JPH09303545A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH09303545A
JPH09303545A JP11268296A JP11268296A JPH09303545A JP H09303545 A JPH09303545 A JP H09303545A JP 11268296 A JP11268296 A JP 11268296A JP 11268296 A JP11268296 A JP 11268296A JP H09303545 A JPH09303545 A JP H09303545A
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Naoki Hakamata
尚樹 袴田
Kenji Takeda
武田  憲司
Hitoshi Tanaka
田中  均
Haruhiko Uno
春彦 宇野
Kunihiro Kubo
晋宏 久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用の自動変速機における複数個のクラッ
チやブレーキが二重係合するのを回避することは勿論、
複数個のクラッチやブレーキがいずれも係合しないよう
なフェイル状態にも対処して、常に車両の走行を保障す
る。 【解決手段】 クラッチC3及びブレーキB4を係合さ
せる油圧を供給するためにデューティ制御される電磁弁
30,40のフェイル状態において、クラッチC3やブ
レーキB4の係合のために必要な大きさの油圧P2 又は
P3 がいずれも出力されない時は、ライン圧P1 がフェ
イルセーフ弁63を通ってブレーキB4に供給されてそ
れを係合させるので、遊星ギヤユニット10は低速段と
なって入力軸20の回転を出力軸21へ伝達し、車両の
走行を保障する。電磁弁30,40が共に油圧を出力す
る別のフェイル状態においては、ブレーキB4の油圧は
2個のフェイルセーフ弁50及び60によってタンク7
0へ導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の自動変速
機の変速制御装置に係り、特に変速制御装置を構成する
油圧制御回路に設けられたフェイルセーフ機能を有する
安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の自動変速機に用いられる油圧制
御回路において、以前から普通に用いられている変速シ
ョック低減用アキュムレータやシフト切替え用メカニカ
ル弁等を廃止し、それらに代わるものとして、自動変速
機内のクラッチやブレーキに対して直接的に油圧を供給
する複数個の電磁弁を設けると共に、それらの電磁弁を
デューティ制御することによって供給する油圧の大きさ
を制御したり、シフト制御を行う所謂「ダイレクト制御
方式」を採用する自動変速機の変速制御装置が提案され
ている。この方式においては一般的に、車両が危険な状
態に陥る恐れがある自動変速機内のクラッチやブレーキ
の二重係合を防止するために、油圧制御回路の油圧通路
の連通、遮断を制御する所謂「フェイルセーフ弁」を1
個以上含む安全装置が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フェイルセーフ弁を含む自動変速機の変速制御装置用の
安全装置は、主として、複数個の電磁弁が複数個のクラ
ッチやブレーキの二重係合をもたらす油圧を同時に出力
するフェイル状態に対処して、そのような状態において
もクラッチやブレーキの二重係合を防止しようとするも
のであって、それとは反対に、複数個の電磁弁がいずれ
もクラッチやブレーキの係合のために必要な油圧を出力
しないために、それらのクラッチやブレーキがいずれも
係合しない場合、例えば複数個の電磁弁がいずれも油圧
OFF側においてスティックして、クラッチやブレーキ
に必要な油圧が供給されないというようなフェイル状態
に対処することが考慮されていなかったため、そのよう
な状態ではやはり車両が走行不能になるという問題があ
った。
【0004】本発明は、従来技術における前述のような
問題に対処して、複数個のクラッチやブレーキが二重係
合するような電磁弁のフェイル状態等に対処するのは勿
論のこと、複数個のクラッチやブレーキがいずれも係合
しないような電磁弁のフェイル状態等にも対処して、ど
のようなフェイル状態においても常に車両の走行を保障
することができるような、改良された自動変速機の変速
