JPH09306920A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JPH09306920A
JPH09306920A JP12472496A JP12472496A JPH09306920A JP H09306920 A JPH09306920 A JP H09306920A JP 12472496 A JP12472496 A JP 12472496A JP 12472496 A JP12472496 A JP 12472496A JP H09306920 A JPH09306920 A JP H09306920A
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JP
Japan
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semiconductor
integrated circuit
circuit device
gettering
semiconductor integrated
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JP12472496A
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English (en)
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Katsuyuki Asaka
勝征 朝香
Daisuke Okada
大介 岡田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/322Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to modify their internal properties, e.g. to produce internal imperfections
    • H01L21/3221Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to modify their internal properties, e.g. to produce internal imperfections of silicon bodies, e.g. for gettering
    • H01L21/3226Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to modify their internal properties, e.g. to produce internal imperfections of silicon bodies, e.g. for gettering of silicon on insulator

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁層上に素子形成用の半導体層を設けてな
る基板を用いた半導体集積回路装置において、汚染要素
に起因する素子特性の劣化を抑制する。 【解決手段】 絶縁層1b上に素子形成用の半導体層1
cを設けてなるSOI基板1を用いた半導体集積回路装
置において、素子形成用の半導体層1cに汚染要素を捕
縛するためのゲッタリング部2aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造技術に関し、特に、SOI(Silicon
On Insulator)基板を用いた半導体集積回路装置および
その製造方法に適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】SOI技術は、絶縁層上に薄い半導体層
を設け、その薄い半導体層に所定の集積回路素子を形成
する技術であり、完全な素子分離が可能である、能
動的な寄生素子が形成されるのを防止できる等、種々の
顕著な特性を有している。
【0003】通常のSOI基板は、支持基板上に絶縁層
を介して素子形成用の半導体層を設けるようにしてい
る。この支持基板は、主としてSOI基板の強度等を確
保するための部材であり、通常、熱膨張係数を合わせ半
導体集積回路装置の製造プロセス中における熱応力を緩
和する等の観点から半導体基板が用いられている。
【0004】なお、SOI技術については、例えば日刊
工業新聞社、昭和62年9月29日発行、「CMOSデ
バイスハンドブック」P385〜P400に記載があ
り、SOI技術の利点やSOI基板の形成方法等につい
て詳細に説明されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、本発明者の
検討によれば、SOI基板を用いた半導体集積回路装置
においては、以下の問題があることを見出した。
【0006】すなわち、SOI基板は、素子形成用の半
導体層の主面からの鉄(Fe)や金(Au)等のような
重金属原子による汚染に対して弱く、その半導体集積回
路装置の歩留りが低下してしまう問題である。
【0007】本発明の目的は、絶縁層上に素子形成用の
半導体層を設けてなる基板を用いた半導体集積回路装置
において、汚染要素に起因する素子特性劣化を抑制する
ことのできる技術を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0010】本発明の半導体集積回路装置は、支持基板
上に絶縁層を介して素子形成用の半導体層を設けてなる
基板を用いた半導体集積回路装置であって、前記素子形
成用の半導体層において、前記絶縁層が接する面側に、
汚染要素を捕縛する複数の第1ゲッタリング部を設けた
ものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する(なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する)。
