JPH09302659A - 高圧水噴射式変形場所打杭等の抜き工法とその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 どんな径にでも適用できるとともに、いかな
る変形場所打杭でも第１工程で杭の略杭周２／３をフリ
クションカットしつつ地盤の復元を防止する水幕を形成
しながら杭を洗浄し、次の工程で残りの杭周も同様にフ
リクションカットしつつ、杭を引く抜くことで簡単で確
実に、安易に、次の作業が楽により安全にできる工法と
その装置を提供すること。 【解決手段】 半円状等のケーシングの外面の下部に付
設した複数の真下方向と内向き方向との高圧水噴射ノズ
ルと、その両端に付設した外方向へ傾斜させた偏平ノズ
ルな高圧水噴射ノズルとに、高圧水用の逆止弁と流量調
節弁とをそれぞれに設け、シートパイルの中間に内方上
方向に鋭角な高圧水噴射ノズルを移動自在で偏平ノズル
として砂層等の地盤の復元を防止する水幕を形成し、ケ
ーシングの下端面を硬化肉盛り等で円弧状にした変形場
所打杭等の抜き装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、いかなる径の既設
の杭に適用でき、特に変形場所打杭の抜き工法とその装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、１９６０年代中頃から、振動杭打
機による杭の打設は、地盤が固く困難な場合に、高圧水
を杭先端より噴射させながら、杭打作業を行うジェット
工法が施工され始められた。しかし、１９６０年代後期
になると、その杭打作業が与える周辺部への振動公害の
問題か急上昇してきた。ジェット工法の改良は、そうし
た問題を解決する画期的な工法であるので、そのことに
ついていくつかの問題点を述べてみる。ジェット工法
は、杭先端の固い地盤を振動杭打機の垂直起振力だけに
頼らず、ジェット水の吐出圧力により、杭先端の地盤に
穴をあけ、杭打作業を容易にする。仮に大きな垂直起振
力を持った振動杭打機を用いて杭を打設することが可能
であっても、杭先端に与える負担はかなり大きく、杭先
端がスクラップになってしまう虞れがかなり高いもので
ある。また、噴射された水が打込み作業中の杭側面を伝
わって地表へ上がってくる。この噴射された水が杭を取
り囲む状態となり、周辺地盤へ与える振動を抑制する働
きをする。

【０００３】しかし、従来の特公昭６２−４５３７０号
公報のように、シートパイル形の箱状体の内面に２本の
高圧噴出水ノズルからの噴射水と箱状体の自重と重りと
で地面を切り掘りするものであり、このシートパイル形
の穴しか掘れない。また、実開昭５６−６４４４７号公
報のように、管状、平板状、型付板状の鋼製杭本体の先
端にそれぞれ山型をした凸刃部と凹部とを交互に連続し
て一体成形し、その凹部に該杭本体の打込み方向側に向
けた高圧水噴射ノズルを備えたものであるが、やはり、
このものも管状、平板状、型付板状の形の穴しか掘れな
い。さらに、特開平６−２４０６７０号公報のように、
片面が開放し内側にウォータジェット管と排土管を設け
た断面Ｃ字型ないしはコ字型の杭を、その開放側を既設
杭に向け、かつ既設杭に近接させてバイブロハンマーで
チャッキングしながら打込み、バイブロハンマーによる
振動とウォタージェット管からのジェット水により土砂
を崩し排土管から揚土して、前記Ｃ字型ないしはコ字型
の杭と既設杭とで囲まれた区域を掘削して、既設の杭を
引抜くものであるが、Ｃ字型ないしはコ字型の杭バイブ
ロハンマーでチャッキングしながら打込み、そして、バ
イブロハンマーによる振動とウォタージェット管からの
ジェット水により土砂を崩し排土管から揚土しながら、
杭を引抜くもので、このものも特公昭６２−４５３７０
号公報のものや実開昭５６−６４４４７号公報のものと
なんらかわるところがない。即ち管状、平板状、型付板
状の形の穴しか掘れないし、況や変形した杭やどんな径
の既設杭に対応して既設杭を簡単に且確実にどんな場所
の既設の杭に対しても処理できるものではない。さら
に、従来の何れのものもジェット水により土砂を崩して
も、瞬時に土砂が既設の杭に埋め戻されて、杭周囲をフ
リクションカットすることは難しかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、第１に、どん
な径の杭にでも適用できるとともに、いかなる変形場所
打杭でも第１工程で杭の略杭周２／３をフリクションカ
ットし、次の工程でも同様に略杭周２／３をフリクショ
ンカットしつつ、杭を引く抜くことで杭の全周囲をフリ
クションカットできる簡単なそれでいて確実に引き抜き
を安易にかつ安全にする工法を提供すること。第２に、
どんな径の杭にでも適用できるとともに、いかなる変形
場所打杭でも第１工程で杭の略杭周２／３をフリクショ
ンカットしつつ地盤の復元を防止する水幕を形成しなが
ら杭を洗浄し、次の工程でも同様に略杭周２／３をフリ
クションカットしつつ地盤の復元を防止する水幕を形成
しながら杭を洗浄して、杭を引く抜くことで杭の全周囲
をフリクションカットできる簡単なそれでいて確実に引
き抜きを安易にするとともに杭が洗浄された状態なの
で、次の作業が楽により安全にできる工法を提供するこ
と。第３に、どんな径の杭にでも適用できるとともに、
いかなる変形場所打杭でも第１工程で杭の略杭周２／３
をフリクションカットし、或いは地盤の復元を防止する
水幕を形成しながら杭を洗浄し、次の工程で同様に杭の
杭周をフリクションカットし、或いは地盤の復元を防止
する水幕を形成しながら杭を洗浄し、さらに、引き抜き
ながら砕石或いは粒度調整砕石を埋め戻しに投入したこ
とで簡単なそれでいて確実に引き抜きを安易にでき、か
つ、杭の引き抜きを中断しても杭の自重でもどることを
防止するとともに次の作業が楽により安全にできる工法
を提供すること。第４に、シートパイルの下端に付設し
た半円状等のケーシングの外面の下部に、複数の真下方
向の高圧水噴射ノズルと複数の内向き方向噴射ノズルと
を付設し、その両端に付設した杭外周方向下向き傾斜高
圧水噴射ノズルとしたことで、どんな径の杭にでも適用
できるとともに、いかなる変形場所打杭等にでも適用で
きる変形場所打杭等の抜き装置を提供すること。