制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項
に記載された自動変速機の変速制御装置を提供するもの
である。
【0006】請求項1記載の自動変速機の変速制御装置
においては、少なくとも2個の電磁弁のいずれかがフェ
イル状態に陥ることによって、2個の電磁弁が両方と
も、摩擦要素であるクラッチやブレーキを係合させ得る
だけの油圧を発生しなくなった時は、その油圧制御回路
に設けられている少なくとも1個のフェイルセーフ弁が
作動して、摩擦要素の一方に対してライン圧を直接に供
給する。それによってライン圧を供給された方の摩擦要
素が係合して、自動変速機が動力を伝達することができ
るようになり、車両が走行を続けることが可能になる。
【0007】請求項2記載の自動変速機の変速制御装置
においては、摩擦要素の一方に油圧が供給されている時
に他方の摩擦要素に対する油圧の供給を阻止するように
作動するフェイルセーフ弁が設けられていると共に、こ
のフェイルセーフ弁が作動した油圧の状態では、フェイ
ルセーフ弁内に設けられているバネの力によってスプー
ルが移動しないように設定されているので、複数個の摩
擦要素であるクラッチやブレーキに対して、フェイル状
態においてもそれらを係合させ得る油圧が同時に供給さ
れる恐れがなくなり、複数個の摩擦要素の二重係合が回
避されて車両の走行が保障される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、故障等によって少なく
とも1個の摩擦要素(クラッチあるいはブレーキ)に油
圧が供給されない場合には車両が走行不能となるような
車両用の自動変速機(A/T)における、減速機部のた
めの油圧制御回路に改良を加えたものである。本発明の
油圧制御回路と上記減速機部の例を図1に示す。
【0009】図1の上部に示す減速機部(例)は、1個
の遊星ギヤユニット10を備えており、この遊星ギヤユ
ニット10はリングギヤ11、キャリヤ12、サンギヤ
13と、リングギヤ11およびサンギヤ13に噛み合い
キャリヤ12によって支持されて公転する遊星ギヤ1
4、ハウジング15、入力軸20および出力軸21、摩
擦要素である油圧ブレーキB4および油圧クラッチC3
により構成されている。そして、入力軸20はリングギ
ヤ11と、出力軸21はキャリヤ12と、サンギヤ13
はブレーキB4を介して固定のハウジング15と連結し
ている。また、出力軸21はクラッチC3を介してサン
ギヤ13と連結している。
【0010】この例では、ブレーキB4に油圧が供給さ
れたときは低速段になり、遊星ギヤユニット10は減速
機として作動する。すなわち、サンギヤ13が固定され
るので入力軸20によりリングギヤ11が回転すると、
遊星ギヤ14の公転がキャリヤ12から出力軸21に取
り出される。クラッチC3に油圧が供給されたときは高
速段になり、サンギヤ13と出力軸21がクラッチC3
によって連結されることによって、キャリヤ12および
遊星ギヤ14までが一体化されて、遊星ギヤユニット1
0は単なる接手となる。従って、入力軸20の回転は減
速されることなく出力軸21に伝達される。ブレーキB
4とクラッチC3に油圧がともに供給されない場合には
サンギヤ13が空回りし、入力軸20からのトルクは出
力軸21に伝達されない。
【0011】油圧制御回路1は、電磁弁30,40、及
び摩擦要素B4,C3の強い二重係合を防止するフェイ
ルセーフ弁50と、摩擦要素B4,C3の同時油圧開放
を防止するフェイルセーフ弁60により構成されてい
る。電磁弁30,40はそれぞれ供給ポート31,4
1、出力ポート32,42、リターンポート33,43
を有し、供給ポート31,41には図示しないポンプか
ら圧力P1のライン圧が供給されており、リターンポー
ト33,43はタンク70と連通している。
【0012】従って、供給ポート31,41と出力ポー
ト32,42との間のそれぞれの連通時間と、出力ポー
ト32,42とリターンポート33,43との間のそれ
ぞれの連通時間との割合を、電磁弁30,40への通電
時間を制御することにより変化させることによって、出
力ポート32,42の油圧P2,P3を0〜P1の範囲
で自由に制御することができる。
【0013】フェイルセーフ弁50はスプール51,5
2,53、バネ54、ポート50A〜50Fを有し、ス
プール51は面積S1のランド51A、スプール52は
面積S2のランド52Aと面積S3のランド52B、ス
プール53は面積S4のランド53Aを有している。