【0012】(実施の形態1)図1は本発明の一実施例
である半導体集積回路装置の要部断面図、図2は図1の
半導体集積回路装置の要部平面図、図3〜図20は図1
の半導体集積回路装置の製造工程中における半導体基板
の要部断面図である。
【0013】まず、本実施の形態1の半導体集積回路装
置の構造を図1および図2によって説明する。
【0014】この半導体集積回路装置を構成する半導体
基板には、図1に示すように、SOI基板1が使用され
ている。SOI基板1は、支持基板1aと、その上面に
形成された絶縁層1bと、その上面に形成された素子形
成用の半導体層1cとを有している。
【0015】支持基板1aは、主にSOI基板1の強度
を確保するための構成部であり、例えば厚さ550μm
程度のp形のシリコン(Si)単結晶からなる。
【0016】絶縁層1bは、支持基板1aと半導体層1
cとを電気的に絶縁した状態で接合するための構成部で
あり、例えば厚さ0.5μm程度の二酸化シリコン(Si
2)からなる。
【0017】半導体層1cは、薄い半導体層1c1 上に
エピタキシャル層1c2 が積み重ねられて形成されてお
り、その厚さは、例えば1.5μm程度である。薄い半導
体層1c1 およびエピタキシャル層1c2 は、例えばn
- 形のSi単結晶からなる。
【0018】ところで、本実施の形態1においては、半
導体層1cおよび支持基板1aにおいて、絶縁層1bに
接触する全面に、それぞれ複数のフィールド絶縁膜で形
成されたゲッタリング部(第1のゲッタリング部)2a
およびゲッタリング部(第2のゲッタリング部)2bが
形成されている。
【0019】この構造では、このゲッタリング部2a,
2bを構成するフィールド絶縁膜の端部近傍に歪み部等
が形成される結果、その歪み部等に、例えばFeやAu
等のような重金属原子等を捕縛することが可能となって
いる。
【0020】すなわち、本実施の形態1の半導体集積回
路装置は、重金属原子等のような汚染要素を素子形成領
域から離れた位置で捕縛することができるので、その汚
染要素に起因する素子特性の劣化を抑制することが可能
となっている。
【0021】このゲッタリング部2a, 2bは、図2に
示すように、図2の上下左右の方向に所定の間隔を隔て
て規則的に配置されている。ただし、ゲッタリング部2
a,2bの配置の仕方は、これに限定されるものではな
く種々変更可能であり、例えば特にゲッタリング効果を
必要とする領域にはゲッタリング部2a, 2bを他の領
域よりも多めに配置しても良いし、不規則的な配置の仕
方でも良い。
【0022】各ゲッタリング部2a, 2bは、例えばS
iO2 からなり、その平面形状は、例えば略正方形状に
形成されている。ただし、その形状は種々変更可能であ
る。また、形成場所に応じて大きさを変えても良い。
【0023】SOI基板1の半導体層1c上には、例え
ばBiCMOS(Bipoior Complimentary MOS)回路が形
成されている。なお、図1においてBIはバイポーラト
ランジスタ(以下、単にトランジスタという)形成領
域、NMはnチャネル形のMOS・FET(以下、単に
nMOSという)形成領域、PMはpチャネル形のMO
S・FET(以下、単にpMOSという)形成領域およ
びRは抵抗領域を示している。
【0024】図1には、一例として、例えばnMOS3
と、pMOS4と、不純物を含有するポリシリコンから
なる抵抗5と、npn形のトランジスタ6とが示されて
いる。なお、CMOS回路は、nMOS3とpMOS4
とによって構成されている。
【0025】nMOS3、pMOS4およびnpn形の
トランジスタ6は、素子分離部7によって電気的に分離
されている。素子分離部7は、半導体層1cの上部に形
成されたフィールド絶縁膜7aと、そのフィールド絶縁
膜7aの上部から絶縁層1bに達する程度に延びる溝形
素子分離部7bとによって構成されている。
【0026】フィールド絶縁膜7aは、例えばSiO2
からなる。また、溝形素子分離部7bは、溝内に、例え
ばSiO2 からなる絶縁膜が埋め込まれて形成されてい
る。
【0027】nMOS形成領域NMの半導体層1cの上
部には、pウエル8Pが形成されている。このpウエル
8Pには、例えばp形不純物のホウ素が含有されてい
る。
【0028】そして、このpウエル8P上に、LDD構
造を有するnMOS3が形成されている。このnMOS
3は、一対の半導体領域3nl,3nlと、ゲート絶縁
膜3niと、ゲート電極3ngとを有している。なお、
ゲート電極3ng上には、例えばSiO2 からなるキャ
ップ絶縁膜9が形成されている。また、ゲート電極3n
gの側面には、例えばSiO2 からなるサイドウォール
10が形成されている。
【0029】半導体領域3nlは、ソース・ドレイン領
域を形成する領域であり、低濃度領域3nl1 と高濃度
領域3nl2 とから構成されている。半導体領域3nl
には、例えばn形不純物のリンまたはヒ素(As)が含
有されている。
【0030】図1においては一方の半導体領域3nl
が、絶縁膜11a〜11cに穿孔された接続孔12aを
通じて、例えばアルミニウム(Al)−Si−銅(C
u)合金からなる第1層配線13L1 と電気的に接続さ
れている。なお、絶縁膜11a〜11cは、例えばSi
2 からなる。
【0031】ゲート電極3ngは、例えば低抵抗ポリシ
リコン層3ng1 と、タングステンシリサイド(WSi
2 )等からなるシリサイド層3ng2 とが下層から順に
積層されて構成されている。
【0032】pMOS形成領域PMの半導体層1cの下
部には、埋込領域14Nが形成されている。この埋込領
域14Nは、高電位側の電源電圧を供給する埋め込み配
線を形成しており、例えばn形不純物のアンチモン(S
b)またはヒ素(As)が含有されて形成されている。
【0033】また、pMOS形成領域PMの半導体層1
cの上部には、nウエル8Nが形成されている。このn
ウエル8Nには、例えばn形不純物のリンが含有されて
いる。
