JPH09308296A - ステッピングモータの駆動回路 - Google Patents

ステッピングモータの駆動回路

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JPH09308296A
JPH09308296A JP12348996A JP12348996A JPH09308296A JP H09308296 A JPH09308296 A JP H09308296A JP 12348996 A JP12348996 A JP 12348996A JP 12348996 A JP12348996 A JP 12348996A JP H09308296 A JPH09308296 A JP H09308296A
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Ryoichi Takahashi
良一 高橋
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満次 新井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタや複写機の紙送り機構などに用いら
れる3相のステッピングモーターをマイクロステップ駆
動する駆動回路の改善に関する。 【解決手段】 ステッピングモータ15が、相電流I
u,Iv,Iwが流れた状態で回転の停止/再開を行う
際には、制御部11が、回転の停止/再開を命じるホー
ルド信号Holdを計数器13に出力し、計数器13はホー
ルド信号Holdに基づいてクロックCKの計数を停止/再
開し、クロックCKの計数が停止している時には、一定
の相電流Iu,Iv,Iwをステッピングモータに供給
すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステッピングモータ
の駆動回路に関し、更に詳しく言えば、プリンタや複写
機の紙送り機構などに用いられる3相のステッピングモ
ータをマイクロステップ駆動する駆動回路の改善を目的
とする。近年、5相のステッピングモータよりも駆動回
路が簡素化でき、かつ2相のステッピングモータよりも
低振動の駆動が実現出来るため、3相のステッピングモ
ータの要求が高まってきており、その駆動回路の開発が
要求されてきている。
【0002】
【従来の技術】以下で、従来例に係る3相のステッピン
グモータの駆動回路について図面を参照しながら説明す
る。図3は従来例に係るステッピングモータの駆動回路
の構成図であって、図4はW2−3相励磁における3相
のステッピングモータの駆動状態を説明するタイミング
チャートである。
【0003】この駆動回路は、図3に示すようにマイコ
ン(1)と,カウンタ(3)及び駆動ユニット(4)を
有するドライバ(2)とを備え,U,V,W相の3つの
コイルを有する3相のステッピングモータ(5)に相電
流(Iu,Iv,Iw)を供給してこれを駆動する回路
である。上記回路によれば、マイコン(1)から種々の
制御信号やステッピングモータ(5)の回転駆動に係る
クロック(CK)がドライバ(2)のカウンタ(3)に
入力される。
【0004】カウンタ(3)はこのクロック(CK)を
カウントし、このカウント結果(CC)を駆動ユニット
(4)に出力する。駆動ユニット(4)はこのカウント
結果(CC)に基づいて、ステッピングモータ(5)の
コイル(U,V,W)に供給する相電流(Iu,Iv,
Iw)を生成する。この相電流(Iu,Iv,Iw)
は、モータが一定方向に回転しているときには図4に示
すように正弦波形を描くように変化し、U相の相電流
(Iu),V相の相電流(Iv),W相の相電流(I
w)は、位相角がそれぞれ120°ずつずれている。
【0005】このような相電流(Iu,Iv,Iw)を
ステッピングモータ(5)に供給することにより、クロ
ック(CK)の立上がりに同期して、ステッピングモー
タ(5)が一定の回転角で所定のマイクロステップを刻
むようにステッピングモータ(5)が回転する。上記モ
ータの駆動の際に、相電流(Iu,Iv,Iw)が各コ
イル(U,V,W)に流れた状態で、ステッピングモー
タ(5)を停止させたいような場合が有る(以下でこの
状態をホールド状態と称する)。
【0006】上記回路でホールドさせる場合を図5を参
照しながら以下で説明する。ここでは簡単の為にU相の