【0014】P1=P2=0のとき、すなわちエンジン
停止の状態においては、スプール51,52,53はバ
ネ54に押されて、すべて右方に位置し、ポート50B
と50Fが連通している。
【0015】そして、エンジンが駆動状態になってP1
が増加すると、P1・S1>P3(S2−S3)+P2
・S3の範囲(条件1)では、図3に示す低速段のよう
にスプール51,52,53はすべて左方にあり、ポー
ト50Cと50Fが連通している。また、P1・S1<
P3(S2−S3)+P2・S3の範囲(条件2)で
は、図2に示す高速段のようにスプール53が左方に、
スプール51,52が右方にあり、ポート50Bと50
Fが連通している。
【0016】そして仮に、ブレーキB4にライン圧P1
が供給されているとき、クラッチC3にそれ以上油圧が
供給されるとギヤの破損、あるいは車両のスピン等の危
険な状態になる油圧をP2Nとし、反対にクラッチC3
にライン圧P1が供給されているとき、ブレーキB4に
それ以上油圧が供給されると同様に危険な状態となる油
圧をP3Nとすると、この弁50の各スプールの面積S
1,S2,S3については、P2>P2NでかつP3>
P3Nのときは条件2の状態になるように選定して、二
重係合を避けるように設定している。さらにS1>S2
−S3となっていて、P3の力だけではスプール51,
52が右方に移動しないようになっているとともに、S
1>S3となっていて、P2の力だけではスプール5
1,52が右方に移動しないようになっている。
【0017】P2>P2Nでは、スプール51,52が
右方へ移動するときのP2の油圧(P2>{P1・S1
−P3(S2−S3)}/S3)がスプール53を左方
へ押す力P2・S4と、バネ54が右方に押す力F5と
の関係はF5<P2・S4であるため、バネ54の力が
スプール51,52には働かないようにバネ54の強さ
を設定している。
【0018】フェイルセーフ弁60はスプール61,6
2、バネ63、ポート60A〜60Eを有し、スプール
61は面積S5のランド61A,61B、スプール62
は面積S6のランド62Bを有している。クラッチC3
及びブレーキB4の係合に必要な最低油圧をそれぞれP
2N′,P3N′とすると、バネ63がスプール61を
左方に押す力F6と、ランドの面積S5,S6との関係
がP2N′・S5>F6,P3N′・S6>F6となる
ようにF6,S5,S6が決められているため、P2あ
るいはP3によって、バネ63がスプール61を左方に
押す力F6よりも大きい力S5・P2、あるいはS6・
P3がスプール62,63を右方に押す方向に働いてい
れば、スプール61は右方に位置し、ポート60Dと6
0Eが連通している。
【0019】また、P2<P2N′,P3<P3N′の
ときには、スプール61,62は共に左方に位置し、ポ
ート60Cと60Eが連通している。なお、フェイルセ
ーフ弁50のポート50A,50Eに通じる油路にはオ
リフィス81,82が、また、フェイルセーフ弁60の
ポート60A,60B,60Cに通じる油路にはオリフ
ィス83,84,85が設けられて、油圧の脈動による
各スプールの振動を低減している。
【0020】図示しないポンプの吐出口は電磁弁30,
40の供給ポート31,41、フェイルセーフ弁50の
ポート50E、及びフェイルセーフ弁60のポート60
Cと連通し、電磁弁30の出力ポート32はフェイルセ
ーフ弁50のポート50A、フェイルセーフ弁60のポ
ート60B、クラッチC3と連通し、電磁弁40の出力
ポート42はフェイルセーフ弁50のポート50C、フ
ェイルセーフ弁60のポート60Aと連通し、フェイル
セーフ弁50のポート50B,50Dはタンク70と連
通し、フェイルセーフ弁50のポート50Fはフェイル
セーフ弁60のポート60Dと連通し、フェイルセーフ
弁60のポート60EはブレーキB4と連通している。
【0021】次に、図示の実施形態の作動について説明
する。図1の上段に示す減速機は、摩擦要素B4又はC
3のいずれか一方に摩擦要素の係合に必要な油圧が供給
されないと動力を入力軸20から出力軸21へ伝達する
ことができず、車両が走行不能となるとともに、2個の
摩擦要素B4,C3の両方に摩擦要素の係合に必要な油
圧が同時に供給される(二重係合)と、減速機がロック
して動かなくなり、車両が走行不能となる、以下この減
速機が本発明によって上記の条件を回避する作動を、そ
れぞれの状態を示す図に基づいて説明する。
【0022】通常、エンジンの駆動時において、クラッ