【0034】そして、このnウエル8N上に、LDD構
造を有するpMOS4が形成されている。このpMOS
4は、一対の半導体領域4pl,4plと、ゲート絶縁
膜4piと、ゲート電極4pgとを有している。なお、
ゲート電極pg上には、例えばSiO2 からなるキャッ
プ絶縁膜9が形成されている。また、ゲート電極4pg
の側面には、例えばSiO2 からなるサイドウォール1
0が形成されている。
【0035】半導体領域4plは、ソース・ドレイン領
域を形成する領域であり、低濃度領域4pl1 と高濃度
領域4pl2 とから構成されている。半導体領域4pl
には、例えばp形不純物のホウ素が含有されている。
【0036】図1においては一方の半導体領域4pl
が、絶縁膜11a〜11cに穿孔された接続孔12aを
通じて、例えばAl−Si−Cu合金からなる第1層配
線13L1 と電気的に接続されている。なお、絶縁膜1
1a〜11cは、例えばSiO2 からなる。
【0037】ゲート電極4pgは、例えば低抵抗ポリシ
リコン層4pg1 と、WSi2 等からなるシリサイド層
4pg2 とが下層から順に積層されて構成されている。
【0038】トランジスタ形成領域BIには、npn形
のトランジスタ6を構成するn+ 形のコレクタ埋込領域
6NBLが形成されている。このn+ 形のコレクタ埋込領
域6NBLは、コレクタ抵抗を下げるための構成部であ
り、例えばn形不純物のSbまたはAsが含有されて形
成されている。
【0039】このn+ 形のコレクタ埋込領域6NBL上の
エピタキシャル層1c2 には、n形半導体領域6NPC、
ベース領域6B、エミッタ領域6Eおよびコレクタ引出
し領域6Cが形成されている。
【0040】n形半導体領域6NPCには、例えばn形不
純物のリン等が含有されている。
【0041】ベース領域6Bは、ベース引出し領域6B
1 と、それに囲まれた真性ベース領域6B2 とから構成
されている。ベース引出し領域6B1 および真性ベース
領域6B2 には、例えばp形不純物のホウ素が含有され
ている。ただし、ベース引出し領域6B1 の方が、真性
ベース領域6B2 よりも不純物濃度が高く設定されてい
る。
【0042】ベース引出し領域6B1 は、ベース引出し
電極6BTと電気的に接続されている。このベース引出
し電極6BTは、例えばp形の低抵抗ポリシリコンから
なり、絶縁膜11b, 11cに穿孔された接続孔12a
を通じて第1層配線13L1と電気的に接続されてい
る。
【0043】エミッタ領域6Eは、真性ベース領域6B
2 の上部に形成されている。このエミッタ領域6Eに
は、例えばn形不純物のリンまたはAsが含有されてい
る。エミッタ領域6Eは、エミッタ引出し電極6ETと
電気的に接続されている。
【0044】このエミッタ引出し電極6ETは、例えば
n形の低抵抗ポリシリコンからなり、絶縁膜11cに穿
孔された接続孔12aを通じて第1層配線13L1 と電
気的に接続されている。
【0045】コレクタ引出し領域6Cには、例えばn形
不純物のリンまたはAsが含有されている。このコレク
タ引出し領域6Cは、絶縁膜11および絶縁膜11a〜
11cに穿孔された接続孔12aを通じて第1層配線1
3L1 と電気的に接続されている。
【0046】上記した絶縁膜11cの上面には、例えば
SiO2 からなる層間絶縁膜11dが堆積されており、
これによって第1層配線13L1 が被覆されている。
【0047】層間絶縁膜11d上には、例えばAl−S
i−Cu合金からなる第2層配線13L2 が形成されて
いる。図1においては所定の第2層配線13L2 が、下
層の層間絶縁膜11dに穿孔された接続孔12bを通じ
て第1層配線13L1 と電気的に接続されている。
【0048】また、層間絶縁膜11d上には、表面保護
膜15が堆積されており、これによって第2層配線13
L2 が被覆されている。この表面保護膜15は、例えば
SiO2 からなる絶縁膜上に窒化シリコンからなる絶縁
膜が堆積されて形成されている。
【0049】次に、本実施の形態1の半導体集積回路装
置を構成するSOI基板1の製造方法を図3〜図10に
よって説明する。
【0050】まず、図3に示すように、素子形成用の半
導体ウエハ1cWを用意する。この半導体ウエハ1cW
上に、例えばSiO2 からなる絶縁膜および窒化シリコ
ンからなる窒化膜を下層から順に堆積した後、それらの
絶縁膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術
によってパターニングすることにより、半導体ウエハ1
cW上にパッド膜16a1 および窒化膜16b1 のパタ
ーンを形成する。
【0051】続いて、図4に示すように、半導体ウエハ
1cWに対して熱酸化処理を施すことにより、半導体ウ
エハ1cWの所定の位置に選択的に、例えばSiO2
らなるゲッタリング部2aを複数形成する。
【0052】その後、図5に示すように、支持基板用の
半導体ウエハ1aWを用意する。この半導体ウエハ1a
Wには、素子形成用の半導体ウエハ1cWと同じ方法に
よって、例えばSiO2 からなるゲッタリング部2bが
複数形成されている。
【0053】また、支持基板用の半導体ウエハ1aWに
おいてゲッタリング部2bの形成面上には、ゲッタリン
グ部2bを被覆するように接合用の絶縁層1bがCVD
法等によて形成されている。
【0054】次いで、素子形成用の半導体ウエハ1cW
と、支持基板用の半導体ウエハ1aWとを、その各々の
ゲッタリング部2a, 2bの形成面を対向させ、絶縁層
1bを介して重ね合わせた状態で熱処理を施すことによ
り、図6に示すように、各々の半導体ウエハ1cW, 1
aWを接合する。
【0055】その後、素子形成用の半導体ウエハ1cW
の非接合面(裏面)を研削および研磨することにより、
絶縁層1b上に薄い半導体層1c1 を形成し、SOI基
板1を製造する。
【0056】また、SOI基板1を製造する他の方法と
して、例えば次のようにしても良い。
【0057】まず、図4に示したように、素子形成用の
