JPH09302881A - 手摺杆の連結兼取付装置 - Google Patents

手摺杆の連結兼取付装置

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JPH09302881A
JPH09302881A JP14239196A JP14239196A JPH09302881A JP H09302881 A JPH09302881 A JP H09302881A JP 14239196 A JP14239196 A JP 14239196A JP 14239196 A JP14239196 A JP 14239196A JP H09302881 A JPH09302881 A JP H09302881A
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handrail
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handrail rod
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Tetsuya Fujitani
哲也 藤谷
Takeshi Yamakawa
剛 山川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲り部ふくむ手摺杆相互の連結を行うと共
に、該連結個所において設置壁面に固定するための取付
を行うことができ、手摺機能を充分に発揮できると共
に、外観も優美な手摺杆の連結兼取付装置を提供するこ
と。 【解決手段】 設置壁面に取付けられるべき取付板部1
1から複数の手摺杆の端部を支持するための複数の支持
板部16,16が立設されたブラケット本体10とこれ
を被覆するブラケットカバー34を有し、支持板部16
の内面側には手摺杆の軸線方向と垂直な支持板部の外形
輪郭に沿う段状面17が形成され、段状面の両側におい
て凹窪22,23が形成され、ブラケットカバー34は
その側端縁部36の係合突起39,40が凹窪22,2
3に弾発的に係合されることによってブラケット本体1
0に嵌着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設置する手
摺の複数の手摺杆を連結すると共に連結個所で設置壁面
に取付けることのできる手摺杆の取付連結装置、特に浴
室等の水を多用す個所に設置して有効な手摺杆の連結兼
取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室等で、設置壁面上で、上下に延長す
る手摺杆と水平に延長する手摺杆とをL字状をなすよう
に配置した手摺が近年屡々使用されるようになってきて
いる。L字状をなす手摺を得る方法として、長い手摺杆
をL字状に曲げ加工する方法があるが、曲げ加工の場合
には加工上の制約を受けるためにその曲率半径をあまり
小さくすることができないことから、手摺の把持部とし
て特に有効な個所である直線部分の長さが制限されるこ
とになるので、手摺機能の低下に繋がる上に、曲り部で
設置壁面への手摺杆固定用の取付金具を取付けることは
可成り困難であって、実際的には近接する直線部におい
て取付金具を設けることが通例であり、曲り部付近での
力学的強度が十分に確保できなかったり、また取付金具
によって手摺杆の直線部が占用されるために、更なる手
摺機能の低下を生じることになる。
【0003】また2本の手摺杆をL字状の曲り部で連結
する方法も採用されているが、現在手摺杆相互の連結と
設置壁面への固定のための取付との両者を行うと共に、
連結兼取付部で優れた機能と滑らかな外見とを備えた連
結兼取付装置は開発されておらず、一般的には比較的無
骨な外見を有する連結金具と取付金具とを用いて手摺が
設置されているのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、曲り部ふくむ手摺杆相互の連結を行うと共
に、該連結個所において設置壁面に固定するための取付
を行うことができ、手摺機能を充分に発揮できると共
に、外観も優美な手摺杆の連結兼取付装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明による手摺杆の連結兼取付装置は、設置壁面
に取付けられるべき取付板部から複数の手摺杆の端部を
支持するための複数の支持板部が立設されたブラケット
本体を有する手摺杆の連結兼取付装置において、該ブラ
ケット本体の取付板部には取付用透孔が穿設された取付