チC3に油圧が供給されている高速段の場合(図2参
照)には、電磁弁30は供給ポート31と出力ポート3
2が連通していて、電磁弁40は出力ポート42とリタ
ーンポート43が連通しているため、出力ポート32の
油圧はP2=P1、出力ポート42の油圧はP3=0に
なっている。
【0023】通常のエンジン駆動時における正常な高速
段では、ライン圧P1によってスプール53及び61を
押す力はバネ54及び63が押す力よりも大きいため、
スプール53は左方に、スプール51,52は右方に位
置して、ポート50Bと50Fが連通すると共に、スプ
ール62が左方に、スプール61が右方に位置して、ポ
ート60Dと60Eが連通する。従って、図2において
太線で示すように、クラッチC3の係合に必要な油圧は
電磁弁30の供給ポート31、出力ポート32を通じて
供給されると共に、ブレーキB4の油圧はフェイルセー
フ弁60のポート60E,60D、フェイルセーフ弁5
0のポート50F,50Bを通じてタンク70に排出さ
れる。
【0024】正常な低速段においてブレーキB4に油圧
が供給されている場合(図3参照)には、電磁弁40は
供給ポート41と出力ポート42が連通していて、電磁
弁30は出力ポート32とリターンポート33が連通し
ているため、出力ポート42の油圧はP3=P1で、出
力ポート32の油圧はP2=0になっている。そのた
め、フェイルセーフ弁50のスプール51,52,53
はすべて左方に位置して、ポート50Cと50Fが連通
し、フェイルセーフ弁60のスプール61,62は右方
に位置して、ポート60Dと60Eが連通する。従っ
て、ライン圧P1は電磁弁40の供給ポート41、出力
ポート42、フェイルセーフ弁50のポート50C,5
0F、フェイルセーフ弁60のポート60D,60Eを
通じてブレーキB4に供給されると共に、クラッチC3
の油圧は電磁弁30の出力ポート32とリターンポート
33を通じてタンク70へ排出される。
【0025】次に異常時として、電磁弁30,40の出
力する油圧P2,P3が共に、摩擦要素B4,C3が係
合する油圧に達しているか、あるいは油圧P2,P3が
共に、摩擦要素B4,C3の係合に必要な油圧に達して
いない場合の、すなわち電磁弁30又は40(それらの
制御系統を含めて)の故障時についての作動を説明す
る。
【0026】電磁弁30又は40の故障によって、それ
らの出力油圧P2,P3が共に、摩擦要素B4,C3の
係合に必要な油圧に達している場合(図4参照)、フェ
イルセーフ弁50のポート50AにはクラッチC3が係
合するのに必要な油圧P2が供給されていると共に、ポ
ート50CにブレーキB4が係合するのに必要な油圧P
3が供給されており、また、ポート50Eにはライン圧
P1が供給されているため、スプール51,52には左
方に押す力P1・S1と、右方に押す力P2・S3+P
3(S2−S3)が作用しているが、P2,P3共に摩
擦要素が係合する油圧に達している場合には、P1・S
1<P2・S3+P3(S2−S3)であるため、フェ
イルセーフ弁50のスプール51,52は右方に位置す
ると共に、スプール53はF5<P4・S4であるため
左方に位置するので、ポート50Bと50Fが連通す
る。
【0027】また、フェイルセーフ弁60のポート60
BにはP2の油圧が供給されていると共に、ポート60
AにはP3の油圧が供給されているので、スプール61
には右方に少なくともP3・S6の力が作用していると
共に、左方に向ってバネ63によりF6の力で押されて
いるが、P3・S6>F6であるためスプール61は右
方に位置しており、ポート60Dと60Eが連通してい
る。このためB4の油圧はフェイルセーフ弁60,50
のポート60E,60D,50F,50Cを通じてタン
ク70に排出されると共に、C3にはP2の油圧が供給
されるため、摩擦要素B4,C3の二重係合を防止する
ことができる。
【0028】その結果、ブレーキである摩擦要素B4が
非係合、クラッチである摩擦要素C3が係合となるの
で、図2に示した正常な高速段の場合と同様に、リング
ギヤ11と遊星ギヤ14、さらにサンギヤ13とキャリ
ヤ12がクラッチC3によって一体化され、入力軸20
の回転がそのまま出力軸21にとり出される。従って車
両は走行を続けることが可能となる。
【0029】電磁弁30又は40の故障によって、それ
らの出力油圧P2,P3が共に、摩擦要素B4,C3が
係合する油圧に達していない場合(図5参照)、電磁弁