半導体ウエハ1cWにゲッタリング部2aを形成した
後、そのゲッタリング部2aの上部を除去することによ
り、図8に示すように、素子形成用の半導体ウエハ1c
Wにおけるゲッタリング部2aの形成面を平坦にする。
【0058】続いて、図9に示すように、支持基板用の
半導体ウエハ1aWを用意する。この半導体ウエハ1a
Wには、例えばSiO2 からなるゲッタリング部2bが
複数形成されている。また、この半導体ウエハ1aWに
おいてゲッタリング部2bの形成面上には、ゲッタリン
グ部2bを被覆するように絶縁層1bがCVD法等によ
て形成されている。
【0059】その後、素子形成用の半導体ウエハ1cW
と、支持基板用の半導体ウエハ1aWとをそのゲッタリ
ング部2a, 2bの形成面を対向させ、絶縁層1bを介
して重ね合わせた状態で熱処理を施すことにより、図1
0に示すように、各々の半導体ウエハ1cW, 1aWを
接合する。
【0060】この際、半導体ウエハ1cWにおけるゲッ
タリング部2aの形成面が平坦になっているので、支持
基板用の半導体ウエハ1aWとの重ね合わせが容易であ
るとともに、接合上の信頼性を向上させることが可能と
なっている。
【0061】その後、素子形成用の半導体ウエハ1cW
の非接合面(裏面)を研削および研磨することにより、
絶縁層1b上に薄い半導体層1c1 (図7参照)を形成
し、SOI基板1を製造する。
【0062】次に、本実施の形態1の半導体集積回路装
置の製造方法を図11〜図20によって説明する。
【0063】まず、上述のようにして製造されたSOI
基板1の半導体層1c1 上に熱酸化処理により、例えば
SiO2 等からなるパッド膜を形成した後、その上面に
窒化シリコンからなる窒化膜をCVD法等によって堆積
する。
【0064】続いて、そのパッド膜および窒化膜の所定
部分をエッチング処理によって除去し、図11に示すよ
うに、パッド膜16a2 および窒化膜16b2 のパター
ンを形成した後、SOI基板1に対して、例えばn形不
純物のSbを熱拡散処理によって導入することにより、
パッド膜16a2 および窒化膜16b2 から露出する半
導体層1c1 にコレクタ埋込層6NBLおよび埋込領域1
4Nの基本領域を形成する。
【0065】次いで、パッド膜16a2 および窒化膜1
6b2 を除去する工程等を経た後、SOI基板1に対し
てエピタキシャル処理を施すことにより、図12に示す
ように、半導体層1c1 上に、例えばSi単結晶からな
る半導体層1c2 を形成する。
【0066】続いて、SOI基板1の半導体層1c2 上
に熱酸化処理により、例えばSiO2 等からなるパッド
膜を形成した後、その上面に窒化シリコンからなる窒化
膜をCVD法等によって堆積する。
【0067】その後、そのパッド膜および窒化膜の所定
部分をエッチング処理によって除去することにより、図
12に示すように、コレクタ埋込領域6NBLおよび埋込
領域14Nの上方が露出するようなパッド膜16a3 お
よび窒化膜16b3 のパターンを形成する。
【0068】次いで、SOI基板1に対して、例えばn
ウエル形成用のn形不純物のリンをイオン注入法等によ
って導入することにより、パッド膜16a3 および窒化
膜16b3 から露出する半導体層1c2 にnウエルとな
るn形半導体領域17N1 を形成する。
【0069】続いて、SOI基板1に対して熱酸化処理
を施すことにより、図13に示すように、半導体層1c
2 上において、コレクタ埋込領域6NBLおよび埋込領域
14Nの上方にフィールド絶縁膜18aを選択的に形成
する。
【0070】その後、窒化膜を熱リン酸等によって除去
した後、そのフィールド絶縁膜18aをイオン注入マス
クとして、半導体層1c2 に、例えばpウエル形成用の
p形不純物のフッ化ホウ素イオン(BF2+)をイオン注
入することにより、pウエルとなるp形半導体領域17
P1 を形成する。
【0071】次いで、SOI基板1に対して熱処理を施
すことにより、図14に示すように、半導体層1c2
に、pウエル8Pおよびnウエル8Nを形成する。
【0072】続いて、SOI基板1に対して熱酸化処理
を施すことにより、半導体層1c2上にパッド酸化膜1
6a3 を形成した後、その上に窒化シリコンからなる窒
化膜をCVD法等によって堆積する。
【0073】その後、その窒化膜において素子分離領域
および素子内分離領域となる部分を除去し窒化膜16b
3 のパターンを形成した後、SOI基板1に対して、熱
酸化処理を施すことにより、図15に示すように、素子
分離および素子内分離用のフィールド絶縁膜7aを形成
する。
【0074】次いで、素子分離領域にSOI基板1の絶
縁層1bの上部に達する程度の溝をドライエッチング法
等によって形成した後、その溝内に、例えばSiO2
からなる絶縁膜を埋め込み、溝形素子分離部7bを形成
する。
【0075】続いて、SOI基板1上に、npn形のト
ランジスタ6(図1参照)のコレクタ引出し領域が露出
するようなフォトレジストパターン19aをフォトリソ
グラフィ技術によって形成する。
【0076】その後、そのフォトレジストパターン19
aをイオン注入マスクとして、半導体層1c2 に、例え
ばn形不純物のリンをイオン注入した後、SOI基板1
に対して熱処理を施すことにより、図16に示すよう
に、npn形のトランジスタ6のコレクタ引出し領域6
Cを形成する。
【0077】その後、SOI基板1に対して熱酸化処理
を施すことにより、ゲート絶縁膜4pi, 3niを同時
に形成した後、SOI基板1上に、例えばポリシリコン
等からなる半導体膜をCVD法等によって堆積する。
【0078】次いで、その半導体膜に対して、例えばn
形不純物のリンを導入した後、その半導体膜上に、例え
ばWSi2 等のようなシリサイド膜をスパッタリング法
等によって堆積する。
【0079】続いて、そのシリサイド膜上に、例えばS
iO2 等からなる絶縁膜をCVD法等によって堆積した
後、その絶縁膜上にnMOSおよびpMOSのゲート電
極形成用のフォトレジストパターンをフォトリソグラフ