【０００５】第５に、第４の課題に加えて、半円状等の
ケーシングの縦中央を二つ折りとし、その縦中央部に連
結手段を施して半円状等のケーシングを対峙させて、そ
の半円状等のケーシングの径を可変としたことにより、
より確実に、どんな径の杭にでも適用できるとともに、
いかなる変形場所打杭等にでも適用できる変形場所打杭
等の抜き装置を提供すること。第６に、第４又は第５の
課題に加えて、半円状等のケーシングの外面の下部に付
設した複数の高圧水噴射ノズルとその両端付設した外方
向へ傾斜させた高圧水噴射ノズルとに高圧水用の逆止弁
と流量調節弁とをそれぞれに設けたことにより、水の使
用量を少量に切替えが可能にできるとともに、必要な位
置と場所の高圧水噴射ノズルに確実により高圧水を供給
でき、逆止弁による作動不良を起こすことがない変形場
所打杭等の抜き装置を提供すること。第７に、第４乃至
第６のいずれかの課題に加えて、シートパイルの略中間
に内方上方向に鋭角な噴射ノズルを移動自在に付設して
砂層等の地盤の復元を防止する水幕を形成したことによ
り、砂層等の地盤の締まり易い中間層があってもいかに
ジェット水でフリクションカット（周面カット）したに
もかかわらず、地盤の復元現象がおき杭が抜けなくなる
のを無くすこと。第８に、第４乃至第７のいずれかの課
題に加えて、半円状等のケーシングの両端に付設した高
圧水噴射ノズルを垂直方向に偏平な偏平ノズルとし、シ
ートパイルの略中間に付設した高圧水噴射ノズルを水平
方向に偏平な偏平ノズルとしたことにより、より確実に
広い範囲で杭の略杭周２／３をフリクションカットでき
ることで、より簡単に、より楽に変形場所打杭等の抜き
装置を提供すること。第９に、第４乃至第８のいずれか
の課題に加えて、半円状等のケーシングの下端面を硬化
肉盛り等で円弧状にしたことにより、変形場所打杭等の
瘤等に追従させてより楽に、より安全に変形場所打杭等
の抜き装置を提供すること。第１０に、第４乃至第９の
いずれかの課題に加えて、半円状等のケーシングの両下
端角部位を円弧状としてケーシングの打ち込みがスムー
ズにできるとともに、半円状等のケーシングの外面の下
部に付設した各高圧水噴射ノズルの先端部を保護するこ
と。第１１に、第４乃至第１０のいずれかの課題に加え
て、噴射された高圧水による泥水をポンプで汲み上げ、
この泥水を沈殿処理等をした処理水を半円状等のケーシ
ングの下部或いはシートパイルの略中間に付設した複数
の高圧水噴射ノズルに利用したことにより、変形場所打
杭等の抜き装置をシステム化できるとともに、掘削した
泥水の処理ができる環境に配慮すること。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第１に、シートパイルの下端に付設した半
円状等のケーシングの外面の下部から複数の真下方向の
高圧水噴射ノズルと複数の内向き方向噴射ノズルとを付
設し、その両端に付設した高圧水噴射ノズルを杭外周方
向下向き傾斜とし外面の下部から高圧水を噴射させなが
ら、変形場所打杭等の外周面の半円に沿って打ち込み略
杭周２／３をフリクションカットをし、次いで、残り杭
周に沿って半円状等のケーシングの外面の下部から同様
な高圧水を噴射させつつ打ち込みながら、変形場所打杭
をクレーンで引き抜くことを特徴とする変形場所打杭等
の抜き工法を要旨とする。第２に、シートパイルの下端
に付設した半円状等のケーシングの外面の下部に複数の
真下方向の高圧水噴射ノズルと複数の内向き方向噴射ノ
ズルとを付設し、その両端に付設した高圧水噴射ノズル
を杭外周方向下向き傾斜とし外面の下部から高圧水を噴
射させるとともに、シートパイルの略中間に内方上方向
に鋭角な噴射ノズルを移動自在に付設して砂層等の地盤
の復元を防止する水幕を形成しつつ、これらの各高圧水
噴射ノズルからのジェット噴射で変形場所打杭等を洗浄
して変形場所打杭等の外周面の半円に沿って打ち込み略
杭周２／３をフリクションカットをし、次いで、残り杭
周に沿って半円状等のケーシングの外面の下部とシート
パイルの略中間とから同様な高圧水を噴射させ洗浄しつ
つ打ち込みながら、変形場所打杭をクレーンで引き抜く
ことを特徴とする変形場所打杭等の抜き工法を要旨とす
る。第３に、変形場所打杭をクレーンで引き抜きながら
砕石或いは粒度調整砕石を埋め戻しに投入したことを特
徴とする請求項１又は請求項２に記載の変形場所打杭等
の抜き工法を要旨とする。第４に、シートパイルの下端
に付設した半円状等のケーシングの外面の下部に複数の
真下方向の高圧水噴射ノズルと複数の内向き方向噴射ノ
ズルとを付設し、その両端に付設した高圧水噴射ノズル
を杭外周方向下向き傾斜としたことを特徴とする変形場
所打杭等の抜き装置を要旨とする。第５に、半円状等の
ケーシングの縦中央等を二つ折りとし、その縦中央部等
に連結手段を施して半円状等のケーシングを対峙させ
て、その半円状等のケーシングの径を可変としたことを
特徴とする請求項４に記載の変形場所打杭等の抜き装置
を要旨とする。