基部から複数の手摺杆におけるそれぞれの軸線方向に沿
う延長部が形成され、各該支持板部は各該延長部の端部
において支持すべき該手摺杆端部を挿入固定する支持凹
部が凹設される外面と該外面に対向する内面を形成する
ように立設され、各該支持板部の内面側には各該手摺杆
の軸線方向と垂直な該支持板部の外形輪郭に沿う段状面
が形成され、該段状面の両側において凹窪が形成され、
各側端縁部においては該ブラケット本体における各該段
状面に対応する内側面と該支持板部と同形の外形輪郭と
を有すると共に該ブラケット本体の該取付板部上を被覆
するブラケットカバーにはその各側端縁部の両側の該内
側面に係合突起が突設され、該ブラケット本体における
各該段状面の両該凹窪には対応する該ブラケットカバー
の各該側端縁部における両該係合突起が弾発的に係合さ
れて該ブラケットカバーが該ブラケット本体に嵌着さ
れ、該凹窪と該係合突起との所要数の係合個所において
は、該凹窪は該ブラケット本体における該段状面の内方
に向けられて形成され、またこれに対応する該係合突起
は該ブラケットカバーの側端縁部から内方に向けて突設
されたものであることを主な特徴とする。
【0006】また、該手摺杆の連結兼取付装置におい
て、ブラケット本体の設置壁面に対する取付位置を容易
に確認できるようにするために、前記ブラケット本体の
取付板部における取付基部外面および取付用透孔内周面
の一方または双方には、少なくとも支持される前記手摺
杆における軸線投影線上の位置決め用指標が付されてい
ることを特徴とする。
【0007】さらに、設置壁面に対するブラケット本体
のより水密性のよい取付を得るために、前記ブラケット
本体の取付板部の平面外形輪郭に対応する平面外形を有
し、前記取付用透孔周囲に対応する位置に取付ネジ通過
開口が開設されると共に該取付ネジ通過開口に接して下
向き山形状縁が周回されている水密性柔軟材料製の座板
を前記設置壁面と該ブラケット本体の該取付板部との間
に介在させて取付けられることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
図面を参照して説明する。図1には、上下方向および水
平方向に延びる直角状をなす2本の手摺杆1,1につい
て、それぞれの手摺杆1,1が端部で連結されると共に
該連結部分で設置壁面2となるタイル壁面に取付けられ
るようにされた本発明にかかる連結兼取付装置5の例に
ついてその設置状況が示されている。図中符号3はタイ
ル壁面の目地を示し、また符号4は2本の手摺杆1,1
の非連結側で、手摺杆1,1のそれぞれの端部を支持固
定して設置壁面2に取付ける端部ブラケットを示す。連
結兼取付装置5は、手摺を支持することのできる建物の
任意の個所の設置壁面2に設置して使用することができ
るが、特に水を多用する浴室、洗面所、ユティリティル
ーム、厨房等に設置して使用する場合に有効である。
【0009】手摺杆1,1のそれぞれの端部を連結状に
支持固定すると共に設置壁面2に取付けるために、連結
兼取付装置5には、ブラケット本体10が設けられてい
る。ブラケット本体10は、例えばABS樹脂のような
弾性を有する合成樹脂により成形される。図2、図3お
よび図4で明らかなように、ブラケット本体10には、
設置壁面2に取付けられる取付板部11が形成されてい
る。取付板部11は、設置壁面2に対して締着される取
付ネジを挿通するための取付用透孔12,12,12が
穿設された取付基部13と取付基部13から直角に配置
された手摺杆1,1のそれぞれの軸線方向に沿って延び
る延長部14,14により構成され、したがって取付板
部11はL字状をなす平面外形を有する。取付板部11
の延長部14,14の端部にはその外面に手摺杆1,1
の端部を挿入固定するための支持凹部15,15を備え
た支持板部16,16が立設され、支持板部16の外面
に対向する内面側には手摺杆1,1のそれぞれ軸線方向
と垂直な支持板部16,16の外形輪郭に沿う段状面1
7,17が形成されている。
【0010】取付板部11と支持板部16,16との間
には、両者を接合して補強する出隅側および入隅側の壁
部が形成されている。即ち出隅側にはその外面が段状面
17,17と面一とされると共にそれぞれの支持板部1
6,16と取付板部11とが接合される出隅側壁部1
8,18が、また入隅側にはその外面が支持板部16,
16の外周輪郭と面一とされると共に取付板部11と両
支持板部16,16とが接合される入隅側壁部19が形
成されている。入隅側壁部19にはその頂面20に沿っ
て凹入溝21が形成されており、凹入溝21の端部内側
面は段状面17と同一面とされ、段状面17,17の位
