JPH09301389A - ラミネ−トチュ−ブ容器 - Google Patents
ラミネ−トチュ−ブ容器Info
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- JPH09301389A JPH09301389A JP14486596A JP14486596A JPH09301389A JP H09301389 A JPH09301389 A JP H09301389A JP 14486596 A JP14486596 A JP 14486596A JP 14486596 A JP14486596 A JP 14486596A JP H09301389 A JPH09301389 A JP H09301389A
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Abstract
し、かつその蒸着膜面に接する内容物側の樹脂層、ある
いは接着剤層への内容物に含まれる香料成分の浸透集積
によるデラミを防止し、内容物に対する充填包装適正を
有し、その保存性に優れ、かつ環境対応に適うラミネ−
トチュ−ブ容器を提供すること。 【解決手段】 バリア−層としての無機酸化物の蒸着膜
を有する樹脂のフィルム層の無機酸化物の蒸着膜面に、
結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層を接着剤を
用いて積層し、更に該結晶性芳香族ポリアミド系樹脂に
よる樹脂層面に、最内層としての熱接着性樹脂層を構成
する熱接着性樹脂を押し出し積層してなる積層材からラ
ミネ−トチュ−ブBを構成する。
Description
ブ容器に関し、更に詳しくは、ラミネ−ト強度が高く、
酸素バリア−性、水蒸気バリア−性、フレ−バ−バリア
−性等に優れ、歯磨き粉等に代表される粘性を有するペ
−スト状内容物、化粧品、医薬品、日用品等の充填包装
に適するラミネ−トチュ−ブ容器に関するものである。
は、種々のものが開発され、提案されている。例えば、
アルミニウム箔をバリア−層とする下記の(1)に示す
ような積層構成からなるラミネ−トチュ−ブ容器が知ら
れている。 (1)ポリエチレン層/乳白ポリエチレン層/ポリエチ
レン層/接着性樹脂層/アルミニウム箔層/接着性樹脂
層/ポリエチレン層 上記において、接着性樹脂層としては、例えば、エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリ
ル酸共重合体等を酸で変性した酸変性ポリオレフィン等
が使用されている。また、酸化珪素等の無機酸化物の蒸
着膜を有する樹脂のフィルムをバリア−層とする下記の
(2)、あるいは(3)等に示すような積層構成からな
るラミネ−トチュ−ブ容器も知られている。 (2)基体シ−ト/・・・/酸化珪素等の無機酸化物の
蒸着膜を有する樹脂のフィルム/接着剤層/熱緩衝層/
熱接着性樹脂層(押出ラミネ−ト層) 上記において、接着剤層は、ドライラミネ−ト法で形成
し、また、熱緩衝層は、二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルム、ポリエチレンまたはポリプロピレン等
の延伸ポリオレフィン系樹脂のフィルム、延伸ナイロン
フィルム等を使用し、更にまた、熱接着性樹脂層は、ポ
リエチレン、エチレン−メタクリル酸共重合体、アイオ
ノマ−等のポリオレフィン系樹脂を使用して形成してい
る(実開平4−54842号公報参照)。 (3)基体シ−ト/・・・/酸化珪素等の無機酸化物の
蒸着膜を有する樹脂のフィルム/樹脂層A/樹脂層B/
樹脂層C 上記において、樹脂層A、樹脂層Bおよび樹脂層Cは、
樹脂層Bの融点が、樹脂層Aおよび樹脂層Cのそれより
も低いという関係になっている(特開平3−24334
0号公報参照)。而して、上記の(2)の仕様にかかる
ラミネ−トチュ−ブ容器においては、熱緩衝層を、酸化
珪素等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルムの
該酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜層の上に形成するこ
とによって、熱接着性樹脂層を形成する押出ラミネ−ト
する際の熱を遮断し、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜
層の熱収縮によるクラックを防止することを目的とする
ものである。また、上記の(3)の仕様にかかるラミネ
−トチュ−ブ容器においては、3層のプラスチック樹脂
層の中間の層の融点を低くすることで、その中間層が熱
緩衝層の機能を発揮させるようにしたものである。
(1)、(2)および(3)の仕様にかかるラミネ−ト
チュ−ブ容器においては、いずれも、十分に満足し得る
ものではない。例えば、上記の(1)の仕様にかかるラ
ミネ−トチュ−ブ容器においては、ポリエチレン層等の
熱接着樹脂層とバリア−層としてのアルミニウム箔と
を、酸変性ポリオレフィン等を使用して積層しているこ
とから、接着性が良好で、ラミネ−ト強度の劣化が少な
く、内容物の保存性等に優れているが、バリア−層とし
て使用しているアルミニウム箔が環境問題の元凶とな
り、その回収や使用後の廃棄処理に問題点があるもので
ある。また、上記の(2)および(3)の仕様にかかる
ラミネ−トチュ−ブ容器においては、環境への適性を考
慮して、バリア−層として、酸化珪素等の無機酸化物の
蒸着膜を有する樹脂のフィルム等を使用しているが、し
かし、接着剤層を構成する酸変性ポリオレフィンが該酸
化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム
の酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜層に対し接着性が十
分でないという問題点があり、また、酸化珪素等の無機
酸化物の蒸着膜層が数千Åという極めて薄い膜であるこ
とから、該酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜層がラミネ
−ト時に接着剤層側に転移し、あるいは、押出ラミネ−
ト法で積層する場合、その熱によりクラックが該酸化珪
素等の無機酸化物の蒸着膜層に発生し、本来のバリア−
層とし機能しないという問題点がある。更に、上記の
(2)の仕様にかかるラミネ−トチュ−ブ容器において
は、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフ
ィルムと熱緩衝層とを、接着性に優れるドライラミネ−
ト接着剤を使用して積層し、次いで押出ラミネ−ト法で
熱接着性樹脂層を積層するものではあり、熱緩衝層の効
果により、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜層を有する
樹脂のフィルムの該樹脂のフィルムの熱収縮による該酸
化珪素等の無機酸化物の蒸着膜層のクラックの発生をあ
る程度防止することはできるが、これを完全に防止する
ためには、熱緩衝層が耐熱性を有することが必須であ