コイル(U)に流れる電流(Iu)について説明する。
ホールド状態に切替えたい時刻が図5に示すt1の場合
には、マイコン(1)は時刻(t1)でクロック(C
K)が立ち上がった時点でクロック(CK)の供給を停
止する。すると、カウンタ(3)のカウント数は時刻
(t1)までの状態で保持され、この状態で保持された
ままのカウント結果(CC)が駆動ユニット(4)に出
力される。これはV相、W相についても同様である。
【0007】したがって駆動ユニット(4)は一定のカ
ウント結果(CC)に基づいてこの間一定の相電流(I
u)を生成する。他の相の相電流(Iv,Iw)につい
ても同様に一定値を保つので、ステッピングモータ
(5)は時刻(t1)において、相電流(Iu,Iv,
Iw)が流れた状態で回転を停止し、ホールド状態に移
行する。
【0008】その後、ホールド状態を時刻(t2)で解
除する場合には、時刻(t2)でマイコン(1)がクロ
ック(CK)を再びカウンタ(3)に供給することによ
り、カウンタ(3)のカウント数が保持されていた数か
ら再び増加するので、カウント結果(CC)が再び増加
して相電流(Iu)も再び増加する。他のコイルの相電
流(Iv,Iw)も同様に増加するので、時刻(t2)
でステッピングモータ(5)は回転を再開し、ホールド
状態を脱する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の駆動回路に
よると、ホールド状態の切替の時刻が図5に示す時刻
(t1,t2)のようにクロック(CK)の立上がりに
同期したタイミングであれば特に問題はないが、図5に
示す時刻(t1′,t2′)のようにクロック(CK)
の立上がりに同期していない時刻でホールド状態に切替
えたいような場合には、図5に示すように次のクロック
(CK)の立上がり時すなわち時刻(t1,t2)まで
待たねばならない。
【0010】すなわち時刻(t1′,t2′)で状態を
切替えたい場合には、図5に示すホールド期間(H
T′)が本来のホールド期間であるはずだが、次のクロ
ック(CK)の立上がり時刻(t1,t2)まで待たね
ばならないので、図5に示すHTがホールド期間となっ
てしまい、意図していたホールド期間(HT′)とずれ
てしまう。
【0011】このずれにより、例えばプリンタなどの紙
送り機構に当該ステッピングモータを適用しているよう
な場合には、印字が所定の位置からずれたりするなどの
問題が生じていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の欠点
に鑑みて成されたもので、図1に示すように、3相のス
テッピングモータの駆動に係るクロックを生成し、前記
ステッピングモータが、相電流が流れた状態で回転の停
止/再開を行う際には、前記ステッピングモータの回転
の停止/再開を命じるホールド信号を前記計数器に出力
する制御部と、前記クロックを計数し、相電流が流れた
状態で回転の停止/再開を行う際には、前記ホールド信
号に基づいて前記クロックの計数を停止/再開する計数
器と、前記計数器の計数結果に基づいて前記3相のステ
ッピングモータに相電流を供給し、前記クロックの計数
が停止している時には、一定の相電流を前記ステッピン
グモータに供給することで前記ステッピングモータを駆
動する駆動部とを有するステッピングモータの駆動回路
により、上記課題を解決するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下で、本発明の実施形態に係る
ステッピングモータの駆動回路について図面を参照しな
がら説明する。図1は本発明の実施形態に係るステッピ
ングモータの駆動回路の構成図であって、図2はW2−
3相励磁のステッピングモータの駆動状態を説明するタ
イミングチャートである。
【0014】この駆動回路は、図1に示すようにマイコ
ン(11)と,ドライバ(12)とを備え,U,V,W
相の3つのコイルを有する3相のステッピングモータ
(15)に相電流(Iu,Iv,Iw)を供給してこれ
を駆動する回路である。上記回路の構成について以下で
説明する。マイコン(11)は制御部の一例であって、
種々の制御信号やステッピングモータ(M)の回転状態
を設定するクロック(CK),後述のホールド信号(Ho
ld)などを出力してドライバ(12)の制御を司る回路
である。
【0015】ドライバ(12)はカウンタ(13)及び