置における凹入溝21は後述する一方の凹窪22を形成
する。また各支持板部16の凹窪22の位置に対向する
出隅側の段状面17には、後述する他方の凹窪23が段
状面17から内方に向けて凹入するように形成されてい
る。取付板部11における略正方形状の3個の取付用透
孔12,12,12は、L字状をなすように穿設され、
手摺杆1,1端部に近接する取付用透孔12の内周面に
は、位置決め用指標24となる厚さ方向の溝が設けられ
ている。
【0011】各取付用透孔12の位置決め用指標24
は、各手摺杆1における軸線投影線上に位置するもの
と、この投影線と垂直な線上に位置するものとの2種類
が付される。また取付板部11の外側面にも、各手摺杆
1における軸線投影線上に位置する個所か、または各手
摺杆1における軸線投影線に直交し且つ取付用透孔12
に付されたこの投影線に垂直な位置決め用指標24を通
る直線が取付板部11の外側面と交差する個所において
位置決め用指標25となる厚さ方向の溝が設けられてい
る。さらに取付板部11には後述するブラケットカバー
35の係合を案内し且つその係合状態を補強する目的で
内側壁部19に近接して先端部が先細にされた嵌合用軸
26が立設されている。また取付板部11裏面には、図
3に示されるように、取付用透孔12,12,12の回
りを囲む浅い周回状凹陥部34が形成されている。
【0012】図5に示されるように、支持板部16は厚
肉に形成され、支持凹部15は、支持板部16の外面か
ら厚みの奥深い内壁27に至る迄形成された円孔と、内
壁27から支持板部16の外面を超えて突出する環状突
起28との間隙で形成される。また支持凹部15の下側
部には支持凹部15に向って取付板部11側から連通孔
29が穿孔されている。本発明で使用される手摺杆1
は、ステンレス鋼管のような鋼管30に、軟質、半硬
質、或は硬質の合成樹脂被覆層31を被覆成形した合成
樹脂被覆鋼管が使用され、特に好ましくは、その合成樹
脂被覆層31の外表面に手摺杆1の長手方向に沿う把持
用凹部が間隔をおいて列設された被覆鋼管が使用され
る。そして手摺杆1の先端部分における合成樹脂被覆層
31は、支持板部16の支持凹部15に挿入できるよう
に、所定位置から先端にかけて支持凹部15の形状に相
当する太さに表面側を皮剥き加工して縮径した被覆層と
される。また先端部分には固定ネジ33を通過させるた
めの通孔32が穿設される。
【0013】手摺杆1を支持板部16に固定する場合
に、縮径加工された手摺杆1の先端部を支持凹部15に
挿入すると、手摺杆1における鋼管30内周が環状突起
28に接触することにより鋼管30は容易に抜出さない
ように支持される。そして連通孔29を通じて、固定ネ
ジ33を手摺杆1先端に穿孔された通孔32を通過させ
て環状突起28に螺着すると手摺杆2は支持板部16に
完全に固定される。この状態で、手摺杆2における合成
樹脂被覆層31の表面は、支持板部16の外形輪郭内に
収容されるか、または外形輪郭と外周部では同一面を形
成するように取付けられる。なお図5中、符号6はブラ
ケット本体10を設置壁面2上に取付けるために取付板
部11の取付用透孔12から設置壁面2に対して締付け
られた取付ネジを示し、また符号7は取付ネジ6が挿通
される座金を示す。
【0014】ブラケット本体10を被覆するブラケット
カバー35は、例えばABS樹脂のような弾力性を有す
る硬質合成樹脂や金属によって成形され、図2および図
3に示されるように、各側端縁部36,36においては
ブラケット本体10の支持板部16における段状面17
に対応する内側面を有すると共に支持板部16と同形の
外形輪郭を有し、出隅側壁部18,18を含む出隅側か
ら入隅側壁部19の頂面20にかけて取付板部11上を
被覆する形状とされる。したがってブラケット本体10
にブラケットカバー35が被覆された場合に、その出隅
側下縁37はブラケット本体10の取付板部11下面に
対応する位置に達し、またその入隅側下縁38は入隅側
壁部19の頂面20に当接する位置に達する。そして側
端縁部36,36において前記支持板部16の段状面1
7における一方の凹窪22に対応する位置の内側面に
は、垂下する係合突起39が、またこれと対向する位置
の段状面17における凹窪23に対応する位置の内側面
には、内向きの係合突起40がそれぞれ突設されてい
る。ブラケットカバー35にはさらにブラケット本体1
1における嵌合用軸26の位置に対応させて嵌合用軸2
6と嵌合することのできる嵌合用管軸41が立設されて
いる。
【0015】ブラケット本体10にブラケットカバー3