【０００７】第６に、半円状等のケーシングの外面の下
部に付設した複数の高圧水噴射ノズルとその両端に付設
した外方向へ傾斜させた高圧水噴射ノズルとに高圧水用
の逆止弁と流量調節弁とをそれぞれに設けたことを特徴
とする請求項４又は請求項５に記載の変形場所打杭等の
抜き装置を要旨とする。第７に、シートパイルの略中間
に内方上方向に鋭角な噴射ノズルを移動自在に付設して
砂層等の地盤の復元を防止する水幕を形成したことを特
徴とする請求項４乃至請求項６のいずれか１項に記載の
変形場所打杭等の抜き装置を要旨とする。第８に、ケー
シングの両端に付設した高圧水噴射ノズルを垂直方向に
偏平な偏平ノズルとし、シートパイルの略中間に付設し
た高圧水噴射ノズルを水平方向に偏平な偏平ノズルとし
たことを特徴とする請求項４乃至請求項７のいずれか１
項に記載の変形場所打杭等の抜き装置を要旨とする。第
９に、半円状等のケーシングの下端面を硬化肉盛り等で
円弧状にしたことを特徴とする請求項４乃至請求項８の
いずれか１項に記載の変形場所打杭等の抜き装置を要旨
とする。第１０に、半円状等のケーシングの両下端角部
位を円弧状にするとともに、半円状等のケーシングの外
面の下部に付設した各高圧水噴射ノズルの先端部を蒲鉾
形でトンネル状の金属製のノズル保護バンドで被覆した
ことを特徴とする請求項４乃至請求項９のいずれか１項
に記載の変形場所打杭等の抜き装置を要旨とする。第１
１に、噴射された高圧水による泥水をポンプで汲み上
げ、この泥水を沈澱処理等をした処理水を半円状等のケ
ーシングの外面の下部或いはシートパイルの略中間に付
設した高圧水噴射ノズルに利用したことを特徴とする請
求項４乃至請求項１０のいずれか１項に記載の変形場所
打杭等の抜き装置を要旨とする。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の変形場所打杭等の抜き工法及
びその装置について、実施例に基づいて説明する。図１
乃至図６に示すように、シートパイルの下端に付設され
た半円状等のケーシングの外面の下部から複数の真下方
向の高圧水噴射ノズルと複数の内向き方向噴射ノズルと
を付設し、その両端に付設した高圧水噴射ノズルを杭外
周方向下向き傾斜とし外面の下部から高圧水を噴射させ
ながら、変形場所打杭等の外周面の半円に沿って打ち込
み略杭周２／３をフリクションカットをし、次いで、残
り杭周に沿って半円状等のケーシングの外面の下部から
同様な高圧水を噴射させつつ打ち込みながら、変形場所
打杭をクレーンで引き抜くことを特徴とする変形場所打
杭等の抜き工法である。そして、好ましくは半円状等の
ケーシングの外面の下部に複数の真下方向の高圧水噴射
ノズルと複数の内向き方向噴射ノズルとを付設し、その
両端に付設した高圧水噴射ノズルを杭外周方向下向き傾
斜とし外面の下部から高圧水を噴射させるとともに、シ
ートパイルの略中間に内向き方向噴射ノズルをその内向
き角度を鋭角にして砂層等の地盤の復元を防止する水幕
を形成しつつ、これらの各高圧水噴射ノズルからのジェ
ット噴射で変形場所打杭等を洗浄して変形場所打杭等の
外周面の半円に沿って打ち込み略杭周２／３をフリクシ
ョンカットをし、次いで、残り杭周に沿って半円状等の
ケーシングの外面の下部とシートパイルの略中間とから
同様な高圧水を噴射させ洗浄しつつ打ち込みながら、変
形場所打杭をクレーンで引き抜くことを特徴とする変形
場所打杭等の抜き工法である。この工法は、ケーシング
の外面の下部の真下方向の高圧水噴射と内向き方向噴射
と、ケーシングの両端からの杭外周方向（杭周の切線）
下向き傾斜からの高圧水を噴射させるとともに、ケーシ
ングの略中間に内向き角度を鋭角にして砂層等の地盤の
復元を防止する水幕を形成しつつ、これらの各ジェット
水で変形場所打杭等を洗浄しつつ略杭周２／３をフリク
ションカットが可能になったことである。