り、而して、該熱緩衝層を構成するポリプロピレンや脂
肪族ポリアミド等の延伸フィルムでは、耐熱性が低く、
その熱緩衝層としての効果は小さいものである。また、
熱緩衝層として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルムを使用すると、耐熱性には優れているが、フィ
ルムの引っ張りや曲げに対する機械的強度がポリアミド
系樹脂フィルムに比べると弱く、更に熱膨張係数が比較
的大きく、衝撃強度もポリアミド系樹脂フィルムに比べ
ると弱いという問題点がある。更に、上記の二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレ−トフィルムは、例えば、歯磨き
粉に比較的多量に含まれる香料成分の浸透性が、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体のケン化物のフィルムやポリア
クリロニトリルのフィルム等と比べると高く、終局的に
は、最内層としての熱接着樹脂層と二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム層を透過した香料成分が酸化
珪素等の無機酸化物の蒸着膜層と接着剤層との間に集積
し、その部分でその濃度が著しく高まり、これにより接
着剤層を構成する接着剤が溶解し、デラミ等の現象が起
こり、層間剥離等を発生するという問題点がある。次
に、上記の(3)の仕様にかかるラミネ−トチュ−ブ容
器においても、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を有す
る樹脂のフィルムの酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜層
と接する樹脂層が、耐熱性とフレ−バ−バリア−性等に
劣ることから、上記の(2)の仕様にかかるラミネ−ト
チュ−ブ容器と同様に、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着
膜層のクラック発生と、デラミ等の現象による層間剥離
等が発生するという問題点が依然として残されているも
のである。そこで、本発明は、酸化珪素等の無機酸化物
の蒸着膜を有する樹脂のフィルムをバリア−層として使
用し、その酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜層のクラッ
ク発生を防止し、かつ酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜
面に接する内容物側の樹脂層、あるいは接着剤層への内
容物に含まれる香料成分の浸透集積によるデラミを防止
し、内容物に対する充填包装適正を有し、その保存性に
優れ、かつ環境対応に適うラミネ−トチュ−ブ容器を提
供することを目的とするものである。
な問題点を解決すべく種々研究した結果、結晶性芳香族
ポリアミド系樹脂が、強度、弾性率が高く、かつ耐熱
性、耐薬品性等に優れ、更に低吸水性、低透湿性、ガス
バリア−性等を有することに着目し、それが有する特性
を利用すべく、最内層として熱接着性樹脂層を含み、バ
リア−層として酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を有す
る樹脂のフィルムを含む積層材からなるラミネ−トチュ
−ブ容器において、上記のバリア−層としての酸化珪素
等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルムの該酸
化珪素等の無機酸化物の蒸着膜面に、結晶性芳香族ポリ
アミド系樹脂による樹脂層を接着剤を用いて積層し、更
に該結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層面に最
内層としての熱接着性樹脂層を構成する熱接着性樹脂を
押し出し積層して積層材を製造し、更に、その積層材を
使用して、定法に従ってラミネ−トチュ−ブ容器を製造
したところ、バリア−層としての酸化珪素等の無機酸化
物の蒸着膜を有する樹脂のフィルムの該酸化珪素等の無
機酸化物の蒸着膜層のクラックの発生を防止することが
でき、更に内容物の香料成分の透過によるデラミ現象を
防止することができ、歯磨き粉等の内容物の充填包装適
性を有し、その保存性にすぐれ、かつ環境対応に適う極
めて良好な包装体製品を製造し得ることを見出して本発
明を完成したものである。
性樹脂層を含み、バリア−層として無機酸化物の蒸着膜
を有する樹脂のフィルム層を含む積層材からなるラミネ
−トチュ−ブ容器において、上記のバリア−層としての
無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム層の無機酸
化物の蒸着膜面に、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂によ
る樹脂層を接着剤を用いて積層し、更に該結晶性芳香族
ポリアミド系樹脂による樹脂層面に、最内層としての熱
接着性樹脂層を構成する熱接着性樹脂を押し出し積層し
てなる積層材からラミネ−トチュ−ブを構成することを
特徴とするラミネ−トチュ−ブ容器である。
詳しく説明する。まず、上記の本発明において、本発明
にかかるラミネ−トチュ−ブ容器についてその一例を例
示し図面を用いて説明すると、図1は、本発明にかかる
ラミネ−トチュ−ブ容器を構成する積層材の層構成を示
す概略的断面図であり、図2は、図1に示す積層材を使
用して製造した本発明にかかるラミネ−トチュ−ブ容器
の構成を示す概略的半断面図である。本発明にかかるラ
ミネ−トチュ−ブ容器を構成する積層材Aは、図1に示
すように、内側から外側に向かって、熱接着性樹脂層
1、必要ならば設ける接着性樹脂層2、結晶性芳香族ポ
リアミド系樹脂による樹脂層3、接着剤層4、酸化珪素
等の無機酸化物の蒸着膜5を有する樹脂のフィルム6、
およびチュ−ブ用基体シ−ト7を順次に積層した構成か
らなるものである。上記において、酸化珪素等の無機酸
化物の蒸着膜5を有する樹脂のフィルム6は、その酸化
珪素等の無機酸化物の蒸着膜5面を、接着剤層4の面と
対向させて積層することが好ましい。また、上記におい
て、チュ−ブ用基体シ−ト7としては、図示しないが、
充填包装する内容物、包装目的、その他等によって後述
する材料を一層ないしそれ以上を任意に組み合わせて積
層した積層材であってもよい。
本発明にかかるラミネ−トチュ−ブ容器を例示すると、
図2に示すように、まず、上記で製造した積層材Aを丸
めて、その端縁を重ね合わせ、その重合端部を溶着して
溶着部8を形成して筒状胴部9を製造する。而して、上
記の筒状胴部9が、本発明にかかるラミネ−トチュ−ブ
容器の胴部を構成するものである。次に、本発明におい
ては、上記のようにして製造した筒状胴部9の上部に、
本発明にかかるラミネ−トチュ−ブ容器を構成する肩部
10、口部11等を常法に従って形成し、更に該口部1
1を密閉するキャップ12を取り付けて、本発明にかか
るラミネ−トチュ−ブ容器Bを製造するものである。而
して、上記で製造したラミネ−トチュ−ブ容器Bは、そ
