
る。
【0008】前記ベッド機枠2には上面に針板9が水平
状に設けられ、該針板9の周辺は回動し得るベッドカバ
ー10にて包囲するように設けられている。前記針板9
には前後方向に長く穿設される送り歯窓11が設けら
れ、該送り歯窓11には主送り歯12と副送り歯13と
が備えられている。
【0009】次に、差動送り機構について詳細に説明す
る。該動送り機構は、ボックスFの内部に収納されてお
り、具体的には、図7に示すように、前記駆動軸3には
主送りカム14及び副送りカム15が夫々の対向する端
面14a,15aを適宜間隔を置いてネジ止めされてい
る。主送りカム14には主送り水平リンク16の一端1
6aが、副送りカム15には副送り水平リンク17の一
端17aがそれぞれ回動可能に設けられている。
【0010】前記主送り歯12を前端部に固着した主送
り台18は後端部18aを主送り揺動腕19の上端部1
9aにピン20を介して軸着され、略中央の垂直部に窓
部18bが設けられ、該窓部18bには角駒21が前後
方向にのみ摺動可能に設けられている。前記主送り揺動
腕19は副送り揺動腕22と共に前記ベッド機枠2に固
着された揺動腕台23の両側に立設した支持板24、2
4に水平上に設けられた軸部25に揺動自在に支持され
ている。
【0011】前記副送り揺動腕22の上端22aには副
送り台リンク26の一端26aがピン27を介して連結
されている。前記副送り歯13を前端部に固着した副送
り台28は後端部28aを前記副送り台リンク26の他
端26bにピン29を介して連結されている。前記主送
り台18の窓部18b内には幅広で窓部18bより突出
部を有する角駒21が前後方向に摺動を可能に嵌装され
ている。
【0012】前記副送り台28は主送り台18の上面に
固着された押え板30の下面と窓部18bより突出の前
記角駒21の上面21aとの間にて前後方向の摺動が可
能に狭持されている。前記角駒21は中央に穴部21b
が形成され、該穴部21bを前記副送りカム15に一体
的に設けられた上下送りカム15bに嵌装されている。
角駒21の両側面には前記駆動軸3上に嵌挿の座金3
1,31が配設され、該座金31の両側の突起部31
a,31aを角駒21に穿設の凹部21c,21cに嵌
合して回転止されたものが、前記主送りカム14の端面
14aと副送りカム15の端面15aとの間に装着され
ている。
【0013】前記主送りカム14の外周に一端16aを
嵌装の主送り水平リンク16の他端16bには主送りリ
ンク32の一端32aがピン33を介して連結されてお
り、主送りリンク32の他端32bは前記主送り揺動腕
19の下端部19bとピン34にて連結されている。前
記ピン33上には主送り調節リンク35の一端35aが
回動可能に支持されている。
【0014】また、前記副送りカム15に、一端17a
を嵌装された副送り水平リンク17において、その他端
17bには副送りリンク36の一端36aがピン37を
介して連結されており、副送りリンク36の他端36b
は前記副送り揺動腕22の下端部22bとピン38にて
連結されている。前記ピン37上には副送り調節リンク
39の一端39aが回動可能に支持されている。
【0015】次に、差動送り調節装置について図6及び
図7を参照して述べる。Pは前記主送り調節リンク35
の他端35bと主送り伝達腕40の先端部40aとの連
結軸線を示し、主送り調節リンク35の他端35bと主
送り伝達腕40の先端部40aとは回動可能に設けられ
ている。Qは前記副送り調節リンク39の他端39bと
副送り調節腕41の先端部41aとの連結軸線を示し、
前記副送り調節リンク39の他端39bと副送り調節腕
41の先端部41aとは回動可能に設けられている。以
上のように、ボックスFの部材と、これ以外の側の主送
り伝達腕40又は副送り調節腕41とが連結されてい
る。
【0016】前記主送り伝達腕40は基端がミシン機枠
Aに回転自在に支持された軸部42の一端に固着されて
おり、該軸部42の他端には送り腕43が固着されてい
る。該送り腕43は一端43aに送り量調節操作部60
に送りロッド44が連結されており、前記送り腕43の
他端43bに差動送り調節装置に連結される連結ロッド
45の一端45aが回動可能に連結されている。その連
結ロッド45の他端45bは、差動送り調節装置の差動
変換腕49の下端49bに回動自在に設けられている。
【0017】差動送り調節装置の差動調節操作部61に
より作動される差動ロッド46の下端にはピン47が植
設され、該ピン47は、ミシン機枠Aに固定された固定
板48のガイド長孔48aに遊挿され、図2乃至図6に
おいて上下方向のみ昇降自在に設けられている。その差
動変換腕49の中間に設けた長孔49aが前記ピン47