駆動ユニット(14)を有し、マイコン(11)の制御
下でステッピングモータ(15)に相電流(Iu,I
v,Iw)を供給して、ステッピングモータ(15)を
駆動する回路である。カウンタ(13)は計数器の一例
であって、マイコン(11)からのクロック(CK)を
カウントして、そのカウント結果(CC)を駆動ユニッ
ト(14)に出力するものである。
【0016】駆動ユニット(14)は、駆動部の一例で
あって、カウント結果(CC)に基づいてU,V,W相
各相の相電流(Iu,Iv,Iw)を生成してステッピ
ングモータ(15)に供給する回路である。以下で上記
回路の動作について説明する。この回路によれば、マイ
コン(11)から種々の制御信号,ステッピングモータ
(15)の回転状態を設定するクロック(CK),ハイ
レベル(以下で“H”と記す)のホールド信号(Hold)
などがドライバ(12)のカウンタ(13)に出力され
る。
【0017】カウンタ(13)はこのクロック(CK)
をカウントし、このカウント結果(CC)を駆動ユニッ
ト(14)に出力する。駆動ユニット(14)はこのカ
ウント結果(CC)に基づいて、ステッピングモータ
(15)のコイル(U,V,W)に供給する相電流(I
u,Iv,Iw)を生成する。この相電流(Iu,I
v,Iw)は、図4に示すように正弦波形を描くように
変化し、U相の相電流(Iu),V相の相電流(I
v),W相の相電流(Iw)は、位相角がそれぞれ12
0°ずつずれている。
【0018】このような相電流(Iu,Iv,Iw)を
ステッピングモータ(15)に供給することにより、ク
ロック(CK)の立上がりに同期してステッピングモー
タ(15)が所定のマイクロステップを刻むようにステ
ッピングモータ(15)が回転し、駆動制御される。以
上の通常回転の際の動作についてはほぼ従来と同様であ
るが、本実施形態に係る駆動回路は、通常の回転状態か
らホールド状態へ切替る際の動作と、ホールド状態から
通常の回転状態に復帰する際の動作が従来と異なる。こ
の点について以下で図2を参照しながら詳細に説明す
る。
【0019】ホールド状態に切替えたい時刻が図2に示
すt1の場合には、マイコン(11)は従来と異なり、
クロック(CK)の供給は停止させない。そのかわりに
通常の回転動作の際には“H”であったホールド信号
(Hold)が時刻(t1)でローレベル(以下“L”と記
す)に切り替わってマイコン(11)からカウンタ(1
3)に出力される。
【0020】“L”のホールド信号(Hold)が時刻(t
1)で入力されると、直ちにカウンタ(13)はクロッ
ク(CK)のカウントを停止する。これによりカウンタ
(13)のカウント数は時刻(t1)までの状態で保持
され、この状態で保持されたままのカウント結果(C
C)が駆動ユニット(14)に出力される。これはV
相、W相についても同様である。
【0021】したがって駆動ユニット(14)は、時刻
(t1)における一定のカウント結果(CC)に基づい
てホールド信号が“L”の期間一定の相電流(Iu)を
生成する。他の相の相電流(Iv,Iw)についても同
様に一定値を保つので、ステッピングモータ(15)は
時刻(t1)において、相電流(Iu,Iv,Iw)が
流れた状態で回転を停止し、ホールド状態に切り替わ
る。
【0022】従来回路では、図2に示すようにホールド
状態に移行したい時刻(t1)がクロック(CK)の立
上がりに同期していない場合には、次のクロック(C
K)の立ち上がり時刻(t1′)まで待たねばホールド
状態に切り替わることができなかったが、本実施形態の
回路では直ちに時刻(t1)でホールド状態に移行する
事ができるので、この間のずれによって生じる種々の不
都合、例えばプリンタなどの紙送り機構に当該ステッピ
ングモータを適用しているような場合には、印字が所定
の位置からずれたりするなどの問題を抑止する事が可能
になる。
【0023】その後、ホールド状態を時刻(t2)で解
除する場合には、時刻(t2)でマイコン(11)がホ
ールド信号(Hold)を再び“H”に切替える。すると、
この時刻(t2)で直ちにカウンタ(13)がカウント
動作を再開し、クロック(CK)のカウント数がホール
ド時に保持されていた数から再び増加するので、相電流
(Iu)が再びホールド解除後の最初のクロックから増
加し、また、他のコイル(U,V)の相電流(Iv,I
w)も同様に増加するので、再びステッピングモータ