ィ技術によって形成する。
【0080】その後、そのフォトレジストパターンをエ
ッチングマスクとして、絶縁膜、シリサイド膜および半
導体膜をドライエッチング法等によってパターニングす
ることにより、ゲート電極3ng,4pgおよびキャッ
プ絶縁膜9を形成する。
【0081】次いで、nMOS形成領域およびpMOS
形成領域に、例えばn形不純物のリン、p形不純物のホ
ウ素をそれぞれ別々に注入することにより、低濃度領域
3nl1,4pl1 を形成する。
【0082】続いて、SOI基板1上に、例えばSiO
2 等からなる絶縁膜をCVD法等によって堆積した後、
その絶縁膜をエッチバックすることにより、図17に示
すように、ゲート電極3pg, 4ngの側面にサイドウ
ォール10を形成する。
【0083】その後、SOI基板1上に、例えばSiO
2 からなる絶縁膜11aをCVD法等によって形成した
後、図18に示すように、その絶縁膜11aにおいて、
npnトランジスタ形成領域におけるベース領域および
エミッタ領域の半導体層1c2 が露出するような接続孔
20を穿孔する。
【0084】次いで、SOI基板1上に、例えば低抵抗
ポリシリコンからなる導体膜をCVD法等によって堆積
した後、その導体膜をフォトリソグラフィ技術およびド
ライエッチング技術等によってパターニングすることに
より、ベース引出し電極形成用のp形の導体パターン2
1を形成する。
【0085】続いて、図19に示すように、このSOI
基板1上に、例えばSiO2 からなる絶縁膜11bをC
VD法等によって堆積した後、npnトランジスタのエ
ミッタ形成領域上におけるp形の導体パターン21およ
び絶縁膜11bを除去することにより、半導体層1c2
の上面が露出するような開口部22を形成する。これに
より、p形のベース引出し電極6BTを形成する。
【0086】その後、ベース引出し電極6BTおよび残
された絶縁膜11bをマスクとして、SOI基板1の半
導体層1c2 に、例えばn形不純物のリンをイオン注入
法等によって注入する。これは、n形半導体領域6NPC
を形成するための工程である。
【0087】次いで、ベース引出し電極6BTおよび残
された絶縁膜11bをマスクとして、SOI基板1の半
導体層1c2 に、例えばp形不純物のホウ素をイオン注
入法等によって注入する。これは、真性ベース領域6B
2 を形成するための工程である。
【0088】続いて、SOI基板1に対して熱処理を施
すことにより、npnトランジスタ形成領域に、n形半
導体領域6NPCおよび真性ベース領域6B2 を形成す
る。
【0089】また、ベース引出し電極6BTのp形不純
物を半導体層1c2 に拡散させる。これにより、図20
に示すように、真性ベース領域6B2 を形成する。
【0090】その後、SOI基板1上に、例えばSiO
2 からなる絶縁膜をCVD法等によって堆積した後、そ
の絶縁膜をエッチバックすることにより、開口部22の
側面にサイドウォール23を形成する。
【0091】次いで、SOI基板1上に、例えば低抵抗
ポリシリコンからなる導体膜をCVD法等によって形成
した後、その導体膜をフォトリソグラフィ技術およびド
ライエッチング技術等によってパターニングすることに
より、エミッタ引出し電極6ETおよび抵抗5を形成す
る。
【0092】続いて、SOI基板2に対して熱処理を施
すことにより、エミッタ引出し電極6ETのn形不純物
を半導体層1c2 に拡散させることにより、エミッタ領
域6Eを形成する。
【0093】その後、SOI基板1に、例えばSiO2
からなる絶縁膜11cをCVD法等によって堆積した
後、絶縁膜11a〜11cに接続孔12aを穿孔する。
【0094】以降は、通常の配線形成方法に従って配線
を形成することにより、図1に示した半導体集積回路装
置を製造する。
【0095】このように、本実施の形態1によれば、以
下の効果を得ることが可能となる。
【0096】(1).半導体層1cおよび支持基板1aにお
いて、絶縁層1bとの接合面側の全面に、それぞれ複数
のゲッタリング部2a, 2bを設けたことにより、例え
ばFeやAu等のような重金属原子等を素子形成領域か
ら離れたゲッタリング部2a,2bで捕縛することがで
きるので、その汚染要素に起因する素子特性の劣化を抑
制することが可能となる。
【0097】(2).上記(1) により、SOI基板1を有す
る半導体集積回路装置の信頼性を向上させることが可能
となる。
【0098】(実施の形態2)図21は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部断面図、図2
2〜図25は図21の半導体集積回路装置の製造工程中
における要部断面図である。
【0099】本実施の形態2においては、図21に示す
ように、支持基板1aにおいて、絶縁層1bの接合面側
に複数の溝形ゲッタリング部(第2のゲッタリング部)
2cが形成されている。溝形ゲッタリング部2cの溝内
には、例えばSiO2 からなる絶縁膜が埋め込まれてい
る。これ以外は、前記実施の形態1と同じ構造となって
いる。
【0100】このようなSOI基板1を製造するには、
例えば次のようにする。
【0101】まず、図22に示すように、支持基板用の
半導体ウエハ1aWの上部に所定深さの溝24をフォト
リソグラフィ技術およびドライエッチング法等によって
穿孔した後、その支持基板用の半導体ウエハ1aWにお
いて溝形成面に、例えばSiO2 からなる絶縁膜25を
熱酸化法等によって形成する。
【0102】続いて、その絶縁膜25の上部をエッチバ
ックし、図23に示すように、溝24内のみに絶縁膜2
5を埋め込み、溝24の周辺の絶縁膜25を除去してし
まうことにより、溝形ゲッタリング部2cを形成する。
これにより、半導体ウエハ1aWのゲッタリング部形成
面側は平坦になる。
【0103】その後、支持基板用の半導体ウエハ1aW
において溝形ゲッタリング部2cの形成面上に、例えば
SiO2 等からなる絶縁層1bをCVD法等によって形
成する。