5を被覆装着する場合には、ブラケット本体10の嵌合
用軸26にブラケットカバー35の嵌合用管軸41を嵌
合させて押込むと、やがてブラケット本体10の段状面
17にブラケットカバー35の側端縁部36が当接し、
ブラケット本体10における取付板部11の出隅側周縁
をブラケットカバー35の出隅側下縁37が内包し、ブ
ラケット本体10の頂面20にブラケットカバー35の
入隅側下縁38が当接すると同時に、ブラケットカバー
35における係合突起39,40がそれぞれブラケット
本体10における凹窪22,23に弾発的に係合され
る。係合突起40は内向きに突設され、また凹窪23は
段状面17から内方に向けて凹入するように設けられて
いるから、被覆状態のブラケットカバー35はブラケッ
ト本体10から簡単に離脱することのない係止状態を得
ることができる。
【0016】またブラケット本体10の支持板部16の
外面輪郭とブラケットカバー35の側端縁部36外面と
は面一に形成されるから、把持した手に抵抗を感じるよ
うな段差を生むことがなく、接続個所が目立たないスム
ースな外観を得ることができる。さらに係合突起39,
40と凹窪22,23は、いずれも段状面17上の位置
で弾発的に係合されるから、ブラケットカバー35はそ
の側端縁部36をブラケット本体10の段状面17上に
常時維持され、ブラケットカバー35に加わる外力を局
部的な応力集中を伴うことなくブラケット本体10に伝
達することができると共に、経年の使用によってもブラ
ケット本体10とブラケットカバー35との間に隙間を
生じたりすることがない。
【0017】連結兼取付装置5を設置壁面2に設置する
には、先ず連結すべき2本の手摺杆1,1について端部
を前述のように皮剥き加工し、各手摺杆1の端部をブラ
ケット本体10の支持凹部15に挿入固定する。この状
態で2本の手摺杆1,1は連結状態となる。皮剥き加工
を開始した箇所には被覆層の段部面が形成されているの
で、被覆層段部面をブラケット本体10における支持板
部11の外面に密着させると、該部での水密性が確保さ
れブラケット本体10内部への浸水が防止できる。次に
各手摺杆1,1の反対側の端部をそれぞれ端部ブラケッ
ト4,4に取付ることによって連結された手摺の組立体
が完成する。かかる組立体について、取付用透孔12に
付された位置決め用指標24や取付板部11の外側面上
に付された位置決め用指標25を利用して連結兼取付装
置5の設置壁面2上の設置位置を設定する。
【0018】例えば設置壁面2が縦横に目地3が通るタ
イル面であって、目地3の交差部分に連結兼取付装置5
を配置して、取付ネジ6はすべて目地3上に配置するこ
とにより、タイル上に穿孔することを防止したい場合に
は、上下方向に延びる手摺杆に関しては、上下方向の手
摺杆1が固定された支持板部16についての軸線投影線
上に付された位置決め用指標24,25を上下方向に通
る目地位置に合わせると共に、水平方向に延びる手摺杆
に関しては、水平方向の手摺杆1が固定された支持板部
16についての軸線投影線上に付された位置決め用指標
24,25を水平方向に通る目地位置に合わせると、取
付用透孔12,12,12の中心は、いずれもがタイル
の上下方向目地上、水平方向目地上および上下方向目地
と水平方向目地との交点上に位置することになり、この
状態で取付ネジ6を締着すれば、すべての取付ネジ6は
タイルの目地上に位置し、タイル上に穿孔することなく
連結兼取付装置5を設置壁面2に取付けることが可能で
ある。
【0019】取付ネジ6は必ずしも取付用透孔12,1
2,12のすべてに挿入締付けを行う必要はなく、所要
数の挿入締付けで足りる。なお位置決め用指標24,2
5を設置壁面2上の通常の罫書線に合致させて連結兼取
付装置5の位置決めができることは云うまでもない。総
じて位置決め用指標24,25を利用することによって
連結兼取付装置5の取付作業を迅速且つ正確に行うこと
ができるので設置作業の能率を上げることができる。連
結兼取付装置5の取付に次いで端部ブラケット4,4の
取付を行って手摺の設置作業を終了する。設置壁面2が
タイル面の場合に、端部ブラケット4,4についても手
摺杆1,1の軸線投影線上にその取付ネジ孔が存在する
端部ブラケットを使用すれば、締着されるすべての取付
ネジをタイルの目地上に配置することができる。
【0020】ブラケット本体10は、直接設置壁面2に
取付けることも可能であるが、図3に示されるような座
板45を介在させて取付けることにより、取付部の水密
性を向上させることができる。座板45は水密性の柔軟
材料、例えばゴム或は柔軟な合成樹脂材料により成形さ