【０００９】また、他の実施例として、半円状等のケー
シングの外面の下部から高圧水を噴射させながら、或い
はシートパイルの略中間に内向き方向噴射ノズルをその
内向き角度を鋭角にして砂層等の地盤の復元を防止する
水幕を形成しつつ、これらの各高圧水噴射ノズルからの
ジェット水で変形場所打杭等を洗浄して変形場所打杭等
の外周面の半円に沿って打ち込み略杭周２／３をフリク
ションカットをし、次いで、残り杭周に沿って同様に半
円状等のケーシングの外面の下部と或いはシートパイル
の略中間から高圧水を噴射させながら打ち込み、さら
に、変形場所打杭をクレーンで引き抜きながら砕石或い
は粒度調整砕石を埋め戻しに投入したことにより、杭の
引き抜きを中断しても杭の自重でもどることを防止でき
た変形場所打杭等の抜き工法である。このように場所打
杭等の重量は２０〜２００トンあるので、クレーンで引
き抜く工法は安全と確実等とか重要な課題である。この
ような工法は、次のような装置によってできることを、
実験を重ねることで知見した。図１に示すように、断面
山形状のシートパイル１（好ましくはシートパイルでＨ
鋼等でもよい）の下端に半円状等のケーシング２を溶
接、ボルト・ナット等で取付け、該半円状等のケーシン
グ２の凸状外面の下部３で上記シートパイル１の両側壁
よりに複数の真下方向の高圧水噴射ノズル４…と、その
外側に複数の内向き方向（好ましくは略３度の鼻曲がり
ノズル）噴射ノズル５…とを付設し、さらにケーシング
２の両端に付設した高圧水噴射ノズル６…を杭外周方向
下向き傾斜とし、好ましくは偏平ノズル６とした変形場
所打杭等の抜き装置である。この下向き傾斜としての角
度は好ましくは、略２０〜３０度とするとよい。また、
水圧は５〜１５０ｋｇ／ｃｍ^２の高圧水であればよい。
さらに、これらの各噴射ノズルとケーシングとの取付け
は、図１に示すように、取付けバンド１７によりケーシ
ングの下面に設けた後述の硬化肉盛り等の円弧状の高さ
より上部位に取付けると、図４の（Ａ）に示すような各
噴射ノズルからの噴射パターンが得られる。そして、シ
ートパイル１の両側壁よりに２個の真下方向の高圧水噴
射ノズル４からのジェット水で土をカットしてケーシン
グの打ち込みの際にシートパイル１が抵抗なく打ち込ま
れる。また、その両サイドの内向き方向（好ましくは略
３度）噴射ノズル５からのジェット水で既設の杭を洗浄
しつつ土をカットし、ケーシング２の両端に付設した高
圧水噴射ノズル６…を杭外周方向下向き傾斜とし、好ま
しくは垂直方向に偏平な偏平ノズル６としたことによ
り、後述でより詳述するような既設の杭の杭周２／３を
もフリクションカットすることで、ケーシングを抵抗な
く打ち込むことができる。残りの杭周も上述の同様に各
高圧水噴射ノズルからのジェット水で同様にカットされ
る。このように、従来のものでは、治具の既設杭に面す
る側に高圧水噴射ノズルや配管が設けてあるから、特別
な手段が必要だったり、或いは邪魔になり変形場所打杭
の引き抜きには適用できなかったが、半円状等のケーシ
ング２の凸状外面の下部に高圧水噴射ノズルや配管を設
けることで、これらの課題を解決できた。さらに、図１
に示した内向き方向（好ましくは略３度の鼻曲がりノズ
ル）噴射ノズル５…を両方向に１個づつ図示したが、２
〜３個の複数個を両方向に設けて、杭の大きさに対処し
て、掘削力を高めることは当然であるので、数に限定さ
れるものではない。