の下端部の開口部より、例えば、練り歯磨き等の内容物
13を適量分だけ充填包装し、しかる後該開口部を溶着
して底溶着部14を形成して、内容物13を充填包装し
たチュ−ブ包装体製品を製造することができるものであ
る。上記に挙げた例は、本発明にかかるラミネ−トチュ
−ブ容器の一例を例示したにしか過ぎないものであり、
これによって本発明は限定されるものではない。
な積層材Aにおいて、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂に
よる樹脂層3としては、図3および図4のその層構成を
表す断面図で示すように、結晶性芳香族ポリアミド系樹
脂による樹脂層3の片面に、脂肪族ポリアミド系樹脂に
よる樹脂層31を積層させた2層の構成からなるポリア
ミド系樹脂層3a(図3)、または結晶性芳香族ポリア
ミド系樹脂による樹脂層6の両面に、脂肪族ポリアミド
系樹脂による樹脂層31、31を積層させた3層の構成
からなるポリアミド系樹脂層3b(図4)からなるもの
でもよい。
明にかかるラミネ−トチュ−ブ用容器を構成する材料に
ついて説明すると、かかる材料としては、種々のものを
使用することができる。まず、本発明において、結晶性
芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層を構成する結晶性
芳香族ポリアミド系樹脂としては、例えば、メタキシレ
ンジアミン、パラキシレンジアミン等の芳香族ジアミン
と、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、シクロヘキ
サンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等のジ
カルボン酸もしくはその誘導体との重縮合反応で得られ
る芳香族結晶性ポリアミド系樹脂を使用することができ
る。具体的には、例えば、ナイロンMXD6(三菱瓦斯
化学株式会社製、商品名)を使用することができる。而
して、本発明においては、上記のような芳香族結晶性ポ
リアミド系樹脂を使用して、例えば、押し出し成形、射
出成形、カレンダ−加工、共押し出し成形、共射出成形
等の成形方法を利用してフィルムないしシ−ト状に成形
して、該結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層を
形成することができる。あるいは、本発明については、
上記のような芳香族結晶性ポリアミド系樹脂を主成分と
する樹脂組成物を塗布ないし印刷して該樹脂組成物によ
る塗布ないし印刷膜を形成して、該結晶性芳香族ポリア
ミド系樹脂による樹脂層を形成することができる。な
お、本発明において、上記のような成形方法によって製
造する結晶性芳香族ポリアミド系樹脂によるフィルムな
いしシ−ト状物を、通常の方法でそのフィルムないしシ
−ト状物の製造時、あるいは製造後に、縦横の二軸方向
に延伸して、その二軸延伸処理されているフィルムを製
造することができる。上記において、結晶性芳香族ポリ
アミド系樹脂による樹脂層の厚さとしては、例えば、5
〜200μm位、好ましくは、10〜100μm位が望
ましい。
な結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の片面ま
たは両面に積層する脂肪族ポリアミド系樹脂による樹脂
層を構成する脂肪族ポリアミド系樹脂としては、例え
ば、ヘキサメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、
ドデカメチレンジアミン、2、2、4−または2、4、
4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、1、3−また
は1、4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス
(p−アミノシクロヘキシルメタン)等の脂肪族、脂環
式等のジアミン類と、アジピン酸、スベリン酸、セバシ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸等のジカルボン酸もしくはその誘導体との重
縮合反応で得られる脂肪族ポリアミド、ε−アミノカプ
ロン酸、11−アミノウンデカン酸等の縮合によって得
られるポリアミド樹脂、ε−カプロラクタム、ω−ラウ
ロラクタム等のラクタム化合物から得られるポリアミド
樹脂、あるいはそれらの混合物等を使用することができ
る。具体的には、例えば、ナイロン6、ナイロン66、
ナイロン9、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6
/66、ナイロン66/610等の脂肪族ポリアミド系
樹脂を使用することができる。
肪族ポリアミド系樹脂による樹脂層を、上記の結晶性芳
香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の片面または両面に
積層する方法としては、例えば、脂肪族ポリアミド系樹
脂を使用して、押し出し成形、射出成形、カレンダ−加
工等によって、該脂肪族ポリアミド系樹脂のフィルムな
いしシ−トを製造し、該フィルムないしシ−トを結晶性
芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の片面または両面
に積層する方法、或いは、結晶性芳香族ポリアミド系樹
脂と脂肪族ポリアミド系樹脂とを使用し、これらを共押
し出し成形、共射出成形等の成形方法を利用して共押し
フィルムないしシ−トを成形して、該結晶性芳香族ポリ
アミド系樹脂による樹脂層の片面または両面に形成する
方法等によって行なうことができる。あるいは、本発明
については、上記のような脂肪族ポリアミド系樹脂を主
成分とする樹脂組成物を、結晶性芳香族ポリアミド系樹
脂による樹脂層の片面または両面に塗布ないし印刷して
該樹脂組成物による塗布ないし印刷膜を形成して、該結
晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層を形成するこ
とができる。なお、本発明において、上記のような成形
方法によって製造する脂肪族ポリアミド系樹脂による単
体のフィルムないしシ−ト、或いは共押しフィルムない
しシ−ト状物を、通常の方法でそのフィルムないしシ−
ト状物の製造時、あるいは製造後に、縦横の二軸方向に
延伸して、その二軸延伸処理されているフィルムを製造
することができる。上記において、脂肪族ポリアミド系
樹脂による樹脂層の厚さとしては、例えば、5〜200
μm位、好ましくは、10〜100μm位が望ましい。
ポリアミド系樹脂による樹脂層の片面または両面に、脂
肪族ポリアミド系樹脂による樹脂層を積層する場合、そ
の総厚さとしては、10〜50μm位が好ましく、而し
て、その両者は、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による
樹脂層の厚さが総厚さの1/10〜1/3であり、脂肪
族ポリアミド系樹脂による樹脂層の厚さが総厚さの9/
10〜2/3位が望ましい。
