JP3056461B2 - 杭抜き工法及び杭抜き用ケーシング - Google Patents

杭抜き工法及び杭抜き用ケーシング

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JP3056461B2
JP3056461B2 JP9368551A JP36855197A JP3056461B2 JP 3056461 B2 JP3056461 B2 JP 3056461B2 JP 9368551 A JP9368551 A JP 9368551A JP 36855197 A JP36855197 A JP 36855197A JP 3056461 B2 JP3056461 B2 JP 3056461B2
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正樹 畠山
嘉寿雄 川上
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畠山ソイル株式会社
嘉寿雄 川上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として継ぎ杭が採用
されている既設杭の引き抜きを行う工法並びに同工法に
使用するケーシングに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】土中に
存在する既設杭は、新たな構築物建設に際して邪魔にな
るのでこれを引き抜く必要がある。通常は、既設杭を包
むようにケーシング(鋼管)を差し込み、ケーシングと
既設杭との間の土砂を除去し、杭の地盤との摩擦抵抗を
無くして、杭をクレーン等で引き上げるものである。と
ころで、古い時代(昭和50年以前)の土中杭は、2本
以上の杭体を継ぎ足した所謂継杭を使用している。この
ため、既設杭をケーシングで包み込んで引き抜いたとし
ても、上方杭は抜くことが出来るが、下方杭の引き抜き
が困難である。
【0003】また特公平3−57247号公報には、既
設杭が経年変化によって破壊し易く、引き抜いた際に杭
自体が途中で千切れ引き抜きができなくなくなる対策と
して、ケーシングと既設杭の一体引き抜き手段を提案し
ている。具体的にはケーシング下端に、係止突起を突出
させ、既設杭の下方を係止突起に引っ掛けてケーシング
と共に引き抜くものであり、係止突起の突出動作源とし
て油圧シリンダーを採用しているものである。
【0004】しかし掘削用の水やベントナイトが大量に
存在している下で油圧機構を動作せしめることは、故障
が発生し易いし、また特に油圧配管や油圧機器を装備す
る必要があるなどの課題がある。そこで本発明は、簡単
な構造で既存杭の下方杭の引き抜きを容易な手法を提案
したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る杭抜き工法
は、既設杭の周囲に高圧水を噴射し乍らケーシングで既
設杭を包み込み、ケーシングと既設杭との間に空隙を設
け、継ぎ杭である既設杭の上方杭を引き抜くと共に、ケ
ーシングの下方に設けた突出片を、高圧水の噴射でケー
シング内方に突出させて既設杭の下方杭の下端に位置せ
しめた状態で、下方杭とケーシングを一緒に引き抜くこ
とを特徴とするものである。
【0006】また本発明に係る杭抜き用ケーシングは、
筒状のケーシング本体に、高圧水を本体上方から下方へ
の供給を行う高圧水供給部と、本体下方部の周壁の一部
を内方へ突出可能に設けて形成した突出部と、ケーシン
グ本体の下方に向けて高圧水を噴射する掘削噴射部と、
前記突出部の突出動作を行わせる高圧水噴射を行う突出
噴射部とを設けてなることを特徴とするものである。
【0007】従って通常の杭抜き作業同様にケーシング
を打ち込み、ケーシングと既設杭との間の土砂を除去
し、クレーン等による上方杭の引き抜きと同時に、突出
部動作用の高圧水を供給して突出部を動作させ、下方杭
の下端を突出部に係止させてケーシングと一緒に引き抜
くことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態について説
明する。実施形態に示したケーシングAは、本体1と、
突出部2と、第一高圧水供給部3と、第二高圧水供給部
4と、掘削噴射部5と、突出噴射部6とを具備したもの
である。
【0009】本体1は鋼管製で引き抜こうとする既設杭
B,Cの径より20cm程度大径としたものであり、前
記突出部2以下を組み込むと共に、上端部分に吊り下げ
部11並びにバイブレーションハンマーDの受け部12