【００１０】他の実施例として、図３の（Ｂ）に示すよ
うに、半円状のケーシング１の縦中央を二つ折り１ａ、
１ｂとし、その縦中央部に連結手段として蝶番７等を施
し、図示していないが、ケーシングの上部の周縁に金具
の一方を回動自在に枢着し、金具の他方に多数の孔と周
縁に設けたそれに嵌合させる杆とて半円状のケーシング
を対峙させて、その半円状のケーシング径を可変とし
た。このような金具に変えてターンバックルによって半
円状のケーシングを対峙さるて、その径を可変としても
よい。図３のその他のケーシングにおいても、その各ケ
ーシグの角部位で独立した部材とし連結手段として蝶番
７等を施し、上記と同様な金具等で半円状等（多角形、
コノ字形等）の各ケーシングを対峙させて径を可変とし
てある。また、半円状等のケーシングの下部に付設した
複数の高圧水噴射ノズルとその両端に付設した外方向へ
傾斜させた高圧水噴射ノズルとに高圧水を流量調節弁８
をそれぞれに設けてある。さらに、高圧水の噴射によっ
てあたりは泥水状態となっているので、高圧水の噴射を
止めた時に噴射ノズルに泥水或いは砂等が入り込むこと
を防止することのできる逆止弁９（本件出願人の特開平
３−２９３０４８号公報を使用）をノズルソケット１９
を介してとりつけるとよい。

【００１１】また、図５に示すように、従来のこの種の
ウオタージェットの使い方において、全く考えられなか
った半円状等のケーシングの上部位でシートパイル１の
略中間の内面に内向き方向な高圧水噴射ノズル１０を付
設した、好ましくは水平方向に偏平な偏平ノズル１０
を、その内向き角度を鋭角即ち上向きにして砂層等の地
盤の復元を防止する水幕を形成した。この鋭角として１
５〜６０度で、好ましくは３０〜４０度で、偏平ノズル
の広がり範囲を８０〜９０度（杭の太さで裏側まで回り
込むだけの広がり範囲を設定する）とすると杭の裏側ま
で回り込み、例え砂層等の地盤のしまりやすい中間層が
あった場合でも、この上向きの噴射水で杭周面と地盤と
の間に水の幕ができ周面抵抗の再発生を防ぎ、地盤の復
元を防止する水幕を形成した。このシートパイル１の略
中間の内面に地盤の砂層等の状態によっては、その両側
面の２個にしたり、或いは中間層の位置に合わせれるよ
うに、シートパイルの側面に上下方向で必要範囲に多数
のノズル案内孔を設けるか、或いはシートパイルの側面
に上下方向で必要範囲にスリットを穿設し、ノズルを移
動させるかして移動自在にして半円状等のケーシングの
上部より所望の適所位置に移動すればよいし、中間層が
なくても洗浄機能として利用するもので、このように高
圧水噴射ノズル１０がシートパイルの側面に付設してあ
るので、クレーンで杭を引き抜く時に邪魔にならず、ク
レーンの移動中に杭等に当たり高圧水噴射ノズルが破損
することなど全くないものである。さらに、別パイプで
エアーをコンプレッサーで圧送して偏平ノズルの噴射水
と合流させたり、偏平ノズルにエアーを吸い込むように
して、強力な水膜を形成するとより効果的なものとな
る。なお、半円状等のケーシングとして種々の実施例を
説明したが、この形状に限定されるものではなく、図３
に示すように、（Ａ）の台形、（Ｂ）の半円形或いは三
日月形、（Ｃ）のコの字形、（Ｄ）の多角形等にし、種
々のＰＣ杭、ＲＣ杭、鋼管杭、松杭、三角杭、或いは変
形場所打杭等に適用できる。そして、これらの種々な形
状のケーシングの縦中央或い各角部位を二つ折りの独立
部材にすることも同様である。そして、これらの種々な
形状のケーシングの縦中央にケーシングを支持するシー
トパイル（母材）１を付設し、試堀穴を穿設する場合は
このシートパイル（母材）１をガイドとして利用でき
る。