接着性樹脂層を構成する材料としては、熱によって溶融
し相互に融着し得るものであればよく、例えば、低密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレ、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−
アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プ
ロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテ
ンポリマ−、酸変性ポリオレフィン樹脂、その他等の樹
脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。そ
のフィルムの厚さとしては、5μmないし300μm
位、好ましくは、10μmないし100μm位が望まし
い。
成する接着剤としては、例えば、エチレン−メタクリル
酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重合体等
のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あるいは
それを酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマ−樹脂、
その他等を使用することができる。
る接着剤としては、例えば、ドライラミネ−ト等におい
て使用される2液硬化型ウレタン系接着剤、アクリル系
接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、
ポリ酢酸ビニル系接着剤、エボキシ系接着剤、ゴム系接
着剤、その他等を使用することができる。
の酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィ
ルムを構成する材料としては、例えば、ガスバリア−性
を有する、酸化珪素あるいは酸化アルミニュウム等の無
機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルムを使用するこ
とができる。上記において、無機酸化物の蒸着膜として
は、厚さ100Åないし2000Å位のものを使用する
ことができる。また、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフ
ィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリ
アミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビ
ニルフィルム、ポリカ−ボネ−トフィルム、ポリ塩化ビ
ニリデンフィルム、ポリビニルアルコ−ルフィルム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物フィルム、その
他等を使用することができる。
チュ−ブ基体シ−トを構成する材料としては、ラミネ−
トチュ−ブ容器を構成する基本素材となることから、機
械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を
有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することがで
き、具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、
フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムないし
シ−ト、セロハン等のフィルム、合成紙、薄葉紙、板
紙、加工紙等の紙基材、或いは上記のような材料を任意
に組み合わせて積層した積層材、その他等を使用するこ
とができる。而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−
トとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または
二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも
使用することができる。そのフィルムの厚さとしては、
5μmないし300μm位、好ましくは、10μmない
し200μm位が望ましい。また、紙基材としては、例
えば、坪量70ないし300g/cm2 位のものを使用
することができる。而して、本発明においては、上記の
外層としてのチュ−ブ基体シ−トの最外層としては、前
述のように積層材を丸めてその重合部分の端部をヒ−ト
シ−ルして筒状胴部を構成することから、最内層を構成
する熱接着性樹脂層と熱接着性を有する材料を使用して
構成することが望ましく、そのために、前述の、熱によ
って溶融し相互に溶着し得る樹脂のフィルムないしシ−
トを使用してチュ−ブ基体シ−トの最外層として積層す
ることが好ましい。
は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれることか
ら、ラミネ−トチュ−ブ容器を構成する包装材料には、
厳しい包装適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強
度、耐ピンホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作
業性、衛生性、その他等の種々の条件が要求され、この
ために、本発明においては、上記のような材料の他に、
上記のような諸条件を充足するその他の材料を任意に使
用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合
体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン系樹脂等のポ
リオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸
ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹
脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニ
トリル−ブタジェン−スチレン共重合体、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、
ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体
のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ
−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、
その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トから任意
に選択して使用することができる。その他、例えば、セ
ロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができ
る。本発明において、上記のフィルムないしシ−トは、
未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいず
れのものでも使用することができる。また、その厚さ
は、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から
選択して使用することができる。更に、本発明において
は、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、イ
ンフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状
の膜でもよい。
な材料を使用して積層材を製造する方法について説明す
ると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネ−
トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドラ
イラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション
法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ共押し出し成形
法、共押し出しラミネ−ション法、その他等で行うこと
ができる。而して、本発明においては、上記の積層を行
う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理
等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例え
ば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイ
ミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−
コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリ
ル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル
系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の
公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用することがで
きる。
明にかかるラミネ−トチュ−ブ容器は、積層材を構成す
る材料として、酸素バリア−性、水蒸気バリア−性、フ
レ−バ−バリア−性等に優れている結晶性芳香族ポリア
ミド系樹脂による樹脂層を含むことから、内容物中の香
料成分の浸透性を防止することができ、かつこれによる
デラミ等の発生を防止することができ、例えば、歯磨き
粉等に代表される粘性を有するペ−スト状内容物、化粧
品、医薬品、日用品等の充填包装に適するものである。
体的に説明する。 実施例1 厚さ1000Åの酸化珪素の蒸着膜を有する厚さ12μ
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの蒸
着膜面に、2液硬化型のウレタン系接着剤(乾燥重量で
5g/m2 )を介して、厚さ15μmの、ナイロンMX
D6(三菱瓦斯化学株式会社製、商品名)を使用した二
軸延伸芳香族ポリアミドフィルムを積層し、次いで該積
層体の二軸延伸芳香族ポリアミドフィルム面に、厚さ1
00μmの線状低密度ポリエチレンフィルムのコロナ放
電処理面を対向させて、その両者を溶融押出した厚さ2
5μmのエチレン−メタクリル酸共重合体で積層し、他
方、該積層体の二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルム面に、厚さ80μmの乳白ポリエチレンフィルム
を、溶融押出した厚さ30μmの低密度ポリエチレンで
積層し、更に上記の乳白ポリエチレンフィルム面に、厚
さ70μmの低密度ポリエチレンフィルムを、溶融押出
した厚さ30μmの低密度ポリエチレンで押出ラミネ−
ション法で積層して、外面から内面(内容物側)に向か
って、下記の構成からなるラミネ−トチュ−ブ容器用積
層材を製造した。70μm・低密度ポリエチレンフィル
ム/30μm・低密度ポリエチレン層/80μm・乳白
ポリエチレンフィルム/30μm・低密度ポリエチレン
層/12μm・二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルム・1000Åの酸化珪素の蒸着膜/接着剤層/1
5μm・二軸延伸芳香族ポリアミドフィルム/25μm
・エチレン−メタクリル酸共重合体/100μm・線状
低密度ポリエチレンフィルム
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの蒸
着膜面に、2液硬化型のウレタン系接着剤(乾燥重量で
5g/m2 )を介して、厚さ15μmの脂肪族ポリアミ
ド/芳香族ポリアミド/脂肪族ポリアミドの3層の構成
からなる共押し二軸延ポリアミドフィルム(三菱化学株
式会社製、商品名 ス−パ−ニ−ル)を積層し、次いで
該積層体の二軸延伸芳ポリアミドフィルム面に、厚さ1
00μmの低密度ポリエチレンフィルムのコロナ放電処
理面を対向させて、その両者を溶融押出した厚さ40μ
mの低密度ポリエチレンで積層し、他方、該積層体の二
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面に、厚さ
80μmの乳白ポリエチレンフィルムを、溶融押出した
厚さ30μmの低密度ポリエチレンで積層し、更に上記
の乳白ポリエチレンフィルム面に、厚さ70μmの低密
度ポリエチレンフィルムを、溶融押出した厚さ30μm
の低密度ポリエチレンで押出ラミネ−ション法で積層し
て、外面から内面(内容物側)に向かって、下記の構成
からなるラミネ−トチュ−ブ容器用積層材を製造した。
70μm・低密度ポリエチレンフィルム/30μm・低
密度ポリエチレン層/80μm・乳白ポリエチレンフィ
ルム/30μm・低密度ポリエチレン層/12μm・二
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム・1000
Åの酸化珪素の蒸着膜/接着剤層/15μm・3層共押
し二軸延伸ポリアミドフィルム/40μm・ポリエチレ
ン/100μm・低密度ポリエチレンフィルム
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの蒸
着膜面に、2液硬化型のウレタン系接着剤(乾燥重量で
5g/m2 )を介して、厚さ15μmの脂肪族ポリアミ
ド/芳香族ポリアミド/脂肪族ポリアミドの3層の構成
からなる共押し二軸延ポリアミドフィルム(上記の実施
例2と同じもの)を積層し、次いで該積層体の二軸延伸
芳ポリアミドフィルム面に、厚さ100μmの低密度ポ
リエチレンフィルムのコロナ放電処理面を対向させて、
その両者を溶融押出した厚さ40μmの低密度ポリエチ
レンで積層し、他方、該積層体の二軸延伸ポリエチレン