れ、図6および図7にその詳細が示されるように、その
平面はブラケット本体10における取付板部11側の平
面外形輪郭に相当する平面外形を有し、ブラケット本体
10の連通孔29に密嵌する上向き突出部46が突設さ
れ、また取付板部11の周回状凹陥部34に対応する形
状を有すると共に周回する頂縁47を下方に突出する山
形条48が周設された取付ネジ通過開口49が開設され
ている。この座板40は、ブラケット本体10の設置壁
面2への取付に先立って、上向き突出部46,46をブ
ラケット本体10の連通孔29に密嵌させることによっ
て仮着しておく。
【0021】座板45を仮着したブラケット本体10は
取付壁面2の所定箇所に取付ネジ6によって取付けられ
るが、締着時に取付ネジ6が取付ネジ通過開口49を通
過して設置壁面2に捻込まれ、取付ブラケット10と設
置壁面2とによって押圧された山形条48は、取付ネジ
通過開口49を外方から水密に隔離するように変形した
状態でブラケット本体10の凹陥部34内に収容され
る。したがって取付ブラケット本体10と設置壁面2と
の間隙から水が侵入して取付ネジ6の箇所から設置壁面
2の内部に浸水することを極力防止することができる。
また取付ブラケット10の連通孔29に密嵌した上向き
突出部46はブラケット本体10と設置壁面2との間隙
から侵入した水が手摺杆1の固定支持部に浸水すること
を防止する機能を有する。
【0022】前記した実施の形態は、2本の手摺杆1,
1が直角状に配設される連結兼取付装置5についてのも
のであるが、図8に示されるように2本の手摺杆1,1
が直線状に配設される連結兼取付装置8や、図9に示さ
れるように3本の手摺杆1,1,1がT字状に配設され
る連結兼取付装置9も本発明の実施の形態に含まれる。
これらの実施の態様において、ブラケット本体の段状面
におけるブラケットカバーの係合は、入隅側では前記し
た連結兼取付装置5の入隅側の係合個所と同様であり、
また直線状側では前記した連結兼取付装置5の出隅側の
係合個所と同様に構成される。
【0023】
【発明の効果】本発明は次のような効果を奏する。 A.手摺杆の連結すると共に連結部において設置壁面に
取付けることができるから、連結具と取付具とを別体に
設置する場合に比較して強度的に優れ、外観上も簡素で
優美である。 B.手摺杆の連結と連結部における設置壁面への取付を
同一個所で纏めて行うので、連結具や取付具を別々に設
置する必要がなく、連結および取付の作業を能率良く行
うことができる。 C.必要に応じて、合成樹脂被覆層を有する手摺杆にお
いて連結すべき端部付近の皮剥ぎ作業を行うほかに前処
理作業は不必要であり、連結および取付作業は高度の技
術を必要としないで迅速に行うことができる。
【0024】D.ブラケット本体における取付ネジ等は
ブラケットカバーで被覆され、またブラケット本体とブ
ラケットカバーとの接続面は面一とされるので、取付ネ
ジ頭が露出することなく、把持した手に抵抗を感じるよ
うな段差を生じるようなことがなく、接続個所が目立た
ないスムースな外観を得ることができる。 E.ブラケットカバーの係合突起はブラケット本体の段
状面において凹窪に弾発的に係合されるから、ブラケッ
トカバーの側端縁部はブラケット本体の段状面上に常時
維持され、ブラケットカバーに加わる外力を局部的な応
力集中を伴うことなくブラケット本体に伝達することが
できると共に、経年の使用によってもブラケット本体と
ブラケットカバーとの間に隙間を生じたりすることがな
い。 F.ブラケットカバーにおける一方の係合突起は内向き
に突設され、またこの係合突起に対応するブラケット本
体の凹窪は段状面から内方に向けて凹入するように設け
られているから、被覆状態のブラケットカバーはブラケ
ット本体から簡単に離脱することのない係止状態を得る
ことができる。
【0025】G.ブラケット本体の取付用透孔に付され
た位置決め用指標や取付板部の外側面上に付された位置
決め用指標を利用して連結兼取付装置の設置壁面上の位
置決めを行うことにより、設置壁面のタイル目地上にす
べての取付ネジを配置するなどの位置決め操作を迅速且
つ正確に行うことができるので設置作業の能率を上げる
ことができる。 H.ブラケット本体を座板を介在させて設置壁面に取付
けることにより、取付部の水密性を向上させることがで
きる。 I.L字形やT字形等の曲り部や分岐部を有する手摺の
場合には、手摺杆の曲げ加工や溶接接続加工等が不要で
あり、また曲り部や分岐部で確実に設置壁面に取付固定
されるので、手摺杆の途中に別途取付具を設置する必要
がなく、曲り部および分岐部における曲率半径を小さく