【００１２】さらに、半円状等のケーシングの外面の下
部の両端に付設した高圧水噴射ノズルを偏平ノズル（略
４０度の範囲でこの範囲は杭の径に合わせて変えるもの
で、この数値に限定されない）としたことにより、より
確実に縦方向に広い範囲で杭の略杭周２／３をフリクシ
ョンカットできることで、より簡単に、より楽に杭の引
き抜きができる。即ち、従来のこの種の高圧水噴射ノズ
ルは、四方に万遍なく分散して噴射されるので余分な土
をも掘削していたのを、偏平ノズルにすることは、縦方
向に偏平にし、既設杭１６の切線方向にセットし、かつ
高圧水の流路が偏平に絞られることで、高圧水をより有
効に利用でき、杭の略杭周２／３をフリクションカット
できるのである。そして、これらの各手段をシステム化
するもので、噴射された高圧水による泥水をポンプで汲
み上げ、この泥水を沈澱処理等をした処理水を半円状等
のケーシングの外面の下部に付設した複数の高圧水噴射
ノズル或いはシートパイルの略中間に付設した高圧水噴
射ノズルに利用させることができる。

【００１３】さらにまた、半円状等のケーシングの下端
面に硬化肉盛り等で円弧状にすることで、変形場所打杭
或いは施工不良の大きな瘤等の部位で半円状等のケーシ
ングがその瘤等の凹凸に沿って滑らかに追従する。或い
は杭外周破断カッタ１１と、ケーシングの両垂直縁にサ
イドカッタ１２とを設けたことにより、杭の節や、拡底
杭、施工不良の瘤等を破断してより楽に、より安全に変
形場所打杭等の抜き装置となった。符号１６は蒲鉾形で
トンネルの金属製のノズル保護バンドでケーシングに溶
接し高圧水噴射ノズルを保護する。なお、符号１３は高
圧ホース、符号１４はベンド管、符号１５は高圧パイプ
である。また、既設の杭を抜くクレーンとして無振動、
有振動打抜き機に使用できる。さらに、ターンバックル
を油圧ピストン等で操作し遠隔操作としてもよいし、流
量調節弁８は遠隔操作としてあるので添付した図面の上
に表れない。

【００１４】次ぎに、動作について説明する、図４、図
５に示すように、変形場所打杭等１７に片面が開放し下
部のシートパイル１の両側壁よりに複数の真下方向の高
圧水噴射ノズル４…と、その外側に複数の内向き方向
（好ましくは略３度）噴射ノズル５…と、好ましくは偏
平なノズル６が両端に設けた半円状等のケーシングを対
峙させ、下方への垂直方向のノズルから高圧水を噴射さ
せ土砂を切り進み、内向きノズルからの高圧水を噴射さ
せること（内向きのノズルから高圧水を噴射させると杭
等に街突した水流は四方へ広がりその一部は上向きの水
流になる）で土砂を切り進み、そして、さらに好ましく
はシートパイル１の中間に上向きの噴射水で杭周面と地
盤との間に水幕ができ周面抵抗の再発生を防ぐのであ
る。上述のように好ましくは偏平なノズル６が両端に設
けてあり、このノズルから垂直方向にある範囲の帯状の
水幕１８が発生し、杭の略杭周２／３をフリクションカ
ットができるのである。この状態でも変形場所打杭等１
７は倒せるが、次いで、残りの杭周１／３を同様な高圧
水を噴射させてフリクションカットする。さらに、変形
場所打杭等の処理（例えば杭の切断等）上必要ならば、
引き抜きながら砕石或いは粒度調整砕石を埋め戻しに投
入しすれば、杭等の引き抜きを中断して引き抜きを緩め
ても、杭等がその自重（２０〜２００トン）で沈むこと
を防止できる。