テレフタレ−トフィルム面に、厚さ12μmの二軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを、2液硬化型の
ウレタン系接着剤(乾燥重量で5g/m2 )を介して積
層し、更に該12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルム面に、厚さ50μmの乳白ポリエチレン
フィルムを、溶融押出した厚さ30μmの低密度ポリエ
チレンで積層し、しかる後更に上記の乳白ポリエチレン
フィルム面に、厚さ70μmの低密度ポリエチレンフィ
ルムを、溶融押出した厚さ30μmの低密度ポリエチレ
ンで押出ラミネ−ション法で積層して、外面から内面
(内容物側)に向かって、下記の構成からなるラミネ−
トチュ−ブ容器用積層材を製造した。70μm・低密度
ポリエチレンフィルム/30μm・低密度ポリエチレン
層/50μm・乳白ポリエチレンフィルム/30μm・
低密度ポリエチレン層/12μm・二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/12μm・二軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム・1000Å
の酸化珪素の蒸着膜/接着剤層/15μm・3層共押し
二軸延伸ポリアミドフィルム/40μm・ポリエチレン
/100μm・低密度ポリエチレンフィルム
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの蒸
着膜面に、2液硬化型のウレタン系接着剤(乾燥重量で
5g/m2 )を介して、厚さ15μmの脂肪族ポリアミ
ド/芳香族ポリアミド/脂肪族ポリアミドの3層の構成
からなる共押し二軸延ポリアミドフィルム(上記の実施
例2と同じもの)を積層し、次いで該積層体の二軸延伸
芳ポリアミドフィルム面に、厚さ50μmのシングルサ
イト触媒により重合した低密度ポリエチレンフィルムの
コロナ放電処理面を対向させて、その両者を溶融押出し
た厚さ40μmの低密度エチレン−メタクリル酸共重合
体で積層し、他方、該積層体の二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム面に、厚さ80μmの乳白ポリエ
チレンフィルムを、溶融押出した厚さ30μmの低密度
ポリエチレンで積層し、更に上記の乳白ポリエチレンフ
ィルム面に、厚さ70μmの低密度ポリエチレンフィル
ムを、溶融押出した厚さ30μmの低密度ポリエチレン
で押出ラミネ−ション法で積層して、外面から内面(内
容物側)に向かって、下記の構成からなるラミネ−トチ
ュ−ブ容器用積層材を製造した。70μm・低密度ポリ
エチレンフィルム/30μm・低密度ポリエチレン層/
80μm・乳白ポリエチレンフィルム/30μm・低密
度ポリエチレン層/12μm・二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム・1000Åの酸化珪素の蒸着膜
/接着剤層/15μm・3層共押し二軸延伸ポリアミド
フィルム/40μm・エチレン−メタクリル酸共重合体
/50μm・シングルサイト触媒により重合・低密度ポ
リエチレンフィルム
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの蒸
着膜面に、2液硬化型のウレタン系接着剤(乾燥重量で
5g/m2 )を介して厚さ12μmの二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムを積層し、次いで該積層体
の二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面に、
厚さ100μmの線状低密度ポリエチレンフィルムのコ
ロナ放電処理面を対向させて、その両者を溶融押出した
厚さ25μmのエチレン−メタクリル酸共重合体で積層
し、他方、該積層体の二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム面に、厚さ80μmの乳白ポリエチレンフ
ィルムを、溶融押出した厚さ30μmの低密度ポリエチ
レンで積層し、更に上記の乳白ポリエチレンフィルム面
に、厚さ70μmの低密度ポリエチレンフィルムを、溶
融押出した厚さ30μmの低密度ポリエチレンで押出ラ
ミネ−ション法で積層して、外面から内面(内容物側)
に向かって、下記の構成からなるラミネ−トチュ−ブ容
器用積層材を製造した。70μm・低密度ポリエチレン
フィルム/30μm・低密度ポリエチレン層/80μm
・乳白ポリエチレンフィルム/30μm・低密度ポリエ
チレン層/12μm・二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム・1000Åの酸化珪素の蒸着膜/接着剤
層/12μm・二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルム/25μm・エチレン−メタクリル酸共重合体/
100μm・線状低密度ポリエチレンフィルム
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの蒸
着膜面に、2液硬化型のウレタン系接着剤(乾燥重量で
5g/m2 )を介して厚さ15μmの二軸延伸6ナイロ
ンフィルムを積層し、次いで該積層体の二軸延伸6ナイ
ロンフィルム面に、厚さ100μmの線状低密度ポリエ
チレンフィルムのコロナ放電処理面を対向させて、その
両者を溶融押出した厚さ25μmのエチレン−メタクリ
ル酸共重合体で積層し、他方、該積層体の二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム面に、厚さ80μmの
乳白ポリエチレンフィルムを、溶融押出した厚さ30μ
mの低密度ポリエチレンで積層し、更に上記の乳白ポリ
エチレンフィルム面に、厚さ70μmの低密度ポリエチ
レンフィルムを、溶融押出した厚さ30μmの低密度ポ
リエチレンで押出ラミネ−ション法で積層して、外面か
ら内面(内容物側)に向かって、下記の構成からなるラ
ミネ−トチュ−ブ容器用積層材を製造した。70μm・
低密度ポリエチレンフィルム/30μm・低密度ポリエ
チレン層/80μm・乳白ポリエチレンフィルム/30
μm・低密度ポリエチレン層/12μm・二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム・1000Åの酸化珪
素の蒸着膜/接着剤層/15μm・二軸延伸6ナイロン
フィルム/25μm・エチレン−メタクリル酸共重合体
/100μm・線状低密度ポリエチレンフィルム
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの蒸
着膜面に、2液硬化型のウレタン系接着剤(乾燥重量で
5g/m2 )を介して厚さ50μmの低密度伸ポリエチ
レンフィルムを積層し、次いで該積層体の低密度伸ポリ
エチレンフィルム面に、厚さ50μmの低密度ポリエチ
レンフィルムのコロナ放電処理面を対向させて、その両
者を溶融押出した厚さ25μmのエチレン−メタクリル