を付設してなる。第一及び第二高圧水供給部3,4は、
本体1に添って設けられた給水管で、別置ポンプEと接
続し、第一高圧水供給部3は掘削噴射部5と接続し、第
二高圧水供給部4は、突出噴射部6と接続してなる。
【0010】突出部2は、本体1の下方部に周壁の一部
を間欠的に戸板状に形成し、その縦縁部分を枢結して、
本体1の内方へ突出可能に設けたものである。尚ある程
度の角度回動突出すると、それ以上の回動が生じ無い様
に適宜なストッパー構造を採用しておく。
【0011】掘削噴射部5は、本体下端から下方に高圧
水を噴射するように設けたものであり、突出噴射部6
は、突出部2の外方に配置して、突出部2の外周面に対
して高圧水を噴射するように設けたものである。
【0012】次に前記の杭抜き用ケーシングを使用して
の本発明工法の実施について説明する。地盤F中に埋設
された既存杭(継杭)B,Cの上方にケーシングAを吊
り下げ、第一高圧水供給部3にポンプから高圧水aを噴
射して地盤Fを掘削し、同時にバイブレーションハンマ
ーDの打撃振動で、ケーシングAを徐々に地盤Fに押し
込めていく。そして既存杭B,CとケーシングAとの間
隙の土砂は高圧水aと共に地表に排出され、既設杭B,
Cの周囲を全て包む様にケーシングAの埋設を終了する
と、次に引き抜きを行うものである。
【0013】引き抜き作業は、上方杭BをロープGで結
束して引き抜き、第二高圧水供給部4から高圧水を供給
して、突出噴射部6から高圧水aを噴射させた状態で、
下方杭CをケーシングAと一緒に引き抜くものである。
即ち突出噴射部6から高圧水aを噴射させると、高圧水
aの噴射力で突出部2がケーシングAの内方に回動して
突出状態となるので、その突出状態のままケーシングA
を引き抜くと、突出部2が下方杭Cの下方に位置し、突
出部2が下方杭Cを係止するので、ケーシングAを引き
抜くと下方杭Cも一緒に引き抜かれることになる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明は、高圧水で下方部
に設けた突出部が動作する杭抜き用ケーシングであり、
また前記ケーシングを使用して、継杭構成の既存杭の下
方杭を引き抜く杭抜き工法で、下方杭の引き抜きを容易
におこなうことができたと共に、その使用機器において
もケーシングの通常の使用動作源をその儘利用でき、従
前のケーシングのような油圧機器や油圧配管を必要とし
ない単純な構造のケーシングで実現できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(ケーシング)の要部正面
図。
【図2】本発明工法の作業工程説明図(ケーシング使用
開始時)。
【図3】同作業工程説明図(ケーシング埋設終了時)。
【図4】同作業工程説明図(引き抜き作業開始時)。
【図5】同突出部の動作説明図(非動作時)。
【図6】同突出部の動作説明図(動作時)。
【符号の説明】 1 本体 2 突出部 3 第一高圧水供給部 4 第二高圧水供給部 5 掘削噴射部 6 突出噴射部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−191819(JP,A) 実開 平7−2538(JP,U) 実開 昭54−170603(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02D 7/00 - 13/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設杭の周囲に高圧水を噴射し乍らケー
    シングで既設杭を包み込み、ケーシングと既設杭との間
    に空隙を設け、継ぎ杭である既設杭の上方杭を引き抜く
    と共に、ケーシングの下方に設けた突出片を、高圧水の
    噴射でケーシング内方に突出させて既設杭の下方杭の下
    端に位置せしめた状態で、下方杭とケーシングを一緒に
    引き抜くことを特徴とする杭抜き工法。
  2. 【請求項2】 筒状のケーシング本体に、高圧水を本体
    上方から下方への供給を行う高圧水供給部と、本体下方
    部の周壁の一部を内方へ突出可能に設けて形成した突出
    部と、ケーシング本体の下方に向けて高圧水を噴射する
    掘削噴射部と、前記突出部の突出動作を行わせる高圧水
    噴射を行う突出噴射部とを設けてなることを特徴とする
    杭抜き用ケーシング。
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