【００１５】

【効果】第１に、どんな径の杭にでも適用できるととも
に、いかなる変形場所打杭でも第１工程で杭の略杭周２
／３をフリクションカットでき、かつ、引き抜くべき杭
の周辺を最小限の掘削でよく、次の工程で残り杭の杭周
をフリクションカットしつつ、杭を引く抜くことで引き
抜く力が小さくでき、簡単に、それでいて確実に引き抜
きが安易にできる工法である。第２に、どんな径の杭に
でも適用できるとともに、いかなる変形場所打杭でも第
１工程で杭の略杭周２／３をフリクションカットしつつ
地盤の復元を防止する水幕を形成しながら杭を洗浄し、
かつ、引き抜くべき杭の周辺を最小限の掘削でよく、次
の工程でも同様に略杭周２／３をフリクションカットし
つつ地盤の復元を防止する水幕を形成しながら杭を洗浄
して、杭を引く抜くことで杭の全周囲をフリクションカ
ットでき、杭を引く抜くことで引き抜く力が小さくで
き、簡単なそれでいて確実に引き抜きを安易にするとと
もに杭が洗浄された状態なので、次の作業が楽により安
全にできる工法である。第３に、どんな径の杭にでも適
用できるとともに、いかなる変形場所打杭でも第１工程
で杭の略杭周２／３をフリクションカットでき、次の工
程で残り杭の杭周をフリクションカットし、さらに、引
き抜きながら比較的安価な砕石或いは粒度調整砕石を埋
め戻しに投入したことで簡単なそれでいて確実に引き抜
きを安易にでき、安全に作業が確保でき、かつ、杭の引
き抜きを中断しても杭の自重でもどることを防止できる
工法である。第４に、シートパイルの下端に付設した半
円状等のケーシングの外面の下部に複数の真下方向の高
圧水噴射ノズルと複数の内向き方向噴射ノズルと、その
両端に付設した高圧水噴射ノズルを杭外周方向下向き傾
斜とで、どんな径の杭にでも適用できるとともに、引き
抜くべき杭の周辺を最小限の掘削でよく、フリクション
カットしつつ杭を引く抜くことで引き抜く力が小さくで
き、いかなる変形場所打杭等にでも適用できる変形場所
打杭等の抜き装置である。第５に、第４の効果に加え
て、半円状等のケーシングの縦中央を二つ折りとし、そ
の縦中央部に連結手段を施して半円状等のケーシングの
対峙させる半径を可変としたことにより、より確実に、
どんな径にでも適用できるとともに、いかなる変形場所
打杭等にでも適用できる変形場所打杭等の抜き装置であ
る。第６に、第４又は第５の効果に加えて、半円状等の
ケーシングの外面の下部に付設した複数の高圧水噴射ノ
ズルとその両端付設した外方向へ傾斜させた高圧水噴射
ノズルとに高圧水用の逆止弁と流量調節弁とをそれぞれ
に設けたことにより、水の使用量を少量に切替えが可能
にできるとともに、必要な位置と場所の高圧水噴射ノズ
ルに確実により高圧水を供給でき、逆止弁により作動不
良を起こすことがなくなった変形場所打杭等の抜き装置
である。第７に、第４乃至第６のいずれかの効果に加え
て、複数の内向き方向噴射ノズルをその内向き角度を鋭
角にして砂層等の地盤の復元を防止する水幕を形成した
ことにより、砂層等の地盤の締まり易い中間層があって
もいかにジェット水でフリクションカット（周面カッ
ト）したにもかかわらず、地盤の復元現象がおき杭が抜
けなくなるのを無くすことができる。第８に、第４乃至
第７のいずれかの効果に加えて、両端に付設した高圧水
噴射ノズルを偏平ノズルとしたことにより、より確実に
広い範囲で杭の略杭周２／３をフリクションカットでき
ることで、より簡単に、より楽な変形場所打杭等の抜き
装置である。第９に、第４乃至第８のいずれかの効果に
加えて、半円状等のケーシングの下端面を硬化肉盛り等
で円弧状にしたことにより、変形場所打杭等の瘤等に追
従させてより楽な、より安全な変形場所打杭等の抜き装
置である。第１０に、第４乃至第９のいずれかの効果に
加えて、半円状等のケーシングの両下端角部位を円弧状
としてケーシングの打ち込みがスムーズにできるととも
に、半円状等のケーシングの外面の下部に付設した各高
圧水噴射ノズルの先端部を保護することができた。第１
１に、第４乃至第１０のいずれかの効果に加えて、噴射
された高圧水による泥水をポンプで汲み上げ、この泥水
を沈殿処理等をした処理水を半円状等のケーシングの下
部に付設した複数の高圧水噴射ノズルに送水したことに
より、変形場所打杭等の抜き装置をシステム化できると
ともに、掘削した泥水の処理ができる環境に配慮するこ
とができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の変形場所打杭等の抜き装置の要部の正
面図である。

【図２】本発明の変形場所打杭等の抜き装置の要部の側
面図である。

【図３】（Ａ）乃至（Ｄ）は本発明の図１のＡ−Ａ線断
面の平面図である。

【図４】（Ａ）乃至（Ｃ）は本発明の変形場所打杭等の
抜き装置の使用状態の平面図で（Ｂ）と（Ｃ）は両端の
噴射ノズルの使用状態の平面図である。

【図５】（Ａ）乃至（Ｃ）は本発明の図１のＢ−Ｂ線断
面でシートパイルの中間部の噴射ノズルの使用状態の平
面図である。

【図６】本発明のケーシングの噴射ノズルを拡大した側
面図である。

【符号の説明】

１ シートパイル（母材） ２ 半円状等のケーシング ３ 半円状等のケーシング外面の下部 ４ 真下方向の噴射ノズル ５ 内向方向の噴射ノズル ６ 偏平噴射ノズル ７ 蝶番 ８ 流量調節弁 ９ 逆止弁 １０ シートパイルの中間に付設した偏平
噴射ノズル １１ カッタ又は硬化肉盛り等の円弧状 １２ サイドカッタ １６ ノズル保護バンド