【0104】次いで、図24に示すように、素子形成用
の半導体ウエハ1cWのゲッタリング部2aの形成面
と、支持基板用の半導体ウエハ1aWの溝形ゲッタリン
グ部2cの形成面とを対向させ、双方を絶縁層1bを介
して重ね合わせた状態で熱処理を施す。
【0105】これにより、図25に示すように、各々の
半導体ウエハ1cW, 1aWを接合する。この際、支持
基板用の半導体ウエハ1aWの接合面が平坦になってい
るので、素子形成用の半導体ウエハ1cWとの重ね合わ
せが容易であるとともに、接合上の信頼性を向上させる
ことが可能となっている。なお、素子形成用の半導体ウ
エハ1cWのゲッタリング部2aの形成方法は、前記実
施の形態1で説明した方法と同じである。
【0106】その後、素子形成用の半導体ウエハ1cW
の非接合面(裏面)を研削および研磨することにより、
絶縁層1b上に薄い半導体層1c1 を形成し、SOI基
板1を製造する。
【0107】このように本実施の形態2においては、前
記実施の形態1で得られた効果の他に、以下の効果を得
ることが可能となっている。
【0108】(1).支持基板用の半導体ウエハ1aWの接
合面が平坦になっているので、素子形成用の半導体ウエ
ハ1cWとの重ね合わせが容易であるとともに、接合上
の信頼性を向上させることが可能となる。
【0109】(2).上記(1) により、SOI基板を有する
半導体集積回路装置の信頼性を向上させることが可能と
なる。
【0110】(実施の形態3)図26は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部断面図、図2
7および図28は図26の半導体集積回路装置の製造工
程中における要部断面図である。
【0111】本実施の形態3においては、図26に示す
ように、半導体層1c1 の下面側に複数のゲッタリング
部(第1のゲッタリング部)2dが形成されている。
【0112】このゲッタリング部2dは、例えばSiO
2 からなり、半導体層1c1 との接合面側は平坦に形成
され、それとは反対側の面は絶縁層1b側に埋め込まれ
て形成されている。これ以外は、前記実施の形態1と同
じ構造となっている。
【0113】このようなSOI基板1を製造するには、
例えば次のようにする。
【0114】まず、図27に示すように、支持基板用の
半導体ウエハ1aWの上面に前記実施の形態1で説明し
た方法でゲッタリング部2bを形成した後、そのゲッタ
リング部2bの形成面上に絶縁層1bをCVD法等によ
って形成する。
【0115】続いて、絶縁層1bの上部に溝26を形成
した後、その絶縁層1b上に、例えばSiO2 からなる
絶縁膜を堆積し、さらに、その絶縁膜をエッチバックす
ることにより、絶縁層1bの上面を平坦にするととに、
溝26内に絶縁膜を埋め込み、ゲッタリング部2dを形
成する。
【0116】その後、素子形成用の半導体ウエハ1cW
の一方の面と、支持基板用の半導体ウエハ1aWのゲッ
タリング部2bの形成面とを対向させ、双方を絶縁層1
bを介して重ね合わせた状態で熱処理を施す。
【0117】これにより、図28に示すように、各々の
半導体ウエハ1cW, 1aWを接合する。この際、素子
形成用の半導体ウエハ1aWの接合面も絶縁層1bの上
面も平坦なので、双方の半導体ウエハ1aW, 1cWの
重ね合わせが容易であるとともに、接合上の信頼性を向
上させることが可能となっている。
【0118】その後、素子形成用の半導体ウエハ1cW
の非接合面(裏面)を研削および研磨することにより、
絶縁層1b上に薄い半導体層1c1 を形成し、図26の
SOI基板1を製造する。
【0119】このように、本実施の形態3によれば、前
記実施の形態1で得られた効果の他に、以下の効果を得
ることが可能となる。
【0120】(1).素子形成用の半導体ウエハ1aWの接
合面も絶縁層1bの上面も平坦なので、双方の半導体ウ
エハ1aW, 1cWの重ね合わせが容易であるととも
に、接合上の信頼性を向上させることが可能となる。
【0121】(2).上記(1) により、SOI基板を有する
半導体集積回路装置の信頼性を向上させることが可能と
なる。
【0122】(実施の形態4)図29は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部断面図、図3
0〜図33は図29の半導体集積回路装置の製造工程中
における要部断面図である。
【0123】本実施の形態4においては、図29に示す
ように、半導体層1c1 の下部に複数のゲッタリング部
(第1のゲッタリング部)2eが形成されている。この
ゲッタリング部2eは、後述するように半導体層1c2
に酸素イオン等を注入した後に熱処理を施すことで形成
されている。これ以外は、前記実施の形態1と同じ構造
となっている。
【0124】このようなSOI基板1を製造するには、
例えば次のようにする。
【0125】まず、図30に示すように、素子形成用の
半導体ウエハ1cWの一方の面上に、平面矩形状の開口
部を有するようなフォトレジストパターン19bをフォ
トリソグラフィ技術によって形成した後、それをマスク
として半導体ウエハ1cWに、例えば酸素イオンをイオ
ン注入法によって注入する。
【0126】続いて、この半導体ウエハ1cWに対して
熱処理を施すことにより、図31に示すように、半導体
ウエハ1cWの半導体層1c1 において酸素イオンを打
ち込んだ領域をSiO2 化することにより、複数のゲッ
タリング部2eを形成する。
【0127】その後、図32に示すように、支持基板用
の半導体ウエハ1aWの上面に前記実施の形態1で説明
した方法でゲッタリング部2bを形成した後、そのゲッ
タリング部2bの形成面上に絶縁層1bをCVD法等に
よって形成する。
【0128】次いで、素子形成用の半導体ウエハ1cW
においてゲッタリング部2eの形成面と、支持基板用の
半導体ウエハ1aWにおいてゲッタリング部2bの形成
面とを対向させ、双方を絶縁層1bを介して重ね合わせ
た状態で熱処理を施す。
【0129】これにより、図33に示すように、各々の