30の出力油圧P2によってフェイルセーフ弁60のス
プール61を右方に押す力P2・S5、及び電磁弁40
の出力油圧P3によってスプール62を右方に押す力P
3・S6は、共にバネ63がスプール61を左方に押す
力F6よりも小さいため、スプール61,62は共に左
方に位置しており、それによってポート60Cと60E
が連通し、ライン圧P1が直接にポート60C,60E
を通じて摩擦要素B4に供給される。
【0030】その結果、ブレーキである摩擦要素B4の
係合によってサンギヤ13が固定されるので、図3に示
した正常な低速段の場合と同様に、入力軸20の回転に
よってリングギヤ11が回転すると、それよりも減速さ
れた遊星ギヤ14の公転がキャリヤ12によって取り出
されて出力軸21が低速回転し、車両の走行が可能とな
る。従って、摩擦要素C3,B4共に油圧が供給されな
いことによる走行不能の状態が回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての自動変速機の変速制
御装置を示すシステム構成図である。
【図2】クラッチのみに油圧が供給されている1つの正
常な運転状態を示す図1のシステムの作動状態図であ
る。
【図3】ブレーキのみに油圧が供給されている他の正常
な運転状態を示す図1のシステムの作動状態図である。
【図4】2個の電磁弁が共に油圧を出力する1つのフェ
イル状態において、クラッチのみに油圧を供給すること
によってクラッチ及びブレーキの二重係合を回避して、
車両の走行を保障するシステムの作動状態図である。
【図5】2個の電磁弁がいずれも油圧を出力しない他の
フェイル状態において、ブレーキのみにライン圧を供給
して係合させることによって車両の走行を保障するシス
テムの作動状態図である。
【符号の説明】
10…遊星ギヤユニット 11…リングギヤ 12…キャリヤ 13…サンギヤ 14…遊星ギヤ 15…固定のハウジング 20…入力軸 21…出力軸 30,40…電磁弁 32,42…出力ポート 50,60…フェイルセーフ弁 51,52,53,61,62…スプール 54,63…バネ 70…タンク B4…ブレーキ C3…クラッチ P1 …ライン圧 P2 …電磁弁30の出力する油圧 P3 …電磁弁40の出力する油圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 均 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 宇野 春彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 久保 晋宏 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個の摩擦要素に油圧が供給
    されていない場合に車両が走行不能となる自動変速機の
    減速機部の前記摩擦要素に供給する油圧を制御する油圧
    制御回路において、少なくとも2個の電磁弁と、前記2
    個の電磁弁のうちのいずれか一方が油圧を出力しないフ
    ェイル状態に陥ると共に、他方も油圧を出力しないよう
    に制御された場合、あるいは前記2個の電磁弁の双方が
    いずれも油圧を出力しないフェイル状態に陥った場合
    に、前記摩擦要素の一方へライン圧を供給するように作
    動する少なくとも1個のフェイルセーフ弁を備えている
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 複数個の摩擦要素に対して、フェイル状
    態においてそれらの係合に必要な油圧を同時に供給して
    二重係合の状態となることにより、車両が走行不能とな
    る可能性がある自動変速機の減速機部の前記摩擦要素に
    供給する油圧を制御する油圧回路において、前記摩擦要
    素の一方に油圧が供給されているときには他方の摩擦要
    素には所定圧以上の油圧を供給しないように作動するフ
    ェイルセーフ弁を設けると共に、前記フェイルセーフ弁
    が作動する油圧状態では、前記フェイルセーフ弁のスプ
    ールを常時一方向に付勢しているバネ力が、それに対抗
    する油圧力によって相殺されるように構成されているこ
    とを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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