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シートパイルの下端に付設された半円状等
   のケーシングの外面の下部から複数の真下方向の高圧水
   噴射ノズルと複数の内向き方向噴射ノズルを付設し、そ
   の両端に付設した高圧水噴射ノズルを杭外周方向下向き
   傾斜とし外面の下部から高圧水を噴射させながら、変形
   場所打杭等の外周面の半円に沿って打ち込み略杭周２／
   ３をフリクションカットをし、次いで、残り杭周に沿っ
   て半円状等のケーシングの外面の下部から同様な高圧水
   を噴射させつつ打ち込みながら、変形場所打杭をクレー
   ンで引き抜くことを特徴とする変形場所打杭等の抜き工
   法。
2. 【請求項２】シートパイルの下端に付設された半円状等
   のケーシングの外面の下部に複数の真下方向の高圧水噴
   射ノズルと複数の内向き方向噴射ノズルを付設し、その
   両端に付設した高圧水噴射ノズルを杭外周方向下向き傾
   斜とし外面の下部から高圧水を噴射させるとともに、シ
   ートパイルの略中間に内方上方向に鋭角な噴射ノズルを
   移動自在に付設して砂層等の地盤の復元を防止する水幕
   を形成しつつ、これらの各高圧水噴射ノズルからのジェ
   ット噴射で変形場所打杭等を洗浄して変形場所打杭等の
   外周面の半円に沿って打ち込み略杭周２／３をフリクシ
   ョンカットをし、次いで、残り杭周に沿って半円状等の
   ケーシングの外面の下部とケーシングの中間とから同様
   な高圧水を噴射させ洗浄しつつ打ち込みながら、変形場
   所打杭をクレーンで引き抜くことを特徴とする変形場所
   打杭等の抜き工法。
3. 【請求項３】変形場所打杭をクレーンで引き抜きながら
   砕石或いは粒度調整砕石を埋め戻しに投入したことを特
   徴とする請求項１又は請求項２に記載の変形場所打杭等
   の抜き工法。
4. 【請求項４】シートパイルの下端に付設された半円状等
   のケーシングの外面の下部に複数の真下方向の高圧水噴
   射ノズルと複数の内向き方向噴射ノズルを付設し、その
   両端に付設した高圧水噴射ノズルを杭外周方向下向き傾
   斜としたことを特徴とする変形場所打杭等の抜き装置。
5. 【請求項５】半円状等のケーシングの縦中央を二つ折り
   とし、その縦中央部に連結手段を施して半円状等のケー
   シングを対峙させて、その半円状等のケーシングの径を
   可変としたことを特徴とする請求項４に記載の変形場所
   打杭等の抜き装置。
6. 【請求項６】半円状等のケーシングの外面の下部に付設
   した複数の高圧水噴射ノズルとその両端に付設した外方
   向へ傾斜させた高圧水噴射ノズルとに高圧水用の逆止弁
   と流量調節弁とをそれぞれに設けたことを特徴とする請
   求項４又は請求項５に記載の変形場所打杭等の抜き装
   置。
7. 【請求項７】シートパイルの略中間に内方上方向に鋭角
   な高圧水噴射ノズルを移動自在に付設して砂層等の地盤
   の復元を防止する水幕を形成したことを特徴とする請求
   項４乃至請求項６のいずれか１項に記載の変形場所打杭
   等の抜き装置。
8. 【請求項８】半円状等のケーシングの両端に付設した高
   圧水噴射ノズルを垂直方向に偏平な偏平ノズルとし、シ
   ートパイルの略中間に付設した高圧水噴射ノズルを水平
   方向に偏平な偏平ノズルとしたことを特徴とする請求項
   ４乃至請求項７のいずれか１項に記載の変形場所打杭等
   の抜き装置。
9. 【請求項９】半円状等のケーシングの下端面を硬化肉盛
   り等で円弧状にしたことを特徴とする請求項４乃至請求
   項８のいずれか１項に記載の変形場所打杭等の抜き装
   置。
10. 【請求項１０】半円状等のケーシングの両下端角部位を
    円弧状にするとともに、半円状等のケーシングの外面の
    下部に付設した各高圧水噴射ノズルの先端部を蒲鉾形で
    トンネル状の金属製のノズル保護バンドで被覆したこと
    を特徴とする請求項４乃至請求項９のいずれか１項に記
    載の変形場所打杭等の抜き装置。
11. 【請求項１１】噴射された高圧水による泥水をポンプで
    汲み上げ、この泥水を沈澱処理等をした処理水を半円状
    等のケーシングの外面の下部或いはシートパイルの略中
    間に付設した複数の高圧水噴射ノズルに利用したことを
    特徴とする請求項４乃至請求項１０のいずれか１項に記
    載の変形場所打杭等の抜き装置。