に遊挿されている。このような構成により、送り量調節
操作部60を回転調節し、その主送り量の比較的早いも
のとして選択すると、図4(A),(B)において、図
2よりも、送りロッド44が下がり、その送り腕43が
図4(A),(B)において時計方向に回動させる。次
いで、差動調節操作部61を回転調節し、その副送り量
の遅いものから早いものを適宜選択する。副送り量が少
ない場合には、差動ロッド46が僅かに下がり〔図4
(A)参照〕、差動変換腕49を図4(A)において時
計方向により僅かな回転を与えることとなり、揺動角度
θ3を小さくできる。副送り量を早くする場合には、図
4(B)において、差動ロッド46が下がり、差動変換
腕49を図4(B)において時計方向により回転を与え
ることとなり、揺動角度θ4 を大きくできる。このよう
に大きくなるのに、差動調節操作部61を回転調節して
比例的ではあるが、急激に揺動角度θが大きくなり、実
験的に調べた総合的な送り量を、前記主送り量と同一に
できる。
【0018】また、主送り量の比較的遅いものとして選
択すると、図2及び図3において、図2よりも、送りロ
ッド44が上昇した位置となっており、その送り腕43
が図2の状態となっている。次いで、差動調節操作部6
1を回転調節し、その副送り量の遅いものから早いもの
を適宜選択する。副送り量が中間の場合には、差動ロッ
ド46が長孔49aの中間位置まで下がり(図2参
照)、差動変換腕49を図2において反時計方向により
僅かな回転を与えることとなり、揺動角度θ1 を小さく
できる。副送り量を早くする場合には、図3において、
差動ロッド46が下がり、差動変換腕49を図3におい
て反時計方向により回転を与えることとなり、揺動角度
θ2 を大きくできる。このように反時計方向に揺動角度
θが大きくなるのは、差動調節操作部61を回転調節し
て反比例的ではあるが、急激にマイナス方向に揺動角度
θが大きくなり、実験的に調べた総合的な送り量を、前
記主送り量と同一にできる。
【0019】以上のように、特に、主送り量が大きい場
合には、差動調節して、大きな副送り量を出した場合に
は、その所定の副送り量よりも大きな値とし、滑り等を
考慮して全体の送り量が、設定した主送り量と同等とな
るようにできる。また、主送り量が少ない場合には、差
動調節して、少ない副送り量を出した場合には、その所
定の副送り量よりも小さな値とし、この場合も滑り等を
考慮して全体の送り量が、設定した主送り量と同等とな
るようにできる。
【0020】また、前記差動変換腕49の上端49cに
設けたピン50が、副送り伝達腕51の他端51aに軸
支されている。その下端(基部)51bは、ミシン機枠
Aに回転自在に支持される軸杆52の一端に固着され、
該軸杆52の他端には副送り連結腕53の基部が固着さ
れている。該副送り連結腕53の先端部53aには前記
副送り調節腕41の他端41bと副送り連結ロッド54
を介して回動可能に連結されている。
【0021】差動送り調節装置の細部について図2及び
図3を参照して以下に述べる。ミシン機枠Aに固定され
た調節台62には送りカム軸63が支持され、該送りカ
ム軸63には前記送り量調節操作部60の回動に連動す
る送りカム64が設けられており、該送りカム64には
外周にローレット等の如き刻まれた細溝が形成された円
板65が一体的に設けられており、該円板65の外周に
対し前記調節台62に設けられた板ばね66の一端が押
圧せしめられ、送りカム64の回転が抵抗あるように規
制されている。
【0022】前記調節台62には軸部67に支持され
て、一端に調節可能に固着され先端を前記送りカム64
の外周に当接する従動子68を備えて揺動可能に支持さ
れた送り調節腕69が設けられており、該送り調節腕6
9の他端69aは前記送りロッド44に回動可能に連結
されると共に前記従動子68を送りカム64に押圧する
ばね70が装着されている。
【0023】また、前記調節台62には差動カム軸71
が支持され、該差動カム軸71には前記差動調節操作部
61の回動に連動する差動カム72が設けられており、
該差動カム72には外周にローレット等の如き刻まれた
細溝が形成された円板73が一体的に設けられており、
該円板73の外周に対し前記調節台62に設けられた板
ばね74の一端が押圧せしめられ、差動カム72の回転
が抵抗あるように規制されている。
【0024】さらに、前記調節台62には軸部75に支
持されて、一端に調節可能に固着され先端を前記差動カ
ム72の外周に当接する従動子76を備えて揺動可能に
支持された差動調節腕77が設けられており、該差動調
節腕77の他端77aは送りロッド44に回動可能に連
結されると共に前記従動子76を差動カム72に押圧す