(15)は回転を開始して、ホールド状態から通常の回
転状態に切り替わる。
【0024】このときにも、ホールド状態に移行する場
合と同様にしてホールド信号(Hold)の切替えによって
時刻(t2)に直ちに通常の回転動作に復帰する事がで
きるので、プリンタなどの紙送り機構に当該ステッピン
グモータを適用しているような場合には、印字が所定の
位置からずれたりするなどの問題を抑止する事が可能に
なる。
【0025】なお、本実施形態ではホールド信号(Hol
d)は通常回転の際に“H”としてホールド状態の際に
“L”としているが本発明はこれに限らず、通常回転の
際に“L”としてホールド状態の際に“H”に切替えて
も、同様の効果を奏する。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の3相のステ
ッピングモータの駆動回路によれば、相電流が流れた状
態で回転を停止/再開する際には、制御部が計数器に回
転を停止/再開するホールド信号を出力し、計数器はホ
ールド信号に基づいてクロックの計数を停止/再開して
いる。
【0027】このため、制御部がクロックを計数器に供
給/非供給することで回転の停止/再開をしていた従来
と異なり、クロックが立ち上がるまでの間に生じるずれ
による種々の不都合、例えばプリンタなどの紙送り機構
に当該ステッピングモータを適用しているような場合に
印字が所定の位置からずれたりするなどの諸問題を抑止
する事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る3相のステッピングモ
ータの駆動回路の回路図である。
【図2】本発明の実施形態に係る3相のステッピングモ
ータの駆動回路の、ホールド状態に移行する際の動作を
説明するタイミングチャートである。
【図3】従来の3相のステッピングモータの駆動回路の
回路図である。
【図4】3相のステッピングモータの駆動回路の動作を
説明するタイミングチャートである。
【図5】従来の3相のステッピングモータの駆動回路の
ホールド状態に移行する際の動作を説明するタイミング
チャートである。
【符号の説明】
(11) マイコン(制御部) (12) ドライバ (13) カウンタ(計数器) (14) 駆動ユニット(駆動部) (15) ステッピングモータ (CK) クロック (Hold) ホールド信号 (CC) カウント結果 (Iu,Iv,Iw) 相電流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相のステッピングモータの駆動に係る
    クロックを生成し、前記ステッピングモータが、相電流
    が流れた状態で回転の停止/再開を行う際には、前記ス
    テッピングモータの回転の停止/再開を命じるホールド
    信号を前記計数器に出力する制御部と、 前記クロックを計数し、相電流が流れた状態で回転の停
    止/再開を行う際には、前記ホールド信号に基づいて前
    記クロックの計数を停止/再開する計数器と、 前記計数器の計数結果に基づいて前記ステッピングモー
    タに相電流を供給し、前記クロックの計数が停止してい
    る時には、一定の相電流を前記ステッピングモータに供
    給することで前記ステッピングモータを駆動する駆動部
    とを有するステッピングモータの駆動回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11606051B2 (en) * 2019-10-31 2023-03-14 Seiko Epson Corporation Motor driving circuit, integrated circuit device, electronic apparatus, and motor control method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11606051B2 (en) * 2019-10-31 2023-03-14 Seiko Epson Corporation Motor driving circuit, integrated circuit device, electronic apparatus, and motor control method

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