酸共重合体で積層し、他方、該積層体の二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルム面に、厚さ80μmの乳
白ポリエチレンフィルムを、溶融押出した厚さ30μm
の低密度ポリエチレンで積層し、更に上記の乳白ポリエ
チレンフィルム面に、厚さ70μmの低密度ポリエチレ
ンフィルムを、溶融押出した厚さ30μmの低密度ポリ
エチレンで押出ラミネ−ション法で積層して、外面から
内面(内容物側)に向かって、下記の構成からなるラミ
ネ−トチュ−ブ容器用積層材を製造した。70μm・低
密度ポリエチレンフィルム/30μm・低密度ポリエチ
レン層/80μm・乳白ポリエチレンフィルム/30μ
m・低密度ポリエチレン層/12μm・二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルム・1000Åの酸化珪素
の蒸着膜/接着剤層/50μm・低密度ポリエチレンフ
ィルム/25μm・エチレン−メタクリル酸共重合体/
50μm・低密度ポリエチレンフィルム
を併せ持つ樹脂フィルムを選定するために、下記に示す
樹脂フィルムを用いて、15cm×15cmサイズ(有
効透過面積:392cm2 )のパウチをインパルスシ−
ル法で作成し、香料混合物(メント−ル:メントン:リ
モネン:カルボン:アネト−ル=1:1:1:1:1、
重量比)1gを充填し、開口部をインパルスシ−ル法で
シ−ルした。上記で製造した各パウチを40℃、90%
に維持した恒温室に放置し、重量減少とフィルムの厚み
から各フィルムの20μm換算の香料透過率を測定し
た。
レ−バ−バリア−性について、(1)オレフィン系樹脂
フィルムは、著しく悪く、その適性はないものと判断し
た。(3)非吸着性樹脂フィルムは、透過係数が小さ
く、フレ−バ−バリア−性の点では良好であったが、耐
熱性に問題があり、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂の
フィルムの熱収縮性を防止できないものと判断した。
(2)二軸延伸フィルムにおいて、フレ−バ−バリア−
性について、ポリプロピレンフィルムは、不適であると
判断し、ポリエチレンテレフタレ−トフィルムは、耐熱
性に優れるが、6ナイロンフィルム(脂肪族ポリアミ
ド)、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物フィル
ム(エチレン含有量=32%)に比べると、劣ると判断
した。上記より、ナイロンMXD6(三菱瓦斯化学株式
会社製、商品名)のフィルムと、6ナイロン/ナイロン
MXD6(三菱瓦斯化学株式会社製、商品名)/6ナイ
ロンの構成からなる3層共押し二軸延伸フィルムが、フ
レ−バ−バリア−性、耐熱性とも優れ、本発明のフレ−
バ−バリア−性と耐熱性とを兼ね備えた基材として選定
した。
1、2、3で製造した各ラミネ−トチュ−ブ容器用積層
材を使用して、15cm×15cmサイズ(有効透過面
積:392cm2 )のパウチ形状にヒ−トシ−ル機で製
袋し、香料混合物(メント−ル:メントン:リモネン:
カルボン:アネト−ル=1:1:1:1:1、重量比)
2gを充填し、開口部をヒ−トシ−ルした。上記で製造
した各パウチを40℃、90%RHの恒温室に保存し、
1週間後の重量減少量を比較するとともに、ラミネ−ト
強度の1ヵ月間の経時変化を評価した。上記において、
ラミネ−ト強度の測定方法は、定速伸長型引張試験機を
用いて、15mm幅の短冊型試験片を採取し、100m
m/minの引張速度で試験を行い、測定部位のラミネ
−ト強度を測定した。なお、各ラミネ−トチュ−ブ容器
用積層材の測定部位は、下記のとおりであった。 実施例1:12μm・二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム・1000Åの酸化珪素の蒸着膜と、15
μm・二軸延伸芳香族ポリアミドフィルムとの間 実施例2、3および4:12μm・二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム・1000Åの酸化珪素の蒸
着膜と、15μm・3層共押し二軸延伸ポリアミドフィ
ルムとの間 比較例1:12μm・二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム・1000Åの酸化珪素の蒸着膜と、12
μm・二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムと
の間 比較例2:12μm・二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム・1000Åの酸化珪素の蒸着膜と、15
μm・二軸延伸6ナイロンフィルムとの間 比較例3:12μm・二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム・1000Åの酸化珪素の蒸着膜と、50
μm・低密度ポリエチレンフィルムとの間 上記の実験例2の結果について下記の表1に示す。
少率は、香料混合物2gをパウチ(有効透過面積:39
2cm2 )に充填し、重量減少率(%)を測定した。
3、4にかかる積層材においては、香料成分の重量減少
率が小さく、高い保香性を示し、また、有意なラミネ−
ト強度の低下も観察されなかった。比較例1、2にかか
る積層材においては、比較的良好な保香性を示したが、
ラミネ−ト強度の低下が認められた。また、比較例3に
かかる積層材においては、香料成分の重量減少率が大き
く、また、デラミも短期間に認められた。
1、2、3で製造した各ラミネ−トチュ−ブ容器用積層
材を使用して、まず、打ち抜き加工によりチュ−ブ用ブ
ランク板を作成し、背貼り部を熱融着法により内面樹脂
層が、内周面層となるように、直径35mm、高さ15
0mmの円筒体を作成した。次に、上記で製造した円筒
体をチュ−ブ容器成型用のマンドレルに装着し、円筒体
の一方の端部に常法により、円錐台形状の肩部とそれに
連続する細首の口頸部とからなる頭部を、高密度ポリエ
チレンに10重量%のチタンホワイトを添加した樹脂組
成物で圧縮成形し、ラミネ−トチュ−ブ容器を作成し
た。次に、上記で製造したラミネ−トチュ−ブ容器をマ
ンドレルから取り外し、該容器の頭部にキャップを取り
付けると共に、他方の開放端部から、市販の歯磨きペ−
スト150gを充填し、しかる後該開放端部を熱融着法
により封緘した。上記で製造した各ラミネ−トチュ−ブ
容器包装体について、上記の実験例2と同様にラミネ−
ト強度の変動を評価した。その結果について、下記の表
3に示す。
きペ−スト150gを充填後、40℃/90%RHの条
件下に保存してテストした。
3、4にかかるラミネ−トチュ−ブ容器においては、4
0℃で6ヵ月間の長期間にわたって、ラミネ−ト強度の
低下、あるいはデラミ等を認められず、優れた内容物適
性を有していた。比較例1、2、3にかかるラミネ−ト
チュ−ブ容器においては、ラミネ−ト強度の低下、デラ
ミ等が認められた。
は、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂が、強度、弾性率が