るばね78が装着されている。
【0025】差動送り調節の作用としては、前記送り量
調節操作部60の回動操作により主送り台18側の主送
り調節リンク35が回動したとき、副送り台28側の副
送り調節リンク39も回動され、主送り台18及び副送
り台28の送り量は所定の比率で調節が行われる。以
下、この調節作用について詳述する。
【0026】まず、前記送り量調節操作部60を操作す
ることにより、前記送りロッド44が図2及び図3の時
計方向に回動して、送り腕43,軸部42,主送り伝達
腕40及び主送り調節リンク35の回動を介して主送り
水平リンク16の運動中心(回転中心)を変え、主送り
リンク32,主送り揺動腕19等を介して主送り台18
の水平運動量が調節される。同時に、前記送り腕43,
連結ロッド45,差動変換腕49,副送り伝達腕51,
軸杆52,副送り連結腕53,副送り連結ロッド54,
副送り調節腕41及び副送り調節リンク39等の回動を
介して副送り水平リンク17の運動中心(回転中心)を
変え、図8(A)又は(B)のように、副送りリンク3
6,副送り揺動腕22等を介して副送り台28の水平運
動量が調節される。
【0027】また、前記差動調節操作部61を操作する
ことにより、差動カム72が回動し、ばね78を抗して
差動調節腕77が図2及び図3において時計方向又は反
時計方向に適宜揺動し、前記差動ロッド46が図2乃至
図6において適宜昇降する。例えば、図3及び図4
(B)に示すように、差動ロッド46が下降した場合に
は、差動変換腕49の揺動角度が大きくなり、これによ
って、副送り伝達腕51の揺動角度を大きくし、この揺
動角の大により、軸杆52,副送り連結腕53,副送り
連結ロッド54,副送り調節腕41及び副送り調節リン
ク39等の回動を介して副送り水平リンク17の運動中
心(回転中心)を変え、副送りリンク36,副送り揺動
腕22等を介して副送り台28の水平運動量を適宜増加
することができる。
【0028】また、図4(A)に示すように、前記差動
調節操作部61を操作することにより、差動ロッド46
が上昇した場合には、差動変換腕49の揺動角度が小さ
くなり、これによって、副送り伝達腕51の揺動角度を
小さくし、この揺動角の小により、軸杆52,副送り連
結腕53,副送り連結ロッド54,副送り調節腕41及
び副送り調節リンク39等の回動を介して副送り水平リ
ンク17の運動中心(回転中心)を変え、副送りリンク
36,副送り揺動腕22等を介して副送り台28の水平
運動量を適宜減少させることができる。
【0029】以上のように、前記送り量調節操作部60
の操作による送り腕43の揺動角で主送り台18を所定
の送り量としても、差動調節操作部61の操作による差
動変換腕49の揺動角の増減により、副送り台28の送
り量を適宜増減でき、さらに、送り量調節操作部60の
操作による送り腕43の揺動角に関係して、差動変換腕
49の揺動角を増減して補正値を加え、これによって、
主送り台18と副送り台28の送り量の比率を適宜変え
ることができるのみならず、特に、総合的な送り量を、
その主送り台18の送り量として所定の値にできる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明では、ミシンの主送り台
18の送り量を変化させる送り調節機構と、副送り台2
8の送り量を変化させる,差動送りの差動量を変化させ
る差動調節機構とを有し、前記送り調節機構は送り量調
節操作部60にて、前記差動調節機構は差動調節操作部
61にてそれぞれ調節可能とし、前記送り量調節操作部
60の操作にて揺動可能な送り腕43の揺動角度を制御
し、差動調節操作部61の操作にて昇降する差動ロッド
46に設けたピン47の位置にて、前記送り腕43に連
動する差動変換腕49の揺動角度を制御するようにして
なるミシンの差動送り調節装置としたことにより、主送
り台18の送り量と副送り台28の送り量との比率を適
宜変えることができるのみならず、特に、比率を変えて
も、総合的な送り量を主送り台18の送り量は常時所定
の値にできる利点がある。
【0031】特に、本発明では、差動調節操作部61の
操作にて昇降する差動ロッド46に設けたピン47の位
置にて、前記送り腕43に連動する差動変換腕49の揺
動角度を制御するようにしたので、主送り台18の送り
量は送り腕43の揺動角度にて、副送り台28の送り量
は差動変換腕49の揺動角度にてそれぞれ決定されるた
め、主送り台18は送り量の構成は、副送り台28の送
り量の構成とは夫々独立して運動が与えられている。さ
らに、副送り台28の送り量は、前記主送り台18の送
り量は送り腕43の揺動角度に関係し、補正送り量を発