半導体ウエハ1cW, 1aWを接合する。この際、素子
形成用の半導体ウエハ1aWの接合面は平坦なので、半
導体ウエハ1cWとの重ね合わせが容易であるととも
に、接合上の信頼性を向上させることが可能となってい
る。
【0130】その後、素子形成用の半導体ウエハ1cW
の非接合面(裏面)を研削および研磨することにより、
絶縁層1b上に薄い半導体層1c1 を形成し、図29の
SOI基板1を製造する。
【0131】このように、本実施の形態4によれば、前
記実施の形態1で得られた効果の他に以下の効果を得る
ことが可能となる。
【0132】(1).素子形成用の半導体ウエハ1cWの接
合面が平坦になっているので、支持基板用の半導体ウエ
ハ1cWとの重ね合わせが容易であるとともに、接合上
の信頼性を向上させることが可能となる。
【0133】(2).上記(1) により、SOI基板を有する
半導体集積回路装置の信頼性を向上させることが可能と
なる。
【0134】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態1〜4に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0135】例えば前記実施の形態1〜4においては、
素子形成用の半導体ウエハおよび支持基板用の半導体ウ
エハの双方にゲッタリング部を設けた場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、例えば素子形
成用の半導体ウエハにのみゲッタリング部を設ける場合
もある。
【0136】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるBiC
−MOS回路を有する半導体集積回路装置に適用した場
合について説明したが、これに限定されず種々適用可能
であり、例えばバイポーラトランジスタを有しない半導
体集積回路装置等のような他の半導体集積回路装置に適
用することも可能である。
【0137】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0138】(1).本発明の半導体集積回路装置によれ
ば、素子形成用の半導体層に汚染要素を捕縛する複数の
第1ゲッタリング部を設けたことにより、半導体集積回
路装置の製造プロセス中等に導入される重金属原子等の
ような汚染要素を素子形成領域から離れた場所で捕縛す
ることができるので、汚染要素に起因する素子特性の劣
化を抑制することが可能となる。したがって、支持基板
上に絶縁層を介して素子形成用の半導体層を設けてなる
基板を用いた半導体集積回路装置の歩留りを向上させる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
要部断面図である。
【図2】図1の半導体集積回路装置の要部平面図であ
る。
【図3】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る半導体基板の要部断面図である。
【図4】図1の半導体集積回路装置の図3に続く製造工
程中における半導体基板の要部断面図である。
【図5】図1の半導体集積回路装置の図4に続く製造工
程中における半導体基板の要部断面図である。
【図6】図1の半導体集積回路装置の図5に続く製造工
程中における半導体基板の要部断面図である。
【図7】図1の半導体集積回路装置の図6に続く製造工
程中における半導体基板の要部断面図である。
【図8】図1の半導体集積回路装置の図7に続く製造工
程中における半導体基板の要部断面図である。
【図9】図1の半導体集積回路装置の図8に続く製造工
程中における半導体基板の要部断面図である。
【図10】図1の半導体集積回路装置の図9に続く製造
工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図11】図1の半導体集積回路装置の図10に続く製
造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図12】図1の半導体集積回路装置の図11に続く製
造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図13】図1の半導体集積回路装置の図12に続く製
造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図14】図1の半導体集積回路装置の図13に続く製
造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図15】図1の半導体集積回路装置の図14に続く製
造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図16】図1の半導体集積回路装置の図15に続く製
造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図17】図1の半導体集積回路装置の図16に続く製
造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図18】図1の半導体集積回路装置の図17に続く製
造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図19】図1の半導体集積回路装置の図18に続く製
造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図20】図1の半導体集積回路装置の図19に続く製
造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図21】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【図22】図21の半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図23】図21の半導体集積回路装置の図22に続く