高く、かつ耐熱性、耐薬品性等に優れ、更に低吸水性、
低透湿性、ガスバリア−性等を有することに着目し、そ
れが有する特性を利用すべく、最内層として熱接着性樹
脂層を含み、バリア−層として酸化珪素等の無機酸化物
の蒸着膜を有する樹脂のフィルムを含む積層材からなる
ラミネ−トチュ−ブ容器において、上記のバリア−層と
しての酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂の
フィルムの該酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜面に、結
晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層を接着剤を用
いて積層し、更に該結晶性芳香族ポリアミド系樹脂によ
る樹脂層面に最内層としての熱接着性樹脂層を構成する
熱接着性樹脂を押し出し積層して積層材を製造し、更
に、その積層材を使用して、常法に従ってラミネ−トチ
ュ−ブ容器を製造することにより、バリア−層としての
酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィル
ムの該酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜層のクラックの
発生を防止することができ、更に内容物の香料成分の透
過によるデラミ現象を防止することができ、香料成分を
有する歯磨き粉等の内容物の充填包装適性を有し、その
保存性にすぐれ、更に環境対応に適う極めて良好な包装
体製品を製造し得ることができるというものである。
する積層材の層構成を示す概略的断面図である。
かかるラミネ−トチュ−ブ容器の構成を示す概略的半断
面図である。
片面に、脂肪族ポリアミド系樹脂による樹脂層を積層さ
せた2層の構成からなるポリアミド系樹脂層の層構成を
示す断面図である。
両面に、脂肪族ポリアミド系樹脂による樹脂層を積層さ
せた3層の構成からなるポリアミド系樹脂層の層構成を
示す断面図である。
ィルム 7 チュ−ブ用基体シ−ト 8 溶着部8 9 筒状胴部 10 肩部 11 口部 12 キャップ 13 練り歯磨き等の内容物 14 底溶着部 A 積層材 B ラミネ−トチュ−ブ容器
Claims (5)
- 【請求項1】 最内層として熱接着性樹脂層を含み、バ
リア−層として無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィ
ルム層を含む積層材からなるラミネ−トチュ−ブ容器に
おいて、上記のバリア−層としての無機酸化物の蒸着膜
を有する樹脂のフィルム層の無機酸化物の蒸着膜面に、
結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層を接着剤を
用いて積層し、更に該結晶性芳香族ポリアミド系樹脂に
よる樹脂層面に、最内層としての熱接着性樹脂層を構成
する熱接着性樹脂を押し出し積層してなる積層材からラ
ミネ−トチュ−ブを構成することを特徴とするラミネ−
トチュ−ブ容器。 - 【請求項2】 結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹
脂層が、二軸延伸処理されていることを特徴とする上記
の請求項1に記載するラミネ−トチュ−ブ容器。 - 【請求項3】 結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹
脂層が、その片面または両面に脂肪族ポリアミド系樹脂
による樹脂層を積層させた2層ないし3層の構成からな
るポリアミド系樹脂層からなることを特徴とする上記の
請求項1または2に記載するラミネ−トチュ−ブ容器。 - 【請求項4】 2層ないし3層の構成からなるポリアミ
ド系樹脂層が、共押し出しフィルムの積層体からなるこ
とを特徴とする上記の請求項3に記載するラミネ−トチ
ュ−ブ容器。 - 【請求項5】 共押し出しフィルムの積層体が、二軸延
伸処理されていることを特徴とする上記の請求項4に記
載するラミネ−トチュ−ブ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14486596A JP3841874B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | ラミネ−トチュ−ブ容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14486596A JP3841874B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | ラミネ−トチュ−ブ容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09301389A true JPH09301389A (ja) | 1997-11-25 |
JP3841874B2 JP3841874B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=15372201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14486596A Expired - Fee Related JP3841874B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | ラミネ−トチュ−ブ容器 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3841874B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11513956A (ja) * | 1996-08-21 | 1999-11-30 | ペルノ、リカール | アネトール含有飲料用パッケージング |
JP2014087952A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Kyodo Printing Co Ltd | ラミネートチューブ用積層体 |
-
1996
- 1996-05-16 JP JP14486596A patent/JP3841874B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11513956A (ja) * | 1996-08-21 | 1999-11-30 | ペルノ、リカール | アネトール含有飲料用パッケージング |
JP2014087952A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Kyodo Printing Co Ltd | ラミネートチューブ用積層体 |
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---|---|
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