生させるように構成されている。このため、ある一定送
り量に対して差動比を変えた場合、主送り量は変化する
ことなく副送り量のみ変化することとなるが、そのとき
の『差動比を変えると送り量が変わる』という点を補正
送り量ができるリンク機構にて解決できる。即ち、差動
送り量を適宜変化させても、主送り量を規制する送り腕
43に連動する差動変換腕49の揺動角度を制御するよ
うにしたので、総合的な送り量を主送り量と実質的に同
一にできる大きな利点がある。さらには、差動送り調節
機構の操作部から差動送り機構までの調節伝達機構の構
造を簡単にしたものである。
【0032】また、請求項2の発明では、ミシンの主送
り台18に設けた主送り歯12の送り量を変化させる送
り調節機構と、副送り台28に設けた副送り歯13の送
り量を変化させる,差動送りの差動量を変化させる差動
調節機構とを有し、前記送り調節機構は送り量調節操作
部60にて、前記差動調節機構は差動調節操作部61に
てそれぞれ調節可能とし、前記送り量調節操作部60の
操作にて揺動可能な送り腕43の揺動角度を制御可能と
し、主送りカム14,主送り水平リンク16等を介して
前記主送り台18に適宜な送り量を与えるように設け、
前記差動調節操作部61の操作にて昇降する差動ロッド
に設けたピン47の位置にて、前記送り腕43に連動す
る差動変換腕49の揺動角度を制御可能とし、副送りカ
ム15,副送り水平リンク17等を介して前記副送り台
28に適宜な送り量を与えるように設け、前記主送り歯
12と副送り歯13とを協動するようにしてなるミシン
の差動送り調節装置としたことにより、ミシンの差動送
り調節機構を、主送り歯12を固着する主送り台18及
び副送り歯13を固着する副送り台28から独立化した
構成とし、そのときの『差動比を変えると送り量が変わ
る』という点を補正送り量としてでき、送り量を所定に
できるし、さらに、簡単なる構成のリンク等で確実なる
差動送りが提供できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の要部正面図
【図3】図2の作用状態を示す要部正面図
【図4】(A)は差動変換腕の揺動角度を小さくした状
態の一部正面図 (B)は差動変換腕の揺動角度を大きくした状態の一部
正面図
【図5】要部部材の分解斜視図
【図6】主要部材の斜視図
【図7】主送り台及び副送り台を協動させる部材の分解
斜視図
【図8】(A)及び(B)は主送り台及び副送り台を協
動させている状態の要部正面図
【符号の説明】
12…主送り歯 13…副送り歯 14…主送りカム 15…副送りカム 16…主送り水平リンク 17…副送り水平リンク 18…主送り台 28…副送り台 43…送り腕 46…差動ロッド 47…ピン 49…差動変換腕 60…送り量調節操作部 61…差動調節操作部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンの主送り台の送り量を変化させる
    送り調節機構と、副送り台の送り量を変化させる,差動
    送りの差動量を変化させる差動調節機構とを有し、前記
    送り調節機構は送り量調節操作部にて、前記差動調節機
    構は差動調節操作部にてそれぞれ調節可能とし、前記送
    り量調節操作部の操作にて揺動可能な送り腕の揺動角度
    を制御し、差動調節操作部の操作にて昇降する差動ロッ
    ドに設けたピンの位置にて、前記送り腕に連動する差動
    変換腕の揺動角度を制御するようにしてなることを特徴
    とするミシンの差動送り調節装置。
  2. 【請求項2】 ミシンの主送り台に設けた主送り歯の送
    り量を変化させる送り調節機構と、副送り台に設けた副
    送り歯の送り量を変化させる,差動送りの差動量を変化
    させる差動調節機構とを有し、前記送り調節機構は送り
    量調節操作部にて、前記差動調節機構は差動調節操作部
    にてそれぞれ調節可能とし、前記送り量調節操作部の操
    作にて揺動可能な送り腕の揺動角度を制御可能とし、主
    送りカム,主送り水平リンク等を介して前記主送り台に
    適宜な送り量を与えるように設け、前記差動調節操作部
    の操作にて昇降する差動ロッドに設けたピンの位置に
    て、前記送り腕に連動する差動変換腕の揺動角度を制御
    可能とし、副送りカム,副送り水平リンク等を介して前
    記副送り台に適宜な送り量を与えるように設け、前記主
    送り歯と副送り歯とを協動するようにしてなることを特
    徴とするミシンの差動送り調節装置。
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