できるので手摺杆の有効長さである手摺杆の直線部の長
さを大きくすることができる。 J.手摺杆連結のためのブラケット本体への挿入固定
は、ブラケット本体の底面側から行うために固定ネジが
表面に露出せず、ビス頭や部材端部等で手摺を把持した
手を傷つけたりしない。
【図面の簡単な説明】
【図1】手摺杆の連結兼取付装置の設置状況を示す斜視
図である。
【図2】手摺杆の連結兼取付装置の斜め上方からの分解
斜視図である。
【図3】手摺杆の連結兼取付装置を斜め下方からの分解
斜視図である。
【図4】ブラケット本体の平面図である。
【図5】手摺杆の連結兼取付装置の手摺杆軸線を通る面
での縦断面図である。
【図6】座板の平面図である。
【図7】座板の側面図である。
【図8】直線状をなす連結兼取付装置の平面図である。
【図9】T字状をなす連結兼取付装置の平面図である。
【符号の説明】
1 手摺杆 2 設置壁面 5 連結兼取付装置 8 連結兼取付
装置 9 連結兼取付装置 10 ブラケット
本体 11 取付板部 12 取付用透
孔 13 取付基部 14 延長部 15 支持凹部 16 支持板部 17 段状面 22 凹窪 23 凹窪 24 位置決め
用指標 25 位置決め用指標 35 ブラケッ
トカバー 36 側端縁部 39 係合突起 40 係合突起 45 座板 48 山形状縁 49 取付ネジ
通過開口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置壁面に取付けられるべき取付板部か
    ら複数の手摺杆の端部を支持するための複数の支持板部
    が立設されたブラケット本体を有する手摺杆の連結兼取
    付装置において、該ブラケット本体の取付板部には取付
    用透孔が穿設された取付基部から複数の手摺杆における
    それぞれの軸線方向に沿う延長部が形成され、各該支持
    板部は各該延長部の端部において支持すべき該手摺杆端
    部を挿入固定する支持凹部が凹設される外面と該外面に
    対向する内面を形成するように立設され、各該支持板部
    の内面側には各該手摺杆の軸線方向と垂直な該支持板部
    の外形輪郭に沿う段状面が形成され、該段状面の両側に
    おいて凹窪が形成され、各側端縁部においては該ブラケ
    ット本体における各該段状面に対応する内側面と該支持
    板部と同形の外形輪郭とを有すると共に該ブラケット本
    体の該取付板部上を被覆するブラケットカバーにはその
    各側端縁部の両側の該内側面に係合突起が突設され、該
    ブラケット本体における各該段状面の両該凹窪には対応
    する該ブラケットカバーの各該側端縁部における両該係
    合突起が弾発的に係合されて該ブラケットカバーが該ブ
    ラケット本体に嵌着され、該凹窪と該係合突起との所要
    数の係合個所においては、該凹窪は該ブラケット本体に
    おける該段状面の内方に向けられて形成され、またこれ
    に対応する該係合突起は該ブラケットカバーの側端縁部
    から内方に向けて突設されたものであることを特徴とす
    る手摺杆の連結兼取付装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラケット本体の取付板部における
    取付基部外面および取付用透孔内周面の一方または双方
    には、少なくとも支持される前記手摺杆における軸線投
    影線上の位置決め用指標が付されていることを特徴とす
    る請求項1記載の手摺杆の連結兼取付装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラケット本体の取付板部の平面外
    形輪郭に対応する平面外形を有し、前記取付用透孔周囲
    に対応する位置に取付ネジ通過開口が開設されると共に
    該取付ネジ通過開口に接して下向き山形状縁が周回され
    ている水密性柔軟材料製の座板を前記設置壁面と該ブラ
    ケット本体の該取付板部との間に介在させて取付けられ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の手摺
    杆の連結兼取付装置。
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JP2021127670A (ja) * 2020-02-17 2021-09-02 株式会社日中製作所 手摺エンドブラケット

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