製造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図24】図21の半導体集積回路装置の図23に続く
製造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図25】図21の半導体集積回路装置の図24に続く
製造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図26】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【図27】図26の半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図28】図26の半導体集積回路装置の図27に続く
製造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図29】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【図30】図29の半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図31】図29の半導体集積回路装置の図30に続く
製造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図32】図29の半導体集積回路装置の図31に続く
製造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【図33】図29の半導体集積回路装置の図32に続く
製造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 SOI基板 2a ゲッタリング部(第1のゲッタリング部) 2b ゲッタリング部(第2のゲッタリング部) 2c 溝形ゲッタリング部(第2のゲッタリング部) 2d ゲッタリング部(第1のゲッタリング部) 2e ゲッタリング部(第1のゲッタリング部) 3 nチャネル形のMOS・FET 3nl 半導体領域 3nl1 低濃度領域 3nl2 高濃度領域 3ni ゲート絶縁膜 3ng ゲート電極 3ng1 低抵抗ポリシリコン層 3ng2 シリサイド層 4 pチャネル形のMOS・FET 4nl 半導体領域 4nl1 低濃度領域 4nl2 高濃度領域 4ni ゲート絶縁膜 4ng ゲート電極 4ng1 低抵抗ポリシリコン層 4ng2 シリサイド層 5 抵抗 6 npn形のバイポーラトランジスタ 6B ベース領域 6B1 ベース引出し領域 6B2 真性ベース領域 6BT ベース引出し電極 6E エミッタ領域 6ET エミッタ引出し電極 6C コレクタ引出し領域 6NBL コレクタ埋込領域 6NPC n形半導体領域 7 素子分離部 7a フィールド絶縁膜 7b 溝形素子分離部 8P pウエル 8N nウエル 9 キャップ絶縁膜 10 サイドウォール 11a〜11c 絶縁膜 11d 層間絶縁膜 12a, 12b 接続孔 13L1 第1層配線 13L2 第2層配線 14N 埋込領域 15 表面保護膜 16a1 〜16a パッド膜 16b1 〜16b 窒化膜 17N1 n形半導体領域 17P1 p形半導体領域 18a フィールド絶縁膜 19a フォトレジストパターン 19b フォトレジストパターン 20 接続孔 21 導体パターン 22 開口部 23 サイドウォール 24 溝 25 絶縁膜 26 溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板上に絶縁層を介して素子形成用
    の半導体層を設けてなる基板を用いた半導体集積回路装
    置であって、前記素子形成用の半導体層において、前記
    絶縁層が接する面側に、汚染要素を捕縛する複数の第1
    ゲッタリング部を設けたことを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記支持基板において、前記絶縁層が接する面側
    に、汚染要素を捕縛する複数の第2ゲッタリング部を設
    けたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置において、前記複数の第1ゲッタリング部の各々が
    フィールド絶縁膜によって形成されたことを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 支持基板上に絶縁層を介して素子形成用
    の半導体層を設けてなる基板を用いた半導体集積回路装
    置の製造方法であって、(a)素子形成用の半導体基板
    の主面に汚染要素を捕縛する複数の第1ゲッタリング部
    を形成する工程と、(b)前記第1ゲッタリング部の形
    成された素子形成用の半導体基板と、支持用の半導体基
    板とを絶縁層を介して張り合わせる工程と、(c)前記
    素子形成用の半導体基板と支持用の半導体基板とを張り
    合わせた後、前記素子形成用の半導体基板の裏面を除去
    して素子形成用の半導体層を形成する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記第1ゲッタリング部を選択酸化法
    によるフィールド絶縁膜によって形成することを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記第1ゲッタリング部を選択酸化法
    によるフィールド絶縁膜によって形成した後、前記フィ
    ールド絶縁膜の上部を除去することにより、前記素子形
    成用の半導体基板において前記第1ゲッタリング部の形
    成面を平坦にする工程